真実は人を幸福にするか?

桑田義雄が、うかんだり、もぐったりするブログ


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性善説とは、人は生まれながらにして善であるとする考え方である。
性悪説とは、人は生まれながらにして悪であるとする考え方である。

中国哲学の世界で、常に話題にされるのは孟子(もうし)と荀子(じゅんし)だ。
孟子も荀子も、共に儒教に属する学者である。

孟子は、人は生まれながらにして善であるが、幼少の頃はまだ善の芽が育っていない。
これを育てるのが教育である、とする立場である。
荀子は、人は生まれながらにして悪である。
ゆえに、これを封ずるために、教育を行うという立場である。

仏教の世界においては、天台宗と法相宗(ほっそうしゅう)の対決がある。
天台宗においては、すべての人間には仏性が備わっている。
従って、期間の長短はあれ、仏道を修行すれば、誰しも成仏するという考え方である。
尚、成仏とは、悟りを開き、再び輪廻転生の世界に戻らない、という意味である。
法相宗においては、ほとんどの者は成仏するのだが、中には邪悪な者もあって、こういう者は永遠に成仏する事はない、とする考え方である。

天台宗の考え方は理想主義的。
法相宗の考え方は現実主義的、という者もいる。
そのような言い方が適切かどうかはわからないが、想像を上回るほどの邪悪な人物に出遭った時、人は「こいつは永遠に救われないだろうな」と思うのは自然である。
法相宗の、この教義を作った者も、おそらく、そのような人物に遭遇したのであろう。

ちなみに、釈迦自身はどのようにこの問題を考えていたのだろうか?
私もすべての文献に目を通しているわけではないので、極めて限定された知識の中からの推測であるが、釈迦は、どのような者であれ、法を理解し、修行した者は解脱(成仏と同等と考えて良いだろう)できると説いていたようだ。
有名な殺人鬼アングリマーラーの話もある。
大量殺人者のアングリマーラーが、釈迦の説得により目覚め、釈迦の弟子となる、という話である。
詳しくは、検索して調べていただきたい。

私自身は、昔は観念的にこの問題を考えていた。
要するに仏教の仏性論をベースに考えていたのである。
だが、年齢と共にこのような観念的な思考を嫌うようになった。
現実的にどうなのか?
と考えるようになったのである。

生まれながら善か?悪か?というのは、それこそDNAをイメージしたくなって来るだろう。
だが、DNA論を持ち出したところで、人の性が善だの、悪だのとは決め付けられない。
せいぜい、穏やかな気性と、激しい気性がある程度で、大半は、性格というのは後天的なものに由来するのではないかと思われる。

結論を言うならば、性善説も性悪説も、共に間違いであり、人は両方の性格を備えて生まれて来る。
そして、どちらの性格が色濃く出て来るかは、育つ環境によるのである。

実につまらない結論になってしまったが、大事なのはここからである。
性善、性悪というのは存在しないにせよ、善良な性格、邪悪な性格というのは、かなり早い段階から芽生える。
小学生のうちから、すでにこうした傾向は生じて来る。
おそらく、家庭環境が第一であり、社会環境が第二であろう。
友人関係も影響して来るだろう。

こうした要因により、小学生の頃からすでに、邪悪な性格を帯びた子供は存在する。
「ドラえもん」のジャイアンのような存在だ。

いじめ問題を考えた場合、このジャイアンの性格を、教育によって矯正できるか?という事が問題になって来る。
実に、これこそが、私が真に議論しなければならない、性悪説、性善説の問題なのだ。
最初のほうに述べた、観念的な性悪説、性善説ではなく、要するに、性格は矯正できるか?出来ないか?という捉え方である。
性格は矯正できると考えるならば、これは性善説。
性格は矯正できないと考えるならば、これは性悪説だ。

多くの世のティーチャー(教師)達は、性善説に立っているように思われる。
だから、いじめ問題が発生した場合、性善説的に対応しようとする。
つまり、指導、教育によっていじめっ子を良い子にしようとするのである。
「人という文字は、二人の人物は支え合って」という話をするわけだ。
だが、古今東西、これでいじめっ子が改心した事は一度も無い。

私は、一度、邪悪な傾向を帯びてしまった性格というものは、なかなか修正しがたい、という考え方を持っている。
つまり、性悪説である。
芽が出て、茎が伸びて、葉っぱが出てきて、やがて花を咲かせる。
この花が性格である。
一度、咲いてしまってから、花の色形を変えようとするのは困難である。
なぜならば、根っこに、すでに、そのような花を咲かせる原因があるからだ。
根っことは、家庭環境や社会環境の事である。

赤ん坊や幼児の頃に、親に可愛がられて育てられた子供と、反対に、怒鳴られ、叩かれ、育てられた子供では、反対の性格が出るに違いない。
大半の人間は、可愛がられて育てられただろうから、想像もつかないだろうが、赤ん坊の頃に、ボールのように投げ飛ばされ、口を塞がれ、幼児になれば、親のストレス解消に叩かれ、家から閉め出され、常時、暴言を浴びせられる。
このように育った子供の心境。
これは、「人という文字は、二人の人物は支え合って」という話をされた所で、何とかなるものではない。
すでに、根っこから腐っているのだし、家に帰れば、またそういう環境が待っているのだ。

私は、ジャイアンを、善良な子供に変えようとする教育が間違いとは言わない。
そういう努力が無駄であるとは言わない。
だが、解決に緊急性を要する、いじめ問題に関しては、性善説的な対応はして欲しくない。
性悪説的に対応していただきたい。

性悪説的対応というのは、恐怖と罰則である。
恐怖とは、怖いと思わせる事だ。
いじめっ子も、怖い先生の前では、大人しくなるものである。
ティーチャーの皆さんには、ぜひ、「いじめは絶対に許さない」という気迫で、生徒に接していただきたい。
いじめっ子と、刺し違える覚悟で教壇に立っていただきたい。

罰則とは、学校で言えば校則。
数日間の停学で済むような甘い罰則ではなく、いじめを行った者に対しては、もっと厳しい罰則が必要になる。
また、いざという時は、警察を呼ぶ、という事をためらわないでいただきたい。
学校で手に負えないような事をすれば、警察沙汰になるのだ、という認識を持たせる事は、とても重要である。

最近、無差別殺人のような凶悪な犯罪が起こっている。
彼らは自ら死刑すら恐れていない。
ゆえに、重罰化は意味なし、とする意見もある。
だが、比較的、苦痛なく死ねる日本の絞首刑であるから、かえって、それを望むのだ。
つまり、自殺するのが怖くて出来ないから、他人を殺し、そして国によって自分を死刑にしてもらおう。
そういう考えの者が増えて来たのだ。

つまり、絞首刑という、一種の安楽死システムが、無差別殺人の要因になっているとも言える。
死とは、ゲームをリセットするようなものであり、無になるだけだ、という考え方が蔓延している為、余計にこのような事になる。

私は、死刑反対の立場である。
邪悪な者にとっては、死刑よりも、生き長らえる事のほうが苦しい。
つまり、死刑を廃止し、終身刑を導入する。

また、現在の刑務作業には、あまり意味を成さぬものも多い。
もっと、収益性のある作業に変える。
さらに、殺人などの重罪者には、重労働を課すべきではないのか。
終身刑の者は、死ぬまで重労働で苦しむのである。

刑罰が機能しないのは、文字通り、刑罰として機能していないのだ。
刑罰の内容をもう一度精査し、日本は優れた法治国家になるべきである。

最後に、子供のみならず、大人の社会にも、もちろん邪悪な者が存在している。
邪悪な者と、そうでない者。
これを見分けるのは容易ではない。
私の態度としては、基本的には、善良な者は極めて少ない、という前提で人と関わるようにしている。
安易に人を信じない。
人を見たら、疑ってかかる。
さらに、邪悪な者も、かなりの頻度で存在すると想定している。

つなり、社会全体を「性悪」として捉える。
そうする事で、あらゆる危機から自己を防衛する事が出来る。
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