FUJITA'S BAR
1 | 2 次ページ >> ▼ /
2006-01-31

1月のつぶやき

テーマ:エッセイ

今年から、毎月月末にこんな感じで書いてみようかと思います。 とりあえず1回目ということで。


今月は9本の映画を見ました。最近は、ドラマ性の高いものが多い。見た後に引きずる作品は、すぐには消化できなくて、どうしても記事が中途半端になってしまいます。


一応、俺の記事は、“旬の映画を、新鮮なうちに紹介するの” がモットーなので、賞味期限が切れないうちに、何とか文章にしてしまおうとする努力を、ご理解していただけたら幸いです。


一番こたえたのは、「変身」 でした。恋愛映画だってわかってたら見なかったんだけど、ああいう形で劇場に入っちゃったもんで、あとの祭り。ここまで足を踏み入れたからには、後には引けない。今、原作を一生懸命読んでいるところです。よみ終わったらレポートしますね。


新潟県に住む以上は、雪の様子を見て劇場に行かねばならんので、この時期は、どうしても機動力が低下してしまいます。天候によって中止になることも。


…でも、俺の情熱で雪を溶かしてでも通ってやるぜ!負けるもんか。


AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-29

レジェンド・オブ・ゾロ

テーマ:洋画

大味だけど、わりと面白い。懐かしい感じがする、無難なアクション映画。


ちなみに、「レジェンド・オブ・メキシコ」 の続編ではありません。念の為。主役は同じだけど。


前作 「マスク・オブ・ゾロ」 の正統な続編。監督も主演の二人も健在です。でも、知らなくても見る分には問題ありません。ヒーローも、妻子持ちになると苦労するなあってところですね。


主演は、“マドンナをふった男” として、一時期名を馳せたフェロモン俳優、アントニオ・バンデラス。賞味期限はまだまだありそう。 「スパイキッズ」 ばかり出てないで、本業に力を入れようよ。 「デスペラード」 や 「暗殺者」 の時のような、ギラギラした彼がもう一度見たいと思っているファンは多いはず。


ヒロインは、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ。夫のマイケル・ダグラスは、「マスク・オブ・ゾロ」 の彼女を見て惚れたそうな。その後、「エントラップメント」 でショーン・コネリーとも共演し、夫マイケルと共演した 「トラフィック」 では、オスカーを受賞。「シカゴ」 では、魅惑的な脚線美を披露し、野郎どもの視線を釘付けにしました。ムチムチのフトモモがよかったなあ…。今作は、露出度が足らん!ああ、実にもったいない。


監督は、前作に引き続いて、マーティン・キャンベル。 「007 ゴールデンアイ」 や 「バーティカル・リミット」 でも、アクションの腕は証明済みなので、さほど期待はしてないものの、さしたる不安もありませんでした。今回は、CGに頼らず、生身のスタントに徹した心意気は充分買ってあげましょう。何でも、撮影が終わる頃には12人くらい入院するはめになったとか。いいですねえ、この男っぷり!


他の出演者は、クールな悪役にルーファス・シーウェル。この人、渡辺謙が女装したような顔してます。ホントだってば!写真みたら笑いますよ。それから、“悪役商会” ニック・チンランド。何度見ても顔覚えられません。すいません。子役には、アドリアン・アロンソ。「ニューシネマ・パラダイス」 のトトみたいな少年です。


さて、映画ですが、全編クラシカルな演出でまとまってます。わかりやすい、勧善懲悪もの。初代ゾロはアンソニー・ホプキンスなので、バンデラスは2代目。その息子は、未来の3代目になるかというようなことを匂わせるような演出もあり。


夫婦喧嘩しながら敵を倒すというのは、「Mr.&Mrs.スミス」 とおんなじ。ただ、息子が絡んでくると、それなりに気を使わねばなりませんわな。そういう意味では、メル・ギブソンとジョディ・フォスターが共演してケンカバトルした、「マーヴェリック」 の方がテンション高かった。あと、「ローズ家の戦争」 とかね。


それにしても、キャサリンは凄い。この人、やっぱり風格がある。気品もある。そして下品なことも思いっきりやってくれる。頼もしい女優なんです。ここまでできる女って、やっぱり凄いというもんでしょう。サーベルで斬りかかる時も、目をひんむいて歯をむき出してアタックします。うーん、セクシー。ただ、今回は露出度が

少なかったなあ。胸元ばっかりじゃ、フトモモ星人は淋しい限りです。この点では、「Mr.…」 のアンジェリーナ・ジョリーの勝ちですね。 ( すいません、ツッコんで下さい )

AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-29

単騎、千里を走る

テーマ:洋画

“子供は親の背中を見て育つ” そうですが、同様に、“親も子供の背中をしっかりと見守る” べきなのかも。


実は、見るまですごく不安だったんです。いかにもな予告編を見せられると、さあ感動しろと命令されているみたいで…、そういうのって、あるでしょ。


主演は、日本が誇る高倉健。俳優生活50周年だそうで、今作でなんと204本目。そして中国では、「君よ憤怒の河を渡れ」 が公開されて以来、一番有名な日本人俳優らしいです。


監督は、チャン・イーモウ。「紅いコーリャン」 「菊豆」 のようなドラマ性の高い題材から、「HERO」 「LOVERS」 などの娯楽作品まで幅広く手掛ける一流のクリエイター。「古井戸」では、俳優としての実力も評価されています。


今回は、健さんとチャン監督の友情が結実した作品、ということになります。


ちなみに、日本のシーンは、降旗康男監督が担当しました。撮影はもちろん木村大作のおっちゃんです。チャン監督からの依頼だそうで、日本人の描写を大切にしたかったみたいです。


共演は、寺島しのぶ、中井貴一 ( 声の出演のみ ) 以外はよくわかりません。何だか、素人さんをたくさん使ったそうで。だから、“演技” ってなんだろうと考えさせられました。


さて、映画ですが、中国一人旅ドキュメンタリー風、健さんのウルルン滞在記って感じです。孤独な男が、旅先で人のあたたかさに触れ、自分の何たるかを再発見する…。


何だか、旅行会社でこんなツアーが企画されそうな匂いもプンプンしそうな雰囲気。寂しい貴方、心やさしい中国人女性が現地でサポートします。息子との関係を修復したいお父さん、夫婦仲が冷え切ったダンナ様、職場でも孤独をかみしめている企業戦士の方、中国の田舎に行きましょう!…ってな具合。


さすがに文化の違いはあるものの、人間は、基本的にはみんな同じなんだという考えが根底にあるようで、以外とスムーズに展開していくのが、かなり都合よすぎると思いました。実際はこんなにすんなり行かないんじゃないかなあ。役人だって、ワイロとか要求してきそうなもんだろうと思っちゃう。


それに、中国人のみんながやさしくていい人とは限らないしね。日本人だっていい人と悪い人がいるように、中国人だって、それなりに悪い人はいっぱいいるでしょう。旅行会社のおねーちゃんは仕事だからちゃんとやってくれるけど、現地の人は簡単に信用しない方がいいのでは。


…しかし、そこは高倉健!眼光の鋭さで、相手に有無を言わせない。情熱の眼差しでジロッと睨めば、みんなたちどころに言う事を聞いてくれます。…さすが。みなさんも、現地で交渉する時は、高倉健になりましょう。


その、無言の説得力が、映画をさらにグレードアップ! そしてヒートアップ! もう誰も、彼を止めることはできない! ( …あ、でもアクション映画じゃないからね。)


やっぱり健さんは凄い。ツギハギな編集も、スカスカの展開もものともせず、最後まできっちり演じきりました。


この映画で大事なことは、何かを成し遂げようとする段階において、自分がどこに向かおうとしているかという方向性が見えてくるところだと思います。単なる意地ではなくて、突き動かされるように進んでいくような感覚。これって、限界を超えて何かを掴んだ人はわかると思うんです。男って、少なくともそういう経験の一つや二つは持っているでしょう。女から見たら、意味のないことのようでも、ガムシャラにやってしまう。それを越えた向こうに、何かがあるからなんです。


だから、女性のみなさん、男が真剣に何かをしようとしている時は、できるだけ見守ってあげて欲しいと思います。たとえ失敗しても、そこから何かを学ぶはず。男ってそういうところがあるんです。“バカになれる” って、ある意味素敵なことなんですよ。父親って、男にとっては “生きた教材” なのかもね。

さて、トイレに行くタイミングは、車が故障して、坊やが逃げ出したシーンくらいがベストかと思います。まあ、全体的にゆっくり進むので、どこで行っても基本的に大丈夫ですよ。



それにしても、健さん、ケータイ似合わないなあ。やっぱり受話器の方がいい。 「鉄道員」 の時もそうだったけど、今回も受話器を持った熱演シーンがあります。お見逃しなく。


まあ、内容はともかく、この映画がつくられた快挙を素直に喜びましょう。中国人にも、日本をきちんと表現しようとしてくれる人がいるというのは、やっぱりうれしいから。今夜は、クラシックラガーで乾杯しましょう。


中国で人気のある人物を起用すれば、お互いにイメージアップにもなるし、創作意欲も湧くというもの。チャン監督、今度は福原愛ちゃんを起用して、卓球ドキュメント映画でもどうですか?

AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-22

博士の愛した数式

テーマ:邦画

テーマは、『信頼と絆』 です。日本人の持つ “美しい心” が、この作品に込められています。


いろんな意味で、勉強になる映画。人間関係に悩んでいる方、家族とうまくいってない方、心に傷を抱えたまま苦悩している方、自分は役に立たない人間だと思っている方、介護に疲れ切った方…、そして、数学が大好きな方と大嫌いな方にもオススメです。


監督は、小泉尭史。黒澤明監督のもとで長く助監督をつとめてきた実力派。「雨あがる」 「阿弥陀堂だより」 に続いて、今回で3作目。彼のスタイルというものが、見えてきたように思います。スタッフも、黒澤組です。


原作は、芥川賞作家、小川洋子の同名小説。第1回本屋大賞を受賞したそうです。今回の映画は、原作ファンの方々にも受けはいいようです。作者本人も、パンフレットに賛辞をコメントしてました。


主演は、「雨あがる」 でも監督と息ピッタリだった寺尾聡。彼の演技は素晴らしい。文句のつけようがありません。抜群の存在感。「半落ち」 の無言の演技も凄かった。


共演は、深津絵里、斎藤隆成、吉岡秀隆、井川比佐志。みんないい感じでがんばってました。

そして大御所、浅丘ルリ子。…おいおい、あんた、「フライトプラン」 で…おっと、これは失礼 ( 笑 ) 。


小泉監督の持ち味は、“やさしい” 視点で物事を見つめる点にあります。厳しさを表現する時にも、根底にはやさしさが流れている。だから、出演している人同士にも、絆が生まれるような説得力が、画面に現れるんです。それだけに、見ていてとても気持ちがいい。


深津絵里もがんばりました。彼女の演技はあまり見たことがなかったので、新鮮な感じがしました。自転車をこぐシーンも、その時によって表情が様々で面白かったです。吉岡君は、「三丁目の夕日」 とはガラッと変わり、本来の彼の持ち味を生かした役だったと思います。


さて、映画ですが、記憶が80分しか持たない天才数学者に新しい家政婦が来る、という変てこな設定に、初めはコメディかとも思ったんですが、なかなかどうして、重厚な人間ドラマになっています。


記憶喪失ものというと、ガイ・ピアースが主演した 「メメント」 という映画がありましたが、この主人公は、10分しか持たなかったので、映画も大変忙しいものになってしまいました。他に、ハリソン・フォードが主演した 「心の旅」 もあります。こちらの方は、失った記憶が戻るとともに、家族が再生していくハートフルな作品。


でも、この映画の主人公は、きっちり80分で忘れてしまう。だから、毎日初対面のあいさつをしないといけない。でも、映画の中盤で、それは気にならなくなりました。単なる “日常の風景” になってしまうんです。他にも、色んな問題が発生しますが、それらを越えた “絆” があるから、どこか安心感がある。


“信頼”って、そういうものなのかもしれない。目に見えないけど、確実に存在する力。


人間の可能性って、確かにすごいと思います。数学もちょっと好きに なったみたい。数学者って、要するに数字オタク。でも、数字の美しさを誰よりも知っていて、誇りもプライドもある。それ自体には、生活にあまり意味はないかも知れないけど、好きなことで得たパワーを、生きる力に変える能力は人一倍。だから、オタクは、自分の世界を一般の人に説明できる言葉を持たなくちゃいけないと思うんです。


人間って、みんな違って当たり前。その事実を認め合う心があれば、仲良くならないまでも、敵対することはないはず。日本人は、みんなどこかにそういう心を持っているのかも。


『愛』 という字は、『受け入れる心』 って書きます。人を受け入れることは、自分を受け入れることにもつながるというもの。足りない部分はお互いに補えばいい。“信頼” し合える関係っていいもんです。


“教える側” と“ 教わる側” のどちらかがしっかりしていれば、教育って成り立つもんだと思うんです。両者のやりとりによって、また新しい何かが生まれるというもの。

映画の長さは、2時間ちょうどくらいですが、トイレに行くいいタイミングはちょっとありません。ムダな場面がないから。でも、どうしても行きたい方は、野球の試合を見に行く最初のところと、能を鑑賞するところあたりがよろしいかと思います。でも、できればガマンして全部見てね。



映画を見終わったあとは、深呼吸しましょう。その日一日くらいは、やさしい心で過ごせるでしょう。憎らしいあいつも、許してあげて下さい。



最後に、俺流の数学小話を一つ。


A君とB君とC君がいました。一見、みんなバラバラの性格だったので、ケンカばかりでした。でも、3人とも映画が好きだということがわかったので、因数分解をしてみました。


 映画 ( A'+B'+C' )


その結果、3人は友達になることができました。めでたし、めでたし。

いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-22

フライトプラン

テーマ:洋画

かあちゃんをナメんなよ!ジョディの体当たりド根性パワー炸裂。


ジョディ・フォスター3年ぶりの主演作だそうで、かなり気合入ってます。見応えのある快作。


今回も御馴染みシングル・マザー役ですが、ダンナが死んだばかりの、未亡人という設定。傷ついた心を抱えたまま、娘と二人で乗った飛行機で、とんでもないことに。


監督は、新鋭ロベルト・シュベンケ。ドイツ出身だそうで、雰囲気タップリの、スタイリッシュな映像センスはなかなかのもの。これからの活躍に期待ですね。


しかし、ジョディはやっぱり美しい。そして、貫禄も十分。子役からの長いキャリアもさることながら、彼女の天性の表現力がすごいんだと思います。


今回のストーリーだって、「パニック・ルーム」 と「フォーガットン」 をたしたような、よくある感があったし、予告編を見ても、話の筋がわかりそうな感じだったので、期待半分、不安半分で行ったんです。


そしたらまあ、映画が始まったとたん、それらは一気に吹き飛びました。特に中盤のグイグイ引っ張っていく盛り上がりはスゴい。シンプルな構成だけに、人物描写が優れているんですね。


昨年見た「ロング・エンゲージメント」 でもチョイ役で出演していたジョディですが、出番は少ないのに存在感たっぷりだったのに驚いたものです。


彼女が表情を一つ変える度に、その向こう側の状況が想像できるくらい、細かい動きを微妙に表現しているんですね。これが大きすぎるとジム・キャリーみたいにクドくなってしまうし、逆に小さいと伝わらない。ちょうどいい感じで表すのが、プロの役者というものでしょう。


とにかく、演じているジョディが生き生きしていた。苦悩する役だけど、楽しんで演じている感じがしました。きっと、監督とも相性がよかったのかも。いい仕事したなってところ。


脇役も、怪しい人ばかり。機長には、ニセ物やらしたらピカイチのショーン・ビーン。こんなヤバそうな機長はイヤだ。スチュワーデス ( 死語 ) は、「トラフィック」 でヤク中娘を演じた顔パンパン女優、エリカ・クリステンセン。それから、浅丘ルリ子風の瞳を持つケイト・ビーハン。他にも変な人がいっぱい出てます。


事件が起こるシチュエーションはヒッチコック風。中盤の展開はロマン・ポランスキー風。終盤はハリウッド風にスッキリまとまってます。


時間も、1時間38分とコンパクトなので、トイレの近い方も大丈夫でしょう。どうしても行きたくなったら、ジョディが手錠を掛けられて席に戻されるシーンくらいがちょうどいいかも。でも、できればガマンして全てを堪能して下さい。わりとあっという間ですよ。


今年最初の洋画だけに、いいスタートだったような気がします。


この映画のテーマは、『母性の強さ』 ですね。それと、『周りの無関心に対する怒り』 というところかな。


ジョディは、娘を救い出すために、勇敢に戦います。命よりも大切だから、体を張って守る。周りから何を言われようと、自分の力で突破口を切り開こうとする。素晴らしいじゃないですか。


彼女は、戦うのに銃やナイフなど使いません。あるのは “気迫” のみ。それだけで充分というものでしょう。


母子家庭だからってナメんなよ!かあちゃんは、本気で怒ったら恐いんだぞ。手がつけられないくらい暴れるんだぞ。かかってきやがれ、悪人ども!

いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-17

疾走

テーマ:邦画

今回は、マジメにシリアスな話。テーマは、“人間の罪” です。少しずつ、確実に狂っていく恐さ。


世界に誇る日本人監督、SABU最新作にして、初めての原作映画化。


原作は、直木賞作家、重松清の同名小説。インパクトのある表紙で上・下巻にわかれている、アレです。読もうかどうしようかと思っているうちに、映画化しちゃいました。こっちの方がてっとり早くていいやってんで、早速見て来ました。


主演は、NEWSの手越祐也。ジャニーズだけに、ジャニーズ以外の何者でもありませんが、一応頑張っていたようにも思います。まあ、作品の力というものかな。“普通の、おとなしい少年” を初々しく演じました。


ヒロインは、「誰も知らない」 で強烈な印象を残し、最近では 「乱歩地獄」 にも顔を出していた韓英恵。彼女の実力はまだ未知数ですが、インパクトのある顔は存在感タップリ。つり上がった目が、この役に効果を与えています。ただ、印象が強すぎるかも。もう少し、弱さも感じられるとよかったですね。


共演は、中谷美紀、大杉漣、寺島進、豊川悦司、高橋ひとみ、平泉成といった実力派揃い。ベテランの円熟した演技に支えられて、主役の二人も盛りたてられるというもの。


さて、映画ですが、前作 「ホールド・アップ・ダウン」 とはガラッと変わり、(たぶん) 原作に忠実に、重厚なドラマに仕上がりました。ずっとオリジナル脚本で撮り続けたスタイルだっただけに、きっと何か思うところがあったのでしょう。画面から、監督の本気モードがビンビンと伝わってきます。


得意のギャグは、ほとんどありません。唯一あるとすれば、“幽霊” くらいかな。…誰かはナイショ。


15歳のやさしい少年が、追い詰められて追い詰められて追い詰められて、とうとう “何か” しなければいけなくなってしまいます。尾崎豊の 「15の夜」 よりかなりヘビーな状態。


最近は、キレる若者が多いなんてやたら言われてますが、誰だってキレる時はキレる。怒らない人間なんていない。怒らない人は、内に秘めているもんです。本人も気付かないうちに恨みはどんどんデカくなり、そして…いつか火を噴く。ストレスを発散するのがヘタだと思う方は要注意。


普通の少年が、どういう風に追い詰められ、どういう風に狂っていくか、映画の中で丁寧に描写されています。凄かったのは、兄役の柄本佑。こいつ、すげえキャラ。彼の演技は大したもんです。「真夜中の弥次さん喜多さん」 にも出ていましたが、あの時と全然違う。こんな奴、実際にいそうなだけに、ゾッとしちゃいました。こういうアニキのもとにいたら、狂っちゃうだろうなあ。


…相手がおとなしいからといって、イジメてる奴ら。おとなしい人間ほど、怒るとコワいんだぞ。覚えとけ。



それにしても、中谷美紀はいい。今回はヤクザの情婦役でした。なんだか、「らせん」 のラストシーンを思い出すような、大人のキャラでした。泣き顔のシーンはよかったです。


今回、またしても厄介な書物が登場します。聖書。以前も言いましたが、聖書って矛盾だらけなんです。いいことも悪いこともいっぱい書いてある。これを片手に少年は “迷走” します。 真実を探し求めて、行き着く所まで…。


ジャニーズの人なので、“普通の男” を演じる分にはいい。“何かやってくれそう” 感が全くないのがいい。


“普通” って便利な言葉だと思う。よくもなく、悪くもない。ちょうどいいということなのかな。でも、俺としては、平凡、あたりさわりない、突出した部分がない といったイメージ。個性が感じられない。これは淋しい。


最近は、個性とわがままを履き違えている輩も多いので、誤解のないように言うと、個性を出すということは、やっぱり自分に責任を持つということだと思うんです。勝手気ままにやって、後は知らんというのがわがまま。自分のやりたいようにやるけど、結果に責任を持つのが個性的な生き方。


“普通” でありつづけるのって、結構しんどいと思うんです。絶えずどこかに不安がつきまとう。枠から外れたとたんにパニックになりかねない。そのとたんに、ずっとごまかしてきた “ツケ” が回って来る。すでにヤバいと気付いているんだけど、何を、どうしていいかわからない。


15歳だから、行動も制限されるし、家族の中で一番弱い立場だから、何の決定権もない。わかるなあ。俺も次男だし、家族の揉め事に対して、何の力もなかった。何を言っても、聞いてもらえなかった。ただ、怯えているしかなかった。そこで、“自分にできること” を必死に考えた。


考える時に大事なのは、『自分がどう感じたか』 ということ。うれしいのか、悲しいのか、怒りたいのか、泣きたいのか、どうってことないのか。自分と真剣に向き合うことによって、自分が本当はどうしたいのかがわかってくる。それが原動力となって、“行動力” というものが生まれる。意志がなくては行動できない。


この映画の主人公は、追い詰められて初めて、自分の力で考えました。でも、15歳という未熟な年齢と、誰かと繋がっていたいという願望が強すぎて、悲劇的な道を選んでしまいます。それを、誰も責めることはできないでしょう。そしてついに……後は本編をご覧下さい。


結果的にうまくいかなくても、自分の選んだ道ならば、悔いはないはず。自分の人生の主役は、自分なんだから。監督、脚本、そして主演です。


だから、この映画の主人公は、がんばって自分の人生を突っ走った。力の限り背一杯。それが、タイトルの “疾走” という、力強い言葉となって、胸に突き刺さるんです。


壊れたら、元には戻らないけど、新しい “何か” が生まれるかもしれない。もうだめだという前に、やれるだけやってみようという心が大切。勇気を出してがんばれば、たとえ失敗しても残るものがあるはず。時には、“内容” より “行動” することが大事な時もある。


一見、理想的だけど、すぐにこわれてしまいそうな家庭って、実際いっぱいあるんだろうなあ。ちなみに我が家の場合は、もともとマトモなことはできないだろうって思ってるから、ダメで当たり前ってくらいの気持ちでなんとかやってます。世間一般の家庭に比べたら、かなりヒドい生活なんだろうけど。まあ、いいじゃん。


みんなと同じように、普通に生きるというのは、俺にとっては苦痛みたいなんです。むしろ、自分を堂々とさらけ出して、個性を前面に押し出して生きたいと、俺は思います。自分に嘘をついてまで、相手に媚びることはないでしょう。そういう面では、まだまだ子供みたいなもんですね。


…重松氏とSABU監督のメッセージ、確かに受け取りました。


男は、一生に何度か、キラキラ輝いて “疾走” する時が来る。…俺もがんばろ!

いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-15

乱歩地獄

テーマ:邦画

うわー、グロい。相当マニアックな映画なので、一般の方はご遠慮下さい。


変身」 もそうでしたが、これも新潟では今頃公開されました。でも、俺にとっては旬の映画。だから、去年の映画なんだけど、一応2006年の映画として鑑賞します。やってくれるだけありがたいというもの。


江戸川乱歩というと、怪奇小説好きなら一度はハマる作家。音楽好きならビートルズにハマるように、誰もが通る、登竜門というやつでしょうか。


俺も20歳くらいの時に、やたら読んだ時がありました。彼の作風って、かなりエグい表現が多くて、マニアックな描写を、わかりやすく丁寧に表現している感じがするんです。それが余計に怪しさを増す効果に。


作品も、幾度となく映画化されていますが、今回は “映像不可能” と言われたものがこぞって登場。内容はどうあれ、映画化したというその勇気に拍手を送りたいです。


映画は、4話オムニバス形式で、「火星の運河」 「鏡地獄」 「芋虫」 「蟲」 の4本。どれも個性豊かな監督が、それぞれの持ち味で、妖艶な世界を展開します。


俺がよかったのは、実相寺昭雄監督の 「鏡地獄」 ですね。原作は非常に短かったのですが、よくぞここまで膨らませてくれました。キャストも、常連の寺田農、「あらしのよるに」の “メイ” 成宮寛貴、「座等市」 の “仕込み三味線女” 大家由祐子、そして市川実日子も友情出演しています。


構成は、「怪奇大作戦」 風。鏡を使った科学犯罪に、名探偵明智小五郎が挑む。相変わらずの凝ったカメラワークは絶好調。ヒロインに、あえて地味な “熟女” を起用するあたり、マニアックな視点も健在。過去の作品で、「アリエッタ」 「ラ・ヴァルス」 「堕落」 なんていうAV作品がありましたが、これの主演女優、加賀恵子を思い出します。


姑獲鳥の夏」 を撮って、「ウルトラマンマックス」 を2話立て続けに撮って、この作品。そりゃあ、ぶっ倒れるはなあ、じいさん。おかげで急病に為、舞台挨拶に行けませんでした。完成 “疲労” 試写会。チャンチャン。


そして、「蟲」。これは、最近気になる女優が出てました。緒川たまきです。この人、もう33歳なんですが、マニアックな顔立ちと独特の存在感が魅力。バラエティ番組 「トリビアの泉」 で、ガセビアコーナーの “うそつき” VTRに出演している彼女です。最近は、梅図かずお原作の 「蟲たちの家」 でも好演してました。この姉ちゃん、虫もんばっかり。


生きている時間は短く、死体でいる出番が多かったのですが、彼女の蝋人形のような死に顔は美しい。監督がヘタなのか、死体なのにまばたきするし、お腹は動くし、胸元もかすかに上下してる。ダメじゃん!でも、それがまたセクシーだったりして。作品自体はイマイチだったけど、彼女のおかげで満足度アップです。


ちなみに現在、俺のお気に入り女優は、中谷美紀、蒼井優、そして緒川たまきです。ただ、緒川さんの実力はまだ未知数なので、まだ一応 “気になる女優” といったところです。


で、4話全部に登場する、主演の浅野忠信ですが、彼はホントに、何でもやるなあ。「ヴィタール」 でも静かな演技で存在感抜群でしたが、今回はちょっと登場しすぎかな。明智役はいいとして、「蟲」 の主役には合わないと思う。人嫌いな部分はともかく、アレルギー性皮膚炎の役に合ってない。胸毛とスネ毛ボウボウで、あのボワっとしたロン毛。そりゃあ、見ている方がムズムズするって。もっとツルンとした美青年にして欲しかった。俺としては、「芋虫」 に出ていた松田龍平を起用して欲しかった。その方が説得力ありますよ。


「火星の運河」 から始まるこの映画、最初の5分は音が全く出ません。咳払いをしたい人は要注意。トイレに行くのはいつでもOK。気分が悪くなったら、バンバン途中退場して下さい。


「火星…」 は、内容が無さ過ぎて退屈。「芋虫」 は、見せ過ぎで作り物臭くなってしまいました。もっと影をたくさん使って、クライマックスに全てが明らかになる演出にした方が面白かったと思います。せっかくの松田君を、こんなところで使うのはもったいない。二十面相という役どころはおいしいけど。


ちなみに、俺のお気に入りの乱歩映画は、「ひとでなしの恋」 です。羽田美智子がかわいかったなあ。


江戸川乱歩という名前にしたって、エドガー・アラン・ポーからパクったんだから、もともとインチキな世界というもの。その世界が楽しくて、みんな映画化するんだと思う。そこには “正しい表現” なんてものはないのかもしれませんね。“こうやったらもっと面白いものができる” という自由な発想で、これからも乱歩映画を作りつづけていただきたいと思います。


まあでも、今回の映画は、禁断の映像化ということもあって、よくも悪くも、よくぞここまでやってくれたもんです。製作者の方々、大変ご苦労様でした。この映画は、時間が経つにつれ、カルトな作品になっていくでしょう。 江戸川ワールド、永遠なれ

いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-14

変身 ( ネタバレ編 )

テーマ:邦画

これでは、単に蒼井優にコーフンしているアホ男になってしまうので、本当に言いたいことを書きます。


レイクサイド・マーダーケース」 でもそうでしたが、東野圭吾の物語の主人公は、とらえどころがないように思えるんです。真面目ではあるんだけど、一歩間違えば屈折してしまうような感じ。


この映画の主人公、成瀬純一にも、そんな危うい一面を感じていました。免疫力がないっていうか。


結論を先に言わせてもらうと、もっと違う選択肢はなかったんだろうかと思いました。以下、ストーリーを検証しながら、俺の独自の見解を述べたいと思います。



 ( これ以降、完全ネタバレになりますので、これから見る方はご遠慮下さい )



文房具屋で働く健気な女性、葉村恵と恋に落ちて、順風満帆な人生だった純一は、強盗事件に巻き込まれ、幼い女の子をかばったことにより、頭部に銃弾を受けて重傷を負ってしまう。


脳に致命傷を負った彼に、思わぬ幸運が。適合するドナーがいるんだって。マジで?それで、脳を半分移植することになりました。おいおい!


めでたく退院した彼でしたが、自分の中に “異変” が起きていることに気付く。どうやら、移植された脳細胞がすこしずつ影響しているらしい。


大人しかった性格が、次第に凶暴になり、やたらと怒りが込み上げてくる。経験したことがない異常な状態にパニックになる純一。真面目な心と、凶暴な心の見えない対決が始まる。


人間社会そのものがそうであるように、“異質” なものって、基本的に排除される方向に力が働くもんです。いわば、“よそ者扱い” ですな。いわゆる “免疫作用” というやつです。


その “よそ者” が受け入られる場合がある。つまり、“仲間” になるわけですな。それは、そいつが必要不可欠になること。誰かに気に入られる。大事な仕事を任されるようになるなど、理由は様々ですが、要は自分達が生き残るために必要な存在になってしまえばいいのです。


俺自身、転職をたくさんしたもんだから、初めての職場で初めての仕事をする大変さは、人一倍わかるつもりです。みんなに受け入れられてこそ、自分の居場所が出来るというもの。それから自分のやりたいようにやればいい。最初は適応力さえあればいい。


純一に移植された脳細胞は、実は犯人のものでした。ここで大事なのは、それを知らないうちから、凶暴な性格が出てしまうということ。だから、あくまでも脳のせい。その “異質な同居人” と一緒に暮らさねばならないジレンマ。二重人格とも違う、独特の苦悩が、この作品の凄いところだと俺は思うんです。


でも、俺だったらどうだろう。素人考えで恐縮ですが、もともといた脳にとってよそ者であっても、そいつがいなきゃこっちも生きられないんだし、仕方がないから仲良くしようと思うんじゃないかな。一方、よそ者にしてみれば、知らんうちに押し込まれて戸惑っているにしても、自分の母体はもうないんだから、ここに住む以外は、行くところがない。だったら、共存できる道をさがしたいところ。


しかし、ここで問題が一つ。犯人は自殺しているということなんです。これが実に厄介。


もともと死ぬつもりだった脳だから、破滅的な行動に出るのは当然かも知れない。でも…だからこそ、純一の脳にもっとがんばって欲しかった。やさしい心で、傷ついた脳を癒してあげて欲しかった。力では、敵対しても勝てるわけがないから、お前なりの方法で、奴と対話する方法があったかも知れない。


弱虫な彼じゃできない、なんて言わないでくれ。彼はきっと戦えるはず。だって、あんなにかわいい彼女がいるじゃないか。彼がどんなに冷たくしても、追い出しても、突き飛ばされても、泣きながらすがりつく、いじらしい彼女のために…、彼は絶対、戦えるはずなんだ!


俺なら、もっと死ぬ気でやるぞ。彼女の笑顔を守るために。これ以上、彼女の痛々しい泣き顔を見たくない。自分を救うことが、彼女の救いににもなるし、死んだ犯人の無念を供養することにもなるって思うんです。


結局、純一は自殺してしまいます。


それは、大切な人を傷つける自分は、存在しない方がいいという結論だったようです。それも、仕方ないのかも知れない。…でもね、彼女はこう言ったんだぞ。


『…殺されてもいいから、一緒にいたい。』


こんなに愛してくれる女性はいないぞ。お前にはもったいない女だ。でも、彼女にはお前しかいなかったんだよ。それをわかった上での選択だったんだよな。


苦悩するって辛いことだと思う。人生はその連続かも知れない。それに耐えられる人と、耐えられない人がいる。強い人がいれば、弱い人もいる。それは悪いことじゃない。


立ち向かうには、力がいる。力の根本は “愛” だと思う。生きようとする力。大切なものを守ろうとする力。邪悪なものに立ち向かう力。そして、自分というものを維持する力。


困難は次々と襲ってくる。それらを、自分の力で乗り越えた者だけが、明日の世界で生きることができる。あっさりあきらめてしまうより、前のめりで生きたいと、俺は思うんです。


彼の選択を、俺は責める資格はないけど、やっぱり残念だと思う。引き金を引く前に、もう一つやることがあったはず。悔いの残る死に方だけは、したくないなって思うんです。


何だか、ずいぶん勝手なことを書きました。でも、書かずにはいられなかった。それだけのことを考えさせるくらいの内容が、この作品にはあるんです。東野圭吾ってすごい作家ですね。


でも、俺だったらどうだろう。うまいこと “よそ者” を手なずけて、必要に応じて使いわけたいな。二つの心が一つの体の主導権を争って戦う。ある意味、三角関係。悪霊に憑依されるって、こんな感じでしょうか。


悪い心の中にもいい部分があるでしょう。その両方のいいトコ取りで、新たな自分になってやる。そいつの人生の分も楽しまなきゃ損だ。苦しんだ分、今度はいいことあるかもってプラスに考えたいもんです。


…そして、蒼井優ちゃんは俺がもらう。ウヒー。

いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-13

変身

テーマ:邦画

ああ、切ない。 胸が締め付けられるような映画です。


実はこの映画、チケットを買うまでどんな作品か知らなかったんです。タイトルからして、きっとカフカだろうなんてタカをくくっていたんですが、開けてビックリ。東野圭吾原作だったんですね。お恥ずかしい限り。


しかも、蒼井優が出てるじゃん!これは当たりだと喜んじゃいました。「鉄人28号」 以来、「タイガー&ドラゴン」 「男たちの大和」 で、すっかりお気に入り女優になってしまっています。


何度も言いますが、彼女の魅力は、表情の美しさにあります。笑顔、泣き顔、不安な顔、うつむいている顔。どれをとっても生き生きしている。全身からあふれ出る表現力。うー、たまらんなあ。


その優ちゃんが、今回は、これでもかこれでもかと傷つけられます。「大和」 の5倍くらいは泣かされてるんじゃないだろうか。見ている方も切ない。もう、いいよ。やめてくれよって感じ。


彼女は、監督がOKを出しても、自分の演技に納得がいかないと、食い下がるそうです。その情熱が、人を感動させる力になるんだろうと思います。


『涙は女の武器』 とはよく言ったものです。あの泣き顔を見たら、なんでも謝ってしまうだろうな。俺が人質をとって立てこもった時、優ちゃんが泣き顔で説得してくれたら、すぐ投降すると思う。それくらい、彼女の泣き顔はヤバイ。俺の弱点になりそう。


さて、映画ですが、何を書いてもネタバレになるので、最小限で説明すると、自分が自分でなくなっていく不安と恐怖、愛する人が変わっていく不安と恐怖、という映画です。…わかんないか。


冒頭、目覚めると病院のベッドの上。自分はなんでこんなところに? 次第に記憶が甦っていく中で、自分に異変が起きていくのを感じる主人公。 ( といっても体ではなく心の方ですが。)


体中の粘膜がムズムズするような青臭い恋愛シーンが終わると、物語はいっきにシリアスな展開になります。あの楽しかった頃に二人は戻れるのか。


一応、純愛の恋愛映画なんだけど、SF映画でもあるし、サイコサスペンスでもある。やさしい男が、凶暴な世界へ心の旅をするって感じです。これ以上は言えないので、作品で確認して下さい。


主演は、玉木宏。共演は、佐田真由美、“仮面ライダーナイト” 松田悟志、“スカイハイ” 釈由美子、北村和夫、山下徹大。


トイレに行くタイミングは、なかなか難しい。どこも重要な感じがするから。まあ、全体的にゆっくり進むので、どこで行っても大丈夫でしょう。主人公が病院にいる時がいいかな。優ちゃんとのカラミはお見逃しなく。

監督は、これがデビュー作となる佐野智樹。助監督を長くしていた人らしく、丁寧に作られた画面が心地いい。実力はまだ未知数なので、今後に期待ですね。


それにしても、優ちゃんの泣き顔見てたら、過去の古傷が痛むようで、たまらない気持ちになってしまいました。なんだか、しばらく引きずりそうな気がする。いろんな泣き顔を思い出して…。わはは。



これでは、単に蒼井優にコーフンしているアホ男になってしまうので… →ネタバレ編

いいね!した人  |  リブログ(0)
2006-01-13

輪廻

テーマ:邦画

Jホラーの最先端、快進撃! 優香はよくがんばりました。


清水崇監督最新作の登場。期待を裏切らない、なかなかの出来栄えでした。


今回は、音楽を川井憲次が担当。いい感じのムードで、嫌が応でも盛り上がります。


主演は、優香。単なるグラビアアイドルかと思っていたら、これがまあ、あんた。見事な熱演でした。


髪の色は黒。メイクも控えめで、おとなしい女を好演。テレビで見るイメージと全然違うのが新鮮だし、表情もいい。ホントに恐がっている様子がビンビン伝わって来ます。


何たって、恐怖の演技をしている時の首筋の汗がセクシー。息遣いがじかに伝わってくるような臨場感。これって、監督の腕がいいのか、彼女の演技がいいのかわかりませんが、たぶん両方でしょう。


共演は、椎名桔平、杉本哲太、小栗旬。そして、「ノロイ」 でも好演した松本まりかも出ています。


“絶叫” は、「ノロイ」 の時の松本まりかの方が凄かったけど、優香もなかなかのもの。「着信アリ」 の柴咲コウは、優香を見習いなさい。


さて、映画ですが、あるホテルで起きた大量殺人事件を映画にするという話。当然ながら、撮影時に怪現象なんかがバンバン起きそう。役者さんも、気味が悪いながらもがんばってしまう。そこで、幽霊のみなさんは、役作りに協力してくれます。…って、いい話じゃん。


まあ、タイトルにある通り、“生まれ変わり” がテーマなので、前世がどうのこうのという話になります。日本独特の “あの世感” がよく出ていると思う。後半はほとんどギャグになりますが、前半でかなり盛り上がるので、そのまま勢いで見るべし。


ホテルに少女の霊というと、「シャイニング」 がすぐに思い出されますが、清水監督の指示で、優香もこの映画を見て役作りしたそうな。まんまパクリですね。最近だと、「ホールド・アップ・ダウン」 なんかも、ホテルにいっぱい幽霊出たっけなあ。


でも、この映画、見どころは多いですよ。つかみのシーンもばっちり。「THE JUON」 よりインパクトあり。人形の不気味さもGOOD。「人形霊」 なんかよりずっといい。


そうそう、黒澤清監督が出演してました!大学教授の役です。あのヒゲ面は間違いない。


トイレに行くタイミングとしては、現地に向かうために、みんなでバスに乗り込む時がベスト。それ以降は畳み掛けるように、怒涛のクライマックスへ突入なので、心配な人はこのタイミングで。


プロデューサーの一瀬隆重が優秀なので、Jホラーの勢いはまだまだ続くでしょう。頼もしい限りです。

いいね!した人  |  リブログ(0)
1 | 2 次ページ >> ▼ /

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。