2009-09-25 09:34:08

ITの存在が「価値を下げる」こと

テーマ:今日の出来事
先日、秋冬用の鞄を買いました。デザインがよく、お値段も高すぎず、とても気に入っています。

初めて買ったブランドだったので、どのようなものがあるかホームページを見てみました。

そこに広がった画面は、鞄のイメージととてもマッチしていて、このブランドの鞄がもっと欲しくなるような思いに一瞬で駆られたのですが、その直後、ある「残念な気持ち」が一気に沸き起こりました。

それは「更新情報」の最新日付が、ほぼ1年前となっていたのです。2008年10月でした。

また、商品を紹介するページの最新も「2008年秋冬」になっていました。商品紹介ページですら、1年前のままでした。

ホームページに掲載されている商品が魅力的だった分、あまりの情報の古さに企業の誠意を感じられなくなってしまいました。商品がかわいそうになりました。

このように「立ち枯れた」ホームページは、その存在をほったらかしにしておくと、企業のイメージを失墜させかねないものなのだと、痛感しました。こんなページなら掲載しないほうがいいですよね。それが存在するだけで企業の価値が下がるIT。これはもちろんITのせいではありません。使う人の「責任」でしょう。でも、まだまだそういう「危うさ」を持っていることを知らないユーザもいる、ということですね。

ソフトウェアはそれが在るだけで価値が出るわけではない。きちんと使われて、初めて価値が沸いてくるものなのですね。
2009-09-25 09:17:48

過剰管理の処方箋 自然にみんながやる気!になる

テーマ:本の紹介
遅くなりましたが、先日PMIの月例セミナーでこの本の著者である岸良裕司さんのお話を聞いてきました。
内容はこの本の中に書いてあることと、ほぼ同様です。

過剰管理の処方箋 自然にみんながやる気!になる/金井 壽宏
¥1,680
Amazon.co.jp

なかなかよいタイトルだと思います。内容とタイトルに込めた「思い」がマッチしています。

この中でCCPMがプロジェクトを成功させる1つの手法であると説明されています。それはプロジェクト内で各自に割り当てられた個々のタスクに余裕としてのバッファを与えるのではなく、それぞれのタスクは「できるか、できないか」半々ぐらいの見積で計画し、プロジェクト全体にバッファを持たせるという方法です。

弊社でもCCPMの考え方は取り入れたタスク見積をしています。よく「実践は難しそうだ」という声を聞きますが、岸良さんのセミナーを聞くと、単純に「バッファ」というものを捉えれば、自ずとこういう考え方になるんじゃないか、と思わされます。

また、人のやる気を“適度に”引き出す方法としてのODSCも、役に立つ方法だと思います。
関係者全員でプロジェクトの目標を「すり合わせる」ために、簡単に文書化して共有するという方法ですが、ここのポイントは「簡単に」なのだと思います。あまり詳細な内容だと、本当に目指すべきものが文章に埋もれてしまいます。それこそ、このODSCはA4用紙1枚程度で書ける内容です。
書くことそのものはあまり難しくありませんが、「ODSCを誰に書かせるか」とか「どうやって見せるか」という“運用”の側面には工夫がいろいろと盛り込まれています。
これらのことも、岸良さんのセミナーでお話を聞くと、とても納得感のあるものでした。

この本もオススメですし、一度岸良さんのセミナーを聴講されるのもオススメです。
2009-09-20 01:44:56

「ビジネス」という言葉への誤解もしくは先入観

テーマ:ひとこと。
XP祭り2009も、懇親会を含めて無事に終了いたしました。ご参加いただいた沢山のみなさま、そしてこのイベントを作ってくれたスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。

というと、まとめを書きそうに思えますが、今回はtwitterにて多くの中継をしたのでブログでの総括は割愛。
ちょっと適当すぎますかね?

いつもながら懇親会は大変な盛況でした。人数的なものではなく、人の集まりとしての盛況感。とても熱く濃厚な懇親会でした。

その中で、同じようなことでわたしの講演に問いかけをいただきました。それは「ビジネス」について言及することの違和感でした。質問の詳細な文言は失念してしまったのですが、要点としては「アジャイルは人との繋がりといっておきながら『金儲け』に言及するのは、どうも違和感がある」というものでした。

はい、そこでちょっと価値観の違いがあるな、とすぐに感じました。

ビジネス=金儲け

早速辞書で調べてみました。それも英英辞典で。

1.TRADE
2.WORK
3.COMPANY
4.RESPONSIBILITY
5.IMPORATANT MATTERS
6.EVENT
7.BEING A CUSTOMER

この中でいえば「TRADE」が金儲けに相当するだろうか。
でも、辞書ではどこにも「金儲け」という言葉は載っていなかった。

そしてわたしの思うビジネスとは、こういうことです。

自分たちが一生懸命顧客のことを考え、提供したサービスに対して、顧客は「ありがとう」という言葉の代わりに「対価」を支払う。その相互関係が「ビジネス」なのだと。

そう言うと、この疑問を投げかけてくれた方はとても納得してくれました。
社会の持つシステムとして、通貨というのは単純に「物と物を共通に表現する単位」なだけではなく、「思いと思いを共通に表現する単位」なんじゃないでしょうか?

そう考えないと、毎日一生懸命働いた対価として得ているお給料が、なんか悲しくなっちゃいますよね。

そんなことを考えているなか、思い出したことがあります。

「信者とかいて儲かる」という言葉です。
これは、近く那須界隈で開催される「とちぎRuby会議02」の開催テーマになっています。
わたしもとちぎRubyのMLには参加させていただいています。集まりに参加して聞いたわけではないので、この言葉の真意は図れないのですが、それでも「しんじるもの」という件には、何かを感じないわけにはいきません。

今日の経緯があると、この「とちぎRuby会議02」に参加したくなってきました。
とちぎRuby会議02

儲かるということと、ソフトウェアの幸せな関係。ここにエンジニアの幸せも見え隠れしませんか?


2009-09-19 13:15:07

属人性の排除に対する誤解

テーマ:今日の出来事
先ほど、XP祭り2009での講演を終えました。90分もの時間、自分の思いを伝える機会をいただき、ありがとうございました。>XPJUGのみなさん

さて、今回はここしばらく、転職をひとつのきっかけとして、自分の世界を変えてきたことについてお話をさせていただきました。最初は90分ももつのかと心配でしたが、最終的には少々時間が足らないぐらいになりました。でもスライドの内容はなんとか発表できました。でも、まだ言いたかったことは全てじゃないな、という感覚も既に芽生え。

その中でもっとも取りこぼしたと思った内容を、講演後に福井仙人と話すことができて、自分の思いを「外化」することもできたので、ここですぐに書いておきます。

「属人性の排除」という言葉は、あまり良く思われないケースがあります。とくにアジャイルに関わっている人たちについては、人の個性を押し殺して人を使うこと、のようにとられているのではないでしょうか。

それって、本当なんだろうか?

確かに組織の中で働くことの中で、特にマネジメントなどでは「属人性を排除して、標準化を進めることでプロジェクトを成功させる」という言い方をしますね。
でも、どうなんでしょう?

わたしの思う属人性の排除とは「人の特性や、人が起こすブレがあっても、仕事には影響しない仕組み」にすることじゃないかと。
人は生きてる以上、いろいろな気分を持つわけですし、例えば失恋すればものすごく落ち込んで、集中力も欠けたりするわけです。でも、そういうことは仕事に全く関係ないし、個人のそういう事情にプロジェクトが振り回されてしまってはいけないわけです。

だから、そういうことが起きたとしても、プロジェクトの進行に影響がないように仕組みでカバーすることが必要なんだと思います。

無理でしょ?「仕事が忙しいから失恋するな。」って言われても。ふる側ならいいですけど、ふられちゃったら、ね。

人を本当の意味で尊重し、人の感情も包含して影響を出さないようにすること。それがわたしの思う「属人性の排除」です。

あれ?ここまで書いて、同じコトを以前書いたような気がしてきた。最近、だめですねー。
2009-09-18 18:08:49

中原先生の話を初めて聴きました。

テーマ:今日の出来事
今日はダイヤモンド社主催のセミナーに行ってきました。

このセミナーは「WPL」という「現場の学び診断ツール」の発売記念ということです。

WPLというツールは、東大の中原先生と、神戸大学の松尾先生が共同研究を基に現場における人材の成長を「見える化」するものだそうです。興味のある方はこちらをどうぞ。

現場の学び(ワークプレイス・ラーニング)診断システム 「WPL」の商品コンセプト

松尾先生のお話は、この前「ダイアローグ@代官山」でうかがったものに近い内容でした。経験から成長する個人とはどういうタイプなのか、どのような経験が人を成長させるのか、等々。

中原先生のお話は、松尾先生の「個人」に対し、その個人が過ごす「職場」の話です。どのような職場が人の成長を促進するのかということ。

<成長する人材 成長できない人材>:松尾先生
ここでのテーマは以下のようなものでした。
1.人はいかに成長するのか(理論)
2.どのようなときに人は成長していると感じるのか(成長経験)
3.どのような人が成長できるのか(経験から学ぶ力)

<成長をうながす職場、そうでない職場>:中原先生
「職場の育成風土」
・PDCA
 PDCAをまわして仕事をする雰囲気が全員に共有されているかどうか
・オープンコミュニケーション
 言いたいことをきちんと言い合う雰囲気があるかどうか
・上司力
 上司が、構成に、助言・指導を行いつつ、権限委譲を行ったり、自らの経験を語ったりしているか
・人とのつながり
 職場に助け合う雰囲気(互酬性)・信頼感があるかどうか 経験の共有がなされているかどうか

コンテンツはこんな感じでした。
セミナーの内容を説明すると長くなるので割愛。よくいろんなところで講演されているので、興味のある方はぜひ一度聴講されることをオススメします。

以下に、気に留めたキーワードをいくつか紹介したいと思います。

よく考えられた練習
松尾先生の講演では「ストレッチ&フィードバック」という言葉が出てきます。これが「よく考えられた練習」の概要です。適度に難しく、明確な課題を提供して、その結果が必ずフィードバックされる。そしてそこでみつけた誤りが修正できる機会が与えられる。このような「練習」を積むことで、人は成長できるというものです。

この考え方はプロセス改善でも同じように考えるとよいと思いました。改善の計画には目的・目標が掲げられますが、そこを「適度に難しい」内容にすること。それに取り組むことにより、改善に参加する個人がストレッチ経験を得られて成長し、チームも成長する。

プロセス改善とはその名のとおり「プロセスを改善する」ことなのですが、その活動を通して人が成長し、プロセスをまわす力を身につけることも重要です。人が成長することそのものはプロセス改善の目的ではありませんが、それを得られないプロセス改善は、どこか片手落ちのような気がします。

外化
これは中原先生の講演の中で紹介された、 Piagetの学習理論であるConstructionism理論「創りつつ考える」ということを表現した言葉です。

Constructivism(learning theory)

先生が提示された「職場の育成風土」ということは、すべて「成長する個人とその周辺との知識共有」になっています。そのような関係性の中で具体的にどのような手法で人は知識を身につけていくのか。その方法として「外化」が紹介されました。

ここでは簡単なワークをしました。レゴブロックを使って「あなたの職場をレゴで表現し、それを隣の人に説明してください」というものです。この外化の意味は「手を使って何かを作ることは、心で知識を作ること」と説明されました。つまり、自分の中にある知識の種を、何かを使って外側に出すことで、本当の知識とする。

わたしはこれまで知識とは外部から得るものであると思っていましたが、そうではなく、内側から生み出すということもしていたのですね。
経験学習とは、外側からもたらされた経験が知識を与えてくれるだけでなく、経験を通して自分の内側にあるものを目覚めさせるという効果があるから、経験することが大切なのですね。
座学のように、外側からの知識を習得するだけの学習では、人の成長が見込めないのは、内側にあるものが引き出されることが少ないからではないかと思います。もちろん座学で何かに触発されることはあると思いますが、圧倒的に少ないのでしょう。

職場と現場
この言葉は特に先生から解説があったものではありません。聴講中にふと自分で疑問に思ったことです。
セミナーに参加されている方は、企業の教育担当の方ばかりなのですが、その職種は様々です。わたしはたまたまお隣が同業者でしたが、反対側の方は新聞社の方でした。

最近はこのような業種が違う方と同席することが多くなったのですが、違う職種ではプロジェクト制で仕事をすることが少ないのですね。わたしはIT業界で仕事をしている間、ずっとプロジェクト制のもとで仕事をしていたので、仕事の完了とか、目的とか、仕事の全容を意識したり、成果がはっきり見える環境にいました。しかしプロジェクトで仕事をしない場合は、これらのことが掴みづらく、特に達成感を得られる機会が少ないようです。

そのような実態を知るにつけ、プロジェクト制とは人の成長を促しやすい仕組みだなと思いました。特にプロジェクト計画の中に教育機会を盛り込んで仕事を進められるので「よく考えられた練習」など、意図的に埋め込むことが可能なのだと思いました。

そう、わたしたちは「人が育つ」という側面では、実に恵まれた環境にあるのかもしれません。

このように、プロジェクト制で働くわたしたちは、そのプロジェクトの結束を強くする場面は多々あります。それなのに、よく耳にする言葉は「総務はわかっていない」とか「経理はいつも面倒なことを言う」など、プロジェクト外の人々に対する冷たい言葉。
実を申さば、わたしも現役のプログラマだったころは、スタッフ部門を「うるさい」と思っていたこともありました。自分たちプログラマが稼いでいるから、スタッフ部門は給料を貰えているのだ、という感じで。

しかし、自分が改善推進担当というスタッフ部門に移って、スタッフという人たちの意義を痛感しました。

わたしの当時の解釈では「現場」とはプログラムをする部門で、プロジェクトとして仕事をしている人のいる場です。しかし、この現場とは、会社という組織の中にいれば、現場以外との係わり合いがいろいろとあるはずです。例えば、自分たちが働いて得られる給料は、給料計算をしてくれる人がいるから、必ず決まった日に銀行に振り込まれているのです。常にエアコンの効いた快適な環境で仕事ができるのは、総務の人たちがいつもコンディションを気にしていてくれるからです。

このような人たちと関わっている場所が「職場」なのではないでしょうか。

企業の生業に対して、直接・間接は関係なく、様々な人との関係性が「職場」として認識できているか。そういうことが総じて「働くことの楽しさ」に繋がるんじゃないかと思ったりしております。

今は、会社全部がわたしにとっての「現場」です。
2009-09-15 16:52:55

職場と現場

テーマ:今日の出来事
中原先生と松尾先生のセミナーに来ています。今は質疑応答タイム。

ITに特化していない内容には、何気ないことに引っ掛かりを感じます。


「職場」と「現場」は、私たちにとって同じだろうか?

職場での学びは70%

という言葉にふと感じたこと。
私たちは現場を職場として捉え、気づきや学びを得ているだろうか?


続きはあとで。
2009-09-14 14:25:57

計画された混乱

テーマ:ひとこと。
先日のSECでのプロセス改善に関するミーティングで出た話題。

プロセス改善を始めようとする現場が、混乱しないようにフレームを提供する。

なんとなく理解はできますが、少々ひっかかることも。

ここでいう「混乱」って何だろう?
新しいことをはじめようとすれば、多少の混乱は起きるものではないだろうか。
それは「試行錯誤」であって、「混乱」ではないのじゃないだろう?

プロセス改善は計画的に試行錯誤をする活動だと思う。だから現場に戸惑いが生まれても仕方ないが、それを乗り越えるために「目的・目標の共有」がある。

試行錯誤を拒否する現場が、常に「改善の回答」を求めて、そのままでは使えないプロセスをコンサルタントから買い取るのだろう。
一朝一夕にプロセスをよくすることなんてできるとは思えない。場合によっては何年もかかるし、何度も間違えるものだと思う。それを「混乱」と片付けて、さもその状況が望ましくないように言うケースがあるが、それはプロセス改善というより、プロセスを甘くみているように感じる。

技術的側面だけでなく、プロセスを変えていくことも、時には大きなイノベーションになるはずだ。

プロセス改善は経営にも関わる一大事であったりする。プロセス改善を甘くみるなよ。
2009-09-02 23:53:19

イブニング・ダイアローグ@代官山

テーマ:今日の出来事
もう先週の出来事で恐縮です。

以前、母校の先生が執筆された本をご紹介しました。

ダイアローグ 対話する組織/中原 淳
¥1,680
Amazon.co.jp

何人かの友人も読んでくださって、とても高い評価をいただいています。紹介のしがいもあるってもんです。

今回はこの長岡先生が主催される「イブニング・ダイアローグ@代官山」というイベントに参加させていただきました。クールかつ率直な「対話」に関するお考えをお持ちの先生が、「対話の場」をプロデュースされます。それもご自分の専門分野である社会人教育というものを題材に。

ここは参加者同士がラフに対話を体験できることが目的なので、5~6名で1つのグループをつくり、そこで簡単なおつまみとビールやワインなどのお酒も供される、サロンをイメージした「設え」になっています。アロマやお花を対話の邪魔にならない程度にテーブルに配し、おつまみも対話を途切れさすことのないよう、お箸を使わず手で食べられるものにするなど。この設えも、同じ産業能率大学の武内先生がお考えになったものです。
あまり細かく説明できないボキャブラリー不足をお許しください。

このような、何ともいい雰囲気の中で、タイトルはお堅い「若手の成長をいざなう“プロジェクト”という経験」に合わせ、シャープ様の「緊急プロジェクト」という事例を拝聴しました。

これは、組織横断的に人材を緊急収集し、組織が必要とするイノベーションを作り出すことのできる製品を企画から製造販売にわたり開発するプロジェクトを編成して、そこから得られた「人はプロジェクトの中でどう育つのか」という知見を事例から説明された内容です。

事例を拝聴した後は、それを先生が解説されます。今回解説を担当されたのは神戸大学大学院の松尾睦教授です。結構お若い、イケメンな方なんですよ。先生は経験からの学習を特に研究されていて、このような本も執筆されています。

経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス-/松尾 睦
¥3,360
Amazon.co.jp

実はまだ読んでいる最中なのですが、なかなかよい内容です。「プロフェッショナル」と呼ばれる人材はどうやって育っていくのか、ということが書かれています。こちらは読了しましたら、またご紹介します。

本題に戻りまして。

わたしたちIT業界の仕事は、ほとんどプロジェクトを編成して実施されます。ですからプロジェクトという活動に違和感が全くないのですが、この場にいる方は製造業や販売業など様々な業界の人材教育部門の方が多く、プロジェクトを編成するということが、かなり特異な状況でないと為されない業界の方ばかりでした。

つまり、一般的にプロジェクトには、通常業務よりも高い目的・目標が設定されており、現状の限界と思われるラインを超えることが求められているわけです。そのような中にいる「人」は、負荷をかけられる「ストレッチ」経験をすることで知識を増やし経験を積むことでスキルを身につけ、成長することができるのである、というあたりが講演と解説の主軸。このあたりの内容も、松尾先生の本に書かれています。

ここまでは普通の勉強会ですが、このサロンはここからが本番。この事例に対してテーブル毎に「対話」を始めるのです。この対話には結論やまとめは要求されません。自分の思ったことを自由に発言し、他者の意見に耳を傾けてまた内省する。そのような対話経験から、それぞれの「学び」を持ち帰ることが目的です。

結論やまとめを要求されないというのは、実に自由な感覚でした。いい歳になると、どのようなミーティングにも方向性や段取りを気づかぬうちに蔓延らせていて、自分や他者の発言をどこかコントロールしてしまうことがあります。妥協とか強要などなど。

それから異業種の方とお話をすると、やはり背景となる文化が違うので、細かい言葉の違いなどが多く同業の勉強会よりも多くのコミュニケーションを必要としました。
これらひとつひとつの「いつもとちがう対話の場」が、わたしにとってはいい勉強になりました。
事例のテーマそのものも、学ぶことの多い内容なので、まさに一石二鳥ですね。

次回は12月に「創造性とイノベーション」をテーマに開催されるそうです。できればまた、参加したいと思います。

Amebaおすすめキーワード

    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト