FUJITA'S BAR
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2007-02-28

2月の言い訳

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「ラッキーナンバー7」

駄菓子屋のクジみたいな安っぽいタイトルが魅力的だったので、行こうと思っていたんですが、タッチの差で上映が終了。何ともアンラッキーな映画でした。


「世界最速のインディアン」

タイトルからして何かすごいモノを想像してしまいますが、実在のレーサーの話だそうで、なあんだと思ってグズグズしていたら、世界最速で終わってしまいました。


「天国は待ってくれる」

待ってくれてても、行きたくないものはしょうがない。


「幸せのちから」

実話だそうですが、ウィル・スミスがウソくさいのでパス。


「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」

バブルの恩恵はあんまり受けてないし、洗濯機型のタイムマシンも魅力ゼロなので。乗りたくないし、行きたくない。大体、洗濯機でバブルという発想自体が貧困でしょう。




今月見た劇場映画は、全部で12本。今年の累計は18本になりました。


ブログ本の第3巻目を製作しました。今回は、2006年下半期の分で、169ページのボリューム。欲しがる人はいないので、2冊だけ作って、行きつけのスナック “S” に1冊プレゼントしました。


米アカデミー賞は、マーティン・スコセッシが監督賞を受賞できて、本当によかった。スピルバーグ、ルーカス、コッポラと抱き合う姿を見て、目頭が熱くなる思いです。きっと、師匠の黒澤明監督もあの世で喜んでくれたことでしょう。


案の定、助演女優賞は、バカ歌女でしたねえ。これでますますゴーマンになるでしょう。せっかくだから、その路線でがんばってみて下さい。応援しませんので。


授賞式の日は、俺の結婚記念日でした。家族で外食して、スコセッシの栄光をともに祝いました。よかったね。これからも堂々と、一流のヘンな映画を撮り続けて下さい。


ああ、あと2ヶ月で “四十郎” になってしまう。でも、まだまだ三十郎。来月も、どうぞよろしく。




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2007-02-28

ダーウィンの悪夢

テーマ:洋画

「不都合な真実」 よりこっちの方が勉強になりました。クールでシブい、粋なドキュメンタリー映画。


進化論男ダーウィンがうなされる話ではありません。アフリカのビクトリア湖に放流された外来魚 “ナイルパーチ” がもたらした影響を綴ったドキュメンタリー。弱肉強食により、生態系が混乱するということでついたタイトルかと思います。 …リアルな現実をしかと見るべし。


監督は、フーベルト・ザウパー。もともとドキュメンタリー映画を専門に撮っている人みたいです。


出演は、現地の人々。いちいち名前を挙げてもしょうがないので省略します。


さて、映画ですが、昔TVでやってた 「すばらしい世界旅行」 を思い出すような作品でした。ここはひとつ、吹き替え版のナレーターは久米明でお願いしたいところ。


誰かがいい思いをすれば、誰かが苦しむ。誰かが金持ちになれば、誰かが貧乏になる。見も蓋もない言い方ですが、世の中そんなもんかもしれない。そういうことを、この映画で実感した次第です。


こういう映画を見ると、やれ救済だの援助だのと騒ぐ人がいますが、それはそれ。俺が強く思うのは、どんな状況でも、人間たくましく生きてるもんだなっていうこと。考える力、何とかしようとする力は、みんな平等に持っているもの。


100年後の地球の心配もいいけど、目の前の現実も考えなきゃね。きっと、ほとんどの人は、自分のまわりのことで精一杯なんじゃないでしょうか。そういう意味で、この映画に出てくる人たちを見つめてみて下さい。


俺的には、ラファエルという男が印象的でした。彼の人間性が、クールでカッコよかった。彼の発言で不快な思いをする人はいっぱいいるでしょうが、現地の状況を考えたら、これくらいのバイタリティがないといけないんじゃないかって、俺なんかは思います。いいじゃん。なかなか魅力的な男でした。


あと、牧師のカイジャゲの言葉もよかった。そりゃそうだ、確かに。笑っちゃいけないんだけど、笑えました。


ドキュメントという手法は、ともすれば偏向的になりがちなもの。マイケル・ムーアの 「華氏911」 はヒドかった。アル・ゴアの 「不都合な真実」 もしかり。でもこの映画は、そういうイヤミがない。真摯な姿勢で撮影しているんだと思う。


こういうドキュメントは、ある意味安心して見ていられる。どこかで洗脳しそうな雰囲気があると、俺なんかは途端にアレルギー反応を起こすので。だから、これは良心的な作品といえるでしょう。


画面に広がる世界をどうとらえるか。それは、観客の心に委ねられる。それでいいと思う。つらい現実も、見方によってはいろいろと解釈がある。ゴアさんは、もっと考えて作って下さいな。


観客は、そんなにバカじゃない。ちゃんと見ているし、考えている。ザウパー監督は、きっとそれがわかっているんだと思う。どうとらえるか、それは、あなた自身で考えてみて下さい。




【エンドクレジット】

普通に終わります。すぐに帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

うーむ、どこで行っていいものやら。これもまた、みなさんの判断にお任せします。


【オススメ類似作品】


「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」

拉致被害者横田めぐみさんのドキュメンタリー映画。日本人ならぜひ見て欲しい作品です。


「スーパーサイズ・ミー」

ひたすらマクドナルドだけを食い続ける、トンデモなドキュメント。身体に悪いということを、カラダを張って証明しました。



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2007-02-27

長い散歩

テーマ:邦画

心のこもった映画です。 モラルとか、正義とかいう言葉だけでは単純にくくれない、“魂の物語” です。


遅くなったけど、新潟でも公開されてよかった。実は、奥田監督の作品は未見なんです。過去の作品は、レンタルDVDで見られるけど、初めて見るからにはやっぱり劇場がいいなと思って。いいタイミングで公開してくれました。 …感謝!


監督は、奥田瑛二。監督作品は、これで3作目だそうです。


出演は、緒形拳、杉浦花菜、松田翔太、高岡早紀、木内みどり、原田貴和子、大橋智和、山田昌、そしてチョイ役ですが津川雅彦、監督の奥田瑛二も刑事役で出ています。


さて、映画ですが、見る側の視点によって様々な解釈が生まれそうな、深い作品に仕上がりました。


目の前で “虐待” が起きている。それを知ってしまった初老の男。彼の心の傷が衝動となって、ある行動を起こす…。


“虐待” と “いじめ” は、根っこが同じであると個人的には思います。いずれにせよ、誰もがその両側になる可能性がある。この映画自体も、そういう側面があるように思う。


この映画もきっと、相当悩みながら作ったんでしょうね。監督の苦悩の断片が、画面からひしひしと伝わってくるようです。その痛みの一つ一つが、見る者の心に突き刺さってくる。


“贖罪” という感覚は、自分のしたことを省みることをしない限りは、生まれてこない。本作の主人公は、自分の過去を償うためにも、“それ” をしなければならなかったのかもしれない。


映画を見てからもう数日が経ちますが、未だに考え続けています。そりゃそうだ、そんなに単純な答えが見つかるくらいなら、社会問題になんかならんでしょう。 “文部科学省選定” という文字が、何だか哀しく思えました。


緒形拳は素晴らしかった。「蝉しぐれ」 の父親役もよかったが、今回はまさに渾身の演技でした。役者生命をかけて臨んだように感じます。あなたと一緒に泣いたお客さんは、きっといっぱいいますよ。


子役の杉浦花菜ちゃんもすごかった。この年齢でここまでできれば大したもんです。この二人の熱演が、作品に力を与えている。ベストなキャスティングだと思います。


ただ一つ残念だったのは、高岡早紀。彼女、申し訳ないけど力不足です。一生懸命やっているのはわかるんですが、魂がこもっていない。きっと、幸せに育った人なのかも。最も、そういう薄い人物設定なら問題ないけど、奥田監督はそういう人じゃないでしょう。 …だから、もっと気迫出さんかい!子役に負けてるぞ、あんた。


まあでも、それを差し引いても、作品の力が充分あるので、さほど問題じゃありません。じっくりと、食い入るように物語を見守って下さい。自分の心と照らし合わせながら。


自分の古傷と戦うのには、勇気がいる。その心が、苦しんでいる人を救う力となる。その衝動となるのはきっと、『…もうこんな思いをするのは、自分だけでたくさんだ!』 というような気持ちなのではないでしょうか。


“やさしさ” を実行する “強さ”。それこそが、この映画のテーマであると、俺は思いました。




【エンドクレジット】

できれば、最後まで画面を見つめていて下さい。UAが歌う、井上陽水の名曲 「傘がない」 がエンディング・テーマ。


【トイレに行くタイミング】

ロードムービーなので、歩いている場面なんかがちょうどいいかと。


【オススメ類似作品】


「愛を乞うひと」

平山秀幸監督。虐待映画の決定版です。原田美枝子が、虐待する方とされる方の二役で登場。


「誰も知らない」

是枝裕和監督。これも育児放棄という点で、虐待映画です。


「秋のソナタ」

イングリッド・バーグマン主演。母親と娘の、悲しい言い争いが印象的だった。



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2007-02-25

弓 (DVD)

テーマ:DVD ・ 洋画

じいさんの “純愛” は始末が悪い。 恋に免疫のない人は、若いうちに失敗しときましょう。


一文字のタイトルが続くと、何だか北島三郎の歌みたいですが、ちゃんとした映画のタイトルですのでご了承下さい。


韓国映画の巨匠キム・ギドク監督最新作。残念ながら新潟では上映されなかったので、DVDを借りて見ました。


船の上で、じいさんと17歳の女の子が10年間も生活していた!どうやら血はつながっていないみたい。7歳の時にさらってきたのか?どうやって手に入れたんだ? …え、もうすぐ結婚するの? ウヒャー。


いきなり始まって、何の説明もないまま、物語だけが強引に進む。これは、彼のスタイル。


この映画の主役二人には、セリフがありません。ちゃんと話せるんだけど、話さなくても物語が進む。表情だけで、二人の関係がよくわかる。あうんの呼吸。年配のご夫婦には、うらやましい限りですね。


「うつせみ」 も 「悪い男」 も、主要キャストのセリフがほとんどなかった。 …まさに、スゴ腕の演出力!「こまねこ」 も真っ青ですね。


女の子を演じるのは、「サマリア」 で純粋な微笑みが印象的だったハン・ヨルム。彼女、すこし成長したみたいですね。微笑みがだんだん妖艶になってきました。前作で21歳、現在24歳。もうすっかり大人ですね。ロリ顔だけど。


じいさんと少女の組み合わせというだけで、そうとうエロい。たらいの中で体育座りをした彼女の背中を、うれしそうに洗うエロジジイ。しかも手で洗うんだぞ。くそう、許せん。誰か何とかしろ。


そしたら、若い男が登場。山崎まさよし風の中途半端な野郎がお客として船に乗り込んでくる。彼女は、興味を示す。じいさん、焦る。メラメラと燃えがる炎…Oh、嫉妬。


純愛のバランスが崩れる。イジワルするじいさん。彼女は、嫌悪感を示す。達人の弓に、殺意がこもる…あやうし、山崎!


甘い世界は、修羅場と化す。これぞ、ギドク監督の真骨頂。 …いざ、ドロドロの世界へ!


でも、この映画、全体的にソフトです。彼の作風にしては大人しい感じ。しかし…トンデモなラストが待っていた!気になる人は、レンタル屋にダッシュ。


特筆すべきは、“濡れ場” です。うわー、こんな手があったか。これじゃ映倫も手出しできない。まさに巨匠の技というやつでしょうか。感心してしまいました。何でもないじゃん、と言えばそうなんだけど…やっぱりエロいって。


「愛の流刑地」 よりも、「武士の一分」 よりも、絶対こっちの方がエロいと思う。「愛ルケ」 なんかは見せ過ぎて失敗しちゃっているので、この映画を見て反省して欲しいです。


映画秘宝の情報によると、「愛ルケ」 原作者の渡辺淳一氏は、鈴木京香をモデルにしてこの小説を書いたらしい。で、出演を断られたから寺島しのぶになったそうな。 …なんともマヌケな話。


あと5年くらいしたら、ギドク監督でもう一度映画化して下さいな。その時こそ…鈴木京香で!大丈夫、脱がなくても彼の演出なら充分エロい作品が作れる。 …ねっ、そうしましょう! (勝手に決めんなよ)




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2007-02-25

テーマ:邦画

幽霊が魅力的。 甘美で、居心地のいい世界。 ああ、ここの住人になりたいなあ。


タイトルは、“さけび” と読みます。“叫ぶ” というのは、広辞苑によると、“激しく大声をあげる” “強く主張する” とあります。つまり、力の限りのメッセージ。 …それを受け取るのは一体誰か。


監督・脚本は、世界に誇る巨匠・黒沢清。プロデューサーは、“Jホラー” 仕掛け人の一瀬隆重。


主演は、役所広司。クロサワ映画ではすっかり常連ですね。彼の乾いた雰囲気は、この世界にピッタリ。共演は、小西真奈美、伊原剛志、オダギリジョー、“冤罪男” 加瀬亮、奥貫薫、平山広行、野村宏伸、中村育二。


そして、幽霊役は…葉月里緒奈。役名は、“赤い服の女”。 …ウフフ、そそりまんなあ。


さて、映画ですが、スッキリとわかりやすい仕上がりとなりました。前作 「LOFT」 はマニアックでしたが、今回は、一般のお客さんを意識した感じがします。


役所広司は、安心して見ていられます。彼は、画面の空気を作るのがうまい。それだけ自然に役柄に溶け込んでいるんですね。やっぱり、一流のプロ役者だと思います。


相棒役の伊原剛志は、俺的にはデクノボウ俳優ですが、ガサツな感じが作品に合えば、それなりに見えるもんです。「硫黄島からの手紙」 や、「半落ち」 などがいい例。真面目で実直なキャラ。


そして、葉月里緒奈といえば、「パラサイト・イヴ」 でミトコンドリア妖怪を演じた際に、CGで乳首を消した中途半端なヌードで世の男性たちを萎えさせた女。もともと表情とか表現力とか全くないので、俺的には女優として認めていませんでした。


ところが、幽霊役という手があった!なるほど、無表情で無機質な女にはピッタリだわい。いいじゃん、彼女が初めてスクリーンで映えました。さすがは黒沢監督。赤い服がよく似合ってカワイイ幽霊でした。登場シーンは爆笑です。


ヒロインの小西真奈美も、笑うとコワイ顔なので、妖怪顔ですよね。…いいじゃん、こんな魅力的な2人の女に愛されて、主人公はなんてうらやましい奴なんだ!


オダギリジョーは、精神科医の役です。「イン・ザ・プール」 では、勃起がおさまらない “エレクトマン” 役を楽しそうに演じてましたが、今回は出世して先生役。でも出番は少な目で、大した役じゃありません。うろたえる演技は、「ゆれる」 の時の方が凄かった。


特筆すべきは、奥貫薫です。この女、何者でしょうか。


ゴミ捨て場で、役所刑事に尋問されるシーンでのセリフが秀逸だった。この女、本当に人殺したんじゃないかって思えるほどのすさまじい殺気でした。彼女、素晴らしい表現力ですね。本作の女優の中で一番光っていたと思います。 (微妙にネタバレしてすいません)



黒沢監督の映像美は、独特のものがあります。最初は違和感がありますが、慣れてくると、自然に受け入れられるから不思議。その頃には、あっちの世界に親しみを感じるようになります。


幽霊というのは、潜在意識だという説があります。それもある。でも、ホンモノもいる。この映画を見ていると、その両方があるということを感じます。


前者は、自分自身からのメッセージ。後者は、他者からのメッセージでしょう。いずれも、相手が生きているか死んでいるかに関係なく、メッセージを受信してしまうものなのかも。


パンフによると、監督はこの映画を、“贖罪の物語” だと語っています。なるほど、誰もが生きていく中で、思い出したくない記憶は “封印” されていたりするもの。それを思い出すことは、ある意味 “恐怖” の対象になるのかもしれない。


でも、こんな形でわかりやすく現れてくれる幽霊ばっかりだったら、みんな苦労しないのにね。だから、これは親切でやさしい幽霊。いい奴じゃん。こんな幽霊ばっかりだったらいいのにね。(…ああ、何を言ってんだか)


そんなわけで、黒沢作品を知らない人にとっては、入門編ともいえる作品です。ただ、後遺症として、赤い服の女を見ると、じっと見つめてしまう…なんてことがあるかも。


男性諸君は、女性とこの映画に行くなら、迷わず 『赤い服を着て来い』 と言いましょう。 …目立つこと間違いなし!



【エンドクレジット】

普通に終わりますが、中村中の何とも言えない主題歌が流れます。 “元男性” の、この世のものでない見事な歌声。…ああ、まだ違う世界にいるみたい。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、最初のカウンセリングが終わったくらい。後半は、奥貫薫のシーンが終わった後くらいがいいでしょう。


【オススメ類似作品】


「CURE」

黒沢清監督。役所広司が刑事役。この映画は、“催眠術” とか “暗示” の世界。


「降霊」

黒沢監督作品では、個人的にこれがダントツに好きです。主演は役所。世話のやける霊能者役は、風吹ジュン。


「火の鳥 鳳凰編」

手塚治虫原作のアニメ。目の前に現れた女の正体は…?


「迷宮物件」

押井守監督のアニメ。謎を解いていくと、おや、自分が…。


「インソムニア」

アレハンドロ・アメナーバル監督。オリジナルはスペイン映画。刑事が次第に狂っていく過程が面白い。ちなみに、ハリウッドリメイク版の主演は、アル・パチーノ。


「LOFT」

黒沢清監督。幽霊役は、黒い服を着た安達祐実。これまたカワイイ幽霊でした。


「らせん」

飯田譲治監督。佐伯日菜子が演じる貞子がとっても魅力的。



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2007-02-23

狼少女 (DVD)

テーマ:DVD ・ 邦画

これは、素晴らしい映画です。


タイトルからして、いかがわしい作品かと思って借りた自分が、何だか恥かしくなりました。


昭和の時代の、見世物小屋にまつわる物語。子供たちの、自然な感じが心地いい。


理屈はいりません。特に30代以上の人は、機会があったら是非見て下さい。必ず何か得るものがあると思います。


子供だろうが、大人だろうが、みんな懸命に毎日を生きている。それだけで充分。


明日を生きる力が湧いてくる映画。できるだけ多くの人に見ていただきたい、気持ちのいい作品です。以上。




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2007-02-22

ドリームガールズ

テーマ:洋画

パワフルなのを通り越して、やかましかった。 ああ、うっとうしい。 なんとかしてくれ、この女!


監督は、ビル・コンドン。「シカゴ」 の脚本を書いたおっちゃんです。これでさぞかし “巨匠” 気分でしょう。


出演は、ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、ダニー・グローバー、ジェニファー・ハドソン、アニカ・ノニー・ローズ、キース・ロビンソン、シャロン・リール、ヒントン・バトル。チョイ役ですが、ジョン・リスゴーも出ています。


さて、映画ですが、何ともバランスの悪い仕上がりとなりました。はっきり言って、誰が主役かわからん。


もともと舞台のミュージカルを映画にしたんだから、そちらのファンにはウケがいいんでしょうが、映画としてはどうかと。まあ、好みによりますが、俺的にはダメです。


悪の元凶は、ジェニファー・ハドソンです。彼女、歌唱力、声量ともにウルトラダイナマイト級ですが、歌い方がキタナイ。自己満足的な、オレ様シンガーといった感じ。見るに耐えません。まさに、“女ジャイアン”。


役柄自体、“何でもいいから、あたしに歌わせろ!” というキャラ。これじゃ、「機動警察パトレイバー」 で、“俺に銃を撃たせろ!”って叫んだ太田巡査と変わらん。いわゆる、迷惑キャラ。


町内の大声大会じゃないんだから、そんなにバカ声出さんでも…。歌の途中で盛り上げるためならいざ知らず、全編にわたってフォルティシモじゃあ、聞いている方も疲れてしまうって。これはもう、拷問に近い。


この映画、ジャンルはミュージカル映画なんだけど、俺的には “怪獣映画” ですね。「グエムル」 と2本立てで上映して下さい。大声怪獣ジェニファーが、画面いっぱいに暴れまくります。


あたしはウマいのよ、と言わんばかりのゴーマンシンガー。ああ、ウザい。見苦しい。しつこい。暑苦しく、息苦しい。違和感と嫌悪感。おぞましく、気持ち悪い。耳障り。虫唾が走る。彼女が自信満々な分、聞いている方はドン引きしてしまう。 …ああ、この歌い方の何もかもがイヤだ!


まだ25歳だから、若さもあるし、はりきっているのもわかる。でもね、映画全体のバランスを考えようよ。あんた、主役のつもり?そうじゃないでしょ、あんた助演女優賞にノミネートされてるんでしょ。脇役なんだよ!目立ち過ぎだっつーの。


俺の感じでは、主役はビヨンセだと思うんですが…いいのかな。何だかよくわかんなくて。彼女が中心になった方が、見る側もスッキリすると思う。まあ、存在感は薄いですが。これも役柄上、しょうがない。


ジェイミー・フォックスは、表情が乏しくて、どんな人物なのか、最後までサッパリわからなかった。つまらん主役です。彼よりはエディ・マーフィの方がずっといい。彼はプロですね。とても楽しそうだった。ただ、彼は悪役ができないんですね。


ビヨンセの歌をもともと知らないので、正確にコメントできませんが、彼女本来の歌い方と違うんじゃないかと感じました。パンフによると、自分の歌い方は捨てて演じたそうです。…なるほど。


通常、歌手っていうのは自己主張が強いもんだと思いますが、彼女の場合、かなり遠慮していたみたい。これは、役柄を大切に考えていたからなのか。残念ながら演技力に乏しいので、観客にどこまで伝わったかはわかりませんが、その志だけ評価してあげましょう。後半に歌ったソロは、なかなかのものでした。


そういうわけで、やっぱり、あの女がイカン。生身の舞台だったらデカい声の方が有利なんだろうけど、映画では、やっぱり美しく歌って欲しいものです。


舞台にない映画のよさは、演技者の細かい部分まで伝えられるところ。ラジカセのボリュームを上げ過ぎれば、音が歪むのは当たり前。相手に心地いい音量に調節して下さいな。


そうそう、特筆すべきは、子役の女の子。ジェニファーの娘役で出演した子の、瞳がとてもよかった。母親が歌う姿を見る視線がいい。「フラガール」 を思い出しますね。この子の目を見たら、悪いことできないって思う。この時、ジェニファーの歌い方に変化が出れば、感動的になったのにねえ。相変わらずのバカ歌でした。…残念。


歌の本質って、やっぱり “愛” だと思うんです。“愛” は、伝わらなければ意味がない。


新約聖書 コリント人への第1の手紙第13章にこんな言葉があります。


『…たとえ私が、人々の言葉や御使たちの言葉を語っても、そこに愛がなければ、私はやかましい鐘や騒がしい鐃鉢(にょうはち)と同じである。』


というわけで、あのバカ女のせいで台無しです。これでオスカーなんか獲っちゃったら、ますます傲慢になるでしょう。どこまで暴走するのか楽しみだなあ。どうせなら行き着くところまで行って下さい。バカにつける薬はないしね。


アカデミー賞で彼女と対決するのは、日本人の菊池凛子。“うるさい女” VS “静かな女” ですね。これもある意味面白い。でも、2人以外の人が獲るかも。アカデミー会員のみなさん、ひとつよろしくお願いします。


ジェニファーは、自信タップリ。獲得したら、スピーチでまたデカい声出すんだろうな。会場に行かれる方は、耳栓をご用意下さい。


で、もし獲れなかったら、海へ行ってバカヤローと叫ぶべし。そして、真面目に歌のレッスンをしましょう。ちゃんと歌えば、きっとうまいはずだから。




【エンドクレジット】

オマケ映像がありますが、すぐに帰っても大丈夫です。


【トイレに行くタイミング】

ジェニファーが歌っている時がチャンス。精神衛生上もベターです。


【オススメ類似作品】


「コーラスライン」

マイケル・ダグラス主演。ミュージカル映画では、個人的にコレが一番好きです。


「天使にラブソングを…」

ウーピー・ゴールドバーグ主演。楽しそうに歌う姿が、とても印象的でした。


「レイ」

ジェイミー・フォックス主演。本作と違って、こちらはグレートでした。ソウルを感じます。


「タップ」

グレゴリー・ハインズ主演。黒人独特のリズム感がカッコいい。


「ブレイクダンス」

とにかく楽しい映画。黒人の柔らかい動きがいい。ダンス対決は爆笑でした。


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2007-02-21

怪談新耳袋 劇場版 ノブヒロさん (DVD)

テーマ:DVD ・ 邦画

内山理名がヘタだ。


悲しいくらいにヘタだ。 泣きたいくらいにヘタだ。 …ああ、どうしてこんなにヘタなんだろう。


彼女は、ちゃんとした女優だと思う。一生懸命にやっているのもわかる。でも、何か足りない。この残尿感は、一体なんなんだろう。


「深紅」 で、水川あさみと共演した時は、少しばかりキラリと光るものを感じた。それは間違いない。でも、それ以降何度か彼女を見る機会はあったけど、どうにもならんものばっかりだったように思う。


でも、柴崎コウとは確実に違う “何か” を持っている。理由ははっきりしないけど、そう思うんです。


だから、この映画で、“何か” を期待しました。でも、ついにそれは出なかった。


たぶん、そうとうガンコなんだと思います。彼女の中で何かが変わらない限り、それは永遠に出てこないかもしれない。


でも、俺は待ってみたい。きっといつか、すごい演技をするかもしれない。井川遙よりも化けるかもしれない。


そんなわけで、この映画、面白くありません。共演の平田満も、岸田森の 「血を吸う」 シリーズみたいでわざとらしかった。


ただ、子役の女の子だけちょっとよかった。セリフ読みはヘタだけど、視線がいい。名前わかんないけど。


ちなみに 「ノブヒロさん」 の話は、原作者の木原さんがじかに語ったものの方が、個人的に面白いと思いますよ。



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2007-02-20

不都合な真実

テーマ:洋画

限りなくうさんくさい映画。 でも、これでアメリカが意識改革されるなら、それもよしとしましょう。


川島なお美のエロ映画ではありません。 (それは、不機嫌な果実。)


石原真理子のドラマでもありません。 (それは、ふぞろいの…って “ふ” しか合ってないじゃん!)


そんなわけで、アメリカ元副大統領アル・ゴア氏が、長年に渡って講演し続けたドキュメントが、映画になって登場。


監督は、デイビス・グッゲンハイム。監督業よりは製作者として有名な人みたい。出演は、アル・ゴア。以上。


さて、映画ですが、ゴア氏の人間ドラマとしての側面だけ評価したいと思います。内容の方は、科学者でない俺には素朴な疑問だらけな上に、数字とグラフのトリックが随所に見られるので、?だらけでした。まあ、そっちの論争は専門の人達にお任せしましょう。


“地球温暖化” という言葉は、もうすっかりポピュラーになりました。その真偽はともかく、地球規模で環境汚染が広がっているのは事実。それを食い止めるために、我々は一体何ができるのか。


ゴア氏は、幼い息子が事故で入院した時に、子供の将来の環境を深く考えたそうです。そして、喫煙者の姉が肺がんで亡くなったことで、自身の進むべき方向性が決まったようでした。


だから、彼の政治理念には、理解を示したいと思います。ただねえ、露骨に “オレに入れろ” と言わんばかりの演出を見ていると、映画としてはどうかな、って俺なんかは考えちゃいますねえ。


ドキュメントにもいろいろあって、偏向的なもの、啓蒙を目的としたもの、宗教の布教活動のようなもの。まあ、この映画がどういう内容で、どう感じるかは、見た人の自由。


この映画を見ていると、日本はよくがんばっていると思う。問題なのは、アメリカや中国、オーストラリア。やっぱり大国の意識を変えないと世界は動かないんですね。


ただ、この映画、アメリカ人には効果あるかもしれないけど、中国には煙たがられるでしょう。だから、中国版やオーストラリア版も製作しないとね。 …えっ、そんなのいらない? あ、そうか、アメリカ大統領選挙に関係ある人にだけ見てもらえばいいのか。


とにかく、大変なんだそうです。明日にも地球が滅びてしまいそうな映像のオンパレード。ああ、時間がない。だから、早くゴア氏を大統領にしろと。そういうことみたい。


それだったら、“地球温暖化” なんてのんびりした言い方もやめましょう。例えば “地球灼熱化” とか “地球メルトダウン現象” みたいにダイナミックな表現の方が、切迫感があっていい。映画のタイトルも 『地球壊滅デッドヒート一直線!破滅仏滅まっさかさま・死のカウントダウン・人類絶滅まであと何日?君は生き残れるか!』 なんて方が盛り上がりますよ、きっと。


大体、画面の90%はゴア。彼の顔以外は、写真と映像とデータがせわしなく切り替わるだけ。しかも、字幕読みながらだから、忙しいことこの上ない。 …ああ、しつこい。もうゴアはイヤだ、もう見たくない。ゴアなんかに入れるもんか! …って人も、中にはいたりして。


だから、この映画、いっそのこと吹き替え版にしましょう。声優は当然、「マグマ大使」 のゴア役をやった小林清志で。 『…私の名はゴア。』 うっわー、一段と悪そう!



【エンドクレジット】

色んなメッセージが随所に出ます。時間がある人は、見て下さい。どうでもいいのもあるけど。


【トイレに行くタイミング】

いつでも、どこでも大丈夫です。どうせ結論は決まってるんだから。


【オススメ類似作品】


「ニュー・ワールド」

テレンス・マリック監督。この映画の主役はコリン・ファレルではなく、自然の情景です。最高の技術で撮った美しい映像美を、心ゆくまでお楽しみ下さい。そして、この自然を守るために何をすべきかを考えましょう。


「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」

拉致被害者、横田めぐみさんのドキュメント映画。肉声の歌は、心にしみました。


「宇宙戦艦ヤマト」

松本零士原作のアニメーション映画。地球滅亡といえばやっぱりこの作品でしょう。何度見ても男泣きしてしまいます。



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2007-02-19

デスリング (DVD)

テーマ:洋画

小粒だけど、それなりに面白い。ヘンな映画。


このタイトル、いいですねえ。「デスファイル」 「デスマシーン」 「デスノート」 そして 「デスリング」!このタイトルにホレて借りちゃいました。原題とも内容とも一切関係ないけど。


祖母の古い家を遺産に受け取った女主人公。その家と自分にまつわる過去、怪しい隣人、双子の妹、謎の現象、悪夢などが絡み合って、ワケわかんない映画になりました。


主演のジーナ・フィリップスは、中途半端な美人。悪役のトム・サイズモアはイヤラシさ抜群。シンプルなキャストに、テキトーな演出。ムダの多い画面の向こうに、見ている者のイマジネーションが広がる。


神経質な彼女に、トロそうな彼氏。「ゆりかごを揺らす手」 とか思い出しますね。ああ、クライマックスが心配。でも、思ったよりも、あっさりしたラストでした。肩透かし的な効果か。いやいや、そんな高尚なこと考えてないでしょ、きっと。


黄昏時に見ると、ちょっとした異世界気分に浸れます。たまに深夜TVで、タイトルも内容もわからない映画を見ていて、つい気になって最後まで見た経験ってあるでしょ。そんな感じの1本です。


オススメというほどでもありませんが、まあそこそこの作品かと。



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