密かに爪を研ぎしもの - ソニー Cyber-shot DSC-N2 -
撮影前と撮影後で、これほど印象がガラリと(いい方向へ)変わった機種も珍しい今回のデジタルカメラ。
タッチパネルの操作が特徴として第一に挙げられるところですが、1/1.7インチ、有効画素数1010万画素CCDに磨き上げられた画像処理技術によってどのような進歩がなされたか・・・。
「ソニー Cyber-shot DSC-N2 」
薄く塗られたシャンパンゴールドの塗装と、同心円上にあしらわれたヘアライン処理が特徴的なDSC-N2のボディ。
今まで多くのメーカーでリリースされたゴールドカラーよりも、落ち着いた好感の持てる色合いです。
しかし、握りのフラットな部分とすべすべとした質感は、うっかりすると「スルッと」落としそうなので、ストラップはつけた方が良いと思います。
DSC-N2ボディ背面より。やわらかいRを描くボディに付くボタン、レバーの数は最小限。
さて、いよいよDSC-N2の実写画像ですが、今回も基本的にはフルオート、フラッシュのみ発光禁止、画像上でクリックしますと横画面は800X600、縦画面は800X1067に拡大します。
ボディそのものはやや大きめで塊感があるので、しっかりホールドするとそれほどブレが伝わりにくいのか、光学式手ぶれ補正機構が搭載されていないDSC-N2でも安定して手ブレの少ない写真撮影が楽しめました。
ISO400 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/13 / 絞り F/2.8
ISO400 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/30 / 絞り F/2.8
実写画像比較の撮影ポイントとしておなじみとなった東京国際フォーラムガラス棟内ですが、さすがにISO100の撮影は無理でした。
とはいえ広角端のレンズの明るさを活かし、感度AUTOもいたずらに高感度を選ばず、全体的にすっきりとした絵作りのようです。
■感度別画像比較 (DSC-T10にて撮影の画像を見てみる)
ISO100 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/4 / 絞り F/2.8
ISO200 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/6 / 絞り F/2.8
ISO400 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/13 / 絞り F/2.8
ISO800 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/25 / 絞り F/2.8
ISO1600 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/50 / 絞り F/2.8
ISO1600 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/30 / 絞り F/2.8
夜の屋外での高感度ISO1600の画像です。輪郭強調がやや強めのカッチリとした絵作りで、拡大すると赤いノイズが散見されますが、許しがたいほどのノイズレベルでもなく、緊急用でも重宝しそうです。
ISO200 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/100 / 絞り F/2.8
左上のスポットライトの光源から、下にかけてスッと消えていく部分の階調表現もなだらかで、墨入れされたお品書きの文字、木材の質感などデティールが極めてよく出ています。
ISO160 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/50 / 絞り F/2.8
COACH銀座店のマネキンもすっかり冬支度・・・。
ISO400 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/20 / 絞り F/2.8
手が届きそうなほど低位置にあった横断歩道の信号機。
ISO320 / ストロボモード 発光禁止
焦点距離 38mm相当 / シャッタースピード 1/40 / 絞り F/2.8
撮影時間も30分足らずでしたが、驚きの描写力の連続だった今回のDSC-N2。初めてデジタルカメラを利用される方にも安心してお勧めできる商品だと思います。
■URL
ソニー
SONY Cyber-shot DSC-N2
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-N2/index.html