悪魔のような? 男

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太宰治 ・・・ 中学生の時に愛読したな、懐かしい。彼の本はもう青空文庫に収録されているので、こんな海外にいながらいつでも読める。ありがたや〜音譜

 

ネットであれこれ調べていて、なぜか彼の女性関係について色々知ることになってしまった。妻ではない女性と入水心中したことは覚えていたけれど、あまり詳しくは追求したことがなかった。

 

ネットでわかる限り、彼の(恐らくは代表的なものだけであろうが)女性関係は、なかなかすごい。とても簡単にまとめてみると:

 

初代さん ・・・ まだ青森県にいたとき知り合った芸妓。上京してから同棲。学校にも行かずゴロゴロする治の生活を支えた。そのうち彼女の浮気がバレて別離。その後は色々あって、出稼ぎ?先の中国青島で32歳で亡くなる。

 

シメ子さん ・・・ バーの女給。たった4回しか会ったことのない治と、なぜか心中することになる。しかし治は生き残り、彼女は亡くなった。この時シメ子さんは18歳の誕生日を迎える4日前。治は自殺幇助罪に問われるが、刑事や裁判官が知り合いだったおかげで無罪放免になる。

 

美知子さん ・・・ 治と正式結婚した女性。彼との間に三人の子供。

 

静子さん ・・・ 治の愛人で、歌人。彼との間に子供一人。

 

富栄さん ・・・ 美容師。治と入水心中した人。

 

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彼はきっと、母性溢れるタイプの女性にとっては放っておけない魅力があったのだと思う。これらの女性の写真を見ると、どの人もとても魅力的。特に山崎富栄さんの日本髪姿の美しいこと。(下の本の表紙を参照)彼女自身美容師で、日本で最初の美容学校を設立した人物の一人娘だった。後継者として期待されていた彼女が、ひょんなことから激しい恋に落ち、それが激しさを超え、ほとんど狂気に近いまでになって悲劇的な結末を生んだ。

 

 

 

初代さんやシメ子さんについては資料はあまり残されていないが、富栄さんは日記を残しているし、静子さんの娘で作家の太田治子さんは母親から聞いた話を詳しく書いている。

なので、それらを読むと、静子さんや富栄さんと付き合っていた頃の太宰治がどんなクソ男だったかが、私たちにもわかってしまうのである。

 

静子さんから小説「斜陽」の資料を受け取るや、彼女のことがもう邪魔になり、自分の弟子になに食わぬ顔で押し付けようとしたり(しかし弟子も静子さんもその気にならなかった模様)富栄さんに献身的に尽くされ、彼女が美容学校再建のために貯めていた、今で言えば2千万円近い貯金を食いつぶしたり、それでいて彼女のいないところでは悪口を言ったり、また新しい女性になびいたり。

 

太宰治が富栄さんを口説くとき、死ぬ気で恋愛してみないか、なんて言ったんだそうだが、そのクサさにおばさんは笑っちゃう。でも、富栄さんはハート恋の矢を撃ち抜かれてしまう。そのうち愛するあまり男への嫉妬が常軌を逸するようになるのだが、この時の彼女は何か悪いものに取り憑かれていたのではないか。

 

ナルシストで甘えん坊で、いつも愛情に飢えている男。女にはどんなにうまいことを言っても、彼が一番愛しているのは自分だったようだ。それでも勘違いな女が周りに集まり、その刺激のおかげで素晴らしい文学作品が生まれた。身近に、素晴らしい文学作品は生んでいないけれど、彼のようなタイプの男は知っている。そういう輩は確かに存在する。気分に合わせて口から出るでまかせな美しい言葉で女性を惑わし、女性はそれに惑わされることに酔う。

 

彼の餌食?になった女性は、母性本能が強く夢見がちな人が多かったみたいだけど、お見合いで結婚した本妻の美知子さんは、地に足のついたしっかり者だったらしい。ウィキペディアによると、1997年に亡くなった彼女の遺産は9億4千万円! やっぱり本妻は強いわ。

 

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