2週間のウインブルドン・テニスが終わった。女子はヴィーナス・ウリアムスが4年ぶり、男子はフェデラーの3連覇で幕を閉じた。
たしか始まった頃は、サッカーのコンフェデ杯と世界ユースが重なって、毎晩夜更かしをしていた。暑くもあり、ビールやカンパリも飲んだ。
週末に体調を崩し、2週目に突入。お酒とコーヒーをたって、早寝する日が続いた。ところが、11時12時に寝ると、不思議と1時半とか4時ごろ目が醒めて、そこからチャンネルを合わせる日もあった。
それはともかく、ウインブルドンで感動したことがある。ベテランのうまさだ。
杉山愛は今シーズン不調で1回戦で負けてしまったが、劣勢からの建て直しがうまかった。自分のやるべきことを心得て、試合中に建て直しができる。
準決勝のダベンポートもそう。得意のワイドへのサービスが入らないとなると、センターばかりに打ち込む。
決勝では、相手のヴィーナスは速い展開で準決勝を勝ち上がってきたので、あえてペースを落としたストローク戦に持ち込み、優位に運んでいく。
この辺の30歳前後のベテランのうまさは見ごたえがあった。でも、最後は調子の乗った若さに惜しいところで押し切られてしまったけど。
そんなことを書いていて、自分の若い時のことを思い出した。他社のテニスクラブの合宿に参加させてもらったときのこと。
県のチャンピオンと試合をしたときに、「良い線いってるのに頭が悪いんだよな」と言われた。たしかに歯が立たなかったのだから、どこかが悪いのはわかっていたが、頭が悪いと言われてもなんのことかさっぱりわからなかった。
でも、ウインブルドンを見ていたら、その意味がわかった気がした。トッププロになると、苦手なショットなどといってもそんなに大きな穴はない。作戦と精神面のコントロールが勝敗に大きく作用する。
相手が腰が不調だとわかれば、サーブをボディにぶつけてくる。ストロークが劣勢になってきたと思えば、ネットプレーに出る。ここぞというときに守るのではなく、集中力を高めてアグレッシブにいく。エースはとれなくてもいかにしたらプレッシャーがかかるかを考えプレーする。ミスジャッジで落ち込んだら、がまんせず、抗議することで気持ちを切り替える。・・・。
合宿の時の私は、ワンパターンだった。「自分のテニスはこれしかない」と決めてしまっていた。たとえ、ストロークが調子よくて、相手を押し込んでいても、「自分のテニスはこうじゃない。もっとゆっくり打つんだ」と流れにさからっていた。不調なときの建て直し方など考えるすべがなかった。相手の状態や局面によって、やり方を変えるような器用な真似はできなかった。
そこがうまい人との違いだった。いろんな引き出しからどれを出すのか、相手はやりやすそうなのか、やりにくそうなのか、そんなこと判断するのが頭を使うということだったんだ、きっと。
でも、なにも考えずがむしゃらにやったときのほうがいい結果になることもあるし、正解はないのかもしれない。考えても、考えなくてもスポーツはすぐに結果が出るから。そこのところがおもしろいところではある。