FUJITA'S BAR
1 | 2 次ページ >> ▼ /
2007-01-31

1月の言い訳

テーマ:エッセイ

【今月行かなかった映画とその理由】


「マリー・アントワネット」

おせじにも美しいと言えない容貌で 「ゴッドファーザーPARTⅢ」 を台無しにしたソフィア・コッポラが監督で、おせじにも美しいと言えない容貌で 「スパイダーマン」 を台無しにしたキルティン・ダンストが主演した、絶世の美女の映画。 …そんなもん、誰が見るか!


「大奥」

行こうかとも思ったけど、やっぱりやめました。お正月って感じでムダに豪華。…でも、やっぱりそそらない。


「モンスター・ハウス」

眠くなりそうなのでパス。


「無花果の顔」

桃井かおり監督ってのは興味あるけど、山田花子をスクリーンでドアップで見たいとは決して思わない。




今年最初の月でありながら、昨年を引きずったままスタートしたもんで、ゴチャゴチャした1ヶ月でした。今月見た劇場映画は、とりあえず6本でした。まあ、こんなもんでしょう。


今週は特に、年末に書こうとして書けなかったことをまとめて書きました。劇場映画の記事を期待していた方にはスミマセン。でもまあ、これ、俺のブログなんで、思いつきで今後も好きにやらせてもらいます。


それにしても、年明け早々に順位が急上昇したのには驚きました。少しは読んで欲しいけど、あんまり読まれると恥ずかしいので慌ててしまいます。まあ、上がろうが下がろうが、書くことは一緒だと思いますけど。


それから、また番外編の企画もいくつか考えています。 “本業” はあくまでも映画ですが、記事の内容をより深くするために、日常的なことも時おり書くことにします。何せ生活そのものが、映画と直結しているもんで。


今、もう少しで仕事が一段落するので、そうしたら怒涛のごとく映画館へ突っ走ります。来週は、映画の記事をバンバン書くつもりなので、期待しないでお待ち下さい。 では、来月もよろしく。



AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-30

空き巣犯人、続報。

テーマ:怒りと悲しみ

先日、思いがけない訪問者が。


何と、空き巣犯人のご両親でした。いかにも品のよさそうないでたち。父親はチョイワル風、母親は野村沙知代風でした。


『…この度は、息子が大変ご迷惑をおかけしました。』


深々と頭を下げる二人。後頭部が見えるくらいでした。合計3回くらいは下げてました。


『…息子が出てきたら、必ずここに来させます。』


現在、まだ身柄を拘束中らしい。もういい大人なので、親に文句言ってもしょうがない。


こちらとしては、『…大変ですね。それはご足労様です。』 というくらいしかないでしょう。


今どき、しっかりしたご両親じゃないですか。


普通はあまり来ないのでは、なんて思いますが、実際どうなんでしょう。


地元の菓子と、スーパーの商品券1万円分を置いていきました。こちらの被害金額は3000円だけど、カードや通帳の再発行代を考えると、それなりの金額になります。まあ、細かいこと言うとキリがないので、妥当な線でしょうか。


それからしばらくして、弁護士から手紙が来ました。


どうやら、商品券を受け取った領収書にサインしてくれ、ということみたい。なあんだ、弁護士に言われたから来たのか。


まあ、ウチなんか少しだけど、他でもいっぱい悪いことしているみたいだから、総合すると相当な金額になるんでしょう。


でも、家に来たことだけでも評価してあげたいと思う。沈痛な気持ちで来たんだろうから。


当の犯人は、ちゃんと反省しているんだろうか。実際本人が来るのかどうか、それについては、また報告します。




AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-30

最近読んだ本

テーマ:

ここ2ヶ月で読んだ本を、少し紹介します。


「鉄コン筋クリート」 (原作)

すげえ。映画とおんなじだった。というか、映画がマンガとおんなじということか。シロの声は、やっぱり蒼井ちゃんの声で読みましょう。


「竹光侍」 第1巻

松本大洋の最新作。独特のタッチが面白い。「無頼侍」 よりシャープでスタイリッシュ。


「悩むチカラ」

神戸親子心療親子相談室を主宰する、伊藤友宜氏の著作。しちめんどくさい理屈をとばして読めば、それなりの面白さがあります。現場から出た言葉って、やっぱり説得力が違う。ちょっと面白かった。


「脳はなにかと言い訳する」

薬学博士の池谷裕二氏の著作。具体的な事例をもとに、科学的に説明しているスタイルがシンプルでいい。のほほんとした挿絵もナイスです。


「女はなぜ突然怒り出すのか?」

医学博士であり、心療内科医でもある姫野友美氏の著作。女性の立場で、複雑な女性の心理を的確に分析している点が面白い。男女がケンカになる原因とか、いろいろと参考になる1冊。


「だから困る!頭の悪い人々」

コミュニケーション研究家の藤沢晃治氏の著作。いるいる、こういう人!って思いながらも、自分にも当てはまったりして。変なことも言ってますが、7割くらいは参考になります。 「あるある大事典」 でだまされて、世の中が信じられなくなった人には、ちょっとオススメかな。


「牛乳を信じるな!」

この人は、よほど牛乳が嫌いなんでしょう。そんなに牛乳を悪者にせんでも…。まるでタバコを異常に嫌う人たちみたい。書いてあることが本当だったとしても、うさんくさいことこの上ない。…ははは、関係ないね。栄養があろうとなかろうと、俺は牛乳を飲む! 理由はカンタン、うまいから。


「右脳で行動できる人が成功する」

右脳ばっかりで生きていたら、バカだと思う。左脳をそんなに否定すんなよと言いたい。まあ、言わんとしていることはわかるけどね。でもやっぱり偏り過ぎだって。



AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-30

わたしの恐怖体験 (13) 消えるスナック ~逆座敷わらしの呪い~

テーマ:わたしの恐怖体験

去年の夏、1年くらい通っていた、Nビルにあるスナック “K” が突然閉店しました。


もともとヤバそうな予感はあったんですが、直感的に浮かんだのは、“またか…” という言葉。


どういうわけか、俺が通った飲み屋は、ことごとく消えていってしまう。過去にも3~4軒はあったと思う。


Nビルには、もともとスナック “J” という老舗があって、俺の20代後半の青春時代を支えてくれた、貴重なフィールドでした。


それが、俺が結婚してまもなく閉店。寂しさにうちひしがれているところに、同じビル内に出来たお店が、“K”。


その存在を知ったのは、一昨年の秋でした。なつかしい階段に、薄気味悪いビル内。何だか息をふきかえしたように、足しげく通ったもんです。 …でも、それも1年も続かなかったた。


あのビルには、幽霊が出るらしいという噂もあった。いろんな怪談話もあったみたいだけど、俺はそんなの関係ないもんね。幽霊と一緒に飲めるなら、それはせれで望むところってもんです。でも、1回も出くわさなかった。残念。


“K” のお客の中で自殺した人がいたって聞いたこともあったけど、それは店のせいじゃないから、俺は気にしなかった。


“K” をしきるTママは、作家の岩井志麻子に似ているマニアックな美人。(註・ホメ言葉です) お店のエンジェル達は、オトナの女性Nさんを筆頭に、ワイルドなAちゃん、おっとりしたHさん。他に、ガハハなYさん、しっとり系のYさんもいたけど、どちらもやめてしまった。ガハハな方は、酔っ払って客にからんでクビになった。ガハハですな。


この店は、とにかくノリがよかった。何を歌ってもOK。常連にも歌好きが何人かいて、HさんとTさんには特によくしてもらいました。そして、用心棒のMさん。…ああ、今となっては懐かしい。


酔っ払って歌うと、時たま霊現象みたいなものが起きる時がある。いわゆる “霊動” ってやつでしょうか。何となく、この歌が歌いたくなって歌うと、心の奥がジーンとなる感じ。これって、霊たちも一緒に歌ってるんですよ、きっと。


“鎮魂歌”って言葉があるでしょう。歌というのは、魂を鎮める力があるんだと思う。酔っ払ってるせいだ、と言うのは簡単。でも、それだけじゃない何かがあると、俺は思いたい。その方が面白いしね。


思えば、スナック “J” では、アニメオタクを20人くらい連れて行って真夜中のアニソン大会をしたっけなあ。今では伝説になった “キリン座の夜”。この日以降、この店は何でもありになった気がする。オタクの霊もたくさん集まってたりして。


スナック “K” では、最後に行った時に同級生のYと、「真夜中の弥次さん喜多さん」 を熱唱したっけなあ。…う、それがいけなかったりして。


やっぱり、俺の背後のマニアックな霊たちが、店に棲みついた霊とナワバリ争いをするんだろうか。俺に憑いている奴らも、きっと相当のツワモノがいそうだから、ケンカとかしたりしてね。自分の意志とは関係なく、スナック道場破りをしている感じ。


つい先日、“元締め”である居酒屋 “M” のママに話を聞き、どうやらつぶれたらしいことがわかりました。そうか、よかった。何か事件に巻き込まれたわけじゃないんですね。てっきり、岩井志麻子に間違えられて殺されたのかと思ってた。


そういうわけで、店がつぶれたのは、きっと俺のせいかもしれない。ゴメンね。どうか恨まないで下さい。


俺が通うと、店が消える。俺が行かなければ、店は続いたんだろうか。そう思うと、恐い。でも、行かずにはいられない。何故かはわからない。そんなもん、背後霊の連中に聞いてくれ。


スナック “K” は、いいお店だったと思う。ホントですよ。Tママ、あんたはいい仕事ぶりだった。1年足らずの短い間だったけど、楽しい時間をありがとう。いい思い出として胸にしまっておきます。


ちなみに、今俺は、Sビルにあるスナック “S” に出入りしています。ここで相変わらず映ソンとアニソンを歌いまくっています。でも、店のノリはイマイチです。まあ、しょうがないか。さて、ここはいつつぶれるのか。…ムフフ。


今度、Tママに会うことがあったら、ずっと言いたくて言えなかったことを、今度こそ言おうと思います。 『…岩井志麻子に似ています、絶対!』



いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-30

わたしの恐怖体験 (12) 暴走!ルート116

テーマ:わたしの恐怖体験

これもいい加減、“時効” だと思うので、お話しておきます。


あれは、もう10年前くらいになりますか。当時付き合っていた彼女と、「スピード2」 を見に行った帰りのこと。


新潟市街の地下街のうどん屋で、突然別れ話になりました。付き合って3ヶ月だったんですが、どうもウマが合わず、こりゃ時間の問題だな、と薄々感じていたので、そら来たってとこですね。


怒りっぽい彼女に一方的に責められ、なじられる俺。9歳も下なので、なかなか言葉も見つからず、押されまくって、結局別れるハメになりました。


もともと俺も嫌気がさしてきたところだったので、ちょうどいい。 …じゃあ、終わりということで。


しかし、俺には1つ誤算がありました。その日は、彼女の車で出かけていたんです。


『…電車で帰る。』 と俺。 『…いいよ、送っていく。』 と彼女。 結局、断りきれずに乗せられる俺。


しかし、そこからが “地獄” の始まりだった!


気が立っているせいか、彼女はアクセルを踏みまくる。スピードが出る。 バカ踏み&猛スピード!


…ああ、信号が赤!…センターラインはみ出てるって!…うわ、ぶつかる!…人が横断する!…そっちの車線じゃないって!


俺は生きて帰れるだろうか。まさに、「バニラスカイ」 のトム・クルーズ状態。


きっと、彼女は俺と心中するつもりなんだ。ああ、この若さでこの世を去るのか…。


時間にして、40分くらいだったんですが、俺には1時間にも2時間にも感じられました。寿命が縮まる思い。


やがて、家に着きました。もう、ヘトヘト。ふう、なんとか生きてるみたい。


『…元気でね。』 満面の笑みがイヤラシく感じたものです。…ちくしょう、ションベンくさいガキめ!おぼえてろ!


皆様も、恋人の車でデート中に別れ話が出た時はご注意を。…てなところで。 (END)




いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-28

わたしの恐怖体験 (11) 線路に落ちた男

テーマ:わたしの恐怖体験

「オトシモノ」 を見ていて、思い出したことがあります。


あれは、俺が20歳くらいで、横浜で働いていた時のこと。仕事を終えてJR関内駅に着いたところ、後輩の女性(19歳)とたまたま一緒になり、駅のホームで立ち話なんかしていました。時刻は夜9時くらいだったと記憶しています。


もうすぐ電車が来るって時になって、泥酔したオヤジ2人が、ヨロヨロとホームを歩いて来ました。ヤセ型の男と、太った男。どうやら太った男の方が、足元がヤバそうだ。


そしたら、案の定よろけて、『うわー!』 …どさっ。 太った男は線路に落ちてしまいました。


一瞬騒然となったホームでしたが、相棒のヤセ男が 『おーい、大丈夫か』 って叫ぶと 『おー。』 なんて答えてる。やれやれ、呑気な奴だなあ、…なんて空気になった次の瞬間、電車がものすごいスピードで入って来た!


ガタンガタン、ゴォ──という音の中に、周りの悲鳴が重なって、その場にいた誰もが凍り付いてしまいました。


やがて、電車が止まると、駅員が駆けつけて来て、ヤセ男とともに、ホームの下を覗き込んでいる。固唾を飲んで見守る人々。


ふと後ろを向くと、後輩の女性がうずくまっている。どうやら怖いらしい。両手で顔を覆っている。 …へえ、ふだんコワモテなのに、こんな時は女みたいになるんだな、なんて感心しながら、とりあえずなだめる俺。


『…大丈夫だよ、きっと。たぶんホームの端の方に落ちたと思うから、轢かれてないよ。』


『…でも、動いたら轢かれてるかも。』


『…いやあ、酔っ払ってるから動けんだろ。』 (なかなかコイツも、想像力豊かだなあ)


そうこうしているうちに、駅員とヤセ男がホームの下に下りて、何やらワイワイ言ってる。周りの人の様子から察すると、どうやら大丈夫みたい。…やれやれ、人騒がせなヨッパライめ。


『…大丈夫みたいだよ。』


『…本当に?』


『…ちゃんと生きてるって。どうってことない。』


そう言った俺の顔を見上げて、恐る恐るホームを見る彼女。


…その瞬間、すごい光景が!


2人の男に支えられながら、ヨッパライ男が姿を現した。しかも、顔面からほとばしる、怒涛の流血!


『…ヒィ───ッ!』 カウンターパンチを食らった彼女は、失神寸前。慌てる俺。 …ああ、なんてこったい。


震えが止まらない。言葉が出ない。もはや、なだめるすべもない。流血バカは悠々と退場。オロオロする俺。


そのうち、彼女の先輩たちが駅にやって来る。 『…なにしてんの、あんた!』


説明しようにも、彼女たちの、俺を責める目・目・目。 …ああ、コワい。俺はきっと殺される。


血ィ流したオヤジよりも、奴らの殺気あふれる視線の方が恐ろしい。きっと、どう弁解しても聞かんだろうな。


そんなわけで、その翌日から、その子はちょっぴり大人しくなりました。 …ようし、次はもっとスゴいもの見せてあげようじゃないの、なんて思う俺でした。 (END)




いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-28

娘が頭蓋骨骨折で、入院。 その6 ~とりあえず終了~

テーマ:ケガ・病気

あの事故から3ヶ月。 病院で検査を受けました。


そしたら、まあ、何と骨がくっついてたんです。 …すげえ!


新たに撮ったレントゲン写真には、ヒビがあったところの線が、きれいになくなっていました。


子供って、成長するから、うまいことくっついたんでしょうか。まあ、何でもいいや。素直にうれしく思います。


あの時は、今思うと本当に悪夢のようでした。よくぞここまで回復したもんです。我ながら、娘の回復力に感謝。


いろんな人達に心配してもらい、励ましてもらったことも大きいです。皆様、本当にありがとうございました。心からお礼を言わせていただきます。


娘は、おかげさまで今日も元気に遊びまくっています。この子の将来が明るいものでありますように。



いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-27

僕は妹に恋をする

テーマ:邦画

不自然でヘタでぎこちない演技の向こう側にあるものを、感じ取れればいいのでは、なんて思います。


見に行くつもりはなかったんだけど、娘がたまごっちの大会に出たいって言うから、ユナイテッド・シネマのゲーセンに連れて行くことになり、妻と娘が行っている間に見る映画で、ちょうどいいのがこれしかなかった。まあ、これも縁ということで。


原作は、青木琴美の同名コミック。いわゆる少女マンガ。ドラマCDになって、アニメになって、今度は実写映画。最近、こういうのホントに多いですねえ。この作品、“僕妹”(ボクイモ) なんて呼ばれているそうな。


監督・脚本は、安藤尋。「BLUE」 でソフト・レズを表現した人ですな。今回は、双子の兄妹のアブナイ関係をソフトに表現…してるかどうかは、見てのお楽しみ。


主演の兄は、松本潤。言うまでもなくヘタです。コイツは最初から問題外。原作者はベタほめだけど、女性はみんなジャニーズ好きなんですかねえ。まあ、アイドルのオーラがプンプンですから。眉毛が剃ってあるのがどうも不自然で違和感あり。ガサツな兄みたいな割には、毎日鏡の前でちゃんと手入れしているんですね。ああ、嘘くせえ。


ヒロインの妹には、榮倉奈々。彼女の致命傷は、やけにデカい身長。松本君よりデカいかも。撮り方でうまくごまかしているっぽいけど、パンフの写真でバレバレです。デカ女アレルギーの俺にとってはかなりのNG。こっちもいい感じでヘタなので、主役とある意味つり合っているかもね。まあ、せいぜい仲良く演じて下さいな。


共演は、平岡祐太、小松彩夏、浅野ゆう子、諏訪太朗。少なめなのでシンプル。


さて、映画ですが、見方によってはグッとくるかも。心に古傷のある方は心して見て下さい。


恋愛映画がキライだと言いながらやたらと見てるじゃん、という声が聞こえそうですが、まあ、いいじゃないですか。自分の意志とは関係なく、見ることになってしまうこともあります。で、見たからには何か言いたくなる。金を出すと口も出したくなるのが人情。


兄と妹の恋愛って、昔からあるネタだけど、大抵は抑圧されて歪んだエロ作品になりそうなところを、あくまでも明るいタッチで仕上げています。アニメでいうところの、杉井キサブロー監督みたいな、さわやかでイヤらしくない演出。


あんなにヘタな役者使っても、ちゃんと映画にするところがすごい。さすがはプロ。逆に、ウマい役者だとエロくなってしまう恐れがあったりして。思春期の感情を大人が表現するのはカンタンじゃないもんね。


原作を知らないので、画面から想像するしかありませんが、多分マンガは面白いんだろうなって思います。兄妹なのに妙にぎこちないのは、しばらく離れて暮らしたことがあるのかな。母親と3人で暮らしているようなので、両親が離婚して死別してまた一緒に暮らすようになったとか。経済的な理由で一緒の部屋で過ごす日々…うーむ、色々考えてしまう。


安藤監督は、余計なところは全部省略したい人なのかも。「BLUE」 の時もそうでしたが、『…ねえ、』 って話しかけてから 『…ん?』 って答えるまでに少し間がある。この微妙でわずかな時間の中に、何かを表現したいのかもね。まあ、ウマい役者なら表情で生かせるところなんだけど、この映画ではヘタなもんなから、観客もどう判断していいやら。変な意味でやきもきさせられました。ひょっとして、これも計算のうち?


親友役の平岡君は、福山モドキって感じで笑えました。カッコいいんだか悪いんだか、落ち着いてんだかドジなんだかわからんところがいい。しかしまあ、こういう役って、かなりの割合でメガネ男子ですよね。 「ピンポン」 とか、「海がきこえる」 とか、「サザエさん」 の中島くんとか…。


しかし、特筆すべきは、小松彩夏です。彼女、登場シーンからゾクッとさせられました。「実写版セーラームーン」 でセーラーヴィーナスを演じた女の子ですね。娘が好きだったのでよく一緒に見ていたので顔を覚えていました。彼女自身の演技力はまだ未知数ですが、この映画の彼女はよかった。まあ、ヘタな人と共演したから余計にうまく見えたのかもしれませんが。とにかく普通によいです。演技しようという姿勢がちゃんとある。


母親役の浅野ゆう子は、ベテランだけに、出番少な目でもやっぱり存在感あり。2段ベッドのハシゴを登る時の “足の演技” にご注目。しかしまあ、こんなセクシーな母親と住んでいたら、それだけでエロい関係になりそうな気配ですが。


恋愛って、相手の心を感じ取るのと、自分の思いを伝える作業の連続だから、映画で表現するにはもってこいの題材であり、また永遠のテーマでもあるんだと思う。安易に量産される安物が多い中で、作り手が本気で撮る映画もちゃんとある。少なくとも、安藤監督は、そういう心意気のある人なんだと俺は思います。


俺にも、古傷はたくさんあります。この映画のいくつかの場面でそれを思い出しました。人は、封印した過去をいつかは乗り越えなければならない。自分なりのやり方で…。その姿勢の一端を、この映画で感じて下さい。



【エンドクレジット】

普通に終わります。クリスタル・ケイの歌はあんまり魅力的じゃないから、帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

中盤は、水族館に行く場面くらい。後半は、体育館のギャラリーで男2人で会話しているシーンがベストかと。


【オススメ類似作品】


「BLUE」

安藤尋監督。市川実日子、小西真奈美共演。どう見てもOLの2人が、じょしこーせーやっちゃいます。ホントにそう見えてしまうところがスゴい。やっぱプロは違うねえ。お見事な1本。ちなみに、原作者は新潟県出身のマンガ家。


「氷点」 (1958年作品)

山本薩夫監督。原作はもちろん三浦綾子。妹を愛する兄の執拗な情熱がたまらなくエロかった。


「くりいむレモン パート1 媚・妹・BABY」

創英新社のロリコンアニメ記念すべき第1作。「牧場の少女カトリ」 と 「Zガンダム」 のカミーユがやりまくる、禁断の作品。俺も高校生の時にお世話になりました。光るポコチンがダイナミック。「ダヴィンチ・コード」 の変態ジジイとチャンバラやらしてみたい。


「夜のピクニック」

長澤雅彦監督。多部未華子、石田卓也共演。ここに紹介するだけでネタバレしているみたいで恐縮ですが、やっぱりコレも同一ジャンルでしょう。この映画のヒロインが、本作のヒロインに勝っている最大のポイントはズバリ、身長です。



【追記】

エンディング・テーマの 「きっと永遠に」 は、聞きこんでいるうちに、だんだんとよさがわかってきました。今ではすっかりカラオケのレパートリーになっています。名曲として心に残したいので、書き加えておきます。



いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-27

ディパーテッド

テーマ:洋画

犬VS猿の熱き戦い! …さあ、ネズミはどこだ?


“ディパーテッド” とは、“死者” という意味らしい。辞書で調べてみると、“過ぎ去ったもの” という意味もあるらしい。香港映画の傑作 「インファナル・アフェア」 のハリウッド・リメイクだけど、違う作品として楽しむべし。


監督はキワモノの巨匠、われらがマーティン・スコセッシ。脚本は、ウィリアム・モナハン。音楽は、ハワード・ショア。


主演は、レオナルド・ディカプリオとマット・デイモン。レオが最初にクレジットされるのでこっちが主役らしいですが、画面上はマットが主役っぽい感じもする。まあ、2人とも主役ってことでいいでしょう。好きな方を応援して下さい。


共演がすごい。ジャック・ニコルソン、マーティン・シーン、マーク・ウォルバーグ、アレック・ボールドウィン。濃ゆい味の人達ばかりで、もうお腹いっぱいです。


他は、ジャックの相棒役にレイ・ウィンストン、女精神科医にビーラ・ファミーガ、それからアンソニー・アンダーソン。


さて、映画ですが、汗くさい男の映画として、面白い仕上がりになっています。女性客を完全に無視しているかのような、突っ走り感バツグンな、スコセッシ流の演出は健在ですね。


失礼かもしれませんが、あえて言わせてもらうと、レオとジャックは犬顔、マットとマークは猿顔ですよね。つまりこの映画は、犬親分の手下の猿が、猿親分のシマである警察に潜入。対する猿親分の手下の犬は、犬親分のシマであるヤクザな世界に潜入してそれぞれがんばる…というお話。 ああ、ややこしいこと。


それにしても、レオは 「タイタニック」 で失敗して以来、悔しがる演技が非常にうまくなりました。あの映画にさえ出なければ、とずっと思っていたんですが、どうやら杞憂だったようです。スシバーでくだをまいたのもムダじゃなかったね。もともと実力があるんだから、これからもドンドン活躍してくれることでしょう。


さすがは、ロバート・デ・ニーロの息のかかった男であるだけに、スコセッシ映画でも回を追う毎に映えるようになりました。「ギャング・オブ・ニューヨーク」 ではクライマックスでのズッコケぶりが見事だったし、「アビエイター」 では牛乳ビンにオシッコを溜め続ける変態男を楽しそうに演じて、これで下積みの修行は済んだことでしょう。本作でいよいよ本領発揮です。


今回の役は、青くさいながらも情熱ほとばしる、ハングリーな男。ギラギラした野性を感じさせる瞳が実に魅力的でした。昔からのファンで、こんなレオを見たかった人はけっこういるんじゃないでしょうか。


対するマット君ですが、ギラギラレオと比べると、かなりもの足りない感じ。「ボーン・アイデンティティ」 のようなシブいオーラは、完全に消してあります。頭のきれる彼のことだから、きっとこれも計算のうちなんでしょう。腕が短くて、スーツがツンツルテンなのが痛かった。今回は、レオ君を引き立てたってことなのかな。キャラとしては、「オーシャンズ11」 の役に近いかも。


ジャックは、もう存在自体が悪者なので、言うことありません。マーティンもアレックも、そのまんまの役です。安心して見て下さって結構。


しかし特筆すべきは、やはりマーク・ウォルバーグでしょう。この人、やっぱりスゴい俳優なんだわ、きっと。「ブギーナイツ」 でデカチン男を演り、「猿の惑星」 では素顔なのに猿と並んでも違和感なしで観客を驚かせたにも関わらず、「ミニミニ大作戦」 では一転、犯罪チームのボスをカッコよく演じていました。 …みんな違う人に見えたなあ。


その彼が、レオの上司であるディグナム巡査部長を演じています。まさに仕事のプロそのもの。ビッチリ分けた七三の髪が、仕事以外に興味なしといわんばかりのストイックさを強調。ジャックと対面する時の腕組みの姿勢も堂々としていた。 (…ちなみにこの場面の写真は、パンフレットにも掲載されています。いい顔してまっせ!)


先日、彼がアカデミー助演男優賞にノミネートされたそうな。それもいいでしょう。それだけいい演技してたから。今回のサブキャラでは、一番光っていたと思うしね。


スコセッシ映画の真骨頂は、“混乱の中にある笑い” であると個人的に思います。やっぱり、お行儀のよいコメディよりも、スパイスの効いたブラックジョークの方が何倍も魅力がある。イカレた世界にあるギャグこそ、生きる力となるもんです。「救命士」 でヤクを打ちながら救急車をぶっ飛ばすニコラス・ケイジはカッコよかった。 「最後の誘惑」 でイエスをいじめるユダ役のハーヴェイ・カイテルも爆笑だったなあ。


それが今回は、笑うところがあまりなかった。しかしながらその反面、男として魅せる部分が多かったようにも思う。それだけにこの作品、本気で撮っているのかもしれませんね。


本気で戦う男、レオを、巨匠が本気で撮った渾身の作品。犬も猿も、血まなこになってネズミを追いかける。逃げろ、追え、つかまえろ! …燃え~ろレオ、燃えろよ~! キミの番! レオ~、た─た─か─え──っ!




【エンドクレジット】

普通に終わります。途中で帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

精神科医とのシーンがチャンス。この女、魅力ゼロなので、見なくてもOK。男の演技のみに集中すべし。


【オススメ類似作品】


「インファナル・アフェア」

アンディ・ラウ、トニー・レオン共演。 …全てはこの映画から始まった!


「グッドフェローズ」

レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ共演。チンピラがヤクザ社会で成り上がっていく痛快作。カメラワークに注目。


「セルピコ」

アル・パチーノ主演。潜入捜査モノといえばやっぱりコレでしょう。


「フェイク」

アル・パチーノ、ジョニー・デップ共演。せつない潜入モノでした。


いいね!した人  |  リブログ(0)
2007-01-22

それでもボクはやってない

テーマ:邦画

これほど観客を突き放した映画も珍しい。 考える力を試されているみたいだった。


監督・脚本は、周防正行。何と11年ぶりだそうです。やっぱりこの人、映画監督だったんだ。


出演は、加瀬亮、瀬戸朝香、役所広治、山本耕史、もたいまさこ、小日向文世、光石研、本田博太郎、竹中直人、大友南朋、徳井優、田口浩正、清水美砂、鈴木蘭々、高橋長英、田中哲司、柳生みゆ、尾美としのり、増岡徹。うわー、すげえ豪華だこと。


こんなにいっぱい出ていると、映画がゴチャゴチャになりそうだけど、そこは大丈夫。大物ほど出番が少ないから。


さて、映画ですが、決して面白い映画ではありません。ただ、とても勉強になると思います。彼女とデートで気楽に見られるシロモノではありませんので、ご注意を。


俺的には、この主人公がどうも気に入らんかった。こいつ、甘やかされて育った男に思える。いつも何かあると、誰かがどうにかしてくれてたんでしょう、たぶん。すっげえムカツくキャラでした。


昔の格言で、瓜田に靴を入れず、李下に冠を正さずと言うじゃないですか。疑わしい行為をすること自体、絶対やめた方がいい。こいつが冤罪に巻き込まれたのも、ある意味自業自得かもしれない。


「Shall we ダンス?」 の時も、娯楽映画の形態をとりながらも、中身はクールだった。ラストが尻切れトンボなのも、きっと計算のうちだったんでしょう。本作もそういう意味で、クールな印象を受けます。


ただひたすら、淡々と撮る。観客に決して媚びず、自分の撮りたいものを撮る。感情移入する余地はほとんどない。彼のスタイルは独特。その才能は評価します。でも、好みじゃない。ギャグもかなり入っていたけど、笑うに笑えない。自宅の画面でみるなら大笑いするところでも、映画館ではそうはいかない。被告人をあざわらっているかのようだから。


監督自身も、『この映画の主役は裁判制度そのもの』 と言っています。だから、キャラクターに感情移入されると困るってことなんでしょう。でもねえ、監督、観客はやっぱり人を見ると思いますよ。


人は、人を通して心を動かされるもんだと思う。この映画を見た後は、ひたすら気が滅入る。救いがない。一応パンフレットの中では、希望がある終わり方だって説明している箇所もあるけど、それなら画面で表現して下さいな。


ただ、特筆すべきは、田中哲司のセリフ。彼のキャラだからこそ、説得力があると思う。心にしみる言葉でした。


そんなわけで、行こうという人は、覚悟して見て下さい。見た人によって感想は様々だと思うから。


余談ですが、俺の隣りにいたオヤジが、やたら大声で笑う男だったもんで困ってしまいました。あまりに下品な笑い方なので、前列のオバチャンが振り返ったほどです。…えっ、俺を見るなよ。俺じゃないぞ、このジジイだって! …ああ、これって、冤罪?



【エンドクレジット】

普通に終わりますが、変な歌が流れます。聞くに堪えない人は、さっさと退席しましょう。


【トイレに行くタイミング】

毎回の公判が終わった直後くらいがいいでしょう。2時間半くらいあるので、ガマンしないでドンドン行きましょう。


【オススメ類似作品】


「39 刑法第三十九条」

森田芳光監督。堤真一のイカレ役よりも、鈴木京香の抑圧された色気が際立った作品。


「逃亡者」

ハリソン・フォード主演。冤罪モノは、やっぱりコレでしょう。


「ゆれる」

西川美和監督。オダギリジョーが法廷でうろたえる姿は、なかなかよかった。




いいね!した人  |  リブログ(0)
1 | 2 次ページ >> ▼ /

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。