tobiのブログ

 フリーランスの編集者兼ライターです。
 主として日本語関係のことを書いています。


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 下記の仲間。 
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【17】 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950899196&owner_id=5019671 

mixi日記2016年09月28日から 

 直接的には下記の続きだろうな。 
360)【板外編16】「カラ」と「ニ」の話】 
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1710.html 

 テーマサイトは下記。 
【格助詞「は」】 
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9435602.html 
==============引用開始 
「きのう雨が降った。」という文の場合、相対的時間なので格助詞「は」を付けないと習いましたが、「きのうは雨だった。」の場合は必要かと存じます。何がどう違うのでしょうか? 
==============引用終了 

〈相対的時間なので格助詞「は」を付けないと習いました〉がまったく理解できなかった。 
 いったい何を勘違いしているのか……。回答はいくつもつくが、誰もそこにはふれていない。 
 No.5のコメントで、やっと理解できた。なんという洞察力。さすが専門家は違う。 
==============引用開始 
No.5ベストアンサー 
回答者: nwsaburoo 回答日時:2016/09/27 21:15 
こんにちは。日本語教師です。 
質問者さんの、 

  「きのう雨が降った。」という文の場合、相対的時間なので格助詞「は」を 
  付けないと習いました 

というのは、格助詞「に」の話でしょう。「相対的時間」ということが問題になるのは、「に」をつけるかどうかという話の場合です。 
有名な文法の本から引用します。 

 『基礎日本語文法 改訂版』(益岡隆志・田窪行則)くろしお出版 1991 

  時を表す名詞は、格助詞「に」を伴うものと伴わないものに分かれる。 
  「今日」、「昨日」、「さっき」、「先月」、「来週」、「最近」の 
  ように発話時点を基準として相対的に位置づけられる時を表すものは、 
  「に」を伴わない。一方、「1988年」、「9月」、「25日」、「3時」、 
  「月曜日」のように絶対的な辞典を著すものは「に」を伴う。 
    例 太郎は最近コンピュータゲームに凝っている。 
      太郎は1980年に大学を卒業した。 
   <注>これら2種の名詞が接続する場合は、後続する方の名詞の種類 
     によって「に」の有無が決まる。 
      展示会は先週の土曜日に始まった。 
  時の名詞を文頭に置いて、その時点に何が起こったかを述べる場合には、 
  絶対的な時点を表す名詞でも、「に」を伴わない。 
      1970年、大阪で万国博覧会が開かれた。 
      先週の土曜日、街で昔の友人に会った。   (p.82) 
(引用終わり) 

なお、上の説明は、動詞文の場合で、その動詞の表す内容が起こる時を示す 
ために「時の補語」として時の名詞が使われる場合の話です。 

質問者さんのもう一つの例文、 
  「昨日は雨だった」 
の場合は、名詞文の主題として使われているので、「に」は元々つきません。 
   1970年は万博の年だ。 
でも「に」はつけられません。「~は~だ」の文型です。 

saburoo 
==============引用終了 

 当方は〈360)〉では、時を表わす名詞にニがつけられる条件として下記の2点を考えた。 
1)具体的な日付などの場合 
2)日時などまでの期間が長い場合 

 1)のことを、『基礎日本語文法 改訂版』では〈絶対的な時点〉と呼んでいる。そうか~。 こう書けば明瞭か。
 一瞬感心したけど、考えるといろいろ疑問が湧く。 
①〈時の名詞を文頭に置いて、その時点に何が起こったかを述べる場合には、絶対的な時点を表す名詞でも、「に」を伴わない〉のか 
 そんなことはないだろう。「1970年に大阪で万国博覧会が開かれた」「先週の土曜日に街で昔の友人に会った」はNGなの? この形はニを読点(、)にするほうが自然な感じはする(実際にそういう用法が多い)が、ニでも「間違い」ではない。ちなみに、文頭でない例文だってありうる。「経済成長期であった1970年{ニ/、}大阪で万国博覧会が開かれた」 
②「相対的時点」は本当にニを伴わないのか 
 これは当方の考えの2)に関わる。「来月に発売する」「来年に開催される」がNGとは思えない。やはり少し先のことなら使えるのでは。これが過去のことだとちょっと使いにくいけど、「先月に発売された」「昨年に開催された」をNGと断じる勇気はない。これが「来週」「先週」あたりだと、文脈による。「先週に来日したアメリカ大統領」「来週に発売予定の新型○○」あたりはちょっと引っかかるけどNGとは言えないのでは。とは言え「昨日に」「明日に」はさすがにNG。やはり2)のような曖昧な考え方をするしかないのでは。 
③「先週の土曜日」は「絶対的時点」なのか「相対的時点」なのか 
 どちらともとれそうだけど、論理的に考えると「相対的時点」だろう。ただ、「来年の春」「来月の10日」などと同様に、どれも「絶対的時点」と同様の性質をもち、①と同様になる。 
④「3年前」は「絶対的時点」なのか「相対的時点」なのか 
 過去のことでも、「3年前」「3年後」のように具体的な数字が入っているものは、二はあってもなくてもOK。これは①と同様。ただ、「3年前」「3年後」は「相対的時点」では。ということは、『基礎日本語文法 改訂版』の記述はおかしくないか? やはり「具体的な日付などの場合」は二はあってもなくてもOK、ってことだろう。 
『基礎日本語文法・改訂版』ってかなり定評のある書籍だと思ったけど大丈夫なんだろうか。 

 で、質問の内容は「ニの話でした。すみません」ってことなんだろうか。 

「きのうは雨だった」のハの働きは何か、ってことでも興味深い難問になる。 
 おそらく、文脈しだい。 
 淡々ときのうの話を書くなら、「主題のハ」だろう。 
 ずうっと晴天続きだったのに「きのうは雨だった」のなら、対比だろうな。

【20161010追記】
 ④の記述が相当怪しい(泣)。
 下記のように訂正します。

===========引用開始 
④「3年前」は「絶対的時点」なのか「相対的時点」なのか 
 過去のことでも、「3年前」「3年後」のように具体的な数字が入っているものは、二はあってもなくてもOK。これは①と同様。ただ、「3年前」「3年後」は「相対的時点」では。ということは、『基礎日本語文法 改訂版』の記述はおかしくないか? やはり「具体的な日付などの場合」は二はあってもなくてもOK、ってことだろう。 
『基礎日本語文法・改訂版』ってかなり定評のある書籍だと思ったけど大丈夫なんだろうか。 
===========引用終了 
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
④「~前」「~後」「~頃」「~中」etc.…… 
 これをゴッチャにしていいのか迷っている。 
『基礎日本語文法 改訂版』の考え方に従うと、「3年前」は「相対的時点」だろう。ところが、「~前」「~後」がつくと、性質としては「絶対的時点」になる。 
「3年前、{ニ/、}発売されている」 
「3年後、{ニ/、}再開した」 
 例としては少ないかもしれないが「~頃」「~中」にも同様の性質があると思う。 
「中学生の頃{ニ/、}流行った」 
「~中」はもっと微妙で、整理がつかない(泣)。  
「火曜日中{△ニ/、}燃えつづけた」 
「午前中{ニ/△、}片づけておいて」 
「午前中{ニ/、}雨が降った」 
 なんでこんなことになるのかはわからない。 
「先週末{ニ/、}」なんてのもあるな。 


#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語
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