2005-09-18

深紅

テーマ:邦画

おお、いいところまでいったけど、残念。ちょっと惜しかった作品でした。


原作・脚本の野沢尚は、すでに亡くなっているらしく、これが最後の作品とのこと。ますます惜しいです。彼は、「その男、凶暴につき」 「さらば愛しのやくざ」 などの傑作を生み出した実績があるだけに、残念でなりません。


映画の内容は、殺人事件の被害者の娘と、加害者の娘の二人が出会い、そこから何かが始まるという物語。心に傷を持った二人が、自分の運命と戦いながら、新たな方向へ歩き出す。その先にあるものは…?


主演は、内山理名。大河ドラマ「武蔵」で朱美を演じたくらいしか知りませんでしたが、今回は少し光るものを見せてもらいました。 『殺せばいいのよ』 っていうセリフ、ぞくっとしました。 次は「大奥」の主演だそうで。がんばって下さい。


それから、実力派といわれる水川あさみ。「渋谷怪談」 (監督は、ガオイエロー堀江慶) では、彼女の良さがいまいちわかりませんでしたが、本作で納得しました。なかなかいいもん持ってます。表現力と存在感。オーラも感じられました。彼女の演技力で、内山理名も際立ったような気がします。


そうそう、「逆境ナイン 」のマネージャーであり、TV「電車男」の妹でもある “ケータイ刑事” 堀北真希も出ています。水川あさみとは、「渋谷怪談」でも共演しているので、違和感なく見ることが出来ました。彼女って、いいのか悪いのか今だに分かりませんが、セリフが少ない方が存在感ありますよね。あんまり明るい役じゃない方が合ってるかも。 冒頭の明るい笑顔が妙に違和感あり。


さて、映画ですが、全体を通して、なかなか凝った撮り方をしているなという印象です。心理描写というか、イメージシーンの工夫が随所に見られます。二人が入れ替わったり、消えたり現れたり、モノクロになったり。


何というか、『心の闇』 をうまく表現しています。フラッシュバックが起こるところも、かなり丁寧。まるで自分のトラウマのように、臨場感あふれるカットが続きます。


それから、音響の効果も素晴らしい。不安な時って、日常の当たり前のような音にも、やたら敏感になってしまうもの。それらをうまく表現しています。見事なシーンがたくさんありました。


現在起きていることと、過去に起きたことが、同じ時間軸で語られていくのはよくある手法ですが、どちらもリアルに感じられる本作は、感心させられました。追い詰められて、殺人という行為に向かう親、そして子…。


でもねえ、いざ犯行って場面になって、かなづちを振りかぶった瞬間、『あ…ダメだ。』 と思いました。


ここで、今までのテンションが台無しです。映画おわり。チャンチャン。


あんなんで人が殺せるか? お前、本気だったらもっと練習せんかい! 体、少しは鍛えろ。腕立てぐらいして、一撃で殺せるくらいにシャドーで訓練しろ。 甘ーい! ブラジルの黄色いお菓子くらい甘い!


大体、かなづちで人を殺すなら 「オールド・ボーイ」 のチェ・ミンシュクくらいの迫力出せ。大体、女なんだし、体が華奢なんだから、刃物か銃にしろよ。もっと計画的に。


「呪怨」ビデオ版のフライパン女を見習いなさい。あのくらいのスイングなら殺せる。


てっきり二人ですごいことやるもんだとばかり思っていたので、妙に期待してしまった俺がバカでした。


最後は、きれいにまとまって、まるで火曜サスペンス劇場。テーマは 『罪』 ではなくて 『トラウマからの脱出』 ってところですな。そういうもんだと思って見れば、結構面白いかも。


なんだか、「隣人13号 」 に似ているような作品。 凶暴なようで、おとなしい映画でした。やっぱ女性向き?

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2005-09-16

サマー・タイムマシン・ブルース

テーマ:邦画

これは、ある意味スゴイ映画です。 たぶん、きっと。


いかにもショボそうな題材だっただけに、期待しないで見に行ったのですが、なんと大当たりでした。


本広監督ってこんなに腕がよかったっけ…と思ったら、もともとは舞台劇だったそうな。なあんだ、やっぱりね。 ヨーロッパ企画って、きっと面白いんだろうな。一度、生で見てみたいと思います。


作品自体は、低予算のインディーズ映画風。緻密なアイディアと役者達のテンションだけで、ぐいぐいと観客を引っ張って行きます。低レベルなギャグ映画かと思いきや、なかなか深いテーマが潜んでいるのです。


冒頭からいきなり 『暑い』 演出のオンパレード。CGを使って画面がユラユラ。アブラゼミのアップ。ヘトヘトになって野球やってる、さわやかじゃない連中。 今年の夏も異常に暑かったから、やたらリアル。


そんな暑さを癒してくれるエアコン。でも、もしそれが動かなくなったら…。 さあ、男たちの熱い戦いが始まります。


タイムマシンのデザインは、1959年に公開されたジョージ・パル監督の「タイムマシン」のものとほぼ同じ感じでした。 (最近、変なリメイクがあったけど。) ダイヤルがあって、レバー引いて起動ってのが泣かせます。永遠のロマンですねえ。


最近見た 「戦国自衛隊1549 」 は、やっぱり本当にアホ映画だなって改めて思います。ところが、今回の作品は、さんざん笑った後に、何かが残るのです。運命とか、時間の法則とか、タイムスリップの原理とか…。なんだか思わず勉強したくなっちゃう。


脚本を書いた上田誠は、理数系の弱冠25歳。この人、すごい才能ですね。科学的な部分を、ほんのさわり程度だけ説明し、ややこしいところは極力カット。やる気のない “SF研究会” のメンバーの頭脳レベルに合わせて物語を進めていくので、見ている方もわかりやすい。安心して楽しめます。


映画の内容には、あえて具体的には触れないようにします。実際見て体感する方が楽しいから。


主役は、「電車男 」の“ひきこもり男”を演じた瑛太。それと、“スウィング女”上野樹里がかろうじてヒロイン。「THE JUON」の真木よう子も友達役で出ています。


そして、特筆すべきは、“マニアック俳優” 升毅。今回はなんと 『時の神様』 だそうです。本筋とはほとんど関係ないんだけど、そこら中に出まくっています。さあ、君はいくつ見つけられるかな?


神様俳優というと、まず思い浮かぶのは、「オー、ゴッド」の1作目に登場した、ジョージ・バーンズかな。おもろいおっさんでした。でも俺的には、吉本興業が製作した 「大怪獣東京にあらわる」 の竹内力も捨てがたい。この人の神様ぶりは、爆笑でした。 



新聞の記事などでのこの映画の評価は、“小規模なタイムスリップもの” とされ、ほのぼの感がどうのこうのなどと言っていますが、決してそんな低いレベルではないと思います。


物事をあまり考えないタイプの人だったら、それでもいいかも知れないけど、それだけじゃもったいない。これは、れっきとした 『冒険映画』 だと俺は思います。メッセージ性も強いしね。


ショボいギャグの中に真実あり。ユルい展開の中に生きるヒントあり。過去を変えると、未来はどうなるのか。 ある意味 「ドラえもん」 より奥が深いかもね。


未知の領域に挑む男達。 “少年” の心は、常に純粋です。何とかしようと必死で知恵を振り絞る姿は、とても共感しました。 …いいなあ、楽しそうだ、俺もまぜてくれ!


時間って、長いと思えば長い。短いと思えばあっという間。今という大切な時間をしっかり生きていくことで、未来はよりよいものになっていくと、俺は信じたいです。


未来って、予め決まっているものなのかも知れないけど、もがいてみたい。やるだけのことはやってみたい。後悔だけはしたくないから。後ろ向きの愚痴ばかり言う年寄りになりたくないから。


自分の人生を、面白おかしく語れるオッサンは魅力的だと思う。この映画に出ていた奴らは、きっといい大人になるような気がします。


青春映画、ごちそうさまでした。なんだか元気をもらったみたいです。

とりあえず、『ヴィダルサスーン』 のシャンプーをご使用の方。いつの間にか紛失していたら、ご注意を。



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2005-09-12

マルチュク青春通り

テーマ:洋画

ブルース・リーって、男の子にとっては世界共通語なんですね。再確認しました。


しかし、韓国って、いろいろ混ぜるの好きだねえ。見事にゴチャゴチャな仕上がり。ケンカも恋愛も中途半端なんですが、ただひとつ一貫しているのは、“ブルース・リーを讃える映画” だということ。怪作です。


今をときめく韓流スター、クォン・サンウがヌンチャクを持って構えているポスターを見て、なんじゃこりゃ好奇心で見に行って来ました。 ホラーは元気ないけど、アクションはまだまだイケます、韓国映画。


会場は、4割くらいの客入りで、まあまあの雰囲気。やっぱりおばちゃんが圧倒的に多いです。後は、年輩の男性が一人で来ているのがかなりいました。


年代や性別で、笑いどころが違うのも微妙に面白かったです。


映画が始まると、いきなり 「ドラゴン怒りの鉄拳」 のクライマックス! 『…ホワァチャー!!』 オッサン達のテンションが上がります。ブルース・リーの勇姿をスクリーンでもう一度見られるなんて。ああ感激。


クォン・サンウ主演でブルース・リー物とくれば、かなりのカンフーの使い手かと思いきや、かなりおとなしいキャラクター。ケンカは大嫌いで、音楽を聴くのが好きな、普通の高校生。


なるほど。カンフーに憧れてはいるけど、実際のケンカは嫌いでからっきし。こんな男の子って、結構いるよね…って、おい! お前のその胸板の厚さは何だ? メチャメチャ鍛え上げられているじゃん!


ははあ、さては秘密に特訓していて、いざとなったらやるんだな…と思っていたら、やっぱりそのまんまのキャラでした。うーん、ちょっと失敗かもなあ。こんな体格のいい意気地なしって、説得力ないですよ。


でも、二枚目がさえない役をやるのは、ある意味面白い。何だか楽しそうでした。


しかしこの高校、体操着がなぜかオレンジ色で黒いラインが…。「キル・ビル」でもおなじみ、「死亡遊戯」のトラックスーツ。これを着て、教室でブルース・リーごっこやってるんだもんなあ。幸せ者。


映画の中盤は、恋愛の三角関係のもつれが延々と続きます。時代設定は’70年代ですが、人間ドラマは’60年代かも。日活時代の雰囲気が感じられます。 いわゆる“古きよき時代ってやつ”。


雨のシーンがかなり効果的に使われているので、デートで見に行くのなら、雨の日を選ぶのがいいかも。


恥じらいながらのファースト・キスあり。行きつけの飲食店のお姉さんが、落ち込んだ主人公をやさしく慰め、「いいのよ…」って誘惑するシーンもあり、おばちゃん達のヌキどころも満載です。


かわいいけど移り気な女の子をめぐって、男の意地とプライドが火花を散らします。そして学校のキビシい体制が、さらにフラストレーションを増大させ、生徒同士のいさかいが激しくなっていく…。


何もかもうまくいかない。追い詰められた男たちは、爆発するしかありません。それなりの方法で…。


上半身裸になってヌンチャクを握り、練習しながら頭をコン! オッサン達大笑いでした。鏡を見ながら一人でつぶやくのは、「タクシー・ドライバー」ですね。みえみえだけど、笑いました。


さあ、特訓の成果はいかに…? 奴はまともに戦えるのか? ケンカなんかまともにしたことない奴が、どうやって挑むのか…。  結果は本編で確認してください。


ケンカ映画としては、リアルでなかなかよろしい。脇役たちも、強い相手に逆襲する時の熱演が光りました。

カンフー・ハッスル 」 とも 「火山高」 とも違う。「甘い人生 」のイ・ビョンホンにも通じるものがあります。


特に、ラストシーンがよかったです。ブルース・リーに始まって、ブルース・リーに終わる。いいねえ。イヤなことも、つらいことも、全て彼の怪鳥音が吹き飛ばしてくれます。


男は、黙ってジークンドーですね! ホォワチャーッ!

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2005-09-07

ビー・クール

テーマ:洋画

これは傑作です。アメリカ映画は、この路線で行くのがよろしいかと。


前作「ゲット・ショーティ」から、10年の時を経てようやく出来た2作目。普通なら大コケしても不思議でないパターンなのに、見事な作品に仕上がりました。


監督は、F・ゲイリー・グレイ。「ミニミニ大作戦」でスタイリッシュな映像を堪能させてくれた彼の才能は、本物でした。「ミニミニ~」もリメイク作品だけに、続編やらせたらピカイチな人ということでしょう。

                      ( …かつては、ジェームス・キャメロンがこのポジションでした。 )


主演は、われらがジョン・トラボルタ。やっぱりこの人、大物ですわ。タランティーノの眼力は大したもんですね。彼の演技力には、すっかり参ってしまいました。


彼のフィルモグラフィーを見ても、正義の役、悪役、マヌケな役、お人よしの役、気の弱い役など、何をやらせてもピタッとハマる。こんなスゴい俳優、なかなかいませんよ、たぶん。


そしてヒロインは、われらがユマ・サーマン。「キル・ビル」以降、もう何でも来い女優になってしまった彼女、今回は、いきなりドギツい水着姿で寝そべって登場。しかし、スキがありません。襲い掛かろうものなら、すかさず刀を抜いて切りかかってきそうな殺気を感じます。


この二人、「パルプ・フィクション」でも共演してますが、今回もヘンなダンスは健在でした。でも、この二人がやると、妙にカッコいい。それに、楽しそう。見ていて気持ちいい。不思議ですねえ。


他にも、名優ハーヴェイ・カイテル、ジェームス・ウッズ、ダニー・デビートなど大物ががっちり脇を固めています。エアロスミスのスティーブン・タイラーも本人役で出ています。


しかし特筆すべきは、ザ・ロックでしょう。元プロレスラーでただのマッチョ男だと思っていた彼が、今回はなんとハード・ゲイ役です。しかも、面白い。なんだか楽しそうでした。いいですねえ。今回は、彼が一番盛り上げてくれました。役者としてこれからもイケそうな雰囲気。ぜひともがんばって欲しいです。


最近元気のないアメリカ映画ですが、こういうちょっと力の抜けた作品の方が、いいものが多いようにおもいます。ちなみに 「ハリウッド的殺人事件」、「セルラー」 もこの系列に属します。ガチガチに力の入ったものより、ずっといい。もともといい作品を作る力があるんだから。派手なアクションなんかなくたって、面白い映画は作れるんですよね。


映画の内容としては、ヤクザが映画プロデューサーになった前作に続き、今回は音楽プロデューサーに転向します。得意のハッタリで、困難な状況を次々とクリアーしていく展開は、痛快そのものです。絶体絶命になっても、 『俺にまかせろ』 と自信タップリ。 そして敵だった相手も、いつしか味方になってしまう。


サラリーマンは、こんな人のもとで働きたいと思うかもしれませんね。まさにヒーロー。こんな人がいたら面白いなあと思うし、憧れちゃいますよね。


『憧れる』 ということは、『自分もそんな風になりたい』 と思うことです。『自分にないものに惹かれる』 という考えもありますが、俺はそうは思いません。むしろ、自分の中にもそういう部分があるからこそ、反応するものだと考えたいのです。その小さなものを引き出してくれて、育ててくれるのが、ヒーローの力というものでしょう。後は、実行に移す勇気さえあれば。


前回見た 「仮面ライダー響鬼」 もそうですが、悩まない人がいないように、ヒーローだって苦悩して今の力を手に入れたはず。でも、それを感じさせないのがヒーローたるゆえんというもの。言わば、プロフェッショナルな人ですね。そして、極めた人だからこそ、人に優しくなれる。ここまで行きたいもんですね。


誰の心にもヒーローは住んでいます。その小さな種を、大事に育てていきたいものですね。


「そんなことできるわけない」 と思う前に、「どうやったらできるか」 を考えてみたい。そんな気持ちにさせてくれた、いい映画でした。 やっぱり映画はいい。 心の栄養になりました。



 『 愛せる勇気も 信じる力も 思い出させてくれるのさ ヒーロー


  出来もしないこと いつかは出来ると 信じさせてくれるのさ ヒーロー 』


                                   ( J-WALK 「その胸のヒーロー」 より )

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2005-09-06

仮面ライダー響鬼&魔法戦隊マジレンジャー

テーマ:アニメ・特撮

どちらも、“少年”ががんばる映画です。面白いですよ。



「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」


最近の純愛ブームに沿ってか、主役のマジレッド少年(高校生)が、連れ去られたあこがれの女の子を救い出しに行くという、白馬の王子様ストーリー。ホントに白馬に乗っちゃうところがすごい。


戦隊シリーズの中でも、魔法ものというのはかなり異色ですが、ファンタジー路線も最近はウケているジャンルなので、自然な成り行きかも。


彼女を助けたいという一心で、禁断の地へ乗り込み、難関も気合だけで全てクリアしてしまう。さすがです。

好きな女一人救えなくて、世界が救えるか! 


個人的には、子供のころ見た「5年3組魔法組」のベルバラおばさんを演じていた、曽我町子さんが出演していたのが懐かしかったです。


それから、いつも思うんだけど、コスチュームのフトモモ部分が白だと、なんだかモモヒキみたいでカッコ悪いような気がしてしまうんです。マジブルーとマジピンクがねえ…。 余計なことだけど。




「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」


今回のライダーの主役の兄ちゃんは、なかなかいいですね。


最近はイケメン路線が強すぎて、意地を張り合うだけの展開に少し抵抗を感じていたんですが、今回の細川茂樹君は、いい感じで力が抜けていて、なかなかよろしい。


きっと、子供の目線で見て、『こんな大人になりたいな』って思える人は、こんな風なんじゃないだろうかって思えるんです。実際、俺の目線で見ても、気持ちのいい男です。


やたらに力が入っていない。普段は適当で、さりげなくやさしい。でも、言うべきことは言う。変に言い訳しない。そして、戦うときは毅然と行動に出る。やっぱ憧れちゃいますよねえ。


ライダーの年齢を少し上げて、傍らに思春期の少年を配置する絶妙さは見事。これって、昔あった少年仮面ライダー隊みたいな感覚でしょうか。ライダーを応援しながら自分も成長して行く…。


ライダーのデザインも、最近の中ではずば抜けてカッコいい。『龍騎』はデンセンマンだったし、『ファイズ』なんかは信号機みたいでヒドかった。それが今回はどうですか、悪そうな鬼の顔。いいねえ。シャチホコライダーは笑ったけど、いいじゃないですか。日本人のDNAに訴える形しています。そして、ライダー映画初の時代劇。いろんな意味で、とっても新鮮です。


ただねえ、このライダー、あまりバイクに乗っている姿を見かけません。たまたまTVで見たら、ライトバンで移動してました。おいおい、原点忘れんなよ。劇場では、登場シーンは珍しくバイクに乗ってました。明日夢くんを後ろに乗せて…。 その後、馬にも乗っていました。まあ、rideだから何でもいいのか。


映画自体は、オロチなる魔物に苦しめられている村人が、撃退するために鬼を雇うという、「七人の侍」的な物語。いや、むしろ「荒野の七人」に近いかな。現在と過去が交互に切り替わるのは、「ゴッドファーザーPART2」を彷彿とさせます。あんまり関係ないかもしれないけど。


今回は、“少年”明日夢くんががんばります。彼が重要な役割を果たしますので、彼のファンであるお姉さま方はお見逃しなく。


俺的には、オロチの姫の網タイツのフトモモがよかったです。変身して顔が変わっても下半身がそのままなのがよろしい。お父さん方、お見逃しなく。でも、やっぱり「妖怪大戦争」のフトモモ の方がよかったなあ。


それから、小ネタとしては、ドランクドラゴンの塚地武雅と小泉孝太郎がチョイ役で出演しています。その他マニアックな人としては、水木薫さんなんかも出ていました。あと、『立花藤兵衛』という人も出てきます。どうでもいいけど、安倍麻美は存在感ゼロですね。


で、やっぱり出てきます。オロナミンC。どこで出るかは劇場で確認して下さい。彼のCM見てると、“飲んだらホントに強くなれるかも”って思えてくるような感じがします。


映画を見ている間、隣の男の子がやたらうるさかったので、思わずこう言いそうになりました。


  『…少年、少し静かにしろ。』   言わなかったけどね。

俺の一番のお気に入りは、このセリフです。 


  『…やっぱ、やるしかないんだよね。 よっしゃあ!』  これよ、これ! 


今週、ピンチになったら、このセリフで乗り越えようと思います。


“強さ”って、だれの心にも潜んでいるもの。それを引き出してくれるのがヒーロー。『響鬼』は少年の心を育ててくれる、憧れのヒーローです。みんなで応援しよう! …シュッ!!

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2005-09-01

ノロイ (2回目)

テーマ:邦画

さすがに2回目だと恐さはゼロ。ひたすら笑ってました。


作品のスタイルがスタイルだけに、後からビデオで見てもショボいだろうと思うので、いまのうちにもう一回見ておこうと、再び劇場に足を運びました。


やっぱりこの映画、かなりマヌケで面白いですね。


もう、霊能者の堀が登場した時点で、思わず吹き出してしまいました。この人、なんでこんなに笑えるキャラなんだろう。映画史上最悪の霊能力者かも知れない。


それにしても、主人公の小林雅文も、かなり適当に取材しているように思う。お前、霊魂をなめとんのかといわんばかりの無計画さと準備のなさ。


あれだけの書籍やビデオ作品を出していながら、霊障などの対策は皆無。スタッフは、自分とカメラマンの2人だけ。まあ、低予算のインディーズ作品なら、仕方ないのかもしれないけど、お祓いするとか、お守りや御札とかくらい用意した方がいいのでは…。


つのだじろうだって、心霊スポットを取材する時は、必ず霊能者に同伴してもらうし、新倉イワオだって宜保愛子を連れて行ったりしたもんね。


トラブルが起きた時に、自分でちゃんとできる人ならいいけど、このオッサンはダメです。オロオロして悲鳴あげるだけ。堀と二人で延々と心霊コントやってるだけ。これじゃあ、霊だって怒るわな。


クライマックスで、堀の奴は 『ヤバイぞ、早く山を降りなきゃ。』 と言っておきながら、テメエはドンドン山奥に入って行っちゃうし、追いかける小林も、一緒になって恐がっているだけ。もう、お前ら、勝手にくたばっちまえという感じ。好きでこんなとこ来たんだから、ここで死んでも本望でしょう。


後は、2回目ということもあって、やはり気になるのは、カメラにしっかり映り過ぎなところですかねえ。


放り出したカメラにも、狙って撮ったかのようにしっかり映像が映っている。目の前で人が死にかけていても、 “やめろー” と言いながら、しっかり撮ってる。殴られて倒れてもちゃんと撮れてる。まるで被写体を、あらかじめロックオンして撮影しているみたい。これって、結構不自然かも。


場合によっては、カメラはソッポを向いていて、音だけ聞こえるとか、端の方にだけかろうじて体の一部が映るなんて方が、かえってリアルに感じることもあると思いますよ。


でもねえ、それでもこの作品、やっぱり面白いんですわ。実名で登場した松本まりかの熱演は、特筆に値します。彼女なしにはこれほど盛り上がりませんでした。あのうめき声、最高ッス。


一瀬プロデューサー、白石監督。この路線でもう2~3本撮ってもらえませんか? また見たいです。


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2005-08-30

ランド・オブ・ザ・デッド

テーマ:洋画

なんだか心が和みました。変な話ですけど。


作品自体は、いたって普通の映画です。むしろユルい展開なので、そんなに興奮するものでもありません。

でもねえ、これがいいんですわ。こういう作風の監督だから。なんか懐かしいです。


最近は、「バイオハザード」 「28日後…」 「ドーン・オブ・ザ・デッド」のリメイクなど、ゾンビ映画がやたらと公開されているだけに、本家本元の登場は喜ばしい限りです。

ジョージ・A・ロメロ監督といえば、知る人ぞ知る、ホラー映画の巨匠。知らない人のために少しだけ説明すると、世界初のゾンビ映画「ナイト・オブ・ザ・リヴィング・デッド」(1968年)で一躍有名になり、2作目「ゾンビ」(1978年)で不動の地位を得て、3作目の「死霊のえじき」(1985年)ですっかり巨匠になってしまいました。


これらは「ゾンビ3部作」などと呼ばれ、ホラーファンの間ではバイブルのような存在。ちなみに2作目の原題は、「ドーン・オブ・ザ・デッド」、3作目は、「デイ・オブ・ザ・デッド」 つまり、1作目から順番に言うと、「ゾンビの夜」、「ゾンビの夜明け」、「ゾンビの日」となります。わかりやすいですね。


そしたらなんでしょう、今回は 「ゾンビの島」? いや、国かな。なんだかわからないけど、ロメロじじいが何か新しいことやろうとしているらしい。気になったので、急いで見に行って来ました。


話は、いきなり始まります。今さら説明などいらんだろうという、自信というか手抜き。もともとは、変な宇宙線の影響で死人が甦ったという、SFもどきだったんですが、今となってはもうどうでもいいみたい。ゾンビがうろついている状況もなれてしまえば日常です。


俺的に印象深いシーンは、ゾンビがわっと現れて、ゾンビが驚くところ。笑えました。それから、おねーちゃんがつかまって食われるときに、ヘソピアスを食いちぎられる場面。肉がピーン、ブチッて。うー痛そう。


『ランド』って、上流階級の人間が、水に囲まれた土地にビルを建ててシェルターのごとく住んでいるところを、ゾンビたちが侵略していくところからつけたのかも。まあ、でもどうでもいいや。説明もないし。


ロメロ演出の特徴は、ユルい展開とじわじわ迫る狂気だと思います。ゾンビ映画以外でも、「ザ・クレイジーズ」や「マーティン」などで、人間そのものの狂気を見事に表現しています。観客もこのユルさをしっかり楽しむ土台ができているので、作る方も見る方も安心して楽しめるような雰囲気があるのです。


例えば、日本には「ゴジラ」という不滅のシリーズがありますが、背筋を伸ばして見たくなるのは1作目くらいで、後の作品群は、演出がユルいことで定評があります。でも、ゴジラだから許せちゃう。そういうのって、あるでしょう。なれ合いはよくないけど、お約束みたいなものっていいと思うんです。

ゾンビの恐さって、アメリカ人のベトコンに対する感情に通じているものもあると、俺は分析します。倒しても倒しても起き上がってくる。無表情でじわじわと攻めて来る…。音もなく忍び寄って来る…。 


日本人だったら、延々と恐がって逃げるよりも、捕まって仲間になる方を選ぶかも知れませんね。


ロメロ以外にも、ゾンビ映画はたくさん作られました。イタリアのルチオ・フルチなどはその代表ですが、ロメロは気を悪くすることもなく、『こういうの好きだなあ。』 なんて実におおらか。永井豪並みの心の広さ。こういう姿勢がゾンビ映画を発展させたのかも知れないですね。


今回の映画も、ユルさ全開。ショボいギャグも健在。作り手と観客の和んだ関係が、ひしひしと伝わってくるではありませんか。ロメロは幸せだなあ。こういうじじいになりたいもんです。


ロメロじじいは今年で65歳。まだまだイケます。自分がゾンビになっても、撮り続けて欲しいものです。


人間の中にもいい奴と悪い奴がいるように、ゾンビの中にも仲間を守ろうとする奴がいたりする。どっちがいいか悪いかなんて関係ない。それぞれの行くべき方向に行くだけ。なんだか哲学的な香りもする映画。


ゾンビ映画は不滅ですね。やっぱりゆっくり歩くゾンビがいい。この間の「ドーン…」のリメイクは全力疾走していたけど、あれはいただけないなあ。ゆっくりいきましょうよ。のんびりと。





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2005-08-26

ヒトラー ~最期の12日間~

テーマ:洋画

この手の映画は、コメントが難しいのですが、あえて言わせていただければ、『勉強になる映画』です。


歴史上の悪役は大勢いますが、彼ほど有名な人物もいないでしょう。今までもいろんな形で映画化されてきましたが、ここまで踏み込んだ作品はなかったようです。


監督はオリヴァー・ヒルシュビーゲル。舌をかみそうな名前のこの人は、「es」がヒットして勢いに乗ってる有望株。主演は、「ベルリン天使の詩」の名優ブルーノ・ガンツ。この二人の勇気を讃えたいです。


ヒトラーが行った数々の悪行を思えば、今さら人間的にどうのこうの言ってもしょうがないかも知れません。でも、画面に映るのは、寂しそうな老人。時たま癇癪を起こして周囲に怒鳴り散らしますが、もうかつての面影はない様子。死に至るまでの12日間が、淡々と過ぎて行きます。


語り部は、秘書を務めた22歳の女性。彼女から見れば、ヒトラーはやさしい上司であり、憧れでもあります。どんなひどいことを行ったかを後で知っても、彼個人に対しての感情は、きっと変わらないでしょう。人間関係って、そんなものだと思います。


憎らしい相手をついに見つけ出し、いざ追い詰めてみたら実は子供がいて、『とうちゃんになにするんだ!』などと言われたりする場面、よくありますよね。通せんぼする坊やの肩越しに、泣きながら謝る初老の男。ああ、なんてこったい。 『もういいや、今までのことは許してやるから、その子のためにいい父親になるんだぞ。わかったか、バカ野郎!』 なんてことになります。


つまり、どんな悪い奴でも、どこかで人間的な一面を見せるもの。営業でいつもニコニコしている人は、家に帰ればブスッとしているかも知れない。お笑い芸人は、仕事以外ではおとなしいかもしれない。普段おとなしい人ほど、ワイルドな趣味を持っているかもしれない。堅物で通っている人ほど、変態的なプレイを楽しんでいるかもしれない。


人間は、どこかでバランスをとるものなのかもしれませんね。そうしなくては、心が破綻してしまうんです。いいことするにも、悪いことするにも、仲間が必要なんです。本当に強い人は一人でドンドン実行してしまうけど、大抵の人は、悩みながらやっているもの。他の人達の協力がなくては、大きなことは出来ない。


その周りの人達をないがしろにして、いいことは自分のおかげ。悪いことはお前のせい。これではたまりませんな。独裁者って、みんなこうなんだろうか。麻原○光とか、金正○とかもこんな感じかな。


大人と子供の違いって、責任能力だと思うんです。人のせいにばっかりしている奴は、人望がない。信用されないから、仲間がいなくなっていく。で、みんなの気を惹こうとして、へんなことをやる。余計に嫌われる。もう悪循環。合コンでも、こんな人いますよね。


はっきり言ってこの映画のヒトラーは、組織のボスとして、カッコ悪い。情けない。かつては凄かったんだろうけど、今は見る影もない。攻撃だけの生き方って、いざとなるとモロいし、どんどん孤独になっていってしまう。助けを求めようにも、プライドが邪魔して素直になれない。ああ、苦しいことこの上なし。


怒られてばかりの側近たちも、ないがしろにされる国民も、ひたすら気の毒です。なんでこんな奴に従ったんだろう。こんな奴を首相に選んでしまったんだろう。みんなが望んで選ばれた人が、国を滅ぼすことになろうとは、皮肉ですね。


選挙も近いし、投票に行く時はよく考えようと思います。


余談ですが、じつは俺、ヒトラーと誕生日が同じなんです。ちなみにチャップリンは、彼の4日前に生まれています。ヒトラーと同じ日に生まれて、チャップリンの映画を見て育った人間としては、何だか他人事に思えなくて…。 犯罪の妄想とかすると、結構ヤバイなって時あるもんね。 いや~、感慨深いものがあります。


やい!世界中の独裁者ども!この映画を見てちゃんと勉強しろ! 部下を大事にする男になれ! そして、『やさしい王様』 になってくれ。頼む。

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2005-08-23

ノロイ

テーマ:邦画

凄い映画を作ったもんです。感心してしまいました。


ドキュメンタリー風の作品というと、最近では「オープン・ウォーター 」がありましたが、これも大したもんです。口コミで結構広がる可能性大ですな。


ホラーはやっぱり日本のものがいい。しかも、新しいものを作り出そうとする努力が感じられる映画は、見ていてうれしくなってしまいます。


ただしこの映画、相当マニアックなので、一般の人には刺激が強すぎるかもしれませんので、ご注意を。

俺の前の席で見ていたカップルも、気分が悪くなったらしく、途中退席して行きました。


主人公は、ホラードキュメンタリー作家の小林雅文。行方不明になった彼が残していったビデオテープ。なんかよくある設定ですが、かなり本気モードで物語が展開して行きます。


役者さんは、いっさいクレジットなし。アンガールズ、飯島愛、荒俣宏などは一発でわかりますが、他の人は、見たことあるような気がするけど誰だっけという感じ。


そして、徹底したドキュメンタリー・タッチ。美人や美男は一切使いません。そこら辺にいるような人ばかり。近所の人なんか、モロにすっぴん。息苦しいような異世界が、画面上に展開して行きます。


韓国のホラー映画でこんなのがやたらありましたが、何と言うか、気合が違います。作品に注いでいる情熱が違います。真似っ子ばかりでは、本当に人の心を動かす作品は作れないと思うんです。魅力のない人物が、だんだんと魅力的になっていく。嫌いだなと思っていた奴に感情移入していく。それって、作品の力そのものだと俺は思うんです。


全編を通して、イヤ~な雰囲気作り。低音を効かした控えめな音楽。リアルな驚きのリアクション。一瞬だけ写る幽霊。異常な声。発狂する女。物凄い形相。呪いの儀式の凄まじさ。あちこちに張った伏線。いや~、盛り上がりますなあ。


特筆すべきは、霊能者の堀光男さんでしょう。この人、はっきり言って役に立ちません。頼りない上に、精神が不安定で、臆病で、行動力もなくて、社会性も生活能力もありません。そして、恐がり方も凄い。凄すぎて笑えます。ある場面なんか、笑いすぎて腹がよじれそうでした。


暗いドラマを唯一明るくしてくれる、愛すべきキャラクターですね。何やら『霊界ミミズ』なるものを恐がっているらしいんですが…。体中にアルミをまとうと、何かいいことあるらしいです。


手塚とおるみたいな感じだったけど、誰なんだろう、この人。とにかく、こんな世話のやける霊能者も困ったもんです。「4人の食卓」のチョン・ジヒョンの方がまだましかも。


しかし、主人公の小林は、この人に助けを求めてしまう。心霊ドキュメンタリーなんかやってれば、霊能者の知り合いくらいいそうなものなのに、付き合い狭いんですね。それじゃいい仕事できないでしょう。いわくつきの場所に行くのも、無防備過ぎて危なっかしい。でも、低予算のビデオ作品だとそんなもんなのかなあ。


そして、案の定ヒドい展開になって行く。堀&小林のドタバタコントも随所にちりばめながら、事態はさらにややこしくなって行く…。後は本編をご覧下さい。


しかし、一瀬隆重というプロデューサーは、若手を起用するのが本当にうまいですね。「帝都物語」の時に呪術のことをかなり調べたらしく、それが今回の作品にも生かされているみたい。Jホラーシアターとは違う番外編のような位置付けらしいです。それだけに、実験的な要素が大きかった。


白石晃士監督は、「ほんとにあった呪いのビデオ」シリーズで少し名前を見た程度で、よく知らなかったんですが、今後の作品に注目したいところです。


かつて「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」というふざけた作品がありましたが、間違っても『和製ブレア~』などと言って欲しくないですな。あっちは、鼻水たらした女が“ごめんなさい”と謝る姿と、ひたすらブレまくる画面の気持ち悪さで、途中退席者が続出したアホ映画でした。低予算でデカい利益を上げた功績は認めますが、作品の質は低レベルなのは否めないでしょう。 (2作目は笑えて面白かったけど。)


この映画は、一部本物の映像を使用しているそうですが、あまり明かさない方がいいでしょう。各雑誌でも、モデルの人物がいるとかいろいろ言ってますが、わからないところがいいと思うので、これから見に行こうという方は、出来る限り何も情報を入れずに臨むのがいいでしょう。


きれいな人を使わなくても、いい作品はちゃんと作れるんです。やはりJホラーはいい。そして今年は邦画が面白い。これからも、質のいい作品をどんどん生み出して欲しいです。


追記:後日、もう一回見に行きました。

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2005-08-21

妖怪大戦争

テーマ:邦画

うわー、適当な映画。でも、それなりに楽しいです。


三池監督の作風は、ユルい演出と素早い展開にあります。今回も、テーマはうすっぺらですが、お祭りみたいな楽しい作品に仕上がりました。


主演は、2歳でデビューしてすでに芸暦10年のベテラン子役、神木隆之介。彼の、女の子のようなカワユさが、暑苦しい妖怪コスプレ集団の中で、紅一点のような効果を上げています。


彼が演じるタダシ君が、妖怪にだまされておびき出され、怖がりまくる様子は、何だか少年を誘拐したみたいな錯覚を起こしそうで、ヤバいですねえ。怖がり方が本気モードでないのが残念。つかこうへい演出だったら、もっと凄いものになったでしょう。それはそれでみたいなあ。ウヒヒ。


彼を見たのは初めてだし、演技力があるかどうかは、この映画だけではわかりません。周りの空気を読む力はありそうだけど。機会があったら他の作品も見てみようかな。12歳だと、そろそろ声変わりも始まるだろうし、美少年役は今のうちだぞ。残り少ない時間を大切にしろよ。


悪役の加藤保憲は、「デビルマン」の主役になり損ねた、NIGHT HEAD豊川悦司。声はシブくていいけど、あまり大きな悪役は合わないなあ。やっぱり「帝都物語」の嶋田久作の方がイメージ強いもんね。まあ、いい人には見えないんだけど、なんか訳ありの感じがいいのかも。「北の零年 」でも、そういう役でした。


手下のアギは、われらが栗山千明嬢。彼女の使い方はOK。「ブレードランナー」のダリル・ハンナ並に際立ってました。ちなみに、今回の武器はムチです。 フウ~!!


彼らは、人間たちが捨てたゴミ(特に粗大ゴミ)の恨みの力を、つかまえた妖怪と合体させて、現代に甦らせます。地球にやさしくないリサイクル集団。このメカ達のデザインがアナログで面白い。こういうの、「スチームボーイ」でも見たかったなあ。巨大メカも、怪獣みたいでよかったです。


妖怪たちも個性的で笑えます。河童の川太郎は、名優阿部サダヲ。この人すっかり有名になってしまいました。今回も、はなっから役に立たないだろうキャラですが、期待を裏切らずに熱演しています。こういう友達って、なんだかずっと横にいて欲しいもんなんです。


小豆洗いは岡村隆史。彼の『しっかり洗わしてもらいます』の台詞は絶品でした。ぶるぶるも、見た目でわかりやすくてよろしい。塗壁のちっこい目もかわいい。あ~、妖怪っていいねえ。


俺的に一番ヒットだったのは、三輪明日美のろくろ首。首がのびる、のびる。絡みつく。その様子がなまめかしくて、ちょっと興奮しました。CGっていいですねえ。 あー、俺も巻かれたい。


あとそれから、川姫のフトモモもいいです。川で溺れたところを助けてくれるんですが、気がついてもうろうとしているのをいいことに、フトモモを少年の手が撫でまわすシーンはあやしいです。弾力のあるフトモモ。いいですねえ。俺はきっと、オッパイ星人じゃなくて、フトモモ星人 なんだと思います。そして彼女の衣装が、フトモモを強調したかのようなデザイン。フトモモファンにはこたえられません。映画の間中、ずっとフトモモばっかり見てました。


もちろん、アギの胸元と鎖骨も色っぽい。この人、悪役やるとなんでこんなにセクシーなんだろう。スタイルもいいし、立ち方も決まっている。この路線で、もう少しがんばっていただきたいです。


雪女も、もうちょっと出番欲しかったな。個人的に…。


それにしてもこの映画に出てくる妖怪たちは、戦う気が全くありません。本気で戦おうとしているのは、タダシと加藤とアギの3人だけ。他の連中はただ面白がって慌ててるだけ。お祭りだと思って来ている奴らもいっぱいいます。こりゃ、タイトルも「妖怪まつり」にした方がよさそうなくらい。まさにザ・適当。みんな集まると、なんとかなってしまうから不思議。


日本の妖怪って、日本人そのものって感じ。憎めないキャラクター。臆病だけど、人なつっこくていたずら好き。やっぱ鬼太郎みたいなのがいないと、まとまらないんだなあ。


2時間4分という時間は、子供にとっては長すぎるので、ガキが退屈で眠ってしまった後に、お父さんの楽しみがあるということで…。

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