tobiのブログ

 フリーランスの編集者兼ライターです。
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 下記の改訂版です。
目立つ 際立つ 引き立つ 辞書
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12147490690.html

 下記の仲間。 
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【17】 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950899196&owner_id=5019671 

mixi日記2016年月日から 

【「目立つ」と「際立つ」の違い】 
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9234495.html 
==============引用開始 
タイトルのとおりです。 
2つの言葉の違いについて教えて下さい。 
よろしくお願いいたします。 
==============引用終了 

 類語辞典に、そのものズバリの項目があった。 
http://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/8385/meaning/m0u/%E7%9B%AE%E7%AB%8B%E3%81%A4/ 
==============引用開始 
目立つ(めだつ)/際立つ(きわだつ)/引き立つ(ひきたつ) 

関連語 顕著(けんちょ) 水際立つ(みずぎわだつ) 著しい(いちじるしい) めぼしい 
[共通する意味] 
★特に人目につく。 
[英] 
conspicuous 
[使い方] 
〔目立つ〕(タ五) 
〔際立つ〕(タ五) 
〔引き立つ〕(タ五) 
[使い分け] 
【1】「目立つ」は、対象の善悪に関係なく、他と視覚的にはっきりと区別できるような場合に用いられる。 
【2】「際立つ」は、他との区別がはっきりとしている意。多く、良い意味に用いる。 
【3】「引き立つ」は、何かが加わることによって、いちだんと良く見えたり、また良くなったりする意。 
[関連語] 
◆(顕著) (形動)疑いようもなく明らかに目につくさま。文章語。「地球温暖化の傾向が顕著になってきた」「顕著な現象」 
◆(水際立つ) (タ五)動作や物事の処理の仕方があざやかで立派である。「外交に水際立った手腕を発揮する」「水際立った演技」 
◆(著しい) (形)とてもはっきりして、明白である。「工業の発展が著しい地域」「体力が著しく衰える」 
◆(めぼしい) (形)はっきりとして値うちがあるさま。「徹夜で勉強したのにめぼしい成果がなかった」 

[対比表]  汚れが…… 塩を加えると味が…… ……た特徴がない作品 花を描き加えると絵全体が…… 
目立つ   ◯     ―          ―っ◯        ― 
際立つ   ―     ―          ―っ◯        △ 
引き立つ  ―     ◯          ―っ―        ◯ 
==============引用終了 

「そのものズバリの項目」はあったけど、この解説でわかるのだろうか。 
「目立つ」「際立つ」には、少なくとも2点の大きな違いがある(と思う)。 
1)「目立つ」は善悪どちらにも使えるが、「際立つ」はよいことに使うことが多い 
2)「際立つ」は、「際立たない」などと否定形で使われることはほとんどない 

 ↑の辞書の記述では、1)の半分くらいしかわからない。 
〈多く、良い意味に用いる〉なら、「よくない意味」で用いるのはどんなときか書いてくれないとさぁ。 
 ほかの辞書をひく。 
https://kotobank.jp/word/%E9%9A%9B%E7%AB%8B%E3%81%A4-480660#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89 
『大辞泉』の記述は〈よい意味に使われる場合が多い〉。これでは『類語辞典』と同じ。
『大辞林』の記述は〈主によいことの場合にいう〉。これも『類語辞典』と同じ。 
 なんで辞書ってこうなんだろうね。そこまで考えるのは辞書の仕事でないのかもしれない。でも、「よいこと以外」のちゃんとした例示がないと、よい意味限定になるんですけど。 
 実は『大辞林』の例文にヒントがある。 
「対照を際立たせる」 
 これだと、「よくない意味」ではないけど、ニュートラルだろう。 
 当方が真っ先に思い受かべたのは「コントラストが際立つ」。これもニュートラル。もちろん、これもどちらかというといい意味のことが多い。いい意味限定のはずの「コントラストが引き立つ」も言えそうだし。そのほかに、「違いが際立つ」「差が際立つ」あたりもアリだろう。 
 少しわかってきた。 
 仮に下記のような例文を考える。 
1)佐藤さんの長所が{目立つ/際立つ/引き立つ}。 
2)佐藤さんの欠点が{目立つ/X際立つ/X引き立つ}。 
 1)は「長所」だから3つともOK。 
 2)は「欠点」だから「目立つ」しか使えない。 

 では「際立つ」「引き立つ」はともによいことにしか使えないのか。 3)○○に注目すると佐藤さんと田中さんの{コントラスト/対照/違い/差}が{△目立つ/際立つ/X引き立つ}。 

 今度はニュートラルだから「引き立つ」はXだろう。「目立つ」がちょっとヘンな理由は不明。 

 ことほどさように用途は限られるが、「際立つ」が「よい意味」ではないこともありそう。めでたし、めでたし。 

 ちなみに、『類語辞典』にある「塩を加えると味が引き立つ」はアリなんだろうか。かなり疑問。「塩を加えると味がしまる」ことはあるが……。 
「塩を加えると甘みが引き立つ」というのはお汁粉の常識だろう。この場合は「塩を加えると甘みが際立つ」とも言える。味の場合は「目立つ」とは言いにくい(これも「際立つ」との違いかも)。「立つ」「強くなる」あたりかな。 

 ってことで3)を加える。 
「味」のように目に見えないものは「目立つ」が使いにくい(ことがある) 

「塩を加えると旨味が{引き立つ/際立つ}」もアリだろう。これもコントラストの一種だと思うが、いい意味っぽい。
 おそらく、「塩を加えると味が引き立つ」はそもそもちょっと異和感のある言い回しで、「際立つ」にすると、その異和感が強くなるのだろう。 

「異和感」は場合によっては「目立つ」にできそうだし、「際立つ」もアリかも。 

 2)はさらに微妙。 
「そんな脇役では、主役が{目立た/際立た/引き立た}ない」 
 当方の主観だと下記の感じ。 
「目立たない」は◯ 
「際立たない」はX 
「引き立たない」は△(限りなくXに近い) 
 肯定形にして「引き立てる効果が薄い」なら◯。「引き立てることができない」も◯。
「際立つ」はどうやってもダメな気がする。 
 理由は……言葉の神様に訊いてください(泣)。




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