前号(120号)で、私立高校の授業料軽減措置についてポイントをお伝えしました。
今号では、拡充される東京都私立高校の授業料軽減の深堀りしします。
2017年4月からは、世帯年収760万円未満の場合、年収にかかわらず、就学支援金と「授業料軽減助成金」で、一律442,000円が支給されます。
世帯で判断されますので、共働きであれば、夫婦の収入で判定されます。
なお、上記年収は目安であり、実際は、世帯人数に応じた住民税額で判定されますのでご留意ください。
世帯人数は申請者及び配偶者と税法上の扶養人数です。住民票に記載された人数というわけではありません。
ちなみに、442,000円は東京都の私立高校の授業料の平均額です。
「平成29年度 都内私立高校(全日制)の学費の状況」によると、授業料が最も高いのは、玉川学園高等部【IB】の1,332,000円、最も安いのは、鶴川高校の282,000円となっています。
442,000円に満たない場合は、実際の授業料が上限になります。
つまり、442,000円との差額がもらえる訳ではないのでご留意ください。
対象者は、都内在住の生徒の保護者等です。
生徒も申請者も都内に居住している必要があります。
したがって、都外から東京の私立高校に通学する場合は対象になりません。
逆に、都内在住の生徒が都外の私立高校に通学しても対象となります。
申込期間は例年6月~8月で、申請者口座に振り込まれるのは12月下旬です。
この間、授業料を滞納していた場合、納付済みの分までしか助成金が受けられませんのでご留意ください。
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