FUJITA'S BAR
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2014-08-30

メンタルコラム 「疲労」

テーマ:メンタルコラム
今週は、記事が全然書けませんでした。


昨年もそうでしたが、7月~9月は、早朝出勤の期間なんです。

暑い季節は、朝の涼しいうちから仕事をしよう、ということなのかな。

いつもなら8時から始まる仕事が、7時からになります。

でも、帰る時刻はおんなじなので、サマータイムとは違うのです(笑)


そんなわけで、先月から朝6時起きの生活をしております。

そりゃあ、夜、眠くなるのが早くなりますわな。

夜10時を過ぎると、だんだんウトウトしてしまうんですね~


だから、書きかけの記事がいっぱいたまっています。

映画の記事もあと1本、まだアップできていません…

だって、頭が働かないんだもん。しょうがないじゃん。



でも、これって、俺にとってはすごいことなんですね。

療養している時は、眠れなくて苦しくて仕方がなかったけど、

こうして、自然に眠気が来るって、幸せなことなんです。


うつのリハビリに、肉体労働というのは、効果的なのかもしれませんね。

生き物を扱う仕事というのも、何かしらいい効果があるのかもしれません。

もちろん、危険は多いし、ストレスもすごいけど、

体を無心で動かして、たくさん汗をかいて、クタクタになって家に帰るのがいいんです。


過酷で大変な仕事ではあるけれど、それなりの喜びもあるし、

前の仕事で味わったような、理不尽ないじめもない。

まあ、豚にはよく噛まれますが(笑)


今月の後半は、2週連続で休みが日曜しかなかったけど、休まずに勤務できました。

これって、俺にとってはすごいことなんです☆


息苦しさに耐えかねて、頓服薬を飲んで仕事した日もあれば、

豚に足を踏まれたり、噛み付かれたりして激痛に耐えた日もあります。


でも、これもまた、お客様においしい豚肉を食べてもらうため。

自分は、世の中の役に立つ仕事をしている。

そう思うと、不思議とがんばれるのでした。


前の会社の上司や社長から「役に立たない人間」と言われ、

実の父親から「生まれてこなければよかった」「当てにならない」と言われ、

ネットの人たちからも「社会のクズ」と罵倒され続けた人間が、

ここまで働けるようになりました。


いつまた、倒れるかもしれない。

いつまた、挫折するかもしれない。

いつまた、自殺願望が甦るかもしれない…


でも今は、ここで働ける幸せをかみしめています。


明日はどうなるか、数分先はどうなるか、わからない男です。

でも今夜は、今週も無事に働けた喜びに浸っていたいんです。



精神状態が安定したら、また映画の記事をアップしたいと思います。



今は、少し、休みます。

心地よい疲労感を味わいながら、晩酌を楽しみます。
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2014-08-24

映画 「喰女」

テーマ:邦画
柴崎コウは、「怖がる側」よりも「怖がらせる側」の方が、映えますね。


そんなに期待していなかったんですが、予想以上の出来でした。

新潟では、1つの映画館でしか上映していないのが残念です。
でも、一日しかない休みを利用して見に行ったかいがありました。

視覚的な「アートな雰囲気」が、とてもいいです。


怪談映画は、精神的な雰囲気作りが、とても重要なんですね。

雑な仕事が目立つ三池監督にしては、今回は比較的丁寧だったように感じます。
三池のおっちゃん、ちゃんとやればできるじゃん~


題材は、「四谷怪談」です。

舞台劇として稽古を重ねている時に、次々と「異変」が起きていきます。

怪談映画って、映画そのものも怖いけど、製作している段階も、怖いんでしょうね…
そういう「現場のリアルな気持ち」が伝わってくるようで、面白かったです。

「四谷怪談」の物語自体は、脚色がたくさん入っているけど、
お岩さん自身は、実在の人物なんだもんね。


俺は個人的に、セリフがない場面とか、無音の場面が、印象に残りました。

こういう「行間を読む」ような感覚を刺激する映画って、貴重なんですよね。

色んな面で、新鮮な感じを受けたので、この映画は俺的に○です。


まあ、説明くさい映画を見慣れている人には、かなり不満かもしれませんが(汗)




人は、いつも何かに怯えているもの。

強がっている人ほど、自身の内面に恐怖や不安を抱えているんです。

それを下手に出力すれば、ナメられてしまうかもしれない。

だから、プライドが高い人ほど、平気な顔をしているものなんです。


俺は、ご承知の通り、弱くて脆い心を持っている、臆病者です。

だから、自分が感じる「恐怖と不安」に対して、すごく敏感。

それを、隠せば隠そうとするほど、ボロが出てしまう。

それがわかっているから、ブログでは、素直に正直に書くようにしているんです。

そうすることで、自分の気持ちを整理できるし、力を抜くこともできる。


生身の会話ではできないことも、文章を通してなら言える。

ここに何かを書くことで、俺は、精神のバランスを保っているんですね。


本作の素晴らしい点のひとつに、キャスティングがあると思います。


伊右衛門を演じるのは、市川海老蔵。

彼は、「利休にたずねよ」で、とてもいい演技をしました。
本作では、まさに等身大な、彼のイメージにピッタリな役柄だと思います。
あまりにも自然な彼の演技が、すごく説得力がありました。

後半に出てくる彼の印象的なセリフを、どうかよく聞いておいて下さい。


お岩を演じるのは、柴崎コウ。

彼女は、俺好みの女優じゃないんだけど、それなりに成長しましたね。
きっと、「ある指向性」を持った役者さんなんじゃないかと感じました。

「どろろ」「ガリレオ」では、我が強過ぎて、受身になれなかった印象だったけど、
本作を見て、すごく繊細な力を感じることができました。

お岩さんというキャラクターは、演じるのがなかなか難しいと思います。
でも彼女は彼女なりに、充分に力を発揮できたのではないでしょうか。

きっと、「何か」が乗り移って、力を与えてくれたのかもしれませんね。


宅悦を演じるのは、何と伊藤英明(!)

うは~ 俺ごときじゃ絶対思いつかない俳優ですね。
この絶妙なキャスティングが、実に見事に効果を上げているんです。

伊藤君は、「陰陽師」ではのほほんとした能天気な役で、
「ジャンゴ」では、クールな無表情男で、「悪の教典」では、したたかな殺人鬼で、
つかみどころのない謎の男というイメージが残っていたものです。

本作では、彼のそういうイメージがいい効果を生み出していたように思います。


俺が一番気に入ったのは、柴崎コウの付き人を演じたマイコが、いい感じでした。

彼女、セリフや出番にない場面まで、表情で表現している感じがしますね。


そういったいい役者さんに囲まれて、お岩柴崎も、のびのびと演技できたように思います。

クライマックスには、なかなかダイナミックな「技」も飛び出しますのでお楽しみに☆




映画の中で、別の物語が進行していくスタイルは、昔からありました。
Jホラーの中では、「女優霊」がいい例ですね。

演じているキャラに精神が同化していくのは、よくあることらしくて、
役者目線で語られているセリフなども、いくつか見受けられました。

そういった「細かい部分」を注意深く観察していると、
微妙なセリフから、それぞれのキャラの心情が浮かび上がってくるんですね。


一見、「意味不明」と思われるシーンの1つ1つに、
すごい「心理的効果」があったりするので、よく見ておいて下さい。

本作に登場する人たちの、ちょっとした仕草や表情、微妙な言葉遣いで、
そうなる「原因」を想像できるから面白い。

細かい工夫やアイディアが随所にちりばめられているのも楽しい。


これ、きっと、舞台でやってもいいものができるんじゃないかなって思います。




「怖がる」かどうかは、人それぞれ。

「楽しめる」かどうかも、人それぞれ。

「怖がれなかった人」は、損をしたと思い、映画を「つまらない」と言う。

「楽しめなかった人」は、損をしたと思い、映画を「くだらない」と言う。


俺は、どんな映画を見ても、「楽しむ」自信がある。

それは、映画を見る「技術」に長けている、「プロの観客」だから。



嫌なことを誰かのせいにばかりしている人は、罪悪感がない。

自分が犯した罪を認めずに、運が悪いと嘆く人は、いつも自己正当化する。

そういった「思考の癖」というものは、人間関係において、モロに出るのだ。


伊右衛門という男が、どういう人物なのか。

お岩という女は、どういう人物なのか。

宅悦という男は、どういう人物なのか。


役者さんたちは、そういう内面的な部分を掘り下げて、演じていくもの。

演じる人たちにしかわからない「心の領域」というものがある。

それをうまく表現できる人と、うまく表現しきれない人がいる、ということなのである。



演技には、上手い、下手があるのでしょうが、
俺的には、それ以上の「何か」が、確実に介在しているように思うんです。

それはきっと、どこまで真剣に、役を掘り下げて演じているかなんでしょうね。


どんな仕事をしても、ちゃんとやる人がいれば、いい加減な人もいる。

いつも一生懸命やる人もいれば、努力せずに人の足を引っ張る人もいる。

協調性のある人もいれば、独善的な人もいる。

多くの人が集まれば、それだけ色んな人がいるということ。

そこに集まる「霊たち」も、一人一人をちゃんと見ているんでしょうね。


取りつかれやすい人がいれば、影響に気づかない人もいるでしょう。

やたらに神経質になる人もいれば、全く無頓着な人もいるでしょう。

同じことが目の前で起こっても、見ているものも感じることも、みんな違うんです。



俺は、映画の感想を聞くと、その人となりがある程度判断できます。

ホラー映画というのは、そういう部分が露骨に出るんですね。


本作をカップルで見に行く人は、見終わった後に、たくさん話をして下さい。

特に、男性が何を言うかを、女性のみなさんはよく聞いておいて下さい。

その時の貴女は、もしかしたら「お岩さんの表情」になっているかもしれませんね(笑)




人は、どういうわけか、人を好きになる。

そして、どういうわけか、終わってしまう。

いつ始まったのか、いつ終わったのか…

お互いに、よくわからなかったりするのである。


同じ気持ちでスタートしたのに、いつの間にか、食い違っていく…

恋愛では、それが一番悲しいことである。

だって、2人は「違う生き物」だから、時間の進み方も違うのだから。



では、この世の者と、あの世の者とでは、時間の経ち方はもっと違うのだろうか。

俺には、幽霊の友達がいないので、そこはよくわかりません。


肉体を失って、魂だけになったら、きっと、抑えていたものが一気に噴き出るんでしょうね。


「怒りんぼ」の人が怒るよりも、普段「大人しい人」が怒る方が、ずっと怖いんです。

それはきっと、我慢してきた分だけ、エネルギーが爆発するからなんでしょうね。



男性諸君、『…オレの女は大人しいから、絶対刃向かわない』と思わないようにご注意。

大人しくて一途な女であるからこそ、大切に愛してあげて欲しいんです。


人の心を粗末に扱う人は、いずれ、その「報い」を受けることになります。

「怪談映画」というのは、必ずそういった「教訓」があるから魅力なんですね。


相手の心を置き去りにするのは、人として悲しいこと。

人の心を無視して、自分のわがままだけを通そうとするのは、醜いこと。

それは、毎日少しずつ、相手の心と自分の心を、殺していくことと同じなんですね。



さあ、この映画の何が怖いのか、よく考えてみましょう。

怖くない、と言ってあっけらかんとしているあなたの方が、怖い存在なのかも…


俺は、あからさまな恐怖場面以外のところで、ぞーっとくるものを感じましたよ。

見る者の感性によって、恐怖を感じるポイントはまるで違うんでしょうね。


いやあ~ 面白かったッス。

柴崎ちゃんは、これからもこの路線でがんばってもらいたいですね。

自分の「能力」が最大限に発揮できる領域で、ぜひ、映画界を盛り上げて下さい。



「無力な者」などいない。

ただ、力を「封印」しているだけなのだ。


解放せよ。

心の奥底から湧き上がる心のマグマを、解き放て。


…悲しみと悔しさを「怒り」に変え、憎いあんちくしょうを地獄に叩き落とせ!






【作品データ】

監督:三池崇史 原作・脚本:山岸きくみ
撮影:北信康 音楽:遠藤浩二
出演:市川海老蔵 柴崎コウ 伊藤英明 中西美帆
   勝野洋 古谷一行 根岸季衣 マイコ

 (2014年東映 PG12 上映時間:94分)







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2014-08-18

映画 「STAND BY ME ドラえもん」(3D)

テーマ:アニメ・特撮
ちくしょう、わかっているのに、ヤラれました(涙)


「stand by me」は、有名な歌のタイトルですが、
ドラえもん的に言うと、「いつも僕のそばにいて欲しい」という意味になるのかな。

予告編を見て、こっそりひとりで見に行こうと思ったのですが、
娘が突然「見たい」と言い出したので、仕方なく一緒に行きました(笑)

だって、俺、絶対に泣く自信があったんだもん。


しょうがないなら、ここはひとつ、感情を抑えて、クールに見ようと思いました。

でも、やっぱりアカンかったです~


原作を読んで泣いた世代だから、泣きのツボみたいなものがあるんですよね。

娘の横で泣くのは恥ずかしいのですが、娘も感無量だったみたいで、
親子でウルウルして、腫れぼったい目をして帰って参りました。


あ~ ちくしょう。


CGのしずかちゃんが、めっちゃカワイイ。

肌の健康的な色から、頬を赤らめる技術、質感の温もりまで、実に魅力的。

ちゃんと「お約束」の入浴シーンもあるし、パンチラまで大サービス☆

わぁい、見に行ってよかったなあ(笑)


娘は、のび太くんがかわいくて仕方がなかったそうです。

2人で、違うところにキュンキュンしてしまいました。



これは、小さい子供よりは、大人がターゲットですね。

映画が始まる前に、ジャン・レノのCMが流れたのも笑えましたが、
大人になったのび太の声が妻夫木聡だったのには、もっと笑いました。


これはきっと、アメリカでドラえもんのTV放映が始まったことから、
作品の幅を広げることと、海外にアピールする二重目的で作られたのかも。

「アナと雪の女王」よりも、キャラの表情がマンガ的で面白かったです。

俺が子供の頃にこれを見たら、きっと興奮して眠れなかったかもしれないなあ。



子供たちが、この映画を見て、何を感じているかはわかりません。

だけど、この作品の根底に流れているテーマは、全ての年齢の人に共通なはず。

それぞれの年代が感じたことを、映画を見終わった後に語り合えれば、
色んな意味で、自分の人生や存在価値を考えるための材料になると思います。


大好きな人がいて、その人の幸せを願うことが、自分を苦しめることもある。

大好きな友達と、ずっと仲良くしたいからこそ、突き放す時もある。

大好きな友達の気持ちを大切にしたいから、弱い自分と戦う時だってある。


弱虫だからこそ、いくじなしだからこそ、可能性は無限にあるのだ。


弱い自分と、本気で向き合った瞬間から、人生は大きく変わっていく。


これは、かつて少年だった大人たちに捧げられた、友情のメッセージであると思う。



「ドラえもん」は、きれいな話ばかりではない。

ダークな物語もあれば、エロティックな物語もある。

そういう中で、時たま、珠玉のエピソードがいくつかあった。

その「おいしいところ」を、さり気なく凝縮して、まとめて味わえるのが本作。


俺は、まんまとヤラれました。

予告編を見て、わかっていたのに、ヤラれました。

こうくるな…と予想がつくのに、ヤラれました。


それは、悔しいと思う反面、気持ちのいいことでもありました。


俺が、小学生の頃に流した涙と、おっさんになってから流した涙は、どう違うのだろう。

夜空を見上げて、大きく息を吸って、考えてみました。

考えてみたけど、よくわからない。


でも、これだけは言えます。

子供の頃に感じた、あの感覚は、今でも「心の宝物」として、胸に残っている。

そういう気分にさせてくれる、優しい映画です。


「いかにも」ですが、「お約束」が満載ですが、そこがまたいいじゃないですか。

騙されたと思って、あえて騙されに行ってみませんか。



…彼らと一緒に、夢の世界へ。







【作品データ】

監督:八木竜一 山崎貢 原作:藤子・A・不二雄
脚本:山崎貢 音楽:佐藤直紀 主題歌:秦基博
声の出演:水田わさび 大原めぐみ かかずゆみ
     木村昴 関智一 松本さち 妻夫木聡

 (2014年東宝 上映時間:95分)


☆エンドロール時に、オマケ映像が流れます。
☆エンドロール終了後に、次回作の予告編が流れます。


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2014-08-18

映画 「シンプル・シモン」

テーマ:洋画
「人と違う」ということは、「人にできないことができる」ということでもあるのだ。



2010年のスウェーデン映画が、いよいよ日本でも劇場公開されました。

内容は、「アスペルガー症候群」の青年シモンが、兄のために奮闘する物語です。


最近になって、よく耳にするようになった言葉ですが、
俺も正直、どんな症状なのか理解していないと思います。

青年誌「モーニング」を買っていた頃に、「プロチチ」というマンガが連載されていて、
子育てに奮闘するアスペルガー症候群の父親のキャラで、名前を覚えました。

決まったことを、規則正しく行うことにこだわる。
予定外の事態が発生すると、対処に困って、パニックになってしまう。
人の気持ちや表情を読み取ることがなかなかできない…

俺は、この程度の認識です。


しかしながら、この映画は、とても出来がいい。

素晴らしい表現力とコミカルな場面にあふれていて、
悲壮感や疎外感を、全く感じない。

心を病んだ俺が言うのもなんですが、
シモン君は、俺の何十倍も「健全で純粋な心」を持っていると思います。



映画は、彼自身の素晴らしさももちろんですが、
彼の周囲に存在している人たちの大らかな部分も同時に描いています。

しかしまあ、何と居心地のいい「映画空間」なんでしょう!


冒頭から、SF映画のような、幾何学的なビジュアルに魅了されます。

映画の中でも、「さり気ないCG」を駆使して、アスペルガーを表現していきます。

この見せ方、なかなか粋なんですよね~


観客が見ている世界とは違うものを、シモン君は見ている。

こちらの言葉を、彼の思考が絶妙に変換して、違う形になっていく。

実はこれ、彼に限ったことじゃなくて、誰もが無意識にしていることなんですよね。


人は、他者の話を、自分が「都合いいように」解釈して捉えるもの。

同じ言葉を聞いても、同じものを見ても、みんな感じ方が違いますから。

アンドレアス・エーマン監督は、25歳でこの作品を生み出しました。

彼の若い感性は、天才的ですね。


アスペルガーを、そのまんま100%表現しても、きっと観客には伝わらないと思う。

こっちの感覚が50%、あっちの感覚が50%というように、バランスよく表現する
ことによって、双方の理解による接点ができるのかもしれませんね。

俺は、うつがひどい時に、「ツレうつ」を劇場で無理矢理見たんですが、
吐き気がくるほど苦しい状態になったことを覚えています。

あれでもまだ「ゆるい表現」だったんですが、一般の観客には、
まだまだ伝わりきれていなかったような気がします。


どちらかに偏ると、一部の人にしか伝わらない映画になってしまう…

こういうデリケートな題材は、そこが難しいと思うんです。

それを意識し過ぎると、腫れ物にさわるような映画になったり、
逆に、当事者を苦しめる内容になりやすかったりする…


そういう懸念を、エーマン監督は、見事に吹き飛ばしてくれました。

この映画は、爽快です。



シモン君は、自分が「他の人とは違う」ことを、ちゃんと知っている。

それをわかった上で、「他の人」とうまくやっていくために努力をする。

(その動機自体は、色んな方向性があって笑えるんですが)


俺は、彼がしっかりと「自分と向き合おう」としている姿勢に感動しました。

自分と向き合う努力をしている人は、人ともちゃんと向き合えるからです。

彼の言動を見て、嫌悪感を覚えたり、距離を取りたくなる人もいるでしょうが、
俺は、彼の思考や行動が、とても魅力的に見えました。

映画として美化されているかもしれないけど、それを差し引いても、
彼は、人間として面白いと思ったんです。


「面白い」「楽しい」という感覚は、とても大切なんですね。

こういう感覚があればこそ、人は、困難に打ち勝てるんだと俺は思うんです。



彼の思考は、一見「論理的」なようだけど、冷静に見ていると、
彼の言動や行動には、はっきりした「矛盾」があります。

そこを、痛烈にではなく、やんわり指摘してあげられる人たちが、素敵なんですね。

特に、イェニファーを演じたセシリア・フォッシュの演技が素晴らしい。
彼女が彼に接する態度は、計算ではなく、豊かな感性が生み出すものだと思います。

彼が「身体に触るな」と何度も言っているのに、ついついスキンシップしてしまう彼女。
彼に突き飛ばされても、「あ、ごめん、忘れてた」といって笑う彼女。

い~い女ですね~

彼女が、円を使って人間の感情を説明するところは、名場面だと思いますよ☆



シモンを演じるのは、ビル・スカルスガルド。
そう、あのステラン・スカルスガルドの息子さんだそうです。

彼がまた、ちょうどいい演技をするんですね~
俺的には、「帰ってきたウルトラマン」で郷秀樹を演じた団次朗に似ていると思いました(笑)

他にも、「悪気のない変な連中」がたくさん出てきて楽しいので、よく見てね。


兄役のマッテン・ヴァルストレムは、実にナイーブな演技でした。

「厄介な弟の面倒を見る兄」というキャラとしては、
「二十日鼠と人間」のゲイリー・シニーズや、
「ギルバート・クレイブ」のジョニー・デップが有名ですが、

彼もまた、映画史に残る名演をしていると思います。

明るい場面だけでなく、苦悩もしっかり表現しているところに、
この映画にこめた愛情が感じられますね。




「みんなと同じことができない」という難問は、子供の頃からありました。

もちろん、努力はしました。でも、どうしてもできないことって、やっぱりあるんです。

「できないのは、お前の努力が足りないからだ」と言われるのも当然かもしれない。

「できて当たり前」の世の中では、それは、仕方ないことなんでしょうね。


だけど、「みんなと全く同じにはできない」けど、
「みんなと違う方法」で、目的を達成することができれば、それもいいんじゃないかと。

山登りに色んなルートがあるように、成長段階に応じて選択肢があってもいい。

色んな道を歩いて、遠回りしてこそ、見えてくる景色だってあるんだから。

シモンは、他の人が簡単に到達できるところに、なかなかたどり着けない。
しかしながら、他の人がなかなか行けない思考の領域に、あっという間にたどり着く。

人の才能って、面白いですね。





「感情」というものは、アスペルガーであってもなくても、厄介なものかもしれない。

これほど、論理的合理的に説明できない領域もないかもしれない。


だからきっと、測定するための「ものさし」が違うんですね。



俺は、映画を見て思いました。

彼は、「人間は感情があるから面倒」だと言います。
しかし、彼には極端な「好き嫌いの指向」があります。

「好き」と「嫌い」って、生理的感覚なんだろうけど、
そこには絶対、「感情」が含まれているような気がするんです。


「変化を嫌う」彼が、少しずつ、変わっていく。
「感情を嫌がる」彼が、少しずつ、感情をむき出しにしていく。
「時間に正確」な彼が、自分ルールを破るようになっていく…

観客はいつしか、彼と一緒に「心の旅」を経験していくのです。



「調和が保たれている状態」に安心し、「調和が乱れる」とパニックになる。

彼の中には、「退屈」とか「ヒマ」というものが存在しない。

…あれっ?これって、俺に似ている??





「変わっていく」のは、「悪いこと」じゃないんです。

「一時的な調和」は、実はすごく「不安定」なものなんです。

「変化を嫌う」あまり、「大切なこと」をないがしろにしてはいけないんです。



シモン君は、疑問に立ち向かう「勇気」を持っています。

解決の糸口が見つかると、素晴らしい思考力を発揮します。

そのヒントは、周囲の人たちとの、何気ない会話から得られるのです。



答えは、いつだって、シンプルなんです。

問題をややこしくしてしまっているのは、人間の心の中にあるのかもしれません。

俺の心の中には、未解決のままぐちゃぐちゃになっているものがたくさんあります。

頭ではわかっていても、心が崩壊する危険をおかしてまで行動する勇気が出ない…

ここまで回復できたのが、一気に崩れてどん底に真っ逆さまに落ちていく恐怖…

それを考えると、怖くて怖くて、思い切った行動ができなかったりします。


人は、多かれ少なかれ、そういう問題を抱えているものです。

自分には簡単にできることが相手はできないと言って、軽蔑したりしてはいけない。

相手には簡単にできることが自分にはできないと言って、嘆くことはない。

双方のいいところを認め合うことが大切…ってわかっているんだけど、

それを素直に認められないのが、人間の難しいところなんですよね。



この映画は、「人は、きっかけさえあれば変われる」ことを教えてくれます。

「変わる」というのは、「成長していく」ことでもありますが、

「本来の自分の心を取り戻していく」ことでもあると思います。


俺は、シモン君から、大切なことをたくさん学びました。


映画こそは、心の教科書です。


心が疲れてしまった人は、シモン君の話に耳を傾けてみませんか。



「誰とも違う」ということは、「誰にもできないことができる」ということ。

「視点が違う」ということは、「人には見えないものが見える」ということ。

「自分だけの特殊な感覚」を生かして、「未知の領域」を開拓して行きましょう。




…宇宙空間に漂う、自分の光り輝く魂を、実感してみて下さい。





【作品データ】

監督:アンドレアス・エーマン
脚本・製作:アンドレアス・エーマン ヨナタン・シェーベルイ
撮影:ニクラス・ヨハンソン 音楽:ヨセフ・トゥールセ
出演:ビル・スカルスガルド マッティン・ヴァルストレム
   セシリア・フォッシュ ソフィー・ハミルトン


 (2010年スウェーデン 上映時間:86分)


☆2011年アカデミー賞外国語映画賞スウェーデン代表作品
☆2011年パームスプリングス国際映画祭観客賞劇映画部門第2位
☆2011年SKIPシティDシネマ映画祭審査員特別賞受賞


☆エンドロール後に、オマケ映像があります。








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2014-08-18

「近藤喜文展」に行きました。

テーマ:美術
7月から開催が始まっていた「近藤喜文展」に、家族で行って参りました。


近藤さんは、新潟県五泉市の出身で、東京デザインカレッジに在学中に、
大塚康生氏の講義を受け、Aプロダクションに入社。
凄腕アニメーターとして、数々の名作を生み出した人です。

スタジオジブリでの活躍はもちろん、「赤毛のアン」「未来少年コナン」など、
宮崎・高畑両監督にとても信頼され、将来を有望された後継者でした。

初監督作「耳をすませば」を成し遂げ、「もののけ姫」の作画監督を終えた直後、
彼は急病で倒れ、帰らぬ人となりました。

彼が亡くなった年は、今の俺と同じ47歳。

俺は、感慨深く、彼の個性的な作品を、しみじみと見つめました。



俺には絵心というものがないので、うまく表現できないんですが、
彼の絵を見ていると、とても優しい気分になれます。

天賦の才能を持ち、監督が指示した通りの線を導き出し、
望まれている以上のものを生み出していく。

アニメーションというのは、絵に魂を吹き込む芸術だということが、よくわかります。


仕事仲間の田中敦子さんのコメントによれば、
「彼が描くと、何でも上品になった」そうです。

なるほど、確かに彼の絵には、品がありますよね。

「未来少年コナン」の、コナンとジムシーのケンカのシーンから、
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」の細かい表情とか、
監督が要求する内容を、自分の中で自由自在にアレンジしていたように思います。


展示品の中には、作画監督として、スタッフに指示を出しているメモなどもあって、
すごく細かい表現を、わかりやすく説明していく「気配り」も感じました。

「おもひでぽろぽろ」の、今井美樹と柳葉敏郎のスケッチは、本当にそっくり(笑)

彼の緻密な画力と、表現力のバリエーションにただただ驚くばかりです。



宮崎・高畑という巨匠の名前だけが目立つ、ジブリアニメですが、
映画もアニメも、多くのスタッフが心を一つにして、作り上げていくもの。

その中でも、作画監督というポジションは、非常に重要なんですね。




先日、NHKで放映された「宮崎駿の後を継ぐもの」を、
たまたまリアルタイムで見ることができました。

米林昌弘監督、宮崎吾郎監督が、それぞれの立ち位置で邁進している姿。

伝えたいことを、どう相手に伝えるか。

製作側の感覚と観客の感覚を一致させるための、視点をどこに置くか。
微妙な仕草や、繊細な心象風景を、どういう形で表現していくか。

第三者が見てわかりやすいものを追求してばかりだと、説明くさくなってしまう。
どこにこだわるかは、監督の個性と感性から生まれてくるもの。

2人の姿勢に、頼もしさを感じました。


近藤喜文、金田伊功といった「凄腕」が、相次いで他界してしまっても、
彼らの残した「魂のこもった絵」は、作品として永遠に残る。


「いいものを作りたい」という思いは、着実に受け継がれているのだ。



近藤さんの仕事ぶりの話を聞けば聞くほど、彼の描いた絵を見れば見るほど、
俺の心は、熱くなっていくのでした。


好きな仕事をして、いいものを生み出して、誰かを幸せにしていく男。

こんなカッコいい生き方をした近藤さんは、新潟の誇りです。


彼が育てた若いアニメーターたちにも、きっと彼の魂を引き継ぐ者がいる。

そういう情熱がある限り、日本のアニメーションは盛り上がっていくと思う。



人を、楽しませたい。

人を、喜ばせたい。

人を笑わせて、泣かせて、手に汗を握って、ワクワクしてもらいたい。


そういう思いが、いい作品を生み出すのだと思います。



近藤さん、47年間の駆け抜ける生涯、おつかれさまでした。

あなたの素晴らしい仕事のおかげで、世界中の少年少女たちが喜んでいます。


どうか、あの世でも、思う存分、好きなことをなさって下さい。


安らかに。

合掌。



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2014-08-13

ロビン・ウィリアムズ死去。

テーマ:死・お悔やみ
名優ロビン・ウィリアムズが、亡くなりました。


初めて彼を見たのは、「ガープの世界」だったような気がします。

彼の名前を覚えたのは、「グッドモーニング・ベトナム」と「いまを生きる」でした。


憂いを帯びた笑顔が、とても印象的だったなあ…


あの独特の笑顔は、色んな感情がつまっているように感じるんですね。

全てをわかった上で、包み込んでくれるような、不思議な表情…


エイドリアン・クロナウアーも、ピーターパンも、

精神科医も、ロボットアンドリューも、全て、彼のキャラが生かされている。


こんなに強烈な個性が滲み出る俳優は、そういないですよね。


彼はまさに、演技をするために生まれてきたような男だったのかもしれません。

来日すると、陽気にカラオケをしていたとか…

人を楽しませることが大好きで、テンションが高くて…

優しさとサービス精神に満ち溢れた人だったように思います。


きっと、とてもあたたかい心の持ち主だったんですね。


彼の笑顔は、人を安心させる反面、とても危うい一面も共存しているかと思います。

そういう、ナイーブな部分も含めて、彼の魅力だったんですね。



重度のうつ病であったとか、自殺の可能性が高いとか、色々言われていますが、

俺は、彼が、自分の人生を精一杯生きた結果であると思いたいです。


偉大なる名優に、惜しみない拍手を。


あの世でも、ハッピーな笑顔でいて下さい。


合掌。

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2014-08-11

第6回 のあのあシアター レポート

テーマ:酒&タバコ
昨日、のあのあシアターが無事に終了いたしました。

今回のテーマは、「真夏の怪談スペシャル」。

4名のお客様が来場して下さいました。



上映プログラムは、以下の7本。


1.「ウルトラセブン」第2話「緑の恐怖」(1967年)25分

2.「まんが日本むかしばなし」第1418話「古寺の化けもの」(1993年)11分

3.「蟲師」第2話「瞼の光」(2006年)25分

4.「ほんとにあった怖い話」より「霊のうごめく家」(1991年)12分

5.映画「牡丹燈籠」(1967年)89分

6.ホラークイズコーナー

7.「まんが日本むかしばなし」第69話「幽霊のさかもり」11分



怪談と言いながら、いきなりウルトラセブンから始めるところがいいでしょ(笑)

このお話のポイントは、「音響効果」です。

造詣はショボくても、驚く側が全力で怖がっていると、効果絶大なんです。

お化け屋敷とかでも、怖がりな女の子と一緒に行った方が盛り上がるでしょ。

ヒロインの叫び声が、ハンパじゃありません。

い~い女優さんですね☆



「古寺の化けもの」のポイントは、「シンプルな構図」です。

登場人物が少ない方が、キャラに集中できるという効果があります。

旅の坊さんが、無人の古い寺で、一晩を過ごす。

夜更けになって、謎の親子が登場します。

襲う者と、襲われる者のシンプルな駆け引きが、なかなか面白い。

短い作品ですが、ちょっとしたインパクトがあります。



「蟲師」については、何度かブログでも紹介しましたが、

その中でも、特に俺が気に入っているエピソードを選びました。

ポイントは「闇」です。

暗闇って怖いけど、完全に暗闇になれないのも怖い。

目を閉じても、耳を塞いでも、見えるものは見えるし、聞こえるものは聞こえる…

そういう「逃げ場のない閉塞感」ってありますよね。

謎の奇病を患っている少女は、蔵に閉じ込められて隔離されていた。

彼女の世話をしながら、彼女を気づかう少年。

しかし、少年もまた、発病しようとしていた…

そこに、蟲師のギンコが登場します。

医者では治せない。ここは、我々蟲師に任せなさい。

動物でも植物でもなく、微生物や菌類とも異なる、生命の現生に近いモノたち。

それらを総じて「蟲」と呼ぶ。

幽霊や宇宙人以外にも、「この世のものではない者」たちは、確かに存在するのだ。

男のロマンを刺激する、何ともいえないいい雰囲気があるんですね。



「ほん怖」の「霊のうごめく家」は、マニアの間では有名な傑作です。

中田秀夫、黒沢清、清水崇といったJホラーの監督たちが師と崇める鶴田法男が、

自身の霊体験をもとに製作したと言われる、超リアルなエピソード。

キカイダーのジローを演じ、「リング」では貞子を井戸に突き落とした伴大介が出ています。

ここに出てくる幽霊のおっさんは、やっぱり何度見てもいいですね~



今回のメインは、1968年の大映映画「牡丹燈籠」。

社会派の山本薩夫監督が珍しく怪談を手がけたことで、斬新な傑作が生まれました。

「四谷怪談」や「番町皿屋敷」だと、恨みをはらすために幽霊になりますが、

この物語は、人間と幽霊の純愛がテーマとなっているところがポイントなんですね。

ワイヤーアクションや特殊メイクなど、日本古来の情感あふれる描写を楽しんでもらいます。

おどろおどろしい怪談映画とは一風違って、面白い題材だと思います。

カランコロンという音とともに、今夜も彼女がやって来る…

夜這いする女幽霊って、何だかいいなあ。俺のところにも来ないかなあ。

ちょうどお盆の時期だから、これをチョイスしてみました。



ちょっとしたお遊びで、ホラークイズコーナーを用意しました。

上映した作品は、「学校の怪談G」の「444444…」です。

5分くらいしかないので、ここで登場するキャラを当ててもらいました。

正解者には、ちょっとした賞品を用意して、少し盛り上がりました☆

実は、「呪怨」のトシオ君が初登場するのは、これなんですね。

これと「片隅」に登場する伽椰子を組み合わせて、「呪怨」になるわけです。

ちょっとした特別貴重映像を披露することで、お得感がアップしましたね(笑)



最後は、「まんが日本むかしばなし」の「幽霊のさかもり」です。

演出は、「装甲騎兵ボトムズ」で有名な高橋良輔。

掛け軸に描かれた女の幽霊が、夜中に出てきて酒の相手をしてくれるお話です。

明るくてかわいい作品をシメに持ってきて、上映会は終了となりました。


みなさん、喜んでもらえたかな~?


今回は、和のテイストだったので、マスターがおでんを用意してくれました。

終わった後は、楽しい宴の時間が、いつまでも続きました。

この「楽しい雰囲気」につられて、幽霊たちがやって来ないかなあ…なんてね(笑)



のあのあシアターも、6ヵ月連続で開催したので、来月はお休みです。

また、10月から再開する予定なので、その時はよろしくお願いします。






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2014-08-08

三条カンテツ座×のあのあシアター

テーマ:酒&タバコ
急遽持ち上がった企画だったので、ブログでお知らせするのが遅れましたが、

三条市街にあるシネマカフェ「カンテツ座」と「のあのあ」のコラボが実現しました。


マスター同士が同級生ということもあり、交流がさかんだったみたいなんですが、

ウチの方のプログラムを、向こうのスクリーンをお借りして流す、という、

いわば「アウェイ」的な遠征となるわけです。


話の依頼としては、「特撮映画」を希望で、持ち時間は2時間。

昨夜の20:00~22:00まで、会場をのあのあが占拠しました(笑)


俺が考えたテーマは、「本物 VS 偽物」。

上映作品は、ウルトラセブン「ダン対セブンの決闘」

映画「ゴジラ対メカゴジラ」の2本立て。


ハリウッドゴジラも盛り上がっているし、タイミング的にちょうどいいかな…と。


2日前に内容が決まり、マスターが関係者に伝達。

昨日は、仕事が終わり次第、のあのあに駆けつけて合流し、三条に向かいました。



「カンテツ座」は、なかなか、オシャレできれいなお店です。

客層も広そうで、メジャーな雰囲気ですね☆

大型プロジェクターで、常に映像を流し、定期的に映画を上映しているようです。

上映作品は、ショートフィルムが中心で、マニアックな最新作を手がけています。



のあのあからは、俺とマスターを含めて5名参加。

カンテツ座のお客様も数名、上映会に付き合って下さいました。


「ウルトラセブン」のOPがスクリーンに映し出されると、どよめきが(笑)

メカゴジラが登場すると、大きな歓声と拍手が(笑)

皆さん、特撮がお好きなようで、爆笑と興奮のうちに、上映会は終了いたしました。



ゴジラが雷に打たれて修行してパワーアップするシーンになると、

本当に大雨になって、リアルに稲光が轟いたのには驚きました~


「言ノ葉の庭」の時にも、本当に雨が降ったりして、

のあのあシアターは、天気も特殊効果で一役買ってくれていますね☆




無事に役目を終えた俺は、マスターと一緒に、別のお店で祝杯をあげました。

家に帰って来たのは、夜1時近くだったけど、心は充実していました。


急に考えた割には、うまくいったなあ。

「本物」というのは、「カンテツ座」のことで、

ウチらは「偽物」というポジションという意味合いもあったんですね。


だってこれは、「道場破り」みたいなもんじゃないですか(笑)

そのくらいにライバル意識を燃やした方が、双方盛り上がると思うんですよね。



桑畑の伝説に、また新たな1ページが刻まれました。

多忙なところ、駆けつけて下さった皆様に、厚く御礼申し上げます。



今週の日曜日は、ホームポジション「のあのあ」において、

「真夏の怪談スペシャル」をやる予定ですので、どうぞよろしくね。


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2014-08-05

映画 「思い出のマーニー」追記

テーマ:アニメ・特撮
「思い出のマーニー」に、こんなシーンがあります。


療養のために訪れた地で、地元の女の子にずけずけとものを言われ、
イライラしてしまって、思わず口から言葉が出てしまいます。

『…うるさいわよ、この、太っちょ豚!』


言った途端に、杏奈は「しまった…」と思い、口を押さえます。

しかし、相手はすでに、ムッとしてしまっています。



あ~ やってもうた…


こういう瞬間って、誰にでもあるんじゃないかなって思います。



人間って、いつも「正解」を実行できるとは限らない。

むしろ、「微妙な失敗」の方が、多いかもしれない。


思春期の頃って、そういうことにとても敏感なものなんです。

特に、女の子は…ね(笑)



自分は、「普通」ではないと思っている。

もしかしたら、みんなが「異常」なんじゃないかとも思う。

だけど、みんなが「うまくやっていること」が、自分にはできない。

自分は、「ダメ」なんじゃないか、と思う。


努力はしている。

だけど、「できる努力」と「できない努力」がある。

どんなにがんばっても、「できないことはできない」のだ。


それが、悔しい。

「努力が足りない」と言われるのが、悔しい。


人は、「簡単」に「励まそう」とする。

「カビの生えた言葉」を、さも「得意気」に言い放つ。

「こう言えば、こいつは感動して自分を尊敬するだろう」という気持ちがミエミエ。


そういう「胡散臭い正論」は、もうたくさんだ。





「思い出のマーニー」の杏奈の表情から、俺はそういう「声」が聞こえたんです。



これって、単なる「考え過ぎ」でしょうか?

いわゆる「深読み」のし過ぎでしょうか?


いいえ、これは、俺が感じた「事実」なんです。



高畑監督が、「太陽の王子ホルスの大冒険」や「おもひでぽろぽろ」で描いた、

女の子の「かわいくない心の部分」なんです。


だから、米林監督の感性は、優れていると俺は思うんです。



同じことを伝えるのに、表現方法は、色々あっていい。

「お約束」のように、みんなが同じ事をやるのは、レベルの低い作品だけでいい。



この映画でやろうとしていることは、すごいことだと思います。

ただ、どれだけの観客が、「それ」に気づいているのかどうか。


何となく見て、何となく「面白くなかった」と感じた人は、それでもいい。

自分は「面白い」と思ったのに、一緒に見た友達が「つまんない」と言ったから、

何となく自分も「つまらない」ということにして、相手に合わせてしまった…

そういう人は、自分が感じたことを、もう一度思い出してみて欲しい。



思春期は、雰囲気に流されてしまうことが多い。

『…よくわからないものは、周りに合わせておけば無難』

そういう人は、そのまんま「そういう大人」になってしまうのだ。


それでいいなら、それもいい。

そういう人も、社会には必要だから。



しかし、それで納得できない人は、「今のうちに」よく考えてみたらいい。

感性で感じ取ったことは、その瞬間がピークであり、

時間が経てば経つほど、色あせてくるものなのだから…



自分の心に蓋をして、嘘で塗り固めて生きた人の心と、

自分の感覚を大事にして、しっかり向き合った人の心は、輝きが違う。


少年少女たちよ、今、自分が感じたことを、忘れるなかれ。

それは、すぐに答えが出なくてもいいこと。

時間をかけて、じっくり「熟成」してこそ、いいものになっていく。


そういう「味わい方」を、こういう映画を通して学習して欲しい。



「思い出のマーニー」というタイトルは、

時間が経って、懐かしく思い出している情景を想像しました。



大人になってから、わかることがある。

子供の頃に、すでにわかっていたのに、わからないふりをしていたということもある。


ああすればよかった。こうしていればよかった。

時間が経てば経つほど、取り返しがつかなくなっていく。


だから、「今、感じたこと」を、大切にして欲しい。

そういう感覚の中にこそ、「心の宝物」は眠っているのだから。



冒頭に戻りましょう。

あの言葉を、杏奈が発することができたのは、

それだけ「心がほぐれてきた証拠」だと思うんですね。

あの場面で、「下手な社交辞令」みたいな返答をしたら、

ああ、この子はまだ心を病んでいるな…と俺は思います。


あの瞬間に、彼女は「心の神経回路」を修復し始めたんじゃないかな…って。

実に、いいシーンでした。

心を病んだことのある人は、このセリフに注目してあげて下さい。

わかる人には、わかると思うから…



俺は、もっと年を取ってから、もう一度この映画を見たいと思いました。

そのくらい、優れたいい作品です。



解釈は、人それぞれ。

感じ方も、人それぞれ。


だからこそ、自分なりの、オリジナルな「感じ方」があっていい。


マーニーは、きっと、そう囁いているような気がします。







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2014-08-03

映画 「LUPIN THE ⅢRD 次元大介の墓標」

テーマ:アニメ・特撮
これを見た後のタバコは、最高に美味いです。


深夜枠で放送されて人気が爆発した「峰不二子という名の女」に続いて、
大人の「ルパン三世」が、特別に劇場で見られることになりました。

これ、すっごくいいですね~


DVDをレンタルして見られる作品ではあるんですが、
劇場で次元の声をちゃんと聞いてみたいという気持ちもあって、見に行きました。

(前後編合わせての上映で、時間は51分。入場料は1300円)



一番最初のTVシリーズのテイストが、かなりふんだんに盛り込まれていますね。

いわゆる「緑ジャケ」のルパンがブラウン管に登場したのは、1971年。

開始当初の監督は、いぶし銀のおおすみ正秋氏でした。

彼のハードでトリップ感のある演出は、奇抜で強烈な印象を残したんですが、
残念ながら、俺的には、作品そのものが中途半端で面白く感じなかったんですね。

確か、6話くらいまで担当して、後は高畑・宮崎組にスイッチしたんだっけ…
彼らの演出になってからは、コミカル路線が大ウケして、人気が出たのはご承知の通りです。


劇場版第1作や「デッド・オア・アライブ」は、最初の頃のテイストが感じられたので、
この路線で活躍するルパンを、また見たいなあと思っていました。


それだけに、本作は、出来が素晴らしいです。

何ていったって「PG12」のルパンですから!(笑)


弾が当たれば血が出るわ肉は飛び散るわ、不二子ちゃんのお色気シーンもあるわ、
子供の頃に見た「ドキドキ感」が甦りましたね☆


「次元のS&W M19 コンバットマグナムは、早撃ちには向かないのでは…?」

そういう素朴な疑問にも、作品はしっかりと答えを出してくれます。


「男のダンディズム」って、死語じゃなかったんですね。嬉しい~


次元のマグナムが、ルパンのワルサーP38が火を噴く。

男と男の意地が激しくぶつかり合い、弾丸が飛び交う。


その一瞬一瞬に、プロフェッショナルの香りが漂うのだ。



標的の墓をあらかじめ用意し、確実に狙撃していく、最強の刺客。

打ち抜くのは、相手の魂と肉体。

やるか、やられるか。男の勝負は、この一瞬で決まる。



…男たちの、熱い火花を見逃すな!






【作品データ】

監督・演出・作画監督:小池健 原作:モンキー・パンチ
脚本:高橋悠也 クリエイティブ・アドバイザー:石井克人
主題歌:Gary Stockdale
声の出演:栗田貫一 小林清志 沢城みゆき 山寺宏一

 (2014年トムス・エンタテイメント PG12 上映時間:51分)


☆エンドロール終了後に、オマケ映像があります。
☆物語のラストシーンで、驚くべき人物が登場します。お楽しみに!









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