何年ぶりかに「Songs In The Key of Life」(Stevie Wonder、’76)を聞いていたら、大人と子どもが力強く掛け合いをしている曲(Black man)に涙がこみあげてきた。
- Stevie Wonder
- Songs in the Key of Life
英語の歌詞の意味はよくわからなかったのだけれど、どうやら「Who was a ~?」という大人の問いかけに子供たちが「Black woman」「 Yellow man」「 Red woman」「 White man」などと答えているらしかった。
涙のわけは、一昨日から読んでいる「ハワイイ紀行」(池澤夏樹著)の内容にあると思う。
のほほんとハワイ旅行を味わうつもりで買った本だったのだけれど、旅の様子とともにハワイの歴史が克明に書かれている。
キャプテン・クックがやってきて、すばらしいキャプテンだったにもかかわらず、最期は殺されるはめになったこと。
西洋の大砲と西洋人の捕虜に戦の顧問をさせたことで、カメハメハ大王がハワイを統一したこと。
その際、多くの命が失われたこと。
土地の所有の概念がなかったところにアメリカから来て、むちゃくちゃ安く土地を買い取り、サトウキビ畑をはじめたことで下流のタロ芋に水が回らなくなったために多く人が畑を手放さざるを得なくなったこと。
その理不尽な水の使い方にタロ芋畑を復活させようとしても思うようにいかないこと。
現在もその闘争がつづいていること。
なんかを読んで、その主にイギリスやアメリカから来た人たちのやり方に憤りを感じていた。
(西洋人などと一塊にして考えるつもりはないけれど・・・)
そこに「Black man」のパワー溢れる歌がやってきて、揺さぶられたんだと思う。
家に帰って、じっくり歌詞をみてみると、
「The world was made for all men」という歌詞の後に「~を最初にしたのはだれ?」みたいな歌詞がつづいている。
それに子どもたちが答えて「Black man」とか「White woman」とか答えていくのだが、その中で「アメリカでのマクロビューティックセンターの最初のリーダーはだれだった?」と問いと「Michio Kushi -a yellow man」という答えがあって、ちょっと笑えた。(笑うところではないけれど・・・)
理不尽なことも多いけれど、勇気を感じることもある。
理不尽な分だけ、善いこともある。
と思いたい。
- 池澤 夏樹
- ハワイイ紀行 完全版