FUJITA'S BAR
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2008-08-31

8月を終えて

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「インクレディブル・ハルク」

1作目見てないし、緑怪人に興味ないのでパス。葉緑体で光合成して、エコロジーヒーローにしてもいいかも。それでもやっぱり行かないなあ。キモチワルイし。


「セックス・アンド・ザ・シティ」

何だか、風俗ばっかりの街みたいだなあ。病気が蔓延してそうなのでパス。


「ベガスの恋に勝つルール」

ベガスはもういい。恋愛もイヤだ。勝たなくていいから、見ません。


「火垂るの墓」

高畑監督の作品で心に刻んだことを大切したいから、あえて見に行かないことにしました。




今月見に行った劇場映画は、全部で9本。今年のトータルは73本になりました。


胸の痛みは、おかげさまでだんだんとよくなってきました。夜道で歩きながらケータイを見るのは、危ないのでやめましょう。オヤジ世代になると、ケガの治りも遅いから。


宗教女は、あれから来ません。今度来たらどうしてくれようか色々と作戦を練っていたんですが、杞憂に終わればいいなあ。キャンペーンはもう終わったのかな。今どきの神様の愛は、期間限定だったりして。


最近、新しいスナックを開拓しました。Nビルの近くにあるお店なんですが、またまたスナック “B” じゃん!違う名前でもイニシャルがBになってしまうのは、何かの呪い?で、やっぱりいたいた、B型女。というか、このお店も曲者揃いみたいです。ママさんは芸者さんだそうな。女所帯5人で切り盛りしていて、平均年齢は30代半ばくらいかな。エネルギッシュなお店です。まだ4回しか行ってませんが、そのうち行きつけになればなあって思います。でもキツいねーちゃんが多いから、こっちも手強いぞ。


8月は映画が少ないから、ネタ探とかコラムとかいろいろ書きたいなって思っていたんですが、仕事がなかなかしんどくて、気力がかなり低下していました。そのストレスもあって、飲みに行っちゃう回数も増えちゃったかな。まあ、楽しい飲み会が多かったので、それはそれでマル。オヤジはいろいろありますので。


月末に、家族サービスで焼肉屋に行きました。カルビをおいしそうに頬張る妻と娘を眺めながら、生ビールをキュウっと。いいねえ、このひと時。今月はいろいろ辛かったけど、まだまだがんばんなきゃ。飲むのもいいけど、やっぱり俺は映画見てナンボの男。これからバンバン見まくる予定です。…では、来月もよろしく。





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2008-08-31

デトロイト・メタル・シティ

テーマ:邦画

恨み・憎しみ・憎悪の塊! 鬼・畜生・悪魔の心! 地獄の本能を呼び覚ませ! 叫べ!暴れろ!解き放て!


今年公開された邦画の中で、最強のテンションを誇る激作が登場。ヘビメタハードロック界には、“デスメタル”というジャンルがあるらしい。過激な人間の欲望を最高に熱くパフォーマンスする最強バンドが、デトロイト・メタル・シティだ!(略してDMC)


原作は、若杉公徳の同名マンガ。監督は、李闘士男。出演は、松山ケンイチ、加藤ローサ、松雪泰子、和田真幸、秋山竜次、ジーン・シモンズ、宮崎美子、加藤諒、鈴木一真、高橋一生、美波、大倉孝二、大地洋輔。


さて、映画ですが、ギンギンに冷えたビールのような作品に仕上がりました。のどごし最高。それでいて、ジワッと沁みてくる感じ。悪魔のような歌詞の向こうに、限りないヒューマニズムが込められている。これ、とてもいい映画だと思います。ぜひとも劇場でご覧下さい。


映画館から出て来たお客が、コンサート帰りみたいに爽快な表情してました。微妙に、湯気が立っている感じ。こんな映画も珍しい。変と言えば確かに変。キモいと言えば確かにキモい。ショボいと言えば、確かにショボい。だけど…この込み上げてくる熱いものは何だ?


オシャレでポップなシンガーになるべく上京したさわやか青年が、どういうわけかデスメタル・バンドのボーカルにされてしまった。それでも音楽活動の足掛かりとしてがんばるが、“本業” の歌よりも “副業” の歌の方がドンドン売れていってしまう。どうする?このままでは、自分の音楽が…。


主演の松山ケンイチが、とても楽しそうだった。泣いたり笑ったり、怒ったり叫んだりと忙しい。彼の演技力の幅と深さは、かなりのものがあると思う。本作もまた、彼の代表作となるでしょう。1人の男が2種類のキャラを演じるので、実際2役みたいなもんでしょう。映画を見ていて違和感を感じさせないところが、彼の魅力。


デスレコード社長役を演じた松雪泰子が笑えます。「フラガール」 では蒼井ちゃんが目立ってばかりいて、主演女優の自分にはほとんどスポットライトが当たらなかった。くそう、この恨みはらさでおくべきか!彼女は本作でオトシマエをつけようとしています。ノリノリで演じる彼女を応援してあげて下さい。セクシーなフトモモにもご注目!


ヒロインの加藤ローサは、全く存在感がなかった。まあ、飾りみたいな役柄なのでお人形女優でもいいんですが、主人公が惚れるだけの魅力を表現できる女優さんを選んで欲しかったかな。でも、松山君の演技力がそれを上回るのでセーフ。映画としては、かわいい子ならOKなんでしょう。原作でも、ただの普通の女の子だから。


主人公の母親を演じた宮崎美子は、出番が少ないものの、存在感がすごい。満面の笑みって、こういう表情をいうんだろうなって思います。こんな顔で送り出してもらえる息子は、幸せ者だと思います。「ちりとてちん」 の和久井映見よりもずっと格が上ですね。さすがベテラン。画面に出ていない時にも、その存在が感じられる演技って素晴らしい。まさに、母親。毒々しい場面が多い本作の中で、ホッとする着陸点。


特筆すべきは、大倉孝二でしょう。熱狂的ファンの1人を演じる彼が、たまらなくカッコよかった。こんなに力強く、本気で応援してくれる男がいたら、アーティストもうれしいんじゃないでしょうか。DMCの歌詞もスゴいけど、彼らの会話もスゴい。例えば、『…死にたくなければ、生まれてくるな!』 …いいねえ、意味あるんだかないんだかわからんが、とてもクールだ!


他のミュージシャンとしては、金玉ガールズが爆笑でした。ジャック・イル・ダーク役で出演してくれたのは、KISSのジーン・シモンズ。ベーシストであり、ボーカリスト。俺は当時小学生だったこともあってよく知らないけど、すごい人が出ているんだなあ。KISSの代表曲 「デトロイト・ロック・シティ」 が、本作のタイトルの語源だそうです。


今回もう一つ注目したいのは、脚本を担当したのが女性であること。大森美香という人の作品を知らないので的確な評価はできませんが、本作を見る限り、遊び心タップリの脚本家ではないかと。母親の場面が印象的だったのも、彼女のおかげかもしれない。


人は誰でも、2面性を持っている。優しい人間は凶暴性を秘めており、凶暴な人間は優しさを秘めている。つまり、誰でも共通して持っているものの一部分が突出したのが “才能” だと思うんです。だから、その突き出し方の個性が魅力となり、ファンや観客が生まれる。自分にないものに憧れる、とよく言いますが、それは、本来自分も持っているものなんです。だから共感できる。喜びを共有できる仲間が生まれるんです。


本作は、ヘビメタやデスメタがわからなくても、充分に面白い。何かに夢中になるということが、こんなに素敵なことなんだって思い出させてくれる。どんな人間でも、一生に一度くらいは、キラッと光る時がある。その一瞬の光は、永遠の輝きとなって心に残る。せっかくこの世に生まれたんだから、生きてるって実感がないとね。


熱くなれるって素晴らしい。いくつになっても、夢中になれるものがある人は幸せだと思います。だから、俺はこの映画を愛したい。好きなことを、一生懸命がんばる人が大好きだから。


やっぱり、健全な狂気って必要。どこへ行ってもいい顔していられるほど、人間は高等な生き物じゃない。時にはダークな世界に浸るのもいい。そうやって発散して、また現実の世界に戻ってくればいい。そうやって心を鍛えて、今自分がいる場所をしっかりと踏みしめるのだ。


デスメタの歌詞っていいなあ。言っちゃいけない言葉を連呼するのって、スパロボの歌を熱唱するのとは違った楽しさがある。いいじゃんデスメタ、やろうよデスメタ!キミもデスメタ、ボクもデスメタ!殺せ殺せ殺せ殺せ!体の毒を焼き尽くせ!殺害殺害殺害殺害!心の傷も溶かしてしまえ!ヒートアップ映画熱!ファッキン映画熱!イカレたブログだ文句があるか!地獄の炎よ燃え上がれ! …先に地獄で待ってるぜ!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:8月30日 劇場:ワーナーマイカル県央 21:45の回 観客:約150人
笑いどころで、観客の質もわかる。主婦だけが一斉に爆笑した場面は、なるほどと思いました。


【上映時間とワンポイント】

1時間44分。エンドロール終了後に、オマケ映像があります。


【オススメ類似作品】


「バック・ビート」 (1994年イギリス)

監督・脚本:イアン・ソフトリー、出演:スティーヴン・ドーフ。ビートルズの初期のメンバーである、スチュワート・サトクリフに焦点をあてた映画。音楽性にこだわる男たちの青春映画として、心に残っています。サトクリフの彼女役は、「ツイン・ピークス」 の死体で有名なシェリル・リー。本作にも登場するマッシュルーム・カットのルーツは、彼女にあるらしい。


「雨あがる」 (1999年アスミックエース)

監督:小泉尭史、脚本:黒澤明、出演:寺尾聴。黒澤監督の遺稿を、愛弟子の小泉監督が映画化した執念の力作。本作と関係ありませんが、妻役の宮崎美子の演技にご注目下さい。寡黙で不器用な夫と、表情豊かな妻。非常にバランスがよろしいかと。


「フラガール」 (2006年シネカノン)

監督:李相日、出演:松雪泰子。何度も言いますが、この映画の主役はマツユキです。ダンスシーンは蒼井ちゃんより美しい。男湯に殴りこみをかける場面も爆笑でした。ケンカ腰の時と、しおらしい時のギャップがいい。何だか、本作と共通点が多いなあ。


「人のセックスを笑うな」 (2008年)

山崎ナオコーラのケータイ小説を映画化。松山ケンイチが永作博美に脱がされます。本作では、マツユキ姉さんに脱がされてました。このままいけば、脱がしたい男ランキングで1位になる日も近いことでしょう。




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2008-08-31

ハンコック

テーマ:洋画

酒と涙と男と女。 アイアム・レジェンド2。 大アメリカ人。 …さあ、この映画のサブタイトルにふさわしいのは?


酒飲んで空を飛ぶスーパーヒーローが登場。これって、たぶん物理学とか完全に無視しているんでしょう。柳田センセイのコメントを聞いてみたい。何とかは高いところが好きらしいけど、コレもかなりイッちゃってます。…さあ、キミも、酔った勢いで空を飛んでみよう!


ハンコックとは、木陰で眠る時に吊るすアレ…ってそれはハンモックだろうが! ああそうか、テクノポップミュージシャンの第一人者…ってそれはハービー・ハンコック。懐かしいけど違うって。 わかった、見習いの料理人!…半コック? いやいやコックはスラングで男性自身を表すから、半立ちのチンコだ!…って下ネタかい! うーむ、下らんダジャレを言っているうちに映画が終わっちゃいそう。 というわけで、ハンコックとは、主人公の名前です。


監督は、ピーター・バーグ。脚本は、ヴィンセント・ノー。出演は、ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマン、ジェイ・ヘッド、エディ・マーサン。


さて、映画ですが、細かいところはあまり考えずに、素直に楽しむしかない作品に仕上がりました。いいじゃん、ウィルなんだから。しょうがないじゃん、ウィルなんだから。もうあきらめなさい。ウィルなんだから!


しかし、このダサいコスチュームはどうにかならんか。さては、レーザー・レーサー社製?パンフによると、このデザインにも一応、理由があるみたい。キャラが派手だから、服装は地味に…ってことか。これだったら 「ゼブラーマン」 の方がカッコいいぞ。


ハンコックと呼ばれる男がいた。どうしてそういう名前になったのか、誰も知らない。彼には、超人的な能力がある。空を飛び、鋼鉄を打ち砕き、銃弾も跳ね返す!しかし、不器用なので、行動する度にそこら中を破壊してしまうので、“迷惑なヒーロー” というレッテルを貼られていた。「パトレイバー」 の第2小隊みたいですな。


主人公ハンコックを演じるのは、ウィル・スミス。「インデペンデンス・デイ」 でエイリアンを素手でノックアウトした兄ちゃんも、もう40歳になりました。肉体派ヒーローにも色々いるけど、彼は行動力で見せるタイプだと思うので、柔軟ですばしっこいスタイルの本作の役柄は、俺的にマルです。ハリウッドのやんちゃ男№1。かつてのウエズリー・スナイプスのポジションかなあ、なんて思います。


ヒロインを演じるのは、シャーリーズ・セロン。「モンスター」 でブスメイクをしてオスカーをかっさらった着ぐるみ女優ですな。ハリウッド・ダーティー・ストロング・ウーマンとしては、デミ・ムーア、アンジェリーナ・ジョリーに続く3番手くらいのポジションかと。今回も、登場シーンから充分怪しいのでご注目。


ハンコックの親友を演じるのは、ジェイソン・ベイトマン。「ジュノ」 でロリコン親父を演じたおっさんですな。地味な俳優だけど、表情が乏しいウィルと並べると、妙にバランスがいい。勢いで演技する主役の2人の中間にポジションし、作品に味を出してくれています。彼の演技が、観客の視点になるのかも。


この映画で注目したいのは、オリジナル脚本である点です。最近は原作付きの映画化が多い中、よくやったと言いたい。最も、ウィルが主演、というだけで原作のイメージが損なわれてしまう可能性を考えたら、最初から彼を主人公にする前提でストーリーを考える方が得策…とも考えられますが。


本作のヒーローは、昼間っから酒飲んでぐうぐう寝てばかり。いい身分だなあ。働いているわけでもなさそうだし、どうやって生活費稼いでいるんだろう?ははあ、さては全部万引きでしょうか。一応、飯は食うみたいだし、強いという以外は、普通の人間と変わらないような気がする。家は?家族は?…なんていらんこと考えている間に、映画はドンドン進んでいってしまう。だから、考えるのやめましょう。


これでも一応、苦悩するキャラなんだけど、ウィルが演じていると、あんまり悲壮感が出ないのも事実。悩んでいるみたいだけど、奴ならすぐに立ち直れるだろうって思える。また、そう思わせる彼の雰囲気もまた、ヒーロー性というものでしょう。苦労を人に感じさせない力もまた、大切なこと。


“脳天気”、という言葉がある。辞書で調べると、“軽薄で向こう見ず” という意味ですが、“余計なことを考えない” ということでもあると思う。実際の行動のほとんどは、直感が原動力だと思うんです。何となく、とか、無意識に、ってことは多い。考えてもしょうがないことは、行動して解決していく。走り出さなきゃ、何も始まらない。だから、頭の中はいつも晴天。いいじゃん、脳天気ヒーロー。俺には絶対マネできないから。


この映画、爽快です。友達と行くのもよし。カップルで行くもよし。ストレスがたまったオヤジのみなさんも、しばしの間、現実を忘れて彼と一緒に飛びましょう。風を切り、大地を見下ろし、頭をカラッポにしましょう。そして、着地した時には、元気な顔に戻りましょう。元気があれば何でもできる。…ハンコックから学ぶべし。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:8月30日 劇場:ワーナーマイカル県央 19:25の回 観客:約50人

奇跡的に仕事が早く終わった。ようし、今日は2本立てだ!


【上映時間とワンポイント】

1時間32分。エンドロール開始直後にオマケ映像あり。それが終わって再びロールが始まったら、帰っても大丈夫。


【オススメ類似作品】


「大日本人」 (2007年)

監督・脚本・主演:松本人志。出撃する度に迷惑がられるヒーローといえば、最近はコレでしょう。周囲から非難されても、黙々と仕事をする彼の生き様は素晴らしいと思う。致命傷は、変身した姿がカッコ悪いことだけでしょう。“白い恋人” や “毎日香” の広告を体にプリントして戦うのが哀しかった。


「ジャンパー」 (2008年アメリカ)

監督:ダグ・リーマン、出演:ヘイデン・クリステンセン。ぶっ飛ぶヒーローとして記憶に新しいのはコレ。テレポート能力のある兄ちゃん達と、追いかける秘密組織のおっちゃんの鬼ごっこムービー。よく考えずに行動してしまう、のび太くんキャラは世界共通。ダイアン・レインもチラリと登場。



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2008-08-24

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

テーマ:洋画

ジェット・リー“熱”演。ジェットマンじゃなくて、ファイヤーマンだ! …そしてあの “大物怪獣” も登場!


“hamunaptora” とは、トラがハムを…ってああ、先に上地君に言われちゃった。こんな中途半端なダジャレを堂々と言える彼はやっぱり大物かと。英和辞典に載っていないのでよくわかりませんが、どうやら “死の都” という意味らしい。今回は7年ぶりの、シリーズ3作目。


監督は、ロブ・コーエン。出演は、ブレンダン・フレイザー、マリア・ベロ、ルーク・フォード、ジョン・ハナ、リアム・カニンガム、ミシェル・ヨー、イザベラ・リョン。悪役は、ジェット・リーとアンソニー・ウォン!


さて、映画ですが、素直に面白かったッス。「ドラゴン・キングダム」 と続けて見たのがよかったのかも。何だかよくわからんが、楽しいじゃん。肩の力を抜いて、リラックスしてご覧下さい。


1作目と2作目の舞台はエジプト。今回は中国。「カンフーパンダ」 やら何やら、オリンピックに便乗した企画は多いですなあ。本編が始まる前の予告編で 「レッドクリフ」 が登場したのも効果絶大かと。


「ハムナプトラ」 が何で中国なんだ?って思う人も多いかもしれないけど、原題の 「mummy」 は “ミイラ” というの意味。もともと 「ミイラ再生」 のリメイクなんだし、「レイダース」 もどきのB級映画として登場したんだから、何でもアリなんです。そんなわけで、今回のハムナプトラは中国。ミイラさえいれば、宇宙にだって行くぜ!


映画は、古代中国の場面から始まる。冒頭約10分くらい、ジェット・リーを中心としたドラマが展開。退屈と思うなかれ。ジェットのマトモな出演シーンは最初と最後だけ。中盤はずっと怪物なので、本人だとわからない状態が延々と続きます。それを考えて、今のうちに彼の顔をしっかりと記憶しておきましょう。


主演のブレンダン・フレイザーは、何だか風格が出てきたように思います。俺より1つ年下なんですが、カッコいいオヤジになりましたね。いい感じで力の抜けたスタイルは、今も健在。ピンチになった時も、まあ何とかなるだろっていう気楽な雰囲気がいい。何かやってくれそうな男。「死霊のはらわた」 シリーズの、ブルース・キャンベルみたいになってきた。


で、悪役のジェット・リー。彼はやっぱり悪役の方が絶対映える。特にアメリカ映画においては。ジャッキー・チェンは、善良な役しか出来ないが、彼はそういう意味で、役の範囲が広い。今回も、とっても楽しそうでした。今思うと 「ドラゴン・キングダム」 での彼は、ハカイダー的な役割だったように感じられます。


本作のジェットは、呪いで陶器にされた皇帝。2000年後に封印が解かれ、1946年に陶器怪人として甦った。体が陶器なので、動けばボロボロ、しゃべれば顔がボロボロ。その度に超能力で再生して…ああ、せわしないこと。脱いだり着たりで、郷ひろみのジャケットプレイみたいですな。


腹心の部下を演じるのは、“人肉饅頭男” アンソニー・ウォン。彼は、抑えた演技でもイカレたオーラ抜群。「頭文字D」 の親父といい、「インファナル・アフェア」 のダイビングデカといい、エネルギッシュに活躍するオヤジ俳優です。彼が側近だと、ジェットの格もグッと上がるというもの。


ミシェル・ヨーは、アクションより演技に磨きがかかってきた。「SAYURI」 の立ち回りもよかったし、本作でも安心して見ていられました。日本の女優でいうと、倍賞美津子さんに似てきたかな。いいじゃん、ミシェル姉さんよう。


そしてやっぱり欠かせないのは、ジョナサン兄貴役のジョン・ハナ。俺的には、彼のポジションが一番オイシイ。毎回、ロクなことしない割りに、肝心なところでちゃんと役に立つ男。こういうキャラって捨てがたい。本作はちょっと出番が少なめだったけど、次回はしっかり活躍して欲しいなあ。このシリーズの中でも、最重要キャラの1人だと思います。


今回個人的に残念だったのは、ヒロイがレイチェル・ワイズじゃなくてマリア・ベロにチェンジしたこと。彼女じゃ、ちょっとなあ。やっぱりブレンダンのパートナーは、レイチェルの方がバランスがいい。「スターリングラード」 でもそうだったけど、彼女のイタズラっぽい視線は、男の冒険心を刺激するように思えるんです。


きっと 「ナイロビの蜂」 でオスカー候補になっちゃったから、こんなB級シリーズになんか出てくれなくなったのかもしれない。うーむ、もったいないなあ。 …あ、そうか、だったら舞台をナイロビにすれば出演してくれるかも。殺されちゃってるから、ミイラの役で!どうせならゲスト出演でレイフ・ファインズも呼んで、ミイラを抱いて、泣きながら歩く場面を…ってそれは 「イングリッシュ・ペイシェント」 だろ! (…でも、包帯だらけの男が主役だから、ある意味ミイラ映画だったりして)


レイチェル抜きでは、作品の面白さが半減しちゃうのは必然。だからはっきり言って、マリア・ベロいりません。レイチェルが出演を承諾してくれるまで、行方不明ってことでいいじゃん。マリアは、愛人役で充分。セレブなオバチャンという感じもするから、お手伝いさんでOK。うん、そうしよう!(…決めんなって)


まあ、それを差し引いても、作品の面白さが勝ったような気がするので、全体としてはOK。レイチェルの穴は、ミシェルとイザベラ親子が何とか埋めてくれました。もともと何でもアリの映画だから、しょうがない。いいじゃん、ハムナプトラなんだもん。


本作の最大の魅力は、CGを駆使した特撮映像。あんなこともこんなこともやるし、あんなものもこんなものも出てきます。後半で登場した怪獣は、日本の東宝が誇るアレそっくりでした。おお、何だか 「続三丁目の夕日」 の冒頭に出てきたゴジラを思い出すような、ちょっと得した気分になるので、特撮ファンは要チェック。ムチャクチャな場面も多いけど、細かいことは気にしない。いいじゃん、だってハムナプトラなんだもん。


歴史にロマンあり。男に冒険心あり。何事も、やってみなけりゃわからない。やっぱり男は行動してナンボの生き物。やりたい事をやる、好きなことをやり続けるのって結構難しい。だから持つんだ冒険心。自分が選んだ道で、人を楽しませ、仲間が増えていくのは、とてもカッコいいこと。…そういうハムナプトラな生き方、してみたい!





【鑑賞メモ】

鑑賞日:8月23日 劇場:ワーナーマイカル県央 15:40の回 観客:約30人

予告編ですでにイビキをかいているオヤジがいました。本編のブレンダンのイビキに掻き消されましたけど。


【上映時間とワンポイント】

1時間52分。エンドロールの、影絵アニメーションが楽しかった。書家が書いたような漢字のオンパレードもナイスです。


【オススメ類似作品】


「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」 (1999年) 「ハムラプトラ2 黄金のピラミッド」 (2001年)

シリーズ第1作と第2作。監督・脚本はスティーヴン・ソマーズ。出演は、ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ。やっぱりねえ、レイチェルがいいんですわ。ああレイチェル、麗しのレイチェル。


「リーサル・ウエポン4」 (1998年アメリカ)

監督:リチャード・ドナー、出演:メル・ギブソン、ダニー・グローバー。ジェット・リーが悪役で登場した出世作。黒いコスチュームで寡黙な男クーは、とても魅力的でした。ちゃぶ台が道路を走る場面は爆笑。


「ブラック・レイン」 (1989年アメリカ)

監督:リドリー・スコット、出演:マイケル・ダグラス、高倉健。悪役としてハリウッドを沸かせたアジアの俳優といえば、やっぱり松田優作!大物マイケルを完全に食ってました。健さんが歌うシーンもあり。いろいろてんこ盛りの、アメリカン・ジャパニーズ・ヤクザ映画。


「こまねこ」 (2006年ミコットエンドバサラ)

監督:合田経郎、声の出演:瀧澤京香、若林航平。コマ撮りで製作された、日本の人形アニメーション。本作と関係ありませんが、おんなじキャラが出ています。親子で癒される、極上の傑作。





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2008-08-22

ドラゴン・キングダム

テーマ:洋画

ジャッキーのむさくるしいロン毛を見ていたら、無性に髪を切りたくなりました。


原題は 「forbidden kingdom」。直訳すると、“禁じられた王国”。つまり、“禁断の領域”ってところでしょうか。


ジャッキー・チェンとジェット・リーが共演、というだけで世界中が湧き上がる。内容はともかく、この夢のような企画を実現したプロデューサーのケイシー・シルヴァーの功績を讃えたい。監督は、ロブ・ミンコフ。脚本は、ジョン・フスコ。アクション監督は、ユエン・ウーピン。


出演は、マイケル・アンガラーノ、リュウ・イーフェイ、ジャッキー・チェン(2役)、ジェット・リー(2役)、コリン・チョウ、リー・ビンビン。


さて、映画ですが、さほど期待していなかった分、そこそこ楽しめました。まあ、こんなもんかと。


主人公は、非力なアメリカ人カンフーオタク青年。イジメられて悪事を手伝わされ、絶対絶命のピンチになったとたん、どこかの世界にトリップ。どうやら、彼には重要な使命があるらしい…。


主演のマイケル・アランガーノは、いなくてもいい。というか、いない方がいい。存在感ゼロ、魅力ゼロ、やる気ゼロ、印象ゼロの、ウルトラヘタレ俳優。…お前、何しに来たんだよ。


ヒロインのリュウ・イーフェイがかわいい。演技はイマイチだけど、カワイイから許す。だから余計にこんなバカ主役にはもったいない。許せん。俺がもらいたいくらいです。


悪役のコリン・チョウとリー・ビンビンは、それなりの雰囲気。杉本哲太と浅野温子ではありません。


特筆すべきは、やっぱりジャッキーとジェットの格闘でしょう。パンフの記事によると、2人で気持ちよく戦って楽しんだら、早過ぎてカメラに映らんかったそうな。だから、スピードを落として撮り直したそうです。ファンとしては、早いバージョンが見たいなあ。DVD発売時には、映像特典で収録して欲しいところ。


小学生の時に見た 「酔拳」 は興奮した。ブルース・リーとは違った魅力がジャッキーにはある。中学生の時に見た 「少林寺」 も興奮した。リー・リン・チェイのスピード感あふれる格闘に舌を巻いたものです。


ブルース・リー、ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キン・ポー、ユン・ピョウ、ジミー・ウォング、リー・リン・チェイ、リュー・チャーフィ…ああ、懐かしいカンフースターの面々。これに加えて、日本の千葉真一、倉田保昭、志穂美悦子、真田広之。タイのトニー・ジャーだって、イギリスのジェイソン・ステイサムだって…。ああ、やっぱりカンフーって不滅だなあ。男の子だったら、1度はハマる登竜門。


ストーリーは、ザ・適当。だから真剣に見なくてよろしい。ユルい空気の中で淡々と進んでいく物語に、しばし体を預けて現実を忘れましょう。息抜きにちょうどいい映画かと。


とにかく、2人が元気なうちに、共演が実現できてよかったと思います。中身はスカスカですが、ファンは許してくれるでしょう。御二方に深くお礼を言いたい。パンフの記事で、それぞれのコメントがとても興味深いのが印象的でした。2人とも、ナイスガイです。


ライバルは、好敵手。共演は、禁断の世界。未知の領域に挑戦することで、自分も相手も磨かれていく。短い時間だったけど、2人の格闘シーンは素晴らしかった。これからも、世界中の男の子に、夢を与えていって下さい。いつまでも元気に活躍できるように、応援しています。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:8月20日 劇場:ワーナーマイカル新潟 19:05の回 観客:約20人

指定席のはずが、オバチャンが俺の座席に思いっきり座っていたので、空いているところに勝手に移動しました。いちいち言うのも面倒だし。


【上映時間とワンポイント】

1時間45分。コンパクトにまとまりましたが、退屈場面もいっぱいあるので、やっぱり長く感じるかな。


【オススメ類似作品】


「座頭市と用心棒」 (1970年大映)

監督・脚本:岡本喜八、出演:勝新太郎、三船敏郎。そんなに面白い映画ではありませんが、この2人を共演させた功績を讃えたい映画。やっぱり、こういう作品があってもいいと思います。


「キングコング対ゴジラ」 「マジンガーZ対デビルマン」 「ウルトラマンVS仮面ライダー」

まあ、説明するまでもなく、こういうジャンルって、いつの世にもあるもんです。古くは 「ドラキュラ対フランケン」 なんてのもあったでしょ。今だったら、ジョイマン対ホワイト赤マンか…ってそれは、コラボカーペット。…違うか。


「ベスト・キッド」 (1984年アメリカ)

監督:ジョン・G・アビルドセン、出演:ラルフ・マッチオ、パット・モリタ。原題は 「カラテ・キッド」。日本人の師匠に鍛えられて、強くなっていくアメリカの非力少年の成長ぶりが微笑ましい。ワックスがけのトレーニング場面が印象に残ってます。本作の主役も、これくらい一生懸命がんばってくれたらなあ。


「龍が如く」 (2007年)

監督:三池崇史、出演:北村一輝、岸谷五朗。本作に、これとおんなじ場面がありました。キーワードは、ふっかーつ!


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2008-08-18

宗教女、撃退。 ~PART2~

テーマ:怒りと悲しみ

かなり前に書いた 「宗教女、撃退。」 の記事を覚えている人は、たぶんもう俺のブログ読んでいないと思いますが、またしてもちょっとやり合っちゃいました。前回は、TSUTAYAの前、今回は、自宅。宗教の勧誘というのは時たま来るものですが、大抵は断ればすんなり帰る。しかし、中には悪質な輩がいるのも事実。


呼び鈴が鳴り、『…お休みのところ、すみませ~ん。』 なんて言ってたので、てっきり近所の奥さんかと思い、妻に出てもらいました。ところがどうも…様子がおかしい。うーむ、宗教だな。


妻が手こずっているので、業を煮やして俺も参戦。見ると、何やら見覚えのある本が…あれは、あの時の女が持っていた本だ!…戦いモード、スイッチON。相手は、40代後半の、汚ねえロン毛の牛乳ビンメガネ!これはマシンガントークタイプだ。面倒くせえから、短期決戦、実力行使!


『…帰れ、このヤロウ!』 大声で怒鳴ると、『…いきなり帰れなんて、それはないんじゃないですか!』 ほほう、やっぱり思った通りの女だ。 『…いらねえって言ってるだろ。いいから帰れ!』 『…失礼じゃないですか、何も聞かないで!』 いきなり訪ねてきてマシンガンぶっ放すあんたは、失礼じゃないのか?


彼女を見たとたん、ゾッとくるものがあった。こういう女は、宗教団体には必ずいます。俺の経験上、この手の人は、内部でも嫌われていることが多い。私生活がうまくいかない。団体のメンバーともしっくりいかない。だから、布教活動でストレスを解消しようとする、迷惑な存在。こういう女の心に、神が働きかけると思いますか?彼女に寄ってくるのは、チンピラ悪霊たちだけだと思うけど。


さて、どうする。かなりヤバいオーラを放っている女が、プライドをかけて俺の前に立ちふさがってる。こういう人間の目を直視すると、毒霊をかぶりそうになるからご注意。目をそらしながら、すばやくドアを閉めた方がいい。


前回の女はまだ、人間らしいところが残っていたので、5分くらいかかって悔し泣きさせて終了した。でも、このゲテモノ妖怪気色悪ババアは、相手の話を聞く気が全くない。自分の我を押し通すわがままな伝道が、いかに愚かであるかがわかっていない。俺だって、元伝道師のはしくれだ。こんなゴミヘドロババアにナメられてたまるか。


『…あんたの団体とは、何べんもケンカにしてるから、もうカンベンしてくれ。』


『…そんなこと私は知りません。いきなりそんなこというなんてひどいじゃないですか!』


『…うるせえ!この本がキライなんだよ、これが!』


そう言って俺は、その本を指先で叩いた。すると、本が落ちた。つまり、叩き落とした格好になった。


『…ああっ、何てことするんですか!』


彼女が本を拾おうとしてかがんだ瞬間に、すかさずドアを閉める。 『…2度と来るな、バカ!帰れ!』 その間、約20秒。気持ち悪い妖気が、まだ玄関に充満している。うう、ファブリーズ悪霊用はないのか!


玄関のドアごしに、彼女がわめく声が聞こえる。人としておかしいんじゃないですか、なんて言ってる。あはは、バカだなあ、近所中に聞こえてるぞ。自分のイメージダウンになることにまだ気がつかないのか。やがてあきらめたのか、隣の家に行ってピンポン…。あのさあ、ムリだっつーの。オマエなんかに、絶対人の魂は救えないって。


どんなに素晴らしい教えなのかしらないけど、こんなバカ女では、絶対に内容が伝わらない。せっかくの教えも台無しですねえ。どんなにいい教義だったとしても、それを伝える者の心が歪んでいたら、本質が伝わらない。俺は、実感としてわかる。確かに、俺は人としておかしい。それは認めよう。だけど、あんたは俺を否定できるほど立派な人格を持っているのか。


本を読んで下さい、と言うだけで伝道できるなら苦労はいらない。いきなりやって来て命令するんじゃあ、人は動かない。イメージの悪い2人のバカ女のせいで、俺がこの団体の教義を学ぶ機会は、永遠に失われました。もっとも、ここの神様には、俺はすでに嫌われていると思うけど。こんなバカしか育てられない団体なんて、全く興味ないし、能無しの神だって言っているようなもの。


本気で伝道したいって思うなら、もっとするべき事があるはず。人としてどうのこうのと言えるだけの資格が、果たして自分にあるのか。現実逃避で信仰している人は、見るとすぐにわかる。悲しいけど、それじゃ逆効果だよ。熱意だけじゃ人は動かない。少なくとも、俺はそんな強引なやり方を認めない。


人と接する姿勢には、その人の本質が表れる。自己中心的な心は、態度に出てしまう。人格って、自分と本気で向かい合わないうちは、決して磨かれない。自分の醜い心と本気で戦った信仰者こそが、人の心を動かせる。そういう人は、イザという時に強いんです。


前回の彼女も、今回の彼女も、俺の印象は、ただのトークマシン。相手の反応とは関係なしに、決まったセリフを言い続けるだけ。それって、虚しい。悲し過ぎる。人はみんな違うのに。


相手によって、心のストライクゾーンは様々。その人がどういう言葉を欲しがっているのか、考えながら話す訓練をもっとした方がいい。それができない彼女こそ、人としておかしい。あんたは、ただの押し売りとおんなじ!


物を売るには、商品を愛する心と、それを買う人の気持ちを考える心が必要。セールスでも宗教でも、相手を喜ばせるテクニックって大事でしょう。まずは、自分という存在を受け入れてもらわなきゃ。


彼女は、たぶん俺を呪い殺すかもしれない。それで気が済むなら、勝手にやればいい。ただし、俺を甘く見るな。死んだ後であの世に言ってから、思う存分復讐してやるから覚悟しろ。俺の背後の悪霊を総動員して反撃する。俺が本気で怒ったらどうなるか教えてやる。その時、オマエの神は一体何をしてくれるのかな?


宗教は、軽々しくやるもんじゃない。人を幸せにしてやる、なんて簡単に思わない方がいい。俺の淀んだ心は、そんな薄っぺらな言葉じゃ浄化できないよ。だから、相手をよく見て伝道して欲しい。これからは、俺の家はどうか避けて通ってくれ。俺にいくら語ったところで、期待する結果は出ない。あきらめろ。あんたのやる事に口出しはしないから、あんたの救える人を、自分で探してくれ。俺はパス!


そういうわけで、結果的にすごい撃退の仕方をしてしまいました。教典を叩き落す人間も、そういないでしょう。我ながら見事。これで激怒する神様は、俺を罰する前に彼女のやり方もちゃんと叱って下さいよ。


大体なあ、命より大事な本なら、落とさないようにもっとしっかり持ってろ。この未熟者!おととい来やがれ電エース!常識を超えた男で悪かったな!


当然のことながら、最寄りの警察に通報しました。近所のみなさんは、手こずったら俺を呼んで下さい。大騒ぎになれば警察だって重い腰を上げるってもんだ。事件になって困るのはあいつらの方。泣き寝入りすることなんてない。あの低脳クソゲリラテロリスト宗教勘違いバカ女と刺し違えても、俺は絶対に屈しない!覚えてろよ、虫ケラ!


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2008-08-16

映画熱3周年特別企画 歴代映画ランキング ~トンデモ映画編~

テーマ:ランキング

お、まだやるの、とお思いでしょうが、またやっちゃいます。昨年に発表した歴代映画ランキングに続きまして、収まりきらなかった作品を中心に、もう少しだけやってみたいと思いまして。


世の中には、トンデモ映画というジャンルがあります。これは、昨年記事にしたトホホ映画とはちょっと意味合いが違う。よくも悪くもパワーがあって、作品に込められた情熱がほとばしっている点を俺は評価したい。いつものことながら、ほとんど記憶だけで書くので詳細は違う点もあるだろうし、ランキングなので若干ネタバレも入ります。俺が思いつくままにリストアップした、珍作20本をご紹介。




【歴代映画ランキング ~トンデモ映画編~】



1.南極物語 (1983年フジテレビ)


監督・脚本:蔵原惟繕、出演:高倉健、渡瀬恒彦。高校生の時に劇場で見ました。感動の名作ということになっていますが、俺にとっては戦慄のホラー映画。置き去りにされた15匹のカラフト犬が、どんなサバイバルを繰り広げたかを考えると、とても恐ろしい。俺は直感的に、共食いをしたんじゃないかという想像がかけめぐりました。野生の獣になった犬の凶暴性は計り知れない。ラストシーンのタロとジロ、先に走ってきた方がエサですな。犬語で 『…助けて、食われる!』 と叫んだに違いない。そして、迎えに来た人間の喉を食いちぎって…ひいい、恐ろしや、わんこ捨てたらアカンで。



2.楢山節考 (1983年東映)


監督・脚本:今村昌平、原作:深沢七郎、出演:緒形拳、坂本スミ子。カンヌ映画祭でグランプリを撮った傑作ということになってます。姥捨て山の美談というよりは、人間の中にあるうさんくさい部分の描写盛りだくさんといった印象が強い。小さな村の人間が生き残っていくためには、何でもしなくちゃならない。倫理とか道徳なんて、その地域や場所によって180度変わることもしばしば。そういう意味で、日本人の心の柔軟性というか、適応力というものを考えた作品でした。モテない男役の左とん平が、メス犬とヤッている場面は爆笑でした。



3.デス・レース2000年 (1976年アメリカ)


監督:ポール・バーテル、原作:イヴ・メルチャー、出演:デビッド・キャラダイン、シルベスター・スタローン。人口が増えすぎて困ったら、この映画の出番です。合法的に殺人レースが開催されるとは、スゴイ世の中になったもんだ。人をひき殺す度にポイントがアップするルールに、全米が熱狂。自殺願望者も、この日ばかりは大手を振って確実に死ねます。老人ホームの前にズラズラっと並ぶジイサマたち。プラモデルのようなハリボテレーシングカーも、なかなかイカしてます。色んな意味で、画期的な作品。シャレがわかる人にオススメ。最近ではトム・クルーズがこの映画をリメイクしようとしてポシャったそうな。そりゃそうだ、コレをやるのはキャラダインとスタローンだ!「ランボー4」 よりド迫力な映像を、いつか作ってくれ!



4.幻の湖 (1982年東宝)


監督・脚本:橋本忍、出演:南條玲子、隆大介。大物脚本家・ハシモトが、渾身の力で製作した、日本映画史上に残るウルトラバカ映画。出刃包丁を持って、男をひたすら追いかけるソープ嬢の物語。理由は、飼っていたわんこを殺されたから。オーディションで選ばれた新人・南條玲子の強引な演技が限りなく暑苦しい。とにかく全編、走る走る走る!2時間44分の上映時間中、8割は走っている。途中で見るのをやめようものなら、すかさず彼女の包丁が飛んできそう。不条理な気迫が、画面から漂ってくるような異常さ。この映画が言いたいことって、“走れば何とかなる”ってことでしょうか。映画は終盤、宇宙にまで飛び出してバカぶりを発揮。オーディションで選ばれた主役には、1000万円が支払われるはずでしたが、映画が大コケしたから払ってもらえたのかどうか。



5.少林寺木人拳 (1977年香港)


監督:チェン・チーホワ、出演:ジャッキー・チェン、クム・カン。昨年書いた “アクション映画編” でも紹介した本作ですが、トンデモ映画としても充分面白い。整形前のジャッキーが、口がきけない青年役で登場。兄弟子にからかわれながらも、次第に力をつけていくジャッキー。そして少林寺の最終関門は、木人(もくじん)と戦うことだった!長い廊下の両脇に、ズラリとならんだ木人。「人造人間キカイダー」 のカイメングリーンみたいな印象。手足についた鎖を、裏方が操作することで動かしているらしい。でも、これやっぱり人が入っているでしょう。この木人と真剣に戦うジャッキーの姿が妙にカッコよかった。下積み時代から脱出するイメージ映像として、とても印象に残った映画でした。主題歌 「ミラクル・ガイ」 は名曲。



6.クライング・ゲーム (1992年イギリス)


監督・脚本:ニール・ジョーダン、出演:スティーヴン・レイ、ジェイ・デヴィッドソン。アカデミー脚本賞を獲得した傑作サスペンス。いやあ、確かに驚いた。だって…ヒロインが男だったんだもん!しかも、それがバレるシーンがストレート。濡れ場の途中で、チンコがブラブラしているのを見つけて驚くんですよ!…うわあ!確かに意表をつく展開だけど、何だか損した気分になってしまいました。ジョーダン監督も冗談がキツイや。クライング・ゲームだけに、泣けてきちゃうなあ。



7.エグゼクティブ・デジション (1996年アメリカ)


監督:スチュアート・ベアード、出演:カート・ラッセル、スティーヴン・セガール。テロリストがジャンボ機をハイジャック。こんなチンピラども、セガールおやじが来たらあっという間に終わりじゃん…とタカをくくっていたら、何といきなりセガール絶命!うわあ、えらいこっちゃ!凍りついた観客は、スーツ着た弱々しいカートラッセルに頼るしかない。仕方なく1人で立ち向かうカート。しかし、彼こそは 「ニューヨーク1997」 のスネーク・プリスケン!中盤からやってくれます。大物が冒頭でいなくなる展開は、「死亡の塔」 とおんなじですな。ギャラでモメたんでしょうか。まあ、そこはエグゼクティブな人が決断したんでしょう。



8.ウォーターワールド (1995年アメリカ)


監督:ケビン・レイノルズ、出演:ケビン・コスナー、デニス・ホッパー。西暦2500年、環境破壊の果てに地球上の氷が全て溶けちゃって、世界は海に沈みました。そこはまさに、無法地帯。「ボディガード」 で多くの女性ファンを獲得した直後の映画だけに、世のおねーちゃんたちの期待はふくらみましたが、冒頭でいきなり飲尿シーン!女性客の悲鳴が映画館内にとどろきました。すげえ、奴は本気だ。俺はもう一度姿勢を正してから映画を見ました。1億7500万ドルの巨費を投入して本作を製作した彼は、やっぱり大物です。アイパッチしたホッパーの無邪気な悪役ぶりがカワイイ。微妙な秘密兵器もいっぱい出ます。ヒロインは、「氷の微笑」 で振り回された女、ジーン・トリプルホーン。どこまでもマニアックな珍大作。



9.スナッフ (1976年アルゼンチン)


監督:ロベルタ・フィンドレイ&マイケル・フィンドレイ(夫婦)。その他のスタッフ、出演者は不明。“snuff” とは “かぎたばこを吸う” “ろうそくの炎を吹き消す” という意味の他に “人を殺す” という意味でも使われ、俗語で殺人映画のことを “snuff film” と表現したりします。本作は、イカレた夫婦が途中まで作ったフィルムを安く買い取り、勝手に後半を付け足して無理やり完成させたものらしい。最後だけチープな印象なのはそのせいです。しかしながら、中盤までの異様な盛り上がりは特筆に値します。サタンと名乗る男の “お告げ” の場面が、俺のお気に入り。製作者不明の殺人フィルム、という宣伝をして、自前で上映禁止運動まで展開したおかげで、映画は大ヒットしたらしい。’70年代って、パワフルだなあ。



10.時計じかけのオレンジ (1971年アメリカ)


監督・脚本:スタンリー・キューブリック、出演:マルコム・マクドウェル、パトリック・マギー。“SF映画編” でも紹介したんですが、格調高い映画だと思われても困るので再登場。本作のトンデモ度も紹介しておかなきゃね。股間にレバーのついたミルク出し人形を筆頭に、チンコ飴、チンコ型巨大インテリアなど、驚愕の爆笑グッズが多数登場。まぶたを開きっぱなしにする器具は、ミラ・ジョヴォヴィッチの 「ウルトラヴァイオレット」 に、巨大チンコは、ジョニー・デップの 「リバティーン」 にそれぞれ息づいています。だけど、マイクロカセットテープは泣けたなあ。さすがにCDプレイヤーは予測できなかったんですね。



11.大病人 (1993年伊丹フィルムズ)


監督・脚本:伊丹十三、出演:三國連太郎、津川雅彦。余命1年と診断された男が、わがままを言いながらも次第に死を覚悟していく映画。終末医療の考え方が今より偏っていた時代に、一石を投じた作品として評価は高いけど。表現の仕方が、狂気と正気の紙一重。というか、かなりイカレているように思えるんですが、どうでしょう?オーケストラで般若心経をやる場面は、完全にイッちゃってます。こんなパワフルな病人は、世話をする側も大変でしょうなあ。



12.地獄 (1960年新東宝)


監督・脚本:中川信夫、出演:天地茂、沼田曜一。自分のせいで、次々と人が死んでいく。悪気はないのに、目の前で絶命していく人たち。なぜ俺がこんな目に?よくわからんまま、映画は淡々と死人の山を築いていく。こっちが死にたいと思っても、相手が死んでしまう。どうすればいいのか。答えは…あの世にある。生きていても死んでいても、苦しいと思えばそこは地獄なのだ。不条理にドンドン進んでいくスタイルが、とてもブラックな笑いを生み出す怪作。ホラーかギャグか、紙一重。見て判断せよ。



13.大霊界 (1989年学研)


監督:石井照、出演:丹波義隆、丹波哲郎(親子)。霊界研究の第一人者、世界のタンバが満を持して世に放った真面目な珍大作。映画が表現する霊界は、地味で退屈なイメージだったし、自分の息子 “ジャッカー” 義隆を主演に起用したおかげで、映画がさらに軽くなってしまった。どうせ誰もじかに見ていないんだから、違うぞっていう批判もないだろうしねえ。でももうちょい面白くできないもんか。ちなみにマッチと明菜が共演したトンデモ恋愛映画 「愛旅立ち」 で、明菜が仮死状態になった場面の霊界描写を監修したのも確かタンバセンセイ。当の本人はすでに霊界に旅立ってしまいましたので、あっちでまた何かやっているんでしょう、きっと。



14.アイズ・ワイド・シャット (1999年アメリカ)


監督・脚本:スタンリー・キューブリック、原作:アルトゥール・シュニッツラー、出演:トム・クルーズ、ニコール・キッドマン。巨匠が最後に撮った作品は、エロ映画でした。しかも、美男でありながら、なかなかヤラセてもらえない主人公。ちっともヌケない、イライラするだけのフラストレーション映画。オヤジのみなさんは、ニコールのヌードでガマンしましょう。しかも彼女の最後のセリフが 『…ファックしましょう!』(爆笑) …だから最初からやればいいじゃん!2時間39分も引っ張っておきながら、そりゃねえだろ!12年ぶりにメガホンを取ったキューブリック監督でしたが、これで終わっちゃいましたねえ。トホホな遺作です。合掌。



15.御法度 (1999年松竹)


監督・脚本:大島渚、原作:司馬遼太郎、出演:松田龍平、ビートたけし。こちらは、13年ぶりの大島監督作品。同じ年に製作されたのも、きっと何か意味が。こちらは、れっきとしたホモ映画です。美少年を奪い合うおっさんたちの奮闘ぶりがいじらしい。先述した「アイズワイドシャット」 と比べると、総合的にどっこいどっこいなのが笑えます。松田君の濡れ場は一応あるものの、相手は田口トモロヲですから。田口のおっさんがバックスタイルでカクカク腰を動かしているのがドアップで、カンヌ映画祭で上映されたかと思うと…うひゃあ。松田君とてもイヤそうだったなあ。



16.ゴジラ (1998年アメリカ)


監督・脚本:ローランド・エメリッヒ、出演:マシュー・ブロデリック、ジャン・レノ。話題が大きく先行し過ぎたせいもあって、正体がわかったとたんに一気にクールダウン。ゴジラが時速480キロで走る必要性はあるのか?そんなに早く逃げないとやられるくらい、薄い表皮なのか?何だか、怪獣王という名にふさわしくない気弱さですなあ。交差点にマグロを山盛りにして捕獲作戦をする米軍もかなりテキトー。なかなか2作目が作られないのも、何か深いワケがあるんでしょうか。ちなみに 「ゴジラ FINAL WARS」 にもこのゴジラが登場しますが、あっという間にやられちゃいました。



17.リング2 (1999年角川)


監督:中田秀夫、原作:鈴木光司、脚本:高橋洋、出演:中谷美紀、佐藤仁美。「らせん」 の立場はどうなる?とツッコミたくなるような、ウルトラスピンオフ企画。飯田監督、大丈夫ですよ、つまんなかったから。「リング」 は傑作だけど、コレはイカンでしょう。クライマックスでは、中谷美紀が少年をかついで井戸をロッククライミング!あらら、そんなマッチョなキャラだったっけ。まあ、女子高生向けにレベルを落として便乗商売した番外編ってところですね。深キョンの、アゴがはずれるくらい大きな口を開けた死体が笑えました。



18.ほえる犬は噛まない (2000年韓国)

監督・脚本:ポン・ジュノ、出演:ペ・ドゥナ、イ・ソンジェ。ポン監督作品の中でも、ペ・ドゥナ主演作品の中でも、たぶん生涯の最高傑作であろうかと思います。素晴らしい出来栄えなんですが、ストーリーがトンデモな内容のため、昨年集計したランキングに入れることができませんでした。飼い犬の連続誘拐事件を独自に捜査する、不器用な女が主人公。ブラックな笑いが随所にあり、憎めない人たちが繰り広げるドタバタが楽しい。どちらかというと女性向かと思うんですが、カップルで見ても以外と面白いかも。レンタルビデオ店で借りるのがなかったら、だまされたと思って手に取ってみて下さい。映画熱が強力オススメする、隠れた名作です。これが気に入った女性は、ぜひ黄色のパーカーを着てみてね。きっとパワーが出ます。



19.グエムル 漢江の怪物 (2006年韓国)

監督・脚本:ポン・ジュノ、出演:ソン・ガンホ、ペ・ドゥナ。「ポニョ」 の記事でも紹介しましたが、魚が走って追いかけてくるっていうシチュエーションが笑えます。前半の20分くらいだけが面白いので、後はどうでもいい話が延々と続きます。薬物を川にをタレ流したせいでサカナが突然変異。普通、公害の被害にあったサカナは骨が変形して死ぬんじゃねえの?このサカナくんは、陸に上がって2本足で走って人を襲う。エラ呼吸なのか肺呼吸なのか。しかも1匹だけってどうよ。さすが韓国、細かいことは全く考えていません。本国では大ヒットしたらしいけど、日本の観客はそんなにバカじゃないッスよ。



20.激突!殺人拳 (1974年東映)

監督:小沢茂弘、出演:千葉真一、石橋雅史。最後を飾るのは、日本映画史上にサンゼンと輝くトンデモ映画の傑作が登場。空手で人を殺す、プロの殺し屋が主人公。ブルース・リーよろしく上半身裸で黒ズボン。しっかりベルトをしているところが泣かせます。こぉお、ほぉお…といった独特な奇声と、カブキのような表情は、ある意味リーを超えているかも。アメリカ人にも大ウケとなり、ソニー千葉という名前で大人気スターとなりました。千葉の熱狂的ファンであるタランティーノが脚本を書いた 「トゥルー・ロマンス」 では、冒頭の場面で本作をそっくり使用。俺が好きな場面は、志穂美悦子が暴漢に襲われ、千葉が助けるシーン。助けた直後に彼はこう言います。『…売り飛ばしてやる!』(大爆笑) スバラシイ。世界最高峰のウルトラトンデモ映画です。




…以上、思いつきで企画しました。余力があったらまたがんばってみますので、その辺はいつものように、期待しないでお待ち下さい。ではまた。




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2008-08-15

わたしの恐怖体験 (19) 「呪いのケータイ」

テーマ:わたしの恐怖体験

朝起きると、どうも胸が痛い。あれれ、どうしたんだろ。さては、誰かに恋でもしたか。いやいや、そうじゃない。昨夜酔っ払って歩いていて、木にぶつかったんだった。


ケータイをいじりながらよたよた歩いていたら、街路樹を固定している添え木に左胸を強打。あまりに痛いので、整形外科でレントゲンを撮ってもらったら、幸い骨には異常がないとのこと。筋肉を傷めたんじゃないかということで、湿布を処方してもらいました。


だけど、よりによって左胸なんて…。つい最近の記憶がよみがえった。


実は、3年半くらい愛用していたケータイがいよいよ機能しなくなり、7月の始めに買い換えたばかり。今どきのケータイは薄くて、前に使っていた物の半分くらいしかありません。こりゃあ、すぐに壊れそうだと思いながらも購入。


その直後に飲み会があり、先日お話した仮面ライダーキバの写メールが送られて来たりして盛り上がっていた矢先、ケータイが壊れてしまいました。


どうも、開きっぱなしにして置いていたところ、上に何かが乗ったらしい。ディスプレイが破損し、画面が半分しか映らなくなってしまいました。待ち受け画面の電エースが、上半身しか映っていない!


仕方がないので、すぐに修理に。お店で見てもらったところ、画面向かって右側上部に、ヒビが入っていたとのこと。面の力にはある程度の強度はあるものの、1点に加わった力には極端に弱いらしい。トホホ、買ったばかりで修理代5000円…。


で、修理が済んで手元に戻ってきてからは、丁寧に使いました。しかし、あの夜、ケータイを持ってフラフラ歩いていたら、中途半端な高さに飛び出ていた添え木が、ケータイを持っていた手をすり抜けて、左胸に激突。一瞬、何かに突き飛ばされたような衝撃を感じてうずくまったけど、酔っている時ってあまり痛みを感じなかったりするもの。そのまま帰って寝ちゃいました。


よく考えると、ケータイが壊れた原因となった亀裂は、画面向かって右側上部。俺が強打したのは左胸。これ、ちょうどおんなじ位置になるんですよ。…うわあ、こりゃ呪いのケータイだ!すげえ!


ケータイが壊れた時は、俺が大ケガするはずだったのを身代わりで犠牲になってくれたのかもしれん、と考えようと思いましたが、どうも違うようだ。まるで、自分と同じ苦しみを俺に与えているように思える。


ははあ、お前、もっとキレイなおねーちゃんに使って欲しかったのか。まさかこんなオヤジに買われると思っていなかったんだろ。電エースを待ち受けに使うわ、最初に来たメールがおっさんのコスプレだわで、ケータイの怒りは頂点に達したに違いない。…あたしはそんな女じゃなくてよ!ああイヤ、もうガマンできない!たぶんその瞬間に、ピキッと亀裂が。


ケータイが壊れた約1ヵ月後、彼女(すでに女として扱われている)は、復讐計画を実行。俺が酔っ払っているのをいいことに、手頃な位置にある添え木に狙いを定め、俺の心臓めがけて巧みに誘導。自分はすれすれにかわして、見事に激突させることに成功。うずくまる俺を見て、舌なめずりして喜んだに違いない。…コノヤロウ。


まともなケータイなら、主人を守って自分が犠牲になるところを、コイツは主人に牙をむいた。ほほう、いい度胸じゃねえか。どうせ薄っぺらなテメエとおんなじチンピラ悪霊に手を貸してもらったんだろ。ふふふ…キサマ、ケンカを売る相手が悪かったなあ。俺はケータイを握り締めて言い放った。


いいか、よく聞け。これで俺が恐がってオマエを手放すかと思ったら大間違いだ。オマエは俺に金で買われたんだよ。ケータイの分際でイキがるんじゃねえ、このアマ!キサマには高い金払ってんだよ。その分、キッチリ働いてもらうからな、覚悟しろ!俺を呪い殺すのか?上等じゃねえか、死ぬ時は、テメエも道連れにしてやる!わかったか、誰が主人か教えてやる!


考えてみれば、歩いているスピードでぶつかったんだから、殺意はなかったのかもしれない。ただ、気持ちをわかってもらいたかっただけなのかもしれない。そう思えば、そんなに悪い気はしないもの。


これもきっと、何かの縁。俺が持つんだから、変わり者のケータイであっても不思議じゃない。コイツもきっと、何かワケアリの女なのかもしれない。わかったよ、もういいから、これからは俺のためにがんばってくれ。乱暴はしないから、優しくしてあげるから。


出合った早々、同じ場所をケガした者同士、もうしばらく付き合うしかない。まだ胸は痛みますが、ケータイはよく動いてくれています。ようし、いい子だ。ごほうびに画面をキレイにしてあげようか。おっ、ここが感じるか、よしよし、ここはどうだ、ウッヒッヒ…。


オッサンと薄型ケータイの奇妙な関係。また事件が起きたら報告するとしましょう。みなさんも、ケータイにナメられないようにご注意。いい夏休みをお過ごし下さい。





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2008-08-15

ダークナイト

テーマ:洋画

テーマは “覚悟” です。 …悪を倒すには、悪以上に悪にならなきゃいけない時がある。


バットマン新シリーズ第2作。“dark knight” とは “暗黒の騎士” という意味。監督・脚本は、前作と同様、クリストファー・ノーラン。出演は、クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール、モーガン・フリーマン。


さて、映画ですが、なかなか骨太な作品に仕上がりました。ありきたりのヒーローものとは違う世界を表現したいという、作り手の意識が感じられます。


主演のクリスチャン・ベールは、貫禄が出てきたように思います。「マシニスト」 で激ヤセした直後に 「バットマンビギンズ」 の主役をちゃんとこなしていたので、役者根性のある俳優だと認識していましたが、ここにきて風格も出てきたよう思います。グッと引き締まった表情がなかなかよろしい。


執事を演じるマイケル・ケインが、主役をさらに引き立てる。仮面ライダーでいうところのおやっさんであり、バットマンの心のよりどころとなる重要な存在。殺伐とした場面が連続する中、彼が画面に映るだけで何だかホッとしたような気分になる。遊び心のあるやんちゃな部分も魅力的。ナイスなおっちゃんです。


ヒロインを演じるマギー・ギレンホールは、ちょっとイマイチだった。奪い合うほどの女でもないような気がするけど、それは余計なお世話か。まあ、「スパイダーマン」 の女よりはマシ。存在感は限りなくゼロに近いので、いなくてもいいように思う。


検事役のアーロン・エッカートは、なかなかの熱演でした。“ホワイトナイト” と呼ばれる、誠実な男。こういう人がたくさんいたら、世の中もよくなるだろうって思うんですが、ここは悪の巣窟、ゴッサム・シティ。…はたして彼の運命は?


モーガン・フリーマンも、申し訳ないけどいらないと思う。マイケル・ケインとキャラ的にかぶりそうだし、こんな大物俳優使わなくてもいいんじゃないの。もっと若くて無名な役者の方がバランスがいいと思いますが。


そして、ゲイリー・オールドマン。彼はやっぱり素晴らしい俳優だと思います。本作の中では一番地味な役柄なんですが、彼が演じると一味違う。何というか、彼のオーラって独特なものがあるんです。メガネをかけていても、強い視線を感じる、イザという時はやるぞ、っていうような、獲物を狙う目。抑えた演技で周囲とのバランスを保っていますが、ビンビンに伝わってきました。


特筆すべきは、やっぱりジョーカーを演じたヒース・レジャーでしょう。すでに予告編でお目見えしているので有名だと思いますが、あのメイクはコワい。ティム・バートン版 「バットマン」 では、ジャック・ニコルソンがノリノリで怪演していましたが、気色悪いだけで恐さは感じなかった。ところが、本作のジョーカーは違う。


もし、予告編で彼の姿が映らなかったら、劇場で初めて見た観客は悲鳴を上げたかもしれない。そのくらいインパクトのある顔です。しかしながら、演技自体はいたって普通。これくらいメイクしたら、イカレた演技をしそうなもんですが、わりと普通。そこがまた、つかみどころのない恐怖を滲ませている。


こういうメイクで思い出すのは、「ビートル・ジュース」 のマイケル・キートン。これはお笑い映画でしたが、本作だと恐怖の対象になる。まさに、恐怖と笑いは紙一重。暗闇でこんな男にバッタリ会ったら、腰を抜かしちゃうか笑い転げるかどっちかだもんね。さすが、ブロークバック・マウンテン・ホモ男。もう恐いもんなし。…だけど、本作撮影直後に死亡したそうです。惜しい。もっと彼の怪演が見たかった。合掌。



バットマンは、幼少の頃に両親を惨殺されたトラウマで、精神的に消化できないものがあった。それが悪を憎む力となり、正義のヒーローとして立ち上がる原動力になったらしい。


正義を守って悪と戦う、というのは楽じゃない。多かれ少なかれ、リスクがつきまとう。みんなが誉めてくれなくても、たとえ非難されても、やらなきゃいけない時がある。賞賛は関係ない。やるべき事を、やるべき時にやる。孤独な戦いは、強い心の持ち主じゃなきゃできない。誰にもできないことをやれるからこそ、ヒーローなのだ。


今回、バットマンは、市民に非難される立場になり、窮地に陥る。誉められることを目的として戦っている者なら、簡単に投げ出してしまうところ。しかしバットマンは違う。彼は考える。どうすればよいのか。どうやったらゴッサムの街を守ることができるのか。考えている間もなく、ジョーカーは攻撃を仕掛けてくる。


人は誰しも “心の闇” を持っている。喜怒哀楽の感情が揺れ動く中で、しばしば狂気の淵に流されてしまいそうな時がある。そんな時、人の心を左右するものって何だろう。理性なのか。恐怖なのか。ジョーカーという男を見ていると、いろいろ考えてしまう。


正義を行うのには、覚悟がいる。悪を行うのにも、覚悟がいる。正義の味方は、悪を倒すことに苦悩する。悪者は正義の味方に倒されることを、心のどこかで望んでいるのかもしれない。俺を止めてみろ。お前の正義とは何だ?正義と悪との境界線はどこにある?


いろんなものを背負って、人は生きる。正しいかどうか、すぐに答えはわからない。だけど、心がこの方向へ行きたがっている。だからこの道を進む。それしかないじゃん。誰もが迷いながら、最善の道を探している。だから、バットマンの戦いは意味がある。


クリストファー・ノーラン監督は、観客の知性を刺激する。正気と狂気のはざまで苦悩する人間を描くことに長けている。2作目にして、いよいよ本領発揮という気がする。一味違う、彼の演出にご注目あれ。


闇に生きるヒーロー、バットマン。金持ちヒーロー、バットマン。財力生かして兵器開発、バットスーツにバットモービル、ウルトラ装備のバットマン。だけど、1人で戦うバットマン。金はあっても人手が足りんかバットマン。強いのか弱いのか、よくわからないバットマン。だけどやっぱりカッコいい。行け行けぼくらのバットマン。戦えぼくらのバットマン!


映画を見ていると、バットマンとジョーカーって、立場は違うけど何だか似ているような気がしました。ダークな世界で生きる者同士、どこかでつながっているのかもしれませんね。運命の “ダークな糸” で。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:8月12日 劇場:ワーナーマイカル県央 18:10の回 観客:6人。

仕事が早く終わったので、セーフで間に合いました。ガラガラだったので、すごく集中できた。


【上映時間とワンポイント】

2時間32分。はっきり言って長い。やっぱり覚悟して見なきゃね。


【オススメ類似作品】


「ルパン三世」 最終話 「さらば愛しきルパンよ」 (第2期、赤ジャケットシリーズ)

演出:宮崎駿(照樹務はペンネーム)、声の出演:山田康雄、島本須美。ルパンは悪党ですが、自分のルールを守る泥棒。そのルパンが殺人兵器を使って東京の街を破壊。おかしいと感じた銭形のとっつあんは、単身乗り込んで真相を暴く。汚名を着せられた男が、オトシマエをつける物語といえば、やっぱりコレでしょう。


「インソムニア」 (2002年アメリカ)

監督:クリストファー・ノーラン、出演:アル・パチーノ、ヒラリー・スワンク。「不眠症 インソムニア」 のリメイク作品。白夜が続くアラスカの地で、難事件の捜査を続けているうちに、不眠症が悪化。正気と狂気の間で苦悩する主人公を、名優アル・パチーノが熱演。この映画を見て、ホントに眠れなくなったらどうしようって、ちょっと恐くなったもんです。


「メメント」 (2000年アメリカ)

監督・脚本:クリストファー・ノーラン、出演:ガイ・ピアース、キャリー・アン・モス。ノーラン監督の出世作。10分しか記憶が持たない男の、ドタバタ不条理サスペンス。この映画は、見ている方も混乱します。ストーリーが逆から進んでいく手法も面白い。色んな意味で、画期的で刺激的な作品。知的好奇心のある人にオススメ。




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2008-08-14

劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王

テーマ:アニメ・特撮

今年はオロナミンC VS 強力わかもとだ! 脇役が豪華過ぎて主役の顔が覚えられん!


娘と妻が行きたいというので、今年も付き合ってあげました。(ホントですよ) さて、今どきのライダーはいかがなものか、いざ探検!



「炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN BANBAN 劇場BAN」


監督:竹本昇、脚本:曾川昇、出演:古原靖久、片岡信和、逢沢りな、碓井将大、海老澤健次。


今回の戦隊ヒーローは、“炎神” と呼ばれるミニカーを持って変身します。エンジン戦隊なので、車モノですね。構成は、男4人と女1人。途中から2人増えて7人になったみたい。


悪役では、何と及川奈央がレギュラー出演。すげえ、知る人ぞ知る、お色気女優です。ゲスト出演は、ソニン、半田健人、春田純一、菊池美香。こっちの方がキャラが濃いので、主役より目立っていたような気もする。


今回の舞台は、時代劇の世界。タイムスリップではなく、パラレルワールドという設定。だから、今現在も向こうの世界が同時進行しているという感覚になる。サムライワールドで、いざ、勝負!


悪ボスのソニンは、演技力はともかく、ふてぶてしさがよかった。圧倒的に正義側の方が多いので、1人で戦う姿が何だかカッコよかった。「一軒屋プロレス」 をちょっと思い出す。“555” 半田健人もちょっとオーラ出しすぎ。あんた脇役なんだから、主役より前にでちゃイカンよ。


で、俺的によかったのは、“デカピンク” 菊池美香。やっぱり彼女、カワイイですねえ。他の戦隊女優にくらべて、色気があると思うんです。うまい女優ではないけど、人をひきつける魅力がある。現在27歳。油ノリノリですなあ。できればゴーオンイエローとの絡みも欲しかったけど、時間短いしね。


ごちゃごちゃしているうちに終わった感じがしますが、コドモが楽しければOK。素直で明るく、正々堂々と戦うヒーローの伝統を、これからも大切に。




「劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王」


監督:田崎竜太、脚本:井上敏樹、出演:瀬戸康史、武田航兵、加藤慶祐、柳沢なな、高橋優。


“オトメン” というフレコミでスタートした本作。第1話でいきなり入浴シーンはいいけど、スネ毛ボウボウで全国の腐女子がドン引きしたことにより、マイナスイメージが強かった主人公。さて、あれからどうなった?


引きこもりだった主人公は、高校に通うことになった。学生服を着た仮面ライダーは史上初でしょうか。こちらはどうやら、タイムスリップらしい。父親の若かりし頃の時代と現代を行ったり来たりして、物語が進みます。


仮面ライダーキバは、“キバット” と呼ばれるコウモリメカに手をガブッと噛み付かれると変身する。何だかヤク打っているみたいですね。デザインはわりとカッコいい。状況に応じて、目の色がコロコロ変わるのは、クウガを思い出しますな。


悪役のホリケンはサイテーでした。イカレてはいるけど、ただ頭が悪いだけって感じがする。いくらうなり声を上げても、弱々しさに拍車をかけるだけ。こんなアホな悪者、変身しなくても勝てそう。あんた、戦闘員くらいにしておけばよかったね。


ホリケンライダーが変身した姿は、サイコガンダムみたいでした。微妙にデカくて黒い。名前はアーク。悪者アーク。キングダークよりは小さいですね。


特筆すべきは、アークが変身するアイテム、アークキバット。声は何と若本規夫!ハイテンションノリノリで演じまくっています。すげえ、こんなシブ声を発するキバットだったら、すごく強くなれそう。まさに、強力わかもと!昨年はリポビタンD男でしたが、今年は強力わかもとだ!…さあ、勝てるか、オロナミンC!


オトメンの中途半端な女装と、ホリケンのバカ演技を除けば、まあまあいい出来だったんじゃないかと思います。オヤジライダーのポジションはおいしかったなあ。全然知らないで見た割には、結構楽しめました。


戦隊もいいけど、俺はやっぱりライダーが好きです。孤独を背負って戦う姿がいい。自分の運命は、自分で決める。己の弱い心に打ち勝ってこそ、真の強さが生まれるのだ。戦えライダー、負けるなライダー、世の中の悪をやっつけろ!


正義を信じて戦う者の背後には、ライダーがしっかり見守っている。志が正しければ、必ず結果がついてくる。周囲から理解されなくても、自分の信じた道を貫くべし。挑戦する君の瞳に、ライダースピリットが宿るのだ。だから戦え。戦って、戦いまくれ!


…男は、いつも心に変身ベルト。どんな敵にも、ライダーキィィィック! (こればっか)




【鑑賞メモ】

鑑賞日:8月10日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 15:45の回 観客:約20人

始まる前はコドモが騒いでいたけど、上映中は静かでした。


【上映時間とワンポイント】

2本合わせて約1時間50分。(パンフに上映時間の記述なし)

ホリケンの場面になったら、トイレに行くチャンスです。バカは放っておいて早く行っちゃいましょう。


【オススメ類似作品】


「特捜戦隊デカレンジャー」 (2004年TVシリーズ)

木下あゆ美演じるデカイエローと、菊池美香演じるデカピンクのコンビがナイスでした。ジャスミン&ウメコの挿入歌もあったっけなあ。ウメコちゃんは、時たま入浴シーンもありました。戦いのクライマックスで、デカマスターがヘリで登場する場面は、西部警察みたいで爆笑でした。白鳥スワン役で登場するのは、何と石野真子!




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