• 23 Nov
    • 蓮華寺の紅葉

      洛北の蓮華寺はかつての鯖街道の京都口の傍ら、鴨川源流のひとつの高野川のほとりある。知り合いが随分前にこの近くに住んでいて、茶の湯らしきものを開いていたが、友人の何人かは連れ立って行っていたが、無粋な小生は一度も行くことは無かった。と云っても朽木村、小浜、音海、敦賀と釣行に数えられない位この前の道を通っているが、蓮華寺の存在を最近まで知らなかった。ブログをやり出して知ったが、紅葉の名所としては隠れた人気を誇っているらしい。その蓮華寺の最新の紅葉風景を昨日ネットで拝見、行くしかないないと思い予定を変更して行ってきた。小さな山門を潜ると、そこには一面に紅葉が広がっていた。山号を帰命山という天台宗の寺で、もと比叡山三千僧坊の一つであったらしいが、古記がなくなり古い沿革は明らかでない。寛文年中(1661~1673)に加賀前田家臣今枝重直が出家、宗二居士(そうじこじ)と名乗りこの寺に居住し、石川丈山、狩野探幽らと親しく交わり、茶の湯をたしなむなど、余生を風流人として過ごしていたらしい。紅葉越しに見える鐘楼堂は圧巻!茅葺きの苔に銀杏の枯葉がアクセントに!参道の紅葉には圧倒されるが、書院前には江戸初期の豪華な石組を誇る名園もある。書院は参道正面の庫裡に入り、建屋内の右手に設けられている。庭園は仏殿と書院に面する形で造られた池泉廻遊式。作庭は小堀遠州、石川丈山とも云われているが、関係性、年代的にみて石川丈山が有力視されている。池は「水」の字の形に作られており、水字形と呼ばれるもので、高野川より水が引かれている。池の右手には舟石と呼ばれる石が配され、舟石を置く庭園は稀少性が高いらしい。その上蓮華寺の舟石は入舟の形をしている点で、さらに珍しいものとなっているらしい。この後境内に降り立ち本堂を拝観して帰る事に…ホントに小さいお寺だが、参道のふかふかの紅葉絨毯には恐れ入りました(笑)名残惜しいが最後に鐘楼堂の茅葺屋根を見上げてみる。茅葺屋根に積もる銀杏の葉が、まるで金箔を散りばめた如く輝いていた。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 22 Nov
    • 光悦寺、源光庵、常照寺の紅葉

      京都の紅葉はすでに貴船、大原は辺りでは散り始め、その他の全域ではほぼ見頃を迎えている。小生も時間の許す限り、東と西、南と北と京都中を駆けずり回っている。しかし撮影した画像はフォルダに溜まる一方で、整理できないで困った状況になりつつある(笑)今まで通りのんびりした体制でアップしてると、状況はさらに悪化しそうなので、紅葉時期は文章はなるだけ省略して、画像メインにしたく候…鷹峰に向かったのは先週末。すでに光悦寺の駐車場付近はピークを迎えていた。少し前に光悦寺を覗いているが、あっという間にガラリと景色が変わっている。紅葉狩りを始めて、ようやく名前に相応しいモミジに出逢えたか?鐘楼の茅葺屋根に架かるモミジも色彩豊か!山門に架かる褐色のモミジが、又、得も言われぬ趣を醸し出している。光悦寺の参道から歩いて一、二分…秋口はススキの撮影で何度かお邪魔した源光庵。本堂前にはこのカエデはひと際大きく、見る者を圧倒していた。北山を借景とした枯山水も見頃を迎えているので、「悟りの窓」「迷いの窓」のベストが今なら撮れるはず!ここまで来たら先の寂光山常照寺まで足を伸ばす。吉野太夫が23歳の時に寄進した赤門の「吉野門」が、一層赤く染まっている。常照寺の境内には入らなかったが、鬼子母尊神堂、妙法龍神社、吉野窓の茶席「遺芳庵」、境内一帯の紅葉は見頃を迎えているとの事。緩やかな姿をみせる鷹峰三山は左大文字山の北、秀吉が築造した「御土居」の外側、紙屋川が流れ、北丹波を結ぶ街道筋の情景の豊かな地として…又、鷹ヶ峰・鷲ヶ峰・天ヶ峰の南麓一帯は、江戸時代初頭の一時期「光悦村」と呼ばれてた。雪の季節もいいが、やはり錦秋の光悦村がベストでは!次回は順番としては金戒光明寺を予定していたが、洛北の蓮華寺の情報が入り急遽本日行ってきたので、蓮華寺の絶景紅葉を紹介したく候…京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 20 Nov
    • 大原宝泉院の紅葉

      引き続き三千院、実光院からの宝泉院。このお寺は初めて拝観するが、額縁の庭園やアンモナイトの様な石組みに収まった蹲は、印象的で何度か画像で拝見している。又、実光院と同様、天台宗勝林院の僧坊の一つである。盤桓園、鶴亀庭園、宝楽園と云う3つの庭園を有するが、額縁の庭園、樹齢700年の五葉松、血天井が有名らしい。実光院がかなり紅葉が厳しかったので、拝観を観終わった人に紅葉について尋ねてみると、散っているところもあるがまだ十分に見応えがあるとの事…先ずは三門を入って左に行くと宝楽園…宝楽園は平成17年に境内南側に誕生した新しい枯山水。作庭は長野市を拠点に活動している園冶庭園。心の内なる仏、神の世界を岩組、樹花、白砂等をもって表わし、そのままそこにある楽園の境を表現したモノらしい。海の濁流を表現…アンモナイト化石を思わすような環状列石の蹲は、古代先人仏舎利を表現しているそうだ。部分的に鮮やかな赤が目を引く!こんなにも立体的に造られた庭園は珍しく、それ故に不思議な迫力を生み出しているのかも?残りの盤桓園、鶴亀庭園は、建屋内の客殿の南、西、東に設けられている。客殿に入り目にすぐ飛び込んでくるのが鶴亀庭園。樹齢300年の山茶花が蓬莱山、築山が亀に見立てられ、池は鶴が羽根を広げた形になっているそうだ。少し小さな枝ぶりのモミジだったが、十分な見頃を保っていた。そしてその先の南、西に開けているのがこの庭園。立ち去りがたいの意味を持たせた盤桓園(ばんかんえん)。ここで参拝客はお抹茶とお菓子を頂く事が出来るのだが、この様に入る隙も無いし、誠に停まりがたいので、邪魔にならないように写真だけ撮らせて頂きお暇する事に…大迫力の五葉の松は樹齢700年を超え、上が見えないが、近江富士を模っていると云う。帰りしなにお寺の方には時間が無いのでと伝え、お菓子だけ頂いて山門を出ることにした。帰り際、実際は喉は乾いていたので、自販で緑茶を購入して先ほどのお菓子を頬張ると、京都の老舗製か?甘味も抑え気味でとても美味しかった(笑)京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 19 Nov
    • 大原三千院の紅葉

      本日の京都は木枯らしも吹く、ほぼ真冬の気候。ただでさえ紅葉の状態が悪いのに更なる悪条件!碧い惑星地球の状態に呼応してでもいるのか?極度の人混み嫌いの人間が、折角やる気を出して紅葉狩りをしているのに(笑)先日の永観堂の混雑状況にはホントに驚いた。永観堂程では無いが、大原も紅葉の名所で定評がある。市内から多少離れているのでと思い、二日前に行ってきた。それでも人が入らない写真は無理なので、何卒ご了承を…すでに三千院に上がり込み、客殿前の聚碧園を拝見するも、何重にも重なって拝観者がくつろがれている…何とも微妙な紅葉風景だ!しかし今どきの女子、ご高齢者も混ざっているが、お茶とお菓子がお好きなようで皆さんご満悦!野暮な男には少々理解しがたいが(笑)ともかく紅葉のメインの有清園に向かうとする。紅葉の彩の無い坪庭は取り残されたまま…4、5日前に見頃を迎えたと聞いていたが、それにしたら落葉が多いのではないか?色も赤と云うより褐色?これが有清園の紅葉と思えばそれでいいか!三千院を出て津川に架かる未明橋を渡ると、実光院の土塀が見えてくる。こちらも紅葉が散っている雰囲気だが、取り合えずお寺に人に伺うと、不断桜が咲き出しているとの事で入ってみる事に…上がって直ぐに客殿が開けていて、前庭の契心園を眺めることが出来るが、客殿には団体客がお茶をしていたので、暫くして西側に広がる回遊式庭園に降り立った。やはりこちらの紅葉は殆ど散ってしまっていた。後で分かった事だが、帰りがけに門前で落ち葉を掃除しているお婆さんに紅葉について尋ねたら、色づいてから散るまでが例年より一週間早いと!錦秋と云うより、晩秋の景色?柿が美味しそうな色づきをしているが、おそらく渋柿(笑)そしてこれが紅葉の季節から咲く不断桜。不断桜は紅葉とは反対にまだ咲き出したばかりなのか?実は実光院の不断桜を是非とも拝見したかったのは、アメブロで聡明で且つ綺麗な文章を綴られているM女史から、錦秋の不断桜と紅葉のコラボの美しさを教えて頂いたからだ。今回は紅葉も不断桜共にイレギュラーな展開で叶わなかったが、先日観た天授庵の色鮮やかな紅葉を重ねて思い描けば、M女史が心をときめかせた光景が共有できたような気もする(笑)次回はこの先の勝林院の、更に奥の宝泉院の紅葉模様。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 18 Nov
    • 南禅寺天授庵の紅葉

      この前から行きそびれていた天授庵にようやく行ってきた。天授庵の土塀の紅葉はかなり枯れ落ち、十日前に比べてボリュウーム感が無くなっていた。南禅寺は予想通り観光客で溢れ返っていて、この天授庵にも人波が押し寄せていた。書院からのガラス越しの南庭がNHKで紹介されたのか、大勢の人が撮影の順番待ちをしていた(笑)本堂庭園内に入るが嫌な予感?この先の角を曲がると枯山水が開けているが…本堂前庭の縁側には人で埋め尽くされ、まともに撮影するのもままならず、縁側を入れての写真は到底無理!人を入れずにギリギリ撮った数点(笑)これが一番広角での紅葉風景。見ての通り落ち葉が目立つ…それならば書院南庭に期待を?こちらも本堂前庭同様、人が入らない写真は無理でアングルが限定される。池の周りの紅葉を期待していたが、まだ早いのか、これが通常なのか?これが天授庵のリアルな姿です(笑)取り合えず自分好みの光景を撮っておりますので、説明抜きで写真で何卒ご了承下さい。この時期陽が落ちるのが早いのか、すでに3時過ぎに陽射しがこの角度!この後南禅寺の境内を軽く撮影をして永観堂に向かうが、永観堂総門はどえらい事になっていた!天授庵の2、3倍、イヤ10倍以上の人の群れ。天授庵でもかなりストレスを感じて撮影していたが、恐らくこの状況下の永観堂で撮影するとなると、精神的に正常に保てるかどうか疑問なので辞退(笑)次回は南禅寺の境内か、次の紅葉風景予定。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 16 Nov
    • 志明院の紅葉

      昨日は先送りにした永観堂と天授庵に行くべし、朝からその予定で動いていた。ところが昼前にジブリファンの友人から電話が入り、「雲ケ畑の志明院に付き合わないか?」志明院とは宮崎駿の「もののけ姫」の構想に繋がったお寺で最近は知られているらしい。雲ケ畑はある意味で良く知っているが、志明院は人里離れた奥の奥、普通ではなかなか行けないと聞いたので、二つ返事で車に同乗する事にした。雲ケ畑は二十歳過ぎに京都で生活するようになり、地元の友人数名で夏にやって来た事がある。その時友人が言うには「雲ケ畑は京都の避暑地や!」避暑地と云えば軽井沢のようなところをイメージするが、何のこともない片田舎、関西人特有の言い回し(笑)京都市は近くに海が無いので川で泳ぐ事が多く、雲ケ畑の砂防ダムに海パンを持ってやってきた。思っていたより人は少なく、近所の子供たち数名がすでに泳いでいた。友人達も子供に混ざり泳ぎ出し、小生も同じように泳ごうとしたが、ともかく水が冷たく直ぐに出て、日の当たったコンクリートで暖を取った憶えが…そんな砂防ダムを遥かに通り越し、料理旅館の洛雲荘を目印にその橋を左に入る。直ぐに岩屋山の石碑があったので間違いない…それから一段と道が狭く車一台分?対向車が来たら難儀するな~と思っていたら、案の定!運転に自信が無い方には徒歩がお勧め。先ほどの橋が雲ケ畑岩屋橋バス停で、但し、一日二回だけ運行されているらしい。ひやひやしながらようやく志明院に辿り着いた。奥深い山の紅葉は一味も二味も違う?境内は撮影禁止と聞いていたので、取り合えず敷地内に入り辺りを撮影していた。そうこうしていると階段上段から、参拝客らしき男性が下りて来ていた。足を怪我なさっているのか杖を突かれ、時間を掛けてこちらの方に向ってきた。熱心な信者の方なんだろうと思っていたが、その男性は「断りもせず何で写真を撮るねん?」どう見ても普通のオジサンの身なり。何で参拝客からこの様な言葉を!と思ったが、咄嗟にこの男性は参拝客では無く、寺の関係者、恐らくご住職ではないかと推測し、お詫びをして今から参拝をするつもりで、先に写真を撮らせて頂いていたとの旨を伝えると、それまでの強張った表情が柔和な顔立ちになられ、楼門の紅葉はかなり散ってしまったが、まだ見応えのある所も残っているとの言葉も頂き、階段を上がった受付で拝観手続きを無事済ませた。楼門を潜りそれからは、一切の飲食物の持ち込み、植物の採取、カメラ撮影なども禁じられているので、ご住職の奥さんと思われる女性にカメラを預けて…古くより岩屋山は山岳信仰の地であり、修験道の行場になっていた。伝説的な修験道開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が650年、不動明王の示験により草創したと云われ、829年、空海が淳和天皇の叡願により再興したと伝わる。本堂には空海の直作の不動明王を安置し、奥院である根本中院には菅原道真の手彫と伝える眼力不動明王を安置している。又、境内には歌舞伎「鳴神」で知られる鳴神上人が龍神を閉じこめた場所と伝わる護摩洞窟など、修験道に因んだ伝承地も多いが、圧巻は鴨川の水源地と云われている護摩洞窟。巨石の岩間上部から僅かにポタリと滴り落ちる雫。今まで見た洞窟の中で一番美しく神秘的な光景だった。1988年、京都府による鴨川上流部に治水の為の、鴨川ダム建設計画が明らかになり、以後、志明院住職らを中心に広範な反対運動が起こっている。その努力が実り1990年ダム計画は中止される事になる。今でも泊まれるか分からないが、司馬遼太郎は宿坊に泊まった際に、体験した「もののけ」について宮崎駿に語り、それが「もののけ姫」の着想に繋がったと云われている。こんな「もののけ」が宿る聖地は、やはりそっとしておいた方が良いのだが、有名観光寺院と違い維持するのは相当大変そうだ!あくまで静かに静かに応援したいお寺である事も確かのようだ。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 15 Nov
    • 真如堂、雨の中の紅葉

      昨日の京都は某天気予報では昼過ぎまで雨で午後からは曇り。出来ればほぼ見頃を迎えている永観堂、天授庵に行きたいと思っていたが、二時過ぎでも雨は上がらず、結局足場の良い金戒光明寺、真如堂方面を目指す。金戒光明寺の山門に着くも、紅葉の落葉が激しい。極楽橋の紅葉の名所の東坂もまだ青い!更に山門の上段から見下ろすも、小雨の中気が乗らない。諦めて真如堂に向けて歩き出すが、紅葉の穴場の栄摂院もまだまだ!その向かいの非公開寺院の顕岑院の土塀から、見事な紅葉が顔をのぞかせていたが…間もなく真如堂の赤門に到達…赤門に掛かるモミジはまだまだだ…本堂に繋がる参道はこの前よりかなり赤くなっている!小雨交じりなので画像が少々暗いですが、何卒ご了承お願い申し上げます(笑)三重塔周りが最大の見頃になっているようだ!雨傘に映える紅葉と三重塔も乙なモノ!本堂の手前辺りにひと際赤いモミジが目立つ!雨に落ち葉が輝いてるかの様…本堂の北側は順調に紅葉が進んでいるみたいだ。紅葉シーズン、眩い紅葉の絨毯を披露する本堂裏は、まだ少し時間が掛かりそうだ。本堂北側も同様に時間が掛かりそうだが、眼下の落ち葉は宝石箱を零したかのように…いつものコースを一回りし、最後にもう一度三重塔の前を通る…この日は雨で観光客は少なめだったが、外国人の高齢者が目立っていた。紅葉シーズン中開いている参道の茶店にも、それ故か欧米人のご夫婦連れが甘酒を注文して、のんびり雨の中の紅葉を楽しんでいた。記録より記憶を大事にするこの様な身の置き方は、何かとセカセカと写真を撮りまくる東アジア人は見習ってしかるべきでは?自身を含め(笑)紅葉シーズンにすでに入っているが、紅葉の赤を綺麗に撮影するのはホントに難しい!最後に撮った何気ないこの写真、赤が生きている!?恐らく雨の水滴のせいだろう?大雨はゴメン被りたいが、今回の雨には感謝(笑)京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 14 Nov
    • 槙尾山西明寺の紅葉

      今朝方の京都は雨模様で暗く、予報通り深夜から雨が降っていたみたいだ。紅葉にとっては恵みの雨となるか?今年の京都のモミジを近くで見ると、夏の天候不順、度重なる台風による大雨の影響か、まだらに枯れた痛みのひどい葉をよく見かける。この影響で落葉が早まらなければよいのだが!それでは前回の神護寺からの続き…時間的にあまり余裕がないと思い、清滝川沿いの駐車場のオジサンに道順を伺った。何のこともない、清滝川沿いに下っていくと、5、6分程で西明寺に通じる朱色の橋が見える。指月橋袂の石標には、栂尾山聖天堂と刻まれたていた。寺伝によれば824年~834年に空海の高弟、智泉大徳が神護寺の別院として創建したと伝える。智泉は空海の甥で十大弟子、四哲の一人で、大師をして「密教のことは智泉に任す」と云われるほど聡明。しかし病により高野山東南院にて享年37で亡くなっている。空海は駆けつけ智泉の死を慎み、供養のために書いた「亡弟子智泉が為の…」が「性霊集」に編纂され残されているらしい。表門を潜り正面が本堂、その左手が真っ赤に染まる前の紅葉?取り合えず本堂に上がらせて頂く事に…本堂は1700年に徳川綱吉の生母桂昌院の寄進により再建されたものと云われている。庭はあくまでもさり気なく、際立った主張は全く感じない。自然の中の自然を楽しむ?本堂内部は撮影出来ないので、縁側をぐるっと廻って外の景色を楽しむ?ここで気が付いたのだが、西明寺の係員は不思議な事に全員学生の様だった。中央に庭を掃除する女性二人、拝観口男性二人、裏拝観口の男性一人、ボランティアなのか?本堂内は中央間に内陣、後方に四天柱を建てる珍しい造り。本尊は運慶作とも云われいるが、ホントに小さい高さ51センチの釈迦如来像が、唐様須弥壇に厨子が安置されている。本堂の隣には客殿。縁側には先程の神護寺の楼門で見掛けたご夫婦?60過ぎの外国人女性とおない年の日本人男性が、小春日和の僅かな陽光の中、仲むつまじくくつろいでいた。小さな境内なので、これでほぼ一巡した事になる。見頃を迎えてと聞いて伺ったが、実際の所、この時点では5分ほどの色づきの様だ。陽も落ちかけて来たのでそろそろ帰る事に…指月橋を渡り清滝川に目をやると、畔で昔から営業なさっている指月亭?典型的な観光地の料理屋の様だが、以前一度だけ立ち寄ってぜんざいを注文して、冷え切った体を温めた記憶が…次回も紅葉の名所を紹介できればと思う次第。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 13 Nov
    • 高雄山神護寺の紅葉

      今週から京都も本格的な寒さになりそうだ。この二週間程はなるだけ綿密な情報を集める為に、老体に鞭打って市内を駆け巡った。そしてそろそろ紅葉も本格的に展開しそうだ。先ずは京都の中でも一番早く色づく高雄。混雑エリアなので行くつもりはなかったが、何故か10日の金曜日にすでに足が向いていた。神護寺には一、二度だけ数名の友人と来ているが、それからすでに30年以上は経っている。清滝川に架かる高雄橋は何となく覚えている。と云っても、かわらけ投げの印象は残っているが、神護寺のイメージがもう一つ残っていない。急な階段はかなり続き、少し前に登った石清水八幡宮のハードな表参道が頭をよぎる(笑)階段の石はいびつで足元がすくわれ、かなり険しい。ようやく楼門が姿を現した。神護寺は弘法大師が東寺や高野山に携わる前に、809年から14年間住持した真言宗の古刹となる。正式には神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)と云う。海抜900メートル以上のかっての愛宕五寺のひとつ、山岳修行を志す僧たちの道場としては、当然の立地条件なのだろう!全体的にはまだ紅葉のピークを迎えていないので、思っていたより混雑はしていなかった。それでも部分的には真っ赤に染まっているので、十分満足(笑)和気公霊廟辺りがひと際赤く…神護寺は和気清麻呂の私寺であった神願寺と高雄山寺、2つの寺院が824年に事実上合併して出来た寺と伝わる。多くの人達が記念撮影に余念がない模様…存分に真っ赤に染まったモミジを堪能し、更にその奥の金堂を目指す事になる…金堂に辿り着くまでに広い石階段がある。下から金堂を望み、左右に紅葉を入れて光景。何枚か撮ったが、太陽光に邪魔されて結果ボツ。金堂内には左右に日光・月光菩薩立像と十二神将立像、左右端に四天王立像、須弥壇中央の国宝・本尊薬師如来立像を拝む。もちろん撮影は出来ないので、金堂を出てから石階段を見下ろす。国宝・本尊薬師如来立像は実際は遠く過ぎて詳細は確認できなかったが、余韻と共に石階段を降りる。金堂を更に石段を上った所に多宝塔があるようだが、何故か紅葉を求めて下りの道を進んでいた。この先がかわらけ投げの名所…小生は事情があってやらなかったが、全ての友人は厄除けの素焼きの皿を清滝川の谷、錦雲渓流に向けて投げ飛ばしていた。かつては愛宕五坊と呼ばれる寺は白雲寺、月輪寺、日輪寺、伝法寺、高雄山寺であるが、高雄山寺とはこの神護寺の事である。参道の石階段脇には何軒かの茶屋が開いていたが、山門下の硯石亭は昔からあったようだ。入山してから一時間半ほど経っているが、高雄橋まで戻ってきたら空気が2、3度冷たくなっていた。日が落ちるまでに隣りの槙尾山に急がなくては…次回は空海の弟子、智泉が創建した西明寺。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 11 Nov
    • 東福寺界隈、紅葉の色づき

      本日の京都は昨晩大雨が降ったようで、陽射しはあるものの風が冷たく少しだけ冬の気配。それでは前回の泉涌寺からの続きを…東福寺に行く時は決まって北の道から入る。そして最初に目に入るのが東福寺塔頭の退耕庵。小野小町のゆかりの寺として小町寺とも呼ばれ、又、関ヶ原戦いの謀議をしたという茶室「作夢軒」がある事で知られている退耕庵。書院を挟んで南北に二つの庭園を所有し、性海霊見の作庭という南庭の「真隠庭」と6月に睡蓮が花開く北庭の池泉式庭園があるが、更に、四方の縁が竹を敷き詰めた極小の坪庭が面白い。基本非公開なので実際の坪庭は観た事無いが、写真で何度か見ているので思い余って、今年の春にお寺に直接電話したものの、50過ぎの女性が少し戸惑いながらも、ご丁寧に当面は公開する予定は無いとの事だった…そこから少し歩くと普段非公開の栗棘庵。紅葉シーズンだけ懐石弁当を提供しているようだ。山門前庭のモミジは色づき出している。奥の格子戸の向うにも庭園があるみたいだ。時間は3時半を過ぎていたので、下校の小学生、女子高生と観光客が入り乱れ、一瞬大混雑の体をなしていたが…そこから明暗寺、五大堂同聚院、霊雲院、一華院を過ぎたところに臥雲橋が待ち受けている。昨年は11月11日~30日迄は臥雲橋での撮影が禁止された。この事もあり、どうしても11日までに撮影したかった。見頃はあと十日から二週間?その頃はこの道も人で人で埋め尽くされ、こんなにのんびりはしてられない(笑)桔梗の寺として知られる天得院は、初夏の賑わいが嘘のように静まり返っている。それでも山門境内を覗くと、薄っすらとモミジが赤らめていた。その先の雪舟作と伝える鶴亀の庭がある芬陀院。三門からの参道は青々として秋の気配なし?それでも鶴亀の庭は少なくとも秋めいてると思うが!通天橋も臥雲橋同様、あと十日から二週間で見頃になるのでは?すでにこの頃になると東福寺の境内は、さながらイベント会場になる(笑)小生のもう一つの目的は、本坊庭園の東、偃月橋を渡った正面の国宝・龍吟庵。この時期に特別公開される、現存する最古の方丈建築、重森三玲作の庭園等。受付担当者に伺うと、紅葉はもう少しかかるとの事。12月3日(日)までなので余裕は十分(笑)大まかな事は把握できたので帰る事に…来た道を変わりなく帰路に就く。臥雲橋を渡る事になるので、もう一度通天橋に向けて撮ってみると、間もないのに先ほどよりも少し紅葉が増したような?通天橋・臥雲橋の写真撮影が禁止は、去年は11月11日~30日迄だったが、東福寺のオフィシャルページで確認すると、11月18日~26日迄の表示もあり、詳しくは東福寺でご確認!次回は高雄・神護寺の最新紅葉情報。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 10 Nov
    • 泉涌寺界隈、紅葉の色づき

      今日の京都は、又もや雲一つない秋晴れ。朝方は空気も澄んでいて至って気持ちが良い。高雄方面は紅葉の見頃を迎えていると聞くが、近場はもう少し様子を見てから本格的な撮影する予定。それでは前回の智積院からの続き…智積院の南に位置する泉涌寺は、重文の大門に至るまでに幾つかの山内寺院を控えていて、その中にも特筆すべき紅葉の名所がある。その一つが今熊野観音寺。紅葉時期は鳥居橋の辺りも真っ赤に染まるが、まだ色づきもしていないようだ…大きな黒光りの子護弘法大師像の背後の階段の先…石段の上から空を見上げると…かなり色づきが進んでいる…モミジの色のバリエーションに改めて感動!弘法大師をお祀りしている大師堂もこの様に…本堂東側の山上にそびえ立つ多宝塔にも目をやる…昨年塗り替えられた朱色は、この時期の紅葉にまだ負けず鮮やか!茶所の周りは観覧スペースが設けられている。もう少しすると紅葉の海に溺れそうになるはず!!くれぐれもご注意!ご注意(笑)この分だと後十日程でピークを迎えるのでは…来た階段を下りて子護弘法大師像の横を通り、次の山内寺院に向かう。鳥居橋から歩いて5、6分の来迎院。いつも通りの人の気配のない川沿の裏道?石の反り橋の先に佇む来迎院の山門…境内の一部だけが色づいているだけで、まだ時間は掛かりそうだ。この右手垣根の内側に赤穂義士・大石内蔵助建立の茶室「含翠軒」があり、晩秋の紅葉の時期には独特の雰囲気が味わえる。ちょうど来迎院向かいの善能寺。山門を潜って右手に弘法大師が祀ったと伝わる、「日本最初稲荷神石社」と云う祠社がある。陀枳尼天尊天を祀る最初の寺院とも云われているが、残念ながらほとんど詳しい事は知らない。只、戦後バンダイ号をはじめ航空殉難者の霊を供養するための祥空殿が正面に建立されている。その背後には重森三玲の池泉式庭園が作られているが、無人寺院なのか、水が張られた光景の「遊仙苑」は観た事ない。この奥を更に進むと、泉涌寺の裏拝観入口がある。その受付のご老人はたっぷり眠っていたが、起して悪いと思いながも、御座所庭園の紅葉具合を伺うと「まだまだ、11月末にならないと」せっかく来たのでと思っていたが…最後に重要文化財の大門を確認して…正面の仏殿までの参道は全く秋の気配がしていないが、次の拝観までには…。この後「走り大黒天」で有名な雲龍院までを運んだが、紅葉はまだ先の様なので、次の東福寺に向かった。追伸:泉涌寺の下りで庭園の紅葉模様をまだまだと書いたが、実際は今見頃を迎えているみたいだ。申し訳ない!裏拝観口のご老人は寝起きだったので、小生が御座所庭園の事を尋ねているのに、恐らく泉涌寺境内の事と勘違いしていたと思われる(笑)京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 09 Nov
    • 智積院、紅葉の色づき

      先日永観堂と南禅寺を回った時に、東山エリアは場所によっては紅葉が進んでいるので、かなりきめ細かい情報を集めなければ満足な光景に出会えないと思っている次第。そして二日前に予定を前倒しにして、智積院、泉涌寺、東福寺界隈を巡ってきた。今回は先ず七条東山の真言宗智山派の総本山智積院。いつもと同じくこの冠木門を潜る。金堂前の参道。初夏から夏の終わりまで咲いていた、寺紋の桔梗はすでに枯れ落ち、黄葉と紅葉の彩りになりつつある。金堂前の不思議な枝ぶりのモミジは、部分的に驚くほど紅葉していた。智積院はいつもの事だが、観光客が少なくて穏やかな時間が流れている。参道を戻り、鐘楼に降りる階段ある。春先に青もみじを確認していた場所だ。紅葉シーズンに必ず来てみようと思っていたが…後10日から二週間で真っ赤に染まるのではないか?その時は千利休好みの庭も、もう一度拝見?夏に初めて観た庭園はサツキ、ツツジの刈込がぼうぼうで、今一つ精彩に欠けていた(笑)中国江西省の廬山を模したという築山は、5月~6月にかけてのサツキ、ツツジが見事と聞くが、紅葉模様も期待できるのでは?ぐるっと回ってくると砂利の坂道に出てくる。先ほど観た金堂前のモミジと同じくらい赤い!サラッと回ってきたが、その他にもモミジは色んな場所に植えられていた。最後に金堂前のモミジをもう一度拝見して、次の目的地の泉涌寺を目指す…京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 08 Nov
    • 永観堂、南禅寺、紅葉の色づき

      連日晴天続きだった京都にも、今朝方から昼過ぎまで雨が降って、一層紅葉の赤が鮮やかになるのではないかと、この時期に限っては雨を前向きに捉えている(笑)それでは先日の大徳寺、下鴨神社の続きを…先ほどの大徳寺、糺の森の紅葉は予想通り云うか、全くと云うか、かなり残念な状況だった。気持ちを切り替えて東山へ…この10日程、紅葉の名所数か所回って来たが、何処とも例年通りと云うか、まだ早いような気がする!それでも永観堂の総門辺りには、外国人と日本人がひしめき合っていた。そして総門を潜ると、パッと赤く輝いている?今年初めての紅葉らしい光景!参道の右手、土塀内側のモミジがいち早く色づいている。一週間前の北の修学院界隈の紅葉は、まだ二週間先と予想をしておいたが、南に位置しておきながらこちらの方が早いのか?土塀の間から放生池の光景が…それにしても観光客が多い。この時点で4~5分の色づき模様。一週間から10日後が見頃になりそう。その時は今以上の人出なので、相当の覚悟が必要(笑)そこから隣の南禅寺。すでに日が沈みかけていた。三門辺りのモミジはまだ色づき始めたばかり。その界隈で一番輝きを見せていたのが、南禅寺三門南に位置するここ…多くの女性がバックにして記念撮影。そう、紅葉の名所の天授庵。この土塀の向うは本堂前庭の枯山水がある場所。すでに見頃を迎えているのか?拝観入り口で係りの女性に紅葉模様を伺う事に…そうすると、本堂の前庭はほぼ見頃を迎えているが、書院南庭の池泉回遊式庭園はもう少しとの事…ガラス越しに見える紅葉は結構なものだが?ここは係りの女性を信頼して一週間以内に覗いてみよう!西日で東山が黄金色に輝いている。この後水路閣を抜けて南禅院の様子を窺うも、こちらはまだまだの模様…全体的に見て後二週間で見頃を迎えそうだが、東山地区は場所によっては急速に変化するので、当分は目を離せない(笑)又しても、ヴォーリズの駒井家の続きは後回しにして、智積院、泉涌寺、東福寺などの模様を連続して紹介予定。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 07 Nov
    • 大徳寺、下鴨神社糺の森、紅葉の色づき

      あの連続の台風が去った後の京都は、かなり良い天気が続いている。この回はヴォーリズの駒井家の続きを予定していたが、昨日は紅葉の名所が気になり、近場を何か所か回ってきた。先ずは大徳寺と下鴨神社の糺の森。大徳寺に着いたのは午後の二時過ぎ。雲一つないのでコントラストがクッキリ!欧米人に人気の大仙院に寄ったが、参道には立派な松の木ばかりで、撮るには撮ったがアップに至らず…その先は非公開寺院の芳春院。奥の山門までの参道は、紅葉シーズンには見事な光景を生み出すので、小生のお気に入り!赤く見えるモミジは夏前から赤く、一般のモミジと品種が違うみたいだ?小さいながら立派に紅葉!芳春院は加賀百万石の前田利家の夫人、松子(まつ、芳春院)が建立した大徳寺の塔頭であるが、大徳寺の22寺院の中で唯一女性が創建した寺として、又、全国的に見ても女性の法号を命名した、唯一の例とも云われている。客殿の北と西側に小堀遠州の作と伝わる、市内でも珍しい楼閣山水式の庭園、南には「昭和の小堀遠州」と称えられた中根金作修復の枯山水の「花岸庭」があるらしい。是非とも拝見してみたいのだが、なかなか公開されない!楽しみが一つ増えたと思えば、それも良いのでは(笑)それから向かったのが黄梅院、千利休作庭の「直中庭」が圧巻だが、随分前から境内の中は一切撮影禁止なので…但し、山門入っての前庭だけは撮影OK!ほんの一部は紅葉しているが、まだまだ青い!黄梅院も普段は非公開だが、この時期は12月17日まで公開されていて、「直中庭」以外に、武野紹鴎好みの茶室「昨夢軒」、方丈庭園「破頭庭」、雲谷等顔の障壁画、庫裡と盛り沢山。重要文化財の庫裡は少し前に修復されているのか、今まで見た中で一番清潔でキレイな台所だった。この様子だと、二週間程で見頃になりそうだ。大徳寺は京都の紅葉名所エリアと比べると、比較的規模が小さいのと、大徳寺の中でも最も紅葉風景が美しい高桐院が、現在大修復中でその分観光客が少なく感じた。来年の紅葉シーズンまでには工事は終わるので、こちらも楽しみに取って置こう(笑)その足で下鴨神社まで…境内にはモミジは無かったと思う?御手洗池に架かる輪橋(そりばし)にイチヨウが…この配色は秋と云うより、何となく正月の風景?下鴨神社の紅葉と云えば糺の森一帯だが、枯葉はわんさか積もっているものの?紅葉とは程遠い、何か異様な光景?団体観光客の観光バスが、糺の森に入り込んでいるではないか?昔では考えられない光景が!何れにせよ紅葉は今月末になるのでは?糺の森の紅葉は諦めて南口鳥居を潜り、西側の地べたに座り込んでいる欧米人の親子が…鳥居と色づき始めたモミジを水彩画で描いていた。母親の絵はなかなかの出来でほぼ完成していたが、5、6歳児の絵は未完成で、もう一人の兄と遊び惚けていた。その母親の絵がこの様な景色だった。更にその足で永観堂、南禅寺の紅葉を確かめに走った。次回に続く…京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 06 Nov
    • ヴォーリズを探して、駒井家(其の壱)

      少し前にヴォーリズが設計した京都復活教会を紹介したが、それ以外でも京都市内に数か所作品が残されているので、機会があればと思っていた。ウィリアム・メレル・ヴォーリズは学校、教会、病院、百貨店など、比較的大きな建物を多く手掛けている。自身の記憶の中でも最も印象的だったのは、関西学院、神戸女学院、大丸心斎橋店、東華菜館etc。今回は数少ない市内の個人住宅。烏丸丸太町近くの大丸ヴィラは有名だが、北白川の疎水沿いの駒井家の存在は最近知った。この辺りは閑静な住宅街の為、大学関係者や文化人が好んで住んでいる事から、昔は「学者村」と呼ばれていたらしい。小生も左京区に長年住んでいたので、馴染みのある地区でもある。何か見覚えのあるアパート。確か銀月アパートと呼ばれていた建物。以前知り合い住んでいて、一度だけ伺った事があった。まさしく北白川疎水沿いの散歩道。こんな近くにヴォーリズの個人住宅があったなんて!この日は朝から晴天で陽射しがキツク、建物の外観撮影には適さないものの、紅葉の見頃はまだ時間が掛かりそうなので決行した。外観は切妻屋根の赤色桟瓦葺き、当時、アメリカで流行っていたアメリカン・スパニッシュ様式。基本は内観の撮影なので良しとしよう(笑)玄関を入って廊下を挟んで、直ぐの居間。作り付けソファーは坐っても結構との事。ここを管理なさっているのか、この住宅に詳しい、気さくなそうな女性が大まかな説明されて、突然「写真お上手ですか?」おっとストレートな質問。「プロではないので、それは!機材もこの様に!それでも最近は素人なりにそれなりに!」と他愛無い挨拶が終わり、最後に女性は「ともかく綺麗に撮ってください!」相当この住宅に愛情をお持ちなのが覗われた。居間の南側から明かりが射しこむ…サンルームの様である。広いとは言えないが、三連アーチ型の窓が開放的…淡い水色の桟が清潔感を漂わし、窓は二重構造となっている。又、こちらの居間はNHK朝ドラ「マッサン」でエリーの実家としてロケされた場所だそうだ。小生はテレビを基本見ないので知らないが(笑)一旦玄関先に戻り、隣りの部屋へ…何と畳敷きの和室が造られている。6畳ほどの広さで床の間も設けられている。和室を出て正面が台所、左手は二階に上がる階段が…不思議と生活の匂いが残っている台所…シンクとガス台等は新しく改装されているようだ…そして台所を撮影している時に、先ほどの女性が奥から出てきて、この正面の食器棚と円形の大理石のまな板は建てられた1927年の90年前当時のまま残っていると、誇らしげに語っていた。それ故にアングルを変えても、もう一枚撮ってみた(笑)本日はここまで。次回は庭と二階の紹介予定。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 04 Nov
    • 秋の植物園から宝ヶ池

      昨日も京都は天気が良かった。昼過ぎから大阪に用事があるので、午前中に秋の気配がする近場を巡ってみる事に…と云っても、紅葉の名所はもう少し待たねばならない。取り合えず北に上がって、鴨川に架かる北大路橋から北東を眺めると…。京都府立植物園の並木道はすっかり秋めいている。園内のもみじが色つき始めたと聞いているが、連休の初日と云う事と、催事がなされていた事もあり、大勢の人達がひしめき合っていたので、園内には入らず次の目的地を目指す…やってきたのは宝ヶ池公園。錦絵のような紅葉と呼ばれる景色がある。近場に紅葉の名所寺院は多くあるが、山々が浮世絵の多色刷りを意味する錦絵のように、赤、黄、橙、緑、茶が織りなす光景は、京都でも郊外の貴船、高雄、大原、嵐山に限られ、思い当たるのは広沢池とこの宝ヶ池ぐらい?そして前記の四か所は、紅葉シーズンはそれなりの覚悟をしなければ入れない、京都であって遠い異国の様に感じている(笑)この宝ヶ池周りのジョギングコースは、30分程度で廻れる散策コースでもある。この日も家族連れや真剣にジョギングする方、のんびり散歩をする老夫婦と多種多様!まだ錦絵のような紅葉には程遠いが、後、二、三週間もすれば見事に!先ほど一番赤く見えた木に近寄ってみると、カエデ科ではなさそう?一乗寺に住んでいた時に、長男がようやく自転車を乗れるようになり、訳も分からずマウンテンバイクを買って、長男を連れ立って何度か来ている。このコースを廻るのはそれ以来!要塞の様な国際会議場は間近で見ると今でも異様に映る。出来た当時は国立京都国際会議場と呼んでいたが、今は国立京都国際会館と呼ばれているらしい。国際会議場が出来た当時、館内が特別公開されると聞いて胸躍らせて赴いた。確かに一見鉄筋コンクリート造りのモダニズム建築の象徴的な素材を使っているものの、合掌造りを逆さまにしたフォルムと重苦しく威圧的な色。日本初の国立国際会議場と伝統京都を意識し過ぎたのか、日本の伝統美を代表する京都を表現しようと思ったのか?しかし合掌造りは白川郷で京都と何の繋がりも無い。それ故に数日は何かモヤモヤして落ち着かなかったが、外見の厳めしさに反して内部はキラキラしてゴージャスだった。それ以来館内には入っていないので、今はどうなっているか知らないが(笑)昔は人工的に作られる造形、色彩にしか興味が無かったが、今では自然界の途轍も無い力に翻弄され、良くも悪くも驚嘆している。小春日和の景色の中、ゆっくりと足漕ぎボートが移動する。幼い子供が大きな錦鯉と戯れ、鳥も水も深まる秋を待っているようだ。今ではあの時に感じた嫌悪感も薄れ、何となく建物に懐かしさも感じながらこの光景を眺めることが出来る(笑)小椋佳が作詞した美空ひばりの「愛燦燦」の一説、「それでも過去たちは優しく睫毛に憩う人生って不思議なものですね」の境地…錦絵のような紅葉になる頃に、もう一度来てみてもいい(笑)その頃には借景の比叡の雪帽子も拝めるかもしれない。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 03 Nov
    • ちりめん山椒への道No27

      本日の京都は朝方は青空が広がっているが、夕方から曇り空になりそうだ。この数日間はホントに天気の良い日が続いた。これから一週間は曇りマークは少々付いているが、雨マークは付いていないので、そろそろ紅葉狩りの準備を始めるとするか(笑)その前に10日ほど前に作ったちりめん山椒の報告を…最近使っているあごだしの評判が良いので、今回はあごだしの分量を25ccから30ccに変更して、醤油を省いてみようとしたが、実際出来上がった調味出汁を味見してみると、甘味が勝っている。これではあかんなと思い、醤油を今までで一番少ない分量の10ccにして挑戦。材料ちりめんじゃこ:100g実山椒:大さじ2杯(冷凍)切りだし昆布:5×3センチ程度2枚調味料清酒(タカラ):50cc再仕込み湯浅醤油(小原久治商店):10cc本みりん(福来純三年熟成):25ccあごだしつゆ(久原醤油):30cc昆布だし:100cc仕込み工程は以前と同じなので省略。知りたい方は「ちりめん山椒への道No27」の仕込み工程以下を参照そして出来上がりの「ちりめん山椒への道No27」がこれ!今回の改良点はあごだしの分量を25ccを30ccに変更し、醤油の分量を極限まで落としたが、さてお味は?色目は今までの中で一番では無いが、かなりの薄さ!甘さは少し気になるが…味は奥行きがあり湯浅醤油の仄かな香りが!なかなかの自信作が出来上がった模様?今回も舌の肥えた友人にご賞味願う事に!京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 02 Nov
    • 桂離宮(其の参)

      本日も日本晴!すでに夜はダウンジャケットを羽織っているが、昼過ぎには23℃を超えて、室内ではTシャツ一枚で過ごせるほど…それでは前回の「賞花亭」からの続きを…目の前には雪見燈籠、そして向う岸の茶席「笑意軒」は、桂離宮の茶亭の中では最も大きい建物だ。茅葺寄棟造の母屋に柿葺の庇をつけた農家風の茶亭で、初代・智仁親王の御学問所として建てられたとも、2代・智忠親王により造営されたとも云われている。内部の基本構成は一の間、次の間、口の間、中の間…次の間の左の襖絵は狩野尚信筆の水墨画。「笑意軒」の意匠センスは目を奪うものあり、写真の映りが悪いが右壁面の袋棚小襖!それを拡大してみると雲形模様?暗くて色は判りにくいが、実際は紺色で、説明によると横に棚引く雲が表現されているらしい。「松琴亭」の市松模様同様に斬新な意匠である。正面の軒下の六つの丸窓も面白い!軒下に掛る扁額「笑意軒」は智忠親王の弟宮の曼殊院良恕入道親王の筆による。六つの丸窓は桟の組み方にそれぞれ変化をつけ、室内より外の光の変化を楽しみ、夜間は室内の明かりが六つの丸窓から外へ漏れ、風情を生む事から「四季の窓」と呼ばれている。中の間の襖には嘉長作の櫂形引手が、意匠的に使われている。そして奥の二の間の腰壁にも注目すべき意匠が施されている。金箔が斜めに貼られ、その上部には変わり菱形、紺地とエンジ色のビロードの市松模様?ビロードは下に行くほどグラデーション演出。不思議なデザインだ!笑意軒前庭には幅90cm、長さ19mの延段がある。自然石だけで組まれていることから、風雅な草書体に喩え「草の飛石」と呼ばれている。2代・智忠親王が持仏堂として建てた「園林堂」には、観音像、宮家代々の位牌などが納められていたが、今は安置されているものは無く建物だけが残っている。桂離宮の書院群は東から古書院、中書院、楽器の間、新御殿が雁行形に連なって並んでる。これらの内部は残念ながら観ることは出来ない。雁行形の形状は各書院が時代を変えて増築され、日当たりや風通し、庭園の眺望に配慮したと思われるが、結果として残され書院造形は最高の水準に達している。そして古書院からせり出したこの台座がタウトに、「泣きたいほどに美しい印象、背後に無限の精神を蔵している」と言わしめた月見台だが、古書院から眺めた光景は一般人には撮影不可能なので悪しからず(笑)それでは最後の茶席に向かう事に…「月波楼」は池の畔の少し小高い角に建っている。又、月を愛でるために東に向け建てられている。杮葺き、寄棟造、むくり屋根で、土間と膳組の間は吹き放しになっている。一の間と中の間の間にある襖障子の小障子引手に、嘉長作の「機の杼」形の意匠がされている。その名の通り観月のため造られた茶亭で、池面に映る月の影を鑑賞した。「月波楼」は本来は月見のための茶席になるが、一の間の窓からは四季折々の植え込み、中の間からは池越しの「松琴亭」が見える。天井は舟底天井と呼ばれるもので、北側妻に松花堂昭乗筆の扁額が掛かる。これで全ての茶席を回って来た事になるが、最後にこの飛び石を駆け上がり、「御輿寄」の前を通る事になる。「御輿寄」は古書院の元々の玄関に当たる。かつては来客は御幸門より入り、御幸道を通り御輿寄から古書院御殿に上がっていた。「真の飛石」と云われる延段…これで帰る事になるが、桂離宮の拝観は時間の制約と決まりがあるので、なかなか自由に撮影するできなかった。現在、桂離宮の有料拝観が検討されているらしいが、個人的にはざわついた桂離宮より静かな離宮を望んでいる(笑)京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 01 Nov
    • 桂離宮(其の弐)

      台風22号が去ってからの京都は、本来の姿を取り戻したかのように秋晴れ。本日も!この数日は寒暖の差が激しいので、一層紅葉は進みそうだが、まだ動く時ではない(笑)それでは前回の続きから…目の前の茅葺入母屋造りの「松琴亭」は、白川橋とも云われる一枚の切石でつながっている。建物の左手の躙り口の内部は三畳台目の茶室。写真に収めることは出来なかったが、遠州好み「八ツ窓の囲」で8つの窓がある。池に面してくど構えを持つ「松琴亭」は「冬の亭」とも呼ばれ、一の間、二の間より北に庭園が望め、池の天橋立、洲浜などが視界に入る。「松琴亭」は離宮内で最も格式が高い茶席である。手前の6畳の二の間、中央の11畳の一の間、次の間、水屋、二つの板間(炉一基付)などからなる。正面青色の襖の左の奥が、「八ツ窓の囲」の三畳台目の茶室となる。前出のブルーノ・タウトを表現主義の建築家として紹介したが、大きな流れから見るとモダニズム建築家に属する。タウトは装飾華美な日光東照宮は好まず、伊勢神宮、飛騨白川郷等の単純で素朴なものに美を見出し、その最たるものが桂離宮になる。それ故に通常は水墨画などが描かれている襖が、淡いブルーのシンプルな古典柄の市松模様。一連の色彩の流れから意表を突く演出。この色彩と市松模様を初めて写真で見た時に小生も驚いた。一の間床の間脇に厨子棚付の袋棚、部屋を暖めるための石炉が設けられている。その上部の天袋、地袋の小襖4枚に、僅かながら狩野探幽筆の墨絵が描かれている。ブルーノ・タウトはモダニズム建築の示唆を桂離宮に求めていたように感じる。モダニズム建築の三大巨匠、フランク・ロイド・ライトル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ。個人的にはライトはこれらとは真逆の建築家と思っている。何れにせよコルビュジエがモダニズムをリードしていて、機能的、合理的な造形理念に基づく建築、その手法としてモジュールを用いだしている。モジュールとは設計する上で基準となる基本寸法。これは難しい事では無く、昔から日本の建築寸法として応用されてきた尺貫法。殆どの住まいの基本は畳による間取りで、凄くシンプルな方法でもって組み立てられている。これはドイツ人建築家には機能的、合理的に映ったのは当然の事だろう。それにもう一つ驚きを与えたのは、モダニズム建築が工場生産による部材、ガラス、鉄骨、セメントの使用を余儀なくされて時に、木材、草、土、和紙で構成された造形の美しさに触れた時、衝撃的だったと思われる。「松琴亭」を見終え、次の茶席「賞花亭」は中島の小高い丘に建っている。途中、池越しに古書院が見える。この辺りは螢谷と呼ばれいて、夏には沢山の蛍が飛び交うらしい。それ故にこの反り土橋は蛍橋と命名されている。標高差6mほど登りツツジの先、峠の茶屋風の「賞花亭」は開放的な茶席…苑内で最も高い位置にあって、「春のお茶屋」とも呼ばれている。4枚の畳をコの字形に敷き中央に土間、炉がある。正面と側面を開放し、土壁に下地窓、連子窓が開き、奥に水屋を設けている。茅葺、切妻造、高台にあるため西に愛宕山を遠望できる。前庭に丸い鉄鉢型手水鉢があり、五輪塔水輪に見立てたものと云う…付近の苑路にはキリシマツツジ、ツツジの植栽があり、春先はこの様に華やいだ光景が拝める。池に架かる反り橋の奥に見えるのは、珍しい意匠が観れる「笑意軒」?ピンクのツツジの背後の茶席「笑意軒」。次回続きは「笑意軒」と「月波楼」で締め括りたく候…京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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  • 30 Oct
    • 桂離宮(其の壱)

      10月はホントによく雨が降ったが、雨のお陰で一挙に紅葉シーズンに入りそうだ。今回は随分前に撮影しておきながら、紹介していない桂離宮について…桂離宮に行ったのは今年のGW期、受付の午前9時の10分前に着いたが、すでにこの回の当日券は30分程前に無くなり、2回目の当日券を待つことも出来たが、そこまで気が長くないのでこの日は諦めて帰った。因みに一回目の当日券をもらうために、一番早い人は7時から並んでいたそうだ。ともかくGW期は、観光客が大挙押し寄せているので仕方がないか?と云って秋の紅葉シーズンはそれ以上になるし、夏は絶対避けたい、それに冬は寒い!結局この春先しかないと考え、GW期の2日後に決行。開門10分前に到着。問題なく当日券を頂くことが出来た。桂離宮は一人のドイツ人建築家によって、日本の近代建築に再認識を促した建造物である。ブルーノ・タウトは「鉄のモニュメント」、「ガラスの家」が評価され、表現主義の建築家として知られていた。ナチスドイツから亡命したタウトは3年半日本に滞在している。桂離宮に始まり、修学院離宮、京都御所、平等院、西芳寺春日神社、鎌倉八幡宮、日光東照宮など各地を訪れ、その中で最も感銘を受けた桂離宮について書かれた「日本美の再発見」(1939)は、日本のモダニズム建築を志す人達に喚起を与え、桂離宮を世界的に名を知らしめた著書でもある。40年間、思い続けた空間がようやく観れる。参観者出入り口の黒御門はもうそこまで…昔、桂離宮を参観するのに至難の業。確か、事前に往復はがきで宮内庁に申し込み、宮内庁から指定の日時を割り与えられ、それに合すしか無かった様な…普通の一般生活者には高いハードルだったが、すでに諦めていた矢先、最近の改正で当日でも参観出来ると知った(笑)離宮内は先頭の案内人と後尾の警護に挟まれた形で回っていくので勝手な行動は出来ない。それでも少しでも貴重な光景を撮りたいので、他の人よりは自由に動き回った。垣根の隙間から茶亭「松琴亭」を発見。順路に戻り、先の門は御幸門。御幸門を入ってその先には表門があるのだが、遠くで眺めるだけで一般の人は近づくことは出来ない。来た順路を戻り、先ほど見えていた茶亭「松琴亭」を目指す。「外腰掛(そとこしかけ)」は待合腰掛とも呼ばれ、田舎屋風の佇まいで「松琴亭」の待合となる。「外腰掛」前の延段は「行の飛石」と呼ばれて、3つの長方形の切石、中、小の自然石を合わせている。又、古田織部流の壁にはみ出した主石も見られる。「外腰掛」前庭は蘇鉄山になる。蘇鉄は薩摩・島津家より献上されたものである。延段の延長線上に「二重枡形蹲踞手水鉢」。枡形の四角の中に45度ずらして、方形の水穴を設けている。庭園の視界は遮られ、南蛮・南国趣味の閉じられた露地になる。自然石を合わせている事から書道の行書体に喩え「行の飛石」と名付けられた。作庭に小堀遠州は関わっていないとみられるが、智仁親王、智忠親王が作庭、建築にも心血を注いでおり、遠州の影響も随所にみられる事から遠州好みと云われている。庭園は舟遊びを楽しむために、水辺よりの景色も考慮されている。「松琴亭」の南西にも舟着があるが、庭園には5つもの舟着が設けられている。又、観月の名所であり、月光下での景観美も考慮されている。洲浜より「松琴亭」を望む…庭園内には舟屋が建てられ、屋形船が係留されていたらしい。大小5つの島が浮かんでおり、東南に築山も造られている。又、様々な16もの橋が架けらており、舟の航行を考慮し土橋5つの内4つは反橋になっている。加藤清正献上と伝わる赤間石、赤松の植栽などを含め、一連の流れを「天橋立」に見立てている。この時期はまだ杜若が咲いており、その紫と「松琴亭」の茅葺屋根の黄金色が、得も言われぬ雅な彩りを見せつけていた。まだまだ続く桂離宮の庭園。次回は賞花亭、笑意軒を中心に紹介。京都市 ブログランキングへにほんブログ村 京都風景写真

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プロフィール

京一堂

性別:
男性
お住まいの地域:
京都府
自己紹介:
趣味のちりめん山椒作りをしながら、京都をのんびり再確認中。

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