FUJITA'S BAR
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2007-10-31

10月の言い訳

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「シッコ」

行こうかと思ったんですが、マイケル・ムーアがだんだん悪者に見えてくるのと、彼の映画に金払うのがイヤになったのでやめました。シッコはガマンします。


「ヘアスプレー」

ほほう、彼女の体内にガスが充満しているわけですな。まさに人間スプレー!…ってあれ、違うの?


「未来予想図」

こんないかにもドリカムな映画はイヤなので、問答無用でスルー。 えっ、ブレーキランプ5回の意味知ってるかって?失敬な!ちゃんと知ってますよ。 …カ・ネ・カ・エ・セ…だろ?


「大統領暗殺」

いかにも物騒なタイトルですが、いかにも過ぎてそそりませんでした。ブッシュが殺されたらどうなるか。少なくともまず、原油の値段が下がったりして。


「北極のナヌー」

ナヌーって何だ?シロクマ?地球温暖化ムービー?クサナギがナレーション?…なぬー?イヤなこった。


「エディット・ピアフ」

エディットさんのお店のおいしいピラフではありません。名曲 「愛の賛歌」 の産みの親のお話。せっかくだけど、他に見たいのがいっぱいあったので、愛の不参加。


「恋するマドリ」

松田龍平と菊地凛子は見たいけど、主演がガッキーじゃなあ。ポッキー同様、観客も振り回されそう。


「象の背中」

秋元のおっさんの原作だと、色んなものの寄せ集めみたいな気がしてどうも…。役所広司や井上遙は見たいけど、どうにも触手が伸びない。どうも 「生きる」 のパクリみたいで。




今月見に行った映画は、全部で13本。今年の累計は104本になりました。昨年の116本を越えられるか。


とにかく、映画がやたら多い。新潟でも年々、封切られる本数が多くなってきました。しかし、数多く見るのが目的ではないので、慎重にチョイスしています。


仕事も、相変わらず忙しい。年くって体力も落ちているので、疲れがひどいと、平日のレイトショーに行けないこともしばしば。だって、眠ったらイヤだもんね。やっぱり、ベストコンディションで見たいもんです。


最近は、読書が進まなくて、買ったまま本棚に眠っている本がまだ3冊くらいあります。まあ、波があるので、またそのうち読み始めるでしょう。たまったら、またご紹介します。


ランキング記事は、少しずつ書いているんですが、なかなかまとまりません。書いているうちに、そうだ、あれがあったなんて変更することもしばしば。まあ、11月の中盤までには完了するつもりなので、気長にお待ち下さい。


年末になると、恒例の年間ランキングもあるので、集計しっぱなしで今年が終わりそう。しんどいけど、せっかく始めたから、最後までがんばります。


映画を見るのも体力が必要。体調をこわさないように気をつけましょう。では、来月もよろしく。




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2007-10-31

仮面ライダー THE NEXT

テーマ:アニメ・特撮

カッコよさの根底にあるものって一体何だろう…ってひたすら考えました。 感慨深い映画です。


前作 「仮面ライダー THE FIRST」 に続く第2弾が登場。続きなら 「SECOND」 じゃないの、とツッコミたくなっちゃいますねえ。その次を作ったら、タイトルはどうするつもりなんだろ?


監督は、田崎竜太。「仮面ライダーBLACK」 の頃に助監督を務め、その後、スーパー戦隊や平成ライダーシリーズの監督として活躍した第一人者。最近は、「ガメラ 小さき勇者たち」 も監督しています。そして、脚本は前作と同様、井上敏樹。前作は昔のライダー色が強かった分、今回は今どきのライダー色でまとめています。


出演は、黄川田将也、高野八誠に加え、V3として加藤和樹が登場。俺よく知らんのですが、「カブト」 に出ていた人らしい。娘の話では、ヘンな男だったそうです。それから、石田未来と森絵梨佳。どちらもライダーに出ていたそうで、ファンならすぐにわかるんじゃないかと思います。


ベテラン勢は、ハサミジャガー役に田口トモロヲ。謎のプロダクション社長役に嶋田久作。うわー、2人ともそのまんまで充分怪人みたいな 俳優。楽しそうに演じてました。そして、ファンにとってうれしいのは、ショッカー首領の声を納谷悟朗が演じていることです。


さて、映画ですが、今どきライダー色を出しつつも、古きよきライダー時代に敬意を表した仕上がりとなりました。古いファンも新しいファンも、バランスよく楽しめる作品と言えるでしょう。


本郷猛役の黄川田将也は、カタい感じがいい。真面目でストイックな主人公にふさわしいキャラ。以前にも言いましたが、彼、原作の本郷に似ていると思うんです。「Deer Friends」 でセーラーマーズ北川景子と、「その時は彼によろしく」で妖怪ナガサワと、 「クローズド・ノート」 でエリカ様と共演して確実にイケメン度がアップして絶好調。何の役やってもおんなじみたいだけど、やっぱり本郷猛の役が一番いい。これをやるために生まれてきたんだよ、きっと。


一文字隼人役の高野八誠は面白い。前作のラストで、今にも死にそうキャラだったのに、まだ生きてます。具合いが悪いのにキャバクラで遊ぶし、具合いが悪いのに戦う。「SAW」 のジグソーみたいな男ですが、面白いのでもうちょっと生きていて欲しいな。悪態をつくけど、淋しがりや。出番は少ないのに、妙に印象に残る男。


今回初登場、風見志郎を演じる加藤和樹は、クールなイケメン。真面目な1号、やんちゃな2号の後だから、したたかキャラといったところか。先輩の2人が濃ゆいから、どんどん自己主張しましょう。ガンバレ。


シザーズジャガー(要するにハサミジャガー)を演じた田口トモロヲは、文句なし。「ゼブラーマン」 のハサミ男・柄本明並みにいい。やっぱり、根っからの怪人キャラですな。チェーンソーリザード(要するにノコギリトカゲ)を演じた益子梨恵は、まあ、普通かと。個人的には、もっとマニアックな女性を使って欲しかったところ。


ショッカーライダー(いわゆるニセライダー)も出ます。黄色いマフラーがお約束。6人1チームで行動します。まあ、戦闘員並みの扱いですね。イーッとか言いませんので悪しからず。


今回は、ホラー色も強く、人体破壊の描写はエグかったせいもあってか、PG-12となりました。うへえ、小学生は保護者と同伴でないとダメなんですね、かわいそうに。まあ、もともと旧作の仮面ライダーは、薄気味悪さも魅力だったから、これはこれでいいかと。ちょっと悪ノリしちゃったけどね。


今回特によかったのは、やっぱり1号ライダー。俺にとって、永遠のヒーローなので、やっぱり肩入れしてしまう。注目して欲しいのは、彼の生きる姿勢。V3の方がずっとパワーは上だから、3人の中で一番弱いのかもしれない。普通だったら、後輩にやらせてふてくされるかもしれないところ。


しかし、そこは本郷。力の差があろうとなかろうと、協力が得られようとが得られまいが、たった1人で立ち向かう。そこがカッコいい。キズだらけの仮面が、戦いの激しさを物語っている。


勝てるかどうか、なんてわからない。困難だけど、誰かがこれをやらなければばらない。だから、自分がやるべき事を、迷わずにやる。誰に何と言われようと、黙々と実行する。結果として、そういう背中を見て、2号とV3がついて来る…くうう、カッコいいじゃありませんか。これこそ、真のヒーロー。


正義の味方とか、そういう言葉を超えた魅力が、彼にはある。人の評価よりも、自分がどうすべきかを考える。プライドというのは、人に対してではなく、自分の本心に対して発揮するべき力の根源。心の奥底に眠る、正義の導火線に火をつけるきっかけになる動機は何か。


この映画を見ていると、何だか生きる力が湧いてくる。評価されなくても、認めてもらえなくても、やるべき事をやるのみ。これぞ、男の生き方。俺は、孤独なヒーローが好きです。自分らしく戦う限り、誰にも負けない。その上で、心が通じ合う仲間に出会えたら、それはきっと本物。一生の宝です。そういう心を大切に、人生を強く生きていきたい。


世の中には、様々なショッカーがいる。それは、見えない形でジワジワとやって来る。それを敏感に感じ取り、戦って乗り越えよ。動機が正しければ、必ず正義は勝つ。心の中にいるショッカーと戦え!明日の本郷猛はキミかもしれない。苦しい時こそ、心の中で変身して戦え。命ある限り戦え!


…男は、いつも心に変身ベルト。 どんな敵にも、ライダー・キィ───ック! (こればっか)



【鑑賞メモ】

鑑賞日:10月29日 劇場:T-JOY新潟 21:35の回 観客:約7人

年代と趣味がおんなじような人ばかりでした。たぶん、全員男。


【エンドクレジット】

終了後にオマケ映像あり。最後までお見逃しなく。


【オススメ類似作品】


「仮面ライダー THE FIRST」 (2005年東映)

監督:長石多可男、脚本:井上敏樹、出演:黄川田将也、高野八誠。すべては、ここから始まった。コレに勝るものはなし。未見の人は、要チェック。死神博士がチラッと出ます。



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2007-10-30

ブレイブワン

テーマ:洋画

アイリスがトラビスになった! 「タクシー・ドライバー」 ファンはお見逃しなく。


“brave” とは “勇敢な” という意味。だから、“brave one” は “勇敢な1人の人間” という意味でよろしいかと。ちなみにパンフレットには、“勇気ある者” となっていました。


監督は、ニール・ジョーダン。「狼の血族」 のおっちゃんですな。脚本は、ロデリック・テイラー&ブルース・A・テイラー(親子だそうです)。それにシンシア・モートが加わってストーリーが完成しました。


出演は、ジョディ・フォスター、ナビーン・アンドリュース、テレンス・ハワード、ニッキー・カット、メアリー・スティーンバージェン。他にも2人ほど重要人物がいますが、パンフにこの5人の名前しか載っていませんでした。基本的に少人数で展開する、演技中心のドラマ。


さて、映画ですが、とても意欲的な作品に仕上がりました。ジョディ・フォスターの本領発揮。人間のダークサイドな部分に迫る、エグい映画です。ドロドロしたのが嫌いな人はご遠慮下さい。R-15なので、中学生以下は見られません。別にいいと思うけどなあ。かえって勉強になるのに。


ラジオのパーソナリティを職業にする女が主人公。彼女は、結婚を間近に控え、幸せの絶頂だった。ところが、悲劇が起こってしまい…。悲しみは怒りに変わり、復讐の牙をむく。


予告編ですでにネタバレしていることもあるので、ある意味、見る前からどんな映画かは想像できる。しかし、「フライトプラン」 の後に、同様のネタは選ばんでしょう。そこはジョディ。聡明な彼女は、人一倍知的好奇心が旺盛。きっと興味をそそられる内容だったに違いない。ファンならそう考える。結果、なるほどと思いました。


ちなみに主人公の名前は、エリカと言います。つまり、不機嫌なエリカ様が、銃をぶっ放す映画…ということです。それだけ言っておきましょう。後は、劇場で見て下さい。


夫役のナビーン・アンドリュースは、「プラネット・テラー」 でタマ切り男を演じた男。今回は、医者の役。おお、あのタマ切りナイフを持っているかも。あのキャラだったら、全然違った映画になったことでしょう。今回は、誠実な男の役です。チンコはとりあえず忘れましょう。


刑事役のテレンス・ハワードは、地味なキャラですが、気品と風格がある。年を取ったらシブい役者になりそう。ジョディの仕事仲間を演じたメアリー・スティーンバージェンは、主人公を心配する表情が、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 のカトリーヌ・ドヌーブみたいでよかった。ジョディの引き立て役としては充分。


しかしまあこの映画、「タクシー・ドライバー」 によく似ている。ストーリーや設定はまるで違うけど、根底がおんなじ。冒頭から主人公のナレーション。ニューヨークの街で起こる犯罪の数々。次第に狂っていく精神。汚れた街を掃除するために、ある行動に出る主人公。何かに背中を押されるように…。


宣伝ポスターの絵柄なんか、モロだもんね。うつむき加減がかなりいっちゃっていると思う。


カフェでの食事の場面は、デ・ニーロ演じるトラビスと、ジョディが演じるアイリスを思い出す。そして、最後の場面のカメラの位置!意外なラストも、余韻も、何もかもがタクシー・ドライバー・テイストに溢れている。これも何かの因縁でしょうか。


ジョディは、「白い家の少女」 でミステリアスな少女を見事に演じ、同じ年に 「タクシー・ドライバー」 で娼婦を演じた。そして今、「ブレイブ・ワン」 で、新たな境地を開く。…この時、彼女の脳裏をよぎったのは何だったのか。


映画の主人公は、今まで本当の恐怖を味わったことがなかった。しかし、あの日から全てが変わってしまった。自分の信じていたものが、当たり前の日常が、一瞬で破壊されてしまった。今の状態では、とても生きていけない。そんな時、人は変わらざるを得ない。そうしないと、その苦しみを乗り越えられないから。


パンフに掲載されたコメントでは、ジョディ自身、主人公は間違っている、と言っています。しかし、彼女は、この役を演じるだけの理由があった。人が変わっていくという、極限状態を演じることで、何かを掴みたかったのかもしれない。まさに冒険家。こういう役を好んでやる女優はそういないだろうし、ここまで役にハマるのは、きっとジョディだから。彼女は、やっぱり素晴らしい女優です。まさに、ブレイブ・ワン。


挫折を味わった人間は、必ず強くなる。強くならなきゃ生きていけないから。立ち直るという単純な言葉では片付けられない。


人間の奥底にあるものと、役者の底力を感じた作品でした。アイリスは、ついにトラビスの領域にさしかかりました。彼と同様、自分がしたことの報いを、彼女も受けることになります。ラストは賛否両論でしょうが、俺はこの終わり方は面白いと思う。観客自身が考える余地を残してくれたから。


1本映画に出る度に、凄みが増していくジョディ。年をとって、さらに磨きがかかっていくジョディ。やっぱり彼女のマネは、誰にもできません。苦悩するアイリス。 …がんばれ、お前にはトラビスがついてるぜ!



【鑑賞メモ】

鑑賞日:10月27日 劇場:ワーナーマイカル県央 18:30の回 観客:約15人

オバチャンの2人連れが多かったように思う。果たして、この映画のよさが理解できたかな?


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【オススメ類似作品】


「タクシー・ドライバー」 (1976年アメリカ)

監督:マーティン・スコセッシ、出演:ロバート・デ・ニーロ。屈折したベトナム帰還兵の怒りが、トンデモない方向に爆発した変な映画。「ランボー」 と根っこはおんなじです。ジョディが13歳の娼婦役で出演。この映画を見ると、本作がより理解できると思います…んなワケないか。


「白い家の少女」 (1976年アメリカ)

監督:ニコラス・ジェスネル、原作:レアード・コーニング、出演:ジョディ・フォスター。白い家に、たった1人で住んでいる謎の少女。しかし、彼女には恐るべき秘密があった!ジョディ・フォスターが、スクリーン上で初めて人を殺した映画。ラストシーンの表情は絶品です。


「サマリア」 (2004年韓国)

監督・脚本:キム・ギドク、出演:クァク・チミン、ハン・ヨルム。援助交際をして稼いでいた親友同士の絆が、悲劇的な事件で破壊されてしまった。普通の生活にはもう戻ることはできない。生き抜くためには、変わらざるを得なかった。本作と、テーマが似ていると思います。自分なりにじっくり考えてみて下さい。




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2007-10-28

クローズ ZERO

テーマ:邦画

自分の生き方を貫いている男は、自然と顔つきがカッコよくなるものです。 それこそが、真のイケメン。


“crows” とは “カラス” の複数形。“crowds” だと “群れる、群がる” という意味になります。原作のスペルは前者ですが、どちらの意味もあったりして。


監督は、絶好調の三池崇史。原作は、高橋ヒロシの同名マンガ。ただし、設定は物語が始まる1年前。したがって、主役の坊屋春道は不在。そういうわけで、こういうタイトルとなりました。PG12なので、小学生は保護者同伴じゃないと入れないのでご注意。イカついオヤジと一緒に行きましょう。酒とタバコとバイオレンスだけで、エロはないので大丈夫。(…大丈夫じゃねーだろ!) いいじゃん、せっかくだからガキも勉強しとけ。


出演は、小栗旬、山田孝之、やべきょうすけ、黒木メイサ、桐谷健太、高橋努、鈴之助、渡辺大、高岡蒼甫、岸谷五朗、遠藤憲一、塩見三省、その他チンピラ学生がいっぱい。


さて、映画ですが、男の生き方にこだわった作品に仕上がりました。この映画に込められたメッセージを、今どきの10代の男たちは、この映画をどう見るか。イジメに走るよりは、ずっと健全だと思うけど。


暴力偏差値の高い “名門” 鈴蘭高校に、転校生がやって来た。荒くれどもの巣窟に入ってくるや否や、いきなりテッペンを取ると豪語。その瞬間から、血みどろの死闘が始まった!


最近、ブログの壁紙にこれを使っていたので、原作ファンと思われた人もいるかもしれませんが、実は読んだことがありません。誤解を与えていたらすいません。ただ、カッコいい絵柄だったもんで。ただ、この映画を見た限りでは、相当魅力のあるマンガなんでしょう。絵柄を見ても、イケメン俳優が入り込む余地はなさそう。


主役の小栗旬は、三池監督の前作 「ジャンゴ」 では、出番があっさり終わってしまったので、この映画で本領発揮といったところか。側頭部を刈り上げて、モヒカン風のヘアスタイルで気合い充分。この作品自体が、演技力うんぬんといった映画でもないので、評価はまだ未知数。ただ、ナマイキな感じが面白いので、その調子でがんばってみて下さい。


敵役の芹沢を演じたのは、何とあの山田孝之!あの “泣き虫俳優” が、鈴蘭高校のトップ?大丈夫かよ、と思ったんですが、何とかそれなりに演じたようです。無精ヒゲを生やしてうつろな目つきで、少し貫禄あったかな。でも、やっぱりワルに見えないので、ちょっと毒が足りないかなあ。彼は、物事をよく考えるタイプらしく、今回は戦う理由を探していたらしい。それで、ビンボーな男という設定になったそうな。頭がいい人がケンカするには、理由が必要なんですね。


紅一点の黒木メイサは、演技は相変わらずヘタだけど、セリフも出番も少ないのでセーフ。八百屋の娘の割りには、白菜切るのがぎこちなかった。お前、たぶんバイトだろ。歌も踊りも何だかシラケムードで、どうにも華がない。彼女、この映画にいなくていいと思う。これじゃ 「スパイダーマン3」 のキルティン・ダンストと変わらん。


塩見・遠藤・岸谷のベテラン勢が、男の世界を盛り上げる。そして、原作者の高橋ヒロシ自身もチョイ役で登場(金属バットをもったおっさんにご注目)。そして、音楽でブチかますのは、THE STREET BEATS。原作者もファンであるロックバンド。男気タップリのライブシーンがありますので、こちらもお見逃しなく。ちなみに、予告編のナレーションも担当しています。


特筆すべきは、やべきょうすけ。彼の演技を初めて見ましたが、いい役者さんですね。登場シーンからすっかりもっていかれました。この兄ちゃん、スバラシイ。イキがってギラギラしている野郎たちの中で唯一、地に足のついた演技をしていました。ケンカが弱くて中途半端にしか生きられなかったヤクザ男。しかし、彼の心にはまだ何かがくすぶっていた。カッコ悪い役柄をしっかり演じられる男って、ある意味とてもカッコいいと思う。


彼は、本作の製作にあたっての最大の功労者。原作者ととことんぶつかり合って対決し、志を同じくする仲間たちを集め、ついに実現させた。まんま 「クローズ」 じゃん!彼なくして、この映画は誕生しなかった。あんた、最高にカッコいいよ。きっと生涯最高の役なんじゃないかな。彼の演技を見られただけでも、この映画に金を払う価値はあったと思います。いい仕事をする男を見るのは、実に気持ちがいい。


本作の魅力の1つは、文字通りケンカを通してぶつかり合う、男と男の魂のぶつかり。「ワルボロ」 は中学生の映画だったけど、こっちは高校生。ちょっとグレードが高く、ちょっぴり大人の世界。


そしてもう1つは、学ランファッションショーという側面。同年代の諸君はその辺もチェックしてみては。髪型はともかく、今どきこんな格好する学生はそんなにいないだろうけど、一世を風靡した当時のスタイルを、自分なりにアレンジしてみるのも面白いと思う。女子高生ばかりだけじゃなく、男子高校生もバッチリキメるべし。そして、その服にふさわしい自分となれ。 (あ、でもオッサンはやめときましょうね。)


最後に、“弱い者いじめをしない” という点にも注目しましょう。この映画には、カツアゲとか、陰湿なイジメは登場しない。ケンカはあくまでも、強い者に挑戦するための手段。ワルにもいろんなのがいる。自分の心に恥じないワルを目指せ。そこに、“誇り” や “プライド” というものが生まれる。力は、そういうもののためにある。


しかし、いいよなあ。体が丈夫なのは。ヤワな体じゃ、こんなケンカできないもんね。実際のケンカは、こんなに華麗じゃないから。殴られるって、とっても痛いんだよ。体力と精神力と、覚悟がある奴が最後に勝つ。


いくつになっても、男はやっぱり男。学校でも職場でも、男を磨く方法はいくらでもある。大切なのは、決めたことをやり遂げる強い意志。別にケンカしなくたっていい。自分なりのやり方を貫けばいい。自分の居場所は、自分で築きあげるべし。そういう生き方をした大人の言葉なら、若者はしっかり聞いてくれるもんです。


テッペンを極めることができる男は、ほんの一握りかもしれない。だからこそ、信じてついて来てくれる仲間が必要だし、そいつらを率いていく魅力がなくてはならない。ただのひとりよがりでは、人を動かすことはできない。自分にできないことを、自分が果たせなかった夢を、実現する力を持っているのがヒーロー。そして、彼を応援することで、少しでも近づける自分でありたい。そういう心を託すことができるのが、真のヒーロー。


男に生まれた以上は、男になれ。誰に何と言われようと、信じた道を突っ走れ!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:10月27日 劇場:ワーナーマイカル県央 15:30の回 観客:約200人

天候はどしゃ降りの雨で、クローズの舞台にふさわしい日となりました。お、いるいる、いかにもクローズな連中が。いいねえ、現役のみなさん、楽しんでいって下さい。たぶん、劇場の9割が男じゃないかと。母親らしき女性が、小さい子供を連れて来ているのが3組くらいいました。


【エンドクレジット】

ライブの映像が流れるので、そのまま聞いていきましょう。最後に一応、大人のメッセージが出ますので、せっかくだから、それも見て下さい。見ればわかる。そりゃそうだ、って思います。


【オススメ類似作品】


「ワルボロ」 (2007年東映)

監督:隅田靖、原作:ゲッツ板谷、出演:松田翔太。最近の、このテの映画といえばやっぱりコレでしょう。本作は高校生ですが、こちらは中学生。本作の主役よりは、こっちの主役の方が俺は好きです。松田クンのリーゼント、なかなかキマってました。ガッキーはヘタだったけど、黒木メイサよりはずっといい。


「暴力教室」 (1976年東映)

監督・脚本:岡本明久、出演:松田優作、舘ひろし。「ワルボロ」 の松田翔太の父親である、松田優作がなんと教師役で登場。舘ひろしをボコボコにして、バイオレンス映画の先駆けとなった作品。オヤジにもぶたれたことないなんて言って、すねている甘ったれた不良は、この映画で松田先生に殴ってもらえ!


「火山高」 (2001年韓国)

監督・脚本:キム・テギュン、出演:チャン・ヒョク。バカバカしいストーリーだけど、アクションと出演者のバカっぽさが際立つ怪作。これもまた、転校生がやって来て、ケンカが始まる。こいつら、何と超能力を使います。中盤からは、先生チームと生徒チームが入り乱れて戦う展開に。いっそのこと、X-MEN学園韓国支部にすれば?




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2007-10-26

あれから、1年。

テーマ:ケガ・病気

今日は、我が家にとって特別な日です。


忘れもしない、昨年の10月26日。娘が頭蓋骨を骨折して救急車で運ばれました。あれから、もう1年なんですね。


心配して下さった皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。おかげ様で娘は、後遺症もなく、元気に遊んでいます。まあ、当の本人は、あらかた忘れちゃっているようですが。


何しろ、頭のケガですから、場所が場所ですから、心配したのなんの。寝顔を見ていると、明日もちゃんと起きるだろうか。2度と目覚めなかったらどうしようか、などと思い煩ったものです。でも、そこは子供。回復力のすごさにはびっくりしました。大したもんです。


今日は、仕事を早く切り上げて帰ってきました。おみやげにケーキを買って。口いっぱいにほおばる娘の顔を見ていると、1年前の記憶がよみがえってきます。だけど、もうすんだこと。


これから成長して大きくなると、だんだん憎らしくなっていくことでしょう。そういう時は、あの日のことを思い出そうと思います。あの時のことを思えば、きっと何だって乗り越えられる。そう思います。


事故や病気やケガは、思いがけなくやって来るもの。皆様もお気をつけ下さい。




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2007-10-25

インベージョン

テーマ:洋画

画面の向こうに、トム・クルーズが見えるような気がした。 …キッドマン、とことん抵抗すべし!


“invasion” とは、“侵入、侵略、侵攻、侵害” という意味。“殺到” という意味もあるので、イヤなものがダーッと押し寄せてくる、という感じでしょうか。


監督は、オリバー・ヒルシュピーゲル。原作は、ジャック・フィニイの小説 「盗まれた街」。つまり、「ボディ・スナッチャー恐怖の街」 のリメイクのリメイクのリメイク。


出演は、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジャクソン・ボンド、ジェフリー・ライト、ジェレミー・ノーサム。


さて、映画ですが、期待しなかった分だけ、意外性を楽しむことができました。ある意味、メガヒット。


身近にいる人が、何となくおかしい。いつもと違うような気がする。そういう日常に潜む “不安” が、いつしか “恐怖” に変わっていく映画です。構成がシンプルだけに、観客の想像力を刺激する余白がある。自分の身の回りにいる人に当てはめて、考えてみると面白い。サスペンスか、SFか、サイコホラーか、それとも…?


ニコール・キッドマンは、相変わらず美しい。もう40歳くらい(俺と同い年)だと思いますが、衰えるどころか、ますます輝きを増しているようにも思える。すごいもんですね。でも、単なるお嬢様役はあまり演じない。


考えてみれば、「ドッグヴィル」 「アザーズ」 「記憶の棘」 「ザ・インタープリター」 といった作品に共通するのは、“追いつめられて、痛ぶられる主人公” という設定だった。ガマンの限界ギリギリで立ち向かう役柄を、好んで演じている。


彼女くらい美人なら、いくらでもキレイな役がありそうだけど、あえて難役にチャレンジするのは、役者としてのハングリー精神だろうか。それは、彼女の瞳の奥に燃えさかる炎が物語っているような気がします。


ニコールの射るような視線は、独特のものがあります。キャサリン・ゼタ・ジョーンズのセレブな視線とは明らかに違う。黒木瞳の人形のような視線とも違う。何というか、ひたむきで真っ直ぐな視線だと思うんです。


彼女の表情から感じるものは、“苦悩”。美人は美人なりに苦労があるもんです。キレイなだけの女優は、いつか飽きられてしまうもんですが、彼女は違う。他の女優にはない “何か” がある。


人間、年をとるとそれなりに “処世術” というものを身に付けるもんです。簡単に言うと、ズルくなるということ。嘘をついたり、悪いことをしてもだんだん平気になっていく。自分でも気がつかないうちに、“侵略” されていくのかもしれません。いつしか、それが当たり前になっていく。それって、恐ろしいことだと思うんです。


しかし、彼女の瞳を見ていると、純粋な心が残っているように感じられる。よこしまな心と常に戦い続けているような、ひたむきな目。それは、自分の大切なものを守るためなのかもしれない。


ただ、本作での彼女の役柄は、精神科医。これはちょっとどうかと…。この感じでは、患者の話を聞き過ぎて、心をもっていかれそうな感じがして、ちょっと心配。でも俺、話聞いてもらいたいッス。


周囲の人たちが変わっていく。その時、自分はどうするのか。みんながやっているから、盲目的に同化するのか。それとも、自分の信念を貫くのか。彼女は、きっと後者だと思います。みんながやっているから、そうする。その生き方は楽だと思う。でもそういう人に限って、うまくいかなくなると、人のせいにしたりするんです。最初からおかしいと思ったんだ、ってね。


彼女は、相手が間違っていると思ったら、とことん戦う人なのかもしれない。そういう戦いをしてきた人でなければ、ああいう表情はできないんじゃないか、って俺は思うんです。


元ダンナのトム・クルーズは、宗教団体の布教に熱心だったそうな。当然、奥方にも勧めたんでしょう。それも、大勢で詰め寄って、みんな幸せになれるんだよ、ねえニコール。僕たちといっしょに夢の世界に行こうよ。キミのその美しさは、神様の愛の力でこそ輝くものなんだ…ってな感じで迫ったんでしょう、きっと。


その時彼女は思いっきり 『…NO!』 と言ったに違いない。この映画を見ていると、そう感じます。トムはいい俳優だと思うけど、人間の中身はまだコドモなのかもしれない。そのトムと決別したニコールの苦悩は、いかばかりであったろうか。


そう思うと、この映画は奥が深い。本心からイヤだと思うなら、本気で戦うべし。イヤなことに同化するくらいなら、死ぬ気で戦うべし。自分でなくなった状態で生きるくらいなら、自分を貫いて死ぬ方がいい。その生き方こそが、何よりも美しい。


自分を偽ってまで、イヤな仲間になる必要はない。孤独を恐れるな。自分の本心を裏切らないことが大切。彼女は、そういうメッセージを俺に伝えてくれました。


共演したダニエル・クレイグは、色んな役柄を演じられる男。イヤな男からマッチョな男まで、守備範囲は広い。だからこそ、ニコール・キッドマンの相手役として非常に面白い。2人の掛け合いにもちょっと注目していただきたいところ。


オリバー・ヒルシュビーゲル監督は、「es」 で有名になった人ですが、あの映画はあまり好みじゃないのでノーコメント。むしろ 「ヒトラー 最期の12日間」 の方が俺好み。何気ない描写で人間の心を表現する手法は面白いと思いました。次回作も見てみたい。


この映画、なかなか面白いと思います。出演者が極端に少なく、物語もシンプルなので、この怪しい世界を、彼女の視線で一緒に戦い抜いて下さい。もしかしたら、現実に抱えている問題を解く鍵があるかも。そして、見た後で、自分なりにじっくり考えて下さい。例えばトイレの中で。…え、何でトイレかって?そりゃあ決まっているじゃないですか、イン・便所! (あ、読者がドン引きしていく…ああ、孤立してしまう!)




【鑑賞メモ】

鑑賞日:10月24日 劇場:ワーナーマイカル県央 20:50の回 観客:8人。


【エンドクレジット】

CGのオマケ映像あり。その後は、普通に終わります。


【オススメ類似作品】


「アザーズ」 (2001年アメリカ)

監督・脚本:アレハンドル・アメナーバル、ニコール・キッドマン主演。サスペンス調のゴシック・ホラー映画。彼女はやっぱり母親としての強さを表現する感じがいい。本作と同様、彼女の表情によって画面の空気が変わることに注目して下さい。


「フライトプラン」 (2005年アメリカ)

監督:ロベルト・シュヴェンケ、出演:ジョディ・フォスター。娘のために命を懸けるド根性かあちゃんムービー痛快作。愛さえあれば、何でもできる。飛行機のひとつやふたつ、ガタガタ言うんじゃねえ、まとめてかかって来い!


「ボディ・スナッチャー 恐怖の街」 (1956年アメリカ)

監督:ドン・シーゲル、出演:ケビン・マッカーシー。全てはここから始まった。モノクロ映像だからこそ、想像力をくすぐる部分もある。他に 「SFボディ・スナッチャー」(1978年)、「ボディ・スナッチャーズ」(1993年) もありますが、やはり1番最初のがいい。次が本作…かな。


「パルプ・フィクション」 (1994年アメリカ)

監督・脚本:クエンティン・タランティーノ、出演:ジョン・トラボルタ。本作と全く同じシーンあり。ヒントはユマ・サーマン。映画自体は本作とカンケイありません。


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2007-10-21

「ちりとてちん」 貫地谷しほり、健闘。

テーマ:TV

しほりちゃん、なかなかがんばってます。


ブログで応援した手前、ちゃんと見ています。最初は危なっかしい感じでしたが、だんだんいい感じになってきました。やっぱり彼女、吸収がいいんだと思う。


もともと俺自身もマイナス思考の人間だし、18歳で上京して、向こうで5年過ごしたので、主人公の気持ちはわかるような気がします。おかげでハラハラして楽しんでいます。


先週の話で特に目をひいたのは、赤い鳥居のある場所で、落語を聞いて彼女が思わず振り向いた場面。この時のしほりちゃんの表情、絶妙でした。思わずその目を追ってしまいそう。彼女は、何を見たんだろうって思えるような雰囲気。まだ未開発だけど、ゾクッとしました。いいじゃん、キミはやれるよ、きっと。


女優の目ヂカラというものは、注意して見ていると結構面白い。たとえば、ジョディ・フォスター。彼女が驚いた時の表情は、実に素晴らしい。一体何を見たんだろうっていう気持ちにさせる。これは、自分が見て驚いたことを、観客に伝える能力があるということだと思うんです。日本の最近の女優では、真木よう子が一番いい。他にもそういう女優はいっぱいいます。興味ある人は、チェックしてみて下さい。


以前お伝えしましたが、「笑っていいとも」 のテレフォンショッキングにゲストで登場した時は、恐ろしいくらいトークが弾まなくて、タモリも困っていました。それだけまだ彼女は、自分を語る言葉を持っていないんだと感じました。スレていないからこそ、スッと入るものがある。


今回の主演に関してのインタビュー記事を読んだら、彼女自身もマイナス思考なんだそうです(にいがたタウン情報より)。なるほど、それだけに、役になりきれるわけですね。


まだ未熟ですが、いいものを確実に持っている彼女。女優として、さらなる成長を期待します。そのためには、いい演技をして、いいドラマにしていくことを心掛けて下さい。応援してます。ガンバレ!



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2007-10-21

わたしの恐怖体験 (17) ~逆座敷わらしの呪い・完結編~

テーマ:わたしの恐怖体験

どうやら、気のせいだったようです。おかげさまで、もう恐怖はなくなりました。


以前お伝えしたSビルのスナックSが、突然閉店した時は、正直またかという思いが強くて、かなりヘコんだものです。ところが、つい最近、リニューアルオープンしたんです。


すぐには行けなかったんですが、先週、初めて顔を出しました。そしたら、おんなじ面子で、店もほぼそのまんま。何だか、とても懐かしい。店の名前は、スナックSからスナックBになりました。


マスターはあいにく不在でしたが、従業員のTちゃんがあたたかく迎えてくれました。カウンターに座って、静かにため息をつく。これこれ、この感じ。やっぱり通いなれた店っていいなあ。


たまたま客が誰もいなくて、俺の貸切り状態でした。映画の話をして、ホロ酔いになったところでカラオケ1曲目。歌はもちろん、キタジマの 「ジャンゴ」!いいねえ、この店で歌うのは気持ちいい。


マスターから電話が入ったので、少し話す。変わらない声。ああ、俺の中で崩れていったものが、少しずつ再生していく。封印された感情がよみがえってくる。心の回路が動き始める。


7曲ほど歌ったところで、お勘定。お、安いじゃん。へえ、居酒屋料金になったの。じゃあ、居酒屋Bか?それなら、表の看板なんとかしろ。これじゃ、怪しいスナックだって。


店から出て、代行で家に帰る。ずっと感じていたわだかまりが、ゆるやかに溶けていく。その日は、よく眠れました。


一方、NビルのスナックB(あ、こっちもだ)は、相変わらず接客ムードがありません。でも、すっかり常連になったので、今ではガンガン語りまくっています。俺もヨッパライのプロにならねば。こっちはこっちで、ちゃんと通ってます。やっぱり男は、行きつけの店がひとつやふたつないとね。


映画を見るのは入力。ブログで吐き出すのは出力。でも、それだけじゃ吐き出せないものもある。人にグチったり、語ったり、聞いてあげて消化される感情もある。そういう、いい循環をしないと、人は生きるバランスを失うのかもしれない。そうそう “いい人” ばかりでもいられないもんです。


もともとがマイナス思考の人間だったから、何か悪いことがあると、自分のせいじゃないかって思う時がある。それがいつしか、逆座敷わらしというキャラになってしまったのかもしれない。雨男みたいにね。


今回で、この話は終わりにします。もう、恐怖を感じなくなったから。スナックが儲かろうがつぶれようが、俺のせいじゃない。そんなに金つぎ込んでないしね。だから、店があるうちは通い続けたいと思います。


客にとって理想の店があるように、店にとっても理想の客というものがある。俺は、そういうことを考えるんです。店にとって、来て欲しいような客になるように努力する。その客に対して、店はその客に喜んでもらえるように接客する。それが、望ましい関係だと思うんですね。


だからもう、余計なことで悩まないことにします。どちらもバランスよく通って、いい酒を飲みたい。来てよかったと思いたいし、来てくれてうれしいと思われたい。そういう飲み方ができるのが、プロの客というものでしょう。


よし、これで大丈夫。もう悩まない。やれやれ…。あれ、そういえば、NビルのスナックBのママはB型。共同経営者の姉(ヤマンバ)もB型。一方、SビルのスナックBのマスターもB型。従業員のTちゃんもB型…。あれ、俺ってB型…。ああ、Bだらけ。何もかもBばっかりじゃん。もしかして血液型の呪い…Bの悲劇…いやいや、類は友を呼ぶ…いやいやそれも…。まあ、そんなのカンケーねえ!



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2007-10-20

スピードマスター (祝・100本達成!)

テーマ:邦画

ヴィジュアルが先行し過ぎて、中身はボロボロ。 クルマはピカピカなのに、物語はポンコツでした。


“speed” は、そのまんま “速さ” という意味。“master” は、名詞では “主人、名人” を表し、動詞では “支配する、習得する” という意味がある。たぶん、“スピードを極めた男” とでも言いたいんでしょう。何だか、ポケモンマスターみたいですね。


監督は、須賀大観。「最終兵器彼女」 のおっちゃんですな。カーバトル監督は、江良圭。


出演は、中村俊介、内田朝陽、北乃きい、中山祐一朗、蒲生麻由、鈴木慶一、大友康平。


さて、映画ですが、悲しいくらいショボい仕上がりとなりました。一体何がしたかったんでしょう?これでは、日本人はみんな金持ちでバカだと思われませんか。


主演の中村俊介、カッコ悪すぎ。無愛想なのはいいとしても、腰が入ってない。こんな薄っぺらな奴、全然旅人に見えない。これでは、新婚旅行で花嫁とはぐれた情けない男にしか見えない。帰るに帰れなくて、ふらついている…という感じ。あるいは、バクチで負けてスッテンテンになった男…といったところか。


敵役の内田朝陽も、自分の中だけで盛り上がっている感じがする。中途半端な悪役って、うっとうしい。ワルぶっている、気の小さいおぼっちゃんといったところか。


北乃きいは、TVドラマ 「ライフ」 でいじめられっ子を熱演した女優。うまくないけど、ストレートさが健気。意欲はあるので、色々挑戦するといいと思う。体当たり演技女優、北川景子と絡ませてみたい気がします。ただ、この映画が作品になってないので、評価としてはまだ未知数。


他の出演者も、見た目や形ばかりのハリボテキャラばっかりで、何も感じるものがなかった。よくこんなんで劇場公開できたもんだ。これでは、ラジコンのオマケで付いてきたDVDレベルでしょう。


致命傷なのは、スピード感がないこと。CG合成でカッコよくキメたかったんでしょうが、逆効果もいいとこ。かえって映像が軽くなって、まるでゲームの映像だった。そうか、お前ら、ゲーセンでバトルしてたのか。


中盤を過ぎても、俺の心は何も感じなかった。いかん。このままでは、見なきゃよかったってことになってしまう。ようし、こうなったら、得意の妄想で、映画を楽しくしよう!



(ここから、独自解釈の文章になります。本筋を一部借用した、俺なりのパロディ。わかる人はわかる。)



まず、大友康平に注目。彼は、クルマ整備の第一人者であったが、病気で体の自由がきかなくなってしまった。松葉杖をついてヨタヨタ歩く、不機嫌な男。…おおっ、このキャラ、どこかで見たことありませんか?そう、「ウルトラマンレオ」 のモロボシダン!そうか、大友康平はウルトラセブンだったんだ!


ちくしょう、俺が戦えれば、あんな奴らやっつけてやるのに。何、キサマ、ヨソ者のくせに戦うってのか。ふざけんな、お前みたいな弱っちいヒヨッ子に何ができる!うぬぼれるな!


ウルトラマンレオ中村俊介は、食い下がった。隊長、俺を鍛えて下さい。怪獣を倒して、地球の平和を守って見せます!…かくして、2人の特訓は始まった。


滝にきりもみキックをし、ジープに追いかけられ、ブーメランや丸太をぶつけられ、サンドバッグにアタックし、死力を尽くして鍛え上げられた体は、いつしかたくましくなっていくのだった。(参考資料:ウルトラマン画報上巻199ページ、おおとりゲン全特訓より)


そしてついに、戦いの時は来た。こちらのクルマは、セブンの愛車・RXセブン。敵は、改造ニセRXセブンを操る金持ち怪獣ウチダ星人と、フェアレディを操るフェアじゃないレディ、大道寺リオ星人。かくして、戦いの火蓋は切って落とされた!


マシンの性能は、奴らが上。こちらの最大の武器は、気合いと根性。負けるもんか!しかし…ああ、なんて卑怯なことを。どこまで汚い奴らだ。危ない、と思った瞬間、大友ダンの仕込み杖から銃弾の援護射撃!ようし、訓練で鍛えた必殺技、ウルトラムーンサルト・スピンキックを受けてみろ!


続いて大友ダンのウルトラ念力!荒れ狂う2大怪獣は身動きが取れない。今だ、行け!吼えろ!ハウンドドッグ!キックだパンチだハリケーン!そしてとどめの、スピードマスター光線!…ズビビビビー!


断末魔とともに怪獣は絶命。地球の平和は守られたのであった。夕日をバックに固い握手をするセブンとレオ。今ここに、新たなヒーローが誕生したのであった。桜井モータース地球防衛軍アタックチームは、今日も地球の平和のために、クルマを改造する。…さあ、キミのクルマ、いじってみないか?



…以上、俺の妄想ストーリーでした。本作のストーリーを一部借用しています。ネタバレではありませんが、ある意味それに近いかも。まあ、どっちにしてもつまらん映画なので、問題ないでしょう。


実は、この映画で、今年見た映画が100本になりました。記念すべき記事の対象がこんなショボい作品では、記事もトホホになってしまう。だから、苦肉の策です。掟破りのサイドストーリーでした。これからも、あまりにつまらん映画だったら、やるかも。


というわけで、この映画、どこかで見たようなシーン連続の、超パチモンくさいシロモノです。賢明な読者のみなさんは、行かない方がいいでしょう。…なんて言うと、行ったりするんだよなあ。ウチの読者も、きっとひねくれ者が多いと思うから。…行くなら、覚悟せよ。気合いを入れてコケるべし!





【鑑賞メモ】

鑑賞日:10月18日 劇場:ワーナーマイカル県央 21:30の回 観客:4人

全員男で、全員1人客でした。


【エンドクレジット】

普通に終わります。上から下にロールするのは、「セブン」 のパクリか。どこまでもセブンな奴!


【オススメ類似作品】


「ドリヴン」 (2001年アメリカ)

監督:レニー・ハーリン、出演:シルベスター・スタローン。サーキットレースの映画。おっさんと若者の組み合わせが、本作と共通。同じCG合成ですが、こちらの方が優れていると思う。


「Taxi 2」 (2000年フランス)

監督:ジェラール・クラヴジック、出演:サミー・ナセリ。カーアクション映画では、ダントツにこれが世界最高だと思っています。本物のスピード感を体感せよ。“ニンジャ” と叫ぶとエンジンがかかるのが面白い。


「ミシェル・ヴァイヨン」 (2003年フランス)

監督:ルイ・パスカル・クヴレア、原作:ジャン・グラトン、出演:サガモール・ステヴナン。ストーリーはユルいですが、クルマが走るシーンが爽快。女ドライバーのダイアン・クルーガーがとても美しかった。リオ星人は、彼女を見習って下さい。


「頭文字D THE MOVIE」 (2005年香港)

監督:アラン・マック、原作:しげの秀一、出演:ジェイ・チョウ。群馬県を舞台にした日本のマンガが、香港で実写映画になった作品。ロケは群馬と新潟。公開時は日本語吹替版。何とも変てこな怪作ですが、これがけっこう面白かった。アニメではCGだった部分が、ホンモノだったので興奮。オヤジ役は、“人肉饅頭男” アンソニー・ウォン!ちなみに原作者のしげの先生は、新潟県出身です。





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2007-10-19

ローグ・アサシン

テーマ:洋画

本当にプロの殺し屋みたいだった。 ジェット・リーは、寡黙な役の方が絶対カッコいい!


2大アクションスターが激突。ジェット・リーVSジェイソン・ステイサム!これは見ものです。…さて、内容は?


“rogue” とは “悪党、詐欺師、凶暴な” といった意味があります。“assassin” は “暗殺者” なので、両者をつなげると、“かなりヤバい殺し屋” といったところか。


監督は、フィリップ・G・アトウェル。CMとミュージックビデオで活躍した人らしい。本作で劇場映画監督デビューになるのかな。アクション監督は、コーリー・ユエン。「リーサル・ウエポン4」 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」 「トランスポーター」 のアクションを担当した男。これならファンも納得でしょう。


出演は、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ジョン・ローン、石橋凌、デヴォン青木、ルイス・ガスマン、ケイン・コスギ、トム・ローン、アンドレア・ロス、テリー・ウィック、サン・カン。 …うほほー、豪華じゃん。


さて、映画ですが、骨太でひねりの効いた、ハードボイルドな仕上がりとなりました。これは、そこら辺の安っぽいアクション映画とは違う。男のダークサイドをくすぐる秀作と言えるでしょう。ファンは必見。お金を払って劇場に行く価値は充分にあると思います。


ジェット・リーは、プロフェッショナルな殺し屋。ジェイソンは、FBIの腕利き捜査官。ジョン・ローンは、チャイニーズ・マフィアのボス、石橋凌は、ジャパニーズ・ヤクザの親分で、その娘がデヴォン青木!すげえ、こんなキャスティングはそうそうないでしょう。それだけでも、見る側は気合いが入る。


とにかく、アクションがすごい。ハンパじゃありません。近づけばどつき合い、離れれば銃弾の雨。逃げればどこまでも追いかけるカーアクション。相手が刀を抜けば、銃を捨ててこっちも刀で応酬。いいねえ、サムライじゃん!男の堂々とした戦いぶりを、とくとご覧あれ。


本作のアクションは、いわゆるカンフーや武術モノとは一線を画す。相手を早く、的確に殺していくという、いわば “殺人術” といった感じ。スタイルとしては、「ボーン・アイデンティティ」 を思い出していただきたい。ムダに動かず、じっと相手を睨んで近づき、一瞬で倒す。


ジェット・リーという男、なかなか堂に入ってきました。彼の無表情な顔は、相手の恐怖心をあおる。アメリカ人にとっては、東洋の神秘。本当に強い男は、物静かだったりするもの。謎の多いミステリアスな男って、魅力的じゃありませんか。


同じアクションスターでも、ジャッキー・チェンとは、根本的に何かが違う。ジャッキーは、表情豊かなやさしいキャラ。対するジェットは、無表情でクールなキャラ。もちろん、笑顔もちゃんとつくれるけど、ニヤけると軽くなってしまうので、彼はやっぱり寡黙な方がカッコいい。「リーサル・ウエポン4」 の悪役が強烈な印象だったのが、全ての始まりだったように思う。彼は、絶対この路線の方がいい。これでいきましょう。


絶好調の若ハゲアクションスター、ジェイソン・ステイサムは、「アドレナリン」 同様、わかりやすいキャラ。というか、彼が演じる男って、みんな同じです。演技力うんぬんよりも、彼の存在自体が面白いから、とりあえずしばらくはこれでいいでしょう。アクションのキレは抜群。ジャン・クロード・バンダムのタコ踊りとはワケが違う。あの風貌で、あの体の柔軟性は実に見事。彼が怒ると、薄くなった頭頂部から湯気が見えてきそうな感じがいい。


彼はきっと、演技派というガラじゃない。たぶん、ブルース・ウィリスと同類項じゃないかと俺は思います。このキャラ、おいしいから、色んな映画に出て欲しい。まだ35歳だしね。


ジョン・ローンは、悪役が多いけど、根っからのワルに見えない。そこがいい。「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」 ではミッキー・ロークと熱い戦いを繰り広げていたっけなあ。どちらも中途半端キャラだったけど、そこがよかった。だから、ジョンはこれでいい。ワルというよりは、ズルですね。したたかな中年オヤジ。


日本のヤクザを演じる石橋凌は、だんだん風格が出てきたように思う。ハリウッド映画にも多数出演しているから、英語のセリフもOK。タレ目がシブい(実は俺も…あ、みんな知ってるか)。日本刀を振り回す姿は、親分という感じがして面白かった。ただ、あんまり強そうじゃなかったけど。日本刀は重いから、両手でないと人を斬れない。ジェットは片手で振り回していたから、あれは中国流ですね。いろんな意味で、興味深い対決でした。


ただ、デヴォン青木がダメでした。彼女、セリフが入ると途端にボロボロ。声はたぶん、吹き替え。「シン・シティ」 の時はあんなにカッコよかったのにねえ。カラーになるとダメなんでしょうか。さては、こっちも寡黙キャラか。これだったら、くの一忍者にしてジェットの手下にした方がよかったかも。まあ、ガンバレ。


ケイン・コスギは、存在感がウススギ。出なくてもよかったけど、イシバシ親分を引き立てるのに役立ったかな。他にも、アジア系の俳優がいっぱい。どこかで見たあの男たち。


特筆すべきは、ジェイソンが話す日本語。エラい。日本のファンは大喜び。ドスの効いた顔で、変てこなセリフ。笑えます。とにかく、アメリカ人が考える日本のイメージが楽しい。大体 “ヤクザ街” って一体どこにあるんだ?サムライ・ニンジャ・ゲイシャ・サケ・イレズミ・変な掛け軸・女体盛り…なんでしょう、この異様な盛り上がり!


物語に関しては、秘密にしておきます。何を言ってもネタバレになる恐れあり。ただ、あえて言うならひとつだけ。本当の主人公は、一体誰か。善も悪もひっくるめて、強い者が勝つ世界。自分の感性を総動員し、気に入ったキャラに肩入れして、映画を楽しんで下さい。最後の場面を見て、観客の脳裏をよぎるものは何か。


男のカッコよさって、顔でもスタイルでもないし、金や物でもない。大切なのは、行動力と生き方。その心意気が、人の心を動かすってもんです。自分の生き方を貫く姿勢が、顔つきや佇まいとなって表れる。それこそが、戦う男の美しさというもんでしょう。自分の立ち位置に、しっかり立つ。その揺るぎなさが、自信になる。


男の魅力満載のこの映画、いろんな意味で面白いと思う。 …気になった人は、迷わず劇場へダッシュ!




【鑑賞メモ】

鑑賞日:10月17日 劇場:ワーナーマイカル新潟 18:45分の回 観客:約10人

変な日本語のセリフがけっこうウケてました。


【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。KREVAの歌う日本語ラップが流れますが、あんまりカッコよくなかった。


【オススメ類似作品】


「リーサル・ウエポン4」 (1998年アメリカ)

監督:リチャード・ドナー、出演:メル・ギブソン、ダニー・グローバー。ジェット・リーが悪役で登場。寡黙でストイックなキャラが、異様なオーラを放っていました。全てはここから始まった。ちゃぶ台が道路を走るシーンは爆笑。


「HERO」 (2002年中国)

監督・脚本:チャン・イーモウ、出演:ジェット・リー。キムタクの脳天気映画ではありません。香港のアクションスターが大挙出演したウルトラ武術ムービー。寡黙なジェットはやっぱりいい。ドニー・イェンとの対決が俺のお気に入り。やっぱり中国人って、超能力使うんですね。スゴすぎて笑えます。


「アドレナリン」 (2007年アメリカ)

監督:マーク・ネヴェルダイン&ブライアン・テイラー、出演:ジェイソン・ステイサム。ジェイソン映画史上、最高のテンション。天下無敵のバカ映画。残り時間はわずか。命ある限り戦え!このキャラなら、「13日の金曜日」 のジェイソンに勝てるぞ!


「ボーン・アイデンティティ」 (2002年アメリカ)

監督:ダグ・リーマン、原作:ロバート・ラドラム、出演:マット・デイモン。これは格闘映画ではなく、スパイ映画です。しかしながら、主演のマット・デイモンの格闘センスが光る快作でした。弱そうに見える男がものすごく強いっていうシチュエーションは、とても興奮します。短い手足を自在に操る彼の戦い方は骨法みたいで面白かった。これは、プロのスパイを描いた映画であると同時に、マットがプロの役者であることの証明にもなった映画でもあります。2作目 「ボーン・スプレマシー」 もあり。3作目は近日公開。



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