tobiのブログ

 フリーランスの編集者兼ライターです。
 主として日本語関係のことを書いています。


テーマ:

 下記の仲間。 
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【17】 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950899196&owner_id=5019671 


 テーマサイトは下記。 
【1】【人となり の使い方】 
http://okwave.jp/qa/q9261478.html 
==============引用開始 
私は居酒屋でアルバイトをしているのですが、お客様に声をかけてもらって楽しく会話をしたり、小さいお子さんが懐いて私のあとをついて来てくれたりといったことがよくあります 
そのことで同僚に 
「お客さんに好かれたり小さい子に懐かれたりするのはきっと、○○の人となりだよ」 
と言ってもらえたのですが、この"人となり"の使い方は正しいのでしょうか? 

私のイメージとしては"誠実な人となり"、"素直な人となり"など、直前に何か具体的な 
性格を表す言葉がつくものだと勝手に思っていましたので、 
気になって質問させていただきました。 
==============引用終了 

 かなり難問だと思う。 
 回答がいくつかついているが、あれでわかるのだろうか。 
 質問者も納得できなかったのか、類似の質問をしている。 
【2】【人となりという言葉は通じないのですか?】 
http://okwave.jp/qa/q9263961.html 

 こうなると何がなんだか……。 
 なんで辞書をひく人がいないんだろう。こんな微妙な問題で誰もひかないのは、スゴい上級者ゾロイなのかな。 

https://kotobank.jp/word/%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A-611569#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89 
===========引用開始 
デジタル大辞泉の解説 
ひと‐と‐なり【人となり/為=人】 

生来の性質。人柄。「誠実な―」 
===========引用終了 

https://kotobank.jp/word/%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%83%BB%E7%82%BA%E4%BA%BA-367114#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88 
===========引用開始 
大辞林 第三版の解説 
ひととなり【人となり・為人】 

①生まれつきの性質。天性。本性。 「温和な-」 
②からだつき。背恰好。 「 -、少し細高にて/宇治拾遺 11」 
===========引用終了 

 辞書にもあるように、「誠実な人となり」「温和な人となり」などという言い回しがある。 
 しかし、「太郎さんの人となり」とか「人となりがうかがえる」という言い回しもあるはずだ。当方の感覚では、むしろ具体的な性質が前置されないほうが自然な気がする。その場合の「人となり」の意味は、「性質」や「本性」よりも「人柄」がわかりやすいのでは。 
 少し余計なことを書くと、「人柄」「人となり」は基本的にプラスイメージだろう。「愚劣な人柄」とは言わない。 
「性質」「性格」だとニュートラルかな。「温厚な性格」の人もいれば、「愚劣な性格」の人もいる。 
 これが「本性」だとマイナスイメージがある。「本性が露呈する」と言うだけでも、タチの悪さがうかがえる。このあたりは相当微妙なんで、あまり強く主張する気はない。
 ちなみに、この「本性」はいろいろな読み方ができる。 
https://kotobank.jp/word/%E6%9C%AC%E6%80%A7-632207#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89 
===========引用開始 
デジタル大辞泉の解説 
ほん‐しょう〔‐シヤウ〕【本性】 

1 《古くは「ほんじょう」とも》本来もっている性質。生まれながらの性質。ほんせい。「―をあらわす」 
2 本心。また、正気。「酔って―を失う」 

ほん‐せい【本性】 
「ほんしょう(本性)」に同じ。 
===========引用終了 

 一般的には「ほんしょう」だろうが、古くは「ほんじょう」とも言ったらしい。現代でも「ほんせい」という読み方もあり。どう読んでも、意味は同じ。こんなのにまで「ニュアンスが違う」とか主張する「ニュアンス教徒」がいるのだろうか。  

 質問者が例にあげた「お客さんに好かれたり小さい子に懐かれたりするのはきっと、○○の人となりだよ」は、話し言葉としては十分に通用するけど、ちょっと言葉足らずかもしれない。 
 コメントNo.3のかたが〈「お客さんに好かれたり小さい子に懐かれたりするのはきっと、○○の人となり(持ち前の人柄、天性)(のおかげ/あってのこと)だよ」〉と解釈している。否定する気はないが、ここまで補うのは親切すぎでは。それにしても、相変わらずスゴい知識量だな。格が違う(笑)。 
 後半は「人となりのよさだよ」「人となりならではだよ」etc.……など、何かひとこと加えてくれれば、言葉足らず感がなくなる。 

 ちなみに、〈「人柄」「人となり」は基本的にプラスイメージ〉と書いたが、マイナスに使えなくはない。 
「お美しいかたですけど、{お人柄/人となり}に多少難があって……」 
 上品な人ならこんな言い方をするかも。 
 当方なら「たしかに美人だけど、性格が最悪だから」とか言うだろうな。 

 さらにちなみに【2】の質問に関して。 
 いまの若い人に「人となり」が通じるか否か。この程度はわかってほしいけど、ダメかもしれないなぁ。 こういう雰囲気のある和語(やまと言葉)は、むしろドンドン使ってほしいんだけど。当方の文体じゃ使いにくいしなぁ。 
 以前、冗談半分で使った記憶がある。 
【突然ですが問題です【日本語編8】──いろいろな書き方 誤った/謝った/過った 足が早い/足が速い】 
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2566.html 

 当方が「為人」と書いて「人となり」と読むと知ったのは、漢文(か古文)の教科書だったと思う。そのときに、「人となり」という言葉自体はすでに知っていた気がするけど、記憶が定かではない(泣)。 
 

【20161207追記】 
 下記が参考になるかも。ちょっと疑問も感じるけどfontomanieさんのコメントなんで信用しておく。 
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1031340395 
===========引用開始 
fontomanieさん 編集あり2009/10/321:04:59 
「人と成る」の連用形の名詞化です。 
「人と」≒「人に」であって、「人の」ではありません。 
「人と成る」は“成長して一人前の人間になる”の意です。 
直訳すれば、《こんなふうに“人と成った”、その“成り方”》です。 
甲は思い遣りのある人物として【人と成った】→甲は思い遣りのある「ひととなり」だ。 
乙は意地悪な人物として【人と成った】→乙の「ひととなり」は意地悪だ。 

>人(ひと)と成・る 
[1] 成人する。一人前に成長する。 
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%A8%E3%81%... 

漢文の「爲人」の訓読として使われました。 
爲體→ていたらく 
爲人→ひととなり 
あくまでも訓読の慣用です。 
===========引用終了 

 リンク先の辞書は下記にかわっている。 
https://kotobank.jp/word/%E4%BA%BA%E3%81%A8%E6%88%90%E3%82%8B-611172 
===========引用開始 
デジタル大辞泉の解説 
人(ひと)と成(な)・る 

1 おとなになる。成人する。一人前の人間になる。「親にさんざん苦労をかけた末に―・る」 
2 人心地を取り戻す。気がつく。 
「やうやういき出でて―・り給へりけれど」〈源・夢浮橋〉 
===========引用終了

 

 

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