溺れかけてからしばらくは

不思議世界に触れることはなかった


純粋に忘れているだけかもしれないが

( ̄Д ̄;;



次に不思議世界の扉を開けたのは小学校5年生の時

妙義・・・・・・じゃなかった、テキサスコロニー山での林間学校での出来事



1泊2日の林間学校の夜といえば

お定まりのキャンプファイヤー&フォークダンス

(そういう時代だったんだなぁ)


宴もたけなわになってきた頃に

ふと校庭から見える山頂が気になった

何が光ったような気がしたのだ



なんだろうと思ってそちらを注目していると

山頂付近で光が見えたり隠れたりしている




右に左に揺れるそれは徐々に下へ向かっているようだった

そのため「なんだ、自動車のライトが見えているのかな」と考えたのだが

途中からその光の異常な軌道が否応なく目についた



山の中腹まで降りてきた光は




明らかに山の木々の上を飛び越すようにして

(((( ;°Д°))))



こちらに近づいてきていたのだ



この段階で多くの同級生がその異常な光に気づき騒ぎ始めた

もうこの段階ではダンスは中断していた記憶がある。



その光は「火の玉」とか「人魂」と呼ばれるそれに酷似していた



みんなが注目する中、その光の球は林間学校の屋根の上を飛び

林間学校にあった展望台の方に向かって消えていった

どうやってキャンプファイヤーがお開きになったのかは

今でもよく思い出せない



いざ寝る部屋に戻っても興奮冷めやらずという感じで

みんなが眠るような雰囲気もなくざわざわしていたが

誰かが「人魂だ~!」と叫ぶとみんなが布団の中に

大騒ぎしながら隠れるというのを繰り返していた記憶はある



翌朝、勇気のあった数名が展望台まで行って

展望台で2つの火の玉がダンスを踊っていたのを見た

というのを聞いたのだが真偽のほどは定かではない



とても不思議なのは、20過ぎに成人式や同窓会で

同級生にこの話をしても思い出さない人がほとんどなのだ

中には俺が夢を見たのだろうという人までいる


今まで、これを覚えていた同級生が一人しかいない

というのも不思議な話かもしれない


世間一般に「幽霊」と言われる類に出会ったのはこれが最後

能力が欠落したのか、きづかなくなったのか

何かに護られるようになったのかは不明



よくよく思い出してみるとTedと出会う前に

不思議世界とは遭遇していたのだなぁ



あの人魂(っぽいもの)はなんだったのだろう



(残226記事)