密着レポート『長友泰樹』
テーマ:長友泰樹(アイスホッケー部)【第17回 ~撃墜!赤い彗星~】
ようやく遺恨に白黒つけるときがきた。振り返れば、立命館大との対戦は後味が悪いものばかりだった。小競り合いは茶飯事、両者いがみあいが続いていた。それは、今回の試合でも同じく。
2P(ピリオド)にはDF藤川(経2がダーティータックルをくらい負傷。同じくFW古山(商3)が殴られるシーンも見られた。
▲#19古山、無抵抗で…
だが、相手のその誉められるものでない姿勢が分かっている以上、こちらも乗るわけにはいかない。相手ファールは、むしろパワープレーのチャンスとなる。
「(自分たちの)反則が少なかったことと、向こうの挑発的な態度に乗らずにいたこと。それが勝ちにつながった」
『NO FOUL.NO LOSE』がそのまま表れた試合。もちろんそれだけでなく、関学が目指す『トータル・アイスホッケー』が実現できた試合でもあったことは明らかだ。
攻撃面では長友の2試合連続先制ゴールもさることながら、リバウンドをきっちりモノにした。「ゴール前つめれてて。粘り強く。シュートはいつもより多い方」。
一方、ディフェンス面ではGK川口(社1)の神業セーブ連発が「良い守りが出来た」ことにつながった。失点はいずれもキルプレーでのそれで、目をつぶるところ。3Pには圧倒的不利な状況(キルプレー&相手の6人攻撃)になるも、逆にプレッシャーをかけ続けた。
そうして春先から「勝てるんだよ」と踏んでいた相手から待望の勝利を掴んだ。2年ぶりに果たした赤い彗星の撃墜。それは〝勝つべくして勝った〟白星だったのである。
▲相手ゴール前にてDFに囲まれながらプレーする長友
【11月15日 プレイオフvs立命館大】
始まりはいつもこの男から。長友が2試合連続となる先制点をたたき出した。1P、AZ(アタッキングゾーン)へ切り込むとFW谷本(文1)へパス。谷本のシュートは跳ね返り、リバウンドが長友の前に来た。
「むっちゃ焦ったかんね。『どこ?どこ?』って」
リバウンドしたパックの居所がその瞬間は分からず。多少のパニックに陥りながらも、足元に感触を覚えた。
「真下に。足に当たって」
リーグ戦から続くシューターとしての活躍ぶりがプレイオフでも光る。しかし「奇跡なんだよ」と自らのプレーを話す。それもそのはず。彼の身体は戦う以前の問題にあるのだ。
先週の練習時から腰痛に見舞われた。「ぎっくり腰が悪化」と医師から診療されたが、それから一向に良化する傾向は見られず。試合当日に至った。コーチが急いで手配した痛み止めを処方しても、効果は得られず。「全然走れなかった」が、ゲームを最後まで過ごした。
試合後のインタビューも、果ては車の元へ行くときも、顔をゆがませる長友。事態は目に見えて深刻。
「オレはほんまヤバい。(欠場も)あると思う」。
果たして次節、トリックスターの勇姿は見られるだろうか。
▲あまりの痛さに歩くこともままならぬ状態で帰路につく
待望の新シリーズ!前年度関学アイスホッケー部主将を務めた藤井愛一郎(社卒)が帰ってきた!
前主将が、関学アイスホッケー部を語る!番記者イズムはさておき、『藤井ズム』をどうぞ☆
―後輩たちが2年ぶりに立命大から勝利しました。試合をご覧になって
藤井「僕たちが果たせなかった立命からの勝利をもぎとってくれて、心臓が飛び出そうになった。
GKが頑張ってたんで、優勝のためにはGKに頼らず、みんなで頑張れば」
―主将・長友について、どのように映りましたか
藤井「体ボロボロにしながら、気持ちを前面に出してやっている。チームをまとめている」
―最後に後輩たちにエールを
藤井「主将だけ、GKだけに頼らず、一つになれば結果は出る。ぼくらの果たせなかった夢を!」
約1年ぶりの取材をさせていただきました。いつもと変わらぬ様子で、インタビューにも応じてくださった藤井さん。これからも関学アイスホッケー部を見ていてほしいものです。
『藤井ズム』、次回も乞うご期待!(不定期連載。っていうか続くのか…?)
【第15回 ~YELL~】
この日試合会場に訪れたのは、前主将だけではない。応援団総部指導部の面々が会場に姿を現し、リンクの寒さをふきとばすような声援を送った。これには長友も
「ずっと声出してくれてて。こっちのムードの気がして。あれのおかげ。ほんと良かった」
アイスホッケー部の勝利を後押しした、熱のこもった応援に感謝しきりの長友だった。
▲試合後、応援団の校歌斉唱に聞き入るチーム
◆次は関大戦!関西制覇には絶対に負けられない戦い。次回更新は週明けを予定しています◆
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