カオリ がネタとして面白くなくなった。
それはつまり、人としては扱いやすくなり、良い人になったってことなのだが、やはりネタとしてはインパクトがない。
わがままでマイペース、そして激しい傍若無人ぶりを発揮してきたカオリ。しかし、しばらく距離を置いている間に、更正されていたのだ。


サチコとミズキと私は、カオリの扱いに困り果て、カオリと集うことを避けていたが、先日、カオリの再三の誘いに応じることにした。久しぶりに4人が揃った。
カオリはえらく懐かしがって浮かれていたが、私たち3人では何度も集っており、カオリお食事会の対策も話し合い済みだった。しかし、それは必要なかったのだ。
カオリは明らかにキャラクターを変えていた。性格まで変わるほどのショッキングな出来事が?私たちは、カオリの話に耳を傾けた。

どうやら、これは大勝負に出よう!と思っていた人に、ひどく振られて落ち込み、己の過去の挙動を激しく反省したという。
母親や姉妹にもダメ出しをされ、そのダメ出しが、今まで無視し続けてきた他人の助言と同じであったことが、さらにダメージを与えたようである。

何かに人を誘う時になかなか捕まらず困り、友達の少なさも痛感したらしい。
カオリが誘って断られた女友達と私が、気さくに急な誘いでも都合をつけてマメに会っているということを知り、衝撃を受けたようだ。
私は誘われない・・・と急に顔を曇らせたのを覚えている。

今は、新しく出会った男性に前向きに頑張っているという。
今までなら、自分のことは棚に上げて、こういうところがつまらないだの、かっこよくないだの言っていたが、要求するだけでなく自分も与えなくてはいけないんだよね、などと当たり前のことをしみじみと言っていた。

そして、しおらしいカオリに私たちも、今まで言いたかったことや、言ってきたけれどスルーされてきた改善して欲しい点を、ここぞとばかりに言ってみた。
すると信じられないことに、キレることなく素直に聞き入れ、気をつける、ごめんね、と言うではないか。

様々なことに気づくのが遅かったが、とりあえず人並みの思考回路を身につけたようで安心した。
しかし、一番カオリとの付き合いの長いミズキによると、毎年春はいろいろ反省し、明るく前向きに素直になるが、そのうち疲れて元に戻るという。
私は、今春こそホントに変わったと願いたい。ブログネタを失っても、リアルワールドでの平和を望みたい。


カオリ、がんばれ!良い人になるのだ。間違いをしそうになったら勇気を持って助言するから。私の平和のために、もとい、カオリの明るい未来の為に、頑張ろう。


そういうことで、変化の程がうまく表現できなかったが、カオリの話のファイナルを宣言してみようかと思ったのだ。

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あの カオリチケット のその後について、報告します。

1回しか会っていない男性と行こうと、勝手に計画して、勝手に2枚買って、でもやっぱりもう会いたい人じゃなかった、などとのたまった、あの芝居のチケット事件です。

昨日、カオリから報告がありました。
一緒に観にいく友達が、見つかったそうです!
そして、カオリが一番気にしていた、チケット代も回収できるそうで、めでたしめでたし。

それにしても、カオリには良いお友達がいたのですね。
1度は断ったものの、再度の誘いに応じたお友達さん。
そのお友達さんは、芝居の行われる街に前日ライヴで行くので、そのままその街に泊まって、翌日一緒に芝居を観てくれるとのこと。
ホテル代とチケット代、思いがけない出費が伴いつつも、カオリと一緒に芝居を観る。
尊敬に値する良い人。
カオリの世話はすべてお任せしたい。


あとひとつ、カオリにまつわるちょいネタ。

前に、お食事会どうなったの事件 のお話をしたのを覚えていますか?
みんなでゴハン行きたい!とカオリが言い出して、計画を立てていたけれど、結局当日になってもカオリからの連絡は何もなかったという事件です。
事件と言っても、カオリなしで、ミズキとサチコと3人で会っている方が断然楽しいので、結果的には良かったんですが。

カオリがまた、言い出したんです。
4人でゴハン行こうよ!って。
この間はキャンセルになっちゃったけど、めげずにもう1回企画しちゃう!なんて言っています!
私達が悪いんでしょうか?

もう、私達のせいにされても良いから、またこの企画が流れる事を期待する私達です。

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【カオリの更正】

テーマ:

やりたい放題のカオリだが、あたし達もいつもおとなしく相手をしているわけではない。
度が過ぎるわがままや要求にあたし達は意を決して、忠告する事がある。


あたしはカオリを逆ギレさせない程度に、ソフトにいろんな事例、時には我が身を削って説明する。
こんな友達がいて、こういうことがあったから、そんなのはしない方がいいとか、あんなことしちゃって、こんな事態になったから気をつけないと、といった感じだ。
優しいのではない。へそを曲げると何かと面倒だから、きつくは言いたくないのだ。
でもそんなソフトな忠告はさらりと流される。


サチコは一刀両断。
うだうだ言っていると、バシッと一言、あーもういい、忙しいから、もう後で。
カオリに元気がないとこの一言は結構効く。
だが、あたしやミズキに被害が及ぶ。
サチがね、こんなこと言うの、ひどくない?などと凹みコメントの嵐。


ミズキはストレートに真剣に忠告した末、逆切れされたことがあった。
ミズキの忠告の途中でカオリは、あーもうアタシ疲れた、と呟いて立ち去った。
もう何についての忠告だったか思い出せないが、いつも誰よりも親身になって、話し相手をしてくれていたミズキのありがたみを全く理解していない。
まったく扱いにくいったらありゃしない。

このカオリの逆切れ事件はなんと、ミズキの退職の日に起きた。しかも朝1番に。
なんでもない日なら放置したが、ミズキが気分良く退職できないのでは気の毒なので、あたしはカオリに話しに言った。
頭に来たかもしれないけど、今日は最後なんだし、今日だけ我慢して、ミズキを見送ってあげようよ。大人らしく、ねぇ。
あたしのソフトな忠告は案の定スルーされ、カオリはミズキとの最後の会社のランチの席に加わらず、午後になってもうだうだ言っていた。

でも、ミズキは大人だった。
そんなカオリの元にもきちんと直接、退職のご挨拶のちょっとした贈り物を届けた。
カオリは贈り物を受け取ると、急に笑顔になって、機嫌もほぼ回復したのであった。
そして翌日には何事もなかったかのように、ミズキにメイルを打つ。



この一件があってから、あたしたちの関係は何だかおかしい。
あたしたちと言っても、あたし+サチコ+ミズキ VS カオリ、である。

こんな子供っぽいカオリだが、今年で28歳である。
カオリとミズキは今年で26歳。
そしてあたしは三十路のお姉さん。
3人をまとめようと思ったが、カオリの更正はことのほか難しく、お姉さんにも無理なのであった。

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カオリは演劇を観に行くのが好きだ。主にミュージカル。

何かとカオリに振り回されるサチコもミズキもあたし も、芝居には興味がないと分かっているので、誘われることはない。
いや、今まではなかった。
しかしついに、サチコに魔の手が伸びた。

サチコは今までに芝居に興味があるとか言ったこともないのに、誘われてびっくりしてしまった。
多分、一度、たいして興味もないスポーツ観戦に付き合った実績があるからだろう。

それにしても、その誘い方がおかしい。
「○日ヒマ?劇を観にいこうよ」
以上がサチコへのメイルに書いてあったことである。
どんな芝居で、誰が出て、何時から、などという重要なことは一切書いていない。
サチコは、「ものにもよるし、今、新人研修事務局で忙しくてバテバテで多分無理」と断った。
サチコでなくても、こんなメイルで「わぁ、行きたい!」となるわけがない。



そのチケットについて、昨日カオリが(聞いてもいないのに)話してきた。

この間、人の紹介で1回会った男の人と観に行こうと思って、演劇のチケットを買ったんだけど、先週末、その彼と2度目に会ったじゃない、そしたらなんか違うなぁと思ってさぁ。
それで、他の人を誘ってみたんだけど、芝居とかに興味ある人ってなかなかいなくて。全然つかまんないのよね。
私って意外と友達いないんだぁってちょっと思っちゃったぁ~。
あ、でも、そう言えば、その人、その日は暇だって言っていた!
もうあんまり会いたくないけど、現地集合・現地解散で会って、芝居の間だけ我慢すればいいかなぁ。


あたしは、その発言に大笑いしそうになった。ツッコミどころ満載である。
まず、チケットを買ったのは、その彼と3回目のデートの口実にと勝手に計画して買ったものですね?
彼と一緒に決めたのではなく、1人で先走っていただけなのね?
そして、意外と友達いないんだ~って、今頃気づきましたか?しかも、ちょっと思っただけ?
周りは、かなり前から、それに気づいていましたよ。
なんか違うなぁと言いつつ、一応、芝居の日に空いているかは確認済みなの?
現地集合・現地解散で芝居だけ観るって、あなたたち、同じエリアに住んでて、向かう方向も交通手段も同じですから!
すごく不自然な状況だとお気づきになりません?

そんな笑いたい気持ちを抑えながら、あたしは、そんな嫌な人と行くなんて、いい芝居がもったいないと諭してみた。
その舞台は、あたしは興味がないので全く知らないが、結構有名でチケットを取るのも困難なものらしいのだ。
あたしなら、そんな一緒にいたくもない人と行くなら、1人で行く。



さらにカオリはこんなことを言った。

でもね、来週、別な紹介で、合コンっていうか、花見をやるんだけどね、そこで誰か見つけて誘おうかなって思ったんだけど、芝居に興味があるかわかんないし、1回しか会っていないような人に、チケット代、6,500円くらいなんだけど、もらえないよね。


まだ、別件があるのか!
あたしはつっこみたい気持ちを抑えて、さらにコメントしてみた。
チケット代は諦めて、花見で気になった人に、チケットがあるので、一緒に行きませんかって誘うのはどう?
チケット代払いますって言われたら払ってもらうとして、とりあえずまた会う口実になるでしょう、と。

しかし、カオリはどうしても1枚のチケット代6,500円は回収したいようである。
うーん、そうだねぇ、と気のない返事をする。
芝居に興味ない人まで誘い、金を取る算段の女。・・・カオリだ!
それはもちろん、デートだと思って来るであろう、もう興味のない男性からもだ。

あたしのコメントを(珍しく)聞き、興味のない人と行くよりはと、再び相方探しを始めたカオリ。
もう退職して職場を離れ、最近連絡をとっていないような人まで誘ったようである。
もう退職した友達(単なる元同僚?)が無理だったら(多分無理)、チケットは誰かに売って行くのはやめるという。

演劇自体はどうでもいいのか・・・。
カオリ・・・大丈夫か?


カオリは気まぐれだ。
何かに夢中になっていると、その話ばかりで、誰も聞いちゃいないのに話し続ける。
なんだかおとなしいなと思っていると、遊びに誘われる。
楽しい予定やワクワクする男がいない時なのだろう。
そんなときばかり、急に声をかけられるあたし達はたまったもんじゃない。

あたし達とは、あたしと、もう転職してあたしとカオリと違う会社で働いているミズキとサチコのことだ。

ミズキの元には、1日に何通ものメイルが入るという。
今日は何があってどうのこうのという、どうでもいいようなメイルや、あの男がどうとかいう、やっぱりどうでもいいようなメイルだ。
ミズキは忙しい人で、そんなくだらない話にいちいち付き合ってられないのが実情だ。仕事も忙しく電話に出られない時間も多い。
カオリにもその状況が知らされているはずなのに、なにしろ自分自身といい男以外の人間には興味がないので、覚えちゃいない。

サチコはこの間、興味のないスポーツ観戦に誘われて、しぶしぶ出かけたが、観戦が終わった途端に「じゃあね。お疲れ!」と言って立ち去るカオリに言葉を失った。
そして、怒りながら、その足であたしの家に愚痴りに来た。
そのスポーツ観戦だが、カオリの目当てはスポーツではなく、サポーターの男達だ。
そこから仲良しになって、どうこういい話に持っていこうという算段だったから、観戦後に彼らとの集いがない以上は、そこにとどまる理由はないし、女のサチコと一緒にいる必要もないわけだ。
あたしがそれを教えたら、サチコの怒りはカオリへの嫌悪感に変わっていた。

そして、あたしはカオリと同じ社屋にいるけれど、あまり相手にしていない。無視はしないが、自分からは近寄らないというスタンスだ。
ミズキとサチコが転職をして会社を去ってから、カオリのお相手があたしに一手に集まってしまって、すっかり疲れ果てたのだ。
ミズキとサチコは会社でもっとも仲良くしてたから、いなくなって寂しく感じたのはもちろんのこと、カオリ対策という面でも存在の大きさを実感した。
最近では、カオリも細かい話をしてこなくなった。面倒なのであまり丁寧に相手をせず、カオリが望むような賛同の相槌を打ち続けていたからだと思う。
あたしが積極的に何も言わないので話し甲斐がないのだろう。



実は今日もカオリからの召集がかかっていた。
しかし、具体的な話がないまま、今日を迎えている。

あたしのメイル
「どうなってんだろうね?全然連絡なくない?何考えてんだかホントわかんないねぇ」

サチコからのメイル
「もう気がないんじゃない?いいよ。放置プレイで」

ミズキからのメイル
「もう、あたし達との集いに興味がないんじゃないの?カオリは面倒だから、3人で遊ぼう。」


そういうわけで、今日は3人で会う。
夜のファミレスで、あたし達はカオリのことを愚痴るのだろう。
カオリ抜きで気の合う3人で集っても、きっとカオリが話題をさらう。