FUJITA'S BAR
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2006-08-31

復活。 ~8月のつぶやき~

テーマ:エッセイ

いや~、8月はロクでもないトホホな月でした。


夏休みというだけあって、大作揃い。必然的に本数が少なくなる。大作以外は恋愛モノとお子ちゃま向けばかり。


ただでさえトーンダウンしちゃうのに、追い討ちをかけるように空き巣騒ぎときたもんだ。これにはさすがにまいりました。


疲れていた体にこの仕打ち。 …くそう、逆境だ! …これが逆境なんだ。


被害は少なかったものの、その後がいろいろと大変。で、つい数日前にようやくもとの生活に戻れました。やれやれ。


で、すぐに映画館へ。30、31日と2日連続で行って来ました。


10日もスクリーンから遠ざかっていたもんで、ほとんど餓死寸前だったところに、オアシスのような潤い。乾ききった砂漠に水がしみわたるようでした。 …よし、復活。


8月に見た映画の本数は、結局6本でした。ああ、少ない。まあ、普通の人なら多い方なのかもしれないけど、普通の人じゃないもんで。


よし、今週はいっぱい見まくろう。失ったものを取り戻す戦いだ。 エンジンかけて、スタートダッシュ!


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2006-08-26

空き巣に入られた!

テーマ:怒りと悲しみ

やられました。今、とても精神的にヘコんでいます。皆様も、戸締りには充分ご注意を。


犯人は、脇の窓から侵入し、玄関の鍵を開けて堂々と正面から出ていったようです。なんとまあ大胆不敵、フトモモ素敵な石野真子なんでしょう。


それにしても、こんな築20年以上の木造ボロアパートなんかによく入ったもんだ。借家だし、どう考えても金のある家には見えない。実際、金はホントにないんだけど。最近の泥棒は、手当たり次第なんですね。


被害は、現金3000円と、預金通帳とキャッシュカードごっそり。どうやら昼間に入ったらしく、他の物には一切手をつけていなかったようです。だから、気付いたのは翌朝になってからでした。


すぐに朝イチで警察に通報し、各金融機関に連絡して口座を凍結しました。


まもなくパトカーが到着。警官が4名来て、事情徴収と現場検証が始まりました。…おおっ、ちょっとワクワク。


鑑識の人って、やっぱりそれらしい、繊細な顔しているんですね。メガネをかけて、帽子を逆にかぶり、白い手袋とビニール袋。何だかカッコいいなあ。ちょっと憧れちゃいます。指紋がついているかもしれないからと、茶封筒は証拠品として提出しました。


こんな狭い家に警官が4人も来るなんて、そうめったにあるもんじゃないから、娘にもよく見とけって言いました。娘はちょっと恐がっていましたが、興味津々だったみたい。まあ、これも社会勉強。


隣近所もだんだん騒がしくなってきて、斜め向かいのうるさいババアも出てきました。調べたところ、俺ん家以外は大丈夫だったみたい。でも、物騒だからみなさん気をつけましょう、ということで。


こういう経験は初めてなので、俺もいろいろと勉強になりました。


警察が終わってから、すぐに金融機関を回りました。そしたら、思った以上に手続きが面倒。しかも、手数料が高額。しかも、再発行するまで中のお金は下ろせないときたもんだ。…これには参りました。こっちの方が高くついちゃった。


何しろ給料日前で、明日お金下ろさなきゃって思ってた前日にやられたもんで、所持金が全然なかったところに、手痛い一撃。手数料を払おうにも、口座の金が下ろせなきゃ払えない。…ああ、何て骨体。


事情が事情なので、手数料の支払いを待ってもらい、次の金融機関へ。でも、そこでもおんなじことが。これじゃラチがあかん。しょうがないので、古い口座は全部解約することにしました。そうすれば手数料はかからないもんね。


何しろ、過去に転職経験がたくさんあるので、その数だけ通帳がある。もう使ってないからいいや、とも思うんですが、そうもいかない。放っておくと、振り込め詐欺の受け取り口座に悪用されてしまう恐れだってある。だから、面倒だけど、全部手続きしました。


幸い、口座の中身は全部無事でした。ただ、今は下ろせない。唯一無事だった一枚のキャッシュカードと、妻の機転で、どうにか急場をしのぐことができました。運が悪いようで、運がいい。最悪の事態はまぬがれました。


犯人に奪われた3000円の現金は、娘のお金だったんです。お盆にもらったおこづかいの残りで、預金しようとしていたものでした。…ちくしょう、子供の金を盗みやがって!


教訓としては、まず戸締りを厳重に。それから、わかりやすいところに貴重品を置かないこと。俺ん家みたいにちらかり放題の家でも、大事なものはきちんと整理整頓されていたりするもの。


さらに、通帳とキャッシュカードは一緒にしない。どっちかが残っていれば、俺みたいな面倒なことになりません。通帳はしまって、カードは持ち歩く方がいいかも。ただ、俺の場合、持ち歩くとつい下ろしてしまいそうで、そっちの方が恐い。


で、俺のDVDコレクションや、妻のゲーム類など、売れば金になりそうなものも無事でした。犯人はオタクじゃないな。


その日はもう、一日中走り回って、終わったのは夕方でした。それから会社に出勤し、夜中まで仕事しました。この日に行こうと思っていた 「花田少年史」 も、残念ながら中止。今週は映画の記事が書けなくなりました。


被害は小さかったけど、精神的にヘコみました。…でも、大丈夫。たぶんすぐ元気になります。俺の人生は、今までにも色んなことがあったけど、全て乗り越えてきた。これもまた、貴重な体験。…生きる糧にしちゃいましょう。


ああしていれば、なんてことは後からいくらでも思う。でも、悪いのは、俺ら家族ではなく、犯人です。逮捕される可能性はどうだかわからないけど、つかまって反省してほしいと思う。


やい、コソドロ野郎!キサマなんか、ズボンのチャックにキンタマ袋はさんで、出血多量でくだばっちまえ!俺が一生かけて呪ってやるから覚悟しろ。俺の背後にいる悪霊どもをけしかけて、自動追尾装置搭載の悪霊ミサイルICBM弾を、お前のドテッ腹にぶちこんでやる!あの世まで追いかけて、あの世で息の根を止めてやる!わかったか、虫ケラ!

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2006-08-20

スーパーマン・リターンズ

テーマ:洋画

タバコをやめたいと思っている女性は、この映画を見て下さい。 …もしかしたら “彼” が現れるかも。


タイトルを直訳すると、“帰って来たスーパーマン”。帰って来た歴代のヒーローといえば、ウルトラマン、渡り鳥、木枯し紋次郎、若大将、ヨッパライ、ドラゴン、女必殺拳…。いろいろあるけど、今回帰ってきたのは、スーパーマン。つまり、“最高の男”。


監督は、ブライアン・シンガー。「ユージュアル・サスペクツ」 で柔軟な演出力を披露してデビューして以来、着実にキャリアを積み重ねてきた男。最近は、「X-MEN」 シリーズでも有名。すっかりアメコミ監督になりました。


主演は、顔で選ばれたとしか思えないブランドン・ラウス。’70年代の映画をご存知の方は、クリストファー・リーヴを思い出して感涙しそう。まさに、スーパーマンをやるために生まれたような顔。ハマリ役おめでとうございます。


ヒロインは、ケイト・ボスワース。昔のダイアン・レインを思い出すような、キュートな額が魅力。美人というよりはカワイイタイプ。現在の恋人はオーランド・ブルームだそうで。


悪役に、名優ケビン・スペイシー。「オースティン・パワーズ」 のマイク・マイヤーズとキャラがカブリそうですが、スキン・ヘッドで楽しそうに演じていました。様々なズラコスプレで楽しませてくれます。監督とは気心が知れているから、やりやすかったかも。


他の共演者は、ジェイムス・マースデン、フランク・ランジェラ、エヴァ・マリー・セイント、パーカー・ポージー。


さて、映画ですが、アメリカという国のいい部分を表現した、正統派のSFアクション映画に仕上がっています。ご家族揃って安心してご覧下さい。毒はほとんどありません。


スーパーマンの何がすごいかというと、あのコスチュームです。青い全身タイツに、赤パンツに赤ブーツ、そして赤マント。しかも顔は剥き出し。これほど恥かしいカッコができるというだけで、まさにスーパーマン。酔った勢いじゃなきゃできない。俺的には、「電人ザボーガー」 のバイクに乗って公道を走るより恥かしい。


「帰ってきたウルトラマン」 では、お肌の模様が二重になっていましたが、今回のスーパーマンは、赤色のトーンが少し暗めになりました。でも…やっぱり恥かしいって。


オープニングのタイトルバックは、昔のシリーズとおんなじです。だから、ファンは大喜びですね。「スター・ウォーズEP1」 の時のような興奮があります。最初からワクワクモードですね。その他にも、オールドファンが喜びそうな場面が随所にありますのでお楽しみに。


スーパーマンの能力って、基本的に地味だけどすごい。マッハの速さはもちろん、宇宙空間まで可能な飛行能力、大気圏突入能力、弾丸を跳ね返す胸板、怪力、透視、消火、そして驚異の回復力。まさに無敵。


予告編を見た人はわかると思うけど、彼は、眼球で弾丸を跳ね返します。こりゃ、殺せんわ。こいつは、絶対死なないって思いました。だから、ピンチになってもハラハラしない。


ただ、彼にも弱点はある。やっぱりヒーローにはそういう要素が必要ですよね。だから、人間が協力する余地があるってもんです。どうやら、“ある物質” が苦手らしい。「ルパン三世」 の五右衛門の斬鉄剣とコンニャクみたいなもんか。


それから、女性を口説くのも苦手みたい。スーパーマンの時は大胆なのに、クラークの時は奥手。男って、そういう二面性があるのかも。でもなあ、メガネと髪のボリュームだけで気付かないっていう女も鈍感だねえ。


髪型も、七三でビシッと分けて、前髪チョロリ。やっぱコレですかね。サラサラ髪とか、ロン毛とか、ドレッドパーマのスーパーマンなんてイヤだもんね。しかも、形状記憶髪型。ビショ濡れになった後も、太陽にあたればア~ラ不思議と元通り。


特筆すべきは、目から怪光線!おお、カッコいいじゃん。そんな能力あったんだっけ。もとのシリーズの時は小学生だったもんで、あまり覚えていませんが、今回初めて見ました。ビームというわけではありませんが、なんか視覚的に面白かった。


共演しているジェイムス・マーズデンは、「X-MEN」 でサイクロプス役をやっていたから、スーパーマンと怪光線対決するところを想像しちゃいました。 『…俺だって本気になれば、お前なんかチョロいぜ』 ってね。そういうセリフが出てきそうな場面があったんですが、ネタバレになるのであえて言いません。気になる人は、劇場で探してみて下さい。


とにかく、この映画は楽しいです。2時間34分は長いけど、それなりに力の入った内容。ひねくれた 「スパイダーマン」 よりも、こっちの方が俺的には魅力を感じました。ただ、コスチュームがねえ…。


不死身の男には、それなりの悩みもあるはず。マシンガンの弾丸に向かって堂々と全身していく姿は、むしろ死にたがっているようにも見える。己の悲しい運命と戦う側面が感じられるってもんです。


顔は少年で、肉体は筋肉マッチョ。これって、ロリ顔で巨乳みたいなもんか。そんな都合のいい体をしている奴は、きっと特殊能力者に違いない。気をつけろ!


ピンチに現れて救ってくれるヒーロー。やっぱりギリギリまで来ない。どうせ来てくれると思うと、ありがたみがない。でも、やっぱり来てほしい。もう、遅いじゃないのって言われるくらいがちょうどいい。やっぱり来てくれると思ってたわ、ありがとうってね。


そんな男に、『タバコは体に悪いよ』 って言われたら、あなたはどうしますか。やめるかも?だって、チューしてもらいたいでしょ。


映画を見た後に、外でタバコをくわえて、ライターで火をつけたら、炎をよく見て下さい。…もしかしたら、“彼” がそばで見ているかも。




【エンドクレジット】

普通に終わりますが、“クリストファー・リーヴ夫妻に捧ぐ” のメッセージだけは、しっかりと見てお帰り下さい。


【トイレに行くタイミング】

前半では、悪者がクリスタルを手にした直後くらい。中盤では、ヒロインが人質になるところ。後半は、ヘリで助けられた後くらいがいいと思います。


【オススメ類似作品】


「スーパーマン」 (1978年版)

リチャード・ドナー監督、クリストファー・リーブ主演。やっぱりコレを見ずには始まらんでしょう。本作との類似点を探してみるのも楽しいです。…と思ったら、今TVでやってるじゃん!


「オースティン・パワーズ」 (シリーズ3本)

マイク・マイヤーズ主演。主役と悪役と両方演じてしまう、すごい俳優。ギャグもドリフ並みに爆笑です。スキンヘッドの悪役Dr.イーブイに注目です。名セリフは、『タイムマシーン!』


「アメリカン・ビューティー」

ケビン・スペイシー主演。気の弱い中年男が、マッチョなオヤジに変身。その変貌ぶりが笑えます。本作と比べて見てみると面白いですよ。


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2006-08-17

ユナイテッド93

テーマ:洋画

この映画を製作したこと自体に、敬意を表したいと思います。 …俺的には不満ですが。


“ユナイテッド93” は、ユナイテッド航空93便という意味です。9.11テロにおいて、唯一目標に到達しなかった飛行機。その乗客たちと、管制塔の混乱ぶりを中心に仕上げた、ドキュメント・ドラマ、いわゆるドキュドラマという手法です。


監督・製作・脚本は、ポール・グリーングラス。出演は、J.J.ジョンソン、ゲイリー・コモック、ポリー・アダムス他。


さて、映画ですが、遺族のことを最大限考慮した、おとなしい作品に仕上がっています。ある意味正しいといえますが、映画という作品として見ると、ちょっと淋しい感じがするのは否めません。


こういう映画って、批評が難しいんですよね。きっと多くの人が、褒めまくっているんだろうなあ。この作品を批判するのは、きっとタブーなのかも知れません。でも、はっきり言いましょう。俺は、作品的な魅力はゼロに近いと思います。


見終わってまず感じたのは、“大変だったんだなあ” ということ。亡くなった人たちが最後までがんばったということ。その尊い犠牲の上に、目標に到達した場合より被害が少なくて済んだということ。それはよくわかる。でも、あえて映画化に踏み切った理由が、今一つ画面から伝わってこないんです。申し訳ないけど、そう感じました。


ただ、見せたかっただけというなら、これほど乱暴な話もない。晒し者にされるだけじゃないですか。それを通して伝えようとするメッセージはないんでしょうか。


ただ、時間が流れていくだけ。飛行機に乗って、運悪く被害者になった。管制塔は、急な事態に対応できず、しどろもどろに対応するだけ。何にもできないうちに、大惨事になってしまう。結末がわかっているだけに、淡々と進んでいくのがどうにも居心地悪い。


報道番組に編集する前の、素材VTRそのまんまの映像。主役が存在しない。“全員が主役” だそうですが、それでは見ている方が疲れるって。作り手の意図が、これで伝わるんでしょうか…。ちょっと心配。


事実は事実として大切にすべきですが、作品として世に残す以上、もうちょっと要素を考えて欲しかったと俺なんかは思います。100%事実の記録映画じゃないんだから、何か想像する部分があるでしょう。クリエイターとしてのイマジネーションはないのか。


遺族に配慮し過ぎて、世論を敵に回さないようにし過ぎて、がんじがらめになってしまった感じがする。こういう手法の映画だというのなら、もう俺はこの手の作品は見たいと思いません。


映画の “内容” はともかく、“伝え方” が気にいらない。本気でそう思いました。


同じ題材で、もっといい作品を作れる監督はいっぱいいると思います。でも、やっぱり時期尚早なのかなあ。だから、現時点では、これが精一杯ということなんでしょうか。


というわけで、この映画は、この時期に作ったということのみを評価しましょう。それだけです。



【エンドクレジット】

普通に終わります。途中で帰っても大丈夫。


【トイレに行くタイミング】

どこで行っても大丈夫ですが、後半、乗客が反撃を試みるところだけはしっかり見届けてあげて下さい。


【オススメ類似作品】


「パーフェクト・ストーム」

ジョージ・クルーニー主演。嵐に巻き込まれる猟師たちの物語。だめだとわかっても、最後まで船乗りとして生き抜いた男たちの姿は感動的でした。死を前にしても、明るく乗り越えようとする姿勢は、見る側に勇気を与えます。これも実話だけど、見た後で乗組員たちの冥福を祈らずにはいられませんでした。


「オープン・ウォーター」

これも半分実話。海に取り残された夫婦が、迫り来る死の恐怖と戦う映画。極限状態にいてもなお、ジョークをとばすところが人間くさくて、切なかった。


「二百三高地」

仲代達也主演。大国ロシアを打ち破った日本兵の死に様が壮絶で、美しい。現実より明らかに誇張してるだろうけど、そこがまたいい。日本という国を築くために散った尊い命に手を合わせたくなります。丹波哲郎のセリフはカッコよかった。



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2006-08-15

「水霊」 原作を読んで

テーマ:

これはホラーではなく、ギャグ小説だと思います。全編、笑いっぱなしでした。 


映画 「水霊」 を見たのが5月末だったので、今さらという感じですが、何せ文庫本で602ページもあるシロモノなので、そう簡単に読み終われないんですよ。で、昨夜ようやく読み終わりました。


作者は、田中啓文。角川ホラー文庫です。値段も960円とご立派。分厚いから重い。かさばる。ああ、もう疲れた。


読んでみると、映画と全然違うことに驚きました。登場人物の名前などは原作と同じものが出てきますが、性別が違ったり、役柄そのものに大きな変更があったり、もはや、原型をとどめていません。


時間軸でいうと、小説の続編が映画、という感じです。でもどちらかというと、“番外編” といったところですね。主役も、両者で全然違う。映画の主役は女性記者。小説はロリコン考古学者です。 (本人はロリコンじゃないと言っているけど、そういうところがロリコンなんだよ!)


物語の鍵を握る霊能力少女は共通のキャラですが、映画では星井七瀬でしたが、小説のイメージでいうと、堀北真希あたりがちょうどいいかも。地味だけど、“何か抱えている感” があるっていう雰囲気。


で、はっきり言って、俺的には、小説の方がショボかった。映画は、シンプルさに凄みが感じられた分、小説はうさんくささが際立ったように思えます。


スケールがデカすぎて、作品が小さくなってしまうことはよくある。同じ角川ホラー文庫で、過去に 「レフトハンド」 っていう小説を読んだことがあるけど、まさにあんな感じです。笑える度は、どっちもいい勝負。


でも、「パラサイト・イヴ」 よりはよかった。細胞やミトコンドリアなんて退屈な話より、日本の神話の方が興味があるもんね。


この物語は、普段何気なく飲んでいる “水” に対する恐怖がテーマです。目に見えない、得体のしれないものという薄気味悪さが、この作品の最大のポイントだと思うんです。


ところが、中盤からイザナギとイザナミの祟りにばかり話が集中してしまい、恐怖感が薄れてしまった。宮崎市内を大混乱に、なんてスケールの小さい野望は、まるで 「仮面ライダー」 のショッカー並みです。“水男” でも登場させましょう。いいねえ、東映なら30分できっちり作ってくれそう。 タイトルは、『恐怖!水男の日本壊滅作戦』 でいきましょう。


そう思うと、映画の方は、小説のいいエッセンスだけを抽出して作られたような気がします。だから、クレジットには、“原作” ではなく “原案” の方がしっくりくる感じです。


きっと、小説をマトモに映画化したら、かなりトンデモな作品になったでしょう。「ヒルコ 妖怪ハンター」 みたいな感じかな。映画化したスタッフは、優秀だったということですね。


この小説、ちっとも恐くない。むしろ笑える。だから、ギャグ小説に分類しましょう。そういうことで。

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2006-08-15

「無頼侍」 が面白い

テーマ:

カッコ悪さがイカしてます。人間の本性に迫る、ギャグとシリアス紙一重の怪作。


作者は、鈴木マサカズ。月刊コミックビームにて連載中のマンガ。ちなみに、“ぶらざむらい”と読みます。


書店で並んでいるのを見て、変な絵柄だなあ、「バガボンド」 もどきかなあと思ったんですが、何やら面白そうなオーラを感じて、1巻目だけとりあえず買ってみました。


医者の待ち時間が長いので、読みかけの小説の合間にチラッと読んでみたら…、面白いじゃん!何の予備知識もないまま読み出したんですが、もう止まらない。診察終了後には、2巻目を買いに本屋に走りました。


ストーリーは、いたってマヌケです。見た目も腕もパッとしない貧乏侍が、何とか目にもの見せてやろうとがんばる話。賞金のかかったスゴ腕の侍を相手に、どう戦うのか。


しかしこの男、泣きたいくらいに情けない。でも、そこがいい。今に何かやるかもしれないが、やらないかもしれない。意気込みだけは立派。行動力もある。しかし、弱い。でも、あきらめない。バカなんだけど、気になる男。


侍って、実際は、みんなカッコいい人ばかりじゃないと思う。でも、この男を見ていると、自分だったらどうだろう、と同じ目線でモノが考えられるような気がするんです。そこに、臨場感というものが生まれる。


「羅生門」 の三船敏郎のように、「ひとごろし」 の松田優作のように、言うこととやることが矛盾しているタイプの侍はいろいろいますが、ここまでバカだと、ある意味すごい。これは、新しいキャラクターだなと思いました。


ダメだって言われても、何とかなると思っている。バカだと言われようと、真剣にがんばる。そして救いようのないうぬぼれ屋。いいですねえ、こういう男、イカすじゃないですか。彼を見ていると、“俺だって何かできるかも” って思えてしまう。


男ってバカだけど、そこがいい。自分はダメかもしれないって思うけど、みんなそこから立ち上がって、本物の男になる。弱さを克服した強さこそが、本当の自分の強さ。本気で生きようとする男は、やっぱり美しい。


この主人公、ひたすらマヌケですが、そのうち何かキラッとしたものを見せるかも。楽しみです。



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2006-08-08

ハチミツとクローバー

テーマ:邦画

櫻井翔以外はみんな素晴らしかった。 ちょっとくすぐったいけど、そこがまたいい。 イヤミのない、素直な作品です。


うう…、ついにこんなモノ見てしまった。他に行く映画がないので仕方なく…と思ってこっそり見に行ったんですが、これが意外といい出来。何だかちょっと “いい気分” になりました。恋愛映画が苦手な俺も、これならOKです。


原作は、羽海野チカの同名コミック。通称 “ハチクロ” だそうです。何だか 「頭文字D」 とごっちゃになりそう。タイトルは、スピッツのアルバム 「ハチミツ」 とスガシカオのアルバム 「clover」 が好きだからということでつけたそうな。それって、“ジュディマリ” みたいですね。で、映画のためにそれぞれに楽曲を提供してもらいました。よかったね。


監督・脚本は、これがデビュー作となる高田雅博。CMディレクターだったらしく、“ダイワハウス” とかやってたらしい。だから、短い時間で効果的な演出力を発揮できるということでしょうか。なかなかいい映像センスです。


出演は、櫻井翔、蒼井優、伊勢谷友介、加瀬亮、関めぐみ、堺雅人、西田尚美、堀部圭亮、宮崎吐夢、中村獅童、田辺誠一。


さて、映画ですが、肩の力を抜いてゆったりと見られる、何とも心地よい作品に仕上がっています。恋愛がこれからの人は参考に、“現役”の人は励みに、年配の方は若い頃を思い出しながら、じっくりとご覧下さい。


出演者5人が全員片思いというシチュエーションは、ともすればドロドロになりがちな題材ですが、この映画に限っては大丈夫。だって、まだ恋愛そのものが始まっていないんだもん。どうにでもなるわな。


彼が好きだけど、彼はあの人が好き。でも彼が好きだから、そっちの恋を応援してしまう…。いいねえ、いじらしくてかわいいじゃないですか。マッチョに奪い取るなんてできない、やさしい連中なんです。


なんたって、文化系のノリがいい。俺自身、高卒なので、大学の文化系の雰囲気はとても憧れる部分があります。絵を楽しそうに描く姿は、生き生きしていて気持ちがいい。芸術を通した、感性の交流…素敵な世界ですね。


蒼井ちゃんは、もう安心して見ていられます。登場してから、最初のセリフが出るまでの長いこと。セリフが少ない分、表情で見せてくれます。彼女のやわらかい演技は、とても心地いい。


「CASSHERN」 の主役だった伊勢谷友介は、ガサツな感じがよかった。演技力はまだ未知数ですが、それなりに使える俳優になったような気がします。


特筆すべきは、関めぐみです。彼女、なかなかいいじゃないですか。好きな男が他の女に惹かれているのをわかっていながら、あきらめられない、健気でいじらしい役を、生き生きと演じています。美しい黒髪と白い肌のユーレイ顔がとってもチャーミング。


また、先生役の堺雅人が、何ともいえないいい感じです。NHKドラマ 「新撰組!」 で山南を演じ、「壬生義士伝」 では沖田を演じた時の不敵な微笑みは今も健在です。


原作者と監督のあたたかい眼差しが、彼を通して伝わってくるようです。そして中村獅童の厳しい視線も効果的に生かされ、若者たちがのびのびと取り組める、いい雰囲気が出来上がっています。


まあ、予想されたことですが、櫻井翔はどうにもなりませんな。さすがはジャニーズ。演技する気があるのかないのかさっぱりわかりません。まあ、役柄自体がボーッとしたものだから、ちょうどいいのかも。でも、後半の場面は、ちょっとくらい熱演して欲しかったなあ。まあ、やれって方が無理なのかもね。原作ファンの方、どうぞ裁いてやって下さい。


この映画を見て思い出すのは、やっぱりあだち充のマンガかも。やんわりふんわりのさり気ない演出に、魅了されたもんです。アニメでも、微妙な心理をキメ細かい描写で表現した杉井キサブローの手腕が光っていました。


きっとこの作品の原作も、それなりに優れているんだと思います。以前も言いましたが、映画と原作の関係は、嫁と姑の関係。嫁の評判がよければ、姑の評価も上がるってもの。姑のイメージを損なわずに、器量を表現するのが嫁の手腕。


最近の恋愛ブームは、韓国映画がデカい面してばかりで面白くないなあと思っていたんですが、日本だってちゃんとやってるじゃん。どうせなら、日本人らしいところを強調した作品をどんどん出して欲しいな。繊細な “和” の心を表現していただきたい。


マッチョな恋愛もいいけど、奥ゆかしい恋愛も、それはそれでいいもんです。わざとらしいのはムカツくけど、丁寧に演出してあるのはOK。恋愛モノほど、心理描写の表現力が左右されるジャンルはない。恋愛を制すは、映画を制すというもんです。


かつては、恋愛映画は好きだったんだけど、自分が恋愛体験をしたら、わざとらしいものに嫌悪感を感じるようになってしまいました。いつの間にか、苦手になってしまいましたね。でも、こういうのを見ると、悪くないなって思います。


告白されて、どんな言葉を返すのか。この映画のラストに注目して下さい。いい言葉です。恋が実ってもそうでなくても、この言葉はうれしいもんだと思います。わかりやすく、心にしみる言葉。


異性と初めて心が通じた時の言葉って、覚えていますか。何気ない一言で、一緒に微笑んだ言葉。それは、二人にしかわからない、魔法のコトバ。ケンカしても、仲直りできる、不思議な言葉。二人だけの、大切な言葉。スピッツのさわやかなメロディーを聞きながら、思い出してみて下さい。


味の濃い食事ばかりしていると、さっぱりしたものが食べたくなるもの。大作映画ばかり見て疲れてしまったら、この映画で気分転換することをオススメします。…リフレッシュできますよ。




【エンドクレジット】

普通に終わりますが、スピッツの主題歌が流れるので、余韻に浸れます。嵐の歌はどうでもいいけど。


【トイレに行くタイミング】

ムダなシーンがあまりないので、できればがんばって見て下さい。どうしてもの場合は、櫻井くんの場面で。


【オススメ類似作品】


「電車男」

やっぱりコレですよ。中谷美紀の泣き顔は美しかった。最近の恋愛モノではこれがダントツ。


「BLUE」

市川実日子と小西真奈美のソフト・レズ映画。でも、まじめなお話です。恋を通して成長する女の子は魅力的。


「変身」

蒼井優ちゃん魅力全開。でも、玉木宏のヘボ役者ぶりで台無しになった、残念な作品。蒼井ちゃんに一目ボレするのは、きっと観客の方ですね。本作と比べてみて下さい。


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2006-08-06

映画コラム その12 「スクリーンの向こう側にあるもの」

テーマ:映画コラム

映画と長く付き合っていると、いろんなことを考えます。


映画を見始めた頃というのは、何を見ても新鮮で、驚きの連続でした。映画を見るという行為そのものに満足感を覚えたものです。まさに、夢の世界に足を踏み入れた感覚。


ところが、映画をずっと見ていると、次第に “好み” というものが生まれます。そこに、“こだわり” が生まれ、自分なりの感覚が育っていくんです。


映画を見ると、何かを感じる。この感覚の正体は一体何なのだろうと考えます。簡単に表現できない、不思議な感覚。打ち消そうとしても消えない。むしろ、ふつふつと湧き上がってくる。…それこそが、映画熱。


俺は、考えごとをすると、わかるまで粘り強く考え続けます。それが性分なので、考えずにはいられない。


映画を見てから記事にするまでは、遅くとも1週間以内なので、それまでに考えたことしか書いていません。1ヶ月経ってからわかることもあるし、1年後に結論が出ることもあります。


だけど、以前にも言いましたが、映画には賞味期限があるのと同様、記事にも同じものがある。今だから言えること。映画を見た直後の新鮮な感覚を、俺は大事にしたいんです。


文章を書くと、自分の心の中が整理できます。表現力がないばかりに伝えきれない部分も多いですが、毎回、渾身の力で書いているつもりです。だって、自分が生きていることの証しだから。


好きはことは、本気でやる。やろうと思わなくても、面白いから、つい一生懸命やってしまう。これは、黒澤明監督の名言ですが、俺もそう思います。


“極めていく” というのは、感性が磨かれていくということ。感覚が鋭くなると、直感力が増す。少ない情報から瞬時に判断できるようになる。いわゆる、“野性のカン” というやつですね。


予告編から読み取る力。ビデオのパッケージで作品を判断する力。これは、この世的には経験値。でも、ある意味、見えない力でもあるんです。


本を読むことに長けている人は、“行間” を読む力がある。音楽に長けている人なら、アーティストの “表情” を読み取る力がある。それと同じように、映画を見ることに長けている人には、“スクリ-ンの向こう側” を感じ取る力があると思うんです。


そういう、無形なものとの付き合いは、楽しいものです。同じものを見ても、感じ方はみんな違う。それが面白い。だから、みんなが同じように感じるように作られた作品に、俺は嫌悪感を覚えるんです。でもこれは、好みの問題。


俺が書く文章って、間違っていることも多いと思いますが、全部、俺自身が感じたことです。だから、嘘はついていない。周りの目を気にして、あたりさわりの無い文章を書くことは簡単にできる。でも、嘘を書くのは苦しい。


人に合わせてばかりいると、だんだんと自分が押し込められて苦しくなっちゃう。好きなことをやる時くらい、わがままであれ。ガマンするのは、社会生活だけでたくさん。自分を表現する手段を、一つでも多く持つべし。


スクリーンの向こう側を感じ取る力は、己の心の中にあり。映画がつくりだすマクロな宇宙と、自分の中のミクロな宇宙が、共鳴して、一つに融合するんです。そこに、新しい力が生まれる。


自分が求める先にあるものは何か。映画を通して、俺は探し続けたいと思っています。どこまで行けるかはわかりませんが、興味ある方は、もうしばらくお付き合い願えれば幸いです。



            (映画コラムは、今回でひとまず終了します。ご愛読ありがとうございました。)



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2006-08-06

劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE

テーマ:アニメ・特撮

倉田保昭登場!主題歌は吉川晃司! スケールが大きいんだか小さいんだか、よくわからんとこが楽しい。


実に2週間ぶりの映画館でした。ああ、なつかしいなあ。映画館のイスって、どんな色をしてたっけ。



「轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス」


明るく、楽しい、スーパー戦隊。やっぱり安心して見ていられる作品…と思いきや、冒頭で、謎のムチ男が登場。あの帽子といい、さては 「怪傑ズバット」 の宮内洋か、あるいは 「アイアンキング」 の石橋正次か、それともライダーマンのロープアームか!


そしたら、何と倉田保昭じゃん!劇場で思わず声をあげてしまいました。倉田といえば、「Gメン’75」 のカラテ刑事であまりにも有名。わかる人にはわかる、カルトなアクションスター。


まあ、残念ながら、カンフーは披露しませんでしたが、元気そうだったんで安心しました。千葉真一と共演した 「マスター・オブ・サンダー」 ももうすぐ公開ですが、残念ながら新潟ではやってくれそうもないので、ガッカリしていたところに思わぬプレゼントでした。わーい。


悪役は、“なっちゃん” 星井七瀬。「水霊」 でも霊能力少女を演じるなど、何かと意欲的な彼女ですが、演技はまだ未知数。今回わかったのは、意外とコスプレが似合わないということでした。アニメっぽい顔しているのにね。


ボウケンジャーというだけあって、やたらと冒険する。メカニックもいっぱい持っているけど、山登りは、普通にロッククライミングでのんびりと。装備も何にもない。緊急時だって関係ない。だってボウケンジャーだもん。


戦隊モノって、“○○ごっこ” みたいな感じがちょうどいい。難しいことを極力省いて、子供がマネできる余地を残しておいてあるのがいい。そういうユルいところが、作品の魅力であると思うんです。


だから、役者も、そんなにうまくなくていい。ただ、決めゼリフだけはしっかり叫ぶ。それがあればいい。


『…あきらめるもんか、俺は、ボウケンレッドだ!』 …これよ、これ!自分が自分であるために、一歩も引くわけにはいかない。それが、ヒーローというもんです。


個人的には、ボウケンピンクが好きです。真面目で一途なキャラは、とっても魅力的。海岸に打ち上げられた時の、濡れたフトモモもよかった。“深き冒険者” だそうで、俺もぜひ深いお付き合いを…。 (と言って殴られる)


でも、星井七瀬が変身して飯塚昭三になるってどうよ。少年二人が変身しておっさんになる超人バロム1よりヒドい!



「劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」


さて、これもよくわからんが、何だかパワーのある不思議な作品。しかも今回は宇宙空間で戦います。


主役のカブトを演じる水嶋ヒロは、「ヒビキ」 の細川茂樹より若返って22歳。ライダーを演じるにはちょうどいい年齢かと。今回も、前作とは違った意味で、力が抜けている、つかみどころのないキャラ。でも、この男、何かやりそうな雰囲気を持っています。


どちらかというと、湿気のあるウェットな感じがするので、若いお母さん方には好き嫌いが分かれるところかも。やっぱりガタックを演じる佐藤祐基の方が人気がありそう。俺から見ると、品川庄司の庄司と変わらんみたいだけど。


大物俳優としては、本田博太郎が存在感タップリ。この人は、「北京原人」 以降、すっかりカルトな俳優になってしまいました。


さて、映画のストーリーですが、シチュエーション的には、黒澤明監督の 「用心棒」 と、「007ムーンレイカー」 を足して、100で割って乾燥してふりかけにしたような感じ。クライマックスは、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」 ですな。


今回は、敵のラスボスに、“黄金のライダー” コーカサスが登場。何と武蔵が演じています。彼って、格闘は強いけど、顔は貧相。『わたくしは…』 なんてセリフ、全然似合わない。着ぐるみの中に入って演じて欲しかったですね。造型は、ターンAガンダムのようでもあり、獣神サンダーライガーのようでもありました。…あんまり強そうじゃなかった。


仮面ライダーは、やっぱりバイクに乗るのがいい。バイクで走ってナンボのもんでしょう。バイクで宇宙まで走る。バイクで大気圏突入。もう、やりたい放題。…いいじゃん、だってライダーなんだもん!


そして、特筆すべきは、エンディングに流れる吉川晃司の主題歌 「ONE WORLD」 。この歌は素晴らしく、カッコいい。是非CDを探して、カラオケで歌いたいところです。「仮面ライダー THE FIRST」 のDA PAMPよりこっちの方がいい。


男は、ヒーローの魂を捨てない限り、男でいられる。いつも心に変身ベルト。どんな敵にもライダーキーック! (こればっか)




【エンドクレジット】

ボウケンジャーはエンディングがありません。すぐライダーが始まります。ライダーのエンディングは、普通に終わります。


【トイレに行くタイミング】

ボウケンジャーは30分しかないので大丈夫でしょう。2本合わせて2時間弱なので、お子様はライダーの途中で行くのがいいと思います。途中、韓流映画のようなラブロマンスが延々と続くので、そのあたりがちょうどいいかと。


【オススメ類似作品】


「カクレンジャー第29話」

ニンジャブラックを演じるケイン・コスギの実父、ショー・コスギが登場。あまりの激しいアクションシーンに、戦隊モノという枠をしばし忘れたほどです。戦隊シリーズ史上に残る名編。 (もしかして2話連続だったかも)




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2006-08-06

ゲド戦記 (追記)

テーマ:アニメ・特撮

ようやくパンフレットが入手できたので、もう少しだけ書きます。


どうも俺の周りでは、この映画の評判がすこぶる悪い。見た人がみんな “つまらなかった” と言っています。


よく聞いてみると、どうも “内容がよくわからない” ということらしい。で、その人達に、歴代のジブリ作品で好きなのはって聞いてみると、「天空の城ラピュタ」 だそうです。…なるほど、ある意味納得です。


「ラピュタ」 といえば、スタジオジブリの記念すべき第一回作品。 (ちなみに 「風の谷のナウシカ」 は徳間書店、「ルパン三世カリオストロの城」と 「パンダコパンダ」 は東京ムービー作品。) それだけに、高畑勲と宮崎駿の気合いは充分でした。目指すものは、“血湧き肉躍る、躍動感あふれる作品” であったように記憶しています。


それだけに、全編にわたって、動く、動く、動きまくる。走る、飛ぶ、駆け回る。考えるよりも先に絵が動いてくれるので、退屈しない作品に仕上がっています。ただ、個人的にあまり好きな作品ではありません。


というのは、動きが中心になっている分、感じられるものが少なかったから。ストーリーも、どうしても 「未来少年コナン」 とかぶってしまう。まず、主人公パズーの存在感のなさ。いくらプロの田中真弓が熱演しても、影は薄いまんまだった。「スチームボーイ」 の主役とどっこいどっこいのレベル。


そして、致命的なことに、ヒロインのシータの魅力がゼロ。ラナのように芯が強く、ひたむきな心があまり感じられない。こういう女のために、俺は命を懸けようとは思いません。声優の横沢啓子もヒドい。確か 「機動警察パトレイバー」 でクマガミさんをやった人だと思ったけど、オバチャンが無理してコドモ声出している感じが痛々しかった。


「カリ城」 のクラリスは、清楚で芯が強くて魅力的だった。彼女のためなら命を懸けてもいいと思ったけど、彼女のナイトはルパンなんです。だから、少年の頃は、ルパンのようになりたいと思ったものです。


というわけで、「ラピュタ」 はたしかに面白い作品なんだけど、俺にとっては過去の作品の寄せ集め番外編の域を出ないんです。メッセージ性も乏しいし、心に残るものが少ない。だから俺的には、ジブリの宣伝パイロット・フィルムの位置付け。


で、「ゲド」 を否定するその人達は、映画を見る前からもう、見たいイメージが決まっているように感じました。寅さんシリーズや釣りバカ日誌じゃないんだから、そうそういつもおんなじパターンなわけないでしょ。むしろ、マンネリにならないように、常に新しい世界を開拓しようとする姿勢こそが、ジブリの根本精神ではなかったかと思うんです。


今現在、ジブリを動かしているのは、やっぱり鈴木敏夫プロデューサーでしょう。一般的には、宮崎駿監督が第一人者として有名ですが、俺にとっては、まず高畑勲監督がいて、宮崎駿監督がいて、作画の大塚康生、小松原一男、小田部洋一がいて、そして新潟県人の近藤喜文監督 (残念ながら、「耳をすませば」で監督デビューした直後に他界) といった、そうそうたる実力派集団というイメージだったんです。


それが、「もののけ姫」 以降、宮崎駿監督以外の人達の影が薄くなってしまった。ミヤさんの存在感がデカくなり過ぎて、他の才能あるメンバーの息遣いが、だんだんと聞こえなくなってきた。これは、…ファンとしては寂しいことだった。


つまり、スタジオジブリの均衡が崩れつつあったんです。スタッフたちの頭が、変になっていきつつあったんです。このままいったら、ディズニーみたいになってしまうかもしれないという危機感が、常に俺の頭の中にありました。


そこに登場したのが、「ゲド戦記」 です。この映画を見た時の、俺の感慨深さは、たとえようもありません。「テルーの唄」 にもありますが、心というものは、何にもたとえようがないんです。


「燃えよドラゴン」 で、ブルース・リー師匠は、“人間の心は水だ” と表現していました。なるほど、そういう世界なのかもしれない。心を水のようにして、この映画を味わって欲しいです。


どうやったらこの映画のよさを伝えられるだろう。俺ごときの貧弱な文章力では、たぶん不可能でしょう。何を書いても、正しく伝えられる自信がありません。そのくらい、深い映画だった。


自分自身の弱い心と本気で戦ったことがある人には、絶対通じるものがあります。モノをあまり考えない人には、向かないのかもしれないけど、俺にとっては、忘れられない作品になりました。


子供にとって、親という存在は、ありがたいけど、時にはやっかいなものです。親が立派な人であればあるほど、子供のプレッシャーは大きくなる。それに押しつぶされそうになりながらも、懸命に生きる子供たち。


今どきは、それほど立派でない親まで、子供には高いレベルを要求する。そりゃ無理があるわな。自分ができなかったことを子供に全部背負わせようったって、そんなにうまくいくもんじゃないでしょう。


俺自身、レベルの低い父親だから、子供をそんなに立派に育てようという発想はあまりありません。うまくいけば、それは先祖のおかげであり、悪いことは親である俺自身のせい。そのくらいでちょうどいいと思うんです。


子供の悪い部分というのは、自分が乗り越えられなかった部分でもある。それを突き飛ばすのではなく、寄り添って一緒に考えてあげることができれば…っていつも思っています。


もちろん、そううまくいくものではないことは百も承知。でも、子供の力だけじゃ乗り越えられないものも、やっぱりある。成人するまでは、やっぱり頼ってもらっていいと思う。


だから、聞き分けのいい子供は要注意。表面に出ない分、内面の心が見えにくくなっているかもしれない。憎まれ口たたくくらいの元気があれば大丈夫。自分の子供は、自分の分身。


「ゲド戦記」 のアレンは、立派な父親に対してのプレッシャーで押しつぶされそうになっていた。その彼の苦悩が、圧倒的な絵柄の迫力で表現されていく。「おもひでぽろぽろ」 で、高畑監督が実験したディズニー手法を思い出す表情。


岡田准一は、鈴木プロデューサーが声質を気に入って起用したらしいけど、俺的には不満。でも、インタビューで面白いこと言っています。


『…絵に喋らされた感じがしました。このセリフはこういう風に言うしかないと、絵が全てを教えてくれた気がしたんです。』


これは、とてもいい表現だと思います。アニメの声優をやる上で、大切なこと。この気持ちがあれば、彼は伸びるかも。


この映画を監督した宮崎吾朗は、こう言っています。


『…巨匠たちが作り上げてきたものの原点である、彼らが若かったときの昔風なものを作ってみることにしたんです。』


なるほどと思いました。試写会で見て、俺が感じたことはこういうことだったのかと改めて思いました。昔懐かしい感じがするのに、どこか新鮮な余韻が残る。これはやはり、見えない力によって作らされた作品なのかもしれませんね。


「ラピュタ」 と同様に、過去の寄せ集め感は否めませんが、それがかえって新鮮に感じられる作品も珍しい。細かいアラはあるけど、それを感じさせないくらい、作品としての力があった。


この感覚って、小泉暁史監督の 「雨あがる」 を見た時に似ている。黒澤監督亡き後、故人の意志を継いで完成させた、渾身の力作。作品にこめられた師弟愛が、スクリーンを通して感じられたものです。


それから、ホアキン・フェニックス主演の 「ウォーク・ザ・ライン」 も記憶に新しい。“弟” というものをこれほど意識した作品も今までになかった。役柄やストーリーを超えて伝わるメッセージは、心にしみます。


宮崎吾朗監督は、巨匠・宮崎駿監督の息子というだけで、色メガネで見られがちなだけに、よくがんばったと思います。これから彼が監督としてやっていくのかどうかはわかりませんが、オヤジとの関係に一区切りつけたことだけは確かでしょう。お疲れ様でした。いい仕事しましたね。やっぱり、見えない力が働いたのかも。


そんなわけで、賛否両論のこの作品ですが、みなさんはどう感じましたか。誰に何と言われようと、俺は傑作だと思います。たとえみんなが駄作だと言おうと、俺が感動した心は、少しも揺るがない。感動というのは、そういうものです。


自分が感動した作品は、生涯の名作であり、その心は、一生の宝です。自分の感じ方を大切に、これからも映画に向き合っていこうと思います。…ガンバレ、若くて新しい力!


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