FUJITA'S BAR
2017-04-07

映画 「ムーンライト」

テーマ:洋画

月明りの下で、人の心はより深くしみわたっていく。

 

 

新潟では、1館でしか上映していなかったので、

 

こりゃあ、よほど人気がないのか、みんなが敬遠する映画なのかと思い、

 

上映が短期間で終わってしまうんじゃないかという危惧を感じて、行きました。

 

 

 

これは、詩的な映画ですね~

 

 

余計な台詞や、説明口調を極力省いているところは、俺好み。

 

内容をよく知らずに行ったのも幸いしました。

 

 

「ラ・ラ・ランド」もよかったけど、こっちも捨てがたい秀作です。

 

少年の抑圧された感情を、よくぞここまで表現してくれました。

 

 

 

主人公は、いじめられています。

 

何故かは、映画を見ているうちにわかりますが、

 

少年の表情とか仕草で、おおよその検討はつきます。

 

 

ああ、まるで、俺みたいだ…

 

 

彼に優しく接する大人は、そう感じたのかもしれない。

 

自分には、この子の気持ちが、痛々しいほどに感じられる。

 

しかし、彼に、何と言ってあげればいいのか。

 

きっと、何をしても、彼の心に安らぎが訪れることはないのかもしれない。

 

 

 

弱虫とか、

 

挨拶がちゃんとできないとか、葉

 

自己主張がうまくできないとか、

 

人の話をちゃんと聞けないとか、

 

そういうネガティブな先入観を捨てて、彼をよく見て欲しい。

 

 

彼は、怯えている。

 

彼は、怒りをため込んでいる。

 

彼は、人を信じない。

 

 

それは、恐ろしいものを見てきたから。

 

それは、怒りをぶつけられて育ったから。

 

それは、気持ちを踏みにじられる悲しみを知っているから。

 

 

心に抱えているものって、言動や仕草に出てしまう。

 

それが、印象を左右してしまう。

 

 

 

悪気はないのに、人に不快感を与えてしまう。

 

見た目が異質なせいで、人に疎まれてしまう。

 

 

彼の目を、よく見て欲しい。

 

そして、想像力を、膨らませて欲しい。

 

 

 

俺が、親からまともに愛されなかったのは、

 

愛されるような要素を持ち合わせていなかったからかもしれない。

 

俺が、同級生から嫌がらせを受けたのは、嫌な奴だったからなのかもしれない。

 

理由さえあれば、大す義名分さえあれば、人は容易に攻撃的になる。

 

同じ状況なら、誰もが同じ行動を取ってしまう。

 

 

その恐ろしさを、この映画は教えてくれるのです。

 

 

俺は、孤独を楽しむ方法を知っていますが、

 

彼は、好き好んで孤独になったわけじゃないと思う。

 

 

彼を、よく見てあげて下さい。

 

彼の中からにじみ出る、魂の叫びを感じ取って欲しいのです。

 

 

 

 

 

行き場のない気持ちは、居場所がないことに直結していく。

 

彼には、安心できる場所も、安心して話せる人もいない。

 

 

だから、そういう内面が、行動や印象に出てしまう。

 

みんなと同じことができないから、異端者扱いをされる…

 

 

そしていつしか、それが当たり前になってしまうことが、恐ろしい。

 

自分はいじめられても仕方がない人間だと思い込むことが、さらに恐ろしい。

 

 

果たして彼は、何を選択したのか。

 

 

 

 

 

本作は、単なる〇〇映画というくくりでは、おさまらないほどの内容量がある。

 

俺流の表現を使うなら、「魂に問いかける映画」とでも言いましょうか。

 

ダイレクトに、胸が締め付けられるシーンの連続だから…

 

 

 

これ、R15なのがもったいない。せめて、PG12にしろっ。

 

できれば、現役の少年たちにこそ、見てもらいたいから。

 

賢い諸君は、大人をうまくたらしこんでDVD借りさせて、こっそり見ようね。

 

 

 

 

 

人には、我慢の限界というものがある。

 

決して消えることのない、深い悲しみがある。

 

いくらがんばっても埋まらない、心の溝がある。

 

誰に愛されても癒されない、傷口がある。

 

 

 

少年は、青年になり、大人になっていく。

 

しかし、心と思考に刻まれた「初期設定」は、決して消えることはない。

 

 

 

少年は、不幸なのだろうか。

 

少年は、かわいそうなのだろうか。

 

 

否、である。

 

正確には、まだわからない、である。

 

彼には、これからの人生が残っているのだから。

 

 

 

彼の周りには、彼を助けてくれる人もいた。

 

優しく接してくれる人もいた。

 

彼を、忘れずにいてくれた人も…

 

 

 

不安と恐怖は、生涯、絶えることなく、続く。

 

安心は一瞬だけど、生きる勇気を与えてくれる。

 

 

その一瞬が、忘れられない。

 

その一瞬を味わいたくて、人は、心の旅をする。

 

 

 

ほんのわずかだけ、彼の心が安らぐ時…

 

いい場面だなあ、ちくしょう。

 

 

 

 

ちなみに、森永のムーンライトは、俺の好物。

 

あの有名なパッケージは、深いブルー。

 

青は、安らぎの色でもあり、哀しみの色でもある。

 

そこに、ぽっかりと浮かぶ、お月さまが、

 

真っ黒い夜を、青色に染め上げてくれるのだ。

 

 

 

肌の色。

 

心の色。

 

闇であって、闇でない、やわらかい、不思議な景色。

 

 

ブルーな気分の時は、ブルーに浸るべし。

 

月明りが、普段とは違う色で、物事をやんわりと包んでくれるから、きっと大丈夫。

 

 

 

…月光浴をするような気分で、映画を味わってみて下さい。

 

 

 

 

 

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