久しぶりのPFPワークショップ。今回のテーマはKPTで、最近この本を書かれた天野勝さんにワークショップをお願いしました。

これだけ! KPT/天野 勝

¥1,512
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アジャイルの心得のある人ならば、必ず「ふりかえり」を実践するはずで。ふりかえりなきアジャイルはあり得ない、ぐらいな。
ふりかえりのツールは数多くあるのですが、KPT(けぷと)はその中で最も知られた手法だと思います。

自分たちにとっては熟知しているはずのKPT。それにも関わらず、今回のワークショップではKPTの凄まじい「改善力」をビンビンと感じる、エキサイティングな内容でした。

会場は渋谷の素敵空間VOAGEグループさんの「OASYS」をお借りしました。
まるで映画に出てくる図書館のようなところです。



KPTをご存知ない方は、こちらのバイブル的資料をご参照ください。
「プロジェクトファシリテーション実践編 ふりかえりガイド」

ワークショップの内容は以下のようなものです。
(1)参加者が二人一組になって、交互に自己紹介をします。
(2)それぞれの自己紹介が終わったところで、KPTを使った「ふりかえり」を実施します。
   ふりかえりは、自己紹介を聞いた側がKeep(続けたいよかったこと)とProblem
  (不満なところ)の両方を挙げ、相手に告げます。(フィードバック)
(3)もらったフィードバックを参考にTry(改善すること)を挙げます。
(4)ペアを変え、改善を加えた自己紹介を実施します。
(5)前回同様、相互にフィードバックを出し合います。
(6)3回目は全員の前で自己紹介をおこないます。

天野さん曰く「自分のことを客観的にみられないから、他人に紹介するのはかえって難しい。」そうです。確かに難しかった。

フィードバックをTryに活かすのは、Keepを伸ばすことを優先して、Problemの改善は優先度を下げる、というルールでした。できないことを改善しても、その人のレベルアップという意味ではあまり目立たない。それよりも良い部分をより良くしたほうが、全体のレベルが上がって見える。これを説明するときの天野さんのハンドアクションが本当に「しっくり」としていて、的を得た説明だと感心しました。図にするとこんな感じです。



実際のところ、自己紹介はとても難しかったです。事前に言う内容を決めていても、決められた時間の中で納めたり、話すことを相手に理解してもらえるように話すのは、脳内でシミュレーションしてもその通りにはいかないもので。

うまくいかないながらも、それを聞いてくれた相手から具体的なフィードバックを受けると、なるほど自分の自己紹介にも、こんな風に受け止められて、いい部分はそれなににあるものなんだなと理解することができました。

そして、自分の良かった点をもっと伸ばすための改善を考えて、2回目の自己紹介タイムを迎えます。2回目は相手を変えて、改善を施した自己紹介内容を話します。
自己紹介を終えたら、前回の相手にもらったフィードバック内容と、それを改善にどのように活かしたかを、聞いてくれた相手に説明します。そして、再度フィードバックを受けます。

このように、2回の自己紹介練習フェーズと改善を経て、いよいよ全員に向かって自己紹介します。
ここでまた天野トラップ!練習段階では1分だった自己紹介が、本番は何と30秒に短縮!グッとハードルを上げてきました。

それでも、改善を重ねた自己紹介はどのようにポイントを抑えた発表をすればいいか、ということがわかっているので、時間が短縮されてもそれなりにまとまり、参加者全員ともそれぞれの個性の出ている、よい自己紹介になっていました。

KPTという改善ツールが、これだけ短時間に成果を出せることを実感できる、とても有意義なワークショップでした。改めてKPTの実力を見直すとともに、こんなにわかりやすいワークショップを構成できる天野さんのKPTマイスターとしての手腕に感心する、とてもよい経験ができた時間でした。

また、初めてPFPのワークショップにご参加いただいた方にも、とても満足していただけるいい回でした。

みなさま、またご参加くださいね。
そして今回はご参加いただけなかった方も、ぜひ次回は。
これから「◯◯◯!KPT」シリーズを続けていきます!との天野さんのお言葉でした。次回も楽しみです!
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