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2007-03-31

3月の言い訳

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「アンフェア」

全然知らずにいきなり見に行くのもアンフェアかと思ったので、少し本編を見てから行こうと思います。


「ナイト・ミュージアム」

骨が襲ってくるのもマヌケだし、主人公がバカまるだしなのも気に入らんのでパス。


「ホリデイ」

夫婦交換とはまたハレンチな…。名曲を使用した予告の出来がいいので、ちょっと迷ってます。


「バッテリー」

予告で内容がわかっちゃうと面白くない。見ているうちにバッテリー切れになりそう。


「ステップアップ」

恋と夢の映画ねえ…それだけ?あんまりステップアップしそうもないなあ。



今月見た劇場映画は、ちょうど10本でした。まあ、こんなもんでしょう。


最近は、わりと何でも見るようになってきたように思う。人間が丸くなってきたかな。ただし、好みはあるので、何でもというワケにはいきませんけど。


こんな超不人気ブログにも、じわじわと “お客” が増えているようで、何だか恥ずかしい気持ちです。アクセス解析によると、多い日で345アクセス、訪問者数157人(PCのみ) なんて時があったみたい。普段は、100アクセスくらいで、訪問者は50人くらい。


ここ2週間なんか全然書かなかったのに、毎日来てくれる人がいるんですね。すごいなあ。物好きっているもんだ。


コメントも、今まで3ヶ月に1人くらいだったのに、少し増えたみたい。たまにしか来ないから、すごく慌てちゃいます。小心者なもんで。


何しろアメブロにとっては、イヤなユーザーでしょうね。お気に入りブログがゼロというブロガーも、そういないでしょう。しかもアクセスしてくる人は、アメブロ以外の人が圧倒的に多いときたもんだ。最近では、ケータイで見る人もけっこういるみたい。ええっ、こんなうっとうしい文章、あんなちっちゃい画面で読んでくれてるの?頭が下がります。


始めたころは、1人でも読者がついてくれたらいいな、と思っていましたが、世の中広いですね。顔も名前も知らない皆様方、ごひいきにして下さってありがとうございます。


もともとコミュニケーションが苦手なので、気のきいたことはできませんが、これからも自分なりの気持ちをキーボードにぶつけていこうと思いますので、ひとつあたたかい目で見守って下さい。それから、桑畑三十郎は、4月でとうとう四十郎になります。30代最後の力を振り絞ってがんばります。では、来月もよろしく。




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2007-03-31

アルゼンチンババア

テーマ:邦画

なんて魅力的なババア。いいなあ、俺も抱きしめられたい。


原作は、吉本ばななの同名小説。監督・脚本は、長尾直樹。


出演は、堀北真希、役所広司、鈴木京香、森下愛子、小林裕吉、手塚理美、岸部一徳、きたろう、田中直樹。おお、い~い感じのキャスト。このキャスティングだったので、見に行きました。


さて、映画ですが、「蟲師」 のショックから立ち直るにはちょうどいい、サワヤカな作品です。肩の力を抜いて、リラックスしてご覧下さい。


“お化け屋敷に住んでいる老婆” というシチュエーションがワクワク感タップリ。そこに迷い込んだ傷心男。帰りを待つ娘。…ああ、この親子の運命は?


鈴木京香は、やっぱり色気があってよろしい。彼女にグッと抱きしめられたら、罪が浄化されていくように思える。そういうオーラを放つ女。…いいじゃん、あんたやっぱり “愛ルケ” 蹴って正解だったと思うよ。


堀北真希は、もうかなりのキャリアの持ち主ですが、未だに演技力が未知数。表情が乏しいのに表現力がある、不器用そうで器用。何だかよくわからん女優。でも、不思議と作品にハマッている。「渋谷怪談」 「深紅」 では巻き込まれ少女を、「三丁目の夕日」 「逆境ナイン」 では明るく健全な女の子を演じていた。で、今回はその両方のキャラ。


役所広司はプロなので、もう言うことありません。安心して見ていられます。岸部一徳もしかり。手塚理美の薄幸キャラは、「親指さがし」 とおんなじ。こういう役がピッタリな人みたい。森下愛子は、いくつになってもかわいらしい女性。


で、面白かったのは、小林裕吉くんです。彼、ニクいキャラですね。イタズラっぽい少年を、とても自然に演じています。森下ママととっても息が合っている。ホントの親子みたいでした。


映画自体は、女性向きかと思いますが、男性が楽しむポイントを教えましょう。それはズバリ、“堀北真希の手の演技” です。


画面を見ていて感じたんですが、彼女、表情が乏しい分、手の動きがいい。わざとらしくなく、自然に手が動いている。これは特筆モノかもしれませんね。


戸惑った時の手、泣く時の手、怒りの手…。それぞれに、気持ちが表れています。そして…、パン粉をこねる手が…ああ、何だかとてもエロい。別にそんな変な場面ではないんだけど、何だか妙に色っぽいんです。きっとすごく練習したんだろうと思うだけに、すごくセクシーに映りました。…お父さん方、お見逃しなく!


冗談はさておき、この映画、とてもいい作品です。それはまちがいない。家庭内で問題を抱えて息詰まっている人は、息抜きとしてこの映画を見てみて下さい。解決の糸口がみつかるかも。


人間の心というのは、とても不安定なもの。普段はあるべきところにおさまっていても、時に大きく揺れる時がある。感受性の強い人ほどその幅が大きい。普段ガマンばかりしている大人しい人ほど、そういう傾向があるもんです。


問題が起きた時は、成長のチャンスです。それが近しい人であるなら、絆を深めるいい機会でもあります。そういうことを、アルゼンチンババアがさりげなく、ストレートに教えてくれます。


生きていると、つらいことも多い。でも、それを包み込んでくれる人のやさしさは、そういうことを乗り越えてこそ生まれるもの。生きるって大変だけど、いいもんです。そういう気分にさせてくれる映画です。興味が湧いたら、劇場へ足を運んでみて下さい。美しいババアが、やさしく迎えてくれます。




【エンドクレジット】

普通に終わります。タテタカコの主題歌 「ワスレナグサ」 がとても印象的。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、自転車を引っ張って草むらに入るところ。後半は、オヤジが石を彫り始めたところくらいがいいかと。


【オススメ類似作品】


「キルトに綴る愛」

ウィノナ・ライダー主演。年老いたレディ達が、女の子に若い頃の思い出を語りながら、キルトを製作していく物語。誰でも、輝く幸せな時間がある。それは、一生の宝物。本作を見ていて、この映画を思い出しました。


「誰も知らない」

柳楽優弥主演。親が暴走すると、子供が苦労します。ちなみに、主題歌は本作と同じ人です。


「じゃりん子チエ 劇場版」

高畑勲監督。父親がバカでも、娘がしっかりしていると、なんとかなるもんです。ニャンコ同士の決闘が面白かった。


「ゲド戦記」 「ショコラ」

村八分とか、ヨソ者として嫌われている人って、何か特技があったりするもの。この2作とも、そういう人が出てきます。あんたは嫌いだけど、あんたの作るコレは好き、ってやつ。ちなみに本作では、ババアが作る蜂蜜が好評でした。


「ヒーローインタビュー」

光野道夫監督、野島伸司脚本。真田広之と安達祐実が親子。主題歌はチャゲアス。意外と面白かった。



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2007-03-31

蟲師

テーマ:アニメ・特撮

巨匠・オートモが暴走しまくり。 …さては、蟲にやられたか?


原作は、漆原友紀の同名マンガ。このブログでもさんざん紹介したので、ご存知ですね。アニメ化を経て、今度は実写映画化。監督は、世界のカリスマ “AKIRA” 大友克洋。


出演は、オダギリジョー、蒼井優、江角マキコ、大森南朋、りりぃ、守山玲愛、李麗仙。


さて、映画ですが、何を血迷ったのか、よっぽどムシの居所が悪かったのか、最悪のシロモノとなってしまいました。開いた口が塞がらないとは、まさにこのことです。優れた原作に、豪華な俳優陣。そして、スゴ腕の監督…。 ああ、一体何がいけなかったんだろう。思わず “あれ、こんな話だったっけ?” と思わずにはいられませんでした。


やっぱり、“蟲” という存在が忌まわしいものとして描かれている点が致命的。きっと監督は、原作をちゃんと読んでいないか、自分なりの読み方をしたんだと思う。原型をとどめないくらいに物語が歪んでしまいました。


オダギリギンコは、はっきり言ってショボい。頼りなさすぎ。今にも死にそうなキャラ。こんな蟲師はイヤだ。オダジョーも万能ではないことが、これで証明されたということなんでしょうか。ぎこちない手つきも、危なっかしかった。


蒼井淡幽も、弱々しすぎ。こんなにヤワなキャラじゃないぞ。すぐに疲れるし、生命力がみじんもない。カワイイ女優なんか使うからこういうことになる。ホント、わかってないよねえ。


江角ぬいは、本作の中で最悪キャラ。ぬいはそんな人じゃないって。これじゃ、いくらなんでもヒドすぎる。余計な話を付け足さないで欲しい。後半に登場するバケモノは、オートモが勝手に作ったキャラなので、ムシして下さい。


大森虹郎は、普通すぎてつまらんキャラ。ホントはもっと寡黙でストイックな男なんだぞ。こんなに人柄がよかったら、村人と仲良くやれるじゃん。旅をしてさすらうこともないはず。


子役の守山玲愛も、全然ダメ。原作だと男の子ですが、映画では女の子。しかも、かわいくない。妻に言わせると、やっぱりカワイイ男の子に演じて欲しかったそうです。


唯一、たまバーサンを演じた李麗仙だけが及第点かと思いますが、それでも普通レベル。全く、何から何まで、救いようのないアホ映画です。これ、ヒットしそうな気が全然しません。


逆に言えば、アートランドの作ったアニメがいかに優れているかということでしょう。俺の場合、アニメを見てから原作を読みましたが、違和感は全然ありませんでした。


映画化する作品が、原作と同じになるはずがないというのは充分承知しています。必要なら削ったり、付け加えたりするもよし。ただ、これだけはやってはいけない最低のルールというものがあると思うんです。


俺が思うに、それは “作品が持つ空気” であると。蟲という存在は、決しておぞましいものじゃなく、愛すべきもの。人間が死ぬと、人でない “何か” になってずっと存在しつづけるんじゃないかって思えるほどの、深い世界観。決して “恐怖” ではなく、“癒し” であって欲しいと俺は思うんですが、みなさんはどうでしょうか。


日本人の心の中に眠っているDNAが呼び起こされるような作品。それが 「蟲師」 なんです。だから、このゴミ映画が作られたからといって、原作とアニメの素晴らしさは、微塵もゆるがない。むしろ、輝きを増すでしょう。


オートモセンセイは、日本中の蟲師ファンを敵に回したかも。それが確信犯なら、その意気込みだけ一応は認めてあげましょう。ただし、ハリウッド版 「童夢」 がどうなっても、あんたは文句いう資格ないからね。それだけは覚えとけ、このクソオヤジ!


原作者の漆原先生は、大友作品のファンだそうな。そうかあ、言えないよねえ、はっきりとは…。そこがまた、奥ゆかしくていいじゃん。あんた、やっぱりいい蟲に好かれるよ、きっと。


ああ、巨匠・オートモは、きっとトコヤミにやられてしまったんだ、きっと。彼の写真の背後に、黒いものがユラユラするのが見えるような気が…ほ~ら…。


気のせいか、映画館を出てきた人たちの頭には角が生えていたような…。あ、もしかして怒りのオーラかな?そりゃ当然、カタいツノでしょう。さあ、みんなで耳をふさいでツノを育てよう!


何?大友監督をバカにするなって? …バカヤロー、俺に命令すんじゃねえ! (これは、AKIRAネタ)




【エンドクレジット】

普通に終わります。無言で立ち去ったファン達の悲痛な叫びが、場内にこだまするイヤ~な瞬間。


【トイレに行くタイミング】

ムシの居所が悪くなった時がチャンスです。ガマンしてると、やられるぞ。気をつけろ!


【オススメ類似作品】


「蟲師」 アニメシリーズ全巻と、原作本全巻

マズい料理の後は、おいしいもので口直ししましょう。感動的な面白さを保証します。


…以上。これにまさる類似作品は存在しません!



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2007-03-31

デジャヴ

テーマ:洋画

タイトル通り、どこかで見たような感じがプンプンでした。でも、ちょっと面白い。


“デジャヴ” とは、「GuGuガンモ」 に出てくる鳥ではなく、“既視感” というやつです。初めてなのに、見たことあるような感じ。記憶や脳の混乱とも言ってしまうとヤボなので、ここはひとつロマンチックに考えましょう。


製作は、大味映画の巨匠・ジェリー・ブラッカイマー。監督は、“エイリアンの弟” トニー・スコット。


出演は、デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ジム・カヴィーゼル、アダム・ゴールドバーグ、そして、懐かしやヴァル・キルマー。


さて、映画ですが、内容はトンデモなSF。しかし、トニー監督の腕と、デンゼルおやじの熱演で、ちゃんとした作品に仕上がりました。 …うーむ、プロフェッショナルな男たち。


トニー・スコット監督の持ち味は、現場のリアルな雰囲気をカッコよく表現するところではないかと思います。主人公の息づかいまで聞こえるような、密着した演出。まさに、イキがいい魚を、鮮度を保ちながらさばくスシ職人みたい。い~い腕です。


登場する脇役たちも、現場の香りがしていい。むっさい男ほど、仕事をしている感じがするもの。開始して20分くらいは、しばしこの空気に浸りましょう。


ところが、トンデモな展開が待ち受けていた!こんなんでいいの?今までのハードな導入が台無しじゃん!くそう、誰だ、こんなアホなストーリー考えた奴は。


映画館に来たことを後悔する観客の、声にならない悲鳴が聞こえてきそう。しかし、もう遅い。映画がすっかり始まってしまった。もう引き返せない。このままやるしかない。このまま見るしかない。


そこからが、デンゼルの演技力の見せどころ。がんばれ、オヤジ。ヒロインがショボくても気にするな。細かいツッコミを入れる観客は無視しろ。つじつまが合わないのは、勢いでごまかしちゃえ。あんたの力で、あんたの映画を走り抜けろ!


一体、どうなるんだろうと別の意味でハラハラしましたが、そこは天下のハリウッド映画。そんなアホな、というまとめ方で無理矢理終わらせています。さあ、思う存分ツッコんで下さい。バカ炸裂の脳天気映画決定版。笑えます。


こんな映画、いっぱいあるよなあ。だからかなあ、この懐かしい感じ…。




【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

どこで行っても大丈夫です。どうせ薄っぺらな話だから。少しくらい見逃した方がわかりやすくなるかも。


【オススメ類似作品】


「マイ・ボディガード」

トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演。中盤の復讐シーンは、カタルシスを感じます。


「トゥルー・ロマンス」

トニー・スコット監督、クエンティン・タランティーノ脚本、クリスチャン・スレーター主演。冒頭から千葉真一の 「激突!殺人拳」 が登場するトンデモ映画。パトリシア・アークエットが変態男をブッ殺すシーンは最高でした。ブラッド・ピットのおバカぶりも楽しい。


「エネミー・オブ・アメリカ」

トニー・スコット監督、ウィル・スミス主演。「カンバセーション 盗聴」 ネタで、ジーン・ハックマンも登場。


「悪魔を憐れむ歌」

デンゼル・ワシントン主演。善か悪か、主人公の心の闇をえぐる傑作サスペンス。


「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」

押井守監督のアニメ。デジャヴ映画といえば、やっぱりコレでしょう。



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2007-03-31

クレイモアが面白い

テーマ:

うー、ここ2週間ほど、すっかり死んでました。


まあ、生きていると色々なことがあるもんで、イヤなことが重なると、元気がなくなってしまうものです。


すっかり落ち込んでしまい、記事を書く意欲も湧かず、このままいくと、ブログ終了かとも思いましたが、妻に励まされて、何とかこの世に戻ってまいりました。


俺って、つくづく弱い人間だなあと思う。気が小さくて、引っ込みじあんで、虫も殺せない…えっ、違うって? ああそうかい、悪かったなあ。


俺の持ち味は、辛抱強さ、粘り強さだと自分では考えています。昔風に言うと、ド根性というやつ。でも、ガマンにも限界があるし、粘ってもダメな時はダメです。みなさんもお気をつけ下さい。


まあとにかく、男の子は、己の弱さを克服して初めて、“強さ” というものを獲得できるんじゃないでしょうか。そのためにも時々、弱い自分と向き合う時間が必要なんだと思います。そうそう強がってばかりでは、余計に弱々しく見えてしまいますよね。


そんな時に出会ったのが、「クレイモア」 というマンガです。作者は、八木教広。


最近、行きつけの美容院で髪をカットしていた時、何気に読んだ月刊少年ジャンプに、ひときわ輝く絵柄のマンガを発見。ストーリーはさっぱりわからないけど、何か “力” を感じました。


すぐに本屋でさがしたところ、もうすでに11巻まで出ている。うーむ、とりあえず1、2巻だけ買ってみようか。


そしたらまあ、面白いのなんの。あっという間に11巻を全部読破してしまいました。あはは。


内容は、強いおねーちゃんたちの、チャンバラバトルです。相手は、妖魔と呼ばれる魔物。半人半妖のクレイモアたちは、街から街へ渡り歩いて、命がけで戦う。まあ、「デビルマン」 とか 「ヴァンパイアハンターD」 みたいな世界。


何よりも、絵柄がいい。主人公の女剣士クレアは、りりしい猫顔。強くて、潔い。サムライハートな女。とても魅力的。


そして、彼女のお供をする少年。彼は、家族全員を妖魔に殺されたが、仇をとってくれた恩人であるクレアにしがみつく。いいなあ、この甘ったれ。このポジションは、おいしい。


実は、クレアにも、少年と同じような過去があった。“師匠” であるテレサへの想い。これって、「蟲師」 のぬいとギンコの関係にも通じてます。こういう物語って、けっこう好きです。


とにかく、女が強い。男は完全な脇役。でも、イヤミはない。たまたま強かったのが女だったというだけのこと。


プロの仕事は、妥協がなく、スッキリしていて、そして美しい。リリー・フランキーが 「ブラックレイン」 の松田優作を美しいと言ったのは、余計なものがなく、悪に徹しているからだそうな。


迷いがなく、研ぎ澄まされた力。しかし、彼女には少年という弱点ができてしまった。しかし、そうじゃない。弱い部分ができると、それを補う新たな “強さ” が生まれるはず。失うものがない強さと、大切なものを守る強さ。悩みや迷いもまた、力の源になる。


「金色のガッシュベル」 の友情バトルよりも、こっちのハードな設定の方が俺的には面白い。妖魔の変幻自在ぶりは、石川賢の「ゲッターロボ」 にも通じるかも。


さて、この弱っちい少年が、今後どう化けるか楽しみです。でも、月刊ジャンプって、もうすぐ休刊になるとか。この話、ちゃんと終わるんでしょうか?


4月からは、アニメになるそうな。残念ながら新潟では放映してくれそうにないので、レンタル屋に並ぶのを待つしかないみたい。まあ、クオリティの高いものにしてもらえればOKですが。


そんなわけで、映画ブログ再開します。落ち込んでいても、映画はちゃんと見てますのでご安心を。3作品の記事を一気に書き上げますので、期待せずにお待ち下さい。



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2007-03-17

ハッピーフィート (吹替版)

テーマ:アニメ・特撮

そうか、南極の氷を破壊してるのは、コイツらだったのか!


この映画を見に行った理由は単純。バカっぽいと思ったからです。期待にそぐわない、ウルトラバカ映画でした。さすが、アカデミー賞を獲っただけのことはある。こっそり1人で見に行くつもりだったんですが、娘が行きたいと言うので、吹替版になりました。


監督は、「マッドマックス」 のジョージ・ミラー。製作は、ワーナー・ブラザース映画。ディズニー製ではないのでお間違えなく。


声の出演は、字幕版ではイライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムズ、ブリタニー・マーフィー、ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン、ヒューゴ・ウィービング。吹替版では、手越祐也、ブラザー・トム、園崎未恵、てらそままさき、冬馬由美、水野龍司。


さて、映画ですが、いかにもアメリカらしい、気色悪い仕上がりになっています。人工的なCGが大好きな人は是非ご覧下さい。ストーリーも、かなりトンデモな話です。後半の強引でアホな展開に、キミはついて来れるか?


皇帝ペンギンの世界では、歌がヘタだと差別されます。歌は歌うのに、ダンスはダメだそうです。ふーん、そうすると、みんな直立不動で歌うんですね。東海林太郎とか、前川清みたいに。で、戒律がやけに厳しい。息が詰まるような環境…ああ、こんなんで “心の歌” なんて歌えるんでしょうか?


主人公が歌うと、南極の氷が壊れます。ヘタだから壊れるの?イヤな演出だなあ。きっとギャグのつもりなんだろうけど、温暖化うんぬんでモメている現代では、とても笑えませんって。南極大陸の氷って、けっこうヤワなんですね。


ましてや、25000羽のペンギン集団がいっせいにタップダンスなんかしたら、氷は大丈夫なのか?こんなモノ見せられた人間はどうすればいいのか。絶滅に瀕した彼らを保護すべきなのか、奴らを滅ぼして南極の氷を守るべきなのか?


…きっとそんなことで悩む人が出てくるような、そんな映画です。こりゃ、「不都合な真実」 よりたちが悪いですな。あっちはハナからインチキくさかったけど、こっちは子供がいっぱい見るから、いらん心配をしてしまいそう。


かつて、「ファインディング・ニモ」 というCGアニメがありました。この映画は、カクレクマノミを保護しようというメッセージだったのに、映画がヒットしたばっかりに超人気ペットとなってしまい、結果的に乱獲されることになったのではないかと心配したものです。


ところが、本作はペンギン。まさか会社帰りに買って帰ろうとするお父さんはいないでしょう…えっ、いる?アメリカだったら中にはいるかもなあ。で、タップダンスを強要して虐待…?いやいや、さすがにアメリカでもそこまではしないでしょう。そう信じたい。


自然を “管理” する西洋人と、自然と “共存” する東洋人の感覚の違いなのかな。どちらもいい面と悪い面がある。生かすも殺すも人間次第。そんなに偉くないんだけど、地球上でこれだけ力を持った存在になった以上、それなりの責任があるのかもしれないですね。


子供の見る映画にそう目くじら立てんでも、という気がしますが、やっぱり意図が見え見えだと、こういうこと考えちゃうんです。


…あ、待てよ。踏み固めることによって、地面は丈夫になるという考え方もあるか。氷の場合はどうなんでしょう。そうか、その方がいいなら、やっぱりペンギンにヒップホップダンス教えた方がいいの? …いやいや、どっちにしても、余計なお世話!




【エンドクレジット】

ペンギンのダンスが流れますが、帰っても大丈夫です。途中でNEWSの歌になったら、もう充分です。最後にペンギンが一言言いますが、別に聞かなくても損なないので、さっさと帰りましょう。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、カリスマ教祖のシーンの直後。後半は、仲間たちと別れて1人で旅立った後くらい。他は、歌ってる場面だったら大丈夫です。「ドラえもん」 に引き続いて、これも1時間48分と、小さい子供にはちと長いので、冷たい飲み物は要注意。水モノ映画だしね。


【オススメ類似作品】


「オルカ」

マイケル・アンダーソン監督。シャチが襲ってくる場面でこれを思い出しました。


「あらしのよるに」

杉井キサブロー監督。群れのしきたりに反発するところが、本作に似ています。


「タップ」

グレゴリー・ハインズ主演。タップダンス映画といえば、やっぱりコレ。


「8マイル」

エミネム主演。心から湧き出るソウルを、音楽にのせて表現する男の話。



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2007-03-16

ゴーストライダー

テーマ:洋画

好きな人には、たまらない1本。 それ以外の人には、どうでもいい1本。


ゴーストライダー? ああ、タレントの代わりに文章書く人…ってそれはゴーストライター! いわゆる、“幽霊バイク乗り” ということらしい。


原作は、アメリカのマーベル・コミック。その道では超有名なマンガですが、俺はよく知らないので、知らない人の立場から書くことにしましょう。


監督・映画版原案・脚本は、マーク・スティーヴン・ジョンソン。「デアデビル」 のおっちゃんですな。


出演は、ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ウェス・ベントリー、サム・エリオット、ドナル・ローグ。そして、悪役でピーター・フォンダも登場します。


さて、映画ですが、大味・ショボい・スカスカと三拍子揃ったトホホ映画に仕上がりました。退屈すること間違いなし!


ニコラス・ケイジは、この映画に出演した器だけ買いましょう。「ワールド・トレード・センター」 の後だから余計にエライ。やっぱり彼はいい俳優ですよ。これからも、何でも出て下さい。


エヴァ・メンデスは、いろんな映画に出ているけど、印象が薄いのか、全然覚えてません。存在感がない。田舎のドライブインのウェイトレスみたいな中途半端さが特徴。まあ、キルティン・ダンストといい勝負かと。


ウェス・ベントリーは最初から弱そう。どことなくホアキン・フェニックス風。サム・エリオットをもっと上手に使って欲しかったなあ。もったいなかった。大御所ピーター・フォンダも、できればバイクにまたがって欲しいのが人情。


キャスト的には、見るところが全くありません。だから、変な期待はくれぐれも持たないようにご注意下さい。


まあ、唯一見るべき点は、やっぱりバイクのデザインかと。名作 「イージー・ライダー」 のアメリカン・チョッパーと同じくらいの人気を誇るバイクらしいので、好きな人にはヨダレもんでしょう。 …でもこれ、ホントにカッコいいんだろうか?


俺的には、それほど魅力的じゃないなあ。どうせなら、「電人ザボーガー」 のザボーガーバイクとか、「仮面ライダーアマゾン」 のジャングラーの方がよっぽどカッコいいけどなあ。


ニコラス・ケイジが一応主演ですが、若い時は違う俳優が演じていて、変身後はCGになってしまうので、彼が出てくるのは全体の6割くらいです。変身したら、もう誰かわからん。 …ははあ、出番削ってギャラ安くしたか。


ヒーローのいでたちは、黄金バット&月光仮面という感じ。 …ワハハハハハ!


絶体絶命のピンチにこんな顔の奴が現れたら、普通、もうダメだと思うって。どう見ても悪者にしか見えない。はっきり言おう。カッコ悪いッス。


顔が燃える。チェーンが燃える。タイヤも燃える。このバイクは、引火しないガソリンで走っているんですね。幽霊のやることだから、つっこんじゃいけませんね。走るだけで大迷惑。周囲を破壊しまくり。ああ、こんなに目立つ幽霊はイヤだ。


この映画の教訓は、契約はよく考えてしましょう、ということだと思います。「スポーン」 もそうだったけど、即決し過ぎです。少しは考えろよと言いたい。やっぱりアメリカ人は気が短いのかなあ。




【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

どこで行ってもよし。退屈だったらいつ眠ってもよし。ただ、イビキだけはかかんようにご注意。


【オススメ類似作品】


「幻魔大戦」

平井和正原作、りんたろう監督のアニメ。燃えるようなオーラがカッコよかった。


「イージー・ライダー」

ピーター・フォンダ主演。彼はこの1本でスターになると同時に、この1本で終わりました。ステッペン・ウルフの歌は名曲。


「ロード・オブ・ウォー」 「救命士」 「フェイスオフ」

ニコラス・ケイジの魅力を堪能するには、この3本がオススメです。


「将軍家光の乱心 激突」

緒形拳、千葉真一共演の時代劇アクション。確か長門裕之が、火だるまになって突進する珍場面がありました。本作よりショボいシーンですが、気合いだけはこっちが上!ちなみに、VFXアドバイザーは、かのジョージ・フィッシャー。



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2007-03-14

暗いところで待ち合わせ 原作を読んで

テーマ:

なるほど、と思いましたが、やっぱり疑問は消えませんでした。


主人公のミチルは、もともと孤独を愛する女の子でした。人間、見たくないものは見ないし、聞きたくないものには耳をふさいでしまう。関心がなければ、そこにあるものも感じない。


視力を失ってからは、いっそう自分の殻に閉じこもるようになる。その居心地のいい世界で、いつまでも過ごしたかった。


しかし突然、“異物” が現れた。それは、静かに、ゆっくりと肯定されていく。しかし、“恐怖” ではなく、“不安” といった感じ。そいつに敵意はない。それを感じ取る表現が、とてもさり気なく、自然でいい。


作者自身も、孤独を人一倍味わった人みたいです。俺自身もそういう世界は理解できるので、共感する部分は多い。人一倍考える人間は、自分の内的世界を探求するものです。


自分自身と正面から向き合うことは、とても勇気がいる。ミチルは、自分の心の声に正直になった途端、違う世界が開けたんだと思います。誰かから言われたからじゃない、自分で決めたこと。だから、これからの彼女はきっと強くなると思う。自分の感覚をフル活動して、自分の人生を生き抜くことでしょう。


…でもね、やっぱり “嗅覚” を表現して欲しかったなあ。小説でも、一切ふれていなかったように思う。なんとも、残念。


“嗅覚” と “味覚” は、密接に関係しているんじゃないかと思います。風邪をひくと味がしなくなる感覚ってあるでしょう。おいしさって、いい香りと関係が強いと思うんです。


先日見た 「パフューム」 も、そういう意味では、“嗅覚” に乏しい撮り方だと思いました。


まあでも、こういう感覚って、表現が難しいんだろうな。映像で表現できるものって、やっぱり限界があるのかも。


ただ、文章での表現は、映像より深い世界があると思うんです。だから、この小説に “香り” の要素を期待したんですが…。まっ、しょうがないか。


1つの感覚が弱くなると、その分どこか他の機能が発達するはず。でも、何も感じたくなければ、そのまま退化するのかもしれない。それでいいなら、それもいい。


でも、中にはいるでしょう。そういう表現をしたいと思っているクリエイターが。 「パフューム」 や 「暗いところで待ち合わせ」 を見て、何かが足りないと思う人たちが。是非とも、作って下さい。俺たち観客は、そういう映画を見たいと思うし、そういう小説を読んでみたいんです。…そういうワケなんで、先生方、どうかひとつよろしくお願いします。


“ない” と思えば永遠にない。だったら、“ある” と思えば絶対にある。 …そういうもんだと、俺は思います。



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2007-03-14

映画 ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い

テーマ:アニメ・特撮

タイトルも長いが、尺も長かった。 チビッ子には少々キツいかも。


娘が見たいというので、公開2日目に連れて行ってあげました。子供の視点で見る映画だと思うので、大人である自分は口出しすべきではないと思うのですが、せっかく見たので少し書かせてもらいます。


今回でシリーズ第27作目だそうで、声優陣がリニューアルしてから2本目になります。内容は第5作 「のび太の魔界大冒険」 のリメイク…なのかな、たぶん。(未見なのでよくわかりません)


監督は、寺本幸代。作画監督は金子志津枝。2人の女性のコンビネーションで、やわらかいタッチの作品に仕上がっています。脚本は、「ホワイトアウト」 の原作者である真保裕一。主題歌は、ミヒマルGT。


声の出演は、レギュラー陣の水田わさび、大原めぐみ、木村昴、関智一、かかずゆみ。ママは “ミサトさん” 三石琴乃、ドラミは千秋。タレント勢は、相武紗季、久本雅美、河本準一、つぶやきシロー。


さて、映画ですが、丁寧に作りすぎて、後半は疲れてしまうという、何ともバランスの悪い出来になりました。


歴代のドラ映画は、レンタル屋で調べたところ、大体1時間30分~40分程度におさまっているみたい。でも今回は、1時間52分!これは、小学5年生以上でないと耐えられないかと思います。


現に、超満員の劇場では、後半になると小さい子供がしきりにゴソゴソしてました。しかも、イジワルな演出も手伝って、一瞬ブーイングが起きそうになりました。実際、終わりそうで、なかなか終わらない。これから劇場に行かれる人は、長丁場であることを覚悟して下さい。


しかし、演出面ではかなりの腕を見せています。光の使い方がとてもやさしい。ドラえもんの “皮” が、ゴムみたいにぐにゅーっとのびるのは爆笑でした。


言うまでもありませんが、タレント声優は総くずれです。一体、やる気があるのかどうか、さっぱりわかりません。相武紗季って、ミスタードーナッツのCMの女ですよね。最近、やたらとTVに出るので顔を覚えましたが、声優としては、ハナシになりません。劇場で試しに目をつぶって彼女の声を聞いてみたら、ザ・棒読みでした。 …あんたやっぱり、タマキ星人と一緒にドーナッツ食ってなさい!


河本準一は、声質はまあまあだけど、テキトーさが目立つ。セリフを全部おんなじ調子で読んじゃってる。どうせなら、学校の先生役がいいんじゃないかな。つぶやきシローはそのまんまキャラだったのでセーフ。そして、一番ヒドかったのは、久本雅美。自己満足の熱演で終わってます。誰だ、こんな奴キャスティングしたのは?


タレント声優は、いい効果を生み出す場合もあるけど、ほとんどが話題作りのためでしょう。そういう枠は、ゲストキャラ程度にした方がいいって。メインに起用するなら、ちゃんと訓練して欲しいと思います。


せっかく女性監督ががんばったのに、細かいところでマイナスポイントが多い。ちょっともったいない映画でしたね。まあ、子供の視点で見てどうか、ということが一番大事だと思うので、ここに書いたことはあくまでもオヤジの愚痴ととらえて下さい。


で、特筆すべきは、ジャイアン役の木村昴です。彼、すっかりジャイアンの声になっています。前作 「のび太の恐竜2006」 より確実にジャイアンしてます。誰が聞いてもジャイアン。素晴らしい!なんてジャイアンな奴。彼はまだ16歳。きっとすごく練習してるんじゃないかと感じました。いいじゃん、ジャイアン。


主題歌の 「かけがえのない詩」 も、なかなかいい感じでした。連呼するサビが、耳に心地いい。ミヒマルGTの歌は初めて聞いたので、とっても新鮮。


よし、ここはひとつ、映画で覚えた呪文で魔法をかけるとしましょう。


『…チ・ン・カ・ラ・ホ・イ! DVD化する時は、ディレクターズカットで短くな~れ!』




【エンドクレジット】

エンディングの後に、オマケ映像があります。…まだ引っ張る気かよ!


【トイレに行くタイミング】

小さいお子様のために、多めに教えましょう。前半は、ピンクのネズミが登場した時。中盤は、あべこべクリームを使っている時。後半は、ドラミが登場した時と、博士が再登場した時がチャンス。…これだけあれば、どっかで行けるでしょ。


【オススメ類似作品】


「ゲド戦記」

宮崎吾朗監督。世の中の評判はイマイチですが、俺は傑作だと思います。魔物役の田中裕子の声は絶品です。マチャミは、コレを見て姿勢を正して下さい。


「ハリー・ポッターと賢者の石」

シリーズ第1作。今ではすっかりオッサンになったダニエル君が、まだ美少年だった頃の記念すべき作品。イジメられていた男の子が、勇気を振り絞るのは、見ていて気持ちがいいもんです。


「デッドゾーン」

デヴィッド・クローネンバーグ監督。超能力に苦悩する人々が集まって、力を合わせてなんかやる映画。




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2007-03-11

パフューム ある人殺しの物語

テーマ:洋画

嗅いで、嗅いで、2時間半。 ああ、うっとうしい映画。 早くも、今年のワースト最有力候補!


“parfume” とは、“香水” とか “よい香り、芳香” という意味。 ちなみに “perfumer” は、“調香師”だそうです。


原作は、パトリック・ジェースキントの同名小説。監督は、「ラン・ローラ・ラン」 で一世を風靡したトム・ティクヴァ。撮影は、同じく 「ラン…」 のフランク・グリーベ。そして音楽は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。映画音楽を演奏するのは初だそうな。


出演は、ベン・ウィショー、レイチェル・ハード・ウッド、「ダイ・ハード」 の “あったりめえよ男” アラン・リックマン、そして、大御所・ダスティン・ホフマン。ナレーターは、ジョン・ハート。


さて、映画ですが、限りなく下品な作品に仕上がりました。はっきり言って、美しさのかけらもありません。どれくらいヒドいかというと、かの 「ダヴィンチ・コード」 といい勝負。そして…これならまだ 「愛ルケ」 の方がまし!


「アメリカン・ビューティー」 風の宣伝ポスターの絵柄にダマされました。ちくしょう、不覚。 …全然美しくねーじゃん。


内容は、究極の香水を作る男の物語。こんな映画が春先に公開されるのも、花粉症大国の日本にとっては何ともイヤミな話ですねえ。


主演のベン・ウィショーは、はっきり言って貧相。そして、頭悪そう。見た瞬間に、ああ、こらアカンと思いました。見方によっては、C・トーマス・ハウエルとか、ティモシー・ハットンに似ていなくもないけど、いかんせん表現力と存在感が…。世の中は大絶賛しているようですが、俺的には、何も感じませんでした。


それに加えて、犯人のキャラ自体が全然魅力的じゃない。コイツは、ただ嗅ぎたいだけのバカ男です。匂いフェチより始末が悪い。嗅ぎ分ける能力だけは優れていますが、自分をコントロールできなくて、破滅街道まっしぐら。 …全く、迷惑な超能力だこと。


こんなバカは、すぐに容疑者として浮上するでしょう。 …だったら、映画は1時間くらいで終わっちゃうと思う。周りが平等にマヌケだったために、大物犯罪者扱いになってしまった。ああ、トホホな話。


それにしても、匂いの表現、どうにかならんかと思う。人間の五感は、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚。映画という手段で表現できるのは、最初の2項目のみ。他の3つは、観客の “条件反射” を利用するしかないと思う。


俳優が気持ちいい表情するだけでは芸がない。ダスティン・ホフマンの演技力をもってしても、何だかもの足りなかった。色をつけるとか、CGでゆらぎをつけるとか、独特の音をつけるとか、いろいろ方法はあったと思うけど、やっぱりダメだったのかな。


この原作、いろいろな監督が映像化を試みようとしたそうです。スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、リドリー・スコット、ティム・バートン、スタンリー・キューブリック…すごい面子。


“映像化不可能” とされている作品は多い。だから、映画化した根性だけ買ってあげたいところですが…こりゃ、話にならんと思う。特に後半はドッチラケという感じ。よくこんなんで公開できるよなあ。余計なお世話だけど。


「ラン・ローラ・ラン」 でも、主役の女優は赤い髪だった。きっと監督が好きなんですね。本作の主人公が始めて魅力を感じた女性の髪は赤。そして、ヒロインも赤でした。極上の匂いって、赤い髪がいいの?へえ、それなら、「赤毛のアン」 のイメージは相当変わりますねえ。金髪よりイケてる色、キューティ・ハニーとか、妖怪人間ベラ(変身後)なんか極上の女ですな。


あとそれから、リアリティも弱いと思う。調香師が匂いを嗅ぐのに、顔中にメイクなんかしていていいでしょうか。余計な匂いがしないような服装とか、部屋とか必要じゃないのかな。プロだから、そういうのはどうでもいいんですね。


一番わからんのは、主人公の体臭が全くないということ。そんなことって、あり得るんだろうか。何の分泌物も出さないの?汗とか唾液とか排泄物とか、ホントに全く無臭なの?画面で見るからには、かなりにおってきそうな、不潔極まりない男にしか見えませんけど。


それに、死体の遺棄の仕方もヒドい。心の冷たい人間だと言わんばかり。ちったあ、被害者をいたわれよ!何から何までムカツく野郎だ。ああ、たまらなくうさん臭い。お前なんか、ファブリーズ風呂に浸かって溺死してしまえ!



匂いとか、音とかは、人間が無意識に “調整” しているといいます。だから、聞きたくない音は無視できるし、慣れた匂いも気にならなくなる。初めて箱根の大湧谷に言った時は、あまりの匂いに耐えられなくなったけど、そこのお土産屋で働いている人がいるんだもんね。人間、慣れちゃえば何でも平気になる。だからもしかして、本作の主人公も、自分が気がつかないだけで、実は知らないうちに悪臭を放っているのかもしれませんよ。


人は、自分にないものを求める。弱い人間は強さを求め、愛されなかった人間は愛を求める。本作の主人公が本当に持ち合わせていなかったものは何か。そして、本当に求めていたものは一体何だったのか。 …それは、劇場で画面を見て、考えてみて下さい。




【エンドクレジット】

普通に終わります。早く外に出て、新鮮な空気を吸いましょう。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、2人目の赤毛の女を発見した直後。後半は、親子2人がホテルにたどり着いた時くらいがいいでしょう。


【オススメ類似作品】


「最臭兵器」 ( 「MEMORIES」 第2話)

岡村天斎監督、大友克洋原作・脚本。変な実験薬を飲んだ男が、体から出るガスによって、周りの人達を巻き込んでいくドタバタ・アニメ。この作品では、色で表現していました。


「タンポポ」

伊丹十三監督。この映画は、観客の条件反射を利用した “匂いの表現” が随所にちりばめられています。


「4人の食卓」

チョン・ジヒョン主演。世話のやける霊能力者は、なかなか魅力的なキャラでした。


「悪魔の住む花」 ( 「ウルトラセブン」 第31話)

松坂慶子出演。セブンがミクロ化して彼女の体内に入るシーンを、本作の冒頭の場面を見て思い出しました。


「ラン・ローラ・ラン」

トム・ティクヴァ監督。赤い髪の女が、人生を何度もリセットしてしまうトンデモ映画。ストーリーの適当さがいい感じ。


「ジム・ヘンソンのストーリーテラー」

マペットの神様・ジム・ヘンソン製作のTVシリーズ。本作と何の関係もないけど、ジョン・ハートが語りをやってます。

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