バツイチアラフィフオヤジの映画日記

観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。


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岩井俊二監督が女優・黒木華をイメージして執筆した同名小説を自ら映像化した作品。全編180分と云う長尺に躊躇して録画したまま放置してましたがやっと観れました。

劇場公開時のCMなどで黒木華が被っていた「ねこかんむり」。あの奇抜でリアリティのないアレが物語にどんな風に絡んでくるんだろう?って興味が湧きましたが、いざ観はじめるとそんな事どうでもよくなってくる面白い展開、どんどん物語に引き込まれ180分が長く感じることがありませんでした。
臨時教員の七海(黒木華)は声が小さく生徒にからかわれてしまうような大人しい性格。そんな彼女もお見合いサイトでまるでワンクリックで買い物をする様に恋人を見つけ結婚に至った。結婚式に招待する親類・友人の人数が彼に比べ極端に少ないことを引け目に感じた彼女はSNS上の友人ランバラルの紹介で「何でも屋」の安室(綾野剛)に親類・友人の、代理出席を依頼するが・・・
黒木華、いいですね。なんか良い匂いがしてきそうな女の子。初めて見た時は野暮ったい、田舎臭い印象を受けたんですがドラマ「重版出来!」を見てから印象が変わって気になる女優さんになりました。彼女の主演映画を観るのはこの作品が初めてになります。
彼女の演じた主人公・七海は自己主張に乏しいと云うか流されやすい性格と云うか見ていてイライラしてしまう人が多いんだろうなと云う人物像。
 
そんな七海が自分とは対極的な性格の女性・真白(Cocco)と出会い共に生活しお互いに影響し合う。普通の監督ならば七海が不幸のどん底に居るところから映画をスタートさせ真白と出会わせて描き始めて120分で収まる作品になると思うんですが岩井監督は敢えて興行的にもリスクのある180分で描いたのはやっぱりもう一人の重要な人物・安室の人となりを観客に印象付けたかった為かなと想像します。
役者でもあり何でも屋でもあり軽薄にも親切にも見える安室は明らかに胡散臭くて信用できない。彼は仕事だと割り切った行動なのでしょうが七海の敵にも味方にもなってしまう掴みどころのない人物。ある時は七海の命に係わる事も躊躇せずに行える、そんな安室を七海は親切でいい人だと慕い絶対的に信頼している。観客から見たら七海はただ利用されているだけに見えます。
でも、ネタバレになってしまいますがラストシーンの七海の表情を見ていると彼女が不幸になったとは思えない。
観客の視点、客観的な視点で見れば七海は利用された不幸な女なんですが彼女の主観を想像してみると真逆なんですね。幸せを感じ取っているように思える表情。
「幸せ」ってなんなの?って問われた時、判っている筈なのに忘れてた答え「人それぞれ」を強く伝えようとしているのかなと自分的には解釈しました。
解釈と云えばラストシーン手前のクライマックス、ある人物の霊前で安室が取り乱して号泣するくだり。ネットでは様々な解釈を目にする事が出来て面白いです。自分はそれまでの安室を見て役者でもある設定からあの号泣は芝居なんだと初めは感じたんですが次第にその思いに自信が持てなくもなっていました。
綾野剛もわざと嘘くさく芝居がかった感じで号泣していた様に感じ取れたんですが劇中では真相は明かされないまま。これって唯一観客が七海と同じ視点で安室を見れるシーンなんじゃないかと思えて監督がわざわざ用意したものじゃないかと思えてきました。
観客に対してあなたの主観で見て感じた安室があなたにとっての安室であって他人の考えは関係ないでしょ?と云われてるような気がします。
真白を演じたCoccoは初めて見ましたがかなりの存在感、真白と七海がウエディングドレスを着て寝転んで話すくだりは結構ウルウル来ました。真白のセリフ「この世界は幸せだらけ」やお金に置き換える話は目から鱗と云うか当然なのに忘れていたことを思い出させてくれた感じで強く印象に残りました。
 
ハッキリとした答えを提示せず観終わった後にそれぞれが自分なりの解釈を見つける楽しみのある作品だと思います。そういうの好きな人にはとってもオススメです。
しかし「ねこかんむり」の意味は最後まで判りませんでしたwww
誰か知っていたら教えてください<m(__)m>
 
「リップヴァンウィンクルの花嫁」 オススメ度 ★★★
 

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