2005-04-22 12:55:39

セカイを開くのは僕だ

テーマ:1st season

sukima

スキマスイッチ
全力少年
2005.04.20
AUCK-19007

キッカケはたまたま見てしまったPV。

もう、なんでしょう?
「爽やかなこと、この上ないっすわ!」みたいな笑顔とハネ具合で、
同年代として、見てるこっちが逆に恥ずかしくなってしまう程のハジケっぷり。
なのに最強に楽しそうで、なんだかすごく自信が感じられて、
そして何より、今までのあたしの勝手な「スキマスイッチ」というイメージを
見事に綺麗さっぱりと、この「全力少年」 がぶっ壊してくれた。

あたしの中では今まで
「スキマスイッチ」=「良質なしっとりバラード。なのにアフロ。」
別にこれは否定的な感覚だったわけではなくて、
むしろ、「嫌いじゃないぜ!そのテンション」的な、そんな感じ。

その「嫌いじゃないぜ」が、「こーゆーのも全然アリだぜ」に
じっくり変わっていく様が自分の中で分かって、今回はおもしろかった。
なんだか久々、こういうピュアな音(っていう表現はアレなんだけど)に
惹かれていったのが気持ち良くすら感じた。


 試されてまでもここにいることを決めたのに
 呪文のように「仕方ない」とつぶやいていた


「全力少年」の中であたしが一番好きな詞。
この詞がなかったら、もしかしたらここまでスキマに興味を持たなかったかもしれない。
そして、この春というスタートの季節に、敢えてこの詞の世界観をぶつけてきたっていう
根性もステキ。
スルメ要素満載。じわりじわりと好きになってきているような気がします。

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2005-04-17 23:17:13

映画版「阿修羅城の瞳」

テーマ:1st season

はじめに。

 タイトルだけ観て、これから見に行かれる方は、
 ネタバレばっかりなので、この記事は読まない方が身のためです。
 さらに、興味すらない方には意味不明、もしくは気分が悪くなるかもしれません。
 OKな方だけ、ご覧になって下さい。】


土曜の夜。ネットをしつつテレビを見ていたら、
「阿修羅城の瞳」 の映画版のCMが流れていたのを発見!
わーぉ!忘れてたけど、この映画、今日からじゃん!
そういえば、前に「まぐまぐ」でこの映画のタダ券の懸賞があって
ふらりと応募したらピタリと当たってしまったんです。
それをふと思い出し、慌ててネットで上映映画館を検索したところ、
うちからチャリで10分くらいの映画館でもやってることが判明!
次に、その映画館の「阿修羅城の瞳」のタイムテーブルをサーチした
ところ、最後の上映が24:30。ただ今の時間、24:00。
ヨユーで間に合う!ということで、タダ券を抱えてチャリンコで
家を飛び出しました。

「この作品は一体何なの?」とお思いの方にさくっとご説明しますと、
元々は私の大好きな劇団である「劇団☆新感線」 が再々演までした作品。
再演から主役の病葉出門(わくらばいずも と読む)役に市川染五郎氏を迎えて、
新橋演舞場で2000年と2003年に上演。
その作品を、「陰陽師」の滝田洋二郎監督が今回映画化にしたというもの。
ストーリーに関しては、公式サイトを見てもらった方が話が何倍も早いので
興味を持たれた方はどうぞ。という感じだけれど、実はこの作品、
私が新感線を見始めて、初めて感動して涙してしまった物語だったりする。

新感線の舞台には大きく分けて2種類の作品が存在する。
一つが「オポンチもの」と呼ばれる、とにかく笑わせることだけが目的に
創られた作品。あれでもかこれでもか、と有り得ないことやギャグのてんこ盛りで
観客はそのバカバカしさにただ笑うのみ。終わってから、ストーリーは一切
覚えていないという、ある意味恐ろしい舞台(って言い過ぎ)。
そしてもう一つが「いのうえ歌舞伎」と呼ばれる、シリアス路線のアクションもの。
シリアスとはいえ、もちろん新感線らしい笑いも随所に散りばめられていて、
退屈するヒマは一切なし。この「いのうえ歌舞伎」を観た染五郎氏が、
「これこそ現代の歌舞伎だ!」と言い、新感線にハマる、という経緯を持つ。

で、あたしが一番最初に観た新感線作品が、いわゆる「オポンチもの」だった。
そしてその次に観たのも「オポンチもの」。しかも、記念祭的に楽しいやつだったため、
あたしの中では「新感線ってサイコーにおもしれーじゃん!!」的な印象が濃かった。
絶対に笑える。しかもかなりおかしい・おいしい。そういう作品を作ってるところ、という印象。

しかしそれを見事に破り、というか、いい意味で裏切り、感動とスピード感という印象も

しっかりと植え付けられたのが、初めて観た「いのうえ歌舞伎」である「阿修羅城の瞳2000」
花道もろくに見えないような2階席の奥だったけど、ラストは涙で滲んだことや、
何気ないセリフ・シーンまで、未だに憶えている。

そういった意味では、ある種の思い入れが強いこの作品。
舞台と同じ染五郎氏主演で、相手となる「つばき」役に宮沢りえさんを迎え映画化される
という話を聞いてから、「絶対に舞台と比較しない!」と決め込んで、映画館へ足を運んだ。
舞台と映画はそもそも全くの別物である。同じ話だからといって比較なぞ出来るわけがない。
そう思っている。思っているんだけど、あーーー、全っ然ダメだぁーーーー・・・・


最初から最後まで、とことん比較して観てる自分がいました。


しかもダメ出しばっかり。オマエ、どこの演出家だ!と自分で思ってしまう程。
途中からは「いいところを探そう!」とおかしな見方になってしまったり。

この物語の核となるのは、染五郎扮する出雲と、宮沢りえ扮するつばきの恋。
ただのラブラブな恋じゃなく、出雲に恋をしたために鬼になってしまったという
つばきの悲恋。プラス、鬼対人の憎しみとか、人が心の奥底に持つ鬼な部分とか、
いろんな要素がてんこ盛りにされ過ぎてるんです。
あの舞台上ではそれが可能。無理矢理な部分はあるけれども、スピード感があることによって
観ていて息つくヒマもない程。それが映像になることによって、気持ちが何にも伝わらないわ、
中だるみしっぱなしだわ・・・。
つばきに至っては、鬼になってから、鬼というよりも菩薩様のようでした。
三蔵法師とか、そっち側?とにかく穏やかになっちゃって。
もともとつばきは鬼として産み落とされ、人の姿を借りて、鬼の王である阿修羅へ転生する

のをただひたすら待っていたのだから、本来の姿になれて良かったと思ってるんじゃなかろうか?

とまで裏読みしてしまう程。
これには、宮沢りえが綺麗過ぎたっていうのもあったのかもしれない。

そしてもう1人重要な役柄が、鬼に魂を売ってまで、出雲を倒したいと思っている邪空という役。
人一倍強く、冷酷な男。ただ1人、どうしても勝てないのが出雲。
故に出雲への憎しみが積もり積もって、阿修羅の力を手に入れてまで出雲を殺したいと思う男。
この役が、この映画ではなんと、渡部篤郎さん。
この配役を聞いてから、相方と「史上最弱の邪空」を想像してモノマネしたりしてましたが
(失礼過ぎる)、ほんとにその通りになってしまっていることに驚きを隠せませんでした。
阿修羅の力を手に入れたいと思っている背景も、ほぼ不明な感じ。
ただ初めて聞いた「阿修羅」という言葉に興味を持って、「ねぇ、なーに?
あしゅらってなーに?」と聞いてるだけ、みたいな感じに見えてしまう。
出雲の事を殺したい程憎い、と思ってることや、そのことに対する執着心みたいなものも
とってもあっさりしていて、ただいい所でいい場所にいる、出雲と鬼にまとわり着く男、
みたくなってて本当に残念。

舞台上ではこの邪空、自分の男性としてのシンボルを切っちゃうんですよ。
そこまでして阿修羅の力が欲しい、と。男を捨てて、人を捨ててまで、阿修羅の力を
手に入れたい。そして、俺よりちょっとだけ強いあいつを殺したい。そうすれば俺が

一番強い男だ!と。
そういう強い想いを、自らを断ち切ることで表現する。そしてそれを見て、阿修羅転生前の
鬼のリーダー役である美惨という鬼(映画では樋口可南子さん)が、邪空の信念を認め、
人でいながら自分たちの仲間として行動を共にさせる、というシーンがあるのだけれど、
映画じゃさすがに切っちゃうシーンなんて流せないからか、その部分がカット。
故に、邪空があっさり鬼の仲間になっちゃって、「あららら?」と拍子抜け。

もうもうもーーーぅ!
ほんとはもっともっと言いたいことがヤマのようになってて、昨日から相方と
口を開けばその話ばっかり。
いいところもあったんだよ!出雲の鬼帝時代の話をストーリーとして観れたのは
良かったし、四世南北にまとわりついてる小劇場コンビ(笑・大倉孝二と皆川猿時)の
クスッ笑わせる芝居や空気感とか、何よりも染五郎の出雲は流石。
舞台と寸分違わぬ出雲がスクリーン上にいたことに驚きと共に安心感が得られ、
「ああ、出雲は役じゃないんだ。1人の人なんだ。」と思わずにいられなかった。
舞台の演出は、劇団☆新感線の演出家・いのうえひでのり氏。
そして、映画の監督は、滝田洋二郎監督。
お分かりのように、違う人達が作った作品でありながら、出雲という男は、
そのどちらでも同じ人間だったんです。
「そうそう、これが出雲だよ!」と再確認し、思わず笑顔になるほど。


しかし、これはあたしがこの作品を事前に知り過ぎていたため、こんな感想に
なっているのかもしれない、とも思う。
新感線や、阿修羅城の話なんて知らない人が観たら、また別の感想になるのかな、と
思っていて、それは非常に興味がある。
というか、そういう方達は、まずあの荒唐無稽な話が理解できるんだろうか、とか、
そういうことを心配してしまう。それに、あの、過度なSFXに辟易しちゃいそう。
滝田監督のSFXは、「陰陽師」で多少免疫が付いていたといえ、この映画も最初っから
「オイ!」と突っ込みたくなることしばしばだったので、気持ちは非常に分かりますが。
もし、トラックバック用とかで検索してこの記事がヒットした方にそんな方がいらっしゃれば、
一言教えていただけると嬉しいし有り難いです。


【参考Bookmark】
 阿修羅城の瞳オフィシャルブログ
 http://ashurajo.at.webry.info/

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2005-04-10 23:59:00

耳の奥では、まだあの日が鳴っている。

テーマ:1st season

「小岩はリトルロックシティ。音楽だけじゃなく、治安もね(笑)」
と言ったのはマブダチのシノだった。
確かに治安までひっくるめてロックしてる。その表現はうなづける。
別に自分が特別な被害に合っているわけでもないのに、小岩・新小岩
近辺は「ぜってー治安が良いとは言えねー」オーラをびしびしと感じる。
江戸川挟んで千葉県側に入っちゃうと、一気に平和モードになっちゃう
のにね。全く不思議。あ、とはいえ、市川って「オヤジ狩り」発祥の地だっけ?

まぁいいや。

ちょっとローカリーで申し訳ない。とにかく小岩。リトルロックシティ。
治安のロックさ加減に危うく騙されるところだったけれど、音楽に関し
ては果たしてそうなの?と、後からふと思っていた。
「小岩+NO MUSIC,NO LIFE.=中村一義」の公式しか頭に浮かばないあたし
は、シノの言葉の真意を確認するべく、4月9日(土)晴天の小春日和の中、
小岩に降り立った。

「DIE LIKE DOGS」Vol.18
小岩eM SEVEN で行われるエルカホン presentsのLive。
このエルカホンってバンドが、そもそもシノの身内バンドで、
3/25に1st Mini AlbumI GOT A REVENGE』(ATCR-6901 \1,365in tax)
が全国発売されたことによるレコ発ライブだった。

なもんで、事の発端はシノからのお誘いで、同じく短大の頃からのマブダチ・
ミッチーにも声をかけ、3人で小岩へ集合し、軽く遊んでから行こうか!と
いうプランを練り上げた。
・・・今にして思えば、これが大きな過ちだった。
いや、正確に言えば、あたしが勝手に大きな過ちを犯してしまった。
プラン自体は最高だ。大正解だった。短大の頃の仲間、フルメンバー
じゃないけれど、大好きなヤツらと久しぶりに集合できる。それだけで
正直興奮していた。正直、「ライブへ行く」という事がメインではなく、
「仲間と会う」ということがメインとなっていた。
その上、ライブに関しても「観に行く」ではなく、「観に行ってあげる」
の感覚になっていた。最高に失礼な態度。ライブに対してそんな半端な態度
で望んだ証拠として、ミュールでライブハウスへ足を踏み入れてしまったのである。

ライブへ行き慣れてる方ならご理解いただけるでしょう、この暴挙。
普段、あたしもスニーカー以外でライブハウスやホールへ来る女性を見ては
「・・・えーっとさぁ・・・」と呆れた気持ちで思ってたタイプである。
ニット関係の服装で来ちゃう人も同様。だったら、一番後ろで観ていて下さい、

と思ってしまう。
なのに、この日は迷うことなくミュールで出掛けた。
明らかに、ライブをメインに考えた行動ではなく、仲間と会うことがメイン、
そしてライブを観に行ってあげるというオマケつきがある、というような
感覚だったということが自分でもとてもよく分かる。


でも、ライブはもちろんそんなことはお構い無しにスタートする。18:30。
まずはMCがほど良く会場を暖めようと登場。ワンマン以外のライブだと、
最近多いよね、こういう演出。前説ってやつだね。
なので1組目から、オーディエンス側が乗りやすくなるっていう効果がある。

その1組目が、シスターマロニエ 。メインVo.&Gt.が女性の4ピースバンド。
B.の男性もサブでVo.を行い、その女性と男性の掛け合いが心地良い、
ツインボーカルのバンド。
メインVo.の女性が小柄なのに、とてもパワフルな声にまず圧倒される。
声がとてもよく通る。ボーカリストにとって、これは大きな武器だ。
個人的に女の子がギターをかき鳴らす様、というのがとても好きなあたしは、
彼女の声だけではなく、その様もとても気持ち良かった。あたしなんかより
も全然小柄なのに、めちゃくちゃかっこいい。その姿に一気に楽しくなる。

2組目が始まる前に、後ろ側へ場所を移した。これにはワケがある。
ミッチーは過去、耳の病気を患ったことがあり、大きな音には自信がない。
しかし、一番最初に陣取っていた場所がPAスピーカーのまん前。
彼女自身、これはマズイと思っての判断だったのだろう。
そんな彼女もボーカリスト。もちろん、耳は一番大事な器官だ。
ただ、このハコの大きさだとどこで聴いても音は一緒だ。
音が耳の許容する以上の音。
実は、いわゆる「音が割れてる」という状態は、プロが音を操っている限りは、
ほとんどないのが実情である。両手で抱えても持ちきれない程の大きさ以上

のスピーカーなら、「音が割れる」程の大きさの音量を出力する前に、人間の

耳がその音についていけなくなる。実はただそれだけの事なのだ。

そのくらい、人間の耳という器官はあまり頑丈にはできていなかったりする。

2組目はThe silhouettes
こちらはDr.×B.×Gt.&Vo.のシンプルな構成の3ピース。
そしてこちらはB.が女性。これがまたしても、とんでもなくかっこ良かった。
B.を持ってない普通の状態でも、モデルさん並みに最高のスタイル。
背は高く、手足は長く、スレンダーな美人さん。それがB.という武器を手に、
何人もいるオーディエンスにもまったく怯むことなく自分のやるべき事を成す。
そしてこの人は、自分の魅せ方というものを本当によく知っているようだった。
この曲の、このフレーズのときは、どう弾けば自分がかっこよくみえるのか、
どうパフォーマンスすれば、客が「お!」と思って盛り上がってくれるのか。
それをしっかりと自分で把握している。そんな余裕さえ感じられた。
だから、嫌でも目がそれを追ってしまう。彼女のパフォーマンスを漏らすまいと
観てしまう。パフォーマーにとって、一番大切な要素を持っている。

このくらいから、フロア側もどんどん温度が上がっていく。
そして子供の姿も増える。ん?子供??
そうです。ライブハウスで1歳半と3歳の男の子と会うとはまさか思わなかった。
1歳半の男の子のママは、シノの妹のミワちゃん。短大の頃からシノから
話は聞いてたし、写真で顔も知ってたけれど、お互い会うのはこれが初めて。
美人姉妹なわけですよ、これが。そしてその息子のアキトくんも、これまた
かわいいのなんのって!ほっぺた食べたかったよ、お姉さんは!
もう1人の3歳の男の子のママは、シノの会社の同僚の方。お会いした感じは
とっても若くてかわいい方なのに、3歳の息子さんがいることに少しの驚き。
この3歳の天使、ユウヤくんもとっても愛嬌があってかわいいのなんのって!
全然人見知りしないし、ずーっと笑顔で、ママと一緒にいられることを心の
底から喜んでるような感じ。そして、ガンガン音がなっているこの状況にも
臆することなく、むしろ体をリズムに合わせて揺らしたり、拳をガンガン
突き上げる等の勘の良さを披露。若干3歳にして、これは頼もしい。
でも、ひょっとしたらそれって逆なのかもな。子供達の方が素直なんだ。
聞こえてきた音、見えている光景に対して、素直に体で表現してるだけ。
ただそれだけなんだろう。大人はいつの間にか、自由な表現を忘れてるのかも
しれないな、なんて、子供達を見ながらボケーっと思った。

3組目はTHE WORLD APARTMENT HORROR 。通称ワルアパ?
ここらへんから一気にフロアのテンションもアップ!途中でモッシュが発生!
危ない!何がって、子供達が。子供をモッシュから守りながらライブを観る。
そんなのはもちろん初体験だ。
でも、ここら辺から一気に例のミュールで着ちゃった事を後悔するハメに
なってる自分がムクムクと頭をもたげて来ることになる。
このバンド、ステージングが非常に上手い。自分達のスタイルを楽しみつつ、
とてもスマートに客をノせる。その手口にうまく騙されない自分が少し嫌に
なる。ロックを目の前に、ロックできない自分が嫌になる。

そして4組目。shout moskva (しゃうと・もすくわ と読むらしい)。
実はこのバンドは、シノが事前にあたしに対して推してくれていたイケメン
バンドだったりする。なので、興味津々であたしもステージを見守る。
でも、あたしがこのバンドに惹かれたのは、イケメン振りだけではなかった。
途中で下手側(客席からステージへ向かって左側)のギターのストラップが
壊れて、外れてしまうというトラブルが発生。それが曲の途中だったため、
その曲が終わるまで、Gt.はストラップなしで引き続けることになってしまった。
これ、結構大変だ。腹筋がないと辛い。
しかし、その曲が終わって、曲間にVo.がMCをしている間にスタッフが直そう
としてもなかなか直らない。Vo.はなかなか次の曲が始められない状況に
対して、「トラブルを楽しむこともロック」と、その心境を素直に言葉にし始めた。
あたしがこのバンドに惹かれたのは、このVo.の素直でまっすぐな言葉だった。
トラブルは起きてはいけない。それが一番いいに越したことはない。
しかし、突如、予想もできないようなことが起きてしまうのがトラブル。
それをどう乗り切るか。トラブルをトラブルと感じさせずに曲を弾ききった
Gt.にも拍手だし、トラブルが起きてる現状を逆手にとってオーディエンスを
盛り上げたVo.にも拍手だ。幸い、ストラップもなんとか直って、曲を再開した
彼らに、フロア側もVo.の言葉に共鳴したかのように今まで以上により盛り上がった。
なんだか、やっとステージとフロアが一つになった様を見る事ができた。

そしてラスト。とうとう今回の企画の主役、エルカホンが登場である。
フロアも最高潮。モッシュが止まらない。
今回初めて聴くエルカホンの音は、予想通り、というか、予想以上に
男らしい、武骨なロックだった。リズム隊がしっかり大黒柱として機能し、
Gt.がその大黒柱を生かすようなデザインを、いくつにも形を変えて魅せ
ていく。3人のメンバーがみんな、小さな頃からの友達だからなのかもし
れないが、今まで観たどのバンドよりも息がぴったり合っていた。

途中、Vo.のマサルがMCで放った言葉。「確かな理想、確固たる信念は
現実を底上げする」。よく、「強く想えば夢は叶う」というけれど、
それって余りにも漠然としてて具体性がないじゃん。と思ってたあたしが、
ちょっと形を変えただけなのかもしれないこの言葉に、なんだか強く
納得させられた。将来、こんなことをやりたい。こんな人になりたい。
そう想って、それに向かって走ることは、今のこの時の自分をどんどん
高めていってくれる。なんでも目指してやる。なぜなら、目指すという
行為自体が、自分をその位置へ導いてくれるから。漠然としてると思って
いた言葉が、しっかりとカラーでよく見えるようになったような気分だ。
彼らなら、出来るかもしれない、と思った。彼らが望んでいることを現実
のものと出来るかもしれない、と。

きっとエルカホンは細く長く続くバンドだ。同姓にものすごくウケのいい
アーティストはみんなそうだから、というだけの理由で判断してしまって
申し訳ないが、そう感じた。
フロアでモッシュを繰り返し、一緒に拳を上げ、大声で歌っていた人は
圧倒的に男性が多かった。ものすごく熱かった。しかし、エルカホンは
それに負けず、むしろそのパワーをすべて吸収し、音楽という形にして
還元していってるようにすら思えた。
彼らは魔法使いだ。エルカホンだけではない。この日出演した全バンドも
そうだし、世界中で頑張って輝いているアーティストみんなに対して、
いつもあたしが思っていること。音楽を創り、形にし、その魔法で
聴いている人達を楽しくさせたり、感動させたり、時には気持ちを救ったり
することができる。ライブに至っては、その場にいる大勢の心を一つに
したり、その時だけしか創れないものを創り上げたりする。あたしは
そんな魔法使い達が大好きだ。そして、その魔法にかかることも大好きだ。
この夜、あたしは確かに、エルカホンのロックの魔法にかかっていた。
すげぇ楽しかった。だからこそ、前半からしつこく言ってるミュールの
存在が疎ましくて仕方なかった。


ライブ終了後、帰ると言ったあたしに対し、忙しく物販で働いていたシノは
「打ち上げ出てよ!」と誘ってくれた。でも、正直、早く帰ってこのレビュー
が書きたくなっていたことと、その打ち上げはあたしが出るべきではない、
という気持ちから、今回は辞退させていただいた。
今日のこのライブの打ち上げは、汗をかいた彼らのものだ。アーティスト側も
オーディエンス側も、キラキラの汗をかいた、あの人達のものだ。その人達が
冷え冷えのビールを飲む資格があり、その人達が「うまいっ!」と実感する
べきだ。残念ながら、今夜のあたしにはその資格はないと、自分で思っていた。
しかし、帰り道に「でも、そのキラキラの顔を見ながら飲むビールもうまかった
かもな」と、ちょびっとだけ後悔してたことは、未だ誰にも秘密だ。

次は参戦するよ。いつもライブの時の相棒である赤いスニーカーを履いてさ。

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