FUJITA'S BAR
2015-06-09

明日、「百円の恋」DVD発売。

テーマ:DVD ・ 邦画
明日、「百円の恋」のDVDが発売されます。

レンタルショップでも、並ぶことでしょう。


でも、映画熱の読者のみなさんは、どうか見ないで下さい。

きっと、俺が記事で書いたような感動は、味わえないと思いますから。


すでに、映画のレヴューがたくさん出ていますが、どれもイマイチ。

悪いけど、俺が感じたことが、最高だと思っていますので(笑)


映画をたくさん見てもらうことが、本ブログの崇高な目的なんですが、

この映画に関しては、別です。


この映画を見た人の大半は、「つまらない」と言うと思います。

あれがイマイチ、これがどうも気に食わない…

そんな意見が、聞こえてきそうなんですね。


だから、あえて、この映画に関しては、読者の皆さんにオススメしたくないんです。

万人に共通するような、わかりやすい内容じゃないから。


どうしても見たい人は、覚悟して見て下さい。

そして、この映画がつまらないと感じたら、もうこのブログに来なくていいです。


俺は、それでいいんです。

こんなヒドい文章を、しがないおっさんの愚痴を、無理して読まなくていい。

世の中にはもっともっと、読む価値のあるブログがたくさんある。

映画熱を読んでいるヒマがあったら、もっと広い視野を持ちましょう。



俺は、ある覚悟をして、この記事を書いています。



見なくていいですよ。

というか、見るな。


だって、俺だけのものにしたいんだもん。

この映画に、心底惚れたから、誰にも奪われたくないし、

テキトーな奴らに、イチャモンつけられたくない。



この映画は、俺が何も言わなくても、ちゃんと評価されると思います。

でも今は、自分の感じ方を、大切にしたい。


どうしてそんなことを言うかって?

そんなこと、俺にだってわかるもんか。



賢明な読者の皆様は、くれぐれも、この映画を見ないように。

見たらきっと、後悔するから。



どうってことのない映画。

だけど、忘れられない映画。


そういう思いにさせてくれる映画に、そうそう出会えるものじゃない。



俺は、この映画に出会えてよかったと思う。

きっと、DVDで見ても、劇場で見た時と同じ領域には行けないだろう。


あの時、劇場で見た興奮を、体中の細胞が活性化した喜びを、

たしかに覚えているけど、もう二度と感じることはできない…



「百円の恋」は、映画史上に残る傑作です。

わかってくれとは言わない。どうせわかんないし。

だから、いいのだ。

この映画は、俺だけのものにしたい。

誰にも、わからなくていい。



こんなに心底惚れられる映画に出会えることは、

一生のうちに、何度もないんだから。



そういうわけなので、読者の皆様、絶対に見ないでね☆




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2013-08-18

メモリアル傑作選 「愛の新世界」

テーマ:DVD ・ 邦画
自由奔放に生きる女たちは、力強くて、美しい。


鈴木砂羽主演の、エロティックコメディ…とでも言いましょうか。

劇団員の女が、SMクラブでバイトしながら、女優を目指してがんばる物語です。


「夜がまた来る」は、やられっぱなしの女が主人公でしたが、
こっちの映画は、好きにやりまくって、真面目に人生を楽しむ女が主人公です。

これを見ていると、男ってバカだなあ、とつくづく思います(笑)
どちらかというと、女性向きの映画なのかもしれないですね。


女王様になって、男をムチで叩きたい女性は、結構いるでしょ。

男を振り回して、駆け抜けるような生き方をしたい女性も、結構いるでしょ。

そういう願望を満たしてくれる、何とも生きのいい映画です。


「もののけ姫」の魅力のひとつは、女性たちが元気な世界であること。
「紅の豚」の魅力のひとつは、バアちゃんたちが元気な世界であること。

そういう世界は、明るくて楽しい雰囲気があるんですね。

当然ながら、主人公は危ない目にも遭うし、ナンパもされる。
それを、しなやかに交わしながら、楽しみの糧にしていく。


共演している俳優が、なかなか楽しいです。

主人公と親友になるホテトル嬢に、片岡礼子。
その女とどつき合いのケンカをするのが、「だよねー」のYURI。

劇団のボスは、若いすらっとした松尾スズキ。
劇団員には、阿部サダヲとか、宮藤官九郎もいます。

愛情出演として、杉本彩、袴田吉彦、哀川翔なんかも顔を出しています。

中でも熱演は、SMクラブの客で登場する、ヤクザ役の萩原流行かな~
ラストのキスシーンは、本気で爆笑してしまいました。

そして、やはり変態客の役で、田口トモロヲと大杉蓮が登場~


映画の舞台は、バブルがまだ崩壊しきっていない頃かな…
当時は、小金を持っている男も、いっぱいいたんでしょうね。

景気がよくても悪くても、風俗というものは、なくならない。

夜の街というのは、夢や欲望が渦巻いているんですなあ。

そういう世界を、ちょっぴり覗いてみたい方は、ぜひご覧下さい。


オヤジのみなさんにも、これは笑い飛ばしてもらいたいと思います。

こういう女たちは、憎めないんだよなあ。


携帯電話がない時代だから、ホテルに入ってから事務所に電話するんですね。
カセットテープの入った留守番電話が、懐かしい。

彼女たちがカラオケで歌うのが、「渚のシンドバッド」「星降る街角」とか(笑)
挿入歌が山崎ハコとか、昭和の香りがプンプンするのが楽しい。


俺は、個人的には、電話係をした太った女が好きだったなあ。
名前わかんないけど、彼女、「シコふんじゃった」に出ていた人ですよね。

酔っ払ってつぶれても、おんぶして運んでもらえそうなところが、魅力的でした。


エロで奔放でわがままに生きているようにも見えますが、
劇団の稽古をしている時の彼女たちは、実に真面目です。

若いって、それだけでカッコいいなあって思いました。

この映画を見ると、人生真っ直ぐに見たり、斜めに構えたりするのが楽しくなる。

やっぱり、楽しんだもん勝ち、なのかもしれないですね。


こいつらのようにはなれないけれど、こいつらのような生き方に憧れます。


走って、走って、生ビール。

ピリリとスパイスの効いたカクテルのような、さわやかなヘンタイ映画です。





【作品データ】

監督:高橋伴明 原作:島本慶 荒木経惟
脚本:剣山象 音楽:山崎ハコ かしぶち哲郎
出演:鈴木砂羽 片岡礼子 松尾スズキ 萩原流行 鈴木ヒロミツ
   渡辺哲 田口トモロヲ 阿部サダヲ 宮藤官九郎 YURI
   荒木経惟 杉本彩 袴田吉彦 哀川翔 武田真治 大杉蓮

 (1994年東映 R18 上映時間:115分)



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2013-08-18

メモリアル傑作選 「夜がまた来る」

テーマ:DVD ・ 邦画
俺は、この映画で、夏川結衣のファンになりました。


1994年に公開された、石井隆監督の傑作ハードボイルドです。


麻薬Gメンの夫が殺され、妻である名美は悲しみにくれる。
しかし、殉職どころか、汚職であると摘発され、二重の苦しみに…

さらに追い討ちをかけるように、ヤクザ組織から狙われ、組員にレイプされてしまう。
夫の遺骨をぶちまけられた上で体を奪われた名美は、復讐を誓うのであった。


しかし、女がそう簡単にヤクザの親分を殺れる筈もない。
あえなく失敗した名美は、殺されそうになるところを、ある男に助けられる。

シャブ漬けにされ、風俗に売り飛ばされ、人間性を失っていく名美であったが、
男は、何度も何度も、体を張って名美を助けるのであった。


この人は、一体、何者なの…?
いつしか2人は、傷口を舐め合うように、体を重ねていく。

男には、秘密があった。
彼女を守る「理由」があった…



当時まだ26歳くらいだった夏川結衣の、体当たりの演技がもの凄いです。

大人しい女が、怒りの塊になっていく様子が、素晴らしい。

非力でありながら、気は強く、芯が通った女。

魅力的な体は、時には災いをもたらすが、時には絶大な武器になる。


相手はヤクザとはいえ、所詮はただの男。

色仕掛けで近づき、寝床でナイフを突き立てる名美を応援したくなります。


ヤクザの親分を演じるのは、“ムスカ”寺田農。
その舎弟を演じるのは、若き日の椎名桔平。オールバックでさわやかです。

そして、名美を助ける男を演じるのは、根津甚八。
殺される旦那さん役は、永島敏行。

脇役で、余貴美子とか竹中直人とか渡辺哲なんかも出ているのが楽しい。


この映画の特徴は、全編が「夜」であるということ。
まさに、お天道様のもとを歩けない連中ばっかりですな。

「死んでもいい」「ヌードの夜」に続いて石井監督が放った、
男と女のネオ・ノワール第3弾。俺はやっぱり、この映画が好きです。


上半身裸で、初めて銃を構える名美ちゃんは、とても美しい。

大人の男の世界に首を突っ込んで、背伸びしている感じが、とてもいじらしい。

「死国」の静かな演技もよかったし、「陰陽師」のイカレっぷりもよかった。

でも俺は、この映画の夏川結衣に、とても惹かれるんですね。


一途な女は、美しい。

健気な女は、美しい。

そして、素直な女は、一番美しい。


そういう女だから、助けたくなる。

そういう女だから、愛したくなる。


男なんか、単純です。

喜ばすのが面倒な女ほど、何とかしてやりたいと思うもの。


彼女は、幸せになれない女なのかもしれない。

でも、その儚さが、何よりも美しいんですね。


男たちよ、女の一瞬の美しさを見逃すなかれ。

女たちよ、男の一瞬のカッコよさを見逃すなかれ。






【作品データ】

監督・脚本:石井隆
撮影:笠松則通 音楽:安川午朗
出演:夏川結衣 根津甚八 寺田農 椎名桔平

 (1994年 上映時間:108分)


☆「キルビル」のアニメーション場面は、本作を思い出させます。
☆股間のライトアップは、「ダビンチコード」よりもこっちが先です。
☆エンドロールの縦書きクレジットも、なかなかクールです。

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2013-08-17

メモリアル傑作選 「お姉ちゃん、弟といく」

テーマ:DVD ・ 邦画
「戦争と一人の女」が予想以上に面白かったので、江口のりこの映画をご紹介。

GWに家族サービスして疲れたお父さん方に、癒やしの1本をどうぞ。


内容は、近親相姦モノのエロ映画。

上京してルームメイトの友達と一緒に住んでいる主人公のもとに、
弟が突然、田舎から飛び出して訪ねて来ます。

その日は、彼女の25歳の誕生日でした。

弟とルームメイトにプレゼントをもらい、楽しい時間を過ごした夜、
彼女は、恐るべき光景を目にしたのでした。


弟が、干してある自分の下着の匂いを嗅いでいる…!

何となくそのまま寝てしまうが、翌朝起きると、下着はなくなっていました。
ルームメイトと、平然と朝ごはんを食べている弟。

主人公の、弟を見る目つきが尋常ではありません。

怒りを感じながらも、戸惑い、何かもやもやするような、不思議な感覚…


3人は、外に出かけます。

主人公は、何故か、薄手のスカートを履いてしまうのであった。

弟の熱い視線を感じながら、ドキドキする主人公。

ボーリング場に入り、トイレで、下着が濡れていることを知った彼女は、
そっとそれを脱いで、そのまま2人のもとに戻るのであった…


スカートをひらひらさせながら、ゆっくり投げる姉。

弟に見られていることを感じながら…



うひゃあ、何ともイヤらしい映画です。

俺には姉も妹もいないので、何だか、こういうのに憧れてしまいます(笑)


江口のりこがちょうど25歳の頃に出演した、ショートムービー。
上映時間は42分しかありませんので、軽くサッと見られます。

しかし、いい感じのモヤモヤ感が、その後しばらく続きます。
それが、何ともいえない、妙な爽やかさがあるんですね~


これはやはり、江口のりこの演技が素晴らしいからだと思います。

彼女って、変態を見守るような、やんわりした、いい表情をするんです。

まるで、女神のようなお姉ちゃんでした。

彼女が、感情を抑えている仕草が、何ともいじらしい。

こういう女って、ある意味、素敵だと思います。


さあ、お姉ちゃんと弟君は、どうなってしまうんでしょうか?

興味のある人は、レンタルDVDを探してみて下さい。


年頃の弟を持つ女性のみなさんは、誕生日に気をつけて。




【作品データ】

監督・脚本:吉田浩太
撮影:南秋寿 音楽:スキャット後藤
出演:江口のりこ 中村那晃 菜葉菜

 (2006年ゼアリズエンタープライズ 上映時間:42分)


☆3人しか登場しないので、そのシンプルさがナイスです。
☆公開時に同時上映だった「象のなみだ」も、DVDに収録されています。
 こちらは、子供ができたかもしれないと言ってドタバタする、若いカップルの物語。
 時間は20分ですが、こっちもなかなか笑えます。


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2013-06-01

メモリアル傑作選 「memo」

テーマ:DVD ・ 邦画
書きたい。書こう。…書かずにいられない!


これは、強迫性障害をテーマにした物語です。

監督・脚本は、最近とても有名になってきた、俳優の佐藤二朗。
ご自身の体験をもとに、初監督をした作品です。


主演は、つり目が魅力的な韓英恵。
彼女は、「誰も知らない」「疾走」など、追い詰められる役が映えますね。

女子高生の主人公は、思ったことを書かずにいられない性格のようです。
書くことによって思考し、書くことによって、心のバランスを保とうとします。

筆記用具がない時は、爪で壁を引っ掻いたり、指先を噛み切って、血で書いたり…


そんな彼女の周りの人たちは、実にのほほんと、お気楽に生きています。
その鈍感さが、彼女にとって災いであったり、救いであったりします。


狭い世界で生きるか、広い世界で生きるか。
浅い世界で生きるか、深い世界で生きるか。

それは、その人の選択する自由。

自分が選んで、その世界で生きるか。
人に言われて、その世界で生きるか。

あるいは、気がついたら、そこで生きていたか。


思ったこと、感じたことを、言葉や文字で表現することは、面白いです。

自分の感覚で捉えたことを、書き残すことは、面白いです。

二度と思い出せない、美しい感情を、誰かに伝えることは、素晴らしいです。


この映画は、繊細で、感受性の深い人にオススメします。

あなたの感じたことを、言葉で表してみて下さい。





【作品データ】

監督・脚本:佐藤二朗
撮影:三本木久城 音楽:遠藤浩二
出演:韓英恵 佐藤二朗 宅間孝行
   白石美帆 池内博之

 (2008年グランデ 上映時間:106分)

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2013-05-08

メモリアル傑作選 「ちょんまげぷりん」

テーマ:DVD ・ 邦画
極めるということは、いかなるジャンルにおいても、面白いものでござる。


「桑畑の紹介する映画は、知らないものばっかり」なんて言われますが、
当たり前である。みんなが知っている映画じゃないから、いいんだって。

そんなわけで、レンタル屋で見つけやすい映画も、たまには出しましょう。


江戸時代の侍が、現代にタイムスリップするという話は、
藤岡弘の「SFソードキル」などが有名ですが、あれは暑苦しかった(笑)

今回ご紹介するのは、どちらかというと、女性にもオススメです。


母子家庭の母親と息子を演じるのは、ともさかりえと、鈴木福。
慌しい生活をする親子の前に、ある日突然、侍が現れる。

何かの撮影か、頭がおかしい男なのか…?
とにかく、困っているし、行くところがないみたいなので、そのまま居候に。

侍を演じるのは、錦戸亮。背筋がしゃんとして、礼儀正しいのキャラが魅力です。

この、ありえない組み合わせが、色んな面白味を生むんですね。


何となく始まって、何となく終わっていく感じが、実に心地よい。

夢を見ていたような、ほんわりした雰囲気は、中村監督の作風の長所ですね。

最初は、何でまた、お侍がプリンを作るんだ~?と思いましたが、
気がつくと、映画の中に入り込んでいる自分がいました。


俺が、この映画を見て、懐かしい感じがしたのは、かつては自分自身も、
持ち前のサムライ魂で、数々の窮地を乗り越えてきた記憶があるからです。

だから、彼の演技に、力が入りました。
彼の佇まいに、共感できるものがありました。

侍という者は、いざという時の、潔さが大切です。


人生は、プリンほど甘くないでござる。

侍は、一見、滑稽な姿に見えても、ある角度から見れば、カッコいいものである。


彼ならきっと、うまいプリンを作れるでござろう。

ご家族揃って、お楽しみ頂きたく候。





【作品データ】

監督・脚本:中村義洋 原作:荒木源
撮影:小林元 音楽:安川伍朗 主題歌:忌野清志郎
出演:錦戸亮 ともさかりえ 鈴木福
   佐藤仁美 忽那汐里 中村有志

 (2010年ジェイストーム 上映時間:108分)


☆中村有志が登場した時は、爆笑でした~
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2013-04-28

メモリアル傑作選 その14「たまもの」

テーマ:DVD ・ 邦画
己の欲望に忠実に生き、相手の欲望に忠実に尽くす女は、美しい。


GWに家族サービスをがんばる父親のために、エロ映画をご紹介します。

主演は、伝説のAV女優、林由美香。
時間も約1時間と手軽なので、家族が寝静まった頃に、じっくりご覧下さい。


主人公は、30代くらいの女。冒頭で、手作りのお弁当をむしゃむしゃ食べています。
彼女は、ひとり暮らしで、ボーリング場で働いています。

そこの上司に体を求められ、あっさり応じます。
車の中で交わる姿が、何ともなまめかしい。

童顔のようでありながら、表情は、男をむさぼる熟女のようです。

彼女は、郵便局に勤務する、チャラ男と出会います。
体を許した直後から、彼女は毎日、彼のために、お弁当を作ります…


何ていい女なんだろう、と思う反面、何て危なっかしい女なんだろう…

彼女の大きな瞳が、時に激しく、時に哀しく、心に突き刺さります。


彼女には、台詞がほとんどありません。
しゃべれないというわけじゃなく、動作と表情だけで、会話しているのです。

口うるさくなく、静かで、性欲が旺盛な女…

男性の皆様には、彼女がどう映るでしょうか。
女性の皆様には、彼女がどう映るでしょうか。

俺は、彼女は、とても魅力的な女だと思います。

性格もよくて、優しい女だと思います。

だから、あんなことになってしまったんですね…


世の中には、都合のいい女というのは、存在しないと思います。

もしそう思うのなら、俺はそう思う人を、人間と認めません。


彼女は、実に生き生きとしています。

自分の心に正直に、生きています。

だから、見ていて、気持ちがいい。

気がつくと、彼女を応援したくなる自分がいます。


林由美香は、34歳でこの世を去りました。

本作は当初、「熟女・発情・タマしゃぶり」というタイトルでしたが、
内容の素晴らしさが認められ、「たまもの」と改題されて、劇場で公開されました。


彼女の魅力は、天性の賜物だと思います。

彼女が一番輝いて、美しかった姿を、心に焼き付けて下さい。


命短し、恋せよ乙女。




【作品データ】

監督・脚本:いまおかしんじ
企画:朝倉大介 撮影:鈴木一博
出演:林由美香 吉岡睦雄 華沢レモン
   栗原良 桜井一紀 佐藤宏

 (2004年新東宝 R18 上映時間:65分)


☆第17回ピンク大賞女優賞受賞
☆第18回ピンク大賞特別賞
☆ドイツ・ライツィヒ国際映画祭招待作品
☆韓国・チョンジュ国際映画祭招待作品





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2013-04-26

メモリアル傑作選 その13「マルサの女2」

テーマ:DVD ・ 邦画
ワルにはワルの美学ってもんがあるんだ。 …腰抜けは引っ込んでろ!


三國連太郎の追悼で、彼が一番カッコよかった映画をご紹介します。
彼は、俺的には、悪役がいいんですね~

「マルサ」というのは、国税局の査察部のこと。
三國さんの役柄は、悪徳宗教団体の黒幕…ううむ、ピッタリである(笑)

教祖は奥様にやらせて、自分はせっせと銭勘定。
ヤクザを使った地上げを行い、数百億の金を動かす怪物オヤジです。


この映画は、正義と悪の視点、両方から見て欲しい。
双方の息詰まる攻防が、日本の運命を変えていくことになる…のか?

三國さんの名台詞が素晴らしい。

『…地上げに必要なのは、愛情と脅しだ。』

『…誰かが、汚ねえ仕事をやらなきゃならないんだよ!』

まあ~ シビレますなあ(涙)

俺みたいな貧乏人には、全然理解できない世界だけど、
彼という人間が、体を張って生きているのがわかる。

男たる者、覚悟と度胸がなくちゃあ、デカい仕事はできねえってもんだ。


ハードボイルドながら、ギャグも満載な、社会派娯楽映画です。

年配の方も、若い人も、それぞれ違う視点で楽しんでいただきたいです。


俺は、「1」よりも「2」の方が好きです。

こういう映画も、珍しいですね。





【作品データ】

監督・脚本:伊丹十三
撮影:前田米造 音楽:本多俊之
出演:宮本信子 益岡徹 津川雅彦 三國連太郎
   上田耕一 丹波哲郎 洞口依子 笠智衆

 (1988年伊丹プロダクション 上映時間:128分)


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2013-04-14

メモリアル傑作選 その7 「全身と小指」

テーマ:DVD ・ 邦画
「お願い、顔は見ないで!」


兄と妹の、禁断の愛を綴ったエロティック・ロマンです。

監督・原作・脚本は、ガオイエロー堀江慶。
「ベロニカは死ぬことにした」といい、彼はすっかりエロ映画の巨匠になりました。


主演は、池内博之。無機質な表情の中に、何かをため込んでいる感じがいい。
妹を演じる福田明子は、ほんのりした色香が漂う、不思議な女のイメージ。

暑い夏の日に、過ちを犯してしまった2人は、別れて暮らしていた。

兄は、記憶喪失を装い、都会の片隅でデリヘルを営んでいた。
妹は、能天気な恋人と一緒に、やっと幸せを掴もうとしていた。

しかし、運命の糸は、2人を再会させてしまうのであった。

しかも、よりによって、こんな時に…

「いけない!やめてお兄ちゃん!」


忘れかけていた思い出が、胸にしまっていた秘密が、鮮やかに甦っていく。
兄は、妹の体を求める。懐かしい匂いが、彼の生命力を呼び覚ます。

妹は、抵抗しながらも、それを待ちわびていた自分との綱引きになる。
兄の腕力は、とても強かった…


妹は、自分の気持ちに決着をつけようとしますが、
兄は、またしても第2ラウンドを始めようとするのであった…

おいおい、兄ちゃんは、ヤリチンかいっ!

「もうやめて… ダメ…ダメだったら!」


妹は、たまらず、顔を両手で覆うのでした。
しかし、兄は執拗にその手を払いのけようとする…

それで、冒頭の台詞が炸裂するわけです。


これは、はっきり言って、エグイです。
エロを通り越して、かなり向こう側の世界に行っています。

近親相姦というものの罪が、見る者の心に突き刺さります。


欲望のままに、妹を陵辱する兄。
力でねじ伏せられながらも、一緒に堕ちていく妹…

ああ、人間の心を感じさせる、優れた秀作ですな。
目をそらさずに、情念の炎を堪能いたしましょう。

ああ、俺に妹がいなくてよかった。
もしかわいい美少女だったら、危ないところでした。

神は、そこだけは配慮してくれたようですな。


さあ、果たして、愛の暴走は、どういう結末を迎えるのか。

中途半端でなく、徹底的に深くえぐった演出は、監督の本気モード。
現実でない世界でありながらも、リアルに感じられる、役者の熱演。

エロティック・ロマン映画の傑作として、覚えておきたい1本です。


どうせ恋をするなら、妹より車の方が正常かな…なんてね(笑)




【作品データ】

監督・原作・脚本:堀江慶
撮影:柳田裕男 音楽:塚崎陽平
出演:池内博之 福田明子 片岡礼子 赤堀雅秋
   街田しおん 山口美也子 恵俊彰

 (2005年角川 上映時間:109分)


☆タイトルの意味は、劇中の台詞でわかります。


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2013-03-04

映画熱メモリアル傑作選 その4 「無防備」

テーマ:DVD ・ 邦画
2008年の、日本映画です。

これは、妊娠と出産をテーマにした、女性の物語。


心に闇を抱えている主人公の職場に、妊婦が入社して来ます。
ダンナが無職なので、出産ギリギリまで働くと言う。

教育係を任された主人公は、真面目に指導をしますが、
どことなく、ウマが合わない「新人さん」に戸惑います。


女としての幸せや、女としての機能という問題は、男ではわからない。
女としてのアイデンティティって、一体何だろうって考えてしまいます。

この映画はR18ですが、エロではありません。
神聖な出産シーンを、真摯な気持ちで撮っているからだと思います。

まるで、立会い出産をしたような気分になりました。


主役の森谷文子の演技が、素晴らしい。
すぐ身近にいるような雰囲気でありながら、存在感が抜群。

微妙な表情や仕草に、閉ざされた心を感じます。
美人ではなく、ふっくらした容貌も、親しみを覚えます。

彼女の、押し殺したような面持ちが、たまらなく愛しい。


世の中の女性が、この映画をどう捉えるかは、わかりません。

ただ、俺は、男として勉強になりました。

女にしかわかりあえない気持ちって、あると思うから。


もともとは、優しくて明るい人だったのかもしれない。

当たり前に身ごもって、当たり前に出産できることは、奇跡なんだと思う。


娘の寝顔を見て、あれこれと考えました。


母親である女性にも、これから母親になる女性にも、
事情があって母親になれなかった女性にも、見ていただきたい映画です。


そして、見終わった後に、タイトルの意味を考えて下さい。


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