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2006-12-09 21:42:25

いきなり答を求めちゃいけない

テーマ:算数




久しぶりに高校生の試験対策をして高校数学の問題を解いていたときのことです。高校時代、確率や場合の数のあたりは、ややこしくてよく理解していませんでした。そんなことを思い出しながら、問題に取り組んでいたときのことです。




似たような問題がたくさんあって、どの解き方が当てはまるのかこんがらがってきて、苦手意識がよみがえろうとしてきたときです。「子どもたちに言っているようにまず絵を描こうじゃないか」と自分に言い聞かせました(文章題をやるときには、式を立てる前にまず絵や図を描くように言っています)。一つずつ場合を分けて描いていたら、解き方がひらめきました。




別の問題でも「わからない。むりだ」と思いながら、できてもできなくてもとりあえず図と式に表そうとやってみたら、あら不思議、解き方が目に飛び込んでくるではありませんか。




 子どもたちが文章題に取り組むのは、こういう感覚なのかと、よくわかりました。むずかしい問題のときには、あきらめたくなるのをがまんしながら、絵を描いてみる。するとひらめくことがある。答が向こうからやってくる感じ。いきなり答を求めるとできなかったことが絵や図にすることでわかってくるって方程式が解けるようになったときのようにおもしろい感覚でした。
2006-12-09 21:36:36

「すべて人の助けを借りてやりたいと考えるものはいない」

テーマ:算数



ロ-レ・アンダリックさんのお話を聞いてきました。彼女はドイツでモンテッソ-リ教育(※1)を長年やってこられた方です。




彼女は「子どもでも、高齢者でも、病気の人でも、みな同じように、自らの意思でやりたいことを決め、自分の力でやり遂げたいと思っている。なぜなら、それは生きることの証しと言ってもいいからだ


すべて人の助けを借りてやりたいと考えるものはいない。だから一部でも自分の力でやり遂げたときの表情は達成感にあふれる」と言います。




子どもたちと接していて、ほんとにそう思います。なんたって、教えてる途中に「わかった。もういいから、あっちいってて」と、小学生から高校生まで異口同音に言いますから。




「教えて」って自分から言い出したときでもそうです。「一人でできる」と思った瞬間に助けがいらなくなるんです。「自分の力でやり遂げたい」とみんな思っているのが、ひしひしと伝わってきます。




 私も含めて、みんな一人でやり切りたいという欲求が強いようです。子どもたちはよく「私ってすごくない?」「俺って天才?」と言います。やり切ったときには自分で自分を認めたくなるのでしょう。





※1 モッテソーリ教育とは、イタリアの女性医学博士マリア・モンテッソーリによって体系化された教育法。ヨーロッパ全土の学校教育に影響を与えているほか、障害児治療教育、認知症などの高齢者の生活支援の方法としても広く活用されている。





2006-11-06 23:09:00

「マスターしてくるから」

テーマ:算数

先週、はじめて二桁の割り算をやったH太くんが


「二桁の割り算のやり方を忘れて宿題ができなかった」と言う。



今日、同じ問題のプリントを4回繰り返したら


1枚にかかる時間が3分の1に短縮されていた。



「今週はマスターしてくるから」と


満面の笑みで宿題を持って帰ったH太くん。



「マスターする」って、どこで覚えたのか知らないけれど


いい言葉だ。



帰って新聞を開いたら先日行ったL.アンダリック女史の講演録が


1面を使ってど~んとのっていた。



「やり遂げた達成感が生きている証し」


後援で一番印象に残った言葉が見出しとなって飛び込んでくる。



そうだった。


印象に残ったはずなのに


もう忘れかけていた。



H太くんの笑顔は


やり遂げた達成感だった。



いつも新しい単元に入ると


できないんじゃないか


と心配になる彼のことだから


なおさらうれしかったことだろう。



新聞の見出しには「子どもの自発性大切に」とある。



今日、塾の学習法について久しぶりに


いちばん☆さんに相談していたら


「はじめから自発的にみんながやる気を見せるというよりは


『自発的にやるようになる塾』


でいいんじゃない?」


と言われた。



H太くんの場合は、達成感を積み重ねて


自発性がはぐくまれているのかもしれないなあ。



「達成感」と「自発性」


久しぶりに教室の通信を書きたくなった。



そうそう、いちばん☆さんに


「個人通信を書いたら?」と提案されたんだった。



なんか書こう。


2006-10-20 19:14:48

脳を使いたい?

テーマ:算数

「文章題がむずかしすぎる」と言うHちゃん(小2)に

2週間前から簡単な文章題を渡していたのですが

「やっぱり前のがいい」とむずかしい方にもどりました。


同じ小2のYちゃんも同じく簡単なものからむずかしい方にもどりました。


少々たいへんでも図を描きながら

頭を使う複雑なものの方がやりがいがあるのでしょうか?


今のところ文句を言わずにやっています。

2006-10-17 21:50:07

半泣きしてもいい?

テーマ:算数

教室でのこと。


むずかしめの文章題の答えを間違えていることがわかり

行き詰まったF太君(小5)。

「半泣きしてもいい?」と質問調で嘆く。


表情からすると

全部冗談ではなさそう。


その微妙な表情と言葉が彼の心情を物語っていた。


そんななげきのあとは無事やり終えて帰りました。

2006-10-14 13:27:10

「できた!」体験

テーマ:算数

学習教室でのこと。


小2のY花ちゃんが来るなり

「お兄ちゃんが修学旅行から帰ってくるから、迎えに行かなきゃいけないから、早く帰るとお母さんと約束したから…」

と今日の学習プリントの量を減らすように言ってきた。


「何時に帰れば間に合うの?」と聞くと

まだ1時間ある。

それなら十分できるではないか。


けっきょく、いつもの通りやることにして

引き算をやるところを見ていたら、繰り下がりのやり方を忘れているようす。

Y花ちゃんは、できていたことでも日数がたつと忘れたり、パターンが変わるとできないことがある。


「たいへんだから(プリントの)半分まででいい?」と

再び交渉してくる。


いつもなら「いいよ」とか「3分の2まで」とか本人の意思を尊重するだが

机に寝たりするようすを見ていると

わからないからやりたくないだけ と判断して

全部やるまで終わらないよ と伝える。


しぶしぶやっていたY花ちゃんだったが

何度かヒントを出すと

やり方を理解したようで調子が出てきた。


1枚終わったところで

プリントをもう一枚差し出すと

今度は自分から進んでやり始めた。


できる子にはできなくなる体験も必要だが

学校でいつもできない体験をしている子には

とにかく「できた!」という体験をひとつでも多くしてほしい。

元気に帰っていくY花ちゃんの姿を見ていてそう思った。

2006-09-28 19:18:47

教室での出来事をふたつ

テーマ:算数

● 「ひとつだけでいいからメール送らせて」という女子中学生にパソコンを貸したら

「ああ、かっこいい! 性格悪いけど・・・」何度も何度もくりかえし言っている。

あこがれの彼とやりとりをしているらしい。

聞けば「性格はイマイチなんだけど、とにかくかっこいい。先生も一目見たら絶対好きになる」ということだそうだ。

中学生のころって、こんなにはっきり顔で決まりだったかなあ?

そういえばそうだったような・・・


● 文章題に取り組んでいたA太君(小5)が途中で机をけって「こんなのできない!」と言っている。

どうやらテレビアニメの時間が気になって焦っているようす。

ついにノートを放り投げてしまった。

以前は、「教えられるのはいやだ!」というので一切口出ししなかったこともあったが

今日は「もうけるのはやめて、さっさとやってしまおうよ」と言うと

素直にノートを開いてやりはじめた。

ヒントを出すとそれも聞いている。

去年までのA太君だったら、もっとすねる時間が長かったはずだ。

そんな変化にA太君の成長を感じた。


2006-08-24 18:30:10

夏休みの宿題

テーマ:算数

学習教室で。


「今日も家でやってきたから宿題の交換だけね」

とY太君(小5)。


学習記録を見ると夏休みはお盆を除いてほぼ毎日やっている。


前にできなかったタイプの文章題は完璧にクリアしているし

計算問題は学校より先に進んでいるし

春にはじめた5年生の漢字はもうすぐ終わりそうだ。


教室では、自分で丸つけしたところのミスを2箇所直しただけ。


「やっぱり毎日やるとちがいますねえ」

とお母さんが言っていたが

ほんとに着実に伸びているし

本人も自信を持っているように感じられた。


夏休み前にできなくて泣きながら問題に取り組んでいたことがうそのようだ。


でも、進んでいけばまたそういうときも来るだろうけど。

2006-07-20 23:13:21

丸3年

テーマ:算数

5年生のRさんは2年生のときにうちの塾に通い始めたから

丸3年になる。


最初は一桁の足算がおぼつかなかったんだけど

5年生になってから学校の進度以上に進み始めた。


最初は「落ち着きがない」「机にじっと座っていられない」と

親御さんが心配して連れてこられたのだが

今ではそんなそぶりもない。


学校の授業についていけなかったから

じっと座っていることに耐えられなかったのだろう。


もっとも「こんなのやりたくない」と今でもぶつぶつ言っているが

それでもすぐに机に向かっている。

初めて会ったときのRさんを思い出すと

その進化の様子に感動する。


これも家でも教室でもやりつづけてきたからだなあ。

はじめは親の言うとおりにがんばっていたが

最近では自分で決めた分量をやっている。

自分のペースがわyかってきたみたいだ。


ちょっぴりたのもしくみえてきたRさんだ。

2006-07-03 17:37:32

怒らない おこらない

テーマ:算数

「割り算のプリントはどこの棚にあるんだったっけ? はやく教えなさい!」


いらついた口調で言われると、いくら相手が小学生であってもカチンときてしまう。


それで最近は本気で腹が立つこともしばしば。


そこで今日は怒らないと決めた。


ところがプリントの場所を聞かれて

「もう何回もやってるのに覚えていないの?」

なんて言ってしまった。


これじゃあ、ケンカしようと言っているようなもんだ。


すかさず「覚える気なんてないんだから、はやく教えなさい」と言ってくる。


ここで「そんな態度じゃ教えられない」なんて言うとこじれて今日中には修復できなくなるのは目に見えている。


「怒らない」って決めたんだと自分との約束を思い出し

「じゃあイライラしないで言ってよ」

と言うと

「そんなことできんよ。イライラするんだ」

と言う。


そのことばには妙に説得力があった。


そりゃそうだ、イライラしてしまうのはしかたがない。


そう思ったらとりあえずその子の言うコトをすべて肯定してみようという気になった。


「クーラーの風向きをかえてくれ」「はいはい」


「クーラーのリモコンがきかない」「・・・」「あ、できた」


「漢字のプリントはどこの棚?」「そこ」「緑色のファイルじゃろ、思ったとおり」「…」


「英語はここまででやめる。もううざい」「それじゃあ、この半分だったら毎日できる」「半分でいいの? できるよ」


算数も「ここまででやめる」と言うのでプリントを見たら、割り算のやり方でわからないところがあったみたい。


教えようとしたり、答えを見て考えろなんて言うと反発して聞かなくなるので

ときかたを書いているプリントを渡し

なにも言わずにいたらやり方がわかったみたい。


「それ家でできそう?」と聞くとうなずて宿題に持って帰った。


怒らずに言うコトを聞いていたら

できることとできないことを自覚し

やる範囲を自分なりに判断していたみたいだ。


来週も怒らないでいこう。

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