Kunoクリニック 院長ブログ -2ページ目

Kunoクリニック 院長ブログ

アンチエイジング゙手術で世界最多のデザインパターンを有する経験と実績から広くて深い美容の世界をご紹介します。あなたのキレイの参考になれば幸いです。

さて、それでは術前の説明や術式の選択はどうすればいいのでしょうか?患者様ご本人が満足や納得のいく手術とはどういった手術なのでしょうか?

 

その答えの前に、顔面であれ躯幹四肢であれ、美容整形外科医が初見の患者様の美醜に関して、自分の善がった美的感覚から一方的に「こうするべきだ」というアドバイスをしてはいないでしょうか。自身の顔や身体を日々鏡で見て細部まで知り尽くしている患者本人様に、そのご希望を遮ってまで得手勝手を言ってしまってはいないでしょうか。無論、何人も自己決定権を有しており何人も他人の価値観を強制される筋合いはなく、まして一医師の思い付きの実験台のために生まれてきた人なんていない筈です。ここで、美容整形外科医としての資質が問われます。自分の持つ技術の限界と専門性を駆使して臨んだとしても、それが患者様のご要望にお応えできないかできないと予想されたとしたら、それはその医師だけのワールドの中で医師自身がラビリンスに迷い込んでしまい患者様を道づれにしてしまっているだけなのかも知れません。一般論ですが自分ワールドが狭ければ狭いほど楽なので、殿様家業の胡坐かきをしていると、その殿様はすぐに(井の中の)蛙になってしまうでしょう。弱い蛙は、自分の理解を超えた事象に出くわすと、さも知ったかぶりに言うか、既知の自分方式との巧妙なすり替えをするか、強引で威圧的な態度をとることでしょう。技術基準を自分だけの中で標準化することではなく世間様の多様なご要望全てに向けた標準化ができるかどうかが、美容整形外科医の問われている資質であり強さなのではないかと思うのです。