FUJITA'S BAR
1 | 2 次ページ >> ▼ /
2008-04-30

4月を終えて

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「フィクサー」

題材はともかく、ジョージ・クルーニーという俳優に魅力を感じなくなりました。だって、何を演じてもおんなじキャラなんだもん。


「王妃の紋章」

豪華絢爛、という言葉には何も反応しません。「大奥」 みたいなもんでしょうか。


「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」

行こうかな、とも思ったんですが、タイミングが悪くあきらめました。700日くらいロングラン上映してくれたら絶対行きますけど。


「銀幕版 スシ王子!~ニューヨークへ行く~」

ネタバレ予告編をイヤというほど見せられたので、何だかすでに見た気分になっちゃいました。スシを握るのにカラテはやっぱり必要なんでしょうか?手がイカレてしまいそうですけど。


「仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」

妻と娘と妻の友達という女だらけ3人で見に行かせたので、俺は見ませんでした。妻の話によると、キバはおまけだったそうです。やっぱり第1話のスネ毛がイカんかったのかなあ?結果的に腐女子のみなさんは、リメンバー電王になっちゃったということでしょうか。


「うた魂♪」

見ようかな、とも思ったんですが、ちょっとなあ。ゴリだし…。夏帆の演技は見てみたいんだけど、ゴリがねえ…。薬師丸ひろ子もいいなあ。でもゴリが…。


「グミ・チョコレート・パイン」

見に行きたかったけど、残業が多くて断念。センズリ王子、面白そうなんだけどなあ。


「カンフーくん」

この低脳なタイトルがイヤだ。昔あった 「燃えよ!カンフー」 とか 「刑事くん」 みたいでイヤだ。映画を見ても、この少年の顔は覚えられないと思う。たぶん。


「愛の予感」

時間帯が悪すぎる!シネウインドさん、もうちょい何とかなりませんか?


「燃えよ!ピンポン」

行きたかったけど、劇場が遠くてアウト。身近でもやって下さいな。


「少林少女」

シバザキ星人が主演、というだけで萎えるので、問答無用でパス。





今月見に行った劇場映画は、全部で6本。いろいろあったので、まあこんなもんかと。今年の累計は37本。


先日、誕生日の前夜、いわゆるバースデイイブに飲み会を企画したところ、かつての 「スナックJ」 の飲み仲間が7人も来てくれたので、大いに盛り上がりました。カウントダウンまでしてもらって、バースデイケーキのろうそくを吹き消して、幸せなひとときを過ごすことができました。みなさん、どうもありがとう。来年もやりたいなあ。


メッセージをくれたKUUGAさん。激励の言葉をありがとうございました。とりあえず 「電エース」 をオススメします。気持ちよく笑って下さい。いつもご愛読して下さって感謝です。



さて、劇場映画の本数は多いものの、本気で行きたい作品がちと少ないので、結果的にあまり行かなかったんですが、まあ、仕事のことや精神面でもいろいろあったので。


行ける時はガンガン行くけど、行けない時はそれなりに過ごす。こうしなきゃいけないというルールはほどほどにしないと、体力が持たん。記事を出すのも遅いので、いいかげん読者の皆様にソッポを向かれそう。でも、書けない時はやっぱり書けないんだもん。テキトーに書くのイヤだし。


そんなわけで、思うようにならないこの身ですが、辛抱強くお付き合いしていただければ幸いです。では、来月もがんばりますのでよろしく。




AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-29

砂時計

テーマ:邦画

男を振り回す、最凶女登場。 回せ回せ!トルネードスピン! …あんた、もしかしてB型?


意表をついて今回はレンアイ映画。俺が次に見に行くとしたら 「紀元前1万年」 か 「NEXT」 だろうと予想していた読者の皆様のどよめきが聞こえてきそうですが、見たかったんだからしょうがないじゃん。まあこの手の映画は、休日のごった返した劇場で見るのはとっても恥ずかしいので、早いうちに行って来ちゃいました。


原作は、芦原妃名子の同名マンガ。監督は、佐藤信介。出演は、松下奈緒、夏帆、井坂俊哉、池松壮亮、塚田健太、岡本杏理、藤村志保、戸田菜穂、風間トオル、高杉瑞穂、伴杏里。


さて、映画ですが、ホラー仕立てのスバラシイ作品に仕上がりました。ここまでやってくれると気持ちがいい。ずっと笑いっぱなしでした。俺的にかなりイケてます。


内容は、ドキドキ・ムラムラ・ドロドロ・イライラ・ショック・メラメラ・ザワザワ・メソメソ・イジイジ…って感じです。全体的に青くさい雰囲気なのがいい。不器用なのも、ぎこちないのも、それはそれで魅力的。


物語自体はヘビーですが、芯がしっかり通っている感じがするので、イヤミがない。演出や表現方法など、随所にうならせる場面があって、全く退屈しませんでした。ただ、幸せカップルは覚悟して見た方がいいと思います。無防備で臨むと、災いの火種を生む可能性あり。むしろ、こじれてる2人の方が収穫があるかもしれないですよ。


映画は、子供時代と大人時代の2部構成になっています。俺としては、子供時代がメインであると思っているので、大人はどうでもいい。だから、松下奈緒と井坂俊哉はオマケです。主役はあくまでも、夏帆と池松壮亮の2人です。この2人、たまらなくいじらしかった。


世の中はヘタレブームなので、男を振り回す女が急増中。しかしながら、本作を見ていると、振り回す方もスキで振り回しているんじゃないわよ、という声が聞こえてきそう。確かにそうだわな。相手に気を使うからこそ、見せたくない部分があるもの。でも本当は、わかって欲しい。そういう心の内なる叫びが、画面の向こうからビンビンと伝わってきます。


夏帆の演技を初めて見たんですが、彼女、なかなかいいものを持っていますね。きょとんとした感じは、成海璃子と似通っているかに思えましたが、物語が進むにつれ、表情に深みがでてきます。微妙な感情表現が、思春期独特のゆらぎというものが、自然に湧き出てくるような爽快感がある。


美少女系の新人女優だと、かわいく見せようとする部分がありそうなもんですが、彼女の場合、いい意味での無防備さがある。変な角度で撮影している場面もいっぱいあるけど、監督を信頼してありのままをさらけだしているような潔さがある。彼女は、面白い女優になるかも。


そのあどけない夏帆ちゃんが、男を振り回す!グルグルグルグル、ジャイアントスウィング!落ち込めばデフレスパイラル。ダークな渦巻きにうっかり足を取られたら、奈落の底へ引きずりこまれ、絶望の暗闇めがけてトルネードスピン!回る回る東芝、もがくもがく東芝、わめくわめく東芝、狂う狂う東芝!かわいい娘に気をつけろ!持っていかれるぞ!


やかましい、あたしは傷ついてんのよ!文句ある?…うわあ、こりゃかなわん。この女、たぶんB型。間違いない。いいじゃん、こういう女をクドいてみたい。


相手役の池松壮亮は、「鉄人28号」 で泣きそうになりながらリモコンを操っていた正太郎君。でも、「男たちの大和」 では船の舵をしっかり握る少年に成長していました。ヘタレ俳優としては筋金入りですが、今回は、彼の演技力にも注目しましょう。優しい声でささやく言葉は、女性のハートをくすぐることでしょう。


彼は決してイケメンではありませんが、いい奴をしっかり演じられる俳優。俺は、彼の実力を高く評価しています。…で、本作でもやっぱり女の操縦がヘタです。…動いてくれよ、頼むよ鉄人!


さあ、そんな2人が出会いました。最初は男が主導権を取るものの、どうも勝手が違ってきます。これはおかしいぞ、と思った頃にはもう遅い。どっぷり浸かったレンアイ地獄。さてさて、純粋な少年の心はどうなるのでしょうか?振り回す女と振り回される男。その両方に振り回される観客…。後は劇場でご覧下さい。


人の心というものは、とても深くて果てしない。まるで1つの宇宙のようにつかみどころがない。自分の心ですらよくわからないのに、人の心なんてもっとわからなくて当たり前。ところが恋をすると、その宇宙が溶け合うようになる。愛すれば愛するほど、それはより深く結びつき、新しい宇宙を構成していく。


だから、“愛し合う” ということ自体、1つの奇跡でもあるんです。遊びじゃない、本気の愛であればこそ生まれる世界。どうして好きになったのか、なんてわからない。好きになっちゃったもんはしょうがない。好きだから愛する。愛さずにいられない。それは、切ないけれど、人としてとても意味のあること。


「映画コラム」 のコーナーで、恋愛映画が苦手な理由を説明したことがありましたが、今でもそれはおんなじです。だけど、映画を愛する者として、避けて通れないのが恋愛映画。やっぱりたまには勉強しとかなきゃ。でも、俺が語ると一般人からヒンシュクを買いそうなので、あえてカタカナで表記して、レンアイ映画。ぶっ飛んでいて笑い飛ばせる、娯楽要素の多い作品をこう呼ぶことにします。まあ、そういうことで。



余談ですが、この作品はTVドラマで高視聴率だったそうです。いわゆる “昼ドロ” の時間帯ですな。その時の主役は佐藤めぐみだったそうな。「ちりとてちん」 のA子ちゃんですね。現在、新潟では再放送中らしいから、今度チェックしてみよう。ちなみに映画に出ている松下奈緒は、「ちりとてちん」 のピアノ演奏を担当していました。ちりとてファミリーは、活躍してますねえ。



砂時計を見ていると、いろんなイマジネーションが湧きます。何気ないものにロマンを感じることができる人は、感受性が豊かな人だと思います。一見、意味のなさそうなものに価値を見出す。それは、人のこころのなせる技。願望も、思い出も、愛する対象も、自分の心の針がどこに向いているのかがわかれば、おのずと方向は見えてくるもの。


本作を見て、映画の表現方法の可能性が広がったようにも感じます。メンタルな部分を扱った映画は、記憶に残る。恋愛映画こそは、人の心を研究する最大の素材であるのかしれません。


正直のところ、こういうおねーちゃんなら、振り回されてみたいような気がしました。彼女のキャラは、とても魅力がある。振り回されるのにも体力がいるから、宇宙飛行士なみの訓練をしとかなきゃ。中心さえ見失わなければ、迷子になることはない。そうやってグルグルやっているうちに、自然につり合ってくるのかもしれないなあ。


回転運動には永遠性がある。悪循環に対して、善循環。淀んだ川の流れも、次第に澄んだ流れになる。手ごわい相手だからこそ、闘志が湧く。ヘタレだって、勇気あるチャレンジャーになる可能性は充分にあるのだ。


好きなもん同士、仲良く振り回せ。グルグルグルグル、グールグル。2人の重心が見えるまで。見えた瞬間、力が均等になり、今度は優雅に回るようになるでしょう。そこにいくまでが大変だけど、愛があればきっとできる。それができた時に、しっかり抱き合えばいい。


砂時計のくびれた部分が、きっと2人のラグランジェ・ポイント。その一点で、2人は深く結びつくんだと思います。だから、砂時計は、愛の完成した形なのかもしれない。俺は、そんな風に思いました。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:4月28日 劇場:ワーナーマイカル県央 21:10の回 観客:約30人

カップルとオバチャンが多かったなあ。やっぱり、男1人で行くのは恥ずかしいかな。


【エンドクレジット】

いきものがかりの歌が流れます。これ、いいメロディですねえ。ようし、今度カラオケで歌おう。


【オススメ類似作品】


「嫌われ松子の一生」 (2006年嫌われ松子の一生製作委員会)

監督:中島哲也、原作:山田宗樹、出演:中谷美紀。本人はいたって真面目で一生懸命なのに、結果的にムチャクチャな人生になってしまうところが本作と共通しています。でもやっぱり、松子は幸せな生き方をしたんだと思う。イカした生き様、アッパレです。2006年映画熱ベストワン作品。


「秒速5センチメートル」

新海誠監督のアニメーション映画。純粋でいじらしい恋愛映画です。この2人がかわいくて、何だかぎゅうっと抱きしめたくなりました。オヤジもきゅんとなる罪な作品です。ああ、ニクいなあ。


「B型の彼氏」 (2005年韓国)

監督・脚本:チェ・ソグォン、出演:イ・ドンゴン。B型差別映画の決定版。これもまた、笑えるレンアイ映画。貧相でイケてない2人が、ドタバタしながら傷つけあいます。こっちは、男が女を振り回す。本作の口直しにぜひどうぞ。




AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-27

ヒットマン

テーマ:洋画

バーコード頭はダテじゃない。 真っ赤なネクタイなびかせて、銃弾の雨を駆け抜けろ!


原作は、ゲームの 「ヒットマン」 シリーズ。監督は、ザヴィエ・ジャン。出演は、ティモシー・オリファント、オルガ・キュリレンコ、ダグレイ・スコット、ロバート・ネッパー、ヘンリー・イアン・キュージック。


さて、映画ですが、俺的にメガヒットです。期待しないで見たことと、「大いなる陰謀」 で頭脳を酷使した直後に続けて見たせいもあって、メチャメチャ笑いました。これはいい!よくわからんところが面白い。


主人公は、殺し屋です。名前はありません。数字で呼ばれています。“エージェント47” というのが彼の呼称。これって、47番目の殺し屋ってこと?確か 「クレイモア」 のクレアもNo.47だったなあ。この数字って、オイシイのかな。


世の中には、孤児を集めて殺し屋に仕立て上げる闇の組織があるそうです。そこの出身者は、スキンヘッドで後頭部にバーコードのタトゥが入れてあります。黒いコートに白いカッターシャツを着用し、ネクタイは赤。こんな男が帽子も被らずに堂々と街を歩きます。 …すいません、思いっきり目立つんですけど。


主演のティモシー・オリファントは、ストイックな感じがなかなかよろしい。「ダイ・ハード4.0」 の悪役だった時は貫禄がなかったけど、本作はいい。スキンヘッドにした印象は、「トレインスポッティング」 のユアン・マクレガーを思い出します。優しい目をした真面目な殺し屋。「レオン」 とは違う、爽快感がある魅力的な男。この役は、最初ヴィン・ディーゼルの予定だったそうですが、彼にして正解だと思います。


ヒロインのオルガ・キュリレンコは、ロシア出身。モデルが本業だっただけにスタイルは抜群。頬に竜のタトゥがまたイカしてます。この姉ちゃんが、毛皮のコートを羽織って、胸元とキレイな脚をチラつかせながら、バーコード男と逃げまくります。 …お前ら、絶対目立つって!


彼を追い続けるインターポールの銭形警部…じゃなかったマイク捜査官を演じたダグレイ・スコットは、チェッキー・カリョ風でシブい。ロシアの悪徳捜査官を演じたロバート・ネッパーも、いかにも冷血漢風でよろしい。なかなかイケてるキャストじゃないですか。


この映画は楽しい。見ていて、ワクワクします。PG12にしとくのがもったいないと思う。本作は、家族揃って楽しめる娯楽映画です。小学生の男の子は、オヤジにねだって連れて行ってもらおう!そうすれば、中学生になってボウズ頭にされても、きっと抵抗は少ないぞ。そして後頭部だけちょっと毛を残しておこう、バーコード調に。…おお、何てシブい中学生だ!


本作は、色んな映画の要素があります。「男たちの挽歌」 「ハードボイルド」 「トランスポーター」 「暗殺者」 「ボーン・アイデンティティ」 共通するのは、一匹狼であること。孤独を愛する男は必見です。ダマされたと思って一度ご覧下さい。スタイリッシュで華麗な正統派アクション映画です。


スキンヘッドで後頭部がバーコード。最初はなんじゃこりゃって思ったけど、映画を見ているうちに、こういうファッションもありかな、なんて思っている自分に気づきました。レジでバイトしてる女の子は、思わずピッとしたくなるでしょう。…ああ、とってもセクシーな男の後姿。


これは、ぜひともシリーズ化してもらいたい。次回は、額に的のタトゥをしたコリン・ファレルも登場させよう! (さあこのネタ、わかるかな?)




【鑑賞メモ】

鑑賞日:4月23日 劇場:ワーナーマイカル県央 21:35の回 観客:3人

さみしいなあ。スキンヘッド気分を味わえるような風通しのよさでした。


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【オススメ類似作品】


「ザ・シューター 極大射程」 (2007年アメリカ)

監督:アントワーン・フークア、原作:スティーヴン・ハンター、出演:マーク・ウォルバーグ。こちらの職業は、スナイパー。しかも国の仕事だけに、追われる身になるとやっかいです。寡黙でやり手でストイックなイメージは、本作と共通しています。このブログに来る検索ワードで一番多い間違いは “極太射程”。デカチンの舎弟を連れているわけではありませんので、みなさん正しく覚えましょう。


「甘い人生」 (2005年韓国)

監督:キム・ジウン、出演;イ・ビョンホン。真面目な男が組織に復讐する映画の中でもダントツの面白さを誇ります。絶体絶命のピンチから逆襲する中盤の盛り上がりは、本宮ひろ志の世界。携帯電話だって人殺しの武器になる。ただ、その使い方がスゴい!この映画で唯一不満なのは、ヒロインが 「火山高」 の剣道部主将だったこと。それを差し引いたとしても、この映画は面白いッス。2005年映画熱ベストワン作品。


「装甲騎兵ボトムズ」 (TVシリーズ)

監督:高橋良輔、声の出演:郷田ほづみ。アニメ史上に残る傑作シリーズ。パーフェクト・ソルジャー(通称PS)と呼ばれる金と手間のかかった女戦士が登場。第1話での登場シーンが全裸でスキンヘッドだったのには、日本中のアニメファンが驚愕しました。呼称はプロトワン。彼女は定期的に、ヂヂリウムという特殊な液体に浸からないと生きていけません。だから、白くて透き通った肌のキレイな女性に出会うと、もしかして密かにヂヂリウムを浴びているんじゃないか、と本気で思ったものです。



AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-25

大いなる陰謀

テーマ:洋画

見れば見るほど陰謀のニオイがする。 …さて、この映画の真意は?


原題は 「LIONS FOR LAMBS」。本編の中では皮肉った使われ方をしていますが、直に訳せば “ライオンは子羊のために” ってことでしょ。強い者が弱い者のためにがんばるのはカッコいいじゃん。


監督は、ロバート・レッドフォード。脚本は、マシュー・マイケル・カーナハン。出演は、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ、マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク、アンドリュー・ガーフィールド。


さて、映画ですが、アメリカらしいなあという反面、主役が誰かよくわかんないところが “逃げ” でもあるような印象でした。つまり、ズルい映画であるということ。


ロバート・レッドフォードとメリル・ストリープの組み合わせというと、やっぱり 「愛と哀しみの果て」 ですねえ。ロバートがメリルの髪を洗ってあげる場面は、世の女性たちの羨望の的でした。でも今回は、2人のカラミはありません。彼がカラむのは、若い男子学生…ムフフ。仕方ないのでメリルは、トムぼっちゃんにカラむ・迫る・挑発する!…さあ、どうなる、この関係?…ってそういう映画じゃないってば!


もとい。ロバート・レッドフォードとメリル・ストリープに共通する点は、やっぱり “品格” であると思うんです。それは、オスカーを受賞しているうんぬんではなく、持って生まれたものなのかもしれない。卑しい性格の人がいくらゴージャスな振る舞いをしても、やっぱりどこかうさんくさいもの。自然ににじみ出る風格こそが人を惹き付けるんだと思う。ニセモノとホンモノの違いは、そういうところにある。


内容は、対テロ戦争中のアフガニスタンで展開する新たな作戦をめぐって、3つのストーリーが交錯する物語。それぞれが同時進行するスタイルは、何だか 「スター・ウォーズ」 みたいでした。それでいて、上映時間は1時間32分と短い。この辺、「バベル」 や 「華氏911」 よりもスッキリしていると思う。シンプルで効果絶大。


前にも言いましたが、戦争というのは、起きてはいけないんだけど起きてしまうもの。平和を説くはずの民主主義や宗教そのものが、争いの火種を生む。世の中には、人殺しが好きな神様がいかに多いことか。この映画では、そういったイデオロギーに関する部分は、極力排除されています。ねらいは別のところにあると言っていいでしょう。


俺的に思うのは、本作のテーマは “駆け引きの面白さ” ではないかと。学生を説得する教授。マスコミを操ろうとする上院議員。仲間との絆にこだわる兵士。それぞれに共通する “心の駆け引き” を堪能して欲しいと思うんです。交渉術に自信のない人は、本作で勉強してみて下さい。


気持ちというのは、なかなか思うようには伝わらないもの。だから、相手をよく知る必要がある。こう言えばこう受け取るだろう、そこでこう言う。将棋でいうところの “三手一組” ですね。ところが、現実にはなかなかこちらの思惑通りにはいかない。だから、いわゆる “アドリブ” が必要になってくる。これは、そういう風に脳が鍛えられていないとできないもの。


対人関係で失敗しても、そこから多くを学べばいい。その時は軽くあしらわれても、後から効いてくるパンチもある。捨て身で言った一言が、結果的に相手を動かすことになる。そういうことってあるでしょ。つまり、相手のことを真剣に考えて言ったことは、必ず生きた言葉になるんです。俺は、そう思います。


これからこの映画を見る人は、出演者たちの目をしっかり見ていて欲しい。それぞれが、自分の弱い部分と戦い、悩みながら懸命に生きている。そういう “現場の空気” を感じ取って欲しいんです。


モノをあまり考えない人には、退屈な映画かもしれない。だけど、何か感じませんか。何かこう、胸にくるものがありませんか。それは、レッドフォード教授が観客に託した “心の宿題” だと思うんです。サンダンス映画祭を通して、数多くの若い才能を育ててきた男が、若者の目線に下りて一生懸命語る。そして、食いついたら、突き放す。


『…さあ、後は自分で考えろ。』


ああ、ニクい。何てズルいおっさんでしょう。だから彼はカッコいいんですね。この映画の優れているところは、観客の心にメッセージを残そうとしているところ。つまり、考えるヒントを与えている。それを真摯に受け取った人は、劇場を出た直後から、何かを考え始めるでしょう。それこそが、大いなる陰謀なのかもしれないですね。


さてさて、トム・クルーズですが、大物の彼も、2人の前では3番手になります。並べてみればわかる。演技力の情熱は人一倍だけど、どこかうさんくさい彼の雰囲気は、若手上院議員にピッタリでした。彼の長所を生かしたキャスティングはお見事です。だからあえて言いましょう。本作のトムは素晴らしい演技でした。イヤな男の役、最高にハマッています!


世の中、いろんな才能があるもの。それを理解してくれる人の忠告は、ちゃんと聞くべし。耳に心地いい言葉ばかり聞いていると、脳が鍛えられない。簡単に消化できないような歯ごたえのある言葉を、じっくり考えられるスペースを心に持て。そういうスタイルを確立していくと、いい顔つきになってくるもの。


知性は、つめ込むものじゃなくて、にじみ出てくるもの。よく噛んで消化しなければ、自分の力にはならない。考え抜いた人の言葉こそが、最終的に人を動かし、自分を生かすことにもなる。俺は、そういう風に学びました。レッドフォード教授、これでいいでしょうか?




【鑑賞メモ】

鑑賞日:4月23日 劇場:ワーナーマイカル県央 19:40の回 観客:約6人

映画館自体がガラガラでした。観客も、店員も。


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【オススメ類似作品】


「スパイ・ゲーム」 (2001年アメリカ)

監督:トニー・スコット、出演:ブラッド・ピット、ロバート・レッドフォード。手に汗握る “師弟対決”ムービー。愛弟子ブラピに胸を貸す、レッドフォードの懐の広さが際立つ1本。この映画では、ホントにズルくてしたたかなオヤジを演じています。しかも、楽しそうだから始末が悪い。青くさいブラピは、彼に勝つことができるのか?


「モンタナの風に抱かれて」 (1998年アメリカ)

原作:ニコラス・エヴァンス、監督・主演:ロバート・レッドフォード。心の痛みが癒されるのには、それ相応の時間が必要。多くを語らずとも、見えてくるものはちゃんとある。中盤の、馬と見つめ合うシーンは名場面だと思います。じゃじゃ馬のスカーレット・ヨハンソンも、彼の前ではフツーの女の子になります。レッドフォードの神通力は人も動物も選ばない。スバラシイ、彼はきっと超能力者だ!




いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-19

ブラックサイト

テーマ:洋画

題材はデジタルなのに、内容はアナログマッチョでした。 …ネット上の熱闘。


“ブラックサイト” とは、そのまんま “闇サイト” のことです。決してプロレスラーのリングネームではありません。ブラック斉藤…おお、ちょっとカッコよかったりして。やっぱりサイトーとカタカナにした方がいいかも。…うんうん。うわはは、ブラックサイトー見参! (この後筆者しばらく妄想タイム)


ちなみに原題は 「UNTRACEABLE」。パンフの記事によれば、“追跡不可能” という意味らしいです。


監督は、グレゴリー・ホブリット。「悪魔を憐れむ歌」 のおっちゃんですな。脚本は3人がかりで書いているので、相当モメたんじゃないでしょうか。音楽は、クリストファー・ヤング。


出演は、ダイアン・レイン、ビリー・バーク、コリン・ハンクス、ジョセフ・クロス、メリー・ベス・ハート。


さて、映画ですが、オバチャンのド根性映画に仕上がりました。これは、パソコンに詳しい人が見たらムカつくかも。ハイテクなんてクソくらえ、という雰囲気は、「ダイ・ハード3」 とおんなじです。


内容は、闇の殺人サイトの話。アクセス数によって死期が早まるというもの。拘束されたおっさんを高速で殺したければ、ガンガンアクセスしなさい、ってことらしい。イヤなサイトだなあ。この犯人、センス悪~い。知性のかけらも感じられないなあ。きっとTVは 「ピタゴラスイッチ」 しか見てないんじゃないの。


流れとしては、最初ワクワク、中盤…えっ?後半…おいおい!って感じ。観客としての俺は、すっかり置いてきぼりにされてしまいました。…まさかこんな展開になるなんて。


パンフの記事によると、この映画、「ソウ」 以上にトリックが巧妙だそうです。うわはは、片腹痛いわ。思い上がりも甚だしい。全部の記事がベタ褒めなので、余計に笑えます。ははあ、そうですか、なるほど…あんたら、絶対オカシイって!


ダイアン・レインと聞いて、すぐに思い浮かぶのは 「アウトサイダー」。ぽっちゃりしてかわいかったですねえ。当時は、「3年B組金八先生」 の川上麻衣子と同じようなポジションだったかと。ワルを放っておけないカワイコちゃん(死語)。


彼女ももうアイドル女優ではなく、表情に深みが出るいい女優になってきました。本作でもよくがんばっていると思います。ただ、ジョディ・フォスター主演の 「フライトプラン」 とちょっとカブるかなあと。別に張り合っているわけじゃないんだろうけど、何だか気になってしまう。出演する作品を、もう少し選んでみてはいかがでしょう?


彼女が演じるのは、FBI捜査官。インターネットのプロには見えないけど、やり手という感じはする。メガネくらい小道具にしてもよかったかなって思うけど、それはヤボというものか。ただ言えるのは、彼女の魅力を表現するキャラとしては弱い、ということ。彼女じゃなきゃできないような、カッコいい役柄にできないもんでしょうか。


強い女、といっても色々ある。俺的に一番イケてたのは、「ターミネーター2」 のリンダ・ハミルトン。決して美人じゃないけど、鍛え上げられた戦闘態勢のカラダと表情がスバラシかった。シガニー・ウィーバーよりも、ミラ・ジヴォヴィッチよりも、キャサリン・ターナーよりも、ヒラリー・クリントンよりもオルブライトよりもカッコいい!


本作の主人公は、“戦う体勢” ができていない。あたしのやることはここだけよ、って感じがするんです。だからスキだらけになり、映画そのものが貧弱になってしまう。パートの仕事みたいな感覚でやれるほど、犯罪捜査は甘くない。そもそも、プロ意識が足らん。FBIって、そんなに人材いないの?


他の出演者たちも、あまり印象ないしどうでもいいキャラばっかりだったから、誰が狙われてもあんまりハラハラしなかったなあ。臨場感もないし、何もかもニセ物くさい。見ていて、だんだんテンションが下がっていくのが自分でもわかる。これは、よっぽど器用な人じゃないと興奮できないですよ。そういう意味では、手強いと言えるかも。


だからまあ、この映画を楽しむコツと言えば、パソコンなんかクソくらえ、と思うことでしょうか。パソコン教室でイジメられているオッサンとか、ネットのやり方がわからなくて息子にバカにされている母親とか、部下にナメられているアナログおやじとか、そういう人が見ると以外と面白いかも。


パソコンの前でカタカタやりやがって。いい気になるなよ、若造。世の中はなあ、システムうんぬんじゃねえんだ。ワケわからん理屈言ってねえで、ちったあ行動してカラダで覚えやがれ。最後は、気合いと根性でどうにかなる。わかったか?わかったらタバコ買って来い!…ってなもんでしょうか。ううむ、オヤジ世代のボヤキが聞こえてくるなあ。


アナログマッチョな人の前には、最新技術も知能犯罪もタジタジでございます。パソコン犯罪者よ気をつけろ。アナログマッチョ刑事が、キサマ達を追いつめるぞ。最後はきっと、パソコンで殴られるぞ!


この映画のテーマは、やっぱりカラダ鍛えておけってことですね。鍛えすぎてキーボードをブチ壊したりして。…あ、そうか、キーボードをもっと頑丈にしたらいいんだ。強い力で押さなきゃ文字が出ないやつ。これこれ、これならパソコンやりながらカラダを鍛えられる。汗もビッショリ。アナログマッチョ仕様のストロングパソコン。 …これでいきましょう!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:4月16日 劇場:ワーナーマイカル新潟 20:20の回 観客:約15人

レディースデイだけあって、女性の1人客が多かった。奥の隅でポップコーン食ってたのは俺です。


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【オススメ類似作品】


「ステルス」 (2005年アメリカ)

監督:ロブ・コーエン、出演:ジョシュ・ルーカス。ハイテクだけどド根性といえば、やっぱりコレでしょう。気持ちいいくらい飛びます。ステルス解消の1本。


「バトルフィールド・アース」 (2000年アメリカ)

監督:ロジャー・クリスチャン、原作:L・ロン・ハバード、出演:ジョン・トラボルタ。前半と後半がガラリと変わる映画といえば、やっぱりコレでしょう。バカすぎて笑えました。ちなみに、ワーナーマイカル新潟で初めて見たのはこの映画だったと思います。懐かしいなあ。



いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-12

モンゴル

テーマ:洋画

角川社長、大変です。 …こっちの方が1億倍面白いッス!


モンゴルといえば、チンギス・ハーン。そのくらい有名な、モンゴル民族の誇り高い英雄の物語。バラバラだった国を統一し、大帝国を築いた男の物語。ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル合作の超大作。


監督・脚本は、セルゲイ・ボドロフ。ロシア人だそうです。出演は、浅野忠信、クーラン・チュラン、スン・ホンレイ。


さて、映画ですが、見応えのある作品に仕上がりました。人間ドラマを中心としたシンプルな構成がなかなかよいです。歴史が好きな人は、どうぞお見逃しなく。


昨年に公開された 「蒼き狼」 という映画がありましたが、あれはヒドかった。コスプレしてモンゴルを観光旅行しただけのシロモノだったから。香取慎吾の 「西遊記」 とおんなじレベル。新春かくし芸大会。ガンダムのおまけの 「電エース」 の方がよっぽど面白い。だからあれはもう忘れましょう。では、なかったことに。


主演の浅野忠信は、日本人っぽくない感じがいい。映画に溶け込んでいて、違和感をあまり感じなかった。彼って、独特の雰囲気がありますよね。決して強そうじゃないんだけど、貫禄がある。黙っていると、物静かで聡明なイメージ。貧相なようで、何かやってくれそうなギラギラ感もある。面白い役者だと思います。


彼の目って、キレ長ですよね。だから、ロン毛にするとよく似合う。もちろん、モンゴル人から見たら日本人にしか見えないかもしれないけど、英雄なんだから、他の人にはないものを持っている感じがあった方がいい。そういう意味でも、異質な存在感がより効果的に作用したと言えるでしょう。ナイスなキャスティングです。ソリマチ星人のことは、早く忘れましょう。


ヒロインを演じたクーラン・チュランが,何だかとてもかわいらしかった。キレ長のつり目がとてもいい。ああ、モンゴル美人ってこんな風なんだろうか。気が強くて、思い切った行動をする反面、夫に対してはかわいい妻でいてくれる。すごく魅力的な女性です。「ラスト・コーション」 のヒロインより、絶対こっちの方がいい。キクカワ星人のことは、早く忘れましょう。


スン・ホンレイは、ナイスガイキャラ。戦士として一流。男としても、ボスとしても最高のものを持っている。そして、器もデカい。きっとナニもデカい。そんな男が、浅野テムジンという男にこだわるのは何故か。それは、彼が自分にないものを持っているから。そのジレンマと戦いながら、次第にテムジンと敵対していく。彼もまた、実にいい役者だと思います。


この映画の優れている点は、人間の心を中心とした演出にこだわったところにあります。歴史を動かすのは、やっぱり人間。歴史は、人間そのものを研究する学問なのではないでしょうか。だから、イマジネーションを刺激するんだと思う。歴史観は、人間観につながる。俺は、そんな風に思います。


アクションでは、モンゴルの刀がカッコよかった。あの曲線は、ガンダムに出てくるザクレロを思い出します。馬に乗って走りながら、腰に挿した2本の刀を抜く場面は興奮しました。 …ジャッキーン!って感じ。


そして、すごい血しぶき!ブシューッという効果音と共に、画面を美しく彩ります。やっぱり、チャンバラはいいなあ。銃撃戦よりチャンバラの方が俺は好きです。やっぱり男はサムライにならなきゃ!


英雄というのは、どうやって生まれるのか。人を惹き付ける魅力とは何か。誰かが誰かのために何かをしようと思うのは、どんな状況であるのか。そして、信頼とは。揺るぎない信念とは。無言で佇む男の姿から、しっかりと学び取りましょう。


民族の誇りって、大切だと思います。それが先祖を敬う心となり、親や兄弟を大切にすることにもつながるから。それができて初めて、自分のアイデンティティが完成するのかもしれない。


自分は何者なのか。どこから来て、どこへ行くのか。その答えは、生き抜いてみればわかる。それは、己の魂だけが知っている。自分の心と向き合いながら、己の人生を全うせよ!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:4月9日 劇場:T-JOY新潟 19:10の回 観客:約10人

大きい劇場はやっぱり音がいいなあ。タップリ楽しめました。


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【オススメ類似作品】


「セブンソード」 (2005年中国)

監督・脚本:ツイ・ハーク、原作:リャン・ユーシェン、出演:レオン・ライ、ドニー・イェン。骨太なバイオレンスが炸裂する、ハードボイルドアクション。川井憲次の音楽がメチャクチャカッコよくて、感動的に面白かった。クセがあるので、一般の人にはウケないかもしれないけど。


「HERO」 (2002年中国)

監督・脚本:チャン・イーモウ、出演:ジェット・リー。キムタクのインチキくさい映画ではありません。華麗なる武術アクション映画です。あまりに美しい映像美に見とれてしまいました。でも、DVDだとどうかなあ?



いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-12

クローバーフィールド HAKAISHA

テーマ:洋画

今年のワースト映画最有力候補が登場! …しかし、どうにかならんか、この怪獣!


タイトルは、“クローバーフィールド事件” という暗号名だそうな。意味は不明。というか、別に決めてないんでしょ。“HAKAISHA” はまんま “破壊者”。クローバーが茂っている公園を取り壊す環境破壊集団の映画ではありませんのでご注意。


監督は、マット・リ-ヴス。出演は、怪獣、人間、以上。…だって、どうでもいいんだもん!


さて、映画ですが、バカ映画だと思います。上映時間は1時間25分と短いですが、内容はもっと薄っぺらです。“全世界に衝撃を与えた謎の映画” がついに解禁。これはある意味手強いぞ、心して立ち向かうべし!


パンフに 『…これからこの映像をご覧になる方に、決して内容をを話さないで下さい。』 という記述があったので、これから見る人はこの記事を読まないで下さい。ネタバレは極力しないつもりだけれど、内容の一部には触れることになるから。…はい、警告したよ。ガキは帰った帰った!


内容は、大半が退屈映像。アクティブな場面は2割くらいでしょうか。途中でよそ見をしても、ウンコしに行っても大丈夫。ストーリーなんかありませんから。


俺が気になったのは、自由の女神の首チョンパ。どうして首なんだろうって。腕を折る方が簡単なのに、わざわざ首にこだわるのは何故か。まずはそれを確かめたかった。それなのに、ああそれなのに。


で、問題の怪獣ですが、はっきり言ってショボいです。魅力ゼロ。というか、嫌悪感すら覚える。これだったら、まだハリウッドゴジラの方がマシだ!グエムルの方がマシだ!チュパゲラの方が100倍カッコいい!


どういうデザインかって?それは言えないなあ、ここは正義のブログだから。ただ、印象としては、ジイさんのイメージ。何だか、加齢臭が漂ってきそうな雰囲気でした。この怪獣はきっとクサい。…お前、カレー食って来ただろ!


こういう映画のスタイルって、どうしてもわざとらしさが目立っちゃう。そこに気づいた瞬間に、テンションが下がっちゃうんですよね。怪獣が登場する直前までが一番面白かったかな。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」 の鼻水ねえちゃんと同様、闇に葬りたい1本でした。


あんまり書けないので、もうこれくらいにします。ところで、クローバー・フィールドさんはどこ?ああ、彼なら会社にいますよ。“クローバーフィールドは会社” …なんちゃって。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:4月7日 劇場:ワーナーマイカル県央 21:05の回 観客:約15人

映画が終わって電気がついたら、俺しかいませんでした。どうやら、みんなやられたらしい。


【エンドクレジット】

本編は短いのに、エンディングがやたらと長い。しかも、音楽が’60年代の特撮映画風で妙にゴージャスでカッコいい。どうせなら、このパワーを造形に注いで欲しかったなあ。


【オススメ類似作品】


「ノロイ」 (2005年ジェネオン)

監督:白石晃士、出演:小林雅文。ガンバの冒険ではありません。ドキュメントホラー風のおバカ映画です。インチキくさいギャグが目白押しで炸裂するトンデモストーリー。笑いすぎて死にそうになりました。これも呪いか?あまりに笑えたので、2回も劇場に行きました。俺も相当なバカだなあ。


「サイン」 (2002年アメリカ)

監督・脚本:M・ナイト・シャマラン、主演:メル・ギブソン。トンデモ映画としてイケてる1本。宇宙人が登場する直前までが一流のSFサスペンス。登場直後から一気に三流ギャグ映画に転落します。その落差が笑えるので、心に残りました。しかしこの宇宙人、どうにかならんか。お前ら、どうやってUFOを操縦するんだ?




いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-12

全然大丈夫

テーマ:邦画

人間って、みんなどこかオカシイ部分があるもの。 それぞれにふさわしい心の居場所は…きっとある。


どうよ、このタイトル。今どきは、『…日本語が乱れている、けしからん。』 という風潮があるから、年配の口うるさい輩は、この映画はまず見ないことでしょう。案外、そこが狙いだったりして。思考がまだ固まっていない若い人は、この映画を見ておくと、広い心を持った大人になれるかも。


監督・脚本は、藤田容介。出演は、荒川良々、木村佳乃、岡田義徳、田中直樹、蟹江敬三、きたろう、伊勢志摩、小倉一郎、江口のりこ、そして白石加代子。…うわあ、怪優がいっぱい!


さて、映画ですが、ユルい中にもパンチあり、といった感じの不思議な作品に仕上がりました。コンプレックスに悩んでいる人や、対人関係で悩んでいる人にオススメ。肩の力を抜いてご覧下さい。


最近は、やたらとユルい映画が流行りのようですが、ユルければ癒しになるかといえば、そういう単純なもんでもない。人間というのは、実際は複雑で、繊細なシロモノなんです。


主演がなんと荒川良々!(あらかわよしよし、と読みます) この名前を聞いても、わかる人は少ないでしょう。でも、顔を見ればみんな納得。カロリーメイトのCMに出てくる黄色いジャージ(マニアックな言い方をすれば、トラックスーツ)の兄ちゃんです。コンパスで書いたようなまんまる顔は、よくも悪くも一度見たら忘れられない。彼こそが荒川良々である。 …そこは、知っとかないと。


彼は、実に様々な映画に出ています。いわゆる “名バイプレイヤー” と呼ばれる存在。俺が初めて見たのは、確か 「ピンポン」 のキャプテン役。思いっきりフツーの役柄なのに、とても怪しいオーラを放っていたのを覚えています。とにかく、出番が短くても強烈な印象が残る男。その彼が、ついに初主演!これはスゴい。「ちりとてちん」 より驚いた!


映画を見た印象では、誰が主役かわからん。一応荒川君が主役なんだけど、映画が進むにつれて、それはどうでもよくなってくる。じゃあ、ダメな映画かというと、そうでもない。作品として、ちゃんと成立している。そこが不思議で、オモシロイ。


ヒロインは、木村佳乃。まあ、このブログではさんざんコケ下ろしてきた女優なので、今さら言うこともありません。「ジャンゴ」 の中途半端なセクシーダンスも、見ていてイライラするだけだったしなあ。でも彼女の演技って、そこら中で絶賛されているらしいので、きっと世の中の評価は高いんでしょう。俺的にはヘボ女優ですが。


本作での彼女の役柄は、絵を描く才能はあるけれど、それ以外は超不器用な女。この不器用さがハンパじゃありません。お前、そりゃいくらなんでもありえねえだろってツッコミたくなるようなレベル。きっと世界中の不器用な人にツッコんで欲しいんでしょう。その詳細は、本編をご覧下さい。とにかく、不器用な女優が不器用な女を不器用に演じるという構図。それでいて、本人は大真面目だから始末が悪い。


脇役の中でキラリと光るのは、やっぱり根岸季衣。彼女の演技はいつも素晴らしい。何と言うか、腰が入っている感じなんですね。今回も寂しいオバサンを生き生きと演じています。伊勢志摩は初めて見たんですが、マニアックな顔してますねえ。登場した途端に、おお、古本屋の娘って感じがよく出てました。江口のりこは、「時効警察」 よりちょっぴりかわいいキャラという感じ。


そして特筆すべきは、やっぱり白石加代子でしょう。若い人には馴染みがないでしょうが、俺にとっては少年期のトラウマ怪奇女優。石坂浩二の金田一耕助シリーズでは、毎回怪しい人物を怪演していました。画面で彼女と視線が合うと、少年桑畑は恐くて目をそらしたものです。今回も、楽しそうに演じていました。セリフはないけど、あの表情だけで全てを語っています。それで充分。彼女はまだまだ健在です。


この映画の主人公は、とてつもないバカです。しかし、バカにはバカの理屈があり、プライドがある。こんな気難しいバカは大変だ。だから、人とぶつかる。友達もあんまりいない。彼女もできない。その原因が自分にあると気づかないところが、ある意味かわいそう。だけど、そういう自分の愚かさこそが、自分の個性。さあ、彼はどうなっていくのか…?


何でも人と同じでなきゃイヤだ、という人はそんなにいないだろうけど、みんな同じじゃないと不公平だとか言う輩は確実にいる。好みは誰にもあるし、得意も苦手もある。みんなやってるのに何でお前はダメなんだ、と平気で言い放つ人は、弱い者の気持ちがわからないんだと思う。“人と違う” ということは、決して悪いことじゃない。むしろ俺なんか、変わってますね、なんて言われるとうれしいもんね。


最初は、おいおいと思いながら見ていたんですが、中盤以降からだんだん笑えなくなりました。いや、笑えるんだけど、笑いの方向が変わっていくんですね。本当の主役は誰なんだろうって。荒川君は確かに主演俳優なんですが、途中から影が薄くなっていきました。じゃあ、誰が主役なんだよ。それは…映画を見ている自分自身なんじゃないかって。これは、俺が勝手に感じていることなので、ネタバレじゃありませんよ。


勝手な想像なんだけど、この映画は、見ている本人が映画そのものに溶け込んでしまうつくりになっているんじゃないかって思うんです。最近見た 「めがね」 は、宗教がかった夢物語みたいでちょっとシラケちゃったけど、この映画はやたらとそういう部分がリアルでした。


人間は、少なからずみんな “変な部分” を持っている。それを無視した人間関係はあり得ない。いいとこばっかりで付き合えるほど、世の中甘くありませんから。だから、自分の変な部分から目を背けないで欲しいんですね。その、人にはない特徴を生かして、自分にしかできないことをすればいいと思います。


自分の心が一番落ち着く場所はどこですか。みんなそういう居場所を探して心の旅をします。ただやみくもにキョロキョロしても見つからない。心のアンテナで探すべし。そうやって自分に正直に生きていれば、居場所は絶対見つかる。それと同時に、居心地をよくするための努力も必要ですね。


“全然大丈夫” とは、“全然問題なく大丈夫。” という意味でとらえればいいでしょう。日本語が乱れる?そんなことないって。言葉は進化するもんです。全然大丈夫!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:4月2日 劇場:T-JOY新潟 観客:4人

前の週にシネ・ウィンドで傘を間違えちゃって、それを返しにいったついでに見てきました。これも映画の神様の導きか?


【エンドクレジット】

オマケ映像が流れます。どうか彼らに付き合ってあげて下さい。


【オススメ類似作品】


「キッチン」 (1989年光和インターナショナル)

監督:森田芳光、原作:吉本ばなな、出演;川原亜矢子。傷ついた不器用な人の心を、静かに、巧みに表現しています。セリフのない場面になったら、色々と考えてみましょう。見る人によって印象が違う、不思議な映画。


「バグダッド・カフェ」 (1987年西ドイツ)

監督・脚本:パーシー・アドロン、出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト。変な連中が出てくる映画というと、やっぱりコレが浮かびますね。ユルくてのどかで、ちょっぴりイカレた不思議な映画。でも癒されるんだなあ。




いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-12

映画コラム その18 「映画の神様」

テーマ:映画コラム

これまた懐かしいコーナーの復活。というか、終わってませんので。


題材的には 「心霊コラム」 向きかとも思いますが、そんなおどろおどろしい話じゃありませんので、映画ネタとさせてもらいます。


さて、『…あなた、神を信じますか~?』 (「北の宿から」のメロディで口ずさんでね)


心霊コラムで書いた通り、俺の立場は一貫しています。神の存在は信じていますが、神は信用してません。


日本には、色んな神様がいるという優れた発想がある。だから、映画の神様がいてもいいでしょう。俺みたいな男には、必要な神様です。


生きていると、色んなことがある。大人になると、つらい事の方が多くなる。だから、考える力が大切だと思う。「たそがれ清兵衛」 でも、『…考える力があれば、困難があっても生きていける。』 と子供に言っている場面がありますよね。


生きる、ということは、魂を磨くことでもある。俺の場合、そのアイテムが映画なんです。だから、俺の生き方そのものが、映画に直結している。生きるヒントは、みんな映画が教えてくれました。映画で学んだことを、生活に生かし、生きる力に変えていく。そういう生き方がもうすっかり身に付いちゃったんです。


映画自体は、目に見える有形なものですが、その奥に込められた思いは、無形なものです。それを感じ取る力があるかないかで、その人にとっての価値は違います。それは、映画に限らず、あらゆる存在に対して宿っているもの。本には本の神が、野球には野球の神が、パチンコにはパチンコの神がいる。そう思うと、人生が楽しくなる。


だから、映画を見た時に考えるんです。この映画を通して、映画の神様が俺に何かを教えようとしている、と。どんなヒドい映画からも何かを学べ。俺は意味があってこの映画を見せられたのだ。そう考えると、ぐっと深い思考ができるようになってきます。それは、自分の心と深く向き合ってこそ見えてくるもの。


本来見る予定じゃなかった映画を見ることになったり、時間ギリギリに劇場に着いたにもかかわらず、駐車場がスッと1台だけ空いたり、パンフが最後の1冊だったり、変な観客がいたり…。こういう時に、人はどう思うか。


うまくいったらラッキー、ダメな時はツイてない。それは一般人の思考。俺は、いいことがあったら “これは導かれている”、悪いことがあったら “これは何か意味がある” という風に考えます。ある意味宗教がかったようにも思えますが、自然とそういう思考になりました。こういう生き方が、俺という人間にとって最適なスタイルなのかもしれない。今現在はそのように思います。


だから、俺がシンクロする無形世界の中心に存在するのが、映画の神様。そう理解していただければOK。だから、俺が死んであっちの世界に行ったら、映画の神様の一部になりたい。そして、映画を通して魂を磨く人たちの手助けをしたいと思います。そういう神がいなかったら、俺がなろうと思います。ショボい神だけど、同士や先輩の力を借りて、一大勢力を作ってやる。うっしっし…。 (しばらく妄想タイム)


というわけで、今日もこうして映画が見られるのも、映画の神様のおかげです。ありがたい、ありがたい。




  (…では、次回より劇場映画の記事を再開します。期待しないでお待ち下さい。)





いいね!した人  |  リブログ(0)
2008-04-12

わたしの恐怖体験 (18) ~ドッペルゲンガー疑惑~

テーマ:わたしの恐怖体験

これもまた懐かしいコーナー復活。なかなか恐怖体験ってないもんですねえ。でも、どんなショボい内容であっても、細く長く続けていきたい。


2月15日のこと。いつものように出勤したら、専務(社長の奥さん)に声をかけられました。 『…あんた、昨日の夜に会社に来た?』


昨日はバレンタインデーだったから、妻と娘の手作りチョコを前にずっと飲んでたから、会社に来ようはずもない。『…いや、来てませんけど。』 『…あんたのIDカードがチェックされているんだよね。』


どうやら、昨日の夜12時過ぎに、俺のカードを使って会社に入った人間がいるらしい。鍵とセキュリティは別で、IDカードは入り口のカード入れに並んで入っているので、誰かが間違えて俺のカードを使ったのかな。


でも、誰に聞いても、来た人はいないと言う。記録にあるから、誰かが俺のカードで会社に入ったことになっている。…そんなバカな!


まさか、俺が夢遊病者のように車を運転して、会社に来て…。うーん、そんな夢もみていないしなあ。機械の周りを見ても、何かやった形跡がないしなあ。変だねえ。


あー、そうか。俺があまりにも仕事熱心だから、もう1人の俺が分離して、代わりに来てくれたんだ。すげえ。これはいい!この能力をうまく使えたら、一度に2つの映画館に行けるじゃん。素晴らしい!ようし、今日から特訓して、うっしっし…。


そんな風にニヤニヤしながら仕事してたら、お昼前になって、また奥さんが登場。『…ごめ~ん。あたしの勘違いだったわ。』 …えっ?


どうやら、正確には13日の深夜らしい。ははあ、「ウォーター・ホース」 と 「チーム・バチスタの栄光」 を見に行った夜だ。映画が終わった後に、機械の様子を見に会社に来ている。確か12時を回っていたなあ。日付としては14日に記録されるから、奥さんが間違えてしまったというわけ。…なあんだ。


実は、何年か前に、うちの会社の女子社員が、新潟市内の映画館で俺を見たことがありました。でも、俺は家族と一緒にいたのに、若い女性と一緒だったと言われて困惑したことがあります。見間違えだろうと思ったんですが、あまりに真剣に主張するので、首をかしげた記憶があるんです。


だから、今回の話でそれに弾みをつけようと思ったんですが、ちぇっ、て感じですね。ああ、ガッカリ。約3時間くらい、色んな想像をして楽しかったから、記録に残します。え?恐怖を感じてないって?いやいや、恐かったですよ。当たり前じゃないですか、あっはっは。


ドッペルゲンガーって、何だカッコいいじゃん。映画 「ドッペルゲンガー」 のように、2人の俺が永作博美を振り回す展開を想像しちゃいました。うふふ…あ、恐かったんですよ、ホントだって!


今回はハズレでしたが、自分の隠れた能力は、まだまだあると思う。とりあえず、次の機会を待つとしましょう。





いいね!した人  |  リブログ(0)
1 | 2 次ページ >> ▼ /

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。