FUJITA'S BAR
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2009-05-31

5月の反省

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「グラン・トリノ」

行くつもりだったんですが、色々あって行けませんでした。気難しいジイさんが、ナマイキな若造に説教する映画ってのは結構あるし、まあ今回はパスってことで。盆栽にだけ心を開くような心境になったら、DVDで見ようっと。


「60歳のラブレター」

題材的にそそらないのでパス。熟年カップルでどうぞ盛り上がって下さい。


「ルーキーズ」

予告編で99%ネタバレしているような気がしたのと、泣いている観客をこれ見よがしな映像で流すTVCMにはうんざり。絶対行くもんか、と固く心に誓いました。


「お買い物中毒な私」 「Baby Baby Baby」

金があって幸せな人には、ちょうどいい映画でしょうな。守備範囲外なのでパス。


「余命1ヵ月の花嫁」

これも結末が200%わかっているような気がして、恐くて行けませんでした。スナックBLのT君はこれを見て号泣したそうです。ところでこのタイトル、ダジャレですよね…。


「消されたヘッドライン」

タイトルからして、ズラかぶったバーコードオヤジの脱毛サスペンスかと思ったら、全然違いました。報道現場のサスペンスだそうです。ロン毛のラッセル・クロウが怪しいなあ…さてはズラか?


「ニセ札」

見ようかなとも思ったけど、レイトショーがなくなったのでもう無理かな。気になるんだけどね。





今月見に行った劇場映画は、全部で9本。今年のトータルは35本になりました。節約して、がんばって行きました。生活はますます苦しいけど、何とか続いております。


6月は、いよいよ4周年。試練が多ければ多いほど、映画熱は燃え上がるのだ…なんてね。たとえ月に1本になっても、細々と続けたいと思います。


今月結婚した同級生のY君、改めておめでとうございます。お相手は、妻の同級生のA子さん。うう…やっとゴールインですね。よかったあ。12年の恋が実ってよかったね。プロジェクトA子、作戦終了ってとこでしょうか。我が家は全然お手本になりませんが、どうか末永くお幸せに。またみんなでカラオケ行きましょう。


先日、行きつけのW美容室の奥様が、49歳の若さで亡くなりました。俺がこの街に来てからもう18年になりますが、ずっとお世話になった方でした。結婚の時はもちろん、娘もかわいがって下さってありがとうございました。貴女の明るい笑顔は忘れません。今度お金に余裕ができたら、髪をあの色にもう一度染めてみようかと思います。俺の色だって言ってくれた言葉、ちゃんと覚えていますから。


それから、スナックBLに新しく入ったJ子さんは、かなりしつこい。どうでもいいけど、ちゃんと仕事してくれないかな。お客より酔っ払うのはご法度というものでしょう。普段は大人しい俺が、ついにブチ切れちゃいました。だって、強い態度を示さないと、どんどん迫ってくるからもう大変。金もないから、しばらく行かないことにしよう。


今月は、娘の運動会がありました。運動オンチの俺にとって、運動会は拷問以外の何物でもありませんでした。で、娘もやっぱり足が遅いみたい。だけど、障害物競走で何と1位を取ったんです。すげえ!足は遅いけど、したたかさでトップになった。スバラシイ。キミは我が家の誇りだ。ごほうびにプリンを買ってあげました。


今月見た映画のラインナップを見ると、やっぱり濃ゆい作品が多いなあ。ヒドいのもあったけど、意欲的なものが多い。やっぱり、映画はいい。俺にとって何よりのエネルギー源です。つらいことも多いけど、スクリーンを見つめれば、心のくもりが取れるのだ。


大したシーンじゃないのに、涙が出てしまうこともよくある。オヤジになると、涙もろくなるのかな…なんてね。昔から俺は泣き虫ですから。それでいいんだ、映画の前では素直になるべし。心を開けばそれだけ栄養を吸収できるというもの。映画こそは、人の心を育て、感性を磨く最高の教材なのだ。


では、そんなこんなでもうしばらくがんばります。来月もよろしく。





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2009-05-31

スラムドッグ$ミリオネア

テーマ:洋画

出る杭は打たれるが、出すぎた杭は、もはや打たれない。 だけど…この後がコワい。


“slum” とは “貧民街、汚い場所” という意味。“slumdog” という単語が辞書に出ていなかったので正確にはわかりませんが、“野良犬” といったところでしょうか。露骨な表現を使えば “はきだめの犬”。つまり、汚い野良犬が億万長者を目指す、というような意味じゃないかと。


監督は、ダニー・ボイル。原作は、インド出身の外交官ヴィカス・スワラップの小説「ぼくと1ルピーの神様」。脚本は、サイモン・ビューフォイ。作曲は、A・R・ラフマーン。出演は、デーヴ・パテル、アニル・カプール、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント、イルファーン・カーン。


さて、映画ですが、タイトルからは想像できないような、ハードボイルド恋愛映画に仕上がりました。盛りだくさんで、お腹いっぱいになります。PG12なので、小学生は保護者の同伴が必要です。でも、ある意味ガキには見せたくないような気もするなあ…理由は、映画を見ればわかる!


スラムで育った無学な青年が、クイズミリオネアで次々と難問をクリアしていく。天才なのか、それとも不正なのか、様々な憶測が飛び交い、司会者は苦悩する。その謎は、彼が生きてきた人生の中にあった…。


主役のジャマールを演じるのは、デーヴ・パテル。彼は、出演者の中で唯一、インド生まれじゃない俳優。インド映画の主役と言えば、マッチョでがっしりした男と相場が決まっているそうですが、ボイル監督は、あえて違うキャラをイメージ。オーディションでは見つけることができなかった男を、娘さんの提案によって獲得したらしい。まさに、ラッキーな男。


映画を見る限りでは、演技力は未知数でした。ずっと緊張したまんまで、感情をあまり出さないことで、番組的にも “かわい気がないキャラ” を狙っているかのようでした。日本映画で言うと、「それでもボクはやってない」 の加瀬亮のようなイメージ。ますます謎めいた俳優って感じ。


“みのもんた” を演じるのは、アニル・カプール。かわい気がない回答者にイライラしつつも、番組を盛り上げていかねばならない男を、楽しそうに演じていました。彼は、なかなかの役者だと思います。本作の出演料を、国際NGOプランに全額寄付したそうです。…いいとこあるじゃん、オヤジ!


主人公の兄サリームを演じるのは、マドゥル・ミッタル。若かりし日のサミュエル・L・ジャクソンといった感じのデコが、なかなかよろしい。やり手でずるがしこいようなカッコよさがあります。ああ、ジャクソンと共演してもらいてえ!


ヒロインのラティカを演じるのは、フリーダ・ピント。ああ、なるほど、インドの女という感じです。笑顔がとても魅力的な、健康的な美人。演技をチェックしているヒマはなかったけど、まあいいんじゃないですか。


兄サリームと、弟ジャマール、そしてラティカには、幼少役と少年役と青年役のそれぞれ3人が演じています。パンフ記事ではカタカナ表記がなかったので紹介できませんが、個人的には少年期のサリームとジャマールがよかった。ラティカは、幼少期の子役がなかなかいい。そして、少女期のラティカは、出番が少ないにも関わらず、ゾクッとする表情を見せました。だから、大人のラティカがつまんなく感じたのかも…。


この映画は、見ている間に、偏見や色メガネを見事に取り払われる仕組みになっています。目からウロコと思う人もいれば、頑なな人もいることでしょう。だけど、いずれにしても、この映画を見る前と後では、心の中に何か変化があるはず。それに素直に反応した人には、栄養となる作品と言えましょう。奥深い映画であり、深いところにマジックが仕掛けてあるようにも思えるから。


これは、1人でじっくり見るもよし。友達や恋人と一緒に行くのもよし。家族で見て意見を交わすのもよし。一緒に行った人の人間性もわかると思うので、何を考えているのか気になる人と行くのも一考かと。




なるほど、この映画がアカデミー賞を取った理由がわかるような気がします。色んな意味で、勉強になる映画だと思う。感動できなかった人は、その理由を考えてみて欲しい。どうすれば納得がいくのか。その映画は、作品として成立するのか。そう思うと、ダニー・ボイル監督ってスゴい。


もう一つ、本作を楽しむポイントとして、劇中音楽にも注目して下さい。民族音楽のような、ノリのいいBGMが画面を盛り上げるのに一役買っています。特に、主人公がヒロインを探す時に流れるスキャットは美しかった。



勉強ができなくて怒られることはあっても、出来すぎて怒られることはまずないでしょう。もしあるとすれば、それは別の理由。わかっていても、言わない方がいいこともあるから。そういう “真の正解” を理解する力こそが、生きる力になるのだ。正解は正解として取っておいて、“今必要な正解” を読み取るのだ。それが、真に賢いと言えるのかもしれない。嘘もまた真実なり、ってね。


人生は、選択肢の連続。この物語は、リアルなようでフェイク。ありそうでなさそう。でも、こんなこといいな、できたらいいなっていう子供じみた発想こそが、生きるための原動力。子供って、ズル賢くてたくましい。映画を見ていて、このガキは絶対生き残るって感じがしたものです。どうしてそう思うのか、考えたら何だか笑えました。


人間の格は、何によって決まるのか。金がないのはつらいけど、あり過ぎても困る。金と愛と、どっちが大事か。よくはわからないけど、金を使いこなすには、愛が必要なのかなって思います。


子供が夢中になるのは、面白いもの、カッコいいもの、気持ちいいもの。適応力は、生きるための力。カッコよく生きるために必要な力。生きろ、生きろ、死ぬまで生きろ。 …生き抜くことこそが、最高にカッコいいのだ!





【鑑賞メモ】

鑑賞日:5月30日 劇場:ワーナーマイカル新潟南 14:35の回 観客:約40人

「ラスト・ブラッド」に引き続いて、1000円で鑑賞。妻と娘は、仮面ライダー電王。  


【上映時間とワンポイント】

2時間。こんなに内容が濃いのに、ピッタリ2時間とはスゴい。いよっ、職人監督!


【オススメ類似作品】


「トレインスポッティング」 (1996年イギリス)

監督:ダニー・ボイル、原作:アーヴィン・ウェルシュ、出演:ユアン・マクレガー。ひたすらぶっ飛ぶドラッグ・トリップ映画。ヤクやったことないからよくわかんないけど、何だかとてもイキのいい作品でした。後にジェダイ騎士になったユアン・マクレガーは、この映画では便器の中で泳いでました。ダニー・ボイル監督の代表作は、やっぱりコレでしょう。


「未来少年コナン」 (1978年NHK)

演出:宮崎駿、原作:アレクサンダー・ケイ、声の出演:小原乃梨子。強い子供は、日本にもいます。中でもコナン少年こそは、世界最強の少年。探偵ではなく、野人です。相棒のジムシーが、俺のお気に入り。


「ザ・チャイルド」 (1976年スペイン)

監督:ナルシソ・イバネス、原作:ファン・ホセ・プランス、出演:ルイス・ファインダー。これは、ホラー映画です。内容は、子供が大勢で大人を襲う物語。子供は、天使なんかじゃありません。面白ければ、何でもやります。お行儀のいいご夫人たちは、どうかご遠慮下さい…ウッヒッヒ。


「母をたずねて三千里」 TVシリーズ第42~45話 (1976年日本アニメーション)

監督:高畑勲、原作:エドモンド・デ・アミーチス、場面設定・レイアウト:宮崎駿、絵コンテ:富野喜幸、声の出演:松尾佳子。実は、本作を見て真っ先に思い出したのはコレです。この記事を書くために、TSUTAYAでDVD11巻と12巻を借りてチェックしました。この物語の中で、俺が一番好きなエピソードです。旅先で出会った少年パブロの妹フアナの病気を治すために、マルコはある決断をする。そして、その友情に応えるために、パブロもある決断をする。殴られてボコボコにされながらも、ニヤリと笑う “男の輝き” が胸を打つ名編。しかし、フアナはかわいいなあ。声は、横沢啓子。ドラミちゃん、エスパー魔美、かぼちゃワインのエル、ラピュタのシータ、パトレイバーのクマガミさんなど輝かしいキャリアを持つ、新潟県出身のお色気オネエサマ声優。




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2009-05-31

ラスト・ブラッド

テーマ:アニメ・特撮

オバサンも、その気になれば16歳。 …ガタガタ言うんじゃねえ、文句ある奴はたたっ斬るわよ!


Production I..G. 原作のオリジナル・アニメーション 「BLOOD THE LAST VAMPIRE」 が実写映画化。監督は、クリス・ナオン。「キス・オブ・ザ・ドラゴン」 のおっちゃんですな。プロデューサーは、ビル・コン。こちらは 「昴」 のおっちゃん。そしてアクション監督は、またしてもコリー・ユン。


出演は、チョン・ジヒョン、アリソン・ミラー、倉田保昭、小雪、リーアム・カニンガム、JJ・フェイルド、コリン・サーモン。


さて、映画ですが、何とも異色な作品に仕上がりました。日本のアニメを原作として、中国人が脚本を書いて、韓国の女優を主役にして、フランス人が監督した映画。R15なので、中学生以下はアウト。殺戮と血しぶきはありますが、モロCG映像なので、さほど刺激的でないような気がします。エロはないけど、見方によってはエロい要素もあるような…。日本語の場面もありますが、基本的に英語ですので、字幕苦手な人はご注意。


主人公のサヤを演じるのは、チョン・ジヒョン。彼女は、やっぱりスバラシイ女優だと思います。28歳で16歳の女子高生を演じる心臓もスゴいし、原作に忠実なおさげ髪も、にっかつロマンポルノみたいで何ともエロくてよろしい。ヘタな日本人女優が演じるよりも、色気があったりして。


チョン・ジヒョンといえば、「猟奇的な彼女」 「僕の彼女を紹介します」 で有名になった女優ですが、俺は未見なので、固まったイメージがありません。「4人の食卓」 で演じた “世話の焼ける霊能者” が爆笑キャラだったので、むしろキワモノ女優というイメージでした。「デイジー」 では、切ない表情がなかなか魅力的で、へえ、キレイな役もできるんだって初めて思ったくらいです。(映画はヒドかったけど)


サヤは、寡黙な少女というキャラ。うーむ、チョン・ジヒョンという女優は、笑わない方が画面に映えるような気がする。睨んだり、苦悩したりする方がカッコいい。その意味では、代表作2本を見ていないのが幸いだったかも。


ちなみにパンフ掲載のくれい響氏の記事では、「彼女」シリーズの2本が傑作であり、「4人の食卓」 「デイジー」 は失敗作として酷評していました。そして本作によってイメージチェンジが成功したとされています。はあ、プロの評論家から見るとそうなるんですね。なるほど。


「4人の食卓」 は、全編ノーメイクで出演。キレイな役を演じる気はない、という開き直った気合いが伝わってきて、俺的には魅力的な演技でした。実際、こんな霊能力が備わっていたら、こんな性格になるんじゃないかって思えるくらいに説得力があった。「デイジー」 は、声を失ってしまった女の悲痛な叫びが聞こえてきそうなくらいに表情が素晴らしかった。この2本こそが、彼女の演技力をアピールする素材になったと俺は思うんです。(映画の出来はともかく)


俺の視点では、チョン・ジヒョンは薄幸な女を演じると映える女優ではないかと。「4人の食卓」 「デイジー」 では、男運が悪くて振り回される役(ある意味、振り回す役かも)でした。それって、役者として幅が広いということの証明ではないでしょうか。日本人女優が演じても、こういうストイックな色気は出せないかもしれない。悪役の小雪よりも、こっちの方が悪そうだった。


彼女は、特別美人というわけではないけど、表情と佇まいがとてもカワイイ。だからきっと、どんな役でもこなせると思います。本作のキャラはもともと数百歳という設定らしいので、何歳の女優が演じても問題ないんでしょうが、彼女の圧倒的な迫力は、完全に役になりきっている感じがします。予告編で思いっきり“16歳”という文字が出ちゃったので、おい!ってツッコミたくなりました。まるで、挑戦状を叩きつけられた気分。あたしが16歳って言ったら16歳なのよ、黙って見なさい!って感じ。いやはや、参りました。


悪役のオニゲンを演じるのは、小雪。「ラスト・サムライ」 ではトム・クルーズよりデカかったので、名前を大雪に改名しろと当時は叫んだ俺ですが、今回はセーフ。この間TVに映っていた2人を見たら、チョン・ジヒョンの方がデカかった(笑)。じゃあ、名前は中雪でいいや。演技はどうにもなりませんでしたが、中盤まではほとんどセリフがないので、それなりの存在感。でも、口を開いた途端に撃沈でした。


アメリカ人女優のアリソン・ミラーは、はっきり言ってドヘタです。このバカ女がウロチョロする度に、余計な血が流れていくような気が…。軍人の父親を持つと、こんなにアタマの弱い娘になるんでしょうか。もうちょい、どうにかならんか。


サヤに “生き血ドリンク” を届けるおっさんを演じるのは、リーアム・カニンガム。お、なかなかいい雰囲気ですなあ。こういうおっさんに見せ場が欲しかったなあ、個人的には。同じ組織の男を演じたJJ・フェイルドも、インチキくさくて面白い。たぶん、スティーヴ・ブシェミのようなキャラかと。できればもっと、ダニー・トレホとか、アンソニー・ウォンとか、チェッキー・カリョみたいな怪優が欲しいところですが。


しかし特筆すべきは、サヤの師匠を演じた倉田保昭でしょう。クラタといえば、日本を代表するカラテ俳優。ブルース・リーにヌンチャクを渡した男であり、「Gメン’75香港カラテ編」 でヤン・スーと戦った男であり、「帰ってきたドラゴン」 では悪役を演じていた男。最近では 「新宿インシデント」 でジャッキー・チェンとも共演したのが記憶に新しい。彼も今年で63歳。元気なジイさんですなあ。てっきりチョイ役かと思ったら、見せ場が結構ありました。これは、倉田ファンは必見。…壮絶な戦いは、涙なくして見られない!


本作で気になるのは、日本刀の存在意義。確か原作では、ヴァンパイアの治癒能力が間に合わないレベルの切断能力のある武器ということで、日本刀が用いられ、それを使いこなす少女がサヤってことじゃなかったっけ。この映画見てると、別に日本刀じゃなくても何でもいいみたいでした。振り方も、西洋のサーベルみたいだったし。


ただし、刀の抜き方はちょっと面白かった。トンデモな方法ですが、女の子っぽくてちょっとかわいいかも。詳しくは、劇場で確認して下さい。2~3回あったような気がしますので。


でもなあ、何でヴァンパイアが鬼になっちゃったんだろ。まあ、確かに小雪は般若のような顔してますが。鬼は血を吸うというよりは、人を喰らうもんじゃなかったか…ってそういうこと考えちゃイカンか。外国の立場で考えると、その方が分かりやすいのかも。他にも、あれれっ…て感じでツッコめる場面が盛りだくさんなので、笑いながら楽しみましょう。

しかし許せんのは、スカートの中身が黒短パンだったことか。オヤジのみなさんにとって、これは死活問題でしょう。申し訳ありませんが、パンチラハイキックの楽しみはありませんのでくれぐれもご注意を。それをご承知の上で、時たま見えるフトモモをプロフェッショナルな視点で鑑賞しましょう。…やい、チョン・ジヒョン!「ラブファイト」 の北乃きいを少しは見習わんかい!白パンがイヤなら、せめてブルマーにしてくれ!


まあ、それを差し引いても、チョン姉さんの熱演はスバラシかった。金を払って劇場で見る価値は充分あるでしょう。ホームレス中学生を演じた小池徹平に負けてません。うなじとふくらはぎだけでも、マニアックなオヤジにはご馳走というものでしょう。

というわけで、この映画はどういう人に勧めていいのかよくわかりません。ヒットするのかどうかもわかりません。デートで行ってもいいものなのかどうか…。まあ、血の気が多い彼女なら喜ぶでしょうな、30歳前後の。40歳以上の女性と行くと、その気になってセーラー服着られても大変なので、ここはやっぱり20代以下の女性を連れていくべきでしょう。少なくとも、チョン・ジヒョンよりは若くてピチピチ…あれ、ダメ?色気が足りない?ああ、そうですか…さてはすでにマニアックな世界に入ってませんか?じゃあ、そういう人と行きましょう。




少女は戦う。己の運命を断ち切るかのように、愛刀を振りかざす。流れる血しぶき、飛び散る肉片。斬っても斬っても、敵は現れる。斬らなきゃやられる、殺される。生きるために、誰かを守るために、戦いは続くのだ。


孤独な戦いを続ける人は、寡黙である。余計なことはしゃべらずに、黙々と自分のやるべき事をやる。ストイックに戦う姿は、美しい。張り詰めた緊張感が、無駄のない動きが、しなやかに敵を倒していく。そうだ、戦いは美しいのだ。戦う顔には、充実感がある。勝利と敗北のはざまで、戦士は何を思うのか。


男には男の、女には女の戦いがある。大人には大人の、子供には子供の戦いがある。職場にも、学校にも、家庭の中にも戦いがある。何故戦うのかがわかっていれば、戦い方が見えてくる。


だから、命ある限り戦え。苦しい時は、心の中で、三つ編みをセットし、セーラー服を装着せよ。赤い瞳がキラリと光れば、伝家の宝刀甦る。さあ、抜け!振り回せ!斬って斬って、斬りまくれ! …己の運命、たたっ斬れ!





【鑑賞メモ】

鑑賞日:5月30日 劇場:ワーナーマイカル新潟南 12:25の回 観客:約30人

カードメンバーズデイだったので、1000円。暑い日だったので、Tシャツ短パンのおっさんがやたら多かった。


【上映時間とワンポイント】

1時間31分。見終わった夜は、フルボディの赤ワインでキュウっとやりました。酔っ払って目が赤くなったかも。


【オススメ類似作品】


「BLOOD THE LAST VAMPIRE」 (2000年プロダクションI.G.)

監督:北久保弘之、声の出演:工藤夕貴。やっぱり、コレを見なきゃ始まらんでしょう。48分のアニメにかけた製作費は、何と4億5000万円。ちなみにプロデューサーの石川光久氏は、パンフ記事で本作を高評価しています。オタク要素は30%がよろしいそうで。…なるほど。


「ラブファイト」 (2008年東映)

監督:成島出、出演:林遣都。本作でパンチラ度に不満だったオヤジのみなさんは、この映画で白パンを堪能して下さい。北乃きいちゃんの戦う姿は、健全なお色気。いい汗の匂いが漂う、格闘青春映画です。6月24日にDVD発売予定。


「片腕マシンガール」 (2007年日活)

ネタ探で紹介したあの映画です。強い女子高生を見たい人は、コレを見るべし。ただし、ゲテ物映画ですので、覚悟して戦うべし。あ、もっとソフトなのがいい?では、薬師丸ひろ子の 「セーラー服と機関銃」 でも。


「稀人」 (2004年ホラー番長製作委員会)

監督:清水崇、原作:小中千昭、出演:塚本晋也。拾った女は…何と吸血鬼だった!夜な夜な女に自分の生き血を与える男を演じるのは、何と塚本晋也!世界の変態監督は、俳優としても一流の変態です。すげえ、変態って才能なんだ!


「喰霊零」 (2008年TVアニメ)

監督:あおきえい、原作:瀬川はじめ、声の出演:水原薫。タイトルは “がれいぜろ” と読みます。あくまでもキレイなアクションを見たい人には、これがオススメ。セーラー服に日本刀、といえば、最近ではコレでしょう。用意するおやつは、ポッキー。



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2009-05-24

ひぐらしのなく頃に 誓

テーマ:アニメ・特撮

水鉄砲の決着は、ナタと金属バットの戦いに。 …ああ、イライラして首が痒くなる!


人気ゲームの実写映画化第2弾。原作は、竜騎士07。監督・脚本は、及川中。音楽は、川井憲次。主題歌を歌うのは、島みやえい子。


出演は、前田公輝、松山愛里、飛鳥凛、あいか、小野恵令奈、大杉漣、川原亜矢子、滝沢涼子、田中幸太朗、三輪ひとみ、谷口賢志、渋谷正次、矢部美穂、大高洋夫。


さて、映画ですが、つかみどころのない作品に仕上がりました。よく言えば謎めいて幻想的。悪く言えばわざとらしくてユルい。ドタバタしながらも、どこかのんびりしている雰囲気が、きっと本作の長所なんでしょう。恐くもなんともないし、刺激も少ないけど、PG12なので小学生は保護者の同伴が必要です。


主要キャストは、前作とおんなじ。テキトーなハイテンションぶりは、苦笑の連続でした。しかしながら、本作のユルい空気を考えると、青くさい演技でちょうどいいんでしょう。これもまた、本作の謎の1つといったところでしょう。


主演は、前田公輝。演技力は相変わらずゼロに近いですが、青くさい役柄としてはセーフでしょう。本作では脇役になりますが、女4人に囲まれるおいしいポジションを存分に満喫している能天気ぶりは健在。この役は、あんまりうまい役者だとかえって暑苦しくなってしまうので、ある意味ちょうどいいのかも。


しかし、女の子4人は大いに問題ありだと思う。舞台は、昭和58年の田舎なので、都会的な美少女を起用しなくてもいいので、イナカくさい女としては、松山愛里と飛鳥凛はセーフかと。しかしながら、表情と動きがブサイク過ぎて、画面的に見苦しい。狂っていく女というのは、もっと妖艶であって欲しいし、友達を本気で心配する女も、もっと一途さが欲しい。やればいいんでしょ、的な投げやりな演技では、観客の心を掴めない。


まあ、唯一松山愛里のキャスティングに納得できる点があるとすれば、鉈を振り回す腕力がありそうなところか。アニメ版のレナは、華奢な腕でデカい鉈を振り回していたのが不自然だったので。そうか、オーディション選考の基準は、手首が異常に強い女であること、ですね。よしよし、一緒にキャンプに行ったら、彼女に薪割りをやらせよう。


小さい女の子2人を演じるのは、あいかと小野恵令奈。あいかは、巫女さんという設定なので、前作ではセリフもほとんどなく、寡黙な美少女という印象。しかし今回は、セリフを言う演技が増えたせいか、演技力のなさが露呈。お人形さん女優であることが証明されました。一方の小野恵令奈は、AKB48のアイドルがただゲスト出演しただけって感じ。大きい女2人よりは、小さい女2人の方がカワイイとは思いますが、キャラとして魅力がないことはおんなじ。 …お前ら、好きなだけ狂ってどうにでもなっちまえ!


脇役陣では、前作で刑事役を演じた杉本哲太が、大杉漣にチェンジ。彼はいい役者さんなんだけど、ちょっと普通のオヤジになっちゃった感じがしてアウトかなあ。その意味ではちょっと使い方がもったいないような気がします。


俺の唯一の楽しみは、前作に引き続いて川原亜矢子。今回もいいですなあ、彼女は。出番は少ないけど、強烈な印象。彼女の妖しい微笑みに、何とか金を払って見る価値がありました。何もしない三輪ひとみも、前作同様に笑えます。“福神漬け” のシーンはちょっと面白かった。


で、特筆すべきは、滝沢涼子でしょう。ほんのチョイ役でしたが、彼女は本作の雰囲気にバッチリ合う女優さんだと思います。こういう役者を起用する及川監督のセンスは素晴らしい。できれば今度は、夏川結衣とか、緒川たまきも出して欲しいなあ。爬虫類系の女優、大歓迎。


俺は、ゲームやってないし、アニメもちょっとしか見てないから、マニアックな視点で本作を語ることはできません。アニメの絵柄は個人的に好きじゃないけど、実写のブサイク少女よりはよっぽど魅力があると思います。妻と娘から見ろと言われているので、これからアニメ版を見て勉強し直してみようかと思います。(詳しい内容を知りたい人は、原作ファンのブログを探してみましょう)


これは、どんな映画ですか、と聞かれたら、高校の文化祭のお化け屋敷みたいな映画です、と答えましょう。本格的なものを目指しながらも、○○ゴッコという無邪気さが随所に感じられる。ホラー映画というよりは、イタズラ映画という表現がピッタリかも。特別すごいものを期待しなければ、それなりに楽しめるでしょう。




原作は、全部で8本のストーリーがあるそうな。その膨大な量を、かなりはしょって凝縮したら、きっとこんな風になるんでしょう。一応、原作に忠実に構成してあるそうですが、映画という枠で表現しようとすると、削ったり、設定変更したりということはよくある。


前作は “導入編” ということもあるので、ワケわかんないままに終了してOK。作品に興味と関心を持ってもらえれば、まあ成功かと。しかし、2作目のハードルは高くなる。「SAW」は、2作目が異常に盛り上がったことでシリーズ化に成功したいい例と言えるでしょう。


原作をよく知らない立場で映画を見ても、「ひぐらし」という物語が魅力的な素材であることは何となくわかる。魅力があるからこそ人気が出て、若者が熱中するはずなんだから。その謎を解くためにも、俺はこの物語と付き合っていく運命にあるのかも。


本来、この映画は見に行くのをやめようかと思っていたところでした。しかし、どういうわけか、平日の夜に用事ができてしまい、よく考えたら “ひぐらし” を上映している映画館の方向…しかも、もうすぐ上映終了…ううむ、これは、オヤシロ様の導きなんだろうか?


1作目は、主人公の少年が狂っていくところを、本人の視点で表現。今度は、ブサイクな少女が狂って行くところを、周りの友達の視点で表現。疑心暗鬼、仲間、裏切り、殺意、自暴自棄、暴走…狂っているのは村全体なのか?それとも自分自身なのか?映画が狂っているのか?観客が狂っているのか?


アニメ版は、ユルいキャラで導入しておいて、ストーリーが暴走していくにつれて、キャラが変貌していくのが魅力なのかなって思う。じゃあ、映画の魅力は?ブサイクなキャラで導入しておいて、トンデモなストーリーで見苦しい映像に変貌していく…。こんなにつまんないのかって疑問に思わせておいて、アニメを見させて、最終的にはゲームの世界に引きずり込んでいく…。うう、これがオヤシロ様の祟りなのか。


及川監督、ここまできたらまた次も作るしかないんじゃないでしょうか。3作目になったらもっと開き直って、今度こそ八代亜紀を登場させましょう。オヤシロ様の、正体見たり八代亜紀。お供え物は、ぬるめの燗と、あぶったイカでいい。明かりはぼんやりともりゃいい。しみじみ飲めば、しみじみわかる。オヤシロ様の、本当の真意が。


ねえあなた、首が痒くありませんか?何だかモゾモゾしませんか?大丈夫、気のせいですよ。虫なんていませんから。絆創膏を張ると、余計に痒くなりますよ…ウッヒッヒ。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:5月21日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 21:00の回 観客:4人

俺と、オタクの兄ちゃん2人組でスタート。途中で、遅れて入ってきたおっさんが1人。


【上映時間とワンポイント】

1時間48分。終了間際に、原作ファン激怒確実のシーンあり。オマケ映像もあり。…監督、この勢いで次も作っちゃいましょう!ひぐらしファンの女優たちよ、ノーギャラで出演する覚悟で集うべし!


【オススメ類似作品】


「ひぐらしのなく頃に」 (2008年オヤシロさまパートナーズ)

これから劇場に行く人は、前作を一応チェックしてからにしましょう。アニメもゲームもマンガもありますので、興味ある人は可能な限りオヤシロ様に近づきましょう!


「13日の金曜日」シリーズ

鉈といえばジェイソン。正しい振り下ろし方を勉強しましょう。




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2009-05-23

ウォーロード 男たちの誓い

テーマ:洋画

穴兄弟から義兄弟へ、巧みにスイッチ。 …こんなうしろめたい誓いはイヤだ!


“ウォーロード” だから “戦いの道” かと思ったんですが、どうやら違うみたい。“road” なら道ですが、よく見ると “lord”。意味は、“支配者、統治者”。原題は、“The Warlords 投名状” となっているので複数形。したがって、タイトルの意味は “戦いの指導者たち” ということでよろしいかと。


“投名状” とは、戦乱の中国で用いられた、忠誠を誓う証のこと。投名状を結んだ者は、互いに生死を託し助け合い、不幸も苦難も共に乗り越える。義兄弟を傷つけし者には必ずや死の制裁を、そして裏切りには天誅を下すという。 …おっそろしい誓いもあったもんですな。


監督は、ピーター・チャン。脚本は、スー・ラン。アクション監督は、チン・シウトン。出演は、ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武、シュー・ジンレイ、シ・チャオチー、グオ・シャオドン。PG12なので、小学生以下は保護者の同伴が必要です。(退屈で眠っちゃうかもしれんが)


さて、映画ですが、豪華キャストで展開する、史上空前のトンデモ映画に仕上がりました。すごいなあ、中国って。韓国映画のぶっ飛び方とは根本が違う。中国本国において興行収入№1を記録し、香港アカデミー賞を8部門受賞したそうな…すいません、感動できなくて。


清朝末期の時代。太平天国の乱において部隊が全滅し、たった1人生き残った男・パンは、行き倒れになったところをある女に助けられ、一夜を共にする。おお、これぞ運命の女…と思いきや、彼女は盗賊のリーダー・アルフの妻であった。腕を見込まれ仲間に加わったパンは、アルフ、ウーヤンと3人で義兄弟の誓いを交わし、従軍して動乱の時代を生き抜こうとする…。


本作は、実際にあった暗殺事件を映画化したもの。暗殺の実行犯は事件直後に逮捕されたが、殺害の動機を語らずに死刑になったために、謎が謎を呼ぶ事件となりました。伝説には尾ヒレがつきもの。どこまでが真実で、どこまでがフィクションか。(今回はパンフ買わなかったので、チラシと公式ホームページの記述を参考にしてあります)


主人公のパンを演じるのは、ジェット・リー。正義も悪も縦横無尽に演じられるアクション俳優として、役柄の幅は広い。本作では、野心あふれる軍人を熱演。知力・体力・精神力において、卓越した実力を発揮。アクションシーンはスゴかった。ただ、大声を出す時に声が少年みたいなのがちょっとハズカシかった。これって、トム・クルーズとおんなじですね。やっぱり彼は、寡黙な役の方がカッコいい。


盗賊のリーダー・アルフを演じるのは、アンディ・ラウ。やっぱり、彼はいい俳優だと思います。3人の中で、一番魅力ある人物でした。厳しい時代であればあるほど、彼のような男がいて欲しい。表情が豊かで、声もいい。女の扱いが下手なところがまたいい。男として俺は、こういう男を尊敬します。


アルフに忠誠をつくすウーヤンを演じるのは、金城武。ソフトな二枚目役が多い彼ですが、本作では感情をむき出しにして絶叫するなど、熱演が光ります。ジェットとアンディという濃ゆいキャラに挟まれながらも、いいバランスを取っているポジション。アルフとの信頼関係があるからこそ、苦悩する男の気持ち。


“魔性の女” を演じるのは、シュー・ジンレイ。「レッドクリフ」 のリン・チーリンが美人過ぎたせいか、リアルに普通の女。奪い合うほどでもないような気がしますが、極限状況にあって、他に比較するような対象がいないと、まあいろいろあるんでしょう。中国では、この手のタイプが男心をくすぐるんでしょうか。


この映画は、どういう映画ですが、と聞かれたら、不倫映画です、と答えます。人のカミさんにムラムラしながら戦い続ける男と、寝取られたことに気づかない男と、その間で苦悩する男。その屈折した関係が戦いの原動力になり、群がる強者を叩きのめしていく。ダイナミックな戦いに興奮しながらも、観客としての俺は、そっちの行方の方が気になってしまいました。だからこれ、デートには向かないかもしれませんねえ。



恋愛というものは、人が生きていく上でどうしても経験してしまうもの。なくても生きていけるけど、あった方が生きる力になる。でも、取り扱いを間違うと、取り返しのつかないことにもなる危険性があるのでご注意。何しろ、相手がいることだから、自分1人の問題ですまないのだ。


一方的な恋愛なら、相手にとっては迷惑。合意の上で両思いならば、お互いの努力で何とかできる。しかし、一方だけ本気で、もう一方は軽い気持ちだと始末が悪い。本作の2人は、気持ちが微妙にズレていくところがスリリングであり、やれやれしょうがないなあって感じ。まあ、お好きにどうぞ。


ファミレスのメニューで、“レディースセット”っていうのがあるでしょ。これは、色んな料理を少しづつ食べたいっていう女性の願望をうまく考えたメニューであると思うんです。これもいいな、あれもいいな、どうしようかなっていうアレですね。人が食べている物が気になって、それ、少しちょうだいって言うアレですね。


本作に登場する女は、命を助けてもらった男に恩義を感じて妻になった。しかし、別の男と出会うことによって、違う感情が生まれた。助けてくれた男と、助けた男。この構造は面白い。できれば彼女の心情をもっと掘り下げて表現してくれた方が、スッキリした映画になったでしょうが、そこは秘め事。あえて言葉を交わさずに、アイコンタクトで無言の会話をする演出は興味深かった。


男は単純で、面倒くさい。女は複雑で、面倒くさい。お互いにないものを持っているからこそ惹かれあい、そして反発し合う。相手を思うあまり、時には傷つけてしまうことも。でも…愛さずにいられない。そして、戦わずにいられない。そして、戦いの功績により、権力という魔物が見え隠れしていく…。


映画は、矛盾した心を突き動かすように、ダイナミックに展開。戦いの道の向こうに、答えはあるのか。恋の行方は?友情の結末は?戦いの決着は?男の意地を貫いて、広大な台地に砂煙が舞う!


秘め事にしたからこそ、義兄弟の誓いが生まれた。それもまたある意味、人間としての絆と言えるのかもしれない。運命の戦いに向かって、モヤモヤエネルギーを解き放て!ムラムラパワーを叩きつけろ!金も女も権力も、己の力で奪い取れ!生き残るためなら、人間は何だってやるのだ!


不倫で初恋。…ああ、何てエロい関係。どうにもならない情欲を抱えながら、男は戦い続ける。揺れ動く心をもてあましながら、女は男を待つ。…うっふっふ、どの男が生き残るかしら、それとも…?




【鑑賞メモ】

鑑賞日:5月18日 劇場:ワーナーマイカル新潟 21:05の回 観客:約10人

「レッドクリフⅡ」同様、YD君と2人で行きました。ふたりデイで1000円。


【上映時間とワンポイント】

1時間53分。本作は、2007年の映画。「レッドクリフ」がヒットしたおかげで、慌てて公開されたんでしょうか。ちなみに、アンディ・ラウ主演の「三国志」も、まもなくこの劇場で公開されるそうです。うーむ、この映画でスッキリしなかったから、そっちも見なきゃならんか。


【オススメ類似作品】


「モンゴル」 (2008年ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル合作)

監督・脚本:セルゲイ・ボドロフ、出演:浅野忠信。本作を見て真っ先に思い出したのはコレです。チンギス・ハーンの妻を演じたクーラン・チュランが、とても印象的。敵に捕まって辱めを受けても、夫が助けにくるのを待っている女。夫が苦しい時こそ寄り添う女。運命に翻弄されながらも、2人の絆は微動だにしない。誇り高い人間の、強い意志に心を打たれました。


「セブンソード」 (2005年中国)

監督:ツイ・ハーク、原作:リャン・ユーシェン、主演:レオン・ライ。清朝時代における、伝説の7人の剣士の物語。川井憲次のカッコいい音楽をバックに、ドニー・イェンの剣さばきが光る。徹底したハードボイルド演出が際立つ、骨太の1本。


「ヘブン・アンド・アース」 (2003年中国)

監督・脚本:フー・ピン、出演:チャン・ウェン。敵同士でありながら、一緒に旅を続ける男たちの物語。中国語で堂々と演じた中井貴一の熱演が光る1本。中国人のカッコよさと、日本人のカッコよさの違いを鑑賞しましょう。





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2009-05-17

天使と悪魔

テーマ:洋画

怪獣ラングドン、バチカンで大暴れ。 …血は流れるわ、美術品は破壊されるわ、もう大変!


謎のチンコ映画 「ダヴィンチ・コード」 の続編が公開。といっても、物語の続きではなく、ラングドン教授シリーズの第2弾。前回はルーブル美術館が舞台でしたが、今回はローマ。モナリザが天使の微笑みなら、ガリレオは悪魔のささやきか?


原題は、「Angels&Demons」。“angel” は “天使”、“Demon” は “悪魔” だから、そのまんまでOKですね。悪魔を表す言葉としては、他に “devil” もあります。(ちなみに “satan” は聖書に出てくる固有名詞) 広辞苑の説明では、“天使” は “やさしく清らかな存在”、 “悪魔” は “悪及び不義の擬人的表現” とい表現で説明されています。


このタイトルから想像するのは、誘惑のイメージ。欲望のままに行動するか、自制するかで悩む人間の心。表記は複数形になっているので、天使と悪魔がウジャウジャ…うひゃあ。


原作は、ダン・ブラウンの同名小説。今回も製作総指揮を担当して気合い充分。ラングドン教授シリーズの第3弾「ザ・ロスト・シンボル」は、9月に北米で発売予定だそうな。監督は、前作に引き続いてロン・ハワード。


出演は、トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ニコライ・リー・コス、アーミン・ミューラー・スタール。


さて、映画ですが、ドタバタした宗教コメディといった作品に仕上がりました。これはもう、笑うしかないでしょう。トンデモな犯罪に立ち向かうのは、トンデモなラングドン教授の推理。うーむ、まさに “目には目を” ですな。まるで本人が仕組んだかのような都合のいい展開に、爆笑の連続でした。


ローマ教皇が死去したことにより、バチカン市国では、新しい教皇を選出するコンクラーベ(根くらべと覚えましょう)の儀式の準備が進んでいた。しかし、イルミナティという秘密結社が妨害し、4人の枢機卿が誘拐されてしまう。1時間ごとに1人ずつ処刑し、最後には新型時限爆弾が爆発するという。事態を重く見たバチカンは、ラングドン教授に捜査協力を依頼する。…出番ですぜ、おっさん!


主演は、トム・ハンクス。苦悩する男を演じさせたら、右に出る者はいません。前作では、光るチンコ死体を前に、驚愕の表情をしていたのが爆笑でした。今回も、仕事と個人的趣味を混同した、オレ様捜査ぶりが笑えます。奴の背後には、きっと天使と悪魔がウジャウジャ取り憑いているに違いない!


ヒロイン(たぶん)は、イスラエル出身のアイェレット・ゾラー。彼女が演じるのは、素粒子物理学者。映画の雰囲気にうまく溶け込んでいますが、存在感がちょっと薄いかなあ。それというのも、ラングドン教授が1人ではしゃぎすぎているせいでしょう。クライマックスでの彼女のセリフを聞いた時は、ズッコケてひっくり返りそうになりました。…さんざん引っ張っといて、それかい!


スイス海兵隊の隊長を演じるのは、スウェーデン出身のステラン・スカルスガルド。このおっちゃんは、声がごっついのが魅力です。惚れ惚れするような悪魔声。…このオヤジ、絶対怪しい!


警部を演じるのは、地元イタリア・ローマ出身のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。ラングドン教授を最初にお迎えするのは彼です。小柄ですが、四角い顔とヒゲ面がちょっとシブくて、銃火器が似合いそうな男。ちょっと面白そうな俳優ですね。


前教皇の侍徒を演じるのは、スコットランド出身のユアン・マクレガー。彼がこういう “正装” をしていると、「スター・ウォーズ」のオビワン・ケノービを想像してしまいますね。襲われそうになる場面では、思わずライトセーバーをぶにょーんって抜いて欲しくなりました。…そうそう、光るチンコセーバーで、先っちょからトリモチが…ってやらねーよ!


枢機卿の一番偉い人を演じるのは、ドイツ出身のアーミン・ミューラー・スタール。うわー、このジジイも怪しすぎる。静かにボソボソ話す様子も、微妙な表情も、何だかすっげえ悪そう。いかにも重鎮で、いかにも何か企んでいそうで、ある意味騙されやすそうでもある。絶妙なキャスティングですな。


本作は、宗教や科学の難しいことがわからなくても、土曜ワイド劇場を見るつもりでお気軽にご覧下さい。イメージとしては、「ラングドン教授は見た!秘密結社の野望と禁断の世界 ~歴史ロマンは甘い匂い~」 ってな感じでいきましょう。伝統ある宗教を冒涜するといったような、グレードの高い野望は感じられませんから、ここは一つ、広い心で笑い飛ばしておきましょう。




宗教と科学は、昔から対立する関係にありながらも、双方に利益をもたらしてきました。だから、敵対関係ではなく、ライバル関係のようなものではないかと思うんです。癒着した仲良しの関係よりも、刺激があっていい。お互いの長所を認め合いながらも、自分たちのスタイルは崩さない。それで発展してきたのもまた事実。


本作で登場する古文書は、イタリアの物理学者・ガリレオ・ガリレイの著書。彼が唱えた地動説は、ローマ・カトリック教会からしてみれば異端。裁判で有罪になったガリレオは、地動説を捨てるように誓わされることによって、死刑ではなく終身刑になったそうです。(パンフ記事より)


キリスト教の教典である聖書一つ取ってみても、旧約と新約があったり、外伝があったり番外編があったりで、解釈も様々。その数だけ宗派が存在し、その中にも派閥というものがあるから、信者の数だけ信仰のスタイルが存在すると言っていいかも。神様も、面倒くさい書物をお与えになったもんですね。


宗教を扱った映画は、とかくガチガチに固い作品になりやすい傾向があるんですが、本作のぶっ飛び方は特筆に値します。気難しい空気をことごとくブチ壊していく無邪気なスタイルは、まさにアメリカ映画。相手が大切にしているものに敬意を払う心さえおろそかにしなければ、多少いじくったって問題ないでしょう。映画でイメージが壊されるほど、伝統宗教はヤワじゃありませんから。


そういうわけなので、本作は楽しんで見るのが正しい。この映画がきっかけとなって、宗教や伝統文化や美術品に興味が出たら、魂の赴くままに心の旅をしてみればいい。その入り口としての役目が果たせれば、映画を作った意味もあるってもんでしょう。




ロマンには、遊び心が不可欠である。探究心というものは、気持ちがいいものなのだ。ラングドン教授が出現すると、血は流れ、銃弾は飛び交い、美術品は破壊され、街が火の海になる。まさに、怪獣・ラングドン。彼が去った後は、ペンペン草1本残らない。恐るべし、怪獣ラングドン。謎を解きたい、見たい、知りたいという欲望が、彼の目を血走らせる!…うおおおお、俺のジャマをするな!俺はラングドンだぞ、どけどけこの野郎!


世の中の、甘い汁を吸っている悪徳幹部たちよ。ウカウカしてる場合じゃないぞ。次にラングドンが襲うのは、貴様たちかもしれないからな。宗教界のブラックリストのトップに君臨する男、その名はラングドン。彼が近づくと、天使と悪魔がウジャウジャと移動するのだ!燃え上がれ、ブラック・ダーク・スピリッツ!


デビルイヤーは地獄耳、デビルノーズは匂いをクンクン、デビルハンドで破壊しまくり、デビルチンコで女泣かす!悪魔の力身に付けた、欲望怪人ラングドン!歴史ロマンは血の香り、命なんか惜しくねえ!暗号解読まかせとけ、全部まるっとお見通しだ!邪魔する奴らは、悪魔の洗礼を受けやがれ!


処刑する度に、増えていく黒い翼。見える人には見える、怪鳥ラングドン!人を欺く度に、分かれていく舌。見える人には見える、大蛇ラングドン!閃く度に閃光を放ち、全身は総毛立つ。見える人には見える、怪竜ラングドン!命を喰らう度に、伸びていく牙。見える人には見える、怪獣ラングドン!


そして、本作にもチンコネタは登場…え、お前チンコばっかりじゃねえかって?はいはい、どうせチンコブロガーですから。去勢された男たちの怨念は肥大化し、ついに陰茎怪獣ダンコンが出現!怪獣ラングドンと一騎打ち!チンコソードとチンコビームが炸裂!…もう、誰にも奴らを止められない!(…もう、誰も筆者のアホな妄想を止められない!)


行け行け、ぼくらのラングドン!悪い世の中をぶっ壊せ!…邪悪な世界を焼き払え! (註:映画に怪獣は登場しません)




【鑑賞メモ】

鑑賞日:5月16日 劇場:ワーナーマイカル県央 15:30の回 観客:約20人

スナックBLに新しく入ったJ子さんのメルアドが間違っていたので、謎を解いてから劇場に入りました。ちゃんと届いてよかったね。今夜は行かないけど。金ないし、俺は映画で忙しいのだ。


【上映時間とワンポイント】

2時間18分。原作は上中下巻に分かれている長編であることを考えると、いっぱい凝縮したんですね。じっくりやれば、もっとマトモな映画になったのかな?


【オススメ類似作品】


「ダヴィンチ・コード」 (2006年アメリカ)

監督:ロン・ハワード、原作・ダンブラウン、出演:トム・ハンクス。やっぱり、コレを見なけりゃ始まらんでしょう…と思ったら、TVで放映してたらしいですね。死体オヤジの光るチンコの謎を知りたくて見に行ったんですが、最後までわかりませんでした。ブログ記事もあるので、気が向いたら探してみてね。(年末ランキングでは、ネタバレ記事もあります)


「椿三十郎」 (1962年東宝)

監督:黒澤明、原作:山本周五郎、出演;三船敏郎。本作では、コンクラーベの結果が白い煙か黒い煙かで国民に知らされました。この映画では、椿の花の色が白か赤かで仲間にメッセージを伝えます。織田裕二版ではカラーでしたが、黒澤番ではモノクロなので、白か黒かで判別します。…白黒つけようぜ、ゼブラーマン!


「ヒルコ 妖怪ハンター」 (1990年SEDIC)

監督:塚本晋也、原作:諸星大二郎、出演:沢田研二。古事記の好きな考古学者が、妖怪ヒルコに挑むドタバタコメディ・ホラー。ジュリーのマヌケぶりが笑えます。でも、ヒルコの特撮は絶品でした。やっぱり、バケモンが登場した方が盛り上がるよなあ。



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2009-05-15

GOEMON

テーマ:アニメ・特撮

華麗に綺麗に、しなやかに。 しぶとくズルく、したたかに。 ゴエモン、何もん?…男だもん!


“GOEMON” とは、天下の大泥棒・石川五右衛門のこと。監督・原案・製作・脚本・撮影監督・編集・出演は、紀里谷和明。「CASSHERN」から5年を経て、2本目の “やりたい放題映画” が完成。プロデューサーは、一瀬隆重。主題歌プロデュースは、YOSHIKI。


出演は、江口洋介、大沢たかお、広末涼子、中村橋之助、奥田瑛二、伊武雅刀、寺島進、平幹二郎、ゴリ、要潤、玉山鉄二、チェ・ホンマン、佐藤江梨子、戸田恵梨香、鶴田真由、りょう、藤澤恵麻、佐田真由美、深澤嵐、福田麻由子、広田亮平、田辺季正、佐藤健、蛭子能収、六平直政、小日向文世、ウド鈴木、そして、紀里谷監督ご本人。


さて、映画ですが、ビジュアル的に面白い作品に仕上がりました。内容もアクションもぶっ飛んでいますが、暗い世相を吹き飛ばすには、これくらいやってくれた方がかえって気持ちがいい。わかりやすいストーリーなので、余計なことは考えずに、ひたすら映像を楽しみましょう。日常をしばし離れて、いざ幻想の世界へ。


時は安土桃山時代。織田信長を暗殺した明智光秀を討伐した豊臣秀吉は、その功績を持って信長の後を継ぎ、豊臣政権を確立。世は火種を残しつつも、一時の平和を謳歌していた。しかしながら、格差社会は広がり、景気は悪化して、民衆の生活は一向に楽にならない。そこへ彗星のごとく現れたのが、天下の大泥棒・石川五右衛門であった。


ある夜、五右衛門が紀伊国屋文左衛門邸に忍び込んだところ、財宝の中に南蛮製の青い箱を見つける。中身が空であったために気にも留めなかった五右衛門であったが、実はこれが、血で血を洗う抗争のきっかけとなるのであった…。


主人公の五右衛門を演じるのは、江口洋介。精悍で妖しいポスターの写真は、思わず「銭ゲバ」かと思ってしまいましたが、もともとがいい男なので、ビジュアル的にはピッタリでしょう。演技はともかく、本作の主演として申し分ないと思います。41歳という年齢も、ちょうどいいかと。


ヒロインである茶々を演じるのは、広末涼子。出番が少なく存在感も薄いので、演技力のなさは、さほど気になりませんでした。「おくりびと」の演技もヒヤヒヤでしたが、本作はセリフもあまり少ないから、問題ないでしょう。正直言って、主役の2人には期待していなかったので、まあこんなもんかと。


しかし、茶々の少女時代を演じた福田麻由子は絶品。彼女の演技だけで、お金を払って見る価値が充分にありました。もっと長く見たかったけど、短い場面であるだけに、かえって印象に残りました。いたいけな美少女ぶりは、問答無用で守ってあげたくなってしまうなあ。画面が切り替わって、再びヒロスエが登場したら、何だかため息が出てしまいました。うーむ…彼女の身に何かあったんでしょうか?


ヒロスエさんは美人ではあるけれど、役者としての実力はかなり疑問。演技力のバランスを考えたら、駆け出しの子役で充分だったようにも思えますが、いかがなもんでしょう?形だけの人気女優さんは、くれぐれもご用心を。(広末涼子は、俺的には柴崎コウ、伊藤美咲、沢尻エリカ、葉月里緒奈といったグループに入ります)


五右衛門のライバル・霧隠才蔵を演じるのは、大沢たかお。ブルーのカラーコンタクトがなかなか妖しくて面白い。本作に出演した俳優の中では、彼が一番カッコよかったと思います。主役を立てながらも、独特のオーラを放つ男。「ラブファイト」のプロボクサーもよかったけど、本作でも男を上げました。だから、「ミッドナイト・イーグル」のことはもう忘れてあげましょう。(まだ言うか)


織田信長を演じるのは、中村橋之助。ギラギラしたイメージが強いノブナガを、甘いマスクで気品たっぷりに演じていて、とても新鮮な感じがしました。静かな物腰は、王者の風格。器の大きさというか、懐の広さというか、思わず従っていきたくなるような説得力がありました。本作の中では、一番深いキャラでした。


徳川家康を演じるのは、伊武雅刀。彼の役者としてのキャラは、ストイックなワル。計算高く、用心深い男のイメージ。本作のノブナガとヒデヨシのキャラから考えれば、ちょうどいいバランスかと。三番手というポジションは、先輩の2人を総合した力を持つ。ある意味、最強のキャラになる可能性を秘めている。彼の雰囲気はまさにピッタリと言えヤス。登場した瞬間に、これは面白い映画になると直感しました。


特筆すべきはやはり」、豊臣秀吉を演じた奥田瑛二でしょう。ドロドロした薄気味悪さが最高でした。顔をくっつけるようにして話す場面は、何だかドキドキしました。殺気と無邪気さが入り乱れた、狂気の男を熱演。天下統一を果たす男というのは、これくらいのオーラを放っているものなのかも。


奥田瑛二と紀里谷監督は、10年前からの知り合いで、本作で一肌脱いでくれたそうな。彼をヒデヨシにキャスティングできたことが、この映画が成功する大きな要素になったことは間違いないでしょう。それから、企画段階から5年が経過して完成した時点で、世の中はますます格差社会になってしまった。まさに、タイムリーな公開となりました。


で、そのヒデヨシにイジメられる石田三成を演じるのは、イケメン俳優・要潤。彼がまたいいんだなあ。イライラキャラを、楽しそうに演じていました。「CASSHERN」同様、悪役としての演技力を着実に身に付けつつあるようです。仮面ライダー出身のイケメン俳優としては、オダギリジョーよりずっと面白いと思います。


ヒデヨシ様は、ヒロスエ茶々を我が物にしようと企みますが、その盾になってくれるのが千利休。演じるのは、ベテラン・平幹二郎。うーむ、ロン毛の利休はどうかと思いますが、圧倒的な存在感で納得させられてしまいました。やっぱり、一流の役者って、不思議な力があるもんです。意外性の妙、という世界でしょうか。そう考えると、服部半蔵役の寺島進も、何だか貫禄があってそれなりにカッコよかったなあ。


とにかくこの映画、役者の使い方が面白い。主役がもし濃いキャラクターだったら、相当暑苦しい映画になったかもしれません。主役の2人が薄っぺらな分だけ、妙にバランスが取れた感じがします。だから、こんなにキワモノ俳優がウジャウジャ出演しても、それぞれに見せ場と存在感があるのかもしれない。これもまた、紀里谷監督の才能でしょうか。


この映画はどんな映画ですが、と聞かれたら、楽しい映画です、と答えましょう。一般の人は主役の2人を見て感動してもらえばいいし、マニアックな人は映像美を楽しみましょう。ただし、頭のカタい人は、ストーリー展開や時代考証に怒りや不満を感じるかもしれないので、場合によっては遠慮した方がいいかも。柔軟な発想のできる人は、大胆なアレンジを笑い飛ばしましょう。




本作の見どころは、何といっても映像美術にあります。ブレードランナーなオープニングはちょっとゾクゾク。衣装デザインを担当したのは、オーストラリア出身のヴォーン・アレキサンダーとティナ・カリバスの2人。和と洋をミックスしたような独自スタイルは、「スター・ウォーズエピソード1」よりある意味魅力的かも。


パンフ記事によると、紀里谷監督は、本作の衣装や美術について、安土桃山時代に存在しない素材は使わないという方針でガイドラインを引いたそうです。斬新で派手な映像でありながらも、細かいこだわりを貫いた姿勢はスバラシイ。彼の、映画にかける情熱がそうさせるのでしょう。刺激的なビジュアルでした。


それから、やっぱり戦闘シーン。「CASSHERN」よりも3倍くらい迫力がありました。ほとんどギャグの世界ですが、「300」よりもこっちの方が絶対面白いと思います。やっぱりルパンも入っているのか、“斬鉄剣”の切れ味も抜群。人間スパスパ、柱もスパスパ。「レッドクリフ」見た後だと余計に笑えます。跳躍力もケタ違いで、スパイダーマンよりスゴかった。いいじゃん、メイドインジャパン・ゴエモン。盗っ人サムライ・ゴエモン!


そして、何といっても俺のイチオシは、先ほどもお話した、五右衛門と茶々の思春期の頃の回想シーン。孤独と悪夢に怯える少女を、傍らで守り続ける男・ゴエモン。さわやかにストイック。本作の中で一番美しい場面であると同時に、ゴエモンの心情を理解する上でも重要な場面。デートで見に行ったカップルは、ここで手を握っちゃいましょう。




石川五右衛門という人物は、浄瑠璃や歌舞伎の演題としても度々登場しました。豊臣政権が、圧制や朝鮮出兵の失敗で嫌われていたこともあり、権力者に立ち向かう姿が庶民の心をとらえた。百地三太夫について伊賀流の忍術を学んだという俗説もあり、盗賊でありながらもヒーロー的存在として、ますます“伝説の男”になっていったようです。(参考:Wikipedia)


伝説には、尾ヒレがつきもの。実際の人物を正確に描写することは不可能なんだし、もともと謎の多い男なんだから、思いっきりやっちゃった方が盛り上がるってもんでしょう。彼がどういうヒーローであるかは、劇場で確認して下さい。


日本という国は、不思議で面白い。日本人として日本に住んでいても、それを感じることは多い。外国の文化を進んで取り入れて加工し、自国の文化にしてしまう。単なるモノマネやニセ物ではなく、新しいスタイルを確立。本作の要素も、そういう部分を強く感じます。さすがは、技術大国・ニッポン。これは素直に誇っていい長所であると思います。


西洋の文化を取り入れても、チョンマゲが出てこなくても、これは時代劇。男同士が対峙すれば、格の違いで大物かどうかわかるのだ。観客も、心にチョンマゲを結って劇場に入りましょう。(なんのこっちゃ)


才能と運と、人脈と経済力。そして、いいものを作りたいという情熱があればこそ実現した、夢のような映画。紀里谷監督は、今後の日本映画界でも、きっと重要な役割を果たしていくことでしょう。観客としては、頼もしい限りです。こういう男がいた方が、映画の世界が面白くなる。演出の甘さはあるけれど、それもまた彼の長所であり、日本人の長所でもあるんだと思う。それでいい。素直で正直な心は、人類の宝なのだ。


よかれと思ってしたことが、かえって相手に迷惑をかけてしまうことがある。しかし、その志が正しければ、ちゃんと伝わるものである。本作の男たちは、そういう意味で魅力的である。男は、損得を超えたところで動く生き物。理屈ではなく、本能で行動するからこそ面白いのだ。


ゴエモンという男は、端から見ていると理解できない部分がある。だけど、映画を見ながら彼に付き合っていると、何となくわかってくる。奴なら、きっとこうするんじゃないかって思えてくる。最後の彼の行動は、映画そのものは何も説明しない。でも、わかるのだ。男として理解できるのだ。そういうものなのかもしれない。こういう男たちがいたからこそ、厳しい世の中を今まで生き抜いて来れたのだ。そういう気がするんです。


泥棒は、盗むのが商売。忍びは、暗殺が商売。侍は、命を捨てて斬り合うのが商売。ゴエモンが目指したものは、一体何か。映画を見て、一緒に考えましょう。男の生き方は、男の背中を見て学ぶべし。誰も教えてくれないし、教えられないものだから。


ゴエモンに学べ。サイゾウに学べ。ノブナガに、ヒデヨシに、イエヤスに学べ。窮地に立たされた男たちは、知恵と勇気で立ち向かう。その遺伝子が、DNAが、俺たちの中にもちゃんと存在しているのだ。迷った時は、心の声に従え。己の心で感じ、自らの手で掴み取るしかない。…カッコいい生き方こそは、最高に気持ちいいのだ!






【鑑賞メモ】

鑑賞日:5月11日 劇場:ワーナーマイカル県央 20:30の回 観客:約20人

YD君と2人で行きました。いつも送り迎えありがとうございます。


【上映時間とワンポイント】

2時間8分。タイトルバックの直後に、妖艶なフトモモダンサーが登場します。オヤジのみなさんは、このシーンを見逃すなかれ。…おお、絶景かな!


【オススメ類似作品】


「梟の城」 (1999年東宝)

監督:篠田正浩、原作:司馬遼太郎、出演:中井貴一。本作を見て、真っ先に思い出したのはコレです。オチもラストも爆笑でした。さんざん引っ張っておいて、それかい!時代劇が下火になっていた頃の公開だっただけに、新鮮に感じられました。本作でチョイ役出演だった鶴田真由が、女忍者として登場しています。ちなみに、城はCGだったそうな。


「REDSHADOW赤影」 (2001年東映)

監督:中野裕之、原作:横山光輝、出演:安藤政信。生身のアクションとしては、かなりのレベルであったと記憶しています。「CASSHERN」でヒロインを演じた麻生久美子が、女忍者として登場。網タイツがとってもセクシーでした。「仮面の忍者赤影」なのに、仮面かぶってないところが笑えました。チョンマゲの出てこない本作と、ある意味共通項か。ニンジャは、心に仮面ですね。(なんのこっちゃ)


「ロミオ&ジュリエット」 (1996年アメリカ)

監督:バズ・ラーマン、出演:レオナルド・ディカプリオ。シェイクスピアの名作を、現代に置き換えて大胆にアレンジ。斬新過ぎて、ムチャクチャな映画になっちゃいました。イカレポンチばっかり出てくる中で、唯一マトモに見えたのが、ヒロインのクレア・デインズでした。本作の福田麻由子を見て、この映画を思い出しました。





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2009-05-06

ネタ探GWお父さんスペシャル ~R18オヤジ限定・エロティック映画編~

テーマ:ネタバレDVD探検隊

お父さん方、GWの家族サービス大変お疲れ様でした。ささやかではございますが、慰労企画として今回も少しオトナの世界を書かせていただきます。(一部の読者に大ウケらしいので)


本格的なエロは得意じゃないので、ここで紹介するのは、あくまでもソフトエロ。ほんのりとお楽しみいただけたら幸いです。女性のみなさんは、目をつぶってご遠慮下さるよう、自主規制をお願いします。ガキは早いとこ寝かせましょう。めったに読めない、桑畑渾身の2本立て。…では、いざ探検!



「アンアフェア 婦人警官の出番、再び!」 (2007年シネマファスト)


あきらかに「アンフェア」(あんこ祭りじゃないよ…ってまだ言うか!)の便乗映画。タイトルからして2作目らしいけど、レンタル屋にこれしかなかったのでとりあえず借りてみました。


主人公は、婦人警官桜井美咲。演じるのは、AV出身の鈴木杏里。23歳にしては少し老けて見えるけど、それは気のせいか。スレンダーなボディに巨乳ですが、色がやや黒いので、お茶くみの婦人警官というよりは、交通安全課の方が説得力あるかもなあ。


六本木の高級クラブに勤める女性が、死体となって発見される。容疑者の男がすぐに逮捕されたが、容疑を否認。彼の妹がミサキに懇願する。 『…お願い、お兄ちゃんを助けて!』


ミサキの仕事は、お茶くみとコピーだけの閑職であるが、プライベートで独自な捜査をするという一面を持つらしい。それって 「時効警察」 も入ってる? 『…あたし、ただのお茶くみなんですけど…。』 戸惑いながらも事件の真相に興味を持ったミサキは、極秘に捜査を開始するのであった。


被害者と同棲していた男に協力を求め、ケータイの着信履歴や遺留品から核心に迫っていくミサキ。行きつけのお店は、どう見ても普通の家の台所なんだけど、そこを “店” と言ってしまうところがスゴい。この辺は、製作者の心臓の強さがうかがえます。低予算で安っぽい脚本ですが、この手のものに多くを求めちゃイカンでしょう。


彼女は、カゼを引いたことを利用し、休暇をもらう。ゴホゴホしながら、被害者の彼氏と一緒に行動。勤務中はメガネをかけて髪をまとめているが、プライベート捜査の時はメガネを外してロングヘアースタイルに。これが彼女の戦闘スタイルといったところか。被害者が残したコインロッカーのキーを手がかりに、六本木中のコインロッカーを捜索。発見した中身は、何と覚醒剤だった。(たぶん)


『…ああ、また熱が上がってきたわ。』 ミサキちゃんは発熱すると欲情するらしく、見舞いに来た同僚とさっそくヤッてしまいます。どうやら彼とは、セックスフレンドらしい。おかゆを作ってあげた報酬にヤラセてもらえる関係もスゴい。彼女が裏で捜査をしているなんて、微塵も疑わない、実に都合のいい男です。


ヤクを店のマスターに預け、薬物の入手経路を探る。浮かんできた人物は、大学教授だった。ネットを利用して学生たちに売人をさせ、悪どく儲けていたらしい。大学で聞き込みをして、居場所を突き止めて踏み込んだら、彼はすでに死亡していた。クスリを飲んで自殺か。もしくは偽装か。


しかしまあ、エロがあんまりありませんなあ。時々思い出したように濡れ場がありますが、大抵1~2分で終了。後は、シャワーシーンが1回のみ。しかし何というか、色気もへったくれもないですなあ。何だか、面倒くさそうにカラダ洗ってます。人を楽しませようとかいう姿勢は全くない。…あ、そういうそっけなさも 「アンフェア」 の篠原涼子キャラのパクリか?うーん、うまい逃げ道だこと。


この調子では、エロが目的で借りたオヤジは、ヌキどころもなくイライラするでしょうなあ。脚フェチの人は、制服姿に興奮するかもしれないけど、これではちょっとイカンでしょう。ストーリーが悪いのか、彼女の演技の問題なのか。まあ、どっちもでしょうね。これは、ハズレとあきらめましょう。


教授が死んだことにより、捜査は暗礁に乗り上げたかに見えたが、またすぐに次の容疑者が浮かぶ。今度は、警部だそうな。開始してからすでに1時間が経とうとしているので、たぶんコイツが犯人ですな。時間もないから、早くタイホしちゃいましょう。


ミサキちゃんは、警部のケータイに直接かける。『…あたし、あなたに殺されたユキエです。』 被害者のケータイには、警部の番号があったらしい。うろたえる警部。『…会って取引がしたいの。』


待ち合わせ場所に現れる警部。ネクタイに野球帽は思いっきり怪しいだろうが(笑)。 『…ベンチに座っている男に渡して。』 仕方なく警部は男のもとへ行き、金の入った封筒を渡す。その瞬間、張り込んでいた刑事たちに御用となった。男が渡した封筒の中身は、何とロリコンのエロDVD。 『…あれ、警部、こんなところで何してんですか?』 『…違う!俺はこんなもの買ってない!』 『…まあ、いいから、署に行きましょう。』


『…後は警察に任せて。彼もすぐにボロを出すわ。』 警部の取調べ中に、匿名で通報があり、大量の覚醒剤が発見された。『…マスター、ありがとう。なかなかいいとこあるじゃない。』 『…ふざけんな、俺が紹介した裏ビデオ屋を、お前使い捨てにしただろ!』 『…あれえ、そうだっけ?』


被害者の彼氏は、今日が誕生日だった。彼女から花とメッセージが届く。『…おめでとう。悪いお客と手を切って、クラブもやめるから、新しい生活しようと思うんだ、あなたと2人で。』 泣き崩れる彼氏。まあねえ、他の男にもおんなじメッセージ出してるかもしれないしねえ。お店の女の子なんだから、その辺は割り切って新しい恋を探した方がいいぜ、兄ちゃん。


ミサキちゃんは、依頼人からお礼を言われる。『…本当にありがとうございました。』 『…お兄さんは元気?』 『…はい、田舎に帰りました。あなたに感謝しています。都会で何か困ったことがあったら、ミサキさんに相談するといいってみんなに言います。』 『…ええっ?』


困り顔をしながらも、まんざらでないミサキちゃんでありました…チャンチャン。…ようし、次いってみよう!





「おっぱいチャンバラ」 (2008年エースデュース)


これは、まちがいなくエロでしょう。綾瀬はるかの 「ICHI」 と 「おっぱいバレー」 を足したような便乗映画でしょうか?気になったのでレンタル。さて、その中身は?


舞台は現代。主人公リリは、20歳の誕生日に祖母から、佐山破心流の極意を伝授される。和室の部屋で、娘の前に木箱を置き、『…これは、あなたが窮地に立たされた時にお開けなさい。』 さらに祖母は、リリに目隠しをする。わけがわからないまま、従うリリ。『…さあ、お取りなさい。』 目隠しを外すと、何と彼女は山の中にいた!しかも、いつの間にかオールヌードになっていた! 『…きゃあ!』 …おおっ、お父さん方、これはイケそうですよ。


驚愕するリリの後ろから、何かが近づいて来た。『…助けて~!』 『…待ちやがれ!』 着物姿の女が、男たちに追われている。リリは物陰に隠れる。早くも窮地に立たされたので、木箱を開ける。そこには、新しい着物と刀が入っていた。


コスチュームを見に付けたリリは、追われている女を助ける。 『…何者だ!』 『…あんた達こそ誰よ!』 斬り合いが始まった…とあらら、刀振るのヘタだなあ。ま、しょうがないか。「芸者VS忍者」 の佃井皆美ちゃんみたいにはいかんわな。彼女はプロのアクション女優だから。


リリを演じるのは、AV出身の赤西涼。21歳だそうなので、佃井ちゃんと同い年ですね。ちょっとフケて見えるのは気のせいでしょうか。たぶん、それなりに苦労したんでしょう。ようし、こっちはその分お色気で勝負だ。佃井ちゃんと違って、こっちはプロのセクシー女優だもんね。見事な脱ぎっぷりをとくとご覧下さい。


ここで、佐山破心流の奥義が炸裂。おもむろに胸をあらわにすると、おっぱいが発光(爆笑)!その瞬間、最強の剣士にチェンジするのだ。トップレスで刀を振り回し、賊を撃退するリリ。…すげえ、何てスバラシイ剣法なんでしょう!思わず拝みたくなっちゃいますね。


『…ありがとうございました。何てお礼を言ったらいいか。』 『…大丈夫か、八重!』 兄の彦一が駆けつける。妹は妊婦であった。リリは、2人が住む村に案内されることに。『…あのう、今って何年?』 『…宝永7年です。リリさんはどこから来たんですか?』 『…あたし?板橋だけど。』 全く会話がかみ合わないまま、3人は歩く。どうやら、タイムスリップしてしまったらしい。


彦一の家に入るリリ。『…貧しい村ですが、何か食べたいものはありますか?』 『…そうだねえ、パスタかな。』 相変わらず、会話が弾まない2人。『…あいつらは誰なの?』 賊の連中は、多額のみかじめ料を請求して、村人たちを困らせていたのであった。みんなで戦おうにも、刀の振り方さえ知らない上に、みんな恐怖におびえていた。


『…このままじゃ、村は全滅だ。』 みんなで相談していると、天井から物音が。賊の連中のスパイらしい。『…待てえ!』 みんなで追いかけるが、逆に返り討ちにあってしまう。何でスパイなんかする必要があるのか、何で逃げる必要があるのか、弱いのに何で追いかけるのか、さっぱりわからんのですが、つまらん詮索はしないでおきましょう。


リリは、助太刀をする。おっぱいボヨヨン、スイッチオン!ピカーと発光すると、賊は驚いて言った。『…貴様、どこでその技を!』 こいつ、何か知っているらしい。リリは、男の股間に刀をグサリ。『…ぎゃあああ!』 おお、イチモツを攻撃とは、ナニ斬るかわからん女ですなあ。


奴を捕虜にして、女ボスお絹と対峙する村人たち。『…こいつの命が惜しければ、2度と村に近づかないと約束しろ!』 お絹は鼻で笑って、捕虜になった手下をバッサリ斬り捨てた。『…うっふっふ、あたしと勝負するかい?』 お絹もまた、オッパイ戦士であった。リリはピンク、お絹は紫色に発光(に見えた)。うーん、何て芳しい戦いなんでしょう。女の最大の武器を駆使して戦う、2×2の熱い火花!


しかし、異変が起きた。お絹に一太刀入れようとした瞬間、リリの体が半透明になってしまう。『…あ、やだやだ、何?』 リリのパワーは急激に低下。お絹はニヤリ。『…よし、この女を渡せばみかじめ料をチャラにしてもいい。』 『…誰がそんなこと!』 彦一は強く拒んだが、村人の創意は違っていた。


お絹を演じるのは、AV出身のあのあるる。彼女もまた21歳らしい…ええっ、そりゃいくらなんでもオカシイんじゃねえの?主役よりはるかに苦労したんでしょうか?ちなみに、八重役の範田沙々は24歳。うー、こっちの方が若く見えます。年齢不詳の何でもありムービーですか、それもまあいいでしょう。


彦一の家に戻ったリリは、フトモモに受けた傷を手当てしてもらう。『…痛っ!』 『…あっ、大丈夫ですか。』 いかにもな傷が笑えますが、フトモモファンはよく見ておきましょう。


『…あのう、どうして戦う時に、乳房を見せるんですか?』 『…冬が終われば春が来る。夜が明けたら朝になる。あたしにとってはそれとおんなじなの。』 うーむ、わかったようなわからんような、スバラシイ表現ですなあ。要するに、胸を見せるのは特別なことじゃなくて、自然なことなんですね。…素敵じゃないですか。


『…あたし、実は未来から来たの。お絹は、佐山破心流の開祖かもしれない。彼女を殺すとあたしも消えるかもしれない。』 『…そんな、じゃあリリさんは戦っちゃいけません!』 『…そうもいかないでしょ。』


村人は相談し、彼女を差し出すことに決めた。『…ごめんなさい。あたし、つかまることはできません。』 村を出るリリ。八重は、リリにお守りを手渡す。『…命を助けてもらったのにこんなことになってしまって…。』 『…いいのよ、ありがとう。元気な赤ちゃん産んでね。』 切ない表情で見送る八重であった。


夜になり、火をたいていると、彦一が追いかけて来た。『…村へ帰りましょう。どうか一緒にいて下さい。』 青年の一途な気持ちに、リリは心を打たれる。『…あたし、人を本当に斬ったのは初めてなの。』 揺らめく炎に照らされて、2人はいつしか結ばれていくのであった…。さあ、濡れ場ですよ。本作最大のヌキどころ。しっかりと鑑賞しましょう!


BGMは、情感あふれるピアノ。接吻の後、胸があらわになっても、今度は光りません。どうやら、発光するのは戦闘モードの時だけのようです。でないと、サングラスを着用してセックスしないといけませんから。あえぎ声に、スローモーションの動きがなかなかよろしい。炎の暖かい灯りが、いい感じで肌を美しく彩ります。お互い初めての、めくるめく体験。後ろから前から、剣を抜き差し…ああ、佐山破心流。心もカラダも貫いてしまえ。


気が付くと、彦一は1人で寝ていた。リリはいつの間にか去ってしまったらしい。村人の追っ手が来る(おせーよ)。八重は、鎌を持って立ちふさがる。『…あんたたちはバカよ!』 同時に産気づいてしまう八重。『…お願い、あの人に力を貸して…!』 うーむ、女の武器って色々あるなあ。


リリの前に次々と敵が現れる。『…覚悟しなさい。今のあたしは強いわよ!』 おお、今宵の斬鉄剣は一味違いますな。時を同じくして、八重も出産と格闘していた。戦え、女たち。未来の全ては女から生まれるのだ!


お絹は、お堂の中で情欲を満たそうとしていた。はい、第2の濡れ場です。しかし、時間が短いのでヌケないかも。ろうそくの炎と、熟女のあえぎ声…あ、失礼。21歳でしたねえ。でもやっぱりウソじゃないかなあ。相当無理があるし、どう見てもかなり成熟してますけど。お相手は、村でさらったであろう若い男。貪ってますなあ、姉さん(泣)。


忍者を倒したリリは、チェーン男と対決。首にグルグル。『…ああ!』 苦痛にあえぐリリ。何とか倒すも、自身も矢を首に受けてしまう。彦一が到着するが、あんまり役に立たない。『…大丈夫ですか?村に帰りましょう。』(ザ・こればっか) 『…まだ、中にお絹がいる。』 どうやら、決着をつける時が来たようだ。


『…さあ、あたいも楽しませてもらおうかな。』 かくして、戦いの乳房…いや火蓋は切って落とされたのであった。おっぱいボヨヨン、スイッチオン!揺らめく4つの乳房。行け!我らのオッパイ戦士たちよ!


『…やあっ!』 お絹のフトモモに、血がタラリ。『…このクソアマ!』 リリの胸に剣が振り下ろされる。今だ、オッパイ真剣白刃取り!(爆笑) オッパイで刀を奪い、オッパイで投げる!すげえ、オッパイって鍛えるとこんなことができるんだ!(できねーよ)


刀が飛び交う。胸元ユラユラ、心もユラユラ。投げた刀をオッパイキャッチ。そのままオッパイに気を溜めて…食らえ、おっぱいカメハメ波ソードアタック!(超爆笑) すげえ、コブラも真っ青だあ!


リリの剣は、お絹の胸を貫いた。『…ぎゃあああ!』 断末魔の悲鳴とともに、お絹は絶命。『…ああ、消えちゃダメだ、リリさん!』 彦一の叫びも虚しく、消えていくリリ…。


村人が到着した頃には、すでに死体の山であった。戦いは終わった。八重は、無事に出産。村には、平和が訪れた。 『…俺、あきらめませんから。』 彦一は、ようやく “戦う男の顔” になった。


リリは、現代に帰って来た。『…あれ?おばあちゃん。』 祖母はにこやかに微笑む。どうやら、全ては祖母が仕組んだらしい。『…おばあちゃん、あたし、開祖の女の人に会ったよ。』 しかし祖母は、意外な事実を告げる。『…佐山破心流の開祖は男性なのよ。名前は、彦一。彼は生涯妻を娶らなずに、姪にそれを託したと言われているの。』


すると、姪にオッパイ丸出しで剣の修行をさせていたのか?すげえ伯父さんもいたもんだなあ。バアちゃんは、仏壇の引き出しを開ける。そこには、あのお守りが!『…彦一さん、無事継承の儀式は終わりましたね。』 ええと、継承の度にタイムスリップして、継承者はみんな彦一に処女を捧げていたの?…それって、ムチャクチャスゴイ話じゃん!このエロ彦一め、1人で永遠にオイシイ思いしやがって!


『…あらあなた、首にキスマークがついているわよ。あっはっは。』 『…え、あれ?』 そうなのだ、バアちゃんは全部知っているのだ。困惑しながら、リリはポツリとつぶやいた。 『…あ、そういえばコンドームつけてなかったなあ。』 うーむ、佐山破心流、恐るべし。…おっぱいを甘くみたらアカンで!





  

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2009-05-05

ネタ探GWスペシャル ~女の戦い編~

テーマ:ネタバレDVD探検隊

皆様、GWいかがお過ごしでしょうか。あんまりパッとしなかった人のために、気分転換のコーナーを設けました。映画を見るのが面倒くさい人は、ネタ探でお楽しみ下さい。今回は、女の戦いモノを特集。


人は、戦わずには生きていけません。男には男の戦いがあるように、女にも女の戦いがある。今回は、熱き女の戦いを覗いてみましょう。1人の男として、勉強させてもらいます。…では、いざ探検!



「芸者VS忍者」 (2008年ジョリー・ロジャー)


芸者とは、“酒宴の席に興を添える女子” であるが、武芸や学問など、芸術を極めんとする者は全て芸者だそうな…はあ、そんなもんですか。主人公は、芸者でありながら剣の腕もたつ女、山部琴乃。


主人公を演じるのは、佃井皆美(つくいみなみ)。この姉ちゃんは、なかなかいいバネをしていると思ったら、JAE(ジャパンアクションエンタープライズ、旧JAC)所属の21歳だそうです。「劇場版さらば仮面ライダー電王」 に脇役で出演した後、本作で映画初主演。なるほど、ありきたりの新人女優さんとは威勢もパワーも違う。エロさはなくて健全な映画だけど、時折チラリと見せるフトモモや二の腕が健康的なお色気を放っていて、なかなかよろしい。彼女の真剣な戦いをしっかり鑑賞しましょう。


オープニングは、紫色の着物を着た芸者が舞う場面から始まる。芸者としての出番はこれだけなので、よく覚えておきましょう。はい、彼女は芸者さんだよってことで。赤い番傘をさして1人で歩いていると(芸者って、夜1人で歩く?無所属の一匹狼か?)、橋の上で侍とすれ違う。彼女は、この目立つ格好で追跡し、侍と対峙する。『…父の仇、忘れたとは言わせない!』


彼女は、長ドス(そんな物持ってたっけ)を抜いた。しかし、剣の腕は相手の方が強く、帯を切り落とされてしまおう。『…そのような腕ではわしは倒せん。生きていたらまた会おう。』 逃げる侍。『…待て!』 手下が2人現れる。『…我らが相手だ!』 琴乃は2人を難なく倒す。1人は手首を切り落とされ、ぎゃあとわめくが、よく見ると、血糊のついた手がしっかり映っている(爆笑)。斬られてないじゃん!これは、造詣班の手抜きか、俺の気のせいか。もう1人は、首を斬られて絶命。ペンキのようなショボい傷が泣かせます。 


夜が明け、侍を追う琴乃の前に、忍者たちが現れる。3人を相手に戦う、ゲイシャ琴乃。着物の裾から生足出してのキックがいいですなあ。手下が手こずっているのを見て、女忍者親分が登場。演じるのは、長澤奈央。おお、「ハリケンジャー」 のハリケンブルーですな。話す時に、いちいち仮面を外して顔を出すのはどうかと思いますが…シノビねえなあ。


彼女は、手下ごと刀で貫いて、琴乃の右胸を刺す。負傷した琴乃は、爆弾で目くらましして逃亡。ゲイシャの格好のまま逃げる琴乃。負傷した芸者に、なかなか追いつけない忍者(苦笑)。ようやく追い詰め、ニンジャ奈央とゲイシャ琴乃の一騎打ち。『…芸者にしては、やるな。』 特撮ヒロインの意地を懸けて、戦う女たち。琴乃は刀を投げる。ニンジャ奈央はかわす。木に突き刺さる。走る。飛ぶ。突き刺さった刀を取りに行くのかと思いきや、刀を蹴る。飛ぶ。またかわす。今度は、かんざしを抜く。投げるのかと思いきや、走って行って直接刺す(爆笑)。かんざし投げて刀で刺した方がよかったような…まあ、意表を突く戦法ということで。


戦っているうちに、いつの間にか夜になってしまった(笑)。一日中戦っていたんでしょうか。琴乃は着物の袖を破き、裾を破き、手足に巻いて戦闘スタイルにチェンジ。結った髪を解くと、赤い手ぬぐいをリボン状にまとめる。かわいいけど、この時点ですでに芸者であることはチャラか。やっぱあのスタイルで戦い抜くのは無理があるよなあ。


夜が明け、侍を見つけるが、また逃げられる。今度は、頭ツルツルの坊さんがお相手。西遊記に出てくるような武器でカチンカチンとチャンバラ。いつのまにか刀ではなく格闘になっている。ゲイシャ琴乃の、飛びつき必殺腕ひしぎ逆十時固め炸裂!…ああ、痛キモチよさそうだなあ。拳で殴り、肘打ちで倒すマッチョゲイシャ琴乃。死に際にポツリと 『…さすがは山辺の拳だ…。』 この男は何か知っている? 『…待て今何て言った?』 しかしすぐに絶命(爆笑)。聞き出してから殺せばよかったね。


力尽きて、琴乃もその場で倒れる。父親の夢を見る琴乃。目覚めると、もう夜になっていた。ずいぶん呑気な旅ゲイシャだなあ。スゴ腕だけど、かなり無防備。見ると、近くで火をたいているおっさんがいる。『…何か食うか?』 おにぎりをムシャムシャ食う琴乃。胸のケガの手当てはどうなったんでしょうか。おっさんが密かに手当てしてくれたのかな…うっひっひ。まあそこは聞きますまい。おっさんは、侍を探す手がかりを教えてくれた。『…ありがとうございます。』 すっかり信用してしまうゲイシャ琴乃。


男が寝てしまうと、琴乃は素振りの練習を始める。ケガはもういいの?傷口が開くんじゃないの?まあ、きっと忘れているんでしょうな。小さいことは気にしない女なんでしょう。で、琴乃が寝ていると、おっさんが小刀で襲い掛かる。ゲイシャ琴乃はあっさりおっさんを刺し殺す。『…なぜ?』 …こっちが聞きてえよ! 


朝になり、琴乃は川原で汚れた顔と手足をふいて出発。ケガはもう完治したらしい。今度は山伏のおっちゃんが登場。『…何故私を狙う?』 『…ふっふっふ、いつまでもつかのう。』 うーむ、今までで一番スケベそうなじじいである。刀を抜く琴乃…あれ、いつの間にか刀が変わっている?長ドスはどうした?もう1本持ってたか、殺した者から盗んだんだのかな。 『…ぐわあ!』 ジジイをあっさり倒したと思ったら,、どうやら幻術にかかったらしい。豹柄のベストを着たゾンビ鬼が数体現れ、琴乃に襲い掛かる。戦いの最中、背景が夜になったり昼になったり忙しい。幻術のせいかと思ったら、倒した時にはしっかり夜になっていた。やっぱり、一日中戦っていたんですね。 


父親の夢を見る琴乃。ここで回想シーン。父親は、“山部の剣” と言われる秘剣の達人であった。それを一人娘に継承すると決め、幼い琴乃に毎日厳しい特訓をしていた。『…どうしてあたしなの?お弟子さんはいっぱいいるじゃない。あたしは、芸者になりたいの!』 『…武士の娘が芸者など、許さん!』 どうやら、婿を取ることは考えていなかったようです。その結果、腕の立つ芸者が誕生したというわけですな。どうせなら、間を取ってくノ一っていう道もあったかと思いますが。


目覚めた琴乃は、何と道端に寝ていた。しかしまあ、どこでも眠れる女ですなあ。もしかして 「4人の食卓」 のチョン・ジヒョンとおんなじ病気だったりして。まだ夜なのに、歩き出す琴乃。うーむ、自分が起きた時間が朝なんですね。で、歩いているうちにまた昼になる。夜通し歩いたんですね。


今度は、謎の原住民女が登場。エンドロールによると、どうやらマタギ女らしい。ほどよくののしりあった後に、激しい戦いが始まる。刀の戦いで、琴乃は刀を払われてしまう。マタギ女も刀を捨て、格闘にチェンジ。おお、あくまでも互角に戦おうというわけですな。何て男らしい女たち。“山部の剣” ってもしかして “拳” だったりして。


飛び蹴り、ジャーマンスープレックスに続き、胸を連打。あたたたたた…ホワチャーッ!雨が降り出し、コスチュームがズブ濡れになっていく(たぶんこれは終盤の撮影か)。ドロレス状態になり、戦いはヒートアップ。『…このやろ~う!』 最後は、琴乃が拾った石でマタギ女の頭を砕く。うわー卑怯!琴乃はその場で絶叫(ちょっと 「トゥルー・ロマンス」 のパトリシア・アークエット入ってます)。夕方になって雨が上がると、いつの間にかクリーニングしたようにキレイな衣装で歩く琴乃であった。そこでまた素振りの練習。…体力あり余ってますなあ。芸者の舞いの練習はなし?


とうとう侍の居場所を突き止め、最後の一騎打ち。『…ここまで来たことは褒めてやろう、すぐに楽にしてやる。父のもとに行くがよい。』 『…何故父を裏切った?』 実はこの男、跡目を継ぎ秘剣を伝授されるのを断っていた。師匠は仕方なく娘に、というわけ(なんじゃそりゃ)。で、師匠から斬り合いを求められ、父は破れた…ダメじゃん!


『…見事だ、娘を頼んだぞ…ガクッ。』 『…先生!』(大爆笑) もう、どうにもならん。ここまで引っ張ってきてそれかよ。『…殺したくて殺したんじゃない。』 『…命乞いか、言い訳は聞き飽きた!』 『…もう無益な殺生はせん。お前が殺してきた者たちはみんな先生の弟子たちだ!』 …どんな先生だよ!『…山辺の剣は両刃の剣。我らは奥義の抹殺を誓った。奥義を捨て一人の女として生きてくれ。奥義など関係ない。』 ああ、何だかもうムチャクチャです。おう、琴乃姉ちゃんよ、さっさとこのハンパ野郎を斬り刻んでくれ!


『…私は父の仇を討つ。覚悟!』 『…よかろう。今や奥義を知る者は我ら2人。』 『…うわあああ!』 そこで伝説の “山部の剣” が炸裂。琴乃が振り切った刀の刃が、柄から外れてサクッと突き刺さる。…え、これが秘剣?ショボくねえですか? 『…見事だ。』 いやいや、見事じゃねえって!これで終わり?…とあらら、侍絶命。力尽きて、琴乃もバッタリ倒れる。あ、また眠ったみたい。放っておきましょう。どこでも眠れる女だから。


ラストシーンは海岸。かかってくる刺客をばっさり倒して、琴乃ちゃんニッコリ笑ってエンディング。うーむ、やっぱりこのタイトルはオカシイ。忍者なんて最初しか出てこないし、芸者だったのも最初だけじゃん。この姉ちゃん結局、戦ってるか寝てるかのどっちかでした。仮面ライダーギルスみたいですなあ。…ようし、次いってみよう!




「片腕マシンガール」 (2007年日活)


日本刀の次は、マシンガン。主人公は、片腕の女子高生。なくした左腕にマシンガンを装着して、ズガガガガ!人呼んで、片腕マシンガール!タランティーノの 「プラネット・テラー」 の腕版といったところか。エロではなく、グロ。笑えるエグさです。血しぶきがハンパじゃありません。いやはや、すごい水圧…いや血圧。このイカレっぷりは見事です。過激すぎて日本で公開できずに、海外でカルト的人気だそうな。


主演は、八代みなせ。グラビアアイドル出身の24歳。童顔なので、セーラー服姿がよく似合います。演技力はわかんないけど、この役柄にかける情熱を買いましょう。よくがんばった、姉ちゃん!


主人公は、薄幸の女子高生アミ。両親は、殺人容疑をかけられたことにより自殺。弟と2人暮らしをしていたが、最愛の弟も、イジメグループにカツアゲされたあげく、突き落とされて転落死させられてしまう。残された姉は、たった1人で復讐に燃えるのであった…。


イジメのリーダーは、ヤクザの息子。何でも、服部半蔵の子孫だそうな。オヤジはサリーちゃんのパパみたいなヘアスタイル。親子で血の儀式をするなど、バカっぷりが見事。母親は父親を凌ぐサディストときたもんだ。神聖な道場で修行のジャマをしたメイドさんは、容赦なく処刑。この極悪非道ぶりに、観客から皆殺しOKの承諾を得るには充分でしょう。


アミは、弟が遺書に書き残した生徒の家を訪ねる。しかし、両親は逆上(そりゃそうだ)。『…ウチの息子を変なことに巻き込むな、このアバズレ女!』 狂った父親はゴルフクラブを振り回す。アミは逃げようとして母親につかまり、何と左腕をテンプラにされてしまう!エビフライみたいに揚がった造詣は爆笑。(どんな容積の鍋だよ)


しかしまあ、スプラッターへのこだわりが随所に光る映画だこと。血しぶき、生首、臓器、切り株…これはマニアにはたまらんでしょう。アメリカ資本だからこそ、製作できたんでしょうな。俺がもし金持ちだったら、喜んで出資しただろうけど。日本の金持ちのみなさん、日本映画のレベルアップのために、どんど野心を燃やしましょう!


アミはいったん逃げるが、夜になって再び忍び込み、息子に鎌を突きつけてリーダーは誰か聞き出す。その上で、首を切って殺害。単身、ヤクザの家に潜入。しかし、忍者ウエポンの洗礼を浴び、捕らわれの身となってしまう。


拷問を受け、左腕を切断されてしまうアミ。その血しぶきがまたスゴい!一体どんな動脈してるんでしょう?とにかく、強烈な生命力という他ありません。スキを見て何とか脱出するが、力尽きて気を失う。その時助けてくれたのは、弟と一緒にイジメ殺されたの友達の、両親であった。医者の息子だった父親に切断面を縫合してもらい、一命を取り留めるアミ。母親とは、腕相撲をして和解(なんだそりゃ)。


『…あたしたちが敵討ちに協力してやるよ。』 『…よし、俺が新しい腕を作ってやる。』 心強い味方を得たアミは、再び闘志が湧いてくるのであった。母親はもとレディースなのか、格闘術の心得があった。すぐに特訓が始まる。『…そんなんじゃカタキは討てねえよ!』 父親はマシンガンを製造していく。


そんな中、ジャージ忍者が乱入。変な手裏剣に、アホなキメポーズ(笑うところでしょうか)。ヤクザ息子も登場し、『…あんたの息子は勝手に死んだんだ。』 と白々しく言う。ヤンキー母は鉄パイプで応戦。 『…ぶっ殺してやる!』 ドタバタしているうちに、マシンガンが完成。『…受け取れ!』 その直後に父親は殺害される。『…ちくしょう!』 マシンガンを左腕に装着してぶっ放すアミ。ジャージ忍者は、体中穴だらけになって絶命。


ヤンキー母と、2人で悪のアジトに突入。中途半端なコスプレ手下軍団が立ちはだかる。ここから、アホでステキな武器がいっぱい登場。ヤンキー母はチェーンソーで応戦。流血の花火が連弾しまくり。アミは、マシンガンが弾切れしてピンチ。危うし!セーラー服がジョッキリ、ピンクのブラがチラリ。まあ、このくらいはサービスかと。これ以上は望めないでしょう。


ヤンキー母は、助けようとして足をちぎられる。アミは新しいマガジン装着。ヤクザ親分の武器ごと撃つ。オヤジ絶命。 『…ざあみやがれ、この鬼畜ヤクザ!』 …お前もな!ヤンキー母は、最後の力で敵を倒して絶命。アミは、チェーンソーを左腕に装着し、本堂へ向かう。そこで待っていたのは、イジメられっ子を人質にしたバカ息子と、鋼鉄ブラをしたサド母であった。


サド母は、鋼鉄のブラを回転(大爆笑)。これは、「鉄男」 のチンコドリルのオマージュか。ギュルギュルル…と胸を唸らせながら、アミに抱きつくサド母。『…ぎゃあああ!』 マシンガールのおっぱい流血!『…今度は顔よ、ふっふっふ。』 その時、恐怖のあまり、人質がオシッコをもらしてしまう。『…しめた!』 アミは、サド母を転ばし、オシッコで感電させる(爆笑)。 …ビビビビビ!攻守逆転。チェーンソーで、親子共々頭を横に真っ二つ!『…地獄へ行きな!』


人質を解放するアミ。『…今度からは、イジメられても負けちゃダメよ。』 『…うん。僕、お姉さんみたいに強くなるよ。』 血だらけ笑顔のマシンガール、行け行け僕らのマシンガール! …ようし、もういっちょういくか!




「少林老女」 (2008年ジョリー・ロジャー)


ダウンタウンの 「ガキの使い」 で、“罰ゲーム” に登場するあのオバチャン・浅見千代子が、何と映画に初主演。しかもアクション映画とはこれいかに。シバザキ星人の 「少林少女」 を見るくらいならこっちの方がマシかも、と思ってレンタルしてみました。 …いやあ、予想以上にヒドいのなんの。


英語タイトルは、 「SHAOLIN BABA」(笑)。オバチャンが、少林寺拳法の師匠をやって、宿敵に負け、日本に来てクラブの用心棒兼ダンサーをやり、ゲートボールで知り合ったおっさんと恋に落ち、プロポーズされて断って、宿敵に再挑戦すべく特訓する映画。笑いとエロとキモチ悪さに包まれた、熟女トラウマムービー。これを見たら、あなたはもう眠れない!


オバチャンは、セリフが全くありません。格闘もテキトーですが、堂々とした風格。宿敵を演じるのは、またしても長澤奈央。やっぱり彼女は、ブルーの衣装がよく似合う。今回は、奈央ちゃんを応援したくなったなあ。しかし、オバチャンはやはり強い。何というか、かなわんのですなあ。何でしょう、この最強ぶり。


郵便局員の上島竜平も笑わしてくれます。オバチャンの日記を盗み読みする覗き男キャラがたまらん。オバチャンのエロいイラストも爆笑。文章もバカです。 『…彼のスティックが私のゲートを通過して…。』 ああ、マトモに聞いちゃおれん!何てマニアックな世界。頭が倒錯してしまいそうです。回想シーンでも、20歳なのにおんなじ顔で登場するところがスゴい。ヅラだけ変えて、オカッパ、おさげ髪などムリヤリなスタイルに脱帽。この心臓は、ただもんじゃねえ!


宿敵を倒して弟子にして、おっさんとめでたく結婚。今度はダンナの浮気に悩まされ、愛は冷え切って、ついに離婚。孤独な老女になったオバチャンは…ああ、もうどうでもいい。早く忘れてしまいたい。願わくば、どうか夢に出ないでくれ!




以上、3本で今回は終了。ああ、何だかすっげえ疲れた。…えっ、エロはやんないのかって?はいはい、やりますよ。GWで貸し出し中が多かったので、次回にやろうと思います。オヤジ限定のエロティック映画特集は、近日中に執筆予定。期待しないで、お待ち下さい。




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2009-05-04

最近読んだ本

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会社が無理矢理休みを増やしたこともあって、読書の時間が増えました。最近読んだ2冊の本を紹介します。




「怖い絵」 (中野京子著、朝日出版社)


これはコワい。映画ばっかり見ていると、絵そのものの迫力がとても新鮮だったりすることがある。この本は、昨年の秋頃に買っていながら、ずっとその存在を忘れていました。最近になって見つけたとたん、表紙のオバサンのギョロッとした横目が余計にコワかった。 『…忘れてんじゃねーよ。』


内容は、名画に隠されたエピソードを紹介しながら、その絵が持つ独特の怖さを解説したもの。なるほど、視点を変えると、すごいイマジネーションが沸いてくるものです。絵の迫力もさることながら、筆者の文章力が素晴らしい。何というか、気品あふれるゲテモノ愛好家のような…あ、ホメ言葉になってない?


値段は高めですが、内容は充実しています。今はお金がなくて買えないけど、今度リッチな時に2巻目も読んでみたいと思います。やっぱり、人間の心が一番恐ろしいんですねえ。



「声だけが耳に残る」 (山崎マキコ著、幻冬社文庫)


主人公は、ゲームの脚本家という経歴を持つ、無職の女。物語は、彼女が調教されている場面から始まりますが、エロ小説ではありません。引きこもり・虐待・トラウマ・アル中・薬物依存症・SM・乱交といったアイテムを駆使しながら、主人公の心の闇をひもといていく。でも、ハードな小説というわけでもありません。


本屋でこの本を手に取ったのも、ただ何となくでした。筆者は、俺と同い年の女性らしい。どうしても読みたい本があったわけじゃないので、軽い気持ちで購入しました。そしたら…面白いのなんの!


これ、かなり笑えます。この主人公の性格が面白い。女性って、こんな感じでぶつぶつ独り言を言うんでしょうか。人生もハードだけど、この姉ちゃんのプチハードボイルドな人生が、なかなか魅力的であります。


登場人物も変な連中ばかりで、爆笑の連続。あまりに悲惨な状況って、もう笑うしかないっていう心境になる。俺も極貧を何度も経験したから、何となくわかる話もある。


彼女は、子供っぽい部分と、妙に大人な部分がかなりアンバランスで同居している。誰もがそういうものを持っているもんだけど、彼女の場合は極端で面白い。大人しいようでいて、じつはハードコアな部分もキラリと光る。俺もそうだけど、彼女のようなタイプは、暴走したら恐いのだ。


この物語は、虚構のようでありながら、部分的にかなりリアルであると思う。これは、筆者の実体験によるものなのかどうか。少なくとも、映画 「ぐるりのこと」 を見た時よりも、俺の心に迫るものがあった。あの映画を見た時の消化不良感は、この小説を読んで昇華できたようにも思う。何だか、スゴい話でした。


と言っても、格段すごい展開になるわけじゃない。題材や情景は、いたって地味。しかしながら、その状況を駆け抜ける主人公の心情がスゴいのだ。もしこれが、筆者の実体験に基づくものであるとするなら、相当な苦痛に耐えて執筆したんじゃないかと思う。そういう意味でも、これは貴重な1冊となりました。


たぶん、これはほんの片燐に過ぎないのかも。彼女の心の奥に潜む、もっとダークな部分を冒険してみたいと思います。ラストが慌てて終わっちゃった感じがするから、続編があったらぜひ。



「車輪の下」 (ヘルマン・ヘッセ著、新潮文庫)


実は、読んだことありませんでした(笑)。別に文学少年だったわけでもないので。タイトルからして、労働階級の悲哀の物語かと思っていたんですが、全然違いました。エリート少年のガラスの心臓のお話です。


優秀な人間というのは、孤独であることが多い。頭で考え過ぎて、情緒がうまく育たないことも多い。いい子であるということは、とっても疲れることなのだ。


俺も思春期の頃は、聞き分けのいい子だったような気がする。それは、人に逆らう度胸がなかったからなのか、自分に自信がなかったからなのか。わかっているのは、先生や親や上司に逆らった瞬間から、自分のホントの人生が始まったということ。(これを話すと長いので、いずれ機会があれば改めてお話します)


主人公は、村で一番のエリート学生。彼は、村の誇りであった。村民の期待を一身に背負って勉学にいそしむ姿は、読んでいて痛々しくなってくる。これは、ヘッセの自伝小説だそうで、なるほどリアルな表現に満ちている。


才能というものは、時に人を苦しめるもの。何かが優れている者は、人と違った悩みがあるもの。天才であればあるほど、普通の人が簡単にできることができなかったりするもの。総合的には、やっぱりみんな平等にできているのかなって思います。


思春期の頃の俺は、人と違っていることを恥じていたように思う。だけど、25歳くらいになって、人と違うということがむしろ誇らしくなった。だから、人の生き方はマネはできないし、誰にも俺の生き方をマネできない。そこに必要なのは、理解という2文字だけ。こういう人間なんだって、わかってもらえれば充分。読んでいて、そんなことを考えました。




「自殺されちゃった僕」 (吉永嘉明著、幻冬舎アウトロー文庫)


この本は、読んでいて痛々しくなる。マンガ家ねこじるをはじめ、妻や友人を相次いで自殺で失った著者の、悲痛な心の叫びを綴った告白本。何だか、この本を読まなくてはいけないような気分になって購入しました。


人は、暴走する時期というものがある。そして、そのツケを払わせられる時が来る。それをどうとらえるかで、その後の人生は大きく変わってくる。頭だけでは処理しきれない、心の問題。


自殺は、基本的に本人の自由だと思う。本当に死にたくてたまらないのなら、止めようがない。だけど、本当は死にたくなくて助けて欲しいと思っているのなら、助けが必要である。だけど、その境界線は難しい。


自殺は、最後の手段だと考えています。最強のカードは、最後まで取っておきたい。俺がどうやって生涯を閉じるのか、それは誰にもわからない。俺にもわからない。それでいい。それしか言えない。


20代の時に鬱状態を経験して、鬱病の本を読みまくったことを思い出しました。読むのがつらかったけど、読まずにはいられなかった。だからきっと、この本を読んだことが、いつか役に立つかもしれない。




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