みかづきくらげのカデンツァ 夏目恭宏のブログ

ピアノ、音楽、音楽教育等に関する個人的見解を気の向くままに書いています。

こんにちは。

夏目恭宏のブログみかづきくらげのカデンツァ にお越しいただきありがとうございます。

ピアノの話、音楽の話、日常の戯言もちらほらと…

くだらない記事ばかりですが、もしかしたらお役に立てることなどもあるかもしれません。

好きなことだけやって生きるノン・ストレスな人生を目指しています。

それは現実逃避だとか言わないでくださいね(笑)


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弾けない箇所はなくしたい。もし弾けない箇所があるのであれば、なんとしてでも弾けるようにしたいものです。

この先のより素晴らしい音楽体験へと進むためにも、いつまでも弾けない箇所がある、そんなつまらない現状とは早々におさらばしなくてはなりません。


「難しいと感じられる箇所、そこにはきっと素晴らしい宝物が埋まっている。」


誰の言葉だったでしょうか…


その宝物を見つけるために僕らは「練習」するのですが、そこには誰もが陥りやすい罠がありますからご注意を。


*****


例えば練習時、こんなことはないでしょうか?


難しく感じられる箇所がある。それが第25小節目だったとする。そこを練習しなくてはいけないのですが、いざ弾くとなると、25小節目からではなく、そこよりすこし前の、切りの良い箇所からでないと弾くことができない…

という症状。

これは、身体の感覚にまかせて一か八かで弾いているにすぎない。何度も何度も同じ所に戻っては、結局25小節目で間違える。時間の無駄です。


さらに、勢い、次の26小節目を弾いてしまった…

という症状。

これをやってしまうと、惰性でどんどん先に進んでしまう。弾ける箇所は気持ちよく進みますが、結局、弾けない箇所は弾けないままになってしまう。

もちろん音楽には流れがありますから、前後の関係は大切です。1小節だけでは音楽としての意味をなしません。しかし、それはまた別問題であって、件の1小節を無視するのは、噛みまくりの単語を残したまま、台詞の通し練習をしているのと同じ。


*****


25小節目を練習すると決めたら一日中でも25小節目だけを練習すればいい。

遠回りなようで、結局これが1番の近道。そこに宝物があるとわかっていながら、その周りばかりを掘り返す必要がどこにありますか。


自分だけの素敵な宝物を見つけたいものです。




夏目恭宏
Yasuhiro Natsume



 
 

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どうしました、火傷でもしたのですか?   

楽譜を見る時に注目したいのは、普通でない箇所。アクセントやテヌート等が付いた音や、妙な掛かり方をしたスラー、突然に表れる3連符や5連符などはわかりやすい例でしょう。

他にも、ん?なんでココこんな風に書いた?と疑問に感じられるような箇所、そこにはきっと作曲者のこだわりがあります。

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上はショパンのワルツop.34-2ですが、2小節目の2拍目Fisが四分音符になっています。何故でしょうね。

他には、3番のソナタの第3楽章の右手の八分音符が連なったとても美しいパッセージ、ここでも全音符や付点四分音符、四分音符が入り混じっています。

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何故こんな書き方をしたのでしょうか。


もっとも馴染み深いのはこちら。

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バラード第1番ト短調作品23のテーマです。ド、レ、ファ♯が持続音になるように、律儀にも順に二分音符、付点四分音符、四分音符で書かれています。

ここまで念入りに記譜された持続音の狙いは何なのでしょうか。

机上で楽譜を見る限りにおいて、これら持続音がハーモニーの基盤を成す音だということは分かります。これらを意識することで響はよりクリアなものになるでしょう。

でも果たしてそれだけでしょうか。

実際に演奏してみましょう。長い音符では指が鍵盤を押さえたままの状態になります。バラードに至っては、これら持続音の都合上、旋律の頂点の2音(bとa)は5指をスライドさせて弾くよう指示があります。

この時の手の感覚というのは、各指が鍵盤に吸い付いているといいますか、手が鍵盤に収まりきっているといいますか、手と鍵盤に異様なほどの一体感があります。

これが大変に重要なことだと思いまして、これらの楽譜からは持続音がハーモニーを形成するという理屈以上に、極力、手が、指先が鍵盤と親密な関係でいることが求められているわけです。

手が鍵盤上を滑るように移動してゆくショパン特有のピアニズムが見えてくるではありませんか。

ですから、これらの二分音符や四分音符を弾く時に指先を鍵盤から離してしまおうものならば、すかさず、ショパンさんに注意されるのです。

火傷でもしたのですか?
そんなに鍵盤は熱いですか?


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夏目恭宏
Yasuhiro Natsume


教室サイトリニューアルしました。
 
 
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ベランダにメダカがいます。冬でも日当たりの良い時間帯になると水面付近をチロチロと尻尾をふりながら泳いでいます。幹之メダカという改良品種で銀色に輝く綺麗なメダカです。

ドビュッシーの傑作「金色の魚」、これはまぎれもない魚類ピアノ曲の最高峰。

この不思議なタイトル、ドビュッシーがインスピレーションを受けたのは1枚の漆絵。そこに描かれていた金色の魚、その正体は「錦鯉」です。

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ドビュッシーの音楽は冒頭から渓流に遊ぶ魚の様子を巧みに表現しています。

この音楽を聴いて、まったく錦鯉っぽくない!とか、そもそも錦鯉はこんなに流れの速い川には住まないよ!とか言いたくなるのはわかります(笑)

ただこれは、漆絵の設定自体がおかしいのであって、ドビュッシーに非はありません。

それから、音のイメージからするにきっともっと小さな魚だから金魚だろう、とかいう説明は滅茶苦茶です。論外。


青柳いづみこさんの著書「ドビュッシーと散歩」(中公文庫)に「金色の魚」の章があります。演奏のコツは「金魚以上クジラ未満」だそうです(笑)。

相変わらず面白い事をお書きになる。青柳さんにお話をうかがったら、これはダン・タイソンが学生時代、師匠のバシュキロフから注意を受けた折のエピソードなんだと教えていただきました。はて、ダン・タイソンは錦鯉を知っていたのかな。

確かに、音の多さ故に一歩間違うとクジラになってしまいそうな箇所が多々あります。楽譜を見ると、フォルテシモの轟音で、水をぶちまけたような、ここはどう表現すべきでしょうか。

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田舎育ちの僕としては、池にいる鯉を釣り上げようとした経験から(これ本当はイケナイ行為なのですが)、鯉の本気の抵抗を知っています。クジラとまではいかなくとも…

釣竿はいとも簡単にへし折られ、網なども子供投げにぶち破いてしまいます。

まさかドビュッシーは錦鯉を捕まえたことなどあるまいに。きっと漆絵から鯉の潜在能力を感じ取ったのでしょうね。

漆絵に描かれた、渓流を颯爽と泳ぐ錦鯉というあり得ない情景をそのまま見事に音楽にしてしまったドビュッシー。


楽譜上の音符が音楽へと昇華するためには、演奏者の想像力が必要であります。


それはただ漠然とした想像力というだけでなく、頭で思い描いた響きを得るにはどういう音を出せばよいのか、この音のバランスを変えたらどうなるだろうか、この音を弾くタイミングを変えたら音楽はどう変わるだろうか、それによって全体の印象はどう変わるのか、錦鯉を渓流でジャンプさせるにはどうしたらよいか、そんな具体的な想像力がものをいうのです。


「想像力」すなはち、「創造力」といえましょう。


夏目恭宏
Yasuhiro Natsume


 
 
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