2005-10-08 07:24:37

高木信哉『ドクターJAZZ 内田修物語』(三一書房)

テーマ:ジャズの本
 誤解を恐れずに書けば、このほんの主人公である内田修氏は、ニューヨークで、チャリー・パーカーやセロニアス・モンクなど多くのジャズメンのパトロン的存在だったニカ男爵夫人に重ね合ってしまう存在です。事実、多くのジャズメンを物心両面で支えています。でも、この本の本当の価値は、そんな内田修氏のパトロン人生を知ることができるというものでなく、日本のジャズの黎明期から今日に至るまでのミュージシャンの悪戦苦闘の歴史がわかるということではないかと、読了後、いたく感じた次第です。特に、富樫雅彦、渡辺貞夫、高柳昌行、大西順子などなど、そうそうたるミュージシャンがその新人時代から死に至るあるいは現在まで、内田修氏と交流関係を保っています。その中から生まれてくる逸話は大変に面白いです。無我夢中で3日(kumacにしては超特急の早さ)で読破でした。
 日本のジャズの歴史を知る上で、福島輝人『日本フリージャズ史』とともに、大変貴重な書物である。
高木 信哉
ドクターJazz―内田修物語

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