FUJITA'S BAR
1 | 2 次ページ >> ▼ /
2007-05-31

5月の言い訳

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「主人公は僕だった」

ダスティン・ホフマンが出ているからどうしようかと思ったんですが、「パフューム」 ですべったばっかりだし、内容も何だか 「トゥルーマン・ショー」 みたいでユルそう。大事をとって棄権しました。


「ストリングス」

人形がおぞましくて気持ち悪い。吹き替えの声がクサナギ星人だと思うと、余計にコワい。…ああ、見たくねえ。


「初雪の恋」

宮崎あおいが 「王の男」 のホモ男と共演だそうで、はあ、そりゃどうも。


「檸檬のころ」

“ボクイモ” のデカ女に興味はありません。どうせなら、「妖怪巨大女」 のリメイクでもやって下さいな。「笑う大天使」 の巨大上野樹里と怪獣バトルさせましょう。…おお、そりゃ見てえ!


「パッチギ! LOVE&PEASE」

もともと前作も見ていないのでパス。そのうち見るかもしれないけど、今はどうでもいい。


「The 焼肉ムービー プルコギ」

食べ物バトルそのものに興味がないので、遠慮しときます。


「黄色い涙」

…目ヤニでもたまったんですか?


「かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート」

これはぜひとも見たかったんですが、時間帯が悪くて断念しました。



ああ、何だか5月は、色んな意味でとても長く感じました。見に行った映画の数は、ちょうど10本。今年の累計は48本となりました。やっぱり今年も100本以上いきそうな勢いかと。


GWは大作が多くて、大ハズレがなかったものの、大当たりもなかったような気がします。むしろ、小規模の作品にいいものがあった。ジャンルとしては、邦画の方が(シャレじゃないよ)やっぱり質が高い。


とにかくここ数年の間に、新潟でも封切られる映画の本数がやたら多くなった。これは喜ばしいことではありますが、よく選ばないと、ハズレを引いてしまう確率も高くなってしまった。これは、映画紹介ブログというポジションに責任を感じます。


6月には、このブログも2周年となります。応援してくれる皆様、ホントに感謝です。ゆっくりとマイペースに進みますが、確実に続けたいと思いますので、来月もどうぞよろしく。





AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-30

しゃべれども しゃべれども

テーマ:邦画

しゃべれども、しゃべれども、我が話、うまくならず。 じっと…心の声を聞く。


原作は、佐藤多佳子の同名小説。監督は、ベテラン・平山秀幸。脚本は、奥寺佐渡子。主題歌は、ゆず。


出演は、国分太一、香里奈、森永悠希、松重豊、伊東四朗、八千草薫。バランスのよい、シンプルなキャスト。


さて、映画ですが、気持ちのよい、素直な作品に仕上がりました。想いが伝わらなくて悩んでいる人はもちろん、教育現場で働く先生たちにもオススメです。


熱意はあるものの、なかなかうだつのあがらない若手落語家が、縁あって 「話し方教室」 なるものを始めることになり、年齢・性別バラバラな3人の “生徒” に、不器用な指導で悪戦苦闘。“教える者” と “学ぶ者” の本音がぶつかり合うところが魅力。


国分太一は、なかなかよかったと思う。ジャニーズにありがちな “アイドルオーラ” を極力消して演じているのがわかります。「硫黄島からの手紙」 の二宮和也と同様、役に対する姿勢がいい。役者としての実力は未知数ですが、この気持ちを忘れずにがんばって欲しいです。“自分にしか出来ない演じ方” を見つけて下さいな。


香里奈は、悪くはないけど、いいものはあまり感じませんでした。まあ、不器用な役だからそれでもいいんだけど、中盤以降はもっと表情に微妙な変化があるとよかった。最初と最後の印象があまり変わらない。はっきり言ってイマイチ女優ですが、この作品自体に力があるのでセーフ。さらに自分を磨くべし。


松重豊って、ホントに何でも出てますね。このおっさん、何気にカッコいいんです。本作ではカッコ悪い役柄だけど、そこがまたいいんだなあ。何と言うか、味があるというか、演技そのものが渋いんですね。昔風の表現をすると、“いぶし銀” というやつ。年代的に憧れちゃうなあ。


伊東四朗と八千草薫のお二人は、さり気ないようでいて、とても力強い演技でした。懐の広さが感じられるから、その分若手がのびのび演じられるというもの。まさに偉大な師匠のもとで、弟子がすくすく育っていく、ということですね。


特筆すべきは、子役の森永悠希です。この少年、たまらなくカワイイ。関西弁の 「まんじゅうこわい」 は爆笑でした。決して美少年ではありませんが、とにかくかわゆいのです。映画を見ればわかる。彼は大阪出身だそうで、オーディションの時に、唯一「まんじゅう…」のネタを全部披露して採用されたそうな。すげえ、なかなかの実力派。今後に注目したいところですね。


登場人物たちの、ストレートな会話がいい。普通はもっとやんわり言うところも、ガサツに表現しちゃう。不器用だからしょうがないじゃん!…ってなるほどそうか、そういういい面もあるんだ。回りくどい言い方して誤解されるよりも、かえっていいかもしれませんね。


思ったことを素直に言う。正確に伝えようとすればするほど、ぎこちなくなってしまう。嫌われたり、拒絶されたりしたらどうしよう…という気持ちが先立って、つい変な言い方してしまう経験は誰にもある。相手によって、気分によって、同じ言葉でも全然伝わり方が違うもの。 …ああ、コミニュケーションってムズカシイ。やっぱり勉強になります、この映画。


人に何かを教えるっていうことも、簡単なようでなかなか難しいもんです。仕事でも遊びでも、思うように伝わらないのって苦しいですよね。これは、相手というものがいるから。自分中心では、相手もなかなか聞いてくれないもの。逆に、聞きたいのに相手が教える気がないというのも、またつらい。“教える能力” と、“教わる能力” は、なかなか一致しない。


落語家というのは、相手を聞く気にさせる話術を持つプロフェッシュナル。その気がない客までも振り向かせる魅力がある。それは、技術そのものよりも、その人の人柄。その人にしか表現できない、その人だけの言葉。それが言えるようになるまでが、修行なのかもしれない。


柔道では、相手の体制をいったん崩し、不安定にしてから技をかける。あるいは、一瞬のスキを突く。これって、お笑いのテクニックと似ていると思うんです。気がついたらやられていた、っていう感じ。プロの技は、長年苦労して築いた、その人だけのもの。魂から湧き出る、本当の力。


ダメでもダメでも、あきらめない。できないかもしれないけど、やらずにいられない。それをやる価値があるのかどうか、なんて誰にもわからない。夢というほどカッコいいものではなくても、これをやり続けることがたまらなく楽しい。…そういうものって、誰にでもあると思う。俺の場合、それが映画を見るということなんですね。


好きなことをやる。その人が一番輝く瞬間。その一瞬を力いっぱい生きることにより、その輝きは永遠性を持つ。今しかできないことってたくさんある。それにこだわって生きるのって、何だか素敵じゃないですか。…その力が、いつか人を救うかもしれない。


海援隊の 「贈る言葉」 という歌があります。これって、どういう言葉かは歌詞で明らかにしていません。そこがいい。あなたが感じた、真心の言葉を言いなさい、ということなんでしょう。美しい表現だと思います。(実際は、痴話ゲンカが発端らしいですが)


俺自身も、相変わらずブログで言いたい放題やってます。俺の感性に響いたことを、俺にしか書けないような言葉で、読者のみなさんに伝えられたらいいなと常に思っています。 …これからも、がんばって修行すべし!




【エンドクレジット】

普通に終わります。ゆずの主題歌を聞きたい人は最後までどうぞ。


【トイレに行くタイミング】

国分太一が二日酔いになったあたりがベストかと。


【オススメ類似作品】


「タイガー&ドラゴン」

映画ではなく、TVドラマです。これが結構面白い。脚本はクドカン。主演は長瀬智也。そして主題歌はクレイジーケンバンド!未見の人は、レンタル屋を探してみて下さい。


「怖い顔」

松田賢二主演。顔つきがこわい男の、苦悩のドラマ。本作と通じるテーマかと。小粒ですが笑えます。

「ほえる犬は噛まない」

ポン・ジュノ監督、ペ・ドゥナ主演。不器用な人たちの、爆笑コメディ。この映画の雰囲気、けっこう好きです。



AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-27

ネタバレDVD探検隊 ~生物パニック編~

テーマ:ネタバレDVD探検隊

このジャンル、意外と好評なので、新シリーズにしてみました。もともと劇場映画が主体な映画熱ですが、月に15~20本くらいはしょうもないDVDをレンタルしてしまって、悔しい思いをしていることもしばしば。その悔しさを忘れないためにも、賢明な読者のみなさんがアホなDVD被害に合わないためにも、必要性を感じた次第です。


借りたいけど、つまんなかったらどうしよう…と思うあなた、桑畑隊長に任せなさい。未確認DVDの正体をつきとめた上で、いい作品だった場合は、正規のカテゴリーで紹介。駄作だった場合は、即刻ネタバレ処刑します。だから、よい子はくれぐれもマネして借りないようにね。 …では今回は、“生物モノ” 3作品!



「フランケンフィッシュ」 (2005年アメリカ)


タイトルからして、どうでもいいような内容。アメリカの田舎の川で、変死体が発見された。最初はワニかと思ったが、どうやらワニも食われていた。これは、ワニよりデカい生物がいるに違いない!


捜査官は、デンゼル・ワシントンをショボくしたような黒人。パートナー科学者は、これまた中途半端な白人女性。この2人で捜査開始。被害者に聞き込みをしているさなかに、またしても犠牲者が!


どうやら、突然変異だか遺伝子操作だかで、デカく凶暴になった魚らしい。じゃあ、“フランケン” じゃないじゃん!性質としては、「グエムル」 みたいなもんですが、何匹も登場するので、なかなかせわしなく、しかも手強い。


映画の前半で、いきなり白人女学者が死んでしまう。しかも、銃が暴発して顔面を半分吹っ飛ばされる。うわー、もともと美しくない顔が、もっとグチャグチャになってしまった…すぐに絶命。


さあ、困った。ヒロインが死んだ。すると、うまいことに被害者家族に、若い黒人女性がいる。よし、お前でいいや。白人女のことは忘れよう。見方によっては、お前の方がカワイイかも。 …というわけで、ヒロイン交代。


どうやら、ここの住民は、みんなボートハウスに住んでいるらしい。川岸だから、いいように怪物のエサになり放題。早く陸に逃げればいいのに、わざわざここで戦うんですね。先祖の土地なのかな?


怪物魚がジャンプ。あの大きさで、スゴい運動能力。「ディープ・ブルー」 のサメ並みですな。空中を飛んで、船の上に立っている男の首だけを食いちぎって、また水中に戻る。船の上に飛び乗って、ほふく前進して、壁を突き破って、部屋の中のおねーちゃんをひきずり出す! …おお、こわ。


しかも、戦う側はショットガンくらいしか武器がない。有効な攻撃ができないまま、次々と人が食い殺されていく。主人公、全く役に立たない。


『…そこにいると危ない、早くこっちのボートハウスに移れ!』 …ってだから、陸に逃げろって言ってるだろ、このウスラボケ!


そこに、“海賊” が登場。いや、“川賊” というべきか。すごいお宝を見つけたと言わんばかりに怪物魚を攻撃するが、やっぱり劣勢。仕方なく、協力してやっつけることに。


どうやってやっつけるのかと思ったら、プロペラのついたモーターボートのファンに巻き込んで殺す。しかも、都合のいいところに飛んできてくれるもんですね。ぎゃあなんて声出しながら、上手にミンチにされました。


さらに都合のいいことに、“川賊”のおっちゃんはみんな死にました。生き残ったのは、主人公と黒人女のみ。仕方なくチュウなんかして、無理矢理映画が終わりました。 …あれ、おサカナもっといなかったっけ?




フロムデプス (2004年アメリカ)


今度は海です。改造ホオジロザメが、深海で人を襲う!さっきの映画より少し本格的ですが、出ている人間は同様にバカです。そして、このDVDのパッケージの絵はウソです。サメが潜水艦に噛み付いていますが、そんな場面はなかった。


どこかの深海にある研究施設基地で、謎の怪死事件が発生。調査と原因究明のために特別チームが編成された。白羽の矢が立ったのは、冒険家で詐欺師のバカップル。どうやら、彼らの潜水艇じゃないと、その深さにまで潜れないからだそうな。事情があって、軍に要請できないらしい。…ははあん、“何か” あるんですね。


で、さっそうと出陣しますが、サメくんの襲撃を受けて潜水艇が行動不能になり、仕方なく基地に避難。ああ、情けないこと。バカップルと助手の3人は、酸素が切れそうな基地内で、救助を待つ。


どうやら、アメリカ海軍の潜水艦が見つけられたらしく、救助してくれた。しかし、容疑をかけられて監禁(何の?)。このままいけば処刑される(何で?)ので、3人は協力して脱出。


海軍のユルい攻撃をかわして、いとも簡単に探査艇を奪取し、いざ海底へ。するとサメ軍団が襲い掛かってきた!都合よく母艦だけ撃沈され、追っ手はいなくなる。よおし、後はサメを退治するだけだ!


すると、サメが噛み付いてくる。エンジンを食いちぎられた!パッケージの場面はこのことですね。潜水艦じゃなくて、探査艇でした。やろう、このままやられてたまるか、こっちも反撃だ!


武器は、ショットガンがある。でも、深海だから窓開けて撃てない。どうする。よし、こうなったら、ハッチを開けて、ケガした男の血を流せ!…うわー、ムチャクチャするわ。ハッチは底部にあるので、理屈では海水は入ってこないと思うけど、大丈夫なんでしょうか。


血のニオイを感じたサメが、わざわざハッチに頭を突っ込んでくる。すかさず、弾を撃ち込む!頭を撃たれたサメは、律儀に真っ直ぐ海底側にスルリと抜けてくれる。よし、ハッチを閉めろ。エンジンを食いちぎるような奴がぶつかったら、普通は艇そのものがひっくり返るところですが、そこは考えちゃいけません。


そして何故か、探査艇に魚雷が装備されていた!すげえ、さすがアメリカ海軍。とりあえず発射だ!…ああ、いかん、外れた。しかも、魚雷がこっちに戻ってくる。…ああ、回避しなきゃ。


そしたら、乗組員がみんな体を斜めに倒してる(爆笑)。いやあの、そういうことじゃなくて。…でも、ホントに魚雷をよけてしまう(大爆笑)。まるでジャンボーグA並みのスバラシイ探査艇ですね。そうか、目標をセットしてやればいいんだ。よしよし、これでOK。…ちゅどーん。これで1匹消滅。


さあ、あと1匹だ…って、あ、そう、3匹しかいなかったの。で、魚雷もあと1発ということで。ちょうどよかったねえ。しかし、こうしているうちにもう一方のエンジンも食いちぎられた。これで行動不能。しかし、最後の1発は見事に命中。サメ退治、完了。


脱出用のゴムボートをハッチから深海に出し、空気を注入。それが “浮き輪” の役目をして、無事に浮上。ああ、もうツッコむだけの気力もない。テキトーなキャラが簡単に勝ってしまうのも許せん。大体、サメが弱い。怪物としての強さからいけば、「フランケンフッシュ」 の方に軍配をあげたい。まあ、どうでもいいことですが。




プテラノドン (2005年アメリカ)


今度は恐竜モノです。火山活動によって、恐竜の卵が甦った!よくわからんが、そういうことらしい。


学者のチームと、作戦行動中の特殊部隊と、テロリスト部隊が三つ巴で怪鳥に襲われる話。みんなそれぞれ、平等にマヌケです。誰が生き残ろうが、最初っからどうでもいい。


このプテラノドン、すごい攻撃をします。空から急降下し、翼で人間の胴体を切断。首だけとか腕だけとか、自由自在。そんな鋭い羽持ってたっけ?


一応、銃で仕留められるみたいだけど、何せスピードがある。あっという間にドンドンやられていく。しかも、何でみんな、わざわざひらけた場所を歩くんだろう。しかも真昼間に。


プテラノドンのCGは面白いけど、かなり安っぽかったかな。これなら、「サラマンダー」 の方がよかったかも。あっちも、映画はつまんなかったけど、造形だけはよかったような記憶がある。


で、本作も、主人公の学者と、恋心を抱いた女の二人だけが生き残って終わります。またしても、チュウで終わりの無理矢理なハッピーエンド。世界中にいる人みんな死んで、私たちだけになればいいのに…って思っているバカップルにオススメかな。


うーむ、プテラノドンがどうやってやられたかを忘れてしまった。 …まあ、どうでもいいか!





AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-27

東京タワー 追記

テーマ:邦画

今頃世の中は 「パイレーツ・オブ・カリビアン」 で浮かれているんだろうと思いますが、そんなに乗り気ではないので、慌てて見ないことにします。映画が気になる人は、他の人の記事を探してみてね。今日は、雑談のような記事を2つほど発行します。劇場映画の記事は、もう少し後になりますのでお待ちを。


さて、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 を見てから、もう3週間が経ちましたが、見た時に感じた “違和感” は、今でも変わっていません。やっぱりこの映画、どうしても好きになれないんです。


俺は、原作も読んでないし、TVドラマも見ていません。したがって、この映画で初めて作品に触れました。だから、映画を見ての印象でしか語れませんので、その点はご了承を。


たぶん、いい作品なんだろうと思います。それはよくわかる。だけど、何か余計なものが付き過ぎているように感じてしまうんです。リリー・フランキーの母親が素晴らしい人で、いい親子関係だったのはよくわかるし、最期もしっかり看取ったこともよくわかった。


しかし、そのシンプルな話を、ことさら大風呂敷広げて大々的にやるのはどんなもんでしょう?まるで超大作扱い。宣伝が派手になればなるほど、肝心の物語の “核” がボヤけていくように感じる。大スターがチョイ役で大量出演しているのも、むしろかえってマイナスの効果になっていると思うんです。


上映時間もやたらと長く、そのわりにもの足りない。人間の心を描く作品では、演出を長めにすることで効果的になることもありますが、本作ではこれも逆効果。肝心なところが短く、余計なところが長い。


致命的なのは、主人公自身のことが何も描かれていないこと。オカンと過ごしているうちに、いつの間にか立派な男になってましたってワケじゃないでしょ。オカンのこういう部分が自分の中に生きているとか、ここまでがんばれるのはオカンのあの言葉があったからだとか、そういう場面がもっと欲しかったと思います。その点においては、「フラガール」 の演出の方が優れています。


映画を見た印象だと、母親に甘えるだけ甘えて、怠けるだけ怠けて、追いつめられてちょっとがんばったら何とかなりました…って感じ。これでは、マザコン男がテキトーに成長したサクセス・ストーリーにしかならない。


友達がいっぱいいる場面もありましたが、みんな嘘くさかった。致命的なのは、恋人役の松たか子。彼女、ゾッとするくらい冷たい都会女に見えて仕方ありませんでした。大事な場面なのに、慌てて撮った感じ。そういう細かい心情の描写にこそ、時間と手間をかけて欲しかった。


だから、非常にバランスの悪い作品だと思います。原作が素晴らしければ素晴らしいほど、残念な出来と言わざるを得ない。樹木希林の渾身の演技だっただけに、悔やまれてしまう。実にもったいない映画。この点、「俺は、君のためにこそ死ににいく」 の岸恵子も同様のことが言えます。


いい物語を、いい映画にするのは簡単じゃない。それを痛感した作品となりました。大作だから、オダジョーが出てるから、リリー・フランキー原作だから、儲かるから、じゃんじゃん派手に宣伝しよう。スターもいっぱい出そう。…まるでお祭り映画。


親子の関係って、簡単じゃない。実際にいい関係を築いている人なんて、そんなに多くないと思う。みんな問題を抱えながらがんばって生きている。見る人によっては、これはイヤミな映画にもなるでしょう。


ただ、福山雅治の主題歌は、とてもいい歌でした。だけど、映画の主題にあっているのかどうかは疑問。これって、昔の恋人を思い出す歌でしょ?…オカン関係ないやん!


というわけで、この映画のいいところは、樹木希林の演技と主題歌のみ。伊藤歩はいい女優だけど、使い方を間違えたかも。恋人役は、松たか子より彼女の方がよかったと思う。やっぱりあらゆる意味で、バランスの悪い映画です。


人間が成長するためには、がんばるための力がいる。リリーさんは、やさしい母親を持って幸せだった。その大切なものは、彼の心の中に息づいていることでしょう。それを原動力にして、これからもがんばって下さい。…まあ、これくらいしか言えません。


彼がこれから生きていく上で、自分の心の中に、新たなオカンをもっと見つけられたら、その時こそ本当に血の通った 「東京タワー」 が完成するのかもね。できれば晩年にもう一度書いてみて下さい。 …そしたら俺、必ず買って読みますから。




いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-24

ブラックブック

テーマ:洋画

バーホーベン監督、マトモな映画も撮るんだ。 …こりゃあ、驚いた!


ははあ、岬に住まう天才外科医…ってそれはブラックジャック。もとい、“ブラックブック” とは、ユダヤ人迫害の重要な証拠として存在した、ある日記帳のこと。事実に基づいて製作されたらしいので、こういうこともあったんだろうな映画としてご覧下さい。


監督は、ヒドい映画撮らせたら天下一品のポール・バーホーベン。今回は、どんなヒドい映画だろうと期待して行ったら、真面目な映画でした。でもやっぱり、充分イカレた世界ですが。


出演は、カリス・ファン・ハウテン、セバスチャン・コッホ、トム・ホフマン、ハリナ・ライン、ピーター・ブロック、ドルフ・デ・フリース、ワルデマー・コブス。


さて、映画ですが、力強い作品に仕上がりました。過酷な運命に立ち向かった、一人の女の物語。


個人的には、「風と共に去りぬ」 より好きです。お行儀のよい文芸大作では決して描けない、人間の心の闇と、残酷で暗い世界を、渾身の力で表現しています。素晴らしい出来なので、苦労した女性のみなさんに見て頂きたい映画です。


バーホーベン監督は、ホントは真面目な人なんでしょう、きっと。その真面目さが狂気を産み、表現方法で暴走する。ある意味、正しいクリエイターなのかもしれない。


役者は、オランダの名優を揃えたそうです。本作は、オランダ映画祭で作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞しています。監督も、オランダの出身。その過激なスタイルにより、オランダ本国では鼻つまみ者でしたが、ハリウッドで成功をおさめ、本作でようやく錦を飾ったみたいですね。よかったじゃん、オヤジ。


彼の武勇伝はたくさんありますが、中でも一番有名なのは、ゴールデンラズベリー賞を受賞した時に、本当に会場に現れてトロフィーをもらったことじゃないかな。やっぱりタダ者じゃないッス、このおっさん。


主演のカリス・ファン・ハウテンは、素晴らしい演技でした。類い稀な才能の持ち主でしょう。すごい表現力でした。どんな過酷な状況にあっても、自分を見失わない。しかも、強運の持ち主。痛快にして、痛々しいキャラ。だから、応援したくなる。


世の中、理不尽なことって多い。現代でもそれはあるが、戦時中のユダヤ人の状況は、そのレベルをはるかに超えている。人権なんてない。運がいい者しか生き残れない。…そういう時代を生きた女。


「戦場のピアニスト」 よりも、心に突き刺さるものがある。妥協も甘さもない。常識なんて通用しない。いつどうなるかわからない。そういう状況の中で、どこまで人間らしく生きられるというのか。


普通の人なら、発狂してしまいそうな体験をしながら、懸命に生きる姿は、凛として美しい。笑顔の瞳の奥で、憎悪の炎が燃え上がる。彼女の渾身の演技、素晴らしいのでぜひお見逃しなく。


「リーピング」 と同様、“戦う女性” の映画です。しかも、こちらの方が骨太。そして、男は脇役で存在感なしという点も同じ。やっぱり女ってたくましい。男の何倍も強い。いやはや、恐れ入りました。


“同僚” 役のハリナ・ラインは、ちょっと頭が弱そうであるけど、したたかさは主役を上回っていそう。バカのふりする女には気をつけろ!ダマされてみんな持っていかれるぞ。「SAYURI」 でいうと、工藤夕貴のキャラですね。


この映画、構想30年だったそうな。よっぽど撮りたかったんですね。よかったじゃん。じゃあ、満足したところで監督、次はまたイカレた映画撮って下さいな。 待っていますよ~!



【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】


中盤は、救出作戦が始まった時。後半は、収容所のシーンがよろしいかと。


【オススメ類似作品】


「人狼」

押井守原作・脚本のアニメ。昭和30年代の東京でゲリラ活動をする少女が出てきます。


「嫌われ松子の一生」

中谷美紀主演。渾身の演技が光る、オンナ・ムービーの決定版!


「キル・ビル vol.1」

クエンティン・タランティーノ監督。特に中盤のアニメパートの場面が、本作に通じます。


「ライフ・イズ・ビューティフル」

ロベルト・ベニーニ監督・主演。ユダヤ人親子の、哀しくも心あたたまる物語。切ないけどいい話だった。


「ソフィーの選択」

メリル・ストリープ主演。個人的には、ユダヤ人を描いた映画としては、これが最高傑作だと思います。



いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-21

リーピング

テーマ:洋画

かよわい女の子だからって、ナメんなよ。 本当に悪い奴は、一体誰か?


何の予備知識もないまま、TVのCMを見て、おお、イナゴパニック映画だ!…と早合点して見に行ったら、ただの宗教映画でした。中途半端な宣伝しやがって、ちくしょう! 宣伝を担当したバカは誰だ?…お前こそイナゴに呪われてしまえ!


“リーピング” とは、“報いを受ける” という意味。これは、ホラーのスタイルをとっているけど、れっきとした宗教映画です。マニアックホラー・レーベル 『ダーク・キャッスル』 の作品。


監督は、スティーブン・ホプキンス。大味なメジャー映画いっぱい撮ってるおっちゃんです。原案は、ブライアン・ラウソ。しかしこの映画、製作が4人、製作総指揮が3人もいる。そうとうモメたことでしょう。


出演は、ヒラリー・スワンク。このねーちゃん、何でもやりますなあ。なかなか意欲的でよろしい。問題の “イナゴ少女” 役は、アナソフィア・ロブ。「チャーリーとチョコレート工場」 でガム噛んでた女の子ですね。他は、デビッド・モリッシー、アイドリス・エルバ、スティーブン・レイ。


さて、映画ですが、CMのマイナスイメージを除けば、なかなかの秀作だと思います。だからこそ、普通に宣伝すればよかったのにねえ。「バベル」 といい、最近は宣伝の仕方がヘタな映画が多い。実際、イナゴのシーンなんて5分くらいしかないんだもん。これじゃ、イナゴファン(そんなのいるのか)が浮かばれませんって。むしろ、先にクライマックスをネタバレするようなもの。頭悪いよねえ。面白さを半減させるような宣伝は控え目に。


じゃ、イナゴの愚痴はこれくらいにしましょう。映画としては、結構面白い作品ですよ、コレ。ハル・べりーの 「ゴシカ」 なんかよりずっといい。スタイリッシュで、ダイナミック。そして、細かいところは思いっきり適当。柔軟かつ骨太。ヤワくてゴツい。


ヒラリー・スワンクは、どちらかというと、今まで俺的にはイマイチでしたが、本作で初めてヒットです。少なくとも “使える女優” であることは間違いない。困難であればあるほど燃え上がる瞳は、なかなか魅力的でした。


しかし、決して美人でなないので、“美人役” だけは避けた方がいい。 「ブラック・ダリア」 なんてかなりヒドかったもんね。美人でない点ではキルティン・ダンストと同じですが、演技力は彼女の100倍あります。オスカー女優としては、ハル・ベリーよりも、シャーリーズ・セロンよりも、ヒラリーの方が絶対実力は上だと俺は思います。その表現力をさらに磨いて、今後もがんばって欲しいところ。


デビッド・モリッシーは、「氷の微笑2」 でシャロン姉さんに振り回された弁護士をやった人。だから、登場した途端にあやしい。案の定、どうでもいい役でした。スティーブン・レイも、何かやってくれるのかと思いきや…って感じ。男は、平等に存在感がありませんでした。だから、この映画の主役はあくまでも女性のみ。男はどうでもいいみたい。


ヒラリーが、“戦う顔” になっているのがよかった。過去のトラウマをバネにして必死に生きている感じがよく出ている。仕事に対する異常なこだわりと、恐れを抱かない無鉄砲さも、逆にクールな感じがしていい。このスタイルで思い出すのは、「ターミネーター2」 のリンダ・ハミルトン。怯えていただけの女が、いろいろあって強くなったキャラは、本作に通じます。


ヒラリーが演じるキャラ自身、正しいのか間違っているのかわからないところで思い悩む。“報い” を受ける人たちも、与える側もどうなんだか。考えれば考えるほどわからない。何だかわかんないけど、やれるとこまでやってしまえ!っていう感じ。


だから、この映画にはある種のカタルシスがある。心というものは、わかったようでいて、つかみどころがないもの。この作品はこうです、なんて簡単に言ってしまいたくない部分が多い。だから、観客の感性で感じ取ったものを、自分の解釈にするべし。


特筆すべきは、少女役のアナソフィア・ロブ。彼女、出番もセリフも少ないのに、すごい存在感でした。うまいのかどうかはわからないけど、かなり印象的。やっぱり、目ヂカラというやつでしょうか。上目遣いの猫目が、ミステリアスでいい感じ。何かしらの “力” を持っているようにも見えるから不思議。かわいいからって、うっかり手を出すとヤケドしそうな、謎の少女。


物語自体は、いたってシンプル。ある怪奇現象があって、科学的解釈と宗教的解釈がぶつかるという、よくあるパターン。しかし、ところどころにこだわりがあって、新鮮な感じがしました。どちら側からの視点で見ても面白い。聖書に精通している方は、独自の解釈をしてみて下さい。


起きた現象に対して、その “原因” を探るのが科学の側だとすれば、宗教は “理由” を考える側であると言えます。すなわち、偶然であろうと必然であろうと、起きたことは現実。そこから得た結論によって、当人の生きる力になるのであれば、宗教でも科学でもどっちでもいいと俺は思います。信じるという点では同じだから。


この映画、最初はダマされたって思ったんですが、見ているうちに違った面白さを見つけました。おいしそうな料理を食べてみたら、全然違う味でガッカリかと思いきや、これもアリかなっていう気分ですね。損したのか、得したのか。


神か悪魔か、科学か奇跡か。邪悪で強力な相手に、一体どう立ち向かうのか。そして、その結末は…? 気になる人は、劇場でじかに確認してみて下さい。自分の感性を総動員して、心して見るべし! …未体験ゾーンへようこそ。





【エンドクレジット】


普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】


1時間40分しかないから、ガマンできるでしょう。どうしても行きたくなったら、村人が暴走したあたりで、一緒にダッシュ。


【オススメ類似作品】


「フェノミナ」

ダリオ・アルジェント監督、ジェニファー・コネリー主演。 少女が怒ると虫たちが…!首チョンパもあり。

「デジャヴ」

デンゼル・ワシントン主演。前半と後半の雰囲気が180度変わってしまうところが似ています。


「エクソシスト2」

リンダ・ブレア主演。やっぱりイナゴと少女の組み合わせと言えばコレでしょう。


「サイレント・ヒル」

クライマックスが面白かった作品。本作も、イナゴのネタバレさえなきゃ、この映画と同じ効果があったろうにねえ。




いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-18

眉山

テーマ:邦画

美しい映画です。 宮本信子と松嶋奈々子が、本物の親子に見えた。


“眉山” とは、徳島県にある山の名前。そのなだらかな形が眉のように見えることから、そう呼ばれるらしいです。


原作は、さだまさしの同名小説。監督は、犬童一心。脚本は、「長い散歩」の山村有紀子。主題歌は、レミオロメン。


主演は、松嶋奈々子、大沢たかお、宮本信子、夏八木勲、山田辰夫、永島敏行、本田博太郎。シンプルで力強いキャスト。


さて、映画ですが、ここ最近の邦画の中ではダントツの出来栄えでした。個人的には 「東京タワー」 よりも、「俺は、君のためにこそ死ににいく」 よりも、絶対こっちがいいと思いました。


この映画を見に行った理由は、宮本信子の演技が見たかったから。何と10年ぶりの映画出演だそうな。故・伊丹十三監督の妻であり、伊丹映画の看板女優であった彼女をもう一度見たかったんです。


もう、登場したとたんにゾクッときました。すごいオーラです。空気が違う。本気で演じているのがわかる。見る方も姿勢を正して見ないと、弾き飛ばされそうな感じでした。 …すげえ。


凛とした態度、微妙な表情、佇まい、後姿…全くスキがない。大したもんです。いやはや、恐れ入りました。力強く、そして心底役柄を楽しんでいるようでした。素晴らしい。彼女のフィルモグラフィーの中でも、代表作の一つになるでしょう。次の日本アカデミー助演女優賞は、彼女にあげて欲しいと思います。 …いよっ、姐さん、イキだねえ!


そして、松嶋奈々子。彼女がまたいい。宮本信子の演技をガッチリ受け止めています。彼女は、とてもいろいろな表情ができるんですね。こんなに表現力があるとは知りませんでした。あるいは、大物と共演して、演技に磨きがかかったか。いずれにしても、この二人は素晴らしかったです。気持ちいいくらいに “親子” していました。


「東京タワー」 の樹木希林も素晴らしかったけど、オダギリジョーが軽かった。「俺は、君の…」 の岸恵子もよかったけど、トクシゲ星人がイカンかった。演技というのは、相手がしっかりいてこそ映えるものなんですね。ピッチャーの肩が素晴らしくても、その球を受けるキャッチャーがいなくては、空回りするってことなのかな。


だから、本作の二人の演技は絶品でした。母親と娘という関係は、男である俺にはわからない部分も多いけど、見えない糸でつながっているのはよくわかる。それが “絆” というものなんでしょう。いいもん見させてもらいました。


大沢たかおは、存在感は薄かったけど、それなりによかった。彼は、力の抜け加減がいい。スティーブン・セガールと共演した時も堂々としていた。ちょっと面白い俳優になりましたね。タレ目がまた、いい感じ。今後が楽しみな男です。


そして、夏八木勲の熱演もお見逃しなく。彼の表情、感無量でした。男でも、女でも、心の中に大切にしまってあるものの価値は同じ。それは、大切な人以外ふれてはいけない、一生の宝物。


原作者のさだまさしは、この映画の出来栄えに満足していたみたいです。やさしさに包まれた、心のこもった映画。


演技って、全身でするもんなんですね。宮本信子も松嶋奈々子も、立ち姿、歩き方の一つ一つが味わい深かった。これから劇場に行かれる方は、細かいところをよく見てあげて下さいね。


伝えたいことを、シンプルに、力強く表現する。余計なものがない、潔い映画です。あなたの大切な人と一緒にご覧下さい。




【エンドクレジット】

普通に終わります。レミオロメンのさわやかな歌を聞きながら、大切な人の手を握ってあげましょう。エヘヘ。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、飲み屋のシーンくらい。後半は、阿波踊りが始まる直前までにダッシュ。


【オススメ類似作品】


「タンポポ」

伊丹十三監督、宮本信子主演。ラーメン・ウエスタン映画。やっぱりコレ、好きなんです。


「フラガール」

松雪泰子、蒼井優共演。本作では阿波踊り。この映画ではフラダンス。踊りにもいろんな味わいがあるんですね。


「博士の愛した数式」

寺尾聴、深津絵里共演。やさしい演出が、本作と共通しています。



いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-18

俺は、君のためにこそ死ににいく

テーマ:邦画

かなりヒドいんだけど、作品として成立しているところがスゴい。 石原慎太郎、恐るべし。


まず、このストレートなタイトル。これだけで、作品の中身がわかってしまいます。つまり、そういう映画。


製作総指揮・脚本は、現東京都知事である石原慎太郎。監督は、巨匠・今村昌平監督の愛弟子、新城卓。撮影は、“クロサワ映画” の達人・上田正治と、そのまた弟子である北澤弘之。


出演は、岸恵子、徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆、伊武雅刀、勝野洋、遠藤憲一、石橋蓮司、寺田農、的場浩司、前川泰之、中村友也、多部未華子、中越典子、桜井幸子、戸田菜穂、宮崎美子、江守徹、長門裕之。


さて、映画ですが、石原氏が手掛けただけあって、徹底した仕上がりとなりました。ここまでやってくれると、気持ちがいい。ただし、キャスティングには大いに問題ありです。一歩間違えば、トンデモムービーになるところでした。


大切なことを伝えるために、丁寧に作られた作品であると言えます。学校では決して学べない、歴史的な事実を勉強するつもりで見ました。こころのこもった、いい映画だと思います。


この映画、実在の人物を、実名で登場させています。特攻隊の話、というだけで色メガネで見る人もいるでしょうが、人間ドラマとしても充分見応えがあるので、登場人物の気持ちになって、考えながら見ていただきたいです。自分ならどうするか。


まず、どうにもならんのが徳重聡でしょう。この野郎、やる気が全くありません。クレジットの最初に名前があるから、きっと主役なんでしょうが、こんなんでいいんでしょうか?石原裕次郎コンテストかなんかで優勝して俳優になった奴らしいけど、いつまでたってもデクノボウ俳優の域を出ません。そんなテキトーな演技なんて見たかねえ!顔洗って出直して来い、ウスラバカ!


こんなヒドい主役に加え、脇を固めるのがまた存在感のない役者達。しかしまあ、特攻隊って少年兵が多かったはずだから、子供っぽいのでちょうどいいのかも。あんまりガッチリした奴らだと、かえってウソくさいもんね。これもまた、計算されたリアルさだったりして。


岸恵子は、石原氏の強烈なラブコールによってキャスティングが実現したそうな。すごいねえ、まさに “オレ様映画” ですね。彼女の演技力は言うまでもなく素晴らしい。しかし、この映画の役柄に合っているかどうかはわからない。


彼女って、気品がある人だと思うんです。今回は、食堂のおばさん役で登場するんですが、どうしても田舎の人に見えない。訳あって都会の人がここで働かされているように見える。申し訳ないけど、品のよさが災いしている感じがするんです。いい演技なんだけど、そこがどうしても気になってしまいました。


窪塚洋介は、バランス的には面白かった。彼は確か、こいのぼりを片付けようとして地面に特攻かけた男だったんじゃなかったっけ。そうか、じゃあ、彼の機体にはぜひこいのぼりのペイントを!


ちょっぴり期待した多部未華子は、案の定ダメでした。彼女、表現力をもっと磨いた方がいいでしょうね。「西遊記」 は大丈夫なのかな。いらん心配ですが。他の女優さんは、これまたいまいち印象が薄いので、ノーコメント。


普通によかったのは、“テキサス刑事” 勝野洋と “スネークマンショー・デスラー” 伊武雅刀。この2人の落ち着いた演技があればこそ、頼りない若者たちが光り輝くというもの。それから、重鎮・石橋蓮司。出番は少ないけど、ガッチリ出てます。


というわけで、うまい人とヘタな人が極端でありながらも、絶妙にバランスが取れているような、不思議な映画でした。これは、実話としての力と、英霊のみなさんの力、そしてそれを体現する石原氏の底知れぬパワーが融合した結果でしょう、きっと。


特攻隊の映画が、これほどまでにリアルな表現で実現したことを、素直に喜びたいと思います。戦争映画というと、どうしても悪と決め付けてしまう傾向があるのは事実。でも、いい部分をもっと教えて欲しいよね。


人間の行動というものは、やりたくてやること、やりたくないが仕方なくやること、なんとなくやること、そして、やらずにはいられないこと…実にいろんな場合があるもんです。


特攻というのは、自らの生命そのものを武器とする攻撃法。言わば “最後の手段”。 だから、異常な精神状態でなきゃ全うできない。そういった、通常ならあり得ないようなことをやらなければならないほど、事態は切迫していた。それがわかっているだけに、命令する方もされる方も、相当の覚悟が必要だった。


何のために、と言えばキリがない。考える時間なんかない。放っておいたら敵が本土に上陸してしまう。愛するものが、大切なものが蹂躙されてしまう。…だから、今、やるしかない。


現在の常識で考える前に、当時の状況を考えて、その場の空気を感じ取ることが大切。その時は、そうする以外に仕方がなかったのかもしれない。今の感覚でなく、当時の感覚で感じ取るべし。


選択の余地なんかなかった時代。余計なことを考えるヒマもなかった時代。そういう時代に生きて、散っていった魂たち。誰が彼らを責めることができようか。日本という国を、命を懸けて守ってくれた男たちに対して、どうしてもっと敬意を払わないのか。


俺なんか、素直にカッコいいと思いました。フキンシンかもしれないけど、彼らは、日本人の誇りだと思う。実際、特攻に成功したのは少なかったらしいけど、その志は同じでしょう。誰に何と言われようと、彼らは日本を守るために命をもって立ち向かった。その尊い心は、永遠に胸に刻みたい。


この映画、石原氏でないと作れなかったかもしれない。あらゆる “力” が必要だもんね。まさに、貴重な作品。この映画の魂が、散っていった英霊たちの供養になることを心から願います。…合掌。




【エンドクレジット】

実存の写真をバックに、B’zの主題歌が流れます。時間のある方は最後までどうぞ。


【トイレに行くタイミング】

トクシゲ星人のシーンで躊躇なく行きましょう。迅速にトイレに突入し、すばやく発射!


【オススメ類似作品】


「男たちの大和」

角川春樹製作。戦艦大和、最後の突撃。男たちの死に様、しかと見届けるべし。


「ザ・コックピット」

松本零士原作のアニメ。特に第2話の “桜花” 編がオススメです。


「世にも不思議なアメージングストーリー 最後のミッション」

スピルバーグ監督のTVシリーズ作品の内の1つ。絵を書くのが得意なパイロットの話。ケビン・コスナーも出ています。


「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」

不朽の名作。都市帝国に突っ込む山本のコスモタイガーが、カッコよかった。


「悪魔の手毬唄」

石坂浩二主演の金田一耕介映画。岸恵子が、旅館のおかみさん役で登場。い~い役でした。

いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-17

わたしの恐怖体験 (16) ~逆座敷わらしの呪いⅡ~

テーマ:わたしの恐怖体験

GWが終わってから、しばらく “休業” 状態になってました。いえ、体の具合いが悪いわけではなく、単なるサボリです。今日からぼちぼち再開といきましょう。まずは、どうでもいいような話から。


このコーナーも、本来の恐怖テイストが薄まり、すっかりお笑いコーナーになりつつある今日この頃ですが、そこはまあ、少しでも恐怖と戦慄を感じたら、立派な恐怖体験ということでお許し下さい。


前回に引き続き、飲み屋事情のネタです。今回は少し長くなるので、映画の記事を待ってた方は読み飛ばして下さってOKです。


さて、Nビルのスナック “K” がつぶれて以来、行き場を失った俺は、Sビルのスナック “S” にしばらく通いつめていました。


そこは、俺より少し年上のマスターと、女の子が日替わりで2人くらいの、ちょうどいい感じのお店でした。会社のすぐ近くということもあって、夜中に機械の様子を見に行った後に寄り易い場所。そこに去年の秋くらいから通い始めて、今年に入った途端、“異変” は始まりました。


まず、女の子のうち1人が、家族に病人が出て辞めることになりました。そして、つい先月、マスターが通風でダウン。それがよくなったのもつかの間、もう1人の女の子の、子供を預かってくれる人が入院することになり、しばらく休むことになってしまって、お店は開店休業みたいな状態になってしまいました。それに加え、マスターの奥様も病気で入院することに。


…これって、俺が通ったせい?いやいや、そんなことは…と思いながらも、やっぱり気になってしまう。通い始めた頃は、あんなに活気があるように見えたのに。わからんもんです。


現在、マスターは注射を打ちながら、何とか店をやっています。唯一の女の子は、来たり来なかったりだけど、何とかやっているみたい。俺は、がんばって通ったらいいのか、行かない方がいいのか?


うーむ、こりゃいかん。このままでは、この店もいずれどうなるかわからん。何とかせねば。


そこで、ここはひとつ、もう1軒新しい店を開拓すればいいかな、と思いました。店を2軒にすれば、呪いも半分になるに違いない。ホントはずっと同じところに通うのが好きなんだけど、この状況を打開することが先決。


そう思っていたある夜のこと。Nビルの前で信号待ちをしていて、何となく見上げると…かつてスナック “K” があったところに光が!薄ぼんやりと、まばゆく光るその白い看板を見つけたのでした。


最初は気のせいかな、とも思ったんですが、翌日にも通ったら、やっぱり点いている。そうか、きっと新しい店が入ったんだ。そう思って、とりあえず行ってみることに。


懐かしい階段を上がって、看板を確かめる。その名もスナック “B”。 おなじみの重い扉を開けると、店内に客は誰もいなくて、カウンターの向こうでヤマンバみたいな女がポツンと座っている。『…こんばんは。』 と俺。 『…こんばんは。』 と彼女。 …両者、しばらく沈黙。


『…あのう、やってますか?』 『…やってますよ。』 …おいおい、いらっしゃいませくらい言えよ。


どうやら、2月くらいにオープンしたばっかりのお店らしい。どうやらその日は、ママが不在らしく、ヤマンバの正体はママのお姉さんだそうな。無愛想だけど、ユルい感じでいいかも。お店の内装はそのままだったので、何だか少しうれしかった。


とりあえずローヤルのボトルを入れて、軽い話をして、2~3曲歌ってその日は帰りました。最後まで客は俺1人。何だか幻を見ているようで、変な気分でした。次の日に行ったらすっかり何もなくなっていて、あのヤマンバは実はタヌキか物の怪で、財布に入っているお釣りの札も葉っぱになってたら笑うよなあ。 …おお、岩井志麻子の怨霊か?そりゃすげえ。こりゃ面白い記事が書けるってもんです。


でもどうやら、現実に存在するお店のようでした。 …そうか、やれやれ。でも、ある意味…ちぇっ。


それから数回通って、顔を覚えてもらい、今度は友達も連れていくことに。かつてのスナック “J” の強力な面子に声をかけたところ、みんな気持ちよく集まってくれました。


同行したのは、神通力を持つお寺のお坊さん “スキンヘッド” KZ氏、「真夜中の弥次さん喜多さん」 を2人で見に行ったYDくん、そして、特撮ヒーロー好きな “キング・オブ・マニアック” YJさん。この強力なメンバーで、Nビルの悪霊と対決だ!


KZ氏が 「千の風になって」 を歌うと、ホントに感慨深い。死者に近いところで仕事をしている彼の声は、霊たちにとって鎮魂歌となるでしょう。俺の悪霊もついでに鎮めて下さいな。


新譜から始まり、韓流、洋楽、懐かしのメロディーをハモリでやったりして、盛り上がったところに、11時過ぎに遅れてYJさんが登場。…おお、来たな、ヘンタイ。今回は、ホームランバーのTシャツを着用(爆笑)。マニアックで、憎めない兄ちゃん。彼はボロボロに疲労していて、今にも死にそうな感じでしたが、おかまいなしに俺は、「仮面ライダーBLACK RX」 を入力。


『…おおっ!』 BLACK RXの勇姿が映像で流れた瞬間、今までうなだれていた彼が急に背筋を伸ばした!YJさん、スイッチオン!1、2、3! …ひっかっりっのトンネル、身にまとっい~。 まさに、水を得たサカナ。いいぞ、YJさん、そうこなくちゃ。あんたはやっぱり素晴らしいシンガーだ! …WAKE UP THE HERO、燃え上がれ!


言うまでもありませんが、それからしばらくの間、アニソンと映ソンが15曲くらい延々と続きました。勇者ライディーン、人造人間キカイダー、カムイ外伝、鉄人タイガーセブン、必殺仕事人、蒼き流星レイズナー、北斗の拳、ルパン三世、フラッシュダンス、フットルース、トップガン、ロッキー…うわははは、スナック “J” の頃の興奮が甦る!悪霊もびっくり。


だんだん調子にのってしまい、飲み屋のお姉さんにもキャッツアイとか歌ってくれました。そして小公女セーラ!なかにし礼作詞の 「花のささやき」 は、やっぱり心にしみる。お水系の人が歌うとなかなかいいじゃん。俺の背後の悪霊も一気にヒートアップ!この店は、“そういう” 店じゃないんですが、勢いがついてしまったものはしょうがない。行くところまでイッちゃいましょう!


この店の前身、スナック “K” がつぶれた時、アニソンをガンガン歌ったのがいけなかったかな、なんて思ってたんですが、それはそれ、これはこれ。ホントにそうなのか、確かめてやろうじゃないの。 …歌え!叫べ!きらめく稲妻、轟く雷鳴!


実際、飲み屋に着てアニソン歌う客ってそんなにいないでしょう。でもね、飲んで歌うアニソンもまたいいもんなんです。オトナの歌い方できるもんね。ふふふ、「ロッキー・ザ・ファイナル」 の記事でガキ扱いした諸君、お詫びします。俺の方がガキでした!いいじゃん、ガキばんざい!電流火花が体を走る!…もう、誰も止められない。


“歌う” という行為は、精神衛生上とてもいい。魂を浄化し、心の毒を洗い流してくれる。俺にとって、映画や読書は入力。カラオケが出力。そして、友達や家族と話したり、文章を書いて吐き出すこともまた大事な出力。そうやって、俺の命は循環しているんです。だから、このブログもまた、俺の大事な生命線。言いたい放題なので、読まされる方はたまんないでしょうけど。


だから、逆座敷わらしの呪いがあろうとなかろうと、俺のこのスタイルは変わらない。迫害あれば、さらに強固になる。金を払って、酒を飲み、好きな歌を歌う。新譜だろうが懐メロだろうがアニソンだろうが、いいものはいい。いい歌を歌って、心を元気にしたいだけ。世の中に、こんなオッサンが1人くらいいてもいいでしょう。いや、すでに4人か。


この間、開店3ヶ月のパーティーに呼ばれて行ってきました。常連がみんな来たらしく、ヨッパライのパワーに圧倒されっぱなしでした。俺は、酔っ払ってもあまり変わらないって言われるもんで、昨夜はおとなしめなキャラになってました。だって、みんなすごいんだもん。とてもたちうちできません。いいなあ、みんなプロのヨッパライで。


俺って、ガハハオヤジみたいに豪快にできないもんで、何だかタジタジでした。そりゃそうだ、みんなやる気まんまんなヨッパライばっかり。当たり前だよね。中には、品のある人もいるんでしょう、きっと。何だかワケのわかんない内に終わっちゃったけど、こういう機会は勉強になるので、行ってよかったと思います。もっと修行しなきゃ。


ただ、この店では 「エレジー」 だけは毎回歌わされます。みんな歌えって言っておいて、いざ歌うとエロいって言われる。イヤだなあ、もう。まあ、見てなさい。まだ通い始めて1ヶ月だから新米だけど、そのうち奴らと張り合うヨッパライになって、好きな歌を思う存分歌える度胸を身に付けてやる。負けんぞ、ヨッパライにも、悪霊にも。


とにかく、この活気なら、当分この店は大丈夫でしょう。2つのスナックに分散した呪いは、悪霊は一体どうなるのか。つづきがあるかどうかは、悪霊諸君に委ねましょう。ガンバレ、悪霊ども!


最後に余談ですが、ヤマンバの姉さん、つい先週、交通事故で車が大破しました。右腕に後遺症が残ったそうな…。フーン、そりゃ大変でしたねえ。でも、俺のせいじゃないよね…?


そして、つい昨日、スナック “S” が閉店するという知らせを聞きました。 …おお、何てこったい!このシリーズ、まだつづくのか?関係ないんだろうけど、関係あると思った方が面白いから、つづきはまた今度ということで。



   (…明日より、映画の記事を再開します。期待しないでお待ち下さい。)




いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-05-06

善き人のためのソナタ

テーマ:洋画

緊迫した空気の中で揺れ動く、人間たちの心を感じ取って下さい。


監督・脚本は、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。またしても長い名前ですが、舌は噛まないで済みそう。


出演は、ウルリッヒ・ミューエ、セバスチャン・コッホ、マルティナ・ゲデック、ウルリッヒ・トゥクール、トーマス・ティーメ。 うー、この名前を全部一気に読むと、やっぱり舌を噛みそう。


さて、映画ですが、キメ細かい演出が際立つ、優れた作品に仕上がりました。俺的には、「バベル」 よりも、「東京タワー」 よりも、こちらの方が断然よかった。


この映画の何がすごいかというと、余計なものをくっつけず、シンプルさに徹していることです。今どき流行りの、説明くさい演出は一切ありません。そこがかえって新鮮に感じられました。


物語自体は、はっきり言って地味な内容です。それほど派手な展開もありません。しかし、そこに登場する人物たちの、心の葛藤がハンパじゃない。見ていてこちらもドキドキされられてしまう。そういう “空気” を見事に表現していると思うんです。


役者の表現力がすごい。抑圧された感情が滲み出る時の表情にご注目。セリフがなくても、充分に伝わる迫力。極端なことを言えば、音を消したとしてもわかるくらい。静かな世界で、少しずつ燃え上がっていくもの。自分の心の声に耳を傾けるような感覚。


ベルリンの壁崩壊直前のドイツの状況を考えると、いろんな考え方があったろうと思います。俺のような無知な男でも、厳しい統制のもとでの生活が体に染み付いていて、その葛藤がすごかったんだろうな、くらいのことは想像できます。(その辺の詳しいところは、パンフレットに出ている評論家の川本三郎氏の解説が素晴らしいので、そちらをご覧下さい。)


ただ、歴史に詳しい人じゃないとわからない映画かというと、そんなことはありません。あくまで人間のドラマとして見ることで、その時代の “空気” を味わうことができる、と思うのです。


だから、これはとても勉強になる映画。どんな時代であろうと、どんな国であろうと、生身の人間の気持ちには、世界共通のものがあるのではないでしょうか。


勇気ある行動。その前に、耐えがたいくらいの衝動があり、その前に苦悩の日々がある。考えるということを超えたところに、魂の叫びがある。そうせずにはいられない。そういう人間らしい行動こそが、人の心を打つんだと思うんです。


この映画は、貴重な作品として、俺の心に残ることでしょう。GWの最後に、いい作品に出会えて幸せだと思います。


ドナースマルク監督は、まだ33歳だそうな。きっと、とても優れた感性をしているのでしょう。冷え切ったような寒々とした絵柄から、とても熱いエネルギーを放出する、素晴らしい才能の持ち主。 …不思議ですねえ、映画って。 だからこそ、面白い。




【エンドクレジット】

普通に終わります。途中で帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、娼婦を呼ぶシーン。後半は、家宅捜索が入った場面の直後あたりかと。


【オススメ類似作品】


「無防備都市」

ロベルト・ロッセリーニ監督。ラストシーンの衝撃は、今でも覚えています。


「華氏451」

フランソワ・トリュフォー監督。舞台は未来ですが、厳しい管理体制の物語としては、本作に共通。


「ガタカ」

イ-サン・ホーク主演のスタイリッシュSF。緊張感は本作に通じています。





いいね!した人  |  リブログ(0)
1 | 2 次ページ >> ▼ /

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。