道北ヤブ山日記 -3ページ目

二ッ森(仁木町)ー2024.2.10

二ッ森(仁木町)ー2024.2.10  (単独)

 

二ッ森は仁木町と倶知安町の境界上にある標高680mの山。

銀山の東の稜線上のあるコブと言った方が分かりやすいだろうか。

 

2月の連休は道南遠征と決めて旭川を出発。

初日は八雲までのんびり移動がてら、道中にある二ッ森に登ることした。

二ッ森で検索をかけると、北海道新幹線の二ッ森トンネルのヒットが多いが、登頂の記録は割に少ない。

記録には南の三角山(一等三角点名・久土山)から縦走するパターンが見受けられた。

 

三角山は登頂済みなので、二ッ森の単独登頂計画とする。

単発であれば土木川からの北ルートが良いだろう。

 

土木川は堰堤工事が行われていて、広く除雪された場所に車を置かせていただく。

工事関係者の承諾を得て、土木川沿いの林道を歩き出した。

 

日中は気温が上がる予報なので、午前勝負だ。

踝程度のラッセルをして、足早に林道を進んで行く。

 

林道から沢の向かいに576mコブを見る。

取り付きと考えていた斜面は木が生い茂り急峻である。

 

しばらく林道を引っ張り、Co400付近の沢地形に入ると開けた斜面となった。

登りは沢形を使うのが無難。

 

576mコブから600mを維持しつつトラバースする。

足元にはスキーに最高の斜面が広がり、銀山-稲穂峰の稜線や、余市方面の山が良く見えていた。

 

二ッ森は小さいながらも存在感がある山だ。白い疎林斜面が眩しい。

 

道央の山ながら、トレースは皆無で、静かな雰囲気を楽しめた。

近くの銀山はさぞ賑わっているのだろうけど・・・。

 

小さく発達した雪庇を抜けると平坦な二ッ森山頂となった。

植生のない山頂からの展望は素晴らしく、北へ続く山並みが見事である。

 

南東には三角山(久土山)

 

雲を纏った羊蹄山。

 

下る頃にはやや雪が重くなったが、本峰に一本のトレースを残して下山とする。

 

ルートはこんな感じ。

 

お手頃感のある良い山。

 

 

 

 

 

ジムニーシエラJB74へ乗り換え

 

今まで散々お世話になってきたジムニー(JB23)ですが、遂にお別れの時が来ました。

 

JB23最終型(10型)でしたが、もう21万kmオーバー。

3000km以内で毎回オイル交換してきたので、オイル交換だけで70回以上も行った計算になります。

エンジンはまだまだ快調です。ターボも全く問題なし、オイル下がりもなし。

 

2月とは思えない気温の中、ルーフボックスを外して洗車場で最後の洗車を行いました。

以前に鹿と衝突してボンネットは少し歪んでるし、フロントガラスは飛び石で少しヒビもあります。

最近は登る山域を広げてきたので、道内の隅から隅まで走りまくりでした。

 

いよいよ自宅出発です。本当にお世話になりました。


 

今度はジムニーシエラです。注文してから1年6か月待ちました。

 

JB33ーJB23ーJB74とジムニー3台乗り継ぎです。

ボディカラーもナンバーも3台とも同じです。

場所の関係で、2台並べて写真を撮れなかったのが残念です。

 

マニュアルのジムニーを乗り継いできましたが、悩んだ末にオートマにしてしまいました。

理由はエンジンスターターを使いたかっただけなので、少し後悔しています。

エンジンブレーキを多用するのと、燃費を考えれば、やっぱりマニュアルが良かったかと・・・。

ちなみに21万kmで、ブレーキパットは一度も交換したことありません。

 

今までのジムニーはすでに引き取り手が決まっており、廃車にならず良かったです。

新しいご主人を待っているところを撮影しました。

第二の人生頑張ってください!応援していますヨ。

 

無事自宅到着。

これからどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

9年前のジムニー入れ替えの記事はこちらです。

 

 

 

 

余別・丸山(積丹町)ー2024.2.4

余別・丸山(積丹町)ー2024.2.4 (3名)

 

道央、道南の山を登って気づいたことは、丸山、天狗、三角というありきたりな名前の山が多いことだ。

同じ町に複数存在する例もあって、はて、何丸山と呼ぼうかと悩むこともある。

積丹町にある丸山も複数存在する。

 

今回登る山は積丹町にある572mの丸山。

岳友のsaijyoさんに習って、余別・丸山と呼ぶことにする。

 

余別・丸山の登頂記録が僅かなのは意外だ。

道央地区ならボロボロと記録が出る先入観を持っているが、そんな訳でもないらしい。

webの記録はいずれも岳友のそれで、余別川沿いの林道から東ルートで登頂しているようだ。

確かにアプローチが短くて真っ先に考え付くルートであるが、余別川渡渉のリスクをはらんでいる。

 

既存のルートでは面白味が無いので、我々は一本東の幌内府川沿いからの北ルートで攻めることにした。

 

早朝に旭川を出発、積丹に入る頃には、激しい降雪で気持ちが萎えた。

先週に引き続き、物好き3人メンバー(笑)。

現地で転進するか判断に迷っていると、幸か不幸か雪が止んだ。

幌内府の最終人家スペースに車を置かせていただき、半ば惰性で出発とした。

 

ルート的には何てことは無く、大半は林道歩きである。

所どころヤブが被っているので、夏場の走行は不可能であろう。

 

諦めていた天候が劇的に回復し、期待していなかった丸山の山容が望まれた。

今後も天候が不安定なのは変わりなく、目指す山が見えただけで満足である。

 

Co150の林道分岐で右に折れ、331コブの南を抜ける。

345から北尾根を直登するか迷ったが、麓から見る傾斜は結構なモノ。

安全なピークハントをなら北西尾根と読んで、更に林道を進み、Co210で広い沢形から尾根に取り付いた。

 

北西尾根は予想していた通りに、中盤までは緩く登りやすい。

日差しまで現れてテンションは上がるばかり。

 

Co430付近だけは急斜面で少し手こずったが、想定の範囲内。

 

山頂台地に抜けた辺りが最も展望の良い場所だった。

日本海、懐かしの大天狗、そして珊内岳・・・。

しばらく展望を楽しんでいると、急激に雪雲に包まれ、山が隠れてしまった。

 

余別・丸山山頂。

メンバーはいずれも同じウロコ板&バイペック。さすがに3本並ぶと壮観。

秀岳荘旭川店に多少は貢献か・・・(笑)

さて雪雲が入る前に下りましょう。

 

登りに使ったルートは遠回りであるため、下りは北尾根を使ってみた。

実際のところ急な場所はCo400-470だけだ。

登りに使えないこともないが、少し苦労するかもしれない。

 

林道に出た頃から降雪が強まり、その後止むことは無かった。

予報では午前雪、昼から曇だったはずだが、結果的には真逆になった。

積丹なので予報は当てにできないとはいえ、良い方に外れたのは幸運だったようだ。

 

 

ルートはこんな感じです

 

積丹の500m級以上の山はこれで全部終わりかと。

恐らく・・・。

 

 

賀老山-幌内山(蘭越町)ー2024.1.28

賀老山-幌内山(蘭越町)ー2024.1.28 (単独)

 

倶知安から国道を南下し蘭越に差し掛かると、右手には白い壁をまとった幌別山塊が望まれる。

一方、左に目を移せば、対照的ともいえる丘陵状の地味な山並みが広がる。

これが蘭越幌内山の山塊である。

 

2週前に計画したものの、天候の関係から他の山に転進した。

今回はリベンジ山行のため、旭川から再び遠路足を運ぶ。



蘭越町目名地区から下賀老川沿いの林道へ入り、広大な除雪終了点に駐車。

久々に再開した岳友と共に、3名Pで賑やかに出発する。

 

昨夜降雪がありラッセルを覚悟していたが、思ったほど沈み込まずに幸運だった。

Co250の砂防ダムの先で破線の作業道に入り、Co320で賀老山へ突き抜ける小尾根に取り付く。

 

地形図から予想したのは狭くて植生の煩い尾根。

しかししかし、それは見事に裏切られ、広大な斜面になった。

 

終始曇り予報も外れ、青空まで出る誤算。

下りの楽しみを考え、極力傷つけないよう注意しながら登る。

 

恐らく?賀老山山頂か。

山頂部は平坦なうえ、南に延びる尾根の標高が高いので、ピーク感はゼロ。

小休止の後、幌内山へ向かう。

 

春とさえ思わせる下界とは一変、山はまだまだ冬の装い。

1月下旬なのだから当たり前の景観なのだが、最近は当たり前が通用しなくなっている。

 

819mコブの東を巻きつつ、東西に延びる幌内への稜線へ出るとガス&風。

 

山頂近くで雪面はクラストし、スキーアイゼンを装着して山頂へ。
 
幌内山山頂。
風の弱い場所を探し、少し下がった位置でランチタイム。
山頂での展望は利かなくとも二つのピークを取っただけで十分。
 
下りは北尾根を使って周回するのも乙だったが、やはり賀老山の北東面が気になる。
遠回りになるが忠実に引き返した。
 
すべてはオープンバーンのパウダー斜面を楽しむために・・・・。
 
ルートはこんな感じです
 
 
 

銀山(仁木町)ー2023.1.27

銀山(仁木町)ー2023.1.27 (2名)

 

翌日の蘭越幌内山を控え、移動途中のオマケ的山行。

どの山でも良かったのだが、稲穂峠の近くにある銀山にした。

 

孝徳寺の先にある駐車スペースに車を置く。準備中にもう一台到達。

天候は不安定でワサワサと降雪していたが、出発時点には収まって山並みが見えた。

 

前日と思われる高速トレースがあった。

敢えてトレースから一歩ずれると、ズブズブと沈む深さで、すぐにトレース復帰(笑)

 

林道を離れて・295をかするように沢に入り、中尾根から登る。

山中ともなれば下界の気温とは全く違い、冬の景観となっていた。

 

稜線近くでガス気味となり、風も出てきた。

違うルートから来たと思われるソロの男性が滑って行く。

 

ガスの中から反射板がヌッと現れた。ここが銀山山頂のよう。

稲穂峰の縦走も視野に入れていたが、天候悪化でアッサリ却下。

いつの日か展望を楽しめる時に訪れてみたい。

 

天候は一段と悪化し、雪が本降りとなる。

 

沢中に入って滑りを楽しんだ後、速攻で下山した。

車までほぼ自動運転で楽チン。

 

ルートはこんな感じ。

無駄のないコンパクトなルートが人気の証しか。