文化財にイタズラ書きをする書誌学者・川瀬一馬
テーマ:この人々への疑問世阿弥の 『風姿花伝』 の影印本をみると、
第五奧儀云の末尾に
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世阿彌自筆風姿華傳修補畢
昭和十八年十二月八日 川瀬一馬識 印
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とある。
つまり、高名な書誌学者・川瀬一馬が、この本は
「世阿弥の自筆ダ」 と鑑定して書き入れたわけである。
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しかし、現在では 「諸伝本中にあっては最も整った
かたちを持つ室町後期の写本」 とされながらも、
世阿弥真筆であることは完全に否定されている。
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コリャ又一体何ノコッチャイ、である。
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文化財に墨で黒々と己の名前を書き入れる心性---
奈良京都でお寺の柱に相合い傘を書き入れたがる
修学旅行生 (と、そんな輩は今は居ないと信じるが)
と何等代わりはない。
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ここにあるのは、
オレが発見した
オレが鑑定した
と言う単なる自己顕示欲だろうか。
これが当時最高位と言われた書誌学者である。
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しかし、風姿花伝の最高の本と共に永遠に刻まれる
はずの名前が、文化財にいたずらがきをした男として
永久に名が残るのだがら情けない。
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情けない、なんて言ってられない。
汚された文化財は、どうなるのだ。
もうどうにも戻せない やるせなさ のみがのこる。
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この影印本が和泉書院 (1978年) から出ており、
国文学の変体仮名読解の教材にも使われている。
国文科の学生さん、どうか、この教材で 「文化財を
守る事」 とはどういうことか、を学んでほしい。





