FUJITA'S BAR
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2011-08-31

サリーちゃんの思い出 ~一度だけ行ったキャバクラ~

テーマ:酒&タバコ

スナックJの飲み友達で、一番の大物は、お坊さんのKZさんです。


ある夜、親友のYD君から電話があり、KZさんと3人で飲みに行こうと誘われました。


YD君は飲まない男なので、いつもドライバーをしてくれます。


さて、今日はどこに行くんでしょうか…?



着いた場所は、何とキャバクラ!

うわあ、俺、こんなとこ、来たことない~!


俺は、風俗もラブホも行ったことがない男なんです。

しかし、兄貴分であるKZさんのお誘いとなれば、ここは行くしかないでしょう。


人生初の、キャバクラへGO!



どうやら、KZ兄貴の知り合いが、ここにお店をOPENしたらしいんですね。

それで、挨拶がてら、弟分の俺らを連れて来てくれたと…


店内に入ると、賑やかな音楽が聴こえてきました。

なかなか、盛況のようです。


KZさんが挨拶をして、ボックスが空くまでの間、カウンターに案内されました。

俺は、初めての場所に興味津々。

キョロキョロしながら、店内を観察してました。



やがて、ボックスが空きましたと言われ、場所を移動しました。

そしたら、ど真ん中の一番デカいボックス!


ぎゃああ、こんなとこに座っちゃっていいの?


飲み物が運ばれ、灰皿や氷がセッティングされ、女の子が登場。

どうやら、1人に1人、女の子が付くみたいです。


6人がボックスに座り、乾杯をしました~

おおお、これがキャバクラかあ~



キャバクラというところが、どういうところかよくわからない俺にとっては、

何もかもが、新鮮でした。


俺たちは、ご指名とかないので、20分くらいで女の子がチェンジしていきました。

とりあえず、目の前に座った女の子と、楽しくトーク。


しかし、またしても、そこにいたんですね…その…どよ~んとした女の子が(笑)



黒いコスチュームに身を包んだ、表情が固そうな女の子。

名前は、サリーちゃんだそうです。


聞けば、まだ入って2週間くらいだということ。

お客と、どういう風に話していいか、よくわからないらしい。


俺は、また悪い癖が出て、その子の話相手になりました。

その子は、親に内緒でバイトをしているそうなんです。


どうも、よくない彼氏と付き合って、いっぱい貢いだあげくに、捨てられたらしい。

その借金を返済するために、このバイトを始めたんでしょう、たぶん。


どうやら、暴力も振るわれていたらしい…

それじゃあ、男と話すのにも抵抗があるわな。



彼女は、とてもきれいな顔立ちをしています。

年齢は、19~20歳といったところでしょう。


パッと見は目をひくけど、あいそがなくて、よく怒られるんだそうな。

これは、イカン!俺の出番だ!スイッチオン!


俺は、彼女の話を聞く側になって、手探りで会話をしました。

何だかぎこちないけど、初デート気分で楽しい。



俺は、トイレに行きました。

席に戻って来ると、サリーちゃんが半泣きで俺のところに来ます。


『…ごめんなさい、ごめんなさい…。』

『…どうしたの?』

『…あたし、大変なことしちゃって…』


見ると、彼女は、おしぼりを両手に持って、俺に差し出しています。

どうやらここでは、お客がトイレに行ったら、

出口に立っておしぼりを持って、お客が出てくるの待つのがルールなんだそうな。


彼女は、それを忘れて失敗して、ひどく怒られてしまったらしい。

俺は、そんなこと知らなかったから、いいよ、ありがとうと言って受け取りました。

サリーちゃんは、俺が怒らなかったので、深いため息をついて安心しました…



チェンジしても、サリーちゃんは、居場所がないみたい。

そして、またどこかで怒られている…


ふいに俺と目が合って、彼女は俺のところに来ました。

申し訳なさそうに、彼女は言います。


『…あたし、桑畑さんのところにいていいですか?』


『…うん、いいよ。キミをご指名するから、ここにいなよ。』


サリーちゃんは、俺に色々と話をしてくれました。

俺がカラオケでクレイジーケンバンドを歌うと、

『…あたし、この歌知ってます!』 と言って、手拍子してくれました。



KZさんと、YD君は、それぞれ派手でキラキラな女の子と、おしゃべりをしています。

俺はずっと、サリーちゃんと話していました。


彼女は、だんだん表情がほぐれて、笑顔がかわいくなってきました。

そんな彼女を見ていると、俺も何だか嬉しくなりました。


トイレに立つ時は、彼女に一言。『…今度は、ちゃんとキメようぜ!』

トイレから出てくると、彼女が笑顔でおしぼりを差し出します。


満面の笑みで、『…はい!どうぞ!桑畑さん!』


キャバクラ、楽しいじゃん~!




やがて、楽しいひとときが終わって、お会計。

YD君と俺は、3000円ずつでいい、とKZ兄貴に言われました。


うっわ~、そんなんでいいの?

俺は、万単位払わなきゃいけないと思ってた…


YD君が言うには、『…たぶん、相当高いッスよ、ここ。』

安ければ、全部兄貴のおごりになるんだそうな。

俺らに払わせる金額によって、YD君は、大体合計がわかるらしい…


ひえええ、やっぱり、俺みたいな貧乏人が来れるお店じゃねえ~!

お金持ちの兄貴分が誘ってくれてよかった~


『…ご馳走になりました!』 こういう時は、ガッツリ御礼を言って、頭を下げます。



出口まで、キャバ嬢たちが見送ってくれました。

サリーちゃんは、『…桑畑さん、また来て下さいね!』 と名残惜しそうに言いました。


『…うん!今度来たら、キミをご指名するよ!』 ←ウソ

彼女は、いつまでも手を振っていました…



帰りに、ラーメン屋に行きました。

YD君が、すかさず俺に言います。


『…桑畑さん、アイツ、ダメッスね!』

『…えっ、何が?』

『…桑畑さんが話していた、あの女ですよ!』


どうやら、2人とも、サリーちゃんにダメ出ししていたみたいなんです。

俺らが楽しそうに話しているのを見て、不思議に思っていたそうです。


YD君は、こう言いました。


『…桑畑さん、あんたの方が、金取れますよ!』


う~む、キャバクラというものが、わからなくなってきた~?




キャバクラに行ったのは、結局この1回だけでした。

その後、YD君たちと飲み会をした時に、この夜の話になって、俺に、話題がふられました。


『…ねえ、桑畑さん、一緒に行きましたよねえ、キャバクラ。』


『…うん、行った。あのねえ、キャバクラは、女の子の身の上話を聞くところなんだよ。』


次の瞬間、全員に言われました。


『…いやいやいやいや、絶対違いますから!』 (爆笑)



ええ~っ、そういうところなんじゃないの?

俺、よくわかんないよ~


誰か、俺を正しいキャバクラに連れて行って下さいな。



その話は、「伝説のキャバ嬢・サリーちゃん」として、語り継がれています。



サリーちゃん…幸せになってね。



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2011-08-30

最近読んだマンガ

テーマ:

最近読んだマンガで気に入ったものを、5作品紹介します。




「三月のライオン」 (羽海野チカ 白泉社)


妻に勧められて読んだんですが、これがなかなか面白い。題材は、将棋。

俺は、高校生の時、将棋部の部長(棋力は中の下)だったこともあって、興味が湧きました。


主人公は、高校生男子、桐山零。幼い頃に事故で家族を失い、天涯孤独の身となる。

父親の友人の養子となって将棋を学ぶことにより、頭角を現していく…


将棋を知らない人にもわかりやすく、かわいらしいイラストでルールを解説。

棋譜を細かく書くことはしませんが、プロ棋士の厳しさは充分伝わってくる。


そして、最大の魅力は、主人公をとりまく人間模様。

義姉との確執、あたたかい三姉妹との出会い、ライバル棋士との友情…


とても、熱いマンガです。


病弱でありながら、気は強いライバル棋士、二階堂君の、馴れ馴れしい友情が笑えます。

彼の、命を削っての戦いは、男泣きの世界でした。 


主人公を支える、あたたかい家族。あかり、ひなた、モモの3姉妹がかわいらしい。

あかりさんのお店、行ってみたいなあ。


単なる少女マンガではなく、いじめ問題や、ツンデレ女とオヤジ棋士後藤の大人の恋など、

見どころは盛りだくさん。


今、一番面白いマンガだと思います。





「モリのアサガオ」 (郷田マモラ 双葉社)


新人刑務官になった、及川直樹の物語。

死刑囚を管理して世話をする仕事に就いた彼は、様々な葛藤を抱く。


心から反省している者もいれば、全く反省していない者もいる。

心を病んだり、暴れたり、わがままを言う囚人たちと向き合い、

彼は、何かを掴もと必死になる。


死刑制度の是非や、執行される順番がランダムであることや、

不条理な事態に心を揺さぶられながら、彼は心の行き場を求めてさまよう。


同い年の渡瀬満は、家族を殺された仇を、自分の力で討った男であった。

彼との、心の交流を縦軸に、物語は展開されていく…


人として、犯罪者として、刑務官として、どう生きるべきかを問う力作です。




「IS ~男でも女でもない性~」 (六花チヨ 講談社)


“IS”とは、intersexual(インターセクシャル)の略。

半陰陽とも呼ばれ、男性器と女性器の両方を持って生まれてくる。

割合は、2000人に1人と言われるから、日本でも6万人はいることになる。


その当事者たちの、魂の物語である。


本人の苦悩はもちろん、その親たちの苦悩も、同時に語られる。

どちらを選ぶべきなのか…?


オムツを替える度に、ISだって突きつけられる毎日…

人は1人では生きられない…

この体が、教えてくれたもの…


春ちゃんのエピソードは、ダントツによかったです。

ISのたくさんの人が、ゆるやかに男と女をつないでいるんだ…って。


世の中には、色んな人がいる。

みんな違っているからこそ、この世は面白いのだ。




「2K庭付き幽霊憑き」 (遠山曜・傘下逆 エンターブレイン)


主人公は、新たに一人暮らしを始めた女子大学生。

そこには、“同居人”がいた…


お互いに、相手が居候だと主張するのが笑えます。

そしていつしか、友情の絆が芽生えていく…


人間には人間の、幽霊には幽霊の事情があるようです。

それぞれに、個性的な友達がいて、楽しい。


全1巻だけなので、軽~く読むことができます。


俺が一人暮らししている時も、こんな女幽霊がいたら、楽しかったろうな。





「深夜食堂」 (安倍夜郎 小学館)


最後は、飲み屋マンガでシメましょう。


俺が通っている病院に、ビッグコミックオリジナルが置いてあるからたまに読むんですが、

それに連載されているマンガがすっかり気に入ってしまって、単行本を買いました。


営業時間は、深夜0時から、朝の7時まで。

オヤジが1人でやっている飲み屋…というか食堂。


メニューは、豚汁定食に、ビール、酒、焼酎…それだけ。

あとは勝手に注文してくれりゃあ、できるもんなら作るよ、っていうスタイル。


このマンガ、なかなか粋なんですねえ。


食べ物を通して、人が出会ったり、別れたり。

人の縁ってやつは、不思議なもんです。


常連は、ヤクザもいれば、ストリッパー、キャバクラの姉ちゃん、親子連れもいる。

みんなどこかとがっていて、みんな優しい。


こういう店、俺の近所にないかなあ。


何なら、俺が開こうか。

あ、料理できねえから、無理か(笑)



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2011-08-29

U-NOTE 25 「しぶとく生きています」

テーマ:ケガ・病気

もう、仕事を休んで8ヶ月になりました。


早いとこ、社会復帰しなきゃ。

焦っちゃいけない。


その2つの心が、常に戦っている状態です。


半年くらいまでは、1日に何度も心が沈んで、消えてしまいたいと思っていました。


半年を過ぎたところから、だんだん安定してきて、

今では、ほぼ普通の生活に戻りつつあります。


一番大きな変化は、話すスピードが、本来の調子になってきたこと。

調子のいい時は、かつての自分を取り戻した感じになります。


でも、ダメな時は、ダメ。


誰とも話すのがおっくうになり、塞ぎこんで、ひたすら眠ります。

食欲も、不安定で、腹が減る時と、全然減らない時があります。


興奮したり、落ち込んだり。

忙しい病気です。


そして、人になかなか理解してもらえない。


いつ治るの?

いつから復帰できるの?

元気になったら、早く働けばいいじゃん。

いつまでも、怠けてんじゃねえよ。


そういう声が、耳に入ってくる。

声にならない声が、その重圧が、俺を追いつめる。



回復期に、自殺する可能性が高い。

何となく、わかるように思います。


症状が重い時は、体が全く動かない。

むしろ、治りかけの頃は、行動力が出てくるから恐い。


だから、今が正念場。



落ち込むこともあれば、イライラする時もある。

号泣したり、激昂する時もある。


人に迷惑をかけないように、我慢してしまう。


悪夢にうなされて、夜中に目が覚める。

頻度は減ったけど、まだそういうことが起こります。



医者からは、もう少し休みましょう、と言われています。

休むのが仕事だと思いなさい、と言われます。

楽しいことをして、自分が楽になれるようにしなさい、と言われます。


だから、好きなことをやる。

好きな映画を見る。

好きなことを、文章に書く。

好きなように、つぶやく。


それが気に食わんと言う輩は、いっぱいいる。

そいつらは、もう無視する!

下らんコメントは、削除する!


ムダな時間は、俺にはない。

好きなだけ、バカにすればいい。


そうやって、開き直ろうと思う。

人から憎まれてもいいから、自分の好きなようにやる。


そういうことを、俺は学びました。



打たれれば打たれるほど、強くなる。

酔えば酔うほど、強くなる。


免疫力は、生命力。

自分が強くなった分だけ、人を守る力が生まれる。



俺という人間を、必要としてくれる人がいる。

俺は、役立たずな人間じゃない。

俺にしかできないことが、きっとある。


そういう思いで、乗り切りたいと思います。


どうか、応援よろしく。



桑畑は、今日もしぶとく生きています。



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2011-08-28

スナックJの思い出 その6 「しゅうちゃんの思い出」

テーマ:酒&タバコ

さて、劇場映画の話題が途切れたので 、今日は飲み屋の話題でいきます。


俺が30歳くらいの頃、スナックJに、“しゅうちゃん”という常連客がいました。

年齢は、俺より3つくらい下。身長は190くらいあって、肩幅も広い、がっしりした男。


彼は、マニアックな映画が好きで、よく映画談義をしたものです。

名前も苗字も知りません。みんながしゅうちゃんって呼ぶから、俺もしゅうちゃんって呼んでた。



ある夜のこと。夜12過ぎに、しゅうちゃんが店に入って来ました。

すでに、ぐでんぐでんのようです。


カウンターは、3人くらいだったんで、どこにでも座れる状態。

俺は、よう!って手をあげたんだけど、彼は気がつかずに、

俺が座っている席の、反対側に行って座りました。


ビールを頼んで、数分で突っ伏してしまうしゅうちゃん。

あ、こりゃもう、つぶれたな、と思って、放っておきました。


俺は、バーテンと、他のお客と話し込んでいました。

そしたら、20分くらいして、しゅうちゃんが起き上がって、周りをキョロキョロ…



『…あっ、桑畑さんじゃないですか!』 どうやら、ようやく俺を見つけたようです。


『…知ってますよ、映画の桑畑さんでしょ!』 はいはい、そうだよ。


『…あのねえ、桑畑さん!』 カウンターの向こうで、デカい声出すなよ。


『…スピード2って、知ってますか~?』 知ってるよ、うるせえな。



「スピード2」は、1作目が当たって作られた、アクション映画。

俺にとっては、彼女にフラレた日に見た、トラウマ映画…


『…ねえねえ、スピード2、見ましたか~?』

『…ああ、見たよ~!』

『…あれに、サンドラ・ブロックが出てたでしょ~?』

『…ああ、出てたね。』

『…あのサンドラが、いいんですよお~!』

『…ああ、サンドラはよかったね。』

『…どこがよかったと思います~?』

『…どこ?』

『…あのねえ、白いTシャツ、着てたでしょ~?』

『…ああ、来てたね。』

『…そのTシャツをグッと持ち上げてる、乳首がいいんですよ~!』


カウンター客、爆笑。


『…サンドラ・ブロックの、乳首がいいんですよお~!あっはっは~!』


しゅうちゃんは、また突っ伏しました。


全く、あいつは品がない。

悪気はないんだけどね、いい奴なんだけどね…なんて話してたら、

またしゅうちゃんが起きた!



『…あれっ、桑畑さんじゃないですか?』

『…おお、ごきげんだなあ、しゅうちゃん!』

『…桑畑さん、スピード2って見ましたか~?』


う~む、また最初からか…よくあることですね。


『…サンドラ・ブロックのねえ、アレがいいんですよ~!』

『…アレって何だよ。』

『…それはねえ…乳首なんですよ~、乳首…エッヘッヘ。』


しゅうちゃんは、ただの変態になってしまいました。

で、また突っ伏して…しばらくすると起きる。


『…あっ、桑畑さんじゃないですか!』

『…おう、しゅうちゃん!久しぶりだな!』


カウンターは、大爆笑。


『…俺ねえ、いい映画見たんですよ~!』

『…はいはい、何を見たの~?』

『…スピード2!』

『…いい映画だね~、コケたけど。』

『…あれにね、サンドラ・ブロックが出てるんですよ~!』

『…サンドラは、いいね。』

『…どこがいいか、知ってます?』

『…やっぱり、乳首だな!』


しゅうちゃんは、驚いた顔をして、立ち上がりました。


『…すげえ!さすがは桑畑さんだ~!映画のプロだ~!』


カウンター客は笑い転げて、しゅうちゃんは、フラフラと俺のところにやって来る。


『…師匠、握手させて下さい!』


しゅうちゃんは、握力が強い。いてえよ、しゅうちゃん。

俺は、面倒くさくなったので、バーテンに言いました。


『…お~い、しゅうちゃん、お会計よろしく!』


うつろな目で、俺をガン見するしゅうちゃん。

でも、焦点はあさっての方を向いている(笑)


『…桑畑さんは、やっぱりすごいなあ。』 目が潤んでいるよ、しゅうちゃん。


今日はきっと、何かあったんでしょう。でも、そんなことは、どうでもいい。

彼は、会社では有能な人らしいから、普段は真面目なんだろうな。


『…桑畑さん、サンドラ・ブロックって知ってますか?』 またカウンターが大爆笑。

『…知ってるよ!いい乳首してるよなあ!』 しゅうちゃんは、また驚く。

『…桑畑さん、あんたは何てすごい人なんだ!』


しゅうちゃんは、いつまでも、俺の手を握っていました。



その後、しゅうちゃんには会っていません。

でも、その日以来、サンドラ・ブロックを見ると、しゅうちゃんを思い出すようになりました。


「スピード2」は、失恋トラウマ映画だけど、彼のおかげで、笑える映画になりました。



しゅうちゃんは、ナイスガイです。








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2011-08-27

悲しみのミルク

テーマ:洋画

かたくなに閉ざされた心。 …彼女は、闇の奥で、何に怯えているのか。



素晴らしい演技でした。

「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマンの演技が、“動”であるならば、

本作のマガリ・ソリエルは、“静”であると思います。


いつもうつむいて、何かを噛み締めている表情の女。

彼女が唯一、心を許しているのが、年老いた母親であった。

歌を歌うことによって、彼女たちは、彼女たちだけの“会話”をする…。


ハミングのような、つぶやくような、か細い歌声が、哀しみの運命を物語る。

その母親が、まもなく死んでしまう。


1人になった彼女は、“ある行動”を決断する…。



タイトルの意味は、ここではあえて言いません。

それは、この映画の本質に関わる問題だからです。


彼女は、固く心を閉ざしているが、人間性は失っていない。

誠実で、思いやりもある。


ただ、対人関係が、不器用なのである。

彼女の境遇を思えば、共感できることであるが、

この世を生き抜くためには、やはり何かをしなければならない。


そのために、彼女は、自分の心と戦うことになるのだ。



彼女の周囲には、心優しい人、意地の悪い人、チャラい男、無邪気な子供たちがいる。

一見、穏やかに見えるその世界にも、暗い影はあるのだ。


彼女は、その象徴である。

それは、ペルーの暗い歴史を物語っていることでもある。



みんなと打ち解けたい。人を信じられるようになりたい。

普通の女として、幸せに暮らしたい。


そういう願望があればあるほど、自分が抱えている問題が、重くのしかかってくるのだ。

彼女は、その重圧に耐えながら、静かに歌を歌う…。



だけど、この映画は、“暗い映画”ではない。

明るくて、ユーモラスな場面もたくさんあるのだ。


だけど、周りの人が陽気であればあるほど、呑気であればあるほど、

彼女のダークな部分が際立ってしまうのである。



人の心は、単純なようで、単純じゃない。

複雑なようで、そんなに複雑でもない。


わかっていても、できないことって、やっぱりある。

頭では理解しているのに、いざとなると行動できないことがある。


彼女の熱演に、心を打たれ、共感する女性は、たくさんいるんじゃないかと思う。

男性の俺から見ても、彼女の生き方は、痛々しい。


だけど、誰が彼女の心をわかってあげられるというのか?



本作を監督した、クラウディア・リョサは、女性監督です。

彼女が描いた、詩的な世界は、圧倒的な迫力で、観客を魅了します。

独特の、繊細な表現を、しっかりと味わって下さい。



この映画は、人間の心の深さを教えてくれます。

この映画は、優しさに満ち溢れています。


人の優しさを、素直に受け止められない人は、

人の好意に、素直に感謝できない人は、

この映画をぜひ一度、ご覧になってみて下さい。


彼女が、あなたと一緒に悩んでくれます。

彼女が、あなたと一緒に考えてくれます。

彼女が、あなたのために、歌ってくれます。



映画館を出た後に、俺は、胸に手を当てました。

そして、軽く、あのメロディを口ずさんでみました。


彼女を、すぐ近くに感じました。


落ち込んだ時、つらい時に、彼女はあなたのもとにやって来て、

きっと、あの歌を歌ってくれるでしょう。





【作品データ】


監督・脚本:クラウディア・リョサ 撮影:ナターシャ・ブレイア 音楽:セルマ・ムタル

出演:マガリ・ソリエル スシ・サンチェス エフライン・ソリス マリノ・バリョン


(2008年ペルー 上映時間:97分 ベルリン映画祭金熊賞受賞作品)



【オススメ類似作品】


「ネル」 (1994年アメリカ)

監督:マイケル・アプテッド 原作・脚本:マーク・ハンドレー 出演:ジョディ・フォスター リーアム・ニーソン

☆本作を見て、真っ先に思い出したのはコレです。山奥で、母親と二人暮らしだった少女は、変わった独特の言葉を話していた、母親の死により、精神科医に保護された彼女は、人間社会にうまく溶け込めるように、努力するのであったが… ジョディ・フォスター自身が、原作に惚れ込んで出演した、意欲作。


「あなたになら言える秘密のこと」 (2005年スペイン)

監督・脚本:イザベル・コイシェ 出演:サラ・ポーリー ティム・ロビンス

☆本作に、心情的に近いのは、この映画かもしれません。工場で黙々と働くある女性は、誰とも口を聞かなかった。しかし、仕事上で関わることになった男性は、彼女に好意を持つ。しかし彼女は、かたくなに心を閉ざしたまま、一向に話そうとしなかった… サラ・ポーリーの熱演により、彼女が背負ったものの重さが、ひしひしと伝わってくる秀作です。






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2011-08-26

読者の皆様へ

テーマ:ごあいさつ

先ほどは、物騒な記事を書いてしまって、大変失礼致しました。


でも、どうしても我慢できなかったんです。

泣き寝入りしたくなかったのです。


“そんなこと、いちいち気にしてたらキリがないよ”


そういう声が聞こえてきそうですが、これが、桑畑という男のスタイルです。



「映画熱」は、もともと毒舌が売りのブログでした。


いっぱい批判を浴びて、いっぱい攻撃されるのも、

ある意味、ファンレターだと思っていたものです。


そうやって、人を怒らせるのを、楽しんでいたところもあったかもしれない。


でも、あくまでも、お金を払って劇場で見た観客の視点として、

感想を述べているに過ぎない。



だから、弱い者イジメをしていたわけじゃない。

映画を愛する1人の男として、自分の考えを言い続けてきただけ。


色んな読者が来ては、去っていった。

俺に何を期待していたのか、幻滅していなくなった人もいた。


いつものことです。

よくあることです。



ただ、今の俺は、打たれ弱くなっている。

昨夜は、それを痛感しました。


でも、スタイルは崩さない。

俺は、俺のやり方でやる。


さあ、桑畑をつぶしたい奴らは、今がチャンスだぞ。

束になって、かかってこい。


刺し違えても、俺のやり方は曲げないから。



読者の方々も、色んな考えの人がいると思います。


今、この記事を読んでいて、コイツ、イヤな奴だな、と感じていたら、

どうぞ、早いとこ、立ち去って下さって結構です。


人に媚びて、人に喜ばれる記事ばっかり書くのは、正直疲れるんです。

時には、毒を吐かないと、自分の心に毒がたまってしまう。


俺にとってブログは、デトックス効果があるのです。



別に、お金をもらって書いているわけじゃない。

業界の人でもない。ただの、一般人の貧乏人。

人並みに生きることができない、社会不適応者。


そんな男の文章を、真面目に読む必要なんかないのです。


俺なんかよりもっともっと、面白い文章を書くブロガーはいっぱいいます。

こんなブログばっかり読んでると、偏った人間になってしまいますよ。



俺は、自分の感じたままを、好きなように書く。

自分の好きな世界くらいは、わがままでいいのだ。


俺の生き方が、ブログそのものなんです。

それを理解してくれる人にこそ、読んで欲しい。

何かを、感じ取って欲しい。


映画の楽しさを、映画の素晴らしさを、1人でも多くの人に伝えたい。



それが、このブログの、原動力なんです。


映画熱を、ご愛読して下さる皆様に、いつも感謝しております。


どうか、桑畑という男の生き様を、見守っていただきとうございます。


不器用な生き方しかできない男ですが、よろしくお願い致します。





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2011-08-26

「花子」へ告ぐ

テーマ:怒りと悲しみ

「花子」と名乗る人物に告ぐ。



俺を、憎め。


俺を、嫌え。


俺を、呪え。


俺を、好きなだけバカにしろ。



しかし、俺以外の、精神病患者に対しての無差別な攻撃は許さない。



俺は、精神病患者としては、ほんのひよっ子だ。


お前に殺されたって構わない。


だけど、俺以外の、もっと苦しんでる人を、一方的にイジメるのだけはやめろ。


これは、警告であり、命令だ。



俺は、社会にとってはクズかもしれない。


だが、お前はもっとクズだ。


クズ同士、堂々と勝負を挑んで来い。


俺のブログを始めから全部読破してから、力の限り、批判して来い。



お前は、テロリストだ。


お前は、精神の殺人犯だ。


俺が気に入らないのなら、いつでも殺しに来い。


好きなだけ、俺を切り刻めばいい。


こんな体、こんな命、いつでもくれてやる。



その代わり、簡単には死なないぞ。


お前と、刺し違える覚悟で抵抗するから、覚悟してやって来い。


逃げも、隠れもしない。



お前を、同じ目に遭わせてやる。


大人しい人間が、本気で怒ったら、どうなるか教えてやる。


だから、いつでも、かかって来い。



俺は、弱い者を一方的に痛めつける奴が、大嫌いだ。


そういう奴を地獄に送るためなら、命なんて惜しまない。


本気だぞ。


脅しじゃないぞ。



好きなだけ隠れて、好きなだけ逃げ回るがいい。


必ず、お前を見つけてやる。


あの世で、必ずお前を見つけて、


百の肉片に引きちぎってやる。


お前に、永遠の恐怖を与えてやる。


覚悟しておけ。



俺を本気で怒らせたら、どうなるか教えてやる。


背後の悪霊を総動員して、お前に地獄の苦しみを味あわせてやる。



お前は、卑怯者だ。


卑怯者は、卑怯者にふさわしい、つまらん人生を生きろ。


それでお前の気がすむなら、好きなだけ攻撃して来い。


それで、お前は何を得る?


気に入らない奴にツバを吐きかけて、楽しいか?


お前の人生がつまらないのは、お前自身のせいじゃないのか?



俺は、確かに嫌われ者だけど、


嫌われ者としての、プライドがある。


だから、お前みたいな差別的な人間が、一番許せない。



自己満なのは、果たしてどっちだ?


よく、考えてみろ。


お前のやっていることは、正しいのか?


俺のやっていることが間違いだと言うのなら、その根拠を明確に示せ。



物陰に隠れてないで、堂々と姿を現せ。


トイレの奥は、そんなに居心地がいいか?


そこが、お前の居場所なのか?



俺は、お前を哀れに思う。


そんな薄っぺらい言葉しか吐けない、お前の心の貧困さを嘆く。


お前は、俺をバカにするだけの資格があるってわけだ。



俺は、今日死ぬかもしれない。


明日、死ぬかもしれない。


毎日、死と向き合って生きている人間なんだよ。



でも、こんな俺を、支えてくれる人がいる。


こんな俺を、応援してくれる人がいる。


こんな俺の、味方になってくれる人がいる。



だから、余計なお世話なんだ。


放っておいても、俺はいつか死ぬ。


お前の呪いを受けて、いつでも死んでやる。



だから、命をかけて、お前に警告する。


そんな、つまらない生き方はやめろ。


物陰に隠れて、人をあざ笑う生き方はやめろ。



こうしている間にも、お前はそういうことを続けているのか?


楽しいか?愉快か?


本当は、苦しいんじゃないのか?


自分は、大勢の中の1人だと思っていないか?



俺とお前は、一対一だ。


サシで、勝負してやる。


いつでも、やって来い。


IDを晒して、正々堂々と挑んで来い。


それがイヤなら、いつまでも逃げ回っているがいい。



花子よ、今のままだったら、お前は虫ケラだ。


お前の、本当の戦うべき相手は誰なんだ?


よく、考えろ。



お前の言い放った言葉を、俺は忘れない。



忘れてたまるか。



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2011-08-24

ネタバレDVD探検隊 ~真夏の心霊編~

テーマ:ネタバレDVD探検隊

まだまだ暑い毎日が続いていますが、皆様、お元気でいらっしゃいますか?



納涼企画といたしまして、久々に、桑畑隊長が、探検に出動します。サイドバーの文章でおことわりしてある通り、このシリーズは、完全ネタバレしていますのでご注意。これから見ようとしている方は、どうかスルーして下さい。



今回は、今どきの心霊DVDに立ち向かいます。…さあ、隊員諸君、心して同行せよ!





「怪奇女子会」


おおっ、何ともスゴいタイトル。女子会というものに興味津々な俺としては、探検せずにはいられない!

女子会に潜入する気分で、いざレンタル!


廃墟風の、ハリボテセットに、次々と女性が招かれる。アイドルの重盛さと美、アイドリング8号のフォンチー、グラビアアイドルの斉藤雅子の3人…あれ、3人だけ?あ、もう1人謎の女が…っておいおい、バサバサのロン毛で顔見えないし、しかも着物姿…何だか、ピースの又吉に似ているなあ。


さと美ちゃんと、又吉女が、同じ部屋に2人きり。ここで、いきなり又吉女が怪談を始めてしまう。ええっ、女子会って、こんなんなの?黒髪をバサバサ揺らしながら、流暢に語る又吉女…唖然とする俺を無視するかのように、彼女は、自身の霊体験を語るのであった。神妙に聞き入るさと美ちゃん…。


一通り語り終えて、又吉女が一言。 『…初めまして、女流怪談師の牛抱せん夏です。』


おいおい、ここで自己紹介かよ~!(笑)


その後、さと美ちゃんと軽いトークタイム。『…いやあ~恐い~実はあたしもこんなことがあって…。』と自分の心霊体験を語る。その時の彼女、“エレベーター”のことを、“エベレーター”と言っていたのがどうにも気になった(苦笑) バアさんの霊はどうでもいいから、誰かエレベーターだって教えてやれよ!


で、場面は変わって、フォンチーと雅子ちゃんの2人の部屋が映る。彼女の前に現れたのは、謎のおっさん!


『…初めまして、オカルト研究家の山口敏太郎です。』(爆笑) おいおい、女子会じゃねえのかよ~!


山口のおっさんが怪談を語る。彼女たちは、それを聞く…ううむ、女子会ってこんなこともするんだ。勉強になるなあ。おっさんが語り終えると、また心霊トークタイムになって、彼女たちが霊体験を話す。


それが終わると、また女流怪談師の部屋に画面が切り替わり、それが終わるとまた、おっさんたちの部屋に切り替わる…それの繰り返し。なあんだ、女子会ってこんな感じなんだ。知らなかったなあ。おっさんが入っていいなら、俺も呼んでもらおうかなあ…。女子会、恐るべし。


というわけで、1本目は、退屈なまま終了。ようし、次行ってみよう!





「すべらない恐い話」


おおっ、何とも自信満々のタイトル。これはなかなか、期待できるかも。さて、内容は…?


構成は、23話のショートドラマ。ドキドキしながら、1話目を見る…ああ、ヤバイ、これはヤバイ!


1話目から、いきなりスベッています!2話目も、スベッています!スベリまくりです!恐い話が全然ねえじゃん!ああ、このまま延々とクソつまらんショートコントを見せられるのか…そうやって、ムダな時間を過ごしていくのがコワい!どうすんだよ、これ!


そんな中でも、2つだけ、まあまあの内容がありました。1つは、先輩の部屋に女の幽霊がいることを、後輩が気づく話。先輩に恐る恐るそのことを告げると、『…ああ、知ってるよ。』 おおっ、これはオイシイ話じゃん!幽霊の女が、静かにベッドに座ってるんだよ。いいなあ、うらやましい。


もう1つは、お風呂場に現れて、入浴する女の霊。その部屋に住んでる兄ちゃんは、女性用の歯ブラシを新たに用意してあげた…ってこれはいい話じゃん!幽霊女と同棲かあ、憧れるなあ。


スベリまくりなので、このタイトルはウソです。 「うらやましい恐い話」 に変えましょう。…次行こう、次!





「恐怖のツイート」


おおっ、いよいよツイッターの登場ですな。今どきの幽霊は、パソコンやケータイを使いこなせないとね。今度こそは期待して、いざツイート!



とあるツイッター仲間の、オフ会が開かれる。主催したのは、モテ男のマモル。男女3人ずつの、計6人でやる予定だったが、男が1人欠席。会場にいたのは、男2人に、女4人…オイシイじゃん。でも、4人目の女の子は、全く話をしない…。


誰かが呼んだんだろう、と思っていたら、誰も知らなかった。マモル君以外には、見えていなかったらしい。そのことに気づいたのは、パーティが解散してから。手に包帯を巻いた、謎の女の子…(綾波のコスプレじゃないよ) 大人しくて口数の少ないその子に、マモルは少し興味を持った。


間もなく、フォロワーが1人増える。写真は、さっきの女の子。ハンドルネームは、anna だった。

『…私は、あなたのフォロワーです。』 彼女はどうやら、マモルだけをフォローしているらしい。

『…たぶん、新しくツイッターを始めたばかりなんだな。』 彼は、とりあえずそのままにしておいた。



一方、3人の女の子は、車の中で騒いでいた。 『…一番タイプなのは、やっぱりマモルくん~!』 しかし、トンネルに入った瞬間、謎の女の声が聞こえて、彼女たちは事故死してしまう…。


トンネルから、ゆっくり出てくる女…ケータイを見ながら、うっふっふ…。アンナちゃん、スイッチON!



それからというもの、マモルのフォロワーたちが、次々と謎の死を遂げていく。アイドルの自殺、同僚の怪死…彼女たちは、首を切断されて殺されていた…。



『…あなたに会いたい。』 マモルは、異変に気がつく。自分がいつの間にか、彼女のフォロワーになっている。フォローした覚えはないのに…。『…フォローしてくれて、ありがとう。マモルは、私のもの…。』 いやいや、していないって。こいつ、ハッカー能力を持つ幽霊か?


ブロックできない。フォロワーの数は、どんどん減っていく。被害者には、男性も含まれている。まさに、無差別殺人。『…お前をコロス…。』 不気味なメッセージを受けたフォロワーたちは、無残に殺されていく。彼女の目的は、一体何?


生首が転がった殺害現場の壁には、「マモルに会いたい」という落書きが、血文字で書かれていた。



この時点で、警察がマモルを重要参考人として事情聴取してもよさそうなもんですが、その辺は、どうでもいいらしい。警察は、事故死か自殺扱い。自殺で首チョンパなんて、できるんかいな?



アンナちゃんは、だんだんとエスカレートしていく。1秒ごとにツイートし、ブロックしても、IDを変えてすぐに入って来る。何度も、何度も…。マモルのフォロワーは、すでに2ケタになっていた。焦るマモル。そんな時、アンナちゃんが、彼の前に現れた!


『…懐かしいね、この階段。覚えてない?私、あなたの同級生だったの。』



アンナちゃんは、子供の頃は、優秀なピアニストだったらしい。マモルが少年の頃、この階段を走って降りて来て、彼女にぶつかった。マモルは、『…ごめん!』とだけ言って立ち去った。バランスを崩したアンナちゃんは、階段で転倒し、右手首を骨折して腱を断裂…二度と、ピアノが弾けなくなってしまった。


え?その時点で、誰にも言わなかったの?同級生でしょ?大騒ぎになったんじゃないの?大怪我したんでしょ?将来有望な天才ピアニストだったんでしょ?親同士でモメなかったの?オカシイでしょ、それ!


失意の彼女は、線路に横たわって自殺した。ああ、それで生首ゴロンというわけですね。



『…私も、あなたの大切のものを奪う。あなたは、誰かがそばにいないとダメな男。たくさんの人に囲まれていないとダメな男。あなたはもう、1人きりよ。あなたは1人、たった1人…。』


ついに、マモルのフォロワーはゼロになる。『…俺を1人にしないでくれえ!』



ううむ、アンナちゃんは、彼が好きだったのか、彼を恨んでいるのか、よくわからん展開ですなあ。あれだけ人を殺しておいて、肝心のマモルを殺さないというのは、何か意味があるんでしょうか?


親友の無残な生首を見つめて、マモルは廃人のようになってしまう。



たぶん、マモルのことがもともと好きで、好きな人から強烈なボディタッチされてケガをして、夢は失ったけど、相手に負い目を持たせて弄ぶこともできただろうに、何故か自殺してしまう…。それで恨みを持って、幽霊になって回りくどい復讐劇を…ってああ、何てイライラする女だ!ムカつく!


俺だったら、もっと違う方法で復讐するけどなあ。このやり方、つまんないよ、アンナちゃん。俺に一言、相談すればよかったのに。



で、マモル君のツイートはつづく…。


『…たぶん俺、のろわれてるなう。』(大爆笑)


たぶんじゃねえだろ!早くくたばっちまえ、このエロチンコ野郎!





というわけで、今回の探検は、なかなか骨のある幽霊に出会えませんでした。


もっと、やる気満々の、生きのいい幽霊、出て来いや~!





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2011-08-23

ツリー・オブ・ライフ

テーマ:洋画

生命の流れ、魂の輝き、親と子の愛情…それは、本来、美しいものであるはずなのだ。



ゆりかごに乗って、セラピーを受けた気分になるような映画でした。

自分は何故生まれたのか、どういう経路をたどって大人になったのか。

喜びも、怒りも、悲しみも、楽しかった思い出も、自分を構成する大切な要素…


不思議な、不思議な映画です。


でも、今ここに、自分という人間が確かに生きている、と実感できる映画です。

映画館を出た後に、しばらく歩きました。

暑い暑い日差しの中で、道行く人を眺めながら、考えました。


我思う。故に我あり。



自分の心の痛みをしばし忘れて、輝くような太陽を見つめました。

俺は、確かに生きている。

でも、生きるって何だ?


考えても答えの出ない質問を、ひたすらに考える。

考えずには、いられない。


そして、映画の余韻に包まれて、帰宅して、娘の寝顔を見る…


生命は、受け継がれていくものなのだ。



カンヌ映画祭で、パルムドールを受賞した本作を監督したのは、

伝説の男、テレンス・マリック。


彼は、1973年にデビューしてから、今までに撮った映画が、本作を入れてわずか5本。

寡作な巨匠と言えば、スタンリー・キューブリック、ジョージ・ルーカス、リュック・ベッソンなどが挙げられますが、彼は極端に少ない。しかし、彼の作品は、世界中に愛されています。


彼の作品の最大の特徴は、自然光を生かした美しい撮影方法。

夕方から夜にかけての1時間を、“マジックアワー”と呼んだ話は有名。


不自然でない、自然な明るさが、美しい映像の秘密。

映画の内容にかかわらず、俺は、その美しい映像が見たくて、劇場に足を運ぶのです。


前回の、「ニュー・ワールド」も、その前の「シン・レッド・ライン」も、内容的にはヒドかった。

でも、映像だけは、相変わらず美しい。

その映像を見るためだけに、お金を払う価値が充分にあると思う。


その彼の、最新作である。



ブラッド・ピットも、ショーン・ペンの演技も、どうでもいい。

俺が見たいのは、そういうところじゃないから。


テレンス・マリックの映画の魅力は、その映像美にあるのだ。


圧倒的な迫力と、驚異の世界観。

まるで、「2001年宇宙の旅」みたいだった。


説明くさいシーンは、一切ない。

セリフも、最小限。


これは、体感する映画なのだ。



タイトルの“命の木”は、旧約聖書の創世記に出てくる、失楽園の物語に登場します。

命の木と、善悪を知る木…


映画の冒頭でも、ヨブ記の38章が出てきますが、

本作は、聖書を知らない人が見ても、問題ないと思います。


むしろ、宗教の世界を超えている感じもするので…



この映画は、どんな映画ですかと聞かれても、説明は難しいと思う。

単純なことを言っているようなんだけど、言葉でうまく言い表せない世界。



退屈だと言う人は、そう思えばいい。

眠いと言う人は、眠っていればいい。


俺は、覚醒しっぱなしだった。


この映像から、この世界から、何かを掴みたい。

本気で、そう思える映画だった。



何となく生きる人の人生は、何となく終わる。

俺は、全てのことに、何か意味がある、と思いたい男なのである。



世界ってやつは、とてつもなく、広くて深い。

心の大きさで、視野の広さで、世界観はいくらでも変わる。


生きている間に、人間は何をすべきなのだろう?

自分のおかれている状況に、どう立ち向かうべきなんだろう?



わからなくても、感じることはできる。

その感じたものを、生活で生かしていけばいい。



自分が生まれた理由を、もう一度見つめなおしてみたい。


そんなことを、考えました。






【作品データ】


監督・脚本:テレンス・マリック 撮影:エマニュエル・ルベツキ 音楽:アレクサンドル・デスプラ

出演:ブラッド・ピット ショーン・ペン ジェシカ・チャスティン フィオナ・ショウ

    ハンター・マクラケン ララミー・エップラー タイ・シェリダン


      (2010年アメリカ 上映時間:138分)



※オススメ類似作品は、割愛します。


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2011-08-22

劇場版 仮面ライダーOOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル

テーマ:アニメ・特撮

夢のコラボ対決。 …将軍様の、大盤振る舞いじゃ~!



前回の「レッツゴー仮面ライダー」公開時は、病状がひどくて行けなかったんですが、

今回は、娘が絶対見たいと言うので、妻も連れて3人で行きました。


“仮面ライダーOOO”は、以前にも説明した通り、“仮面ライダーオーズ”と読みます。

決して、放送禁止用語ではありません。仮面ライダーチンコとかではなく、へんちんポコイダーも関係ありませんのでご注意。(誰も間違えねーよ)


よく考えたら、オーズ単独での劇場版は、これが初めてなんですね。

だから本作は、オーズが本当に好きな人に見て欲しい1本と言えるでしょう。



主人公の映司は、ライダー史上、最も腰の低い男かもしれません。

たまたま怪人が現れた時に、無謀にも生身で立ち向かったために、“あいつは使える”ということになり、

ライダーベルトとコアメダルを渡されて、仮面ライダーに任命された…と記憶しています。


彼は、お人よしで、欲がない男。しかしながら、正義感が強い。

困っている人を見ると、放っておけない男。

そして、直感と直球で勝負する男…。



変身は、ライダーベルトにコアメダルを3個セットして、バックルを斜めにカシャッとやって、

右手をスライドさせる…って感じ。これが見慣れると、結構カッコいい。

変身形態は、126種類もあるんだそうな…ひええ~



今回の物語は、無理矢理タイムスリップ物。

どういうわけか、東京の一部の大地が、過去の色んな世界へ行ってしまう。

そして、怪人を追いかけてたどり着いた場所が、何と江戸時代。


そこに現れた怪人とライダーを見た人たちは、化け物が出た~と大騒ぎ。

しかし、その戦いを、真摯に見つめる男がいた…


ジャ~ンジャジャ~ン、ジャジャンジャジャ~ン、ジャンジャンジャ~ンジャジャ~ン!


彼こそ、徳川幕府第八代将軍、徳川吉宗であった~!あばれん棒将軍、見参!


さすがはテレビ朝日。デカレンジャーでも、西部警察並みにヘリを飛ばしてデカマスターが現れたもんね~

マツケンと言えば、松山ケンイチではなく、やっぱり松平腱なのだ~!



本作で俺が気に入ったのは、仲間のライダーとはぐれたオーズが、たった1人で戦うというところ。

最近のライダーは、大勢で寄ってたかってやっつけるような感じで、正直イヤだったんですよね。


やはりライダーは、たった1人で戦う、孤独なヒーロー像が原点なのだ。

「仮面ライダー THE FIRST」で、本郷猛が、体の弱った一文字隼人を殴って気絶させて、

1人でバイクに乗って敵陣に向かう姿は、涙モノだったなあ…


少ないコアメダルをうまく組み合わせて、力を振り絞って戦うオーズは、限りなく美しかった。

その姿を見て、仲間がだんだん増えて行くのである。


仮面ライダーは、やっぱりいい。



ライダーガールは、“怪力少女”比奈ちゃん。260キロあるライドベンダーを持ち上げるその姿は、

「うる星やつら」のしのぶちゃんを思い出します。韓国ホラー映画「人形霊」とも戦わせてみたい。


江戸時代で戦うオーズが投げ飛ばされた時に、駆け寄る比奈ちゃん。

その時、彼女のフトモモ絶対領域が画面いっぱいにドアップになりますので、

フトモモ星人のお父さん方はどうぞお見逃しなく。


悪徳社長の秘書、エリカ様の華麗なハイキックもありますよ~

(たぶん、吹き替えだと思いますが)


お約束の、“謎の協力者”も登場しますので、ガキ共はよく覚えとけ~

(俺的には、キョーダインのスカイゼルかと思いました)


そして、驚いたのが、酒井美紀でした~

怪物姿が、よくお似合いです~

「富江」も演じたことがある彼女、いい感じの女優さんになりましたなあ(喜)



同時上映は、「海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船」。

おいおい、「空飛ぶ幽霊船」って、昔あったアニメだろ!

でも、同じ石ノ森章太郎センセイの作品だから、まあいいか。


こっちは、歴代のスーパー戦隊たちが、いっぱい出てきます~

懐かしいのは、ゴレンジャー。あの、〇〇仮面が登場(爆笑)←ヒントは、永井一郎。

ジェットマン、バトルフィーバーJ…そして、あのケガレシアが!


何だかもう、東映特撮まつりって感じで、楽しかったッス~



これはスゴい!スバラシイ!ハッピーバースデイ! タトバ、タットッバ~!


観客のグリード(欲望)を吸って、劇場自体がバトルフィールドになるのだ!



男は、いつも心に変身ベルト。どんな敵にも、ライダーキィィィィィック!






【作品データ】


監督:柴崎貴行 原作:石ノ森章太郎 脚本:小林靖子 撮影:倉田幸治

音楽:中川幸太郎 主題歌:松平腱 feat.映司&アンク

出演:渡部秀 三浦淳介 高田里穂 君嶋麻耶 宇梶剛士 甲斐まり恵 

    有末麻祐子 酒井美紀 松平腱


    (上映時間:66分)




※オススメ類似作品は、割愛します。



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