FUJITA'S BAR
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2011-07-30

スナックJの思い出 その4 ~キリン座伝説③完結編~

テーマ:酒&タバコ

お待たせしました。最終章です。



さて、それからというもの、俺の“立ち位置”が、少しばかり変わりました。


会社では、“成人式ナンパを成功させた男”として、一目置かれるようになりました。

会社のオタク連中からも、尊敬のまなざしで見られるようになりました。

何と言っても、“S子を黙らせた男”として、すでに有名になっていましたから(笑)


でも、当時の俺は、映画中心で、アニメからはしばらく遠ざかっていました。

だから、周りの者に勧められて、「新世紀エヴァンゲリオン」「銀河英雄伝説」「ガンダムW」など、

『…桑畑さんは見なきゃダメです!』と言わんばかりに、無理矢理見せられたもんです。

もうアニメは引退したつもりだったんですが、やっぱり見ると面白いなあって。


そうやって、楽しく過ごしていたんですが、どうも、その会社がヤバくなった。

だんだん仕事が減り、主要な人が辞めて、業務は縮小…。

俺は、“倒産”を味わった男なので、その辺は敏感です。



そんな時、辞めていった同僚から、電話がありました。

『…ウチの会社に来ないか?今なら、部門長のポストを与えてやる。』

転職先を探していた俺は、悩みました。でも、ここは攻めの人生で行くのみ!


俺は、会社に辞表を提出しました。みんな仰天。大騒ぎ。

惜しまれながら、歓送会までしてもらって、退職して、いざ転職。


しかし、これがヒドい会社だった…。



その会社はS村というところにあって、通うのに、車で1時間。

しかし、豪雪地帯なので、冬は2時間以上かかってしまう時もある。

そんな会社で、毎日夜11時まで仕事してたんです。


残業手当は、1日1時間までしか出ない。

時間になると、事務が勝手にタイムカードを押しちゃう。

残業を150時間しても、せいぜい25時間分しかもらえない。

しかも、ISO取得のためのプロジェクトメンバーにされてしまった。

休みは、1ヶ月に、せいぜい2日がいいとこ。

無給で、休日出勤…。


目標をクリアしないと、罰金が出る。

社長は、弁護士を何人も雇っている、ヤクザみたいなクソオヤジ。

労働基準監督署と何度もケンカをして、全部勝ったそうです。

工場長は、死体の始末もしたことがある男…という噂もありました。


朝6時に家を出て、夜1時半に帰ってくる生活が半年くらい続いた頃、

俺は、会議中に倒れてしまいました。

しかも、ISO審査の前日…。

俺は強制的に休みを取らされたけど、ISOは何とか無事取得。


交通事故も1回起こしました。アイスバーンでスリップして追突…。

両親から、“頼むから辞めてくれ”と懇願されて、やむなく退社することになりました。

俺の人生、ロクなもんじゃねえ…。



しばらくは、凍りついたように、体が動きませんでした。

それでも、2ヶ月くらいでなんとか体は回復しました。


やっぱり、遠い会社は不便なので、近くの会社に再就職。

今度は、車で5分の距離!これなら大丈夫。

人使いは荒いけど、残業手当をしっかり払ってくれる会社。

これで、車のローンも払える。


俺は、徐々に元気を取り戻していきました。



ちょうどその頃、スナックJで合コンがあって、

知り合った女の子と、付き合うことになりました。

その子からの、積極的なアタックで、俺が押し倒された感じでしたが…(笑)

でも、その彼女はとても怒りっぽくて、3ヶ月で俺は見事にふられました。

今思うと、そんなに好きじゃなかったのかも…?


(ちなみに、別れた時の様子は、「わたしの恐怖体験(12)」に記録してあります)




そんなある日、近所のTSUTAYAでCDコーナーを見ていると、


『…あれっ、桑畑さん!』 聞き覚えのある声がしました。

『…おお~、久しぶり!』 成人式ナンパで知り合った、あの妹分でした。

『…CD借りるんですか?』

『…うん。何かいいのあるかなあ?』

『…これがオススメです!』


それは、アニメ「少女革命ウテナ」の主題歌シングルでした。うわ~、スゴい絵柄。


『…彼女できたって聞いたんで、遠慮してましたけど、調子どうですか?』

『…あ、ついこの間、別れちゃった…。』

『…あ、そうなんですか…。じゃあ、遊びに行ってもいいですか?』

『…ああ、いいよ。』


それからしばらくして、俺の誕生日を祝ってもらったりして、

彼女は、やたらに俺のところに来るようになりました。

彼女も、ある意味、居場所がなかった女なんです。

やがて彼女は、俺のところに泊まるようになりました。


毎日、ご飯作って、待っててくれるんです。

料理をしない俺にとっては、ありがたい存在でした。

でも、あんまり家に帰らないのもよくないので、週に3回まで、とか決めました。

彼女は、全然守りませんでした(笑)



『…こら!今日は帰れって言っただろ!』

『…うん、帰るよ。ところで、ご飯食べる?』

『…うん、食べる…。』

『…おかわりあるよ。』

『…うん、おかわり…。』


S村で働いていた俺は、すっかりやせ細って、顔色も悪かった状態でした。

さんざんひもじい思いをした俺にとって、彼女のご飯は、とてもありがたかったんです。


彼女の家族は、全員料理できる人。

彼女が作ると、やたらとダメ出しをされていたそうです。

でも、俺は、うまいうまいって、おいしそうに食べる…。

俺は、だんだんと、“餌付け”されていきました(笑)



ご飯食べて、話をして、夜遅くなって、結局泊る。

まあ、もう19や20の女じゃないしな、大人だもんな。

俺たちは、すでに男と女の関係となっていました。いわゆる、同棲です。



彼女は、“月のもの”があまり来ない女でした。

早くて3ヶ月、遅いと半年くらい来ないらしい。

避妊はちゃんとしてたけど、どうせ来ないと思うと、だんだん面倒くさくなってきました。


そうしたらある日、彼女が、胃腸がおかしい、と言うのです。

とりあえず胃薬を飲んで、彼女は仕事に行きました。

でもその夜、車の中で、衝撃的事実を告げられました…。



『…あのね、子供ができたみたい…。』

『…へえ…あ…そう…えっ、ああ?ええええーっ?』


しばらく、沈黙が続きました。


俺は車を走らせながら、彼女の手をぐっと握りました。


『…よし、産むか!』

『…えっ、いいの…?』

『…せっかくできたんじゃん、産もうよ。』

『……。』

『…いいか、お前は、母親になるんだぞ。わかるか?』

『…うん。』

『…ということは、俺が父親になるってことだ。』

『…うん。』

『…ということは、俺たち、家族になるってことだ!』

『…うん…うん…。』

『…わかったか?よし、ちゃんと産もうぜ!』

『…うん…ありがとう…。』


彼女は、グショグショに泣いていました。

大丈夫、大丈夫、と俺は言いながら、内心、エラいことになったなあ…と思ってました。


これが、プロポーズの言葉だったように思います。



結婚式は、盛大に行われました。

二次会は、友達が60人も来てくれました。

呼び過ぎだろ、って、幹事から怒られました。

キリン座の面子をはじめ、前の会社からも、前の前の会社からも、友達が来てくれました。


司会を務めたYD君は、ヤッターマンのボヤッキーのコスプレをして、盛り上げてくれました。

俺は、髪を緑色に染めて、後頭部に“寿”という文字を入れました。

行きつけの美容院の先生とスタッフに協力してもらって、見事な完成度。大ウケでした~



そして三次会は、行きつけのスナックJ。

マスターが、ウイスキーのボトルを1本お祝いにくれました。

飲み仲間を中心にして、明け方までワイワイ騒ぎまくりました…。



“キリン座”をきっかけにして生まれたカップルは、俺らを含めて、現在まで4組。

俺って、キューピットの才能あるかも~?

みんな結婚して、幸せに暮らしています。いいことだ、うんうん。


これが、“キリン座伝説”として、スナックJがなくなった後も、語り継がれているお話です。




妻が身重になった時は、心配な面もありました。

女としての機能が大丈夫なのかどうか、不安があったのです。

でも、たとえ障害があっても、ちゃんと受け入れようと話していました。


そうしたら、3600グラムの元気な女の子が生まれました。

1999年7の月だから、アンゴルモアの大王ですね~

その日は、映画「アルマゲドン」のビデオ発売日でした(笑)



その後は、妻は全く妊娠していません。

だから、女としての機能の一生分を使って生んだ、奇跡の子なのかもしれない。


半年に1回来るかどうかという絶妙なタイミングで、見事に命中させた男…あっはっは。

アイ・アム・ザ・シューター!

ウルトラ・グレート・スナイパー!


お互い、普段行かないところでたまたま出会った関係だから、

もしかしたら娘は、強い遺伝子を持っているかもしれない。

小学1年生の時に、大ケガをして入院した時も、生命力を感じました。


(その時の様子は、「娘が頭蓋骨骨折で入院」の記事をご覧下さい)


みんなにかわいがられて、娘はすくすく育っています。



実は今日は、娘の、12歳の誕生日。


ハッピー・バースデイ・ムスメ~   (完)




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2011-07-30

スナックJの思い出 その3 ~キリン座伝説②~

テーマ:酒&タバコ

さて、つづきです。



妹分となった2人は、頻繁に俺のところに遊びに来るようになりました。

聞けば、そういう友達が何人かいるということ。

しかも、みんなカラオケ好きだということ。


じゃあ、俺が男の友達を集めるから、お前ら女の友達を集めて、みんなでカラオケやろうか?

急にそんなことを思いついて、アニメオタクを中心にしたカラオケパーティーを企画しました。


俺の方は、同級生と、会社の仲間と、飲み仲間から厳選。

女側も、5人以上はリストアップされました。


会場は、カラオケボックスM。

何人来るかわからなかったので、集合時間だけ決めて、後は、出たとこ勝負。


で、当日になったら、来るわ来るわ…ええと、総勢15人くらい?

俺の妻になった女の相棒は、お姉ちゃんを連れてきました…うわあ、そっくり!

先輩やら、同人誌のマンガ家のおねえちゃんやら、ワイワイガヤガヤ。

こちらは、ルパン三世のコスプレをしたYD君を筆頭に、怪しい連中がゾロゾロ。


さて、そんなにいっぱい入る部屋あるかな、と思って受付に聞いてみたら、

パーティールームならあります、とのこと。

そこの店は、さそり座とか、はくちょう座とか、星座の名前で部屋がネーミングしてあるのです。

で、俺らが案内された部屋の名前が、キリン座。

…そんな星座ってあるの?



ええと、まずはテーブルとイスを動かして、セッティングしようか…と思った矢先、

いきなり、N君が「翔べ!ガンダム」を入力!…おいおい、早えだろ!


『…燃え上が~れ~燃え上が~れ~燃え上が~れ~ガンダム~!』


彼の強引なオープニングを聞きながら、俺たちはテーブルとイスをガタガタ…

彼が歌い終わった頃に、セッティングと着席が大体終了。


『…ええ、皆様、もう説明もあいさつも省きます。自己紹介はそれぞれテキトーにやって下さい。もうすでに、バトルは始まっています。ドンドン選曲して下さい~!』


俺が一言あいさつをして、にぎやかなパーティーが始まりました。

最初はシーンとするかと思ったんですが、杞憂に終わりました。

コイツら、放っておいても、勝手に盛り上がるわ!



もう、何がなんだかわからない。まさに、無法地帯。

企画した方もびっくりでしたが、何だかいい感じです。

やってみるもんだねえ。


「北斗の拳」の「愛をとりもどせ!」が次曲に迫っていたので、

誰が歌うんだって聞いたらS君。おお、彼はいつも裸にシャツの男!


『…おい、誰かマジック持ってねえか?』 俺が聞くと、

『…あたし、持ってます!』 俺の妻になる女が、カバンに入れていた(笑)

『…Sを脱がせ!おい、お前ら押さえろ!』


ここはやっぱり、七つの傷がないとね…!

マジックで、彼の上半身に傷を書いていて、いざ、北斗神拳スタンバイ!


『…ユーアーショォォォック!』 ここで、カラオケは最高潮!

おバカな集団は、夜まで歌い続けました。



頃合いを見計らって、そろそろ解散ということになりました。

でも、まだみんな、歌い足りない感じ…?


『…じゃあ、これからスナックJに移動します。付いてくる人ー!』


ほぼ全員が、同意…うひゃあ、これはエラいことになるかも?

飲み屋であるスナックに、オタク集団がなだれ込む…

いやいや、これはきっと面白いに違いない。


『…ようし、みんな行くぞ!』



スナックJは、まだガラガラでした。

よし、奥のボックスを占拠しろ!

マスターは、笑顔で迎えてくれました。はい、どうぞどうぞ~!


お酒が入って、二次会突入~!

もういきなりアニソン大会。


ガンダム、イデオン、ザブングル、ダンバイン、ゴッドマーズ、バイファム、エルガイム、ゴーグ、マクロス、マジンガーZ、デビルマン、キャンディキャンディ、エースをねらえ、あしたのジョー、タイガーマスク、宇宙刑事ギャバン、スーパー戦隊、仮面ライダー、がんばれロボコン、ベルサイユのバラ、あらいぐまラスカル、ろぼっ子ビートン…ああ、もう完全に占拠してしまったあ~!もう知らねえ~!



はたから見ても、俺らは異常な集団でした。

今から15年前なんて、飲み屋でアニソン歌うなんて、まだ珍しかった時代なんですよ。


バーテンダーのO君が、『…あのう、桑畑さん、今日は、何の集まりですか…?』

『…うん、俺にもよくわからん。でも、楽しそうだからいいじゃん。』


ようし、俺も歌うぞ~マジ~ン・ゴウ!



宴は、夜2時まで延々と続きました。

マスターも、『…今日はすごいねえ。』と驚いてました。


この夜を境に、スナックJは、「アニソンを歌えるスナック」ということになりました。


この日のことは、“キリン座伝説”として、今も語り継がれています。



そして、この後にドラマが… (つづく)




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2011-07-29

スナックJの思い出 その2 ~キリン座伝説①~

テーマ:酒&タバコ

しばらく、劇場に行く予定がないので、思い出話でもしましょう。



先日お話しした、S子さんがいた会社で働いていた時のこと。俺は、29歳。


毎年8月15日になると、男性社員の有志で企画する、“成人式ナンパ”という恒例行事がありました。

いつの間にか、俺もメンバーに入れられていたことを、前日に知らされました。おいおい~


とりあえず、断る理由もないし、飲み会は基本的に好きだったから、

興味津々で、集合場所の、最寄りの駅前に行きました。


『…どうすればいいんですか?』

『…とりあえず、待つ。』


男が15人くらい、駅にたむろしながら、煙草を吸っている…変な光景。

やがて、電車がホームに入ってきました。

乗客が、降りてくる。

その中に、若い女の子集団が、ぞろぞろと出現。

男たちは、黙って見ています。

その女の子たちは、20人弱くらいでしょうか。

駅前の、居酒屋Eに入って行きました。


『…よし、会場決定!』


男たちは、行動を開始。

俺は、奴らとともに、居酒屋Eに突入。


その居酒屋は、2階に座敷があるので、

女の子集団と、野郎集団が、長いテーブルで平行に座ります。


それぞれの、飲み会が始まりました。

酔いが回って、いい感じになったところで、先発隊が出動。

俺は、とりあえずおとなしくしていました。


ところが、しばらくすると、帰って来る。

また数人が行くけど、また戻ってくる。

どうした?


何だか、うまくいかないようなので、男組は、何やらゲームを始めました。

負けると、一気飲み。つまらんゲーム…

しばらくやってると、俺が負けました。


『…ええと、一気飲みすればいいのかな?』

『…いいえ、桑畑さん、ナンパです!』


くそう、騙しやがった、こいつら。

俺は、ちょっとイラッときました。

無理矢理呼んどいて、この仕打ちかよ…

一瞬、怒って帰ろうかと思いました。

でも、ここで逃げたら、男がすたる。


『…ようし、やってやろうじゃねえか!』


俺は立ち上がりました。おお~っと拍手と歓声が起きる。

生ビールを持てるだけ持って、女子のど真ん中に、たった一人で特攻!


『…すいません、罰ゲームで、来ました~!』


彼女たちはシーン…。ドン引きされているのがわかります。

俺は無理矢理割り込んで、頭脳をフル回転して、トークしまくりました。

まさに、捨て身の攻防。

俺の、渾身の、マシンガントーク炸裂。

何を話したかなんて、もう覚えていません。

ただ、夢中で話しました。


少し話をすると、3人くらい飛び越えて、横のグループに移動。

そうやって、女性のテーブルをほぼ一周。

男たちは、黙ってこちらの様子を見ています。

誰も、援護に来ません。

俺は、捨て駒だったんです。


『…よし、大体わかった。』


俺は、野郎テーブルに戻る。

みんなが、一斉に俺のもとに集まる。


『…彼女たちは、合唱部とパソコン部の人たちらしい。だから、体育会系のノリじゃないんだよ。』


しかし、やり方はある。俺は、すぐさま作戦を立てる。


『…いいか、お前とお前はあっち、あんたらはこっち、お前はこいつと組んでそっち…。』


大体のフォーメーションが決まった。


『…よし、行け!』


男たちは、一斉に散った。

俺は、1人残って煙草をふかす。

やれやれ…何でオマケの俺がこんな役目を…


すると、1グループだけ、どよ~んとしたところがある。

ある3人組だけ、男っ気がないところがある。

よし、ちょうどいいや、俺、ここに入ろう。


俺はゆっくりと移動して、その3人組の中に入りました。

その3人は、何やら怪しい…

宴たけなわとなり、近くのカラオケボックスに移動。


俺は、その3人と一緒に部屋に入りました。

歌う曲目で、はっきりしました。


『…お前ら、オタクだろ!』

『…ええ~?どうしてわかったんですか~?あなたは何者?』


ここで、距離はぐっと近くなりました。

やっぱり、カタギじゃねえと思ったんだよなあ。

俺の嗅覚は、鋭いのです。

オタクの匂いを、嗅ぎ当てるのです。



その後、スナックJへ移動。

でも、満杯で入れなかったので、隣のスナックMへ。


女の子は、まだ10人くらいいました。

初めての場所でわくわくするのか、

あれは何?これは何?それは~?

俺は、まるで引率者でした。


で、夜遅くなって解散。

3人組のうち、1人は社長令嬢だったので、

カラオケボックスが終わった時点で帰りました。


残った2人組は、俺のアパートまで付いてきました。

20歳の女の子2人、お持ち帰り~♪


でも、手は出しませんから。そういう男じゃないから。

よく聞いたら、二人はその年で21歳になるとのこと。

去年出れなかったから、今年出たとか。


最後は、それぞれの家まで送ってあげました。

俺が、住所と電話番号を教えたら、

2人とも、教えてくれました。

当時は、まだ携帯電話がなかった時代だからね~



そのことがきっかけとなり、8歳年下の妹分が、2人出来ました。

2人は、よく俺のところに、遊びに来ました。


そのうちの1人が、3年後に俺の妻になりました。



でもそうなる前に、まだいろいろあるのです~ (つづく)



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2011-07-27

直感力

テーマ:エッセイ

今日は、直感についてのお話をします。


そんなに難しくないです。ちょっとした、軽~い感じでいきますので。



俺が、洋服屋に行ったとします。

このTシャツいいな~ あっ、これもいいな~

どれにしようか困った時は、最初に目に止まった服を買います。


俺が、ファミレスに入ったとします。

これ、うまそうだなあ~ おっ、これもいいな~

どれにしようか困った時は、最初に目に止まった料理を頼みます。


大抵は、それでうまくいくことが多い。



人間には、五感というものがあります。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、そして味覚。

俺が言うところの直感とは、それらを総合した感覚だと思っていただきたい。


広辞苑では、“説明や証明を経ないで、物事の真相を心で直ちに感じ知ること”とあります。

つまり、思考を経由しないで、直接に心で感じる力、それが、直感力。



何となく、様子が変だ…

何となく、変なニオイがする…

何となく、動作が怪しい…

何となく、嘘をついている…


“女の勘”と言われるものも、直感力だと俺は思います。


この、“何となく” が大切なのです。


特に理由はないんだけど、何となく違和感を感じることってありませんか?

そういう感覚を、大事にして欲しいのです。


当たった時は、自分の感覚に自信を持ちましょう。

外れた時は、ああ、そっちだったか~と悔しがりましょう。


そうやって、少しずつ、鍛えられていくのです。

これ、結構面白いですよ。


外れた時のリアクションにも強くなります!

飲み屋のおねーちゃんトークにも使えます!←それかよ



俺みたいに年を取ると、だんだん動作が鈍くなります。

その分だけ、直感力を、もっと磨かねば!


できるだけ、動かなくてすむように…(笑)

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2011-07-26

心中天使

テーマ:邦画

テーマは、“居場所”です。 …これは、新しいスタイルの映画だ!


タイトルは、“しんちゅうてんし”と読みます。監督・脚本は、一尾直樹。撮影は、金子正人。音楽は、倖山リオ。主題歌を歌うのは、angela。


出演は、尾野真千子、郭智博、菊里ひかり、國村隼、萬田久子、今井清隆、遠野あすか、麻生裕未、風間トオル、内山理名。



さて、映画ですが、何とも不思議な作品に仕上がりました。サスペンスのようでもあり、SFのようであり、ホラーのようでもあり、癒しのようでもある…ううむ、これはなかなか稀有な映画です。俺は何だか、この世界観に新しいものを感じました。


ピアニストの女性、サラリーマンの男性、女子高生の3人が、空の彼方から落ちて来た“何か”を感じて、その場で倒れてしまう。その3人は、別々の場所にいた、全くの他人。彼らはすぐに目覚めて、日常生活に戻るが、ある“奇妙な思い”に取り付かれるようになっていく…。



ピアニストの女性を演じるのは、尾野真千子。俺が最近、一番気に入っている女優さんです。彼女の無防備な演技の美しさがたまらない。彼女は、セリフが少ない方が映えるような気がします。今年で30歳。だんだんと脂がのってきました。尾野ちゃんファンは、必見です。


サラリーマンの男性を演じるのは、郭智博。「花とアリス」で、蒼井優と鈴木杏と、三角関係になった兄ちゃんですな。精気の抜けたような、気だるい感じが、何とも言えない雰囲気でした。こういうイケメンに、女は夢中になるんでしょうかねえ。で、本作でも三角関係です(笑)。


女子高生を演じるのは、菊里ひかり。俺は初めて見たんですが、彼女、なかなかいいですね。半開きの口元が、何となくセクシー。身の置き所のない、控え目な少女を好演しています。活発ではないけど、物事に動じないところもあって、なかなかいい感じでした。


この3人は、決して不幸な境遇ではない。むしろ、いい人たちに囲まれている、恵まれた存在である。しかしながら、どうにも、居心地が悪そうなのである。今自分がいる場所に、違和感を感じているのである。それが、この映画のポイント。説明なんて全くと言っていいほどありませんので、この3人の演技を、よく見ていて下さい。


尾野ちゃんの両親役は、國村隼と萬田久子。女子高生の“両親”に、風間トオルと麻生裕未。イケメン君の恋人役には、元宝塚の遠野あすか。そして、“猫を抱く謎の女”を演じるのは、内山理名。脇役も、かなりの豪華キャストですので、こちらの方にもご注目。



今、自分がいる場所に違和感を感じている人は、ぜひこの映画を見て下さい。面白いと思うかどうかは、見てみないとわかりません。俺は、この映画を面白いと思いました。だけど、それを保障できないんです。わかる人にはわかるとか、そういうレベルの話じゃない。そのくらい、深い作品なんです。


人と人のつながりが希薄になっている時代…なんてよく言いますが、俺は、そうは思わない。人と人は、見えないところでちゃんとつながっているのだ。全く知らない他人でありながらも、自分と同じような人はたくさんいる…。そう思えるような無言の説得力が、この映画にはあるのです。



目に見えるものだけが、幸せの根源だとは思わない。愛とか友情とか、そういう世界を超えたところにある“何か”が、いや、その“何か”を通して、自分という存在が生かされているようにも思える。神とか悪魔とかいったものでもない、あるエネルギーが…ああ、説明しようとすればするほど、難しくなってしまう。


でも、内容は、いたって単純な物語なんです。頭を使う必要はありません。ただ、感じて欲しいのです。この映画から発信されるエネルギーを。時には厳しく、時には優しく、心が包まれていくようなイメージ。



それから、本作には、要所要所でよく、猫が登場します。グレーの色をした猫なんですが、種類はわかりません。誰か知っている人がいたら、教えて下さい。猫って、不思議な生き物だなあってつくづく思いました。



耳をすませば、何かが聞こえてくる。目を凝らせば、何かが見えてくる。手をのばせば、何かに触れられる…。そんな思いにさせられる、摩訶不思議な映画です。 …さあ、迷宮の入り口へようこそ!





【鑑賞メモ】

鑑賞日:7月25日(月) 劇場:シネウインド 19:30の回 観客:4人

全員、男性の1人客でした。一番前に座っていたおっちゃん、眠そうだったなあ。


【上映時間とワンポイント】

1時間38分。エンドロールで流れるangelaの歌「リアルは…」は、本作のために書き下ろした曲だそうです。


【オススメ類似作品】


「ターン」 (2000年アスミック)

監督:平山秀幸、原作:北村薫、出演:牧瀬里穂。

本作を見て、真っ先に思い出したのはコレです。ファンタジーでありながらも、ホラーチックな1本。ある日、交通事故に遭った女性が、何故か自宅で目を覚ます。そこは、自分以外に人がいない、不思議な世界。必死になって誰かを探す彼女の心を救ったのは、1本の電話であった…。


「カラフル」 (2010年東宝)

監督:原恵一、原作:森絵都、声の出演:冨澤風斗。

自殺をした中学生の少年が、どういうわけか、この世に生還。しかし、それにはある“条件”があった…。自分自身と闘いながら、自分の居場所がどこにあるのかを問いかける、アニメーション映画の秀作。鉄道ファンの人は、特にオススメです。母親役の、麻生久美子の声がいい感じでした。


「水の女」 (2002年日活)

監督・脚本:杉森秀則、出演:UA、浅野忠信。

雨女と、火を見るのが好きな男の、ゆったりしたラブストーリー。何とも言えないまったり感が、本作の雰囲気と似ています。何を語る訳でもないんだけれど、こういう世界って、結構好きなんです。この映画を見ると、銭湯に行きたくなります。



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2011-07-24

最近読んだ本

テーマ:

ここ最近は、体調に合わせて本を読んでいました。調子のいい時は少々難しい本を、調子の悪い時は、読みやすい簡単な本を…と思っていたのですが、どれも、じっくり読むと、奥が深い。今回は、マンガも交えて7冊の本をご紹介します。




「わが家の母はビョーキです」 (中村ユキ著 サンマーク出版)

「わが家の母はビョーキです 2 家族の絆編」 (同上)


うつ病は、社会的にも認知されてきましたが、統合失調症(昔でいうところの精神分裂病)は、まだまだ理解されていないのが現状です。このマンガは、「ツレがうつになりまして」と同様に、具体的にわかりやすい内容になっていますので、入門書として最適です。


100人に1人が発症するという、統合失調症。略して、“トーシツ”というそうです。うつ病とも、双極性障害(躁鬱病)とも、認知症とも違うこの病気を、1人でも多くの人に正しく理解してもらおうという、ある家族の闘病記です。優し過ぎて、病気になってしまった母親と、娘の愛の物語。母が発病した時に4歳だった娘は、立派な漫画家になりました。興味のある方は、ぜひお読み下さい。いい本です。




「怒らない技術」 (嶋津良智著 フォレスト出版)


そんな都合のいい方法があるのか?と思って、半ば挑戦的に読んでみました。内容は、以前紹介した小池龍之介氏の「考えない練習」という本とどっこいどっこいという感じでした。いわゆる、ビジネス書といったたぐいの本です。著者は、ITベンチャー企業の成功者。


怒りのパワーを、前に進む力に変える生き方は、かつて俺も目指していた思考です。でも、凡人の俺にはやり切れなかった。余分な思考を切り落とすことができなかったからです。氏のように、何でもプラス思考に持っていける人には、有効な本でしょう。俺にとっては、悪意の塊に見える。だから、コレを読んだら怒りが込み上げて来てしまいました…トホホ。どうぞ、成功者の間で勝手に盛り上がって下さい。




「日本は世界4位の海洋大国」 (山田吉彦著 講談社+α新書)


尖閣諸島の衝突事件は、記憶に新しい。なぜ中国は、これほどまでに領有権を主張するのか?それは、日本の海が豊かな海であり、中国の海が貧しい海だからだという。日本の海は、中国の5倍の広さを持ち、中国でも、魚の需要が増えている。13億人の胃袋を満たすには、日本の海が格好のターゲットになるというのだ。


面積でいうと、日本の海は、世界第6位。しかし、体積でいうと、世界第4位の海洋大国になるらしい。これって、スゴいことじゃん?韓国が竹島を不法占拠する理由も、何となく察しがつくというものである。


この本が執筆されたのは、2010年9月。今年の震災前は、こういう状況であったということ。震災後の日本は、こういう事実をよく踏まえた上で、復興計画を立てねばならないでしょう。暗い自虐的なニュースばかり流れる中では、胸のすくような話でした。




「日本は世界5位の農業大国」 (浅川芳裕著 講談社+α新書)


上記の本と、意図は同じだと思って、一緒に購入しました。この本では、“食料自給率”という怪しげな数字に注目して、その謎を解いていきます。TVのニュースや新聞での報道の内容と、現場でのギャップが、これほど激しい業界もないようです。ええっ、マジで~?というようなトンデモな内容が、ポンポン飛び出すので、何だか痛快で笑えました。


これって、以前紹介した「痛風はビールで治す!」と同じくらいインパクトがありました。この本に書いてあることが事実なら、日本は大丈夫じゃん!農水省のうさんくさいやり方にも、一石を投じているので、農業に関心のある若者は、一読の価値ありです。上記の本と合わせて、“日本が元気になるプロジェクト”を推奨したい!




「先生と僕 ~夏目漱石を囲む人々~」 (香田ゆら著 メディアファクトリー)


前回紹介した、「文豪はみんな、うつ」という本に違和感を感じたので、たまたま妻と一緒に立ち寄ったアニメイトで、このマンガを見つけました。おお、これだ、これ!こういう本が読みたかったんだ!


内容は、夏目漱石先生を慕う、若き文豪たちの物語。4コママンガなので、とても読みやすく、わかりやすい。これを読んだら、俺も漱石先生の家に行きたくなりました。こんな面白い先生と一緒に時間を過ごせた若者たちは、とっても幸せ者ですね。


漱石先生は、“変人”と言われたそうだけれど、弟子に対しての愛情は深かった。優秀な者はベタ褒め、できない奴には冷たいから、みんながんばる。中には、信頼する弟子の意見に素直に従う、柔らかい一面も。


もちろん、誇張も美化もあるだろうけど、俺は、こういう世界が好きです。こういう環境で20代を過ごせたら、俺の人生も違ったものになったかもしれないなあ…なんちゃって。只今、第2巻を発注したところです。




「中原中也との愛 ゆきてかへらぬ」 (長谷川泰子著 村上護編 角川ソフィア文庫)


中原中也といえば、30歳の若さで病死した詩人として有名ですが、彼と同棲した経験を持つ長谷川泰子嬢の書いた手記があったことを最近知ったので、ネットで取り寄せて読みました。


彼女は、女優を目指して広島から上京するも、劇団がつぶれてしまい、途方にくれていたところを、“僕のところに来ないか”と言われて、同棲を始めたらしい。その時、中原はまだ中学生で、泰子は16歳であった…。


彼女の手記を読む限りでは、彼女にとっての中原は、恩人であり、友人ではあるけれど、恋人とは思われていなかったように感じる。彼女はその後、小林秀雄に“乗り換える”形になるが、もともと世間知らずで言われるままに男に着いて行くようなところがあるので、周囲の男性は振り回されたようである。


彼女は小林と同居した時に、次第に精神を病み、中原とは何度も再会している。泰子と中原は、よく口喧嘩をしたらしい。それだけ、情のつながりも深かったのだろうか?


本書は、彼女の手記に、中原の詩を時折挿入して、時系列を整えようとしている。詩人中原中也のファンにとっては、必読の書となるであろう。しかし、中原中也って、カワイイ顔してるんですよねえ…。



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2011-07-23

S子さんの思い出

テーマ:酒&タバコ

アメーバニュースにコメントしていたら、ある女性を思い出しました。今日は、その子のお話。


俺が28歳の時に、働いていた会社が倒産して、転職したのがE電子という会社でした。

そこは、75%が女性という、電子部品製造会社。


当然ながら、男性の新入社員には、注目が集まる。

たちまち俺は、女子社員の好奇な視線にさらされました。


俺はとにかく、仕事を覚えようと必死だったので、地味で目立たないようにしていたんですが、

俺の知らない間に、俺のイメージキャラが出来上がっていたみたいなんです。


そんなある日、大物社員の送別会がありました。俺は、半ば強制的に参加。

そこで俺は、ある女性社員に絡まれました。

T美さんというカワイイ女性だったんですが、ベロンベロンに酔っ払って、

俺に寄りかかるわ、抱きつくわてタイヘンでした。


酒癖の悪い女性がいるなあ、くらいに思ってたんですが、

翌週、出勤すると、俺はT美さんをたぶらかしてホテルに連れ込んだことになっていたのです。

彼女は、記憶がないと言ってたし、そういうことを気にする女性じゃないので、あっけらかん。


俺は、遊び人というレッテルを貼られました。


ちょうどその時は、遠距離の彼女と別れて間もない頃だったので、

次の彼女を作るつもりはありませんでした。


だから、彼女いるの?って聞かれると、いない、と答えてました。

作らないの?って聞かれると、しばらくはいいです、と答えてました。

それで余計に、こいつは遊び人だわ、ということになっていきました。



からかわれるくらいならいいんだけど、目の敵にされるのは困る。

ここから、俺の“反撃”が始まります。



まず、噂の中心が誰であるかを調べました。

仲のいい友達をうまく使い、信頼できる女性を使い、ついにその人物を突き止めました。


その女が、S子さん。

そして、彼女と一緒になって騒いでいる女性…名前は忘れちゃったので、A子さんとします。

その2人が中心人物であることを突き止めました。

彼女たちは、同姓からも嫌われているようでした。

ただ、怒らせるとうるさいから、ということで、女王として君臨していたんですね。


なあんだ、基盤は弱いじゃん。


まず俺は、A子さんに目をつけました。彼女は、俺とほぼ同期のH君に気があるようでした。

H君と俺は、休憩時間に一緒に煙草を吸う仲なので、

A子さんが通りかかった時に、声をかけました。

彼女は、俺を通して、H君に接近…!


それから、毎回のように、俺たちのところに来るようになりました(笑)

H君はまんざらでもない様子だったので、後は放っておきました。


面白くないのは、S子さんです。

2人とも、彼氏がいなかったから、うまくいってたのかもしれない。

彼女の、俺に対する攻撃性は、拍車をかけることになるでしょう。


そのタイミングを見計らって、俺は、仕事中に堂々と、S子さんのところに進撃。

彼女が作業しているところに、正面から乗り込んで行きました。


7人くらいが並んで作業しているところに、男性社員がつかつかと寄って来る…。

俺は、彼女のまん前に両肘を付いて、こう言いました。


『…ねえ、今日の夜、空いてる?』


彼女はきょとんとして、俺の顔を見る。

そして次の瞬間、下を向いて、こう言いました。


『…用事があるから、ダメ。』


『…じゃあ、明日は?』


周りは、びっくりして俺たちの方を見ています。


『…あ、明日だったらいいけど…。』


『…じゃあ、明日の8時半に、スナックJで待ってるね。』


『…うん…わかった…。』


俺はそのまま回れ右。すたすたと自分の作業場に戻ります。

女性たちの、ザワザワする声が聞こえました。


Sちゃんが、デートに誘われた!しかも、白昼堂々と!


噂は、ハリケーンのように会社を駆け巡りました。



そして、当日の夜。

俺は、8時20分にスナックJに到着。

そしたら、外にすでにS子がいる~!(笑)

オシャレをして、ニコニコ笑った彼女がいる。


こりゃあ、クスリが効き過ぎたかな?


彼女と一緒に、店内に入る。

たわいのない会話をして、ウイスキーの水割りを飲んで、カラオケを歌う。


え~、ここではっきり言いますが、彼女は下品です(笑)

見た目はカワイイのに、性格が悪いんですね。

聞いたら、ワイルドな兄貴がいるということ。

それで、男まさりなんですな。


カラオケも歌うんだけど、やっぱりどこか下品。

元プロ歌手のマスターに言わせると、あんなの、歌じゃねえ、とのこと(笑)


う~ん、やっぱり、もうちょい何とかしないと、アンタは彼氏できんわ。


俺は特に、彼女を口説こうというつもりもなかったので、2時間くらいで店を後にしました。

軽くあいさつをして、また明日~って感じで終了。



さあ、その翌日から、彼女の態度が豹変します(笑)


何故って?今度は、彼女の方が、“噂をされる側”になったのですから。


ねえ、桑畑くんとどこまで行ったの~?

一緒にカラオケ歌ったんだって~?

2人っきりで、その後どうしたの~?


その日以来、俺は、噂の矢面に立たされることはありませんでした。

むしろ、“イヤな女を手なづけた男” “物好きな男”として、ある意味、株が上がりました。


女性たちも、イヤな女がおとなしくなったのが、おかしくてたまらない様子でした。


ただ、弊害もありました。

いちいち笑顔で挨拶してくるので、何だか面倒くさかった(笑)


『…また今度、行こうね!』

『…うん、また今度ね!』


でも、その“今度”は、二度と訪れませんでした(爆笑)



俺がその会社を去った後、だいぶ立ってから、S子さんから電話が1回だけありました。

だいぶ酔っ払っているみたいで…。


彼氏ができた、と言っていました。

俺が、やきもちでも焼くと思ったんでしょうか?

そうか、よかったじゃん、と言っておきました。



『…ねえ、あの時さあ、何で誘ってくれたの~?』

『…まあ、何となくね。』

『…あたしって、魅力あった…?』

『…なきゃ、誘わないよ。』

『…誘ったの、あたしだけ?』

『…うん…そうだな。』

『…あんた、7人くらいの女とヤッたことになってるよ。』

『…なんじゃ、そりゃあ!』

『…だって、あんた、変な男なんだもん!』

『…そりゃそうだよ、お前に声かけるくらいだから。』

『…ああっ、やっぱりからかってたなー!』

『…違うよ、ロクな女がいなかったから、お前がまだマシだったってことだよ。』

『…ふーんだ、バカ!』

『…まあいいや。とりあえず、お幸せに!』

『…うん…ありがとう…じゃあ。』


会話は以上。それからは、1回もかかってきません。


後から聞いたら、H君とA子さんは結婚したらしい。

おお、俺ってキューピット?



気のせいか、最後に聞いたS子さんの声は、少しだけ、大人の女性の声に聞こえました。


20代後半の、忘れられない思い出です。

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2011-07-22

コクリコ坂から

テーマ:アニメ・特撮

大人と子供の、絆の物語。 …吾朗監督は、ようやく一歩前に踏み出しました。


見に行こうかどうしようか迷っていたのですが、娘が見たいと言ったので、2人で行って来ました。親子での、ミニデートとなりました。よかった~連れが出来て。おっさん1人じゃ、行きにくいから。


原作は、高橋千鶴・佐山哲郎の同名少女マンガ。監督は、宮崎吾朗。企画は、宮崎駿。脚本は、宮崎駿&丹野圭子。キャラクターデザインは、近藤勝也。作画監督は、山形厚史・廣田俊輔・高坂希太郎・稲村武志・山下明彦。音楽は、武部聡志。主題歌を歌うのは、手嶌葵。


声の出演は、長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子、柊瑠美、風吹ジュン、内藤剛志、風間俊介、大森南朋、香川照之。



さて、映画ですが、地味な題材ながらも、心にしみる気持ちのいい作品に仕上がりました。派手さはありませんが、遊び心は満載です。軽快なジャズにのって、映画の世界に入っていきましょう。


1963年5月の横浜。コクリコ坂のてっぺんにそびえるコクリコ荘に住む高校2年の少女は、毎朝、旗をあげる。意味もなくあげるのではない。ただ、ひたすらあげ続ける…。



監督は、宮崎駿監督のご長男である、宮崎吾朗。「ゲド戦記」に続いて、本作が監督第2作目となります。「ゲド戦記」は、かなり酷評された映画でしたが、俺的には面白い映画だったんです。主人公の心の闇が浮き出てくる気味の悪さと、魔物を演じた田中裕子の怪演がたまらなく興奮しました。おお、新しいものを作ろうとしているな、という意気込みが感じられたものです。


ただ、映画全体が、自分の親父の世代をリスペクトし過ぎてるかな、という感じはありました。悪く言うと、気を遣い過ぎ。自分独自のカラーを出し切れないまま終わってしまったのかも。でも、人間の心を深く描きたいという意欲は充分に感じられました。


パンフの記述によると、『…どこかで最後の一線を越えないようにしていた。自分を守るための打算と諦めが常にあった。』 と彼は告白しています。そして、本作で初めて必死になった。彼はこう結んでいます。『…諦めや打算からは、何も生まれない。』



で、今回の映画。魔法使いも出てこないし、ロボットや怪獣も飛び回りません。そして主人公は、明るく活発な女の子ではなく、どこか影のある、ひたむきな女の子。宮崎作品でいうと、「母をたずねて三千里」に登場するフィオリーナみたいなイメージ。長澤まさみは、吾朗監督から、無愛想な感じでやって欲しいと言われたそうです。


彼女は毎日、旗をあげ続けます。その理由は、映画を見ればわかるので、ここでは伏せておきます。彼女の名前は、松崎海(うみ)。ニックネームは、“メル”。これは、海のフランス語“ラ・メール”がつまったものだそうです。彼女は劇中で、海と呼ばれたり、メルと呼ばれたりしますので、予備知識として教えておきます。



彼女は、ある少年と恋をします。しかし、その恋は、かなわぬ恋なのかもしれない…。いろんな出来事に巻き込まれながら、彼女は自分自身を深く見つめていきます。悩みながらも、日常のやるべき事をこなしていきます。その姿が、健気で、何とも言えない美しさがある。


本作の魅力は、“行間”にこだわったことだと思うんです。音楽で言うなら、音色。絵画で言うなら、筆のタッチ。地味で大人しい絵柄だからこそ、登場人物の心の断片を、さり気ない動作から感じることができる。わざとらしいかもしれない。でも、素直で真摯なそのまなざしは、見ていてとても、心地がいい。



スタジオジブリは、当初、ヒット作に恵まれない不遇の時代がありました。「魔女の宅急便」からようやく大ヒットし、「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」で世界的なメジャースタジオになりました。“ジブリ”という言葉は、サハラ砂漠に吹く熱風を意味します。“アニメーション界に旋風を巻き起こす”という意味が込められていたのです。


ジブリがスタートした当初は、SFロボットアクションアニメが主流。その時代に、「ラピュタ」や「トトロ」を作った情熱は、すごいと思いませんか?ジブリは常に、新しい方向を見て、若手の育成に努めてきたのです。


だから、観客の目が肥えてくると、“ジブリらしい” “ジブリらしくない”といった言葉が出てきます。これがイカン。ジブリは、何でもアリなのである。夢と冒険とアクションとファンタジーの世界だけに固定してはイカンのです。



かつて、「ルパン三世カリオストロの城」という傑作が生まれました。これが大ヒットして、“ルパン”というキャラクターのイメージが固定されてしまい、原作者のモンキー・パンチが閉口したことがありました。ルパンはもともとワルなのに、『…ルパンはそんなことしません!』って言われるんですよ。原作者なのに…(笑)


「カリ城」という作品は、晩年のルパンを描いたものだということをわかっていれば、そんな発想は湧きません。作品に込められた大切なメッセージを、表面的に受け止めてしまうと、そういう思考になっちゃうんですね。



俺はこの映画を見て、やっぱりジブリはすごいなあって思いました。でも俺的には、「星を追う子ども」の方が絶対いいですけどね。あれはあれ。これはこれ。「コクリコ坂」、いいじゃん。


坂本九の「上を向いて歩こう」が挿入歌で使用されます。俺は、下ばかり向いて生きている人間なので、上を向くと、すぐに調子にのって、足元をすくわれます。だから、地に足を着けて、上を向こうじゃないか、というメッセージとしてこの映画を受け止めたいと思いました。



娘は、この映画を見てよかったと言ってくれました。娘はもうすぐ12歳になります。この子の世代の視点から見て面白ければ、この映画は成功と言えるのではないでしょうか。


大人目線で徹底的にやると、子供たちがついて来れなくなってしまう。それで本作は、余分なところを極力そいでいるように思えます。説明的なシーンを省いて、物語が軽快に進むように、細部が工夫されています。



俺は、ジブリ作品は、今の時代の子供たちが楽しめればいいと思っています。もう、俺みたいなオヤジは、ジブリを語ってはイカンのだ。子供たちの、素直な心に届くいい作品を、これからも作り続けて欲しいと思います。


この映画は何故面白いか。脚本を書いた親父のおかげか?監督をした息子の手柄か?いいえ、そのどちらでもありません。親子の共同作業で生まれた作品であるからこそ、価値があるんです。



アニメーションは、多くの人間の共同作業。作品は、みんなのもの。製作側の苦労は、観客の笑い声で吹き飛ぶのだ。スタジオジブリで育った若いアニメーターのみなさんに、栄光あれ!






【鑑賞メモ】

鑑賞日:7月20日(水) 劇場:ワーナーマイカル県央 17:45の回 観客:約20人

叔父さんのお通夜が翌日になったのと、娘が祭りの踊りの練習がなかった日だったので、この日がちょうどいいタイミングでした。


【上映時間とワンポイント】

1時間31分。この映画を見ると、コロッケが食べたくなります。帰りに、俺らはスーパーに直行しました。


【オススメ類似作品】


「耳をすませば」 (1995年東宝)

監督:近藤喜文、原作:柊あおい、声の出演:本名陽子。

ジブリの恋愛映画の傑作といえば、やっぱりコレでしょう。新潟県出身の近藤喜文は、宮崎駿から一番信頼されていた作画監督の筆頭でした。その彼の、監督デビュー作。彼は惜しくも、47歳の若さでこの世を去りました。もし彼が生きていたなら、吾朗監督のいい話し相手になったんじゃないかな、って思います。

この映画の名セリフは、『…ヤな奴!ヤな奴!ヤな奴!ヤな奴!』


「マイマイ新子と千年の魔法」 (2009年松竹)

監督・脚本:片渕須直、原作:高樹のぶ子、声の出演:福田麻由子。

優れたアニメーション映画でありながら、上映が打ち切られた、不遇な作品。その後、ファンたちの署名運動などが活発になり、上映が再開された珍しい映画です。行間を読むような、細かい心情表現が素晴らしく、“意味不明な涙を流す、不思議な映画”として話題になりました。


「星を追う子ども」 (全国順次ロードショーで上映中)

原作・監督・脚本・色彩設計・撮影・編集:新海誠、声の出演:金元寿子。

今年の俺の本命は、誰が何と言おうがコレです。本作にもの足りなさを感じると言う人は、だまされたと思って見てみて下さい。ジブリ作品とは一味違った、新しい世界に出会えます。主題歌を歌う、熊木杏里も素晴らしかった。2回見に行ったけど、もう1回行きたいと思うくらい、素敵な映画です。





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2011-07-19

M叔父さん死去

テーマ:死・お悔やみ

お袋の兄にあたる、M叔父さんが、今日の夕方に亡くなりました。


10年以上寝たきりの状態で入院した上での、衰弱死。



M叔父さんは、建設会社の社長でした。


とても気前がよく、人に優しくて、情にもろい性格。


お酒が好きで、明るくて、笛を吹くのが上手だった。


俺も、いっぱいかわいがってもらった人です。



しかし、お人よしの性格が災いして、騙されて、多額の借金を抱えて会社は倒産。


叔父さんは、精神を病んでしまいました。



もう危ないだろう、いつ逝ってもおかしくないだろうと言われてから、


さらに10数年生きたのです。


意識があるのかないのかは、よくわかりませんでした。


ただ、反応はあるので、ちゃんと生きている、と俺は思っていました。



叔父さんは、人にたくさんのことをしてあげた。


騙されても、人を恨んだりしなかった。


騙した本人は、すでに亡くなったそうです。


“罰が当たったんだ”とみんなが言っているそうです。




だから、俺はこう思うんです。


今まで叔父さんにお世話になった人の魂が、


代わる代わるお礼を言いに来ていたんじゃないかって。


悪いことをした人たちが、お詫びに来ていたんじゃないかって。


あまりにもたくさんいるもんだから、


みんな順番待ちだったんじゃないかって…。




これから、お通夜とか葬儀の準備をしなければならないので、


みんなバタバタしています。


俺も、できる限り何かお手伝いしたいと思います。



俺の憧れだった、M叔父さん。


どうか、安らかに。



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2011-07-18

ロックアウト

テーマ:邦画

イライラする男に、ふりかかる災難。 …狂気のスイッチは、いつONになるのか?


“locked out”とは、“締め出された”という意味。もう一つ意味がありますが、それは、映画の内容に触れるので割愛します。


監督・脚本・編集は、高橋康進。撮影は、高橋哲也。音楽は、手代木克仁。2008年の作品ですが、ニューヨーク国際インディペンデント映画祭で3部門を受賞するなど、数々の映画祭で絶賛された話題の映画が、ようやく新潟でも上映されました。


高橋監督は、新潟市南区(旧白根市)出身。今まで4本の短編映画を撮り、本作で長編デビューとなりました。現在37歳の新鋭監督。これは、新潟県人として見に行かねば!


出演は、園部貴一、緒方美穂、宮下ともみ、木村圭作、島田岳、秋間登、鈴木洋夫、山本裕之、大貫裕。



さて、映画ですが、ジワジワ、ドキドキといった感じがたまらない快作に仕上がりました。どんな映画なのか全知らないで見たのがよかったみたい。先が読めるようで読めない感覚が楽しい1本。なかなか生きのいい映画です。


男は、車を走らせていた。ブツブツと何かをつぶやきながら…。彼は何かにイラついているのか、何かにおびえているのか。行く先々で、微妙にイラッとする小さな出来事の数々…。もう1人の彼が、次第に凶暴性を帯びてくる。そして、トイレに行くために立ち寄ったスーパーで、その“珍事”は起こった…。



キャストは、全然わからん人ばっかりだし、個々に説明するとネタバレになる可能性もあるので、あえてスルーします。登場人物は少ないけど、みんなノリノリで演じている感じがするので、バランスはとてもよろしい。


主演の兄ちゃんは、イケてるんだかイケてないんだか、よくわからんところがいい。人がいいのか、ぶっきらぼうなのか、よくわからんところもいい。とにかく、こいつはどういう男なんだろう?という点も、この映画の魅力の一部なので、そこは観客の感性で判断しましょう。


彼を取り巻く連中も、よくわからん人が多い。ただ、こういう人はそこらじゅうにいるだろうな、という感じはします。だからこそ、日常の中に潜む恐怖というか、サスペンス性を感じるんですね。



わけもわからず、いても立ってもいられずに、行くあてもなく車を走らせてしまうのは、よくあることでしょう。そういう意味で本作は、唐突に始まって、唐突に終わる映画と言えるでしょう。この物語の前後で、何が起きているのか、想像しながら頭を整理しましょう。


年齢にも関係なく楽しめると思うので、ちょっとした時間をつぶすにはちょうどいい映画です。上映時間も短いので、軽い気持ちでどうぞ~。



人間が怒りをあらわにする瞬間は、日常が非日常に変わる瞬間。誰もが、その一歩手前で踏みとどまって、ことなきを得るんですが、この男は、だいぶヤバそうです。さあ、彼はどうなるのでしょうかー?


何もかもから締め出された男の心は、一体どこに行けばいいのか?どこへ向かえばいいのか?



誰もが、いいところも悪いところも持っている。優しい部分も凶暴な部分を持っている。その内なる部分がお互いにむき出しになった時に、何かが起きる。 …さあ、その瞬間はいつ訪れるのか?五感を澄まして体感せよ!





【鑑賞メモ】

鑑賞日:7月14日(木) 劇場:シネウインド 15:10の回 観客:約30人

前の日に、時間を間違えてしまって見損ねたために、お金を返してもらった映画だったので、翌日にリベンジで見に行きました。スタッフさんに差し入れを持って…不二家のネクターロールを!


【上映時間とワンポイント】

1時間22分。終わり方がまたニクいですね~


【オススメ類似作品】


「隣人13号」 (2004年メディアスーツ)

監督:井上靖雄、原作:井上三太、出演:中村獅童、小栗旬。

いじめを受けた男の、もう1つの人格が凶暴性を持って、復讐をする物語。前衛的な手法が、異世界のおぞましさをうまく表現していて印象的でした。主題歌は、佐渡ヶ島出身のデュオ、平川地一丁目。


「ドッペルゲンガー」 (2002年)

監督・脚本:黒沢清、出演:役所広司、永作博美。

追いつめられた男の前に現れたのは、全く同じ姿をした別人だった…。優しい主人公と、ワイルドな主人公が出会うまではホラー映画で、その直後からギャグ映画になります。2人の男に振り回される、永作博美がカワイイ。


「息もできない」 (2008年韓国)

監督・脚本・主演:ヤン・イクチュン。

暴力団の取立て屋の男と、女子高生の物語。凶暴な行動でしか自分を表現できない男と、気が強いけど孤独な悩みを抱えている少女には、どこか共通点があった。女子高生役の、キム・コッピの熱演が印象的な映画でした。本作が気に入った人は、この映画もぜひ見てください。



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