真実は人を幸福にするか?

桑田義雄が、うかんだり、もぐったりするブログ


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私が初めて西遊記を読んだのは、小学校6年生の夏休みだ。
ブ厚い本だったが、とても面白く、一気に読んだ。
小説を通読したのは、これが最初である。

最初は娯楽小説としてしか読んでいなかったが、大人になるに従い、西遊記に宗教書としての側面を見るようになった。
その奥深さを、ここで紹介する事は不可能だが、陳腐になる事を覚悟で、若干、私の西遊記の見方を紹介したい。


まず、猪八戒であるが、これはもともと天の川の水軍の隊長であったのだが、天女に手を出し、天上界から追放された。
八戒の魂は、人間の胎に宿るはずだったのだが、間違って、豚の胎に宿ってしまった。
以後、妖術を習得し、悪さをするようになる。

沙悟浄は、天帝に仕える役目であったが、孫悟空との戦いの最中、西王母(天帝の母)の大切な壺を壊してしまい、それがとがめられて下界に追放された。
悟浄は川の妖怪(日本では河童と表現される)に生まれ変わり、旅人の肉を食らって生きるようになる。

孫悟空は、猿のボスに上り詰めたが、飽き足らず、スッタモンダのすえに、天上界の役人になった。
だが、自分の管理する不老長寿の桃を片っ端から食ってしまい、釈迦如来の手によって下界に追放され、五行山という山に、封じ込められた。

観音菩薩は、荒れた中国に平和を取り戻す為に、三蔵法師を、天竺への大乗経典取経の旅に行かせる。
妖魔のはびこる旅の道であるので、観音菩薩は、悟空、八戒、悟浄を三蔵の弟子として待機させる。

これは、西遊記をお読みになった事ならわかる、ご存知のストーリーである。

話の中で、悟空はこう言う。
「俺は誰にも頭を下げないが、ただ二人だけは別である。一人は師匠の三蔵法師。一人は観音さまだ。」

悟空は釈迦には頭を下げないが、観音には頭を下げるのである。
その理由は、釈迦は悟空を、長い間、五行山という山に、下敷きにさせたからである。
それを救い出してくれたのが観音菩薩と三蔵法師だった。

また、悟空は、旅の過程で、さまざまな妖魔と戦うのであるが、どうにもならぬ絶対絶命という時が、何度かある。
その時に、悟空は観音さまに助けを求めに行くのである。

三蔵法師もまた、自分を天竺に行かせたのは観音であるし、弟子、三名を付けてくださったのも観音である。
さらに、般若心経という妖魔退散の呪文も、観音菩薩から伝授されている。


天竺とはインドであるが、私はこれを「平和と平等の理想社会」と解釈している。
そして、三蔵法師は、弱く善良な民衆である。
八戒は欲にまみれた男。
悟浄は保身的で器量の小さな男。
悟空は傲慢な男。
いわゆる、この三人の弟子は、だめ人間である。

だめ人間であっても、弱く善良な民衆を護り、「平和と平等の理想社会」を目指して戦う。
西遊記のストーリーの中では、天竺に到達した後、悟空は戦闘の仏。悟浄は羅漢。八戒は仏陀の祭壇を護る者となる。
だめ人間の私もまた、天竺に到達した後は、何かを得られるのではないかと思う。
天竺に到着すれば、の話だが。


このように、私は独特の思いを持って、西遊記を読んでいる。
カギとなるのは観音信仰である。
三蔵も、三人の弟子も、観音を信仰していたのである。
それによって、天竺にたどりつく事が出来た。
西遊記は一種の観音経である。


私の読んだ西遊記をご紹介する。
もし、時間があれば読んでみていただきたい。
間違いなく、面白い本である。



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