“本が出たら光の速さで読みます!”と、著者である奥田さんにFacebookでお約束しました。なので、クロネコヤマトが届けてくれてから1時間で読み終えて、すぐにこの感想を書いていますが、書き上げるのはとっても時間かかりました。
いろいろな側面からの感想があったのですが、ブログにするための切り口はどこがいいだろうか?と悩んでおりました。


ワクワクすることだけ、やればいい!

奥田 浩美 PHP研究所 2015-03-18
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by ヨメレバ


まず、奥田さんをご存知ない方のために説明しますと。
JavaOneなどの、日本で海外と同じようなIT系のカンファレンスが開催されるようになったのは奥田さんがこれらを事務局として招致する仕事をされていたからで、今でも数多くのイベントを手がけている株式会社ウィズグループの代表をされています。
(ホント、このホームページカッコいいですよね!)


今まで奥田サロンや他のトークイベント、また写真教室の合宿先でお聞きしていた奥田さんの経験から繰り出される“刺さる言葉”の背景が丁寧に書かれている本でした。


エピソードひとつひとつは、お話の中で断片的にお聞きしていましたが、本により丁寧に書かれた奥田さんの歴史は、IT業界の女帝という異名を持つまでにどれだけ多くの障害や壁や、絶望するような出来事を越えてきたのかということを教えてくれるものでした。
言葉と一緒にその情熱が伝わるような人には、燃料となる数多くの経験があってこそなんだということがよくわかりました。


例えば、インドのムンバイに留学されたエピソードは、奥田さんが初めて親の意向に背いて自分の選択を通そうとしたこと。それはお聞きしていましたが、それまでの奥田さんの育ってきた環境がどれぐらいご両親の影響下にあったか、そしてそれを乗り越える助けとなった叔母さまへの感謝の気持ち。


輝いている人には、それまでの自分を研磨するような経験が背景にある。こんな人生は自分には歩めないと思うかもしれません。わたしも奥田さんと全く同じ経験をしたとしたら、乗り越えて成長するなんてまず無理でしょう。だから、奥田さんの人生と自分を比較することはないと思います。


人にはいつかやってくる“役割”を果たすための試練が与えられるのだと思います。今の自分にもそう思える体験はいくつもあって、あれは自分の成長に必要だったと確信しています。それがあったからこそ、助けてくれる仲間に頼りながら起業により自分の“役割”を担うことができたのだと思います。


前職の上司に「キャリアとはアップしたりチェンジしたりするものじゃない。振り返るとそこに形成された自分の人生の轍だよ。」と言われたことがあります。積み重ねたキャリアとは即ち、どれだけの試練を越えてきたかということなんじゃないでしょうか。そして、その試練を越えたときに成長できるならば、試練とはチャンスそのものであると考えています。


この本のプロローグは「今日もチャンスが雨のように降っていますね」という一節から始まります。奥田さんがこの一節に込めた想いは、わたしの考えるチャンスの雨とは違うかもしれません。奥田さんはチャンスというものを試練などからは切り離して、見るからにチャンスであると認識できるまでになっているんじゃないかと思います。
でもわたしにはまだ「試練のフィルター越し」にチャンスが見えています。これでも成長したんです!以前は試練は試練でしかありませんでしたから。


自分とは異なる人生を歩んできた奥田さんのストーリーを介して、自分にとっての試練は何だっただろう?ということを回顧し、いつかフィルターなしにチャンスを見つけられる自分になりたいと思わせてくれて、試練に向かって行くことへのためらいを取り除いてくれる本でした。


奥田さん、ありがとうございました。また背中飛び蹴りされました。
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