tobiのブログ

 フリーランスの編集者兼ライターです。
 主として日本語関係のことを書いています。


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 下記の仲間。 
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【16】 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945401266&owner_id=5019671 

 当方は常日頃から(三重言?)、言葉の問題を主観だけで考えてもあまり意味がない、と書いている。それだけでご飯が何膳でも食べられそうな梅干しのように、思いっきり指を酸っぱくして書いている。 
 当方は基本的に主観だけによる意見交換はしない。たまに試みても「これはムダ」と判断したら、とっととオサラバする。 
 主観だけで意見交換すると、双方が柔軟性をもっていないと「単なる水掛け論」になる可能性が高い。頑固者同士だと、かなり高い確率でケンカ別れになる。そういう実例も何度か示した。単純に●●だと思う。 
 で、主観以外の何が典拠になるかと言うと、まず辞書だろう。辞書でラチがあかないような問題だと、しかるべき文献をもってくるしかない。そういったものを踏まえた主観なら「単なる主観」ではないので、ある程度信頼できる。 
 なかには「辞書が絶対ではない」とか「どんな文献だってしょせんは書き手の主観」とかノタマうかたがけっこういる。だから自分の主観と大差はないとでも言いたいのだろうか。そういう博識で自信満々なかたの主観に逆らう気はない。同調する気はもっとないけど。勝手にどうぞ。 
 当方も「辞書が絶対」などと考えていない。ただし、具体例もあげずにそういう主張をしても●●に見えるだけ。だから辞書の記述がヘンな例をせっせと集めている。これがまた多い(泣)のだが、それでも基本的には辞書を信じることにしている。 
【やっぱりWeb辞書は嫌い〈2〉】 
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2919.html 

 さて、今回のテーマサイトは下記。 
【「芯が強い」の定義】 
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9119298.html 
==============引用開始 
質問です。 

「芯が強い」は、「頑固」、「自分の言葉を曲げない」、「自己中」、「何があっても貫き通す」と意味は一緒ですか?? 
==============引用終了 

 これは下記の話と密接に関わっている。 
【二義性、両義性のある言葉 ニュートラルな言葉 辞書〈1〉】 
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12098303973.html 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1948018476&owner_id=5019671 

 こういう訊き方をするってことは、質問者は下記の1)~5)を類義語と考えているのだろう。こういう場合の「まげない」は「曲げない」とは書きたくないけど、ワガママを言うのはやめよう。 
1)芯が強い 
2)頑固 
3)自分の言葉を曲げない 
4)自己中 
5)何があっても貫き通す 

「芯が強い」の定義は、下記だろう。  
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%9B%E7%AD%86 
 一番強いのは「9H」らしい。当方は「6H」までしか使ったことがない。 

 エート、閑話休題。 
「芯が強い」の意味は、いつもの辞書には見当たらない。『大辞泉』に近い形があったが、見失った(泣)。下記くらいかな。 
http://thesaurus.weblio.jp/content/%E8%8A%AF%E3%81%8C%E5%BC%B7%E3%81%84 
 類語もいろいろ出ている。 
 ただ、「しっかりとした考えを持っていて周りに影響されないこと」……はちょっと違わないか? その意味にピッタリなのは「 ブレない」あたりでは。 

「芯が強い」の意味は下記のほうが適確だろう。 
http://www.weblio.jp/content/%E8%8A%AF%E3%81%8C%E5%BC%B7%E3%81%84 
==============引用開始 
芯が強い 
読み方:しんがつよい 

外見上は頼りなげに見えても、やすやすとは外圧に屈しない意志を持っている。ちょっとやそっとのことでは音を上げない。「芯」は物事の中心部を意味し、「心」とも表現する。 
==============引用終了 

「外見上は頼りなげに見えること」がポイント。「見た目は弱そうなのに」のほうがわかりやすいかな。それでいて「強靭な精神力」をもっている。あくまでも「精神力」を対象にしている。見た目はヤサ男だけど実は武道の達人……は「芯が強い」とは無関係。 
 本題を考えるのにもうひとつ重要なポイントは、「芯が強い」が「プラス」の意味合いで使われることが多いこと。 
 2)~4)は意味が似ていると言えば似ているが、この観点だと違ってくるものがある。このあたりは、先行コメントと同様だが、個々のプラスマイナスの判定に関してはちょっと違う気がする。 
 ただ、こういう判定はどこまで行っても主観でしかないので、強く主張する気はない。
 先行コメントを見ると、No.1とNo.3でも食い違っている。 
 以下、下記のような意味で記号を使う。 
+:「プラス(の意味合いの)言葉」 
- :「マイナス(の意味合いの)言葉」 
±:「ニュートラル(の意味合いの)言葉」 

1)芯が強い 
 これは + で問題がないだろう。 
2)頑固 
 これは - で問題がないだろう。 
3)自分の言葉を曲げない 
 これが微妙。そもそも言葉を「曲げない」というのだろうか。真っ先に思いつくのは「信念を曲げない」「自分を曲げない」で、これは + 。「自分の言葉に固執する」のニュアンスなら - 。当方の判定は「どちらにもとれる」。ちょっと違うけど ± にしておく。 
4)自己中 
 たしかに「別」って気もするが、これは明らかに - だろう。 
5)何があっても貫き通す 
 これは + だろう。ただ、「自説に固執する」まで行くと - になる。ってことはこれも ± なんだろうか。微妙。 
 ここまでを表にまとめると下記のようになる。やはり主観で書くとブレが出る(笑)。それにしてもこんなに違うもんなのね。 
            1) 2) 3) 4) 5) 
 No.1のコメントの判定 +  -  -  別 +  
 No.3のコメントの判定 +  -  -  ?  -  
 No.4のコメントの判定 +  -  -  -  -  
 当方の判定       +  -  ±  -  ±  

 ほかのコメントも興味深い。 
 No.2。まったく違う角度からの説明。「受け身的な意味かな」……文末の「かな」が効いてる。文頭の「どちらかと言えば」もポイント。こういう書き方を「曖昧」とか嫌う人もいる。ムヤミに断定すれば説得力があるつもりなんだろうか。個人的には、微妙な問題に関してはこういうコメントのほうが素直に読める。 
 たしかに「芯が強い」は受身のイメージで「攻撃」にはほど遠い。「攻撃」の場合は「一貫性がある」あたりかな。 
 No.4&5。 
 ウーン。2)~5)をまとめて - にしてしまった。 
 たしかに、3)や5)を + の意味でとったとしても、類義語とは言いにくい気がする。 

 あえて言うなら、「意志が強い」「気丈」あたりかもしれないが、「見た目は弱そうなのに」のニュアンスがない。 
「意外に意志が強い」「見た目と裏腹に意志が強い」などの表現が必要になりそう。 



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