前橋温泉クリニックは2006年7月に開業しました。
「アンチエイジングクリニック」として、これまでの治療医学だけでなく、病気や怪我を予防する予防医学、予防医療に重点をおいた医療機関として始まりました。
その頃からブログを書いていたのですが、なぜか昨年の秋にログインできなくなってしまい、色々試したのですがうまくいかず、やむなく新しいブログを開設しました。
新しくしたことで気持ちが新たになって、なるべく更新しようと思ったりしてかえってよかったかなと思ったりしています。
さて、私はもともと整形外科医ですが、出産、子育て、家庭の事情、教授選などが絡まって、開業する事態となりました。
大学院でアポトーシス(細胞の自然死)を勉強していたときに細胞の寿命から老化とは何なのかに興味を持ちました。
色々調べていくうちに「抗加齢医学」という分野があることを知りました。
抗加齢医学会は縦割りの診療科の垣根を取り払い、個々の老化を予防、すなわち疾病を予防し、健康長寿を実践するための研究の場でした。
内科はもちろん、眼科、皮膚科、外科、整形外科など、全ての科の医師や、コメディカルの方々が所属していました。今では会員数8000人を超える大きな学会です。
かねてから日頃の診療の中で、「体重が減れば膝の痛みよくなるのに。」なんてことを思うことが多かったので、外来で食事や運動指導をしたいと思ったのですが、考えてみたら私たち医師は大学で栄養学は習いません。あくまでも発症してしまった疾患を治すことが医師の仕事という位置づけです。
もちろん治療は大事です。どんなに予防しても病気や怪我がなくなることは残念ながらありません。 でも、予防出来ることがあるなら患者さんに教えてあげたい。自分や家族に実践したいというのが人情です。
抗加齢医学に出会って、開業することになったら栄養指導、運動指導から疾患の治療までトータルにできるクリニックを作りたいと思いました。出産から開業するまでの約1年のフリーの間に自分の専門以外のことを勉強しました。
乳児の世話をしながら開業準備や勉強ができたのは両親の手助けがあったからです。本当に感謝しています。で、今でも大いに助けてもらってます。
そんな経緯で群馬初のアンチエイジングクリニック「前橋温泉クリニック」がオープンしました。
初日の患者さんは4人でした。
秘話というほどでもありませんが(^-^;。
というわけで、今日はこの辺まで。続きはまた今度です。