こんにちは、
昨日来られた方で、
大きめの靴をほかでお買いに成ったとの事、
その靴を直せるのかとたずねられました。
大きめの靴をお買いになっていて、
親指の付け根が靴の土踏まずの位置に。
甲もブカブカ気味。
丈も長すぎでつま先の前が開いています。
サイズを適切に選ばれていないので難しい事が多いです。
甲の高さだけは調整可能ですので、
靴の中で足が遊ばないように、
かかとが靴のかかとの部分にしっかりと残り、
甲で締められるように調節、
手直しをさせていただきました。
ただ、
大きめの靴ですから、
土踏まずの位置に親指が降りてしまう事や、
丈の長い事の調整は不可能な事を説明させていただきました。
その会話の中で、
何か前に詰めたらよいのではといわれましたが、
靴の先に者を詰めることは、
甲が緩んで、
足が前に滑っていったときに指先や指の付け根に負担を与え、
外反母趾などの原因になります。
そして、
靴は、というよりも木型で靴は形付けされているのですが、
足の指の付け根から指先、つま先にかけて、
反り上がって出来ています。
皆さんはお気づきでしたか。
平らなところに靴を置いたときに
靴のつま先が鉛筆一本分くらい上がっていること。
その方の足と靴では、
指付け根が土踏まずの位置、
指先の位置も適切な位置には着ていません。
ここにも木型の重要性が見えにくいのですがあります。
素足で歩く事とは違う、
靴の道具としての足えの合わせ方があります。
木型と足の形状が合いやすいことはとても大切な事なのですが、
その中で、既成の靴をお買いになるときはサイズを適切に選ぼうとする事も大切です。
そのお客様には説明させていただきましたが、
お買いになった靴に無理が多いため、
履きやすさをアップさせる事に多くの限界がありました。
あらかじめ出来ている靴を買う、足にあわせることと、
それを直すこと、
足に合うように靴を作る事とは
足に出来うることがかなりの違いがあるのです。
足に靴を買う事と、足に靴を選ぶ事の違い
大きな違いだと思います。
こんにちは、
先日の 10/12 の方の作り替えをしながらなのですが、
この方、
の履物も作業中です。
実は一足作って納めようとお客様に来店いただきました。
失敗でした。
お客様は
「 これで良いよ。 」
と言っていただいたのですが、
僕の勝手をお許しいただき、
手直しさせていただく事にさせていただきました。
しかし、直せる箇所、修正する。
より良く出来る箇所を考えた結果、
すべてをやり直し、
最初の一足よりも良い物に使用と作業中です。
釣り込み、
甲革と中底を木型にはめる、
釣り込みまでの作業が終わりました。
着物でもはきたいとの要望で、
靴ではなく履物。
紺と紫を配色にし、
ベルト部分は、着物の柄から取らせていただきました。
手前が、右足です。
指が重なり高さが必要でした。
左よりも高く出来ています。
五本の指が縫い目や、皮の重なり部分に当たって、
痛さや、マメなどが出来ないような場所を選びデザインしました。
縫い目などの配慮にはかなり気を配った場所を選んでのデザイン作業でした。
履く際に甲の部分が大きく開き、
足を入れやすくし、
甲でしっかりと締めた足を固定していただく事に。
ベルトの根元にはゴムを使いゴムを利かせて、
締めていただければ足を固定が可能です。
大小、修正箇所や、新たな配慮もしましたので、
一足目よりは良い結果が望めそうです。
お年のことや、足運び、リュウマチもお持ちでの足の変形もあります。
リュウマチも 30数年のお付き合いとの事。
ご苦労を考え、
軽さや、足にやさしい感触を作り出す事を考えながら
仕上げていきたいと思います。
喜んでいただけると
うれしいです。
こんにちは、
コメントをいただき、
足に合う靴とはどのような事を言うのか
僕の考えを書いてみます。
足に合う靴、
靴が足にあっていなくても、
靴を履いていても足が痛くならず、
足に外反母趾などの痛みや変形など
足の害が出なければ一番良いのだと思います。
無理なお話です。
足に合う靴とは、
足全体にかかと、甲、つま先、あらゆるところが
足の型と靴の型が合えばよいというものでもありません。
必ず、つま先部分には指が遊べる捨て寸なる空間が必要です。
一般の靴メーカーさんは、捨て寸を
デザインとしているようです。
先のとがった形や、スクエアーという形など。
かかとから甲にかけて、足を靴の中で固定。
その上で、つま先、指先は履く方の足が楽で、
指が遊べる余裕があれば
足に靴があっていることだと考えます。
足全体が靴の中で、
前に滑って ( 体の中で足は一番下にあり、体重の重みが一番掛かります。 )
指先が重みなどで圧迫されなければ、
足のゆとりも保てますし、
指に負担も無いので、
外反母趾や内反小趾、
巻き爪、魚の目、タコ等も避けること、
防ぐ事が出来ます。
かかとから甲の固定をしっかりして、足指の保護をする事が大切です。
ただ、既成の靴では、
靴ひもをしっかりと締めて履いている方でも
既成の靴の出来ている木型が、
最初から甲が高く、かかとも大きく出来ていますので、
靴ひもをしっかりと締めても締め切らないのが現状です。
それは、
靴を売る際に、
甲が低かったり、かかとが小さいと、
足が入れにくくなり、
消費者が購買欲を無くします。
出来るだけ買っていただくためには
「 大は小をかねる。 」
大きめに作って、
足を入れやすくしデザインで訴える事のようです。
僕がお客さんの足をいろいろと見せていただいていますが、
比較的、かかともちょっと大きいかな
甲も高い足先はスマートな足幅の狭い方は足の害が出ません。
ただその様に感じる足をお持ちの方は非常に少なく、
1000人に一人か10000人に2.3人ですか。
参考までに言うと、
僕の足は既成の靴では難しく、
甲が非常に低く、
かかとも小さく、
足幅は平均くらいでしょうか、
靴を作る技術を持たないときは、
既成の靴で苦しみました。
ひもの靴では、
ひもを締めても甲が低いため、ひもが長くあまりますし、
かかとも抜けやすかったです。
ロファーなどは
甲の高さが決まっていて、しまりが無いため、
足が靴の中で遊び、
指先に体重が掛かりやすくなっているため、
親指の付け根が時間とともに痛くなりました。
僕のような経験をされている方は多いと思います。
一般の方が既成の靴を探して、
足に合う靴を求める事はとても難しい事だと思います。
購入の際に、
足型と近しい物を選ぶ事は出来る可能性はあります。
その上で、何らかの手直しをして、
数パーセントでも自身の足に靴を合うもの、
添う靴に変える必要があると思います。
靴屋さんがその様な技術がある。
う~ん・・・・・・。
売るだけですので、
修理することも・・・・。
自分の足を理解し、
合う靴を求めるための靴屋選びも非常に難しいと感じます。
余談ではありますが、
僕が靴の技術をもとめた理由に、
以前、一般の靴屋に勤めたことがありました。
靴を売っていて、足に合わせる事が不可能に近いことを感じた事。
とても足に合わせて、お客様の足の健康を考えて
靴を売るなどという、会社環境が無い事 ( 大手の靴屋、流通センターではありません。)
お客様に対して、売れば売るほどの空しさが生じてくる事。
そんな思いが、きっかけとなりました。
その様な思いの靴屋さんもいるのではないでしょうか。
履きやすく、足のことを気にしなくても良い、安心して履ける靴。
足の痛くならない靴。
足に合っていても、材料と足のアンマッチングがある事もあります。
足に合う靴、履きやすい靴選びは難しいのですが、
あきらめづにいただきたいともいます。
足に合う靴
かかとから甲にかけて、足を靴の中で固定。
その上で、つま先、指先は履く方の足が楽で、
指が遊べる余裕があれば
足に靴があっていることだと考えます。
このことだけで足の健康はかなり守れると思います。
材料や、作り方などによっても換わることもありますが。
こんにちは、
お客様に靴を納めさせていただく事になり
お客様に靴を履いていただきました。
失敗でした。
納める事をやめ、
靴の作り替えを申し出て、
靴を作り直すことに。
測らせていただいた足の型と調整した木型を比べて見てみました。
計算通りと言うか、うまくい出来たと思い靴にしたのですが、
足に合わせることが出来ませんでした。
履いていただいたときの感想と不具合の状態を聞かせていただき、
調整不可能と判断しました。
お聞きした不具合の状態を木型の調整をしなおして、
再度、挑戦させていただきます。
お客様にはご迷惑をお掛けし、
申し訳ありませんでした。
再び、お時間をいただく事を
御了承いただきたいと思います。
靴 友樹
こんにちは、
何足かの靴の注文こなしながら、
少々困難な足の方の履きものの作業となっています。
昨日サンプルとして、
あまりか革質の良くないものを選び、
簡単に作った物を足を入れていただき、
修正箇所のチェックに行ってきました。
型紙、デザインのカットは
足にフィットさせる事が
うまく出来ていて、
自分でも少々びっくり!
自信になります。
木型で、
まだまだ指の重なりの部分を膨らませる必要があり、
なかなか苦戦しそうです。
指の重なりの厚みが必要な分
履物の入り口となる部分を大きく開かせなければなりません。
しかしその様なことを単純にやってしまうと
脱げ易く、フィット感を欠くことにも。
難しい足との格闘です。
限界までがんばっての履物です。
こんにちは、
今回のご注文に苦戦しています。
靴のご注文ではなく、履物でよいとのこと。
形を作るだけならば木型で作る事が出来るのですが、
履いていただいて心地よく履いて
いただきたい願望が僕にもあります。
履物として出来る限りやさしく仕上げたいが故に
作り方、デザイン、型紙に悩んでいます。
指先を履物の中にうまく納めて、
フィット感も出して仕上げたい事も
悩んで思案中です。
数点のデザインのカットを考え、
組み合わせたり省いたり、
企画にちょっと光が見え始めた所です。
これならフィット感を作り出し
足をやさしく包める履物になるのかなと。
もう少しでまとまると思います。
少々お暇をいただき、
思案を続けます。
こんにちは、
先日の方の木型を調整中です。
指の重なりがあるために
指の入る部分を高く調整する事に少々苦労しています。
足が納まるようになっても、
履物の中におさまるまでの足のアプローチに
も疑問があり悩んでいます。
木型で考える事ではないのですが、
木型が生かされるようにデザインをよく考えて、
型紙をカット、デザインする必要を感じています。
他のご注文いただいた方の靴と併用しての作業になります。
頭の中がパニックになりそうです。
その都度、頭の中の切り替えをしながら作業しています。
慎重に冷静に頭の中での整理をしながら・・・。
足入れよくフィットさせるためのデザインを考える事に
がんばっていますが、
まだ、
頭の中でしっくりいくイメージが出来上がらない事に
焦りを感じています。
後どれくらいかは、悩みながらの作業、毎日です。