真実は人を幸福にするか?

桑田義雄が、うかんだり、もぐったりするブログ


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真実は人を幸福にするか?



俺が某芸能プロでマネージャーをやっていた頃の話。


ある女の子が、こう言って来た。

「私、事務所、移籍するから」

どこに行くのかと質問すると、その時代、一番、勢いのあったプロダクションの・・・子会社。

よく使う手だ。
自分の事務所の看板を使って、子会社を作り、そこに、とにかく大量にタレントの卵みたいのを所属させる。
もちろん、積極的に売り込むなんて気は無い。
要するに、量販店のようなプロダクション。
大量に在庫を抱えておいて、必要に応じて売る、みたいな手だ。

脱ぎ仕事させてもいい。
所詮、小会社なので、親会社の看板に傷は付かない。


その子は、俺がスカウトしてデビューさせた子で、そこそこ知られたアイドルグループに入った経験もある。
だが、そこまで、だった。
いくらがんばって売り込んでもダメだった。

自分でデビューさせたのだから責任がある。
その俺が売り込んでダメなものを、そんな量販店みたいなプロダクションで売れるわけがない。
間違いなく、「脱がせ」目的だ。

「元、アイドルグループ○○子が、ついに脱いだ!」

週刊誌に名が踊る。
写真集もいくらか売れるだろう。

俺は、真実を話した。

「その事務所は、ちゃんとタレントを売ろうとしているような所じゃないよ。親会社は確かに、飛ぶ鳥どころか、太陽すら落としかねない勢いだが、そこのタレントになるわけじゃないんだよ。」

俺は女に嫌われる。
本当の事を言うからだそうだ。

ウソのつけぬ男はモテない。
モテる男はウソをつく。

女は本当の事を言われるとビビる。
怯える。
「化粧する性質」なんだな。
すべてにおいて。
真実を隠す事で、安心して生きていられるのかも知れない。

その子は結局、その量販店のような事務所に行った。
一年くらいして、連絡があった。

「桑田さんの言う通りの事務所でした」

何も言えんかった。
戻りたがっていたが、俺は社長に、断れと言われていた。
だから、もう、戻れないと伝えた・・・


「桑田さんの言う通りでした」

俺は、何度か、複数の女性から、この言葉を言われた。
みな、俺が本当の事を言った時に怒り、俺から離れ、後で俺にこの言葉を言う・・・


俺はなぜ、本当の事を言うのだろう。
たぶん、俺はアスペルガーなのだ。
診断を受けた事は無いが、子供の頃から振り返ると、間違いない。
アスペルガーだから、本当の事を言う。

アスペの子供は、障害者を指さし、「あの人、変な人」と言う。

本当の事だ。
でも、言ってはならない。
本当の事であっても、誰も幸せにしないという事があるのだ。


言うべき本当の事と、言うべきじゃない本当の事がある。

そして、本当の事を言えば、時々、人に嫌われる。

余談だが、意義ある事、世の中の平和に結びつくような発言をすると、必ず反発がある。
サタンの反発を受けなければ、善の行為ではない。
サタンは善行を嫌う。
だから、反論無き発言、敵を作らぬ発言に、社会的意義など無い。


俺はアスペの特質を生かして来たのか、言うべきと思い、嫌われても発言するという事を良くやって来た。
その結果、感謝される事もあったが、孤独を感じた事のほうが多かった。

真実とは何なのだろうか・・・
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鎌倉時代、モンゴル帝国がまさに日本を侵略せんとしていた時、時の執権、北条時宗(まだ二十歳そこそこ)は、中国から渡来していた禅僧、無学祖元(建長寺住持、円覚寺開山)にアドバイスを求めた。
そこで得た回答が「莫妄想」(妄想することなかれ)。

仏教用語では、妄想とは「真実でない事を真実だと思ってしまうこと」だ。

第三舞台という劇団があって、その名作に「トランス」というのがある。
主人公は、安っぽいフリーライターなのだが、そんな自分に嫌気がさしたのか、いつしか自分を天皇だと思いはじめる。

こんな妄想におちいってしまっている人は、山ほどいる。

人は自分の顔を鏡で見る時、客観的な自分の顔よりも、二~三割、美しく(かっこよく)見ているそうだ。
これも妄想だ。

妄想するんじゃない。事実をしっかり見なさい。
じゃないと、痛い目に遭いますよ、と無学祖元は若き執権、時宗に指導した。

その時の時宗の妄想って何なのか?
相手は宗教家です。
宗教家にアドバイスを求めに行ったのです。
要求は何でしょうか?
そうです。
祈祷です。
おそらく、時宗は無学祖元に祈祷をお願いしに行った。

二十歳そこそこの時宗には、よくわかんなかったのでしょうね。
禅と密教の違いが。
禅は、基本的に現実主義で、祈祷はしない。
密教は、祈祷宗教です。

時宗は、その辺がわからなかった。
実際、日本臨済宗の開祖、栄西みたいに、禅と密教をごっちゃにしてた人もいたわけだから。
無理もない。
でも、相手は本物の禅僧。

無学祖元がまだ中国の能仁寺にいた時の事。
モンゴルの兵元が寺に攻めてきて、刀をぬいて祖元に迫ったが、祖元は座禅したまま、「私は春風である。斬れるものなら斬りなさい。」と言い、畏怖の念を覚えたモンゴル兵は、一礼して立ち去った。
その無学祖元である。

祈祷?
ふざけんな、馬鹿かおまえは。
現実を見なさい。

そう叱ったんだな。
無学祖元は。

当時、世間を騒がせていた宗教の一つに、日蓮の法華があった。
この日蓮の法華は、天台密教の亜流みたいなもので、コテコテの祈祷宗教。
日蓮は、法華経を信じ、それ以外の宗教を禁止すれば、モンゴルは来なくなると主張していた。
時宗も、その主張に影響されていたに違いない。

そこで無学祖元の一喝。

「莫妄想!」

結局、時宗は現実的に対応し、この後の困難を乗り越えたのであった。


現実を見なきゃならない。
そりゃ、わかるんですよ。
妄想してちゃ、行けないんです。
でもね、でもね・・・

妄想でもしてないと、生きて行けない事だって、あるでしょうよ。
そうでしょうよ。
どうです?みなさん。

現実を受け容れろ?
ありのままに受け容れろ?
そりゃ、正論ですよ。
あなたねえ、世の中には、部屋の中に鏡一つ、置きたくない人だっているんですよ。
現実の過酷さを、本当に知ってますか?

南海キャンディーズという男女コンビの漫才師いるでしょう。
女のほうの「しずちゃん」。
大柄な、ニタッとした顔の女。
彼女、かつて、女性アイドルグループのモーニング娘のオーディションを受けた事があるんです。
審査員に対し「アンタ大チャンス逃してるよ」と発言した。

誰がどう見ても妄想なんだけど、この妄想が、明らかに後に、人気漫才師になる事の萌芽となっているでしょう。
妄想は時として萌芽になるんですよ。
ウソも百回繰り返せば本当になると言うし・・・


湖に移った己の姿を見て、ショックでそのまま湖に飛び込んで死んじゃったなんて昔話、聞いた事あるでしょう?
真実は必ずしも、人を救わないんです。
それどころか、真実が人を不幸にする事だってある。

真実って何なのだろうね?

それがこのブログのテーマです。
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