FUJITA'S BAR
2017-06-26

最近読んだ本

テーマ:

久しぶりに、本の記事を。

 

 

ポールのライブに行く前から、ユルユルと何冊か読んでいたんですが、

 

毎日の疲労が激しくて、1日数ページがやっとくらいでした。

 

それでも、記憶が薄れないうちに、文章化しておきたくて。

 

 

4冊、ご紹介します。

 

 

 

「スターティング・オーヴァー」 (三秋縋著 メディアワークス文庫)

 

 

娘から借りて読んだ「恋する寄生虫」が面白かったので、

 

じゃあ、これも読みなよ、と渡されたのが、この本。

 

彼のデビュー作らしい。

 

 

人生をやりなおせたら…という題材は、昔からよくあります。

 

「ドラえもん」の「人生やりなおし機」とか、懐かしいですね。

 

 

この物語は、幸せな人生を送っていた男が、

 

ある日突然、子供の頃に戻ってしまうところから始まります。

 

彼が言うには、“二周目”なんだそうだ。

 

 

同じことをやれば、きっとまた幸せになるだろう、と、

 

記憶をたどって努力しますが、“一周目”よりも、うまくいかない。

 

バラ色だった人生は、灰色になりつつあった…

 

 

この本を読むと、人間って、やっぱり生き物なんだなあって感じます。

 

生きた時間も空間も、ある意味、生き物だから。

 

条件が全く同じ、ってことは、基本、あり得ないと思う。

 

何かの歯車が狂えば、同じ結果は出てこない。

 

同じ結果が出ても、感じ方が変われば、何もかも変わってくるし、

 

歯車が狂った方が、面白い結果になるかもしれない。

 

 

誰もが納得する「正解」は、存在しないのだ。

 

 

今、自分が生きている人生は、正しいのか、間違っているのか。

 

幸せなのか、不幸なのか。

 

それは、誰にもわからないし、自分でもよくわからない。

 

それで、いい。

 

 

悩むのは、生きている証拠。

 

悔やむのも、生きている証拠。

 

喜びも悲しみも、感覚が生きているから、味わえる。

 

 

出発点は、自分で決めていい。

 

そこが、自分のスターティング・オーヴァー。

 

 

 

 

「三日間の幸福」 (三秋縋著 メディアワークス文庫)

 

 

借りた本、面白かったよと娘に言ったら、もう1冊渡されました(汗)。

 

病院の待ち時間とか、映画館の近くのカフェで少しずつ読んで、

 

おお、何だか、こっちの方が俺の領域かな~って気分になりました。

 

 

主人公の青年は、20歳にしてすでに、人生に絶望しています。

 

俺とは、絶望の質が違いますが、何となく、その感覚は同意できるんですね。

 

 

 

当たり前だけど、人は、みんな違う。

 

今どきはそれなりに、個性を重んじる教育とかしているのかもしれない。

 

俺の少年時代は、みんなと同じことができないのは、敗北を意味した。

 

だから努力して克服して、できるようになることが大事だと教えられた。

 

でも、いくらがんばっても、できないことはできない。

 

がんばり方が悪いと言われても、ちゃんと指導してくれる人がいない。

 

ネットもない時代だし、図書館で調べても、限界があった。

 

先生はもちろん、親とか、大人はみんな怒って否定するばっかりで、

 

俺の話をまともに聞こうとしてくれる存在は皆無。

 

 

でもそれは、今思えば、

 

俺自身が、

 

“話を聞いてあげたくなる人間” じゃなかったから。

 

むしろ、

 

“こんな変な奴の話聞いてたら、こっちがおかしくなっちゃうぜ” 的な野郎だったから。

 

 

そう思えるのです。かなり確実に。

 

 

 

だから、この主人公には、共感できる。

 

だけど、彼と友達になれるかと聞かれたら、よくわからん。

 

共通項があるからといって、簡単に仲良くなれるほど、人は単純じゃない。

 

 

 

もし、寿命を売ることができたら?

 

今の俺だったら、間違いなく売っぱらってしまうでしょう。

 

彼は、それを、実行してしまうのです。

 

おお、やるじゃん。いいなあ。羨ましい!

 

 

 

そこからが、物語。

 

彼は、色んなことに、気づきます。

 

だからといって、後悔なんかしない。

 

だって、自分で「選択」したことなんだから。

 

そこは、俺の「ろくでもない人生」と、ある意味、おんなじ。

 

 

馬鹿だと言われようが、周りからどう思われようが、

 

自分の意志で決めた生き方こそが、尊い第一歩だったんだから。

 

あれがなかったら、今の自分はいない。

 

 

 

物事は、見方が変われば、まるで違う。

 

その変わる「きっかけ」は、人それぞれ。

 

 

 

あとがきで筆者が触れていることですが、

 

馬鹿は死ぬまで治らないとか、

 

馬鹿は死んでも治らないとか、

 

馬鹿は死ななきゃ治らないとか、色々言われてる中で、

 

彼は、違うことを言っています。

 

 

俺は、まさにその通りかもしれない、と感じました。

 

そう考えることができれば、俺の人生にもまだ、

 

ほんの少しだけ、希望みたいなものがあるような…

 

 

 

10代はもちろん、くたびれたおっさんの世代でも、充分に楽しめます。

 

なかなか、いい本でしたね。

 

 

 

 

「女のいない男たち」 (村上春樹著 文春文庫)

 

 

実は、村上春樹の本が、苦手なんです。

 

こんなことを書くと、世界中の村上ファンから殺されそうですが、

 

どうも、文章が甘ったるくて、すぐに眠気が来てしまう。

 

 

かつて、「海辺のカフカ」と「1Q84」を、買って読み始めたことがあるんですが、

 

どちらも、途中で挫折してしまいました。

 

俺は基本、どんな本でも映画でも、とりあえず最後まで味わってから、

 

評価なり感想なりを言えばいい、と考えている男なので、

 

こんなことは、作品にも作者にも失礼極まりないのですが、

 

つまんないんだから、仕方ないじゃん!

 

 

というわけで、短編集なら、きっと読めるはず、と思って、挑戦。

 

結果は…

 

時間はかかったけど、読み終えました☆

 

 

全体的には、やっぱりつまんない話がほとんどなんだけど、

 

1つだけ、「木野」という物語が、ちょっと面白い題材でした。

 

バーのカウンターで、静かにうごめいていく、不思議な不協和音。

 

 

この世界観は、俺もしょっちゅう足を踏み入れている領域なので、

 

短編という切り口が、絶妙な効果と余韻を生み出したと思います。

 

 

ようし、今度は、いよいよ、「ノルウエイの森」に挑戦しようかな。

 

 

 

 

 

「あの頃、ぼくらはアホでした」(東野圭吾著 集英社文庫)

 

 

親しい人から、プレゼントしてもらったので、読みました。

 

彼の青春時代の風景を綴った、エッセイ集です。

 

とても、幸せで恵まれた子供だったことがわかるくらい、

 

のびのびとした、純粋な文章で、楽しい気分になれる1冊です。

 

 

俺よりも年上の年代なので、怪獣や特撮にかんするこだわりが深い。

 

自分で映画も撮ったそうで、なるほど、作家になるべくしてなった人という気がします。

 

 

自分のやりたいことを、自由にさせてもらえる子供は、すくすくと育ちます。

 

ああ、はっきり言って、羨ましい。

 

 

彼の本は、このコーナーでも何冊か紹介しましたが、

 

本著は、青くさくて初々しい、彼の創作活動の原点を垣間見るようで、微笑ましくなります。

 

 

独特のハードな視点と、クールなユーモア。

 

心が安定している人の文章は、やっぱり、安心して読めます。

 

 

巻末の、金子修介監督との会談も、なかなか楽しいです。

 

 

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