「劣等感」というと、あまりいいイメージをもたないかも

しれませんが、

アドラー心理学の理論でいうと

「劣等感は健全な成長の刺激」と言われていて、

決して悪いものとされてはいません。

 

「○さんは仕事の結果が認められて昇進したんだ。いいな…」

「○さんはスタイルがよくていいな〜。」

というように、

「あの人と比べると私は〜ができていない…。〜が足りない。」

 

と、相手に対して抱く場合、

そして自分に対して抱く場合があります。

 

自分に対しては、

「私は何をやっても長続きしないな〜。」

「これだけ頑張ったのに、思うように成果が出ないな…」

など、こうありたい!という理想の自分と、

できていない現状を比べてマイナスにとらえてしまうこと。

 

でも、こういう劣等感を抱くのは、どちらも

「こうありたい!」という理想があるからこそなのです。

 

つまり、成長意欲があるということです。

劣等感を抱くことは決して悪いことではありません。

 

「理想に近づくために、どうしたらいい?」

「どうしたら、あの人のあの部分に近づける?」

というように、

ありたい自分に焦点をあてて考え、

行動するようにすればいいのです。

 

しかし、そちらに目を向けず

「なんであの人ばかり…」という思いを募らせ、

悪口を言ったり、足をひっぱる行動をしてしまう…など、

非建設的な行動に出てしまう。

 

または、その劣等感を補うために

「自分のことを認めてほしい」

「自分は価値ある人間だと思われたい」

という気持ちが強くなり過ぎて

頑張る方向を間違えてしまうことは 避けたいものです。

 

そうなりそうな時は、立ち止まり、

今、自分がおかれている環境では、何を求められているのか

自分の役割や立場を ちょっと俯瞰して見るクセをつけ、

振り返ってみてほしいのです。

 

劣等感を成長の原動力として活かせるように。

 

※今回のブログに書いた内容は、

 昨年出版した「苦手意識がなくなる会話術」(大和書房)

 にまとめてあります。

 アドラー心理学、アンガーマネジメント、アサーティブ

 の考えをベースに考え方や伝え方のコツを事例を

 まじえながら紹介した1冊です。

 もしよろしければご覧ください。

 

 

 

 

 

今日、レストランでランチしたときの景色。

新緑が綺麗だったのでとった1枚です。