代償その2

テーマ:モノローグ
2005-04-17 12:22:01

代償

「止まれ!」


後ろで男の声が聞こえました。止まれと言われて止まれるものか。

と、次の瞬間耳を疑いました。

 
「止まらないと撃つぞ!!」


え!?


手と足を一秒でも速く走ろうと動かしながら考えました。

 

ええ~( ̄○ ̄;)

 

どうやらその車は警察の覆面パトカーだったようです。

しかも、止まらないと撃つぞとは…恐怖のあまり顔を上げられなかった私は警察とは気付かずに逃げ出したのです。

しかもそんなベタな台詞を生で聞くことになるとは…。

刑事ドラマではよく聞きますが、本当に言うんですね。(こんな台詞を中学生で聞いたことある人お便りください^^)

以前テレビで見て、警官の持っている銃は「命中率が低く、あくまで威嚇用」と知っていました。ましてや暗い夜に、走っている人間に弾を当てることは困難だと、とっさに思いました。

逃げながら、こんな分析をするあたりは今思うと、われながら感心します。

一歩間違えば犯罪者になれるかも。。。てか、もう犯罪者ですがね^^;


後ろから追いかけてくる足音を聞きながらも必死で逃げました。当時私はクラスでも足が速い方でしたし、身軽な格好もしていました(露出中)なにしろ捕まりたくない一心で走りましたから、追いかけてくる足音が次第に小さくなるのを感じました。


住宅地の碁盤の目のような道を右に左に走り抜け、細かい抜け道や裏道を使い、気がつくと追っ手を引き離し知らない家のガレージに隠れました。


どれくらいの時間そこに身を潜めていたか覚えていません。自分の鼓動が静まり汗が夜風に冷やされた頃、辺りに人がいないのを確認してガレージから滑り出ました。


家への帰り道は必要以上に人の気配に気をつけて、普段の何倍も遠く感じられました。
やっとの思いで家にたどり着き玄関のドアを開けると急に膝が笑い出しました。

 

言うことを聞かない足を動かし自分の部屋に入ると、緊張の糸が切れどっと疲れが出てベッドの上に倒れ込みました。


当時は恐ろしくてとても人には話せませんでしたが、今はいい笑い話として打ち明けることが出来るようになりました。(もう時効ですよね??)

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代償

テーマ:モノローグ
2005-04-15 00:25:58

街灯

この話をすると、いつも作り話と思われるのですが予め断っておきます、これから書くことは全て真実です。

 


それは、私がまだ中学生だった、ある冬の夜のことでした。

試験勉強に嫌気がさした私は、おもむろに自室で全裸になり、パンスト(たしか妹のをコッソリ持っていた)だけ着けました。

たったそれだけのことなのに、凄く興奮したのを覚えています。

肌にピッタリ張り付くナイロンとポリウレタンの感触。まだ幼い私を充血させるには十分すぎる刺激です。

 

その後、ふいにそのままの格好で、外に出たい衝動にかられ、階段をゆっくりと下り、両親の寝室の前を音もなく通り抜け、玄関から外へすべり出ました。

私の家は幹線道路から一本道を入った先にある住宅地にあるのですが、夜になると車の行き来もなくなり、寂しく、暗く、露出には適した場所でした。


辺りの様子をうかがいながら、少しづつ進んでいくのは、格別の快感があり、私は熱くしたまま徘徊を続けました。その日は思い切って大通りまで出てみようと思い一本道を幹線道路へ向けて歩いていました。

夜も更け気温もだいぶ落ちていたはずですが、不思議と寒さは感じません。

しばらく一本道を進み、あと数100メートルで幹線道路に出る、というタイミングで、突然一組のヘッドライトがこちらの方に曲がり、勢いよく近付いて来ました。

 

普段は車など通らない時間で、「誰も来ない」と安心していた私は慌てふためきました。とっさに隠れようとしましたが周りは田んぼと空地ばかりで姿を隠す場所などありません。結局電柱の陰にしゃがみこむくらいのことしか思いつきませんでした。
そのまま車が通り過ぎて欲しいという願いも空しく、速度を落とし少し離れたところで止まってしました。

 

緊張。

 

私は恐怖のあまり顔を上げることも出来ません。

しばしの間。

多分実際はほんの数秒でしょうが、その時の私には何分にも感じられました。

ドアが開く音がして人が降りる気配。


「どうしたんだ?」


男の声がしました。
パニックになった頭の中に、明日の朝刊に私の恥ずかしい記事が載る場面が繰り返し出てきました。と同時に学校のこと、友達や先生、親の顔がいっぺんに出てきました。
車から降りた男の靴音が近付いてきました。


「ここで見つかるわけにはいかない・・・」

 

次の瞬間何かに弾かれたように私の身体は勝手にダッシュを始めてました・・・

 

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変調

テーマ:モノローグ
2005-04-12 23:24:54

夜景3

中学に上がると、今までの”異質”さに新しい変調が起こりました。

その瞬間のことは不思議とあまりよく覚えてません。ただの思い付きだったのか、何かから影響を受けたのか…今確かに言えるのはそのことの被虐性が私のM心を刺激したということです。


その夜はもう冬の気配が近付き、すでに肌寒かったのですが、私は全裸にパンスト姿で家を抜け出しました。
冬の夜風の冷たさが心地好く思えるほど私の体は火照り、内側から猛っていました。


夜の闇に紛れて、日中学校まで通いなれた通学道を歩いたり、道路に大の字で寝て星空を眺めたり、ぼんやり照明で闇夜に浮かび上がった電話ボックスに入ったり、さらには電柱に登ったりしてました(^_^;)

今思えば、かなり危険なことですが、当時の私はそのちょっとした遊びがたまらなく楽しかったのです。

このころは、ふっと思い立つと深夜露出徘徊がマイブームでした。

 

しかし、それが思いもよらない事件を巻き起こしてしまいました。

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異質その2

テーマ:モノローグ
2005-04-11 23:23:53

それからというもの、私の中に背徳のクサビが打ち込まれ、それは日毎に深く、鋭く内側に入り込みました。

 

忘れようとして気付かない振りをしても、それは確かにそこにあり、ふとしたきっかけで存在を思い出させます。
テレビを見ていても、本を読んでいても、学校にいても、友達といても、普段なら何気ない事柄もSMに結び付いていきます。
テレビCMで水着の女性がのけ反って逆エビの状態で吊られてビールを飲む影像のものがかつてありましたが、そこから私は吊責めを連想してしまうのです。


今でこそいろいろなSM雑誌や本があり、実際に手に取って買ったりしていますが、小学生の私にはそんなこと出来るはずもありませんでした。ただ思い、イマジネーションを巡らせるのみです。
かわいいですね…当時はですが。

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異質

テーマ:モノローグ
2005-04-10 03:18:50

子供ながらにも自分は普通ではないという感覚がありました。周りとは違う、だから決して他人に悟られてはいけない。

そのことを訳も分からず引きずって隠し続け、小学生の高学年の頃にその”異質”の正体を垣間見ることが出来ました。


ある深夜番組(11PM)で女性が『SMダイエット』と称し男性にロープで縛られている場面を見ました。その衝撃は今でもハッキリと覚えています。


テレビなので女性は黒のビキニを着ていましたが、普段は全裸で行うそうです。乳房から股間まで黒紐でがんじがらめに縛られて恍惚の表情を浮かべていました。(後にそれが亀甲縛りというのを知りましたが)

 

解説者の説明では縛られることによって体が緊張して引き締まると言っていましたが、私はその信憑性より縛ったり縛られたりする行為がSMと呼ばれること。

その愛好者がいること。

世界中でも自分が生まれる前から行われてきたこと、に驚きを隠せませんでした。私の中の“異質”が何であるか、その一言で説明がついたのですから。

 

『自分は被虐願望があり、人から縛られたり、苦痛をうけ、それを快感と感じる変態的性癖をもっている』


やっと自分の正体が分かりかけてきました。。。

 

当時、私は妹と二人で一部屋を使っていたのですが、いつ妹が起きるかとヒヤヒヤしながらTV画面に食い入る様に見ていました。

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