FUJITA'S BAR
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2007-11-30

11月の言い訳

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「モーテル」

行きたかったんですが、仕事が忙しくていけませんでした。場所も遠いし。あ、モーテルって映画のタイトルですよ。ラブホじゃありませんよ。


「ボーン・アルティメイタム」

これは、ちゃんと行くつもりです。近いうちに記事を出す予定。


「オリヲン座からの招待状」

映画館のハートフル物語っていうのがいかにもっていう感じで、あまりそそりませんでした。


「ミリキタニの猫」

アリキタリの映画にも飽きたので、シブいドキュメントでも見ようと思ったんですが、これも仕事に阻まれて行けませんでした。ミニイキタカッタなあ。


「インランド・エンパイア」

ミリキタニとおんなじ劇場だったので、行けば2本続けて見られたんだろうけど。同じ理由でダメでした。


「やじきた道中 てれすこ」

どうも俺的には、やじきたはホモじゃないと面白くない。全てクドカンが悪い。やい、テメエのせいで歪んだ価値観になっちゃったじゃねえか!


「ディスタービア」

上映しているところが遠いので、おいそれとは行けません。よおし、こうなったらデカい望遠鏡で覗いてやるか!あ、でも音が聞こえないか。いやいや、字幕だから大丈夫じゃん!


「マイティ・ハート 愛と絆」

アンジーにもう興味がなくなった。「ベオウルフ」 もキモチワルそうなので、たぶんパスします。彼女を応援するのには、鉄の心臓が必要ですね。




今月見に行った映画は、全部で11本。年間トータルは115本になりました。あと1本で、昨年の116本とタイになります。こりゃあ、120突破は確実か?


そろそろ年末なので、不安な超大作が目白押しです。早くも 「ミッドナイトなんとか」 がコケてしまったので、行く末が思いやられます。今年は早めに年末ランキングの集計ができるかも。


実は明日の夜、今は亡きスナック “J” の飲み友達と、忘年会をする予定なんです。ダメもとで声を掛けたら、10人くらい集まるみたい。8年ぶりの人もいるから楽しみだなあ。19:00から居酒屋 “U” で行います。来てくれた人には、娘がメイド服で歓迎!2次会は、NビルのスナックBの予定。洋楽、アニソン、映ソン、何でもありの変なカラオケ集団、久々に復活か?YD君、「フットルース」 と 「ウラシマン」 を熱唱しよう!


次の映画は、たぶん 「椿三十郎」 になるんだろうな。ああ、何だかこれもコケそうな気がする。ハンドルネームにこんな名前使っている手前、無視するわけにもいかないし。潔く堂々と見に行くつもりです。背中は見せん!


あ、いけね。歴代ランキング記事の公開もまだだった。そっちも早くやんなきゃ。…トホホ。


こんな調子では、今年もちゃんと終わることができるかどうか不安です。去年みたいにはならないように、計画的にがんばります。では、12月もよろしく。




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2007-11-30

めがね

テーマ:邦画

テーマは 「居場所」 です。 何とも不思議な、理屈を超えた世界。


どうしてこういうタイトルになったかは、自分で考えてみましょう。色んな意味がありそう。


監督・脚本は、荻上直子。「かもめ食堂」 の監督ですね。主題歌は、大貫妙子。


出演は、小林聡美、市川実日子、光石研、もたいまさこ、加瀬亮、薬師丸ひろ子、ケン(犬)。


さて、映画ですが、何とも不思議な作品に仕上がりました。これもまた、説明くさい表現を極力排除した、シンプルなスタイルになっています。一見軽い映画に見えますが、実はとっても深い世界。


ある女が、観光目的で海辺の小さな町にやって来た。どうやらここに住んでいる人たちは、不思議な絆で結ばれているみたい。何とも居心地の悪い彼女であったが…。


この映画、説明が難しい。言葉で表現しようとすると、作品自体が軽くなってしまう気がする。俺程度のボキャブラリーでは、太刀打ちできないかも。感性で見る映画ですね。


1つだけ言えるのは、心の問題は、人との関わり合いによってしか解決しない、ということ。何気ないやり取りの中に、固くなった心の結び目も自然にほどけていくもの。


この映画はどちらかというと、やっぱり女性向きだと思う。俺的には、ちょっともの足りなかった。でも、あまりしつこくすると、映画そのものが異質になってしまいそうな気もするので、このくらいでちょうどいいんだろうな、きっと。


何もかもに疲れ果て、ヘトヘトになった人は、この映画で癒されると思います。どこがどう癒されるかはわかりませんが、必ずどこかが癒されます。つまり、一番痛むところに効く、ということ。


たぶん、見る人によって、感じるところが違うのかも。だから、この映画は1人でじっくりと見ることをオススメします。マッサージするように、ゆっくりと身体に浸透させて下さい。


あの変な体操、ちょっとやってみたいかも。あんなに変なのに…妙に残るんだよね。これもまた不思議。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:11月28日 劇場:ワーナーマイカル新潟 21:25の回 観客:約20人

さすがにレディースデイだけあって、ほとんどが女性でした。


【エンドクレジット】

大貫妙子の力強い歌を聴きましょう。オマケ写真もいっぱい出ます。


【オススメ類似作品】


「バグダッド・カフェ」 (1987年西ドイツ)

監督・脚本:パーシー・アドロン、出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト。女が知らない町に来てうんぬん…といった映画の中では、これが一番本作に近いかと。






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2007-11-29

犯人に告ぐ

テーマ:邦画

テーマは “覚悟” です。 男は、本気で戦わねばならない時がある。


タイトルからある程度想像できる想像できると思いますが、誘拐犯人と警察の息詰まる戦いを描いた映画です。それにしても今年は、男の映画がとても多い。「ミッドナイト・イーグル」 が大コケしたせいもあって、こっちの方が100倍面白かった。


原作は、雫井修介の同名小説。監督は、瀧本智行。「樹の海」 に続いて2作目になります。


出演は、豊川悦司、石橋凌、小澤征悦、笹野高史、松田美由紀、片岡礼子、井川遙、 崔洋一、石橋蓮司。


さて、映画ですが、力強い作品に仕上がりました。この作品を、熱くとらえるか、冷めてとらえるか。俺は前者です。本気で仕事をしている人なら、きっとわかる世界。


主演の豊川悦司は、最近やたらと出てきますが、本作はピタリとハマッています。「サウスバウンド」 は意外性がウケて爆笑でしたが、本作は、じっとこらえる寡黙な役柄。彼の本領発揮と言えるでしょう。一重まぶたに三白眼。睨んだだけで人を殺せる能力を持つ男を演じた 「NIGHT HEAD」 を思い出しますね。


妻役に、松田美由紀を起用したのは絶妙。「サウス~」 の森田監督が、トヨエツの中に松田優作を見たと言っていたのは記憶に新しい。彼女もまた、彼から何かを感じたんでしょうか。


「武士の一分」 で注目された笹野高史のおっちゃんは、今回も貫禄充分。見せ場もあります。今回はとてもカッコいいセリフがありました。メチャクチャカッコよかったッス。


石橋凌は 「ローグアサシン」 でヤクザの親分を演じていましたが、今回は警察本部長。やっぱり悪そうなので、おんなじキャラクターですね。少なくとも、カタギには見えない顔です。


特筆すべきは、小澤征悦でしょう。彼は 「ホタル」 で純粋なパイロットを演じていたくらいしか記憶がないのですが、今回はすごかった。この男、悪役としてなかなかイケてます。気持ちいいくらい、キモチワルイ男。不敵な笑いがゾーッとしました。ぜひこの路線でいって欲しいなあ。


瀧本監督は、腕がいいと思う。「樹の海」 でもそうでしたが、表情やしぐさで感情を表現する手法がとてもいい。最近は、わかりやすくするために説明過剰な演出が目立つ作品が多いから、新鮮な感じがしていいと思います。助監督として参加した 「鉄道員(ぽっぽや)」 では、降旗康男監督からいろんなことを学んだんでしょうね。これからも、自分にしかできない、いい表現方法を磨いていって欲しいです。


男がたくさんいる職場って、とてもパワフルで面白い。ただし、ナメられたら最後。ましてや、警察という組織は、いろいろ面倒なことが多いんでしょうね。力関係のバランスによって、昨日の敵は今日の味方になったりする。卑怯な奴もいれば、気の弱い人間もいるもの。


人がすることにいちいち文句ばかり言って、自分からは何もしない腑抜け野郎よりも、何とかしようとがんばる人の方が俺は好きです。できるかどうか、誰も保証なんかしてくれない。でも、やらずにいられない。ビンボーくじひいたかもしれないけど、自分のやるべきことをやる。この映画の主人公のような男を見ていると、本当にやれるような気がしてくる。


人を引っ張っていくのは、“言葉” よりもまず “行動” である。その人に惹かれ、手を貸し、共に戦いたくなる。志を同じくする者は、黙って付いて来る。そこに “信頼” というものが生まれる。最後に勝つのは、ひたむきな努力と、あきらめない気持ちなんだろうと思う。


世の中、いろんな仕事がある。仕事である以上は、人のために役立つ要素が必ずあるもの。それを誇りに思って戦える者こそが、いい仕事のできる人間であると思うんです。この映画を見て何かを感じた人は、自分の仕事に生かせるようになるといいですね。



【鑑賞メモ】

鑑賞日:11月25日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 14:45の回 観客:約40人

やっぱり男性が多かったように思います。おっさんの1人客の割合が高い。…あ、俺もそうか。


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【オススメ類似作品】


「突入せよ!あさま山荘事件」 (2002年東映)

監督:原田眞人、原作:佐々淳行、出演:役所広司。自分のメンツばかり気にしている連中ばかりで、バラバラだった男達が、犯人逮捕と人質救出という目的のもとに、次第にまとまっていく過程が本作と共通。男は、やる時はちゃんとやるもんなんです。


「身代金」 (1996年アメリカ)

監督:ロン・ハワード、出演:メル・ギブソン。息子を誘拐された大会社の社長が、犯人を逆に脅迫するという、トンデモ・ムービー。犯人、あんた、相手が悪かったよ。あきらめな。


「マイ・ボディガード」 (2004年アメリカ)

監督:トニー・スコット、原作:A・J・クィネル、出演:デンゼル・ワシントン。ダコタ・ファニング嬢が誘拐された。寡黙なボディガードが怒りに燃え、犯人を次第に追いつめていく。中盤のハードボイルド場面が俺のお気に入り。




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2007-11-29

テーマ:洋画

感無量でした。生きているうちに、この映画を劇場で見られるのは、とても幸せなことです。


ユナイテッドシネマ新潟において、名作映画のリバイバル上映があったので、フェデリコ・フェリーニ監督の不朽の名作を、劇場のスクリーンで見ることができました。若い人にはなじみがないかもしれませんが、とても素晴らしい傑作です。ビデオでしか見たことがなかったので、これでやっと “見た” 胸を張って言えます。


オープニングの時にあのメロディが流れただけで、もうすっかり持っていかれちゃいました。「自転車泥棒」 や 「鉄道員」 もそうですが、イタリア映画の情感に訴える力というのは、ホントにすごいなあって思います。ジェルソミーナのあの手の振り方、やっぱりいいですねえ。淀川センセイを思い出すなあ。


人間が生きていくために大切なことは何か。この映画は静かに問い掛けます。


この作品には、根っからの悪人は登場しない。誰もが自分の置かれた状況において、必死に生きている。ひねくれ者もいるけど、心のどこかに優しい部分がある。世の中、いい事ばかりじゃない。だけど、悪い事ばかりでもない。大人になっても、失ってはいけない何かがある。


生きるのが不器用な人は多い。もちろん俺もその1人。自分なりによかれと思っても、人を傷つけてしまうこともある。後悔ばかりして、前に進めない時もある。そんなふうに悩んでいるうちにきっと、人生は終わってしまうんでしょうね。


だから、この映画で学んだことは、生涯忘れたくないんです。くじけそうな時や、悪い心に支配されそうになった時に、道端の石ころを手にとって、あのメロディを思い出してみる。そうすればきっと、この気持ちを思い出すことができる。この心が示す方向が、自分の進むべき道なんだと思う。


道は、人それぞれ。行き方も、人それぞれ。だから、たどり着く場所も、人それぞれ。それでいい。不器用なりに、精一杯生きてみたい。人生に意味があるかどうか、自分で答えを出したいと思うんです。


このブログも、未来の自分に語るつもりで書いているんですが、晩年の俺ってどんな男になっているんだろう。今と全くおんなじだったりして。その頃になったら、もう一度この映画を見てみたいと思いました。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:11月25日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 12:15の回 観客:約25人

さすがに年配の人が多かった。たぶん、俺が最年少だったかもしれません。





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2007-11-24

ミッドナイト・イーグル

テーマ:邦画

これはヒドい。 ずっと低空飛行のまま、見事に撃沈しちゃいました。 …ああ、みっともないイーグル。


“ミッドナイト・イーグル” とは、米軍のステルス型戦略爆撃機の通称。予告編を見た時から、この映画はコケると睨んでいたんですが、どうコケるか気になったので、さっさと見に行って来ました。 …うわあ、なんじゃこりゃ!


原作は、高嶋哲夫の同名小説。監督は、成島出。「フライ・ダディ・フライ」 のおっちゃんですな。音楽は、小林武史。主題歌は、Bank Band。歌っているのは、ミスチルの桜井和寿。


出演は、大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、石黒賢、藤竜也、袴田吉彦、大森南朋、坂本爽、佐原弘起、波岡一喜、金子さやか。


さて、映画ですが、はっきり言ってユルい。アクションもヌルい。そしてムダに長い。こらあかん、見事にサイテー映画の仲間入りです。こんなシロモノを、ロサンゼルスでワールドプレミアしたかと思うと…うわあ、恥ずかしい!よく考えてみたら、ワールドプレミアをやったことは聞いたけど、それで現地の人の反応がどうだったかということは、さっぱり聞かないなあ。やっぱり鼻で笑われたんでしょうか。


この映画は何がいけないんだろうって、劇場を出てからずっと考えていたんですが、やっぱり何もかも全部悪いような気がする。いいところが1つもないからこそ、変だということに誰も気がつかないのかもしれない。


主演の大沢たかおは、最近では 「イン・トゥ・ザ・サン」 でスティーヴン・セガールと共演したりしてハリウッド進出を果たしたし、「陽気なギャングが地球を回す」 や 「眉山」 でも落ち着いた演技を見せたりして、これから面白くなるのかなと思っていたんですが、この映画で大きく後退した感じがします。タレ目俳優は、ヘタレ役をやるとよりいっそう情けなく見えるんです。もうちょい、何とかならんかったか。


相棒の玉木宏は、「変身」 のヘタレ俳優。本作でもパッとしませんでした。のん気にカロリーメイト食ってる場合じゃないぞ、お前はやっぱりドーナッツ食ってろ!自衛隊員の吉田栄作もニセモンくさい。彼は 「亡国のイージス」 にも出ていましたが、固い感じが公務員に見えるかもしれないけど、戦闘のプロには見えなかったなあ。やっぱりヘタレだ。


総理大臣役の藤竜也は、シブいオヤジですが、本作では残念ながら、役柄がヘタレです。で、雑誌の編集長役の石黒賢は、TVドラマ 「振り返れば奴がいる」 のヘタレ医者だった。袴田吉彦は 「明日の記憶」 でケン・ワタナベを失脚に追い込んだヘタレ部下だし、大森南朋は、「蟲師」 のヘタレ旅人。工作員の波岡一喜は、「暗いところで待ち合わせ」 のヘタレ作業員。通信オタク役の濱田岳は 「アヒルと鴨のコインロッカー」 の主役じゃん! …ああ、どこを見てもヘタレだらけ。


で、内容もヘタレまくり。冒頭からいきなりシラケてしまいました。いかにもな設定で、しかもしつこい。どうでもいいところだけやたら長い。しかも長いわりに効果がない。マラソンで言うと、ゆっくり走っていたかと思うと、突然ダッシュ。しかも、コースから外れて途中からタクシーに乗ってしまうような感じ。こりゃ、とてもついていけんわ。


ストーリーのトンデモ度は、「ローレライ」 といい勝負ですが、あっちはまだスジが通っていたような気がする。ところが本作は、いくらなんでも、おいおいといった雰囲気がプンプン。


これ、現在公開中じゃなかったら、ネタバレDVD探検隊の対象になるレベルの映画です。だから、これから見に行く人は、相当の覚悟が必要。見ている途中で “しまった” と思ったら、違う角度で楽しむモードに切り替えよ。大丈夫、映画熱の読者は打たれ強いのだ。最後まで戦い切って、自分の答えを出すべし!


しかしまあ、この映画のポスターの絵柄、出演者一同がん首並べて写ってますが、まるで “犯人は誰だ” 的なイメージ。もし本当にコケたら、一体誰が悪かったんだって言われそう。キャッチコピーは 『…もう誰も失いたくない。』 なるほど、これ以上観客を失わないように、この記事があまり読まれないことを祈ります。


この映画、一気に今年のワースト映画候補に踊り出ました。年末ワーストランキング記事では、間違いなくネタバレ処刑されるでしょう。コケてすぐに終了すれば問題なしですが、一歩間違って大ヒットでもしたら、公開中にネタバレ記事を書くことになってしまうので、その場合は書けないなあ。一応ルールだし…どうなるんだろ?


ちなみに “ステルス” とは “こっそり行う” という意味だそうな。なるほど、こんな映画、見に行ったなんて恥かしくてとても人に言えない。しかも、ガッカリする危険性もかなり高い。危ないから近づかん方が賢明。それでも行こうというあなたは、よほどのツワモノと言えるでしょう。その勇気を讃えます。誰にも見つからないように、こっそり映画館に忍び込め!…そして、ヤバくなったら引き返せ!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:11月24日 劇場:ワーナーマイカル県央 10:30の回 観客:約20人

混むだろうと予想して前日にチケット買ったのに、ガラガラでした。画面のテロリスト集団よりも、観客の人数の方が少なかった。でも、俺の後ろのオバチャンはしっかり泣いていて、鼻もかんでた。すごい、オバチャン恐るべし。


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫ですが、頭を整理する時間にも使えるので、ここはどっしりと構えましょう。早く正気に戻れるといいですね。


【オススメ類似作品】


「クリフハンガー」 (1993年アメリカ)

監督:レニー・ハーリン、出演:シルベスター・スタローン。本作で幻滅した人は、この映画で口直ししましょう。心に傷を負った男が、悪者と戦うことで、男の魂を呼び覚ます物語。スタローンはヘタレ役をやっても、何かやってくれる感タップリなのでご安心を。間違っても 「ホワイトアウト」 なんか見ちゃいけませんよ。傷口が開くから。


「地雷を踏んだらサヨウナラ」 (1999年チームオクヤマ)

監督:五十嵐匠、原作:一ノ瀬泰造、出演:浅野忠信。実在の戦場カメラマンの半生を描いた作品。浅野忠信の静かな情熱が光る1本。男は何故、そこに向かうのか。画面を通して一緒に考えましょう。


「エリア88」

’80年代のアニメ。パイロットの主人公を写し続ける、戦場カメラマンの男に注目してみて下さい。細かいデータは、「歴代映画ランキング アニメーション映画編」 参照。最近出たアニメもあります。見比べて下さい。



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2007-11-24

井上真央、いいじゃん。

テーマ:TV

昨夜、TVドラマ 「花いくさ」 を見ました。主演の井上真央が目当てです。


井上真央といえば、昼ドラ 「キッズ・ウォー」 の前蹴り女として有名な子役でしたが、今では 「ゲゲゲの鬼太郎」 やら 「怪談」 やらで、すっかり人気女優になりました。


「怪談」 の時は、和服がよく似合うのでとてもかわいかった。これじゃあ、黒木瞳に勝っちゃうよなあ。ヘタレのダンナが浮気したくなるのもわかる。その真央ちゃん(スケートじゃないよ)が、再び和服姿で登場するとなれば、見逃すわけにはイカんでしょう。


さて内容は、実在の舞妓さんの物語。出来は、かなりヒドい。カメラワーク、最悪。演出もテキトーでいいかげん。しかしながら、真央ちゃんは光っていた。


いじめられてもいじめられても、ぐっとこらえる瞳。ああ、いいなあ、このタメが。いざとなったら前蹴りできる余裕が感じられます。まあ、そういう話じゃないのでそれはありませんが。


タンカを切る場面は、非常によかった。彼女、何というか、凄みがあるんですね。腰もなかなかすわっている。まだ未熟な部分は多いけど、確かにキラリと光るものがあります。


泣く場面のカメラワークはヒドかった。まるでAV女優を撮るみたいな角度。エロい画面にしようったって、そういうドラマじゃないでしょ。そんな状況なのに、真央ちゃんよくがんばった。


演技力はまだ未知数だけど、確実にいいものを持っていると思う。彼女がスクリーン上で輝くのを、早く見たいと思いました。しっかり練習して、自分らしさを磨いて欲しい。ガンバレ。



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2007-11-18

題名のない子守唄

テーマ:洋画

どうしてこのタイトルがついたのか、一緒に考えてみましょう。


「題名のない子守唄」 という題名の映画です。監督は、イタリアの巨匠・ジュゼッペ・トルナトーレ。音楽はもちろん、エンニオ・モリコーネ。


出演は、クセニア・ラパポルト、ミケーレ・プラチド、クラウディア・ジェリーニ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、クララ・ドッセーナ、ピエラ・デッリ・エスポスティ、アレッサドロ・ヘイベル。 …はい、全然覚えられそうにありません。


さて、映画ですが、骨太なサスペンス映画に仕上がりました。これは、今までのトルナトーレ監督の作風とは違うようでいて、根本は外していない。彼の人間性の深さが感じられる作品。


謎めいた女が1人、ある家族に接近する。実は彼女には…人に言えない秘密があった。


誰でも、人に言えない秘密がある。それは、触れられたくない場所であると同様、誰かにわかって欲しいと願うところでもあります。だから傷が深ければ深いほど、不用意に触られると激しい痛みをともなうもの。人の心は強い部分と弱い部分がある。興味本位の知りたがり屋さんは、人の気持ちがわからない乱暴者と言えるでしょう。


主人公を演じるクセニア・ラパポルトは、繊細な演技で観客を魅了します。登場した途端に、何かワケありな女性であることがわかります。それは、説明されなくても、彼女の顔つきに表れています。観客は、彼女の心の旅を、固唾を飲んで見守る立場にならざるを得ない。彼女は一体、どんな人間なのか。


最近は、説明過剰な演出がもてはやされ、わかりやすい映画が人気で大ヒットする傾向にありますが、この映画は一味も二味も違う。これは、画面から読み取る力を要求される映画です。五感を研ぎ澄ましてご覧下さい。


特筆すべきは、モリコーネの音楽。バイオリンの音色って、感情表現にピッタリ合うもんなんですね。驚く場面の音なんか、とても臨場感がありました。弦楽器特有の、連続性のある音が画面にピッタリハマっていました。


謎めいたミステリアスな人間というのは、ある意味とても魅力的だったりします。それは、男でも女でも同じ。秘密を抱えている人は、行動にストイックさがある。それは、プラスにもマイナスにも作用するもの。


この映画、コメントが難しいです。何を言ってもネタバレになりそうな予感。だから、手短かに終わりましょう。1つだけ言えるのは、何かを教えてくれるいい作品であるということ。見終わった後に、自分の心で感じたものが全てだと思います。だから、見終わった後で、あれは何だったの、これはどういうことなのっていちいち聞いてしまう人とは一緒に行かない方がよろしい。できれば1人でじっくり見て欲しい映画であると思います。


最後に1つだけ言いましょう。この映画のテーマは…ああ、やっぱり言えない。何も知らずに見た方がいいから、先入観は極力与えないようにします。今封印した言葉は、年末のランキング発表時に言いましょう。できれば劇場で見て、このタイトルが何故ついたのかを一緒に考えましょう。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:11月17日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 19:00の回 観客:約10人

「ソウ4」 を見た後に、時間がちょうどよかったので、続けて見ました。


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【オススメ類似作品】


「ゆりかごを揺らす手」 (1992年アメリカ)

監督:カーティス・ハンソン、出演:アナベラ・シオラ、レベッカ・デモーネイ。本作と共通点は多い。でも、全く違う展開になります。わかりやすい映画がいい人は、こちらをオススメ。


「この森で、天使はバスを降りた」 (1996年アメリカ)

監督・脚本:リー・デヴィッド、出演:アリソン・エリオット。ワケありの女が、小さな町にやって来た。この天使、やたらに機嫌が悪い。そしてタバコも吸う。すごい天使もいたもんです。さて、どうなるやら。


「箪笥」 (2003年韓国)

監督・脚本:キム・ジウン、出演:イム・スジョン。これはホラー映画ですが、読み取る力が必要な映画としてご紹介しておきます。キーワードは、“心霊現象と多重人格の融合”。見事にパズルがはまっていくことにとても感動しました。そして、切ない姉妹の思いだけが残る。この映画の深さに気付いた人は、プロの観客と言えるでしょう。



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2007-11-18

ソウ4

テーマ:洋画

“ジグソウ” は、誰の心にも棲んでいる。 …罠にはまった観客は、もう逃れられない!


“saw” とは “ノコギリ” のこと。1作目の最初のシーンで、ノコギリが登場するんです。毎年ハロウィンの時期に公開され、シリーズ3作で合計248億円くらい稼いだそうな。まだ続きがあるの?と誰もが思う、4作目がいよいよ公開。気になって仕方なかったので、初日にダッシュで見に行きました。


監督はもちろん、ダーレン・リン・バウズマン。脚本は、パトリック・メルトン&マーカス・ダンスタン。そして主題歌を歌うのは、あの X JAPAN。


出演は、トビン・ベル、スコット・パターソン、ベッツィ・ラッセル、コスタス・マンディラー、リリク・ベント、ジャスティン・ルイス、アスィナ・カーカニス。名前だけを並べてもさっぱりわからんけど、画面に登場すれば、あ、コイツかとわかる面子がゾロゾロいます。…あんた、まだ生きてたの?


さて、映画ですが、確かにれっきとした続編です。犯人が死亡しても、物語は続くのであった。この映画のおかげで、マイクロカセットが売れたりして。


予告でもポスターでもネタバレしていたので、ジグソウが死んだことはバラしても問題ないでしょう。というか、前作のラストで危篤だったもんね。ただ、死にきっていなかったから、もしかしたら…っていう思いもあった。「アドレナリン」 のジェイソンだったら、甦ったかもしれないけどね。ついでに “怒りの電流” でザボーガーも起動して…いやいや、そういうマニアックな話はやめときましょう。


とにかく、転んでもタダじゃ起きないこのジジイが、簡単に死ぬはずがない。彼は、やっぱり “何か” を仕掛けていた! …さあ、どう展開する?


今回は、トラップは少な目。しかし、1つだけ感心した仕掛けがあった。テーマは “虐待”。これはアイディアもんですね。気になる人は、劇場で確認して下さい。あとはヒミツ。


この映画、上映時間が1時間33分という短さ(「バイオハザードⅢ」とおんなじ)ですが、内容は濃ゆいので、充分お腹いっぱいになります。同じ時間でも、心を流れていくものは違う。


毎回言いますが、ポップコーンとか食いながら気楽に見られるシロモノじゃありませんので、購入した人は本編が始まるまでに食べちゃいましょう。ただ、喉が渇くと思うので、飲み物はあった方がいい。まあ、俺の場合、映画を見る時はいつもブラックコーヒーですが。拷問シーンの直後に、冷えたコーヒーをすするのがポイント。


人間誰しも、殺したい人間の1人や2人はいるでしょう(いないか)。まあ少なくとも、憎らしいあいつがいるでしょう。そういう願望を、このシリーズは擬似的に満たしてくれます。コノヤロウ、オマエなんかああしてこうしてやる!…って想像する手助けになります。俺なんか妄想癖があるから、つい色んな発想をしてしまう。でもそれで心がスッキリするなら、犯罪防止になっていい。


ジグソウという男は、哲学的思考を持っているという点で、他の歴代犯人と一線を画す。単なる変態オヤジではなく、知的な魅力に溢れているところが魅力ですね。変質者に変わりはありませんが、理由を被害者に説明して、ルールを守れば助かる道を用意している。そのために周到に準備して、完璧なトラップを仕掛ける。


俺の仕事は、金属加工なので、一晩中機械が動くようにセットしてから帰ります。その場合、調整がうまくないと、一晩かかって不良品の山ができてしまうので、心配になって夜見に行くこともしばしば。まあそれだからこそ、レイトショーに行く口実ができるってもんなんですが。


だから、仕掛けをセットする者の気持ちはわかる。うまくいった時は、ガッツポーズしてしまう気分。そう、未来を予測する仕事って、何だかワクワクするもんです。苦悩も多いけど。


今回も、いろんな人が登場。あの人も再登場。一応説明的なフラッシュバックも挿入されていますが、誰だっけと思った人は、もう一度シリーズを見直したくなる。うーむ、これもジグソウのトラップにハマッたか。


ジグソウ役のトビン・ベルは、風貌がコワい。普通の繊細なじいさんなんですが、うつろな目が静かな輝きを放っている。彼と目が合ってしまったら、次に目覚めた時が恐怖…かも。


彼の犯行は、殺人というよりも処刑に近い。しかも、自分では手を下さない。被害者は、自分で死んでいく。しかも、殺されるだけの理由がある。だから、悪ガキを懲らしめるには、こう言いましょう。 『…そんなことしていると、ジグソウにさらわれて、拷問されるぞ!』 うわー、恐いからもうしません。


一掛けニ掛け三掛けて、仕掛けて殺して日が暮れて、橋の欄干腰掛けて、遥か向こうを眺めれば、この世はつらいことばかり。マイクロカセット携えて、おっさんおっさんどこ行くの。…あたしは必殺仕事人、ジョン・ジグソウと申します。 …で、次回はどこのどいつが殺られるんで?


うーむ、キマッた。…カッコよく終わろうとして立ち上がろうとしたら、うわ、足がしびれた!ぎゃあ、左足が動かん。さてはこれもジグソウのトラップか!ちくしょう、貴様、ぶっ殺してやる…あ、もう死んでるんだった。くそう、卑怯者!出てきやがれ!…いや、やっぱり恐いから出て来ないで下さい。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:11月17日 劇場:ユナイテッドシネマ新潟 15:45の回 観客:約50人

やっぱり、上映中はものを食う音が全くしませんでした。あはは。


【エンドクレジット】

普通に終わりますが、X JAPANの歌がけっこうカッコいいので、聞いてから帰りましょう。


【オススメ類似作品】


「ソウ」 (2004年) 「ソウ2」 (2005年) 「ソウ3」 (2006年)

これを見ずしては、何も始まらない。見たくないのに、何度も見てしまうのは何故だろう?


「機動警察パトレイバー 劇場版」 (1989年バンダイ)

監督:押井守、出演:冨永みーな。犯人が自殺して始まる大胆さが、本作と似ています。彼は、自分のプログラムに絶大な自信があった。周囲の人間をあざ笑いながら、死んでいった犯人の仕掛けたトラップとは…?



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2007-11-17

バイオハザードⅢ

テーマ:洋画

シリーズを追うごとに、スケールがだんだん小さくなっていくような気がする。 どうでもいい映画でした。


“biohazard” とは、“生物災害” のこと。人間や自然環境に脅威を与える生物学的危険。(アドバンストフェイバリット英和辞典より)


人気シリーズも、もう3作目になりました。原作は、同名ゲームソフト。監督は、B級映画の巨匠・ラッセル・マルケイ。何を隠そう、俺は 「レイザーバック」(イノシシが出てくる生物パニック映画) を劇場で見た男です。わっはっは。何の自慢にもならん。


主演はもちろん、ミラ・ジョヴォヴィッチ。以上。えっ、他の人はって?そりゃいるけど、顔覚えたってしょうがないじゃん。だってみんなどうせ…なんだもん。


さて、映画ですが、お約束オンパレードの、いかにも映画に仕上がりました。つまり、何の新鮮味もない。中身はスカスカボロボロの、スカボロー・フェア。それなのに、予告編で90%くらいネタバレしてしまっているので、もうどうにもなりません。一体何を考えてんだか。


T-ウィルス感染により、ゾンビ人口が増えて、人間が少なくなってしまった。無法地帯となった世界で、いかに生き抜くか。1時間34分という短い時間にも関わらず、こんなに長く感じてしまう上映時間を、いかに戦い抜くか。ミラと一緒に観客も戦わなければならない映画。


ゲームが好きな妻の感想を聞いても、微妙な答えだった。まあ、はっきり言えば、駄作と言っていいでしょう。金払って見る価値は、微塵もありません。1年後には、DVDが980円くらいで売られているでしょう。その中古品を500円くらいで買って見るのが一番いいかと。 …あ、でもいらないか。じゃあ、レンタル190円の日にしましょう。そのくらいで充分。


今回のミラは、かなりくたびれ顔。1作目の頃のクール・ビューティーの面影はありません。そりゃそうだ、ずっと旅をしているんだから。「スピードマスター」 のナカムラ君がいかにニセ者くさいかわかりますね。


とにかく、全編退屈。忘れたころにアクション。でも全然スカッとしない。ストーリー自体もどこかで見たことあるようなネタばっかり。これじゃあ、ヘタすると眠くなるわな。


というわけで、いいところがひとつもない映画です。これ以上書けないので、記事はこれにて終了。ところで、つづきまだやるの?どうしよう、公開したらまた見なきゃいかんのかな。イヤだなあ、もう近づきたくない。ああ、この映画こそがバイオハザードじゃん!迷惑だから早く絶滅してくれ!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:11月15日 劇場:ワーナーマイカル県央 21:50の回 観客:約15人

チケットを買う時、俺の前に並んでいたおっさんが 「ボーン・ハザードⅢ、1人」 って言ってた。ほほう、そんな映画があったら、俺はそっちを見たい。


【エンドクレジット】

普通に終わります。コウダクミの歌が聞きたい人はそのまま。どうでもいい人はさっさと避難しましょう。


【オススメ類似作品】


「プラネット・テラー in グラインドハウス」 (2007年アメリカ)

ロバート・ロドリゲス監督のゾンビ映画。このくらい徹底的にやってくれると逆に気持ちがいい。ゾンビを車で跳ね飛ばす場面は、本作よりこっちの方が笑えます。こいつら、ゾンビより恐い。そして、強くてたくましい。


「東京ゾンビ」 (2005年東京ゾンビ製作委員会)

監督:佐藤佐吉、原作:花くまゆうさく、出演:浅野忠信、哀川翔。ゾンビ相手に柔術で戦うというのも、かなりアホな話。わざわざ組み合ってどうする。噛み付かれるじゃん!…と俺がかみつきたくなる映画。




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2007-11-16

自虐の詩

テーマ:邦画

出来はイマイチですが、「嫌われ松子の一生」 の1エピソードとして見ると面白い。


原作は、業田良家の同名マンガ。読んでいないので正確には評価できませんが、彼の作風は知っています。何というか、いじらしい絵柄の4コママンガ。監督は、最近当たりハズレが大きい堤幸彦。


出演は、中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、カルーセル麻紀、西田敏行、竜雷太、松尾スズキ。


さて、映画ですが、思ったよりもユルい作品に仕上がりました。もっと毒があるかと思ったんですが。その分、想像力を働かせて積極的に楽しめばいいでしょう。暗いけど、前向きな映画です。


世の中には、何であんたみたいな人があんな奴と付き合っているの?と言いたくなるようなカップルがいるもんです。だけど、2人の間に流れる空気をじっと見ていると、ああなるほどなっていう感じがするもの。どこがいいのかと言われても困るし、人を好きになるのに理由はないから。


この映画の主役は、ダメな男を愛してしまった、幸薄い女。“幸江” といういかにもな名前が泣かせます。元ヤクザで無職で怒りっぽい男と同棲中。彼は、しょっちゅう警察の厄介になっているし、籍を入れる気もない。女はラーメン屋で働きながら、一生懸命に尽くす。しかし、せっかく用意した食事も、ちゃぶ台ごと引っくり返されてしまうのであった…。


主演の中谷美紀は、文句なしに素晴らしい。彼女は、どんな役柄でも映える。今回も、泣き顔が素晴らしかった。彼女の涙は、見る者を引きずり込むような迫力がある。きっと、情の深い女性なんだろうなって思います。


それにひきかえ、阿部寛。彼は、ビジュアル的に笑えます。でも、それだけ。演技うんぬんになると、どうも彼は弱い。ある特定のキャラはできるけど、深い演技はムリみたい。まあ、今回は無口な役なので、かろうじてセーフか。だけど、俺的にはやっぱりもの足りない。


かえって、遠藤憲一の方が面白かった。彼が阿部寛の役だったらよかったのにねえ。この映画にでている俳優では、彼が一番よかったと思う。ラーメン屋の白衣がとても似合っていた。あのシブい声で、オロオロするのは爆笑でした。


この映画の予告編でちゃぶ台が引っくり返される場面がやたらと出ていたので、本編を見てもさほど爆笑しなかった。CGをほとんど使わずに実際に撮影したそうですが、もうちょっと撮り方が何とかならんもんか。これではワンパターンでつまらん。しかも、よく見たらちゃぶ台じゃなくてテーブルじゃねえか!


堤監督は、「包帯クラブ」 はよかったんだけど、今回はちょっとどうかと。まあ 「サイレン」 とか 「大帝の剣」 のヒドさにくらべれば、本作はまだマシな方でしょう。よくも悪くも、変わったクリエイターです。


この映画を語る時に外せないのは、やっぱり 「嫌われ松子の一生」。堤監督もこの映画を高く評価しているらしい(産経新聞のインタビューより)し、中谷美紀自身にとっても代表作。不幸な目にあっても、どん底に突き落とされても、何度も立ち上がり、女としての愛を貫く神々しい姿は、俺の心に一生残ると思います。


だから、この作品のキャラ自体が、松子とカブるのはしょうがないと思う。松子を知らない人には関係ないと思いますが、見た人はたぶんほとんどの人が、彼女の中に松子を見るに違いない。


この映画、面白いかつまんないかと聞かれれば、つまんないと答えます。しかし、中谷美紀の演技を見たい人にはオススメします。こんな松子もいただろうって気になるから。


パンフの記事で、中谷美紀がこう言っています。


『…松子は自分のために生きていて、幸江は人のために生きている。彼女の生き方は間違っていない。』


なるほど、本気で演じた人の言う言葉は深みがある。松子の涙と、幸江の涙は確かに違うものがある。そのわけを知りたい人は、劇場で確かめて下さい。 “女らしい強さ”って、何だかとてもいいもんです。勉強になりました。




【鑑賞メモ】

鑑賞日:11月14日 劇場:T-JOY新潟 19:00の回 観客約20人

1人で来ている女性が多かった。あ、そうか、レディースデイだからか。


【エンドクレジット】

最後にオマケ映像あり。でも、俺的にはなくてもいいと思った。ちょっとクドいから。


【オススメ類似作品】


「嫌われ松子の一生」 (2006年) 「約三十の嘘」 (2004年) 「電車男」 (2005年)

いずれも中谷美紀出演作品。泣き顔の違いを確かめてみて下さい。


「リング」 (1998年) 「力道山」 (2004年) 「疾走」 (2005年)

出番は少ないけど、中谷美紀の存在感が光る作品。


「ケイゾク」 (2000年TBS)

堤幸彦監督、中谷美紀主演。TVドラマから劇場映画になった作品。独特なキャラが面白くて新鮮だった。「太陽にほえろ!」 ファンには爆笑の場面がいっぱい。この作品で、彼女の名前を覚えました。




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