楽して楽しく稼ぐのは悪いこと? | エグゼクティブ・コーチ 和気香子

エグゼクティブ・コーチ 和気香子

普段の思考パターンではどうしても出てこないことが、ふとした瞬間に閃くことがあります。
そんな状態を意図的に作り出して、色んな気づきを得てもらうことで将来の夢・ビジョンを明確にしたり、課題解決のためのヒントを見つけるお手伝いをするのが私のコーチングです。

最近、若い経営者達から同じような主旨のことを続けて聞きました。20~30代の若い経営者にコーチングすることも多いのですが、余談ですが、自分がその頃、長い長い自分探しをしていたことを考えると、とてもしっかりしているなあと驚くと共に嬉しく感じます。

彼らは自分が理想とする経営スタイルを追求しようとしています。理想の経営スタイルを考え抜いていることが素晴らしいですね(^_^)。

「どんな従業員でも、高い生産性を持てるような仕組みを作りたい」

「皆が仕事とプライベートライフを楽しんでいると、自然と伸びていくような経営がしたい」

等々。素敵ですね!!!



独立して自分でビジネスをやるようになってから、「楽して楽しく稼ぐにはどうしたらいいか?」という質問を自分に常に投げかけるようになりました。自分でやっているのに、要らぬ苦労はする必要がないだろうと思うし、限りある時間とリソースを効率的に使いたいとも考えるからです。そして、独立した一番の理由は自分がやりたいことをやるためなので、楽しい時間を多くしたいからです。

怠けるというのとはちょっと違うんです。「歯を食いしばってむやみに頑張る」ことをしたくないということでしょうか。

「楽して楽しく稼ぐにはどうしたらいいか?」

この質問は我ながら気に入ってます。だって、頭を使って知恵を出して工夫しなくてはならないから。他の人に負けないように、他の人がやっていることを1.5倍やればいい、という”頑張り”ではなくて、ちょっと違う何かを考えようとするからです。そして、考えて試して、上手くいかなかったり苦痛に感じるならば止めて他のことをする、というやり方を取っています。10に1つ位しか、「あ、これ使える!」となるのはありませんが(笑)。

そして、私にとってはむやみに頑張るより、あれこれ考えて試行錯誤して、「これだ!」と思えるのを発見するのが楽しいのです。

これが、私の「楽して楽しく稼ぐ」という意味です。



ゴールとプロセス、どちらも大切だとは思います。でも、プロセスに対する評価が、「あの人は頑張っているから(大抵、この頑張るは沢山残業していることだったりします)」になっている場合が多い気がします。プロセスはどんなことを試してみたか、実行してみたか、だと思います。根性やがんばりは、目的や期限が明確ならば良いと思うのですが、それらが曖昧になっていると、時間を費やしただけになってしまったとなるのではないでしょうか。そして、費やした時間分の何かが得られている実感がなくモチベーションが下がり、新しいことを考えるだけの精神的・肉体的パワーを失ってしまったり。



「ただ頑張る」のではなく、「楽して楽しく稼ごう」って考えた方が、新しいアイディアが湧いてくるんじゃないかなって思うんです。