代償その2
テーマ:モノローグ「止まれ!」
後ろで男の声が聞こえました。止まれと言われて止まれるものか。
と、次の瞬間耳を疑いました。
「止まらないと撃つぞ!!」
え!?
手と足を一秒でも速く走ろうと動かしながら考えました。
ええ~( ̄○ ̄;)
どうやらその車は警察の覆面パトカーだったようです。
しかも、止まらないと撃つぞとは…恐怖のあまり顔を上げられなかった私は警察とは気付かずに逃げ出したのです。
しかもそんなベタな台詞を生で聞くことになるとは…。
刑事ドラマではよく聞きますが、本当に言うんですね。(こんな台詞を中学生で聞いたことある人お便りください^^)
以前テレビで見て、警官の持っている銃は「命中率が低く、あくまで威嚇用」と知っていました。ましてや暗い夜に、走っている人間に弾を当てることは困難だと、とっさに思いました。
逃げながら、こんな分析をするあたりは今思うと、われながら感心します。
一歩間違えば犯罪者になれるかも。。。てか、もう犯罪者ですがね^^;
後ろから追いかけてくる足音を聞きながらも必死で逃げました。当時私はクラスでも足が速い方でしたし、身軽な格好もしていました(露出中)なにしろ捕まりたくない一心で走りましたから、追いかけてくる足音が次第に小さくなるのを感じました。
住宅地の碁盤の目のような道を右に左に走り抜け、細かい抜け道や裏道を使い、気がつくと追っ手を引き離し知らない家のガレージに隠れました。
どれくらいの時間そこに身を潜めていたか覚えていません。自分の鼓動が静まり汗が夜風に冷やされた頃、辺りに人がいないのを確認してガレージから滑り出ました。
家への帰り道は必要以上に人の気配に気をつけて、普段の何倍も遠く感じられました。
やっとの思いで家にたどり着き玄関のドアを開けると急に膝が笑い出しました。
言うことを聞かない足を動かし自分の部屋に入ると、緊張の糸が切れどっと疲れが出てベッドの上に倒れ込みました。
当時は恐ろしくてとても人には話せませんでしたが、今はいい笑い話として打ち明けることが出来るようになりました。(もう時効ですよね??)
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